2008年01月14日

【ポートランド】運賃無料ゾーン見直し(2)

ポートランドでは1975年以来,そのダウンタウンに米国随一の規模を持つ
運賃無料ゾーン(Fareless Square)が設けられています.かねてからその
存廃が論じられてきましたが,廃止ではなく時間制への移行が検討され,
TriMetは,その提案の公聴会を今週開催します.
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon

運賃無料区画の廃止は,収支改善のためというより治安回復のためで,
無料区間があることで保安上の安全が損なわれていると言われています.
ポートランド市としても,32年前に大気浄化法(Clean Air Act)により,
ダウンタウンの排気ガスを抑制するための手段として導入された運賃無料
区画の役目は既に終え,TriMetの利用率も運賃無料化で増加する時代では
なくなってきたと捉えているようです.

TriMetの資料によれば,平日一日平均8万6千人(うちライトレールMAXは
4万1千400人)が運賃無料区画(Fareless Square)内で乗降し,そのうちの
31%は無料区画内だけの移動だそうです.

TriMetの提案は,シアトルでは無料区画が午前6時から午後7時までである
ことを例に挙げて,ポートランドでは朝7時から午後7時までは従来通りに
運賃無料として,それ以外の時間帯には運賃を支払う必要があるように
制度を改めようとするものです.対象は区域内のライトレールとバスの
両方です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
公聴会の案内: Fareless Square
Taking action on security

Fareless Squareの案内(PDFファイル版の地図あり):
Ride for free in downtown Portland & Lloyd District
(TriMet 公式サイトへのリンク)

Fareless Squareでの利用は,仕事場へ向かう人と帰宅する人が全体の
半数に及び,昼間働きに来る人たちが多く利用しているので,早朝夜間が
有料でも影響は少ないのではないかとの見方がありますし,運賃が必要に
なっても身の安全が第一ということで,新たな時間外の運賃収入により
保安対策が取れるとも考えられています.
January 13, 2008 Free ride in Portland could be over
(kgw.com ニュースへのリンク)
Jan 13, 2008 TriMet plans hearings on limiting Fareless Square
LocalNewsDaily.comの記事 (Portland Tribune ニュースへのリンク)

TriMetの運行するライトレールMAXでは,車内で暴行事件が起きるなどの
犯罪絡みの話題が,このところ多くなってきていました.MAXに警乗する
警官の数を増やすと,TriMetのサイトにも出ています.

関連過去ログ: 2006/4/22 運賃無料ゾーン見直しか?

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | 米国北西部 II このエントリーを含むはてなブックマーク
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【ポートランド】運賃無料ゾーン見直し(3)
Excerpt: 設置から34年経ち,当時は存在しなかった軌道系公共交通(ライトレール MAXとストリートカー)が充実し,この9月にはダウンタウンに新たな動脈 (ライトレールMAXグリーンラインとイエローラインの旧バス..
Weblog: 海外LRTニュース・ひろい読み
Tracked: 2009-06-27 12:01
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