2008年01月11日

【シアトル】【シャーロット】券売機の問題

昨年11月と12月に開業し,米国ではProof-of-payment(POP)とも呼ばれる
運賃支払自主管理制度を導入したライトレールと路面電車が,相次いで
券売機の不具合に頭を痛めていることが報道されています.

昨年12/12に開業の,シアトル・サウスレイクユニオン・ストリートカー
(South Lake Union Streetcar)では,年内は運賃が無料でした.その後
1月から片道1.50ドルの運賃が必要になったものの,車内に設置された
券売機が現金を受付けないことがあり,乗客が切符を買えないケースが
続出しているとのことです.メディアの中には一時間に10人が切符を購入
できなかったことを観察して,これは15ドルの損失と報じていました.

シアトルの市電では,券売機は停留所ではなく電車の中間車体部にのみ
設置されています.ポートランド市内のストリートカーと同じです.
運行しているキング郡のMetro Transitと車両メーカ(Inekon)で修理に
あたっているとのことですから,ポートランドと同じで車両メーカ製なの
かもしれません.(ポートランドで導入当時の契約はSkoda)

ストリートカーを所有するシアトル市では,路上駐車用の駐車ステッカー
販売機で,市電の切符も買えるようにすることを計画していて,1/20には
開始されるそうですが,11ある停留所のうちの4か所だけで,それ以外は
車内の券売機利用が続きます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
January 9, 2008 New streetcar doesn't want your money?
(Seattle Times ニュースへのリンク)
January 9, 2008 South Lake Union Trolley Passengers Still
Enjoying A Free Ride
(KIRO 7 Seattle-Tacoma ニュースへのリンク)

KIRO 7 の記事によれば,当初一日3千人いた利用者は,1千人に減って
いるようです.
関連過去ログ: 2007/12/13 【シアトル】新しい路面電車が12/12開通

シアトルから3700キロ近く離れたノースカロライナ州シャーロットでは,
昨年11月開業のライトレールLynxに開業前の予想を上回る利用があり,
今後の計画路線の利用者数予測の数字を押し上げ,実現に近づける効果を
表す可能性も出てきました.
シャーロット・ボブキャッツ・アリーナ(Charlotte Bobcats Arena)で
試合があったり,その他イベントが開かれた週末には,平日の倍以上と
なる2万人以上が利用しているそうです.

しかし,ここでも開業以来の券売機の不調に悩まされ続けています.
運賃収受を開始した営業開始の11/26以降,15駅に設置された35の券売機
のうち15で故障が発生しているそうで,最初は切符が印字されないという
不具合でした.それは12月には解決しましたが,今度はつり銭の金額が
正しくないとか,全く出ないという現象に見舞われているようです.

シャーロットのライトレールでは,車内ではなく駅のホームに券売機が
設置されていますが,切符がまともに買えないことに苛立ち,片道運賃
1.30ドルを支払わずに乗車する者も出てきました.
券売機は,テキサス州ダラスに本拠をおくACSという会社から210万ドルの
契約で導入しています.
ACS: Affiliated Computer Services
ACSはヒューストンのライトレールなどにも券売機を卸していますが,
他の街では問題なく稼動しているとのことで,シャーロットだけの現象に
首をかしげているとか.今はフランスから専門家を派遣して対応している
そうです.
Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けておきます
LYNX, 7th St. Station (by Justin Ruckman flickr)
LYNX, 7th St. Station
Taken on November 24, 2007
カード類の取扱は春以降になるそうで,今は現金でしか買えません.

Jan. 06, 2008 Ticket machines haunt light-rail line
(The Charlotte Observer ニュースへのリンク)
01/10/2008 CATS to fix faulty ticket machines
(News 14 Carolina ニュースへのリンク)

Charlotte Observerの記事によれば,券売機からの収入は最初の一月で
21万4千ドルだったそうです.これは一日あたり5300人の利用に相当する
数字だそうですが,実際は一日平均1万2千人以上が利用しているとされて
います.もっとも,運賃半額の子供やシニアの人数や,切符購入不要の
バスからの乗継,月間パスを使っている人もいるため,差の全てが未払と
いうわけでもなく,CATSでは無賃乗車は実際には5%程度とみています.
CATS: Charlotte Area Transit System

関連過去ログ: 2007/11/28 【シャーロット】週末二日で十万人が体験

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国北西部2 このエントリーを含むはてなブックマーク
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