2008年01月19日

【フィレンツェ】トラム計画是非を問う投票

フィレンツェ(Firenze)のアカデミア美術館(Accademia di Belle Arti
Firenze)に展示されているミケランジェロ(Michelangelo)作のダビデ像
(David)が,今度は移転するしないで論議を引き起こしています.

この移転騒動は,日本でも報道されているかもしれませんが,市の計画
するトラム路線が美術館のすぐそばを走ることから,その振動で彫刻が
重大な損害を蒙るのではと懸念されていて,自主的に移動するのかと思い
きや,もちろんそんなことはなく,これもまた市が進める建設中の音楽
などの文化複合施設に,市が移設を表明したのでした.
その理由は,観光客が中心部に殺到するのを,もはや支えきれない状態に
なってきているため,少しでも名所を分散させたいからというものです.
フィレンツェには,年間1100万人もの観光客が訪れていますが,わずか
1平方キロの区画に集中しているのだそうです.しかし,美術関係者らは
猛反発し,政治家まで巻き込む論争になってしまったようです.

その話はさておき,トラムの話をしますと,2/17に住民投票が行われる
ことになりました.市電計画を続行するのか,それとも取消かどうかが
問われることになる模様です.
投票は計画取消案に対する賛否となるため,市電計画に賛成する人はNoと
投じる必要があります.Si(イエス)と入れてしまうと,計画取消に一票を
入れたことになってしまいます.
1号線はすでに着工されていますので,対象は2号線と3号線のようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
18.01.2008 Firenze, il 17 febbraio referendum cittadino sul
(inToscana ニュースへのリンク)
17 Gennaio 2008 Tramvia: indetto ufficialmente il referendum per
il 17 febbraio
(Nove da Firenze ニュースへのリンク)

これらの記事は,市の考えを記したものになっています.
トラム建設は,大気汚染と戦うこと,エネルギーを節約すること,自家用
車の使用を制限すること,といった多くの欧州諸都市で実施されている
これら3つを実現するために必要であり,単にトラム建設に賛否を投じる
のではなく,生活感のないミュージアム化(città museo)に陥ることを
防ぎ,受け継がれた遺産を守りつつ,いかに街の発展と近代化を図るかを
考えて欲しいと訴えかけているようです.

ダビデ像の移転騒動は,英語の記事で読むことができます.確認されて
いるだけでも,フランス語,スペイン語の記事がありました.
17 January 2008 Michelangelo's 'David' may move in Florence
makeover
(AFP/Google ニュースへのリンク)
17 January 2008 Has 'David' got too big for Florence?
(Independent ニュースへのリンク)

関連過去ログ: 2007/10/09 トラム1号線レール敷設開始

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク
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