当局は昨年シーメンスに発注した150両が2006年から納入されるのに伴い,
2007年中には全路線にULFを投入したいとしています.
これまでULFは10路線に集中して投入されてきましたが,今後は全ての路線で
全車両とまではいかないまでも,ULFが運転されることになりそうです.
ULF : Ultra Low Floor
地下鉄U2が運休している関係で,リンクの1系統と2系統が増発されています
が,その分に既にULFが充当されているほか,10月からはD系統と49系統への
新たな投入が発表されました.1-2系統はU2運転再開後もULFがそのまま残る
ようです.どの路線がどこを走るかがよく判るサイトとしては,Wiener
Linienplaene Onlineがお勧めです.
今回の追加を含めるとULF投入系統は,2005年秋の段階で次の通りです.
D, J, 1, 2, 6, 26, 31, 43, 44, 46, 49, 65, 67, 71
昨年発注分の150両はこれまでのULFから若干の変更があるようで,旅客サー
ビス面では空調の導入があります.来年から納入が始まり,2014年に完了の
予定です.そのためULFが市内全線に行き渡るのは2014年とされていました.
これまでの方針では,選ばれた路線に限られた両数のULFを集中して投入して
きました.投入路線によっては全車がULFに切り替わったところもあります.
しかし利用者の要望もあってこの方針を変え,ULFの恩恵が市内に早く広く
行き渡るようにしたのです.ウィーンには日常運転されている系統は全部で
33あります.最終的にULFは300本になりますから,これを押しなべれば一つ
の系統にULFが約9本ずつということになります.
ULFは床の高さが19cmと世界で一番低く,まるで別の星からやって来たくらい
に従来の路面電車とシステムが異なりますので,その保守や検修を行う車庫
にもそれなりの設備と人材が必要です.その車庫の対応も2007年末までには
市内全ての車庫で完了予定です.それにあわせて乗務員の訓練から架線の
強化なども行っていくようです.
Wiener Linien starten ULF-Offensive
(wien.atのニュースリリースへのリンク)
ULF-Offensive der Wiener Linien
(Der Standardのニュースへのリンク)
ULFs ab 2007 auf allen Linien
(oesterreich.ORF.atのニュースへのリンク)
フォトライブラリー
ULFなら安全地帯のない場所でも,まるで地下鉄を乗り降りするように,ワン
ステップで直接路上からの乗降が可能になります.乗降りの際に運賃収受を
行ないませんので,電停に到着するとご覧のようにどっと人が溢れます.
(地下鉄U1の終点 Reumannplatz近くのトランジットモール)
床を低くしたので,機器類は全て屋根に載せています.
(U6と43系統が交差するAlser Strasseで,U6のホームから撮影)
