2007年11月06日

【パルラ】トラム環状化は2008年初頭ほか

マドリッド近郊のパルラのほか,セビリアのメトロセントロの開業後の
報道,バルセロナのAVE工事による混乱が続くという話題を紹介します.

マドリードの約20キロ南のパルラ(Parla)市を走る市電は,2008年初め
にも市内を周回するループ路線が開通する見込みとの報道がありました.
パルラ市のトラムは,まずマドリッドのアトーチャ駅と直結する近郊電車
セルカニアスのパルラ駅周辺の路線が2007年5月に開業,その後6月から
営業運転が行われ,9月にはParla-Esteと呼ばれる新興住宅地に路線を
伸ばしていきました.

欠けた輪のように,あと僅かというところで残された周回運転に不可欠な
最後の区間では,交通量の多い通り(M-408)と交差する必要があります.
衛星画像を見てもその部分は手付かずのように見えたのですが,今回の
報道で立体交差化することが明らかになりました.

道路のM-408号線は,車庫のあたりでもトラムと交差しているのですが,
そこでは道路が掘割のため,トラムは橋を架けて跨いでいます.
報道によれば,M-408号線と呼ばれる道路の下をくぐるため,1.5キロが
地下区間として建設されます.400万ユーロ近くが必要となるとか.それ
でも,その投資で運行効率を30%高めることができることと,13000世帯
4万人が暮らすことになる新興住宅地から,近郊電車の駅まで12分に短縮
できることから,建設されることになります.将来は近接するRENFE線
上にセルカニアスの新駅が設けられることにもなっています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
05-11-2007 El tranvía de Parla completará su trazado circular a
comienzos de 2008
(Madridiario ニュースへのリンク)

この記事では,隣接する街への延伸も検討されていることも伺えます.
具体的な地名としては,パルラの北にあるFuenlabrada市(人口20万弱)の
名前が挙がっていました.パルラ市は人口10万余です.

最近,トラム導入に強い意欲を示しているトレドの市長が,パルラ市を
訪れて,トラム運営ノウハウなどを聞いていったそうです.トレドでは,
世界遺産に指定されている旧市街地ではありませんが,その外側に路面
電車を走らせようとする構想があります.
また,先日は日本からも視察団が訪れたという話が,同市公式サイトの
ニュース欄に掲載されていました.
31-10-2007 Representantes del gobierno japonés visitan el tranvía
de Parla
(AYUNTAMIENTO DE PARLA のサイトへのリンク)

パルラ市電 過去ログ:
2007/9/10 9/08 【マドリード】【バルセロナ】路線延長
2007/6/06 【マドリード】パルラのトラム営業開始ほか
2007/5/07 【マドリード】郊外のパルラでトラム開業

【セビリャ】
アンダルシア州の州都セビージャ(Sevilla / Seville)で,市内中心部を
走るトラムが10/28に旅客営業を開始してから,十日が経ちました.

無料開放された日曜日(10/28)には5万人が押しかけ,昼前から夜にかけて
運転に支障が出るほどの賑わいを見せたようです.工事に1年半を要し,
試運転にも半年費やされてきましたので,それまでの不便を忘れて..と
いうタイトルをつけた記事もありました.
ところが,その二日後(10/30)にトラム(メトロセントロ)は脱線事故を
起こしてしまいます.幸い旅客を降ろしたあとで,被害はなかった模様
ですが,復旧まで日中の4時間ほど不通に陥りました.
事故は,まず大聖堂前のガントレットの区間で電車が立往生し,それに
進路をふさがれた格好の対向する電車が,渡り線を使って折り返し運転を
行おうとしたところ,速度が早過ぎて脱線してしまったようです.これで
開業72時間後に脱線という見出しが,スペイン全土に広がりました.
最初の立往生は送電事故と最初発表されていましたが,その後もたびたび
似たようなことが起きているようです.

スペインの全国紙ABCのセビーリャ版には,メトロセントロの記事がよく
載るのですが,かねてからメトロセントロに好意的ではない記事が多く,
走り始めてからもその傾向に変わりはないようです.
運転開始直後にも,道路混雑は一向に解消していないとか,広告電車は
市の規定に抵触しているのではないかといった話題がありました.
1 de noviembre de 2007 El tranvía incumple los criterios
municipales sobre publicidad móvil en el casco antiguo

(ABC Sevilla ニュースへのリンク)

メトロセントロの車両は,その4本とも異なる広告が車体側面に描かれて
いて,元の塗装は見る影もありませんが,路線バスでは旧市街への乗入れ
車両は一部を除いて禁じられている車体広告も,メトロセントロは例外
のようです.
広告費は1か月2万ユーロとのことですが,セビリアで最も多く観光客が
集まる,大聖堂などのユネスコ世界遺産に指定されている建物の前を,
高さ3.4mx長さ31mの広告塔が動くわけですから,人目を引くのは間違い
なさそうです.

セビリア メトロセントロ(Metro_Centro)直近の過去ログ:
2007/10/23 【セビリャ】メトロセントロ10/28営業開始へ

【バルセロナ】
最後はトラムの話ではなくなりますが,高速鉄道AVEバルセロナ乗入れの
ための地下区間の工事で地盤沈下が発生,地上を走る近郊電車と中長距離
列車の走る線路や駅が被害を受け,10月下旬から一部でバス代行を余儀
なくされている問題で,当初は近郊電車(セルカニアス)が復旧するはず
だった月曜(11/05)になり,代行バス輸送は今月末(11/30)まで継続される
という発表があった模様です.

以前サパテロ首相は,12/21にはAVEをバルセロナまで開通させると公約
していましたが,その日は今や工事の影響を受けたバルセロナの鉄道網が
復旧を果たし,AVEのトンネル工事が再開する日になりそうです.
Cercanías de Barcelona funcionará irregularmente hasta el día 30
(AFP ニュースへのリンク)

影響を受けている16万人は,200台以上の代行バス輸送に,あと1か月は
少なくとも辛抱しなければならないことになります.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | スペイン語圏 このエントリーを含むはてなブックマーク
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