2008年01月24日

【Muni】路線バスでも運賃POPの実験へ

サンフランシスコ市内を走るMuniの路線バスの一部で,後部ドアからの
乗車を認める実験が,この冬に実施されるそうです.
Muni: San Francisco Municipal Railway
月間パスや乗継券など,運賃支払済みの乗客は,従来は義務付けられて
いたバス前方扉からだけでなく,後部扉を含む全てのドアから乗車を可能
にすることで,路線バス運転時間の短縮を図ることが狙いです.

サンフランシスコでは,ライトレールのMuniメトロが自動改札機のない
停留所でも,有効な切符などを持っていれば全てのドアから乗車できる
POP(Proof of Payment)と呼ばれる運賃支払自己申告制をとりますが,
路線バスは必ず前扉から乗車して,パス類などの有効な切符=支払証明を
運転手に直接提示しなければなりません.
欧州のドイツ語圏の街では,路線バスでも当たり前のように浸透している
自己申告(信用乗車)制度ですが,同じ欧州でも他の国に行けば,路線バス
では切符などを直接運転手に提示しないまでも,打刻機を通す(=有効なら
音が出る)など,何らかの形で運賃支払済であることを乗車時に求められ
ます.このためたとえ連接バスであっても,乗車は前扉からに限定して
いるところがあります.

平均時速8.0マイル(12.8キロ)しか出せず,住民投票で達成が義務付けら
れている定時運行率目標85%に遠く及ばない状態のMuniでは,運転時間の
短縮は急務です.全てのドアからの乗車を可能にする実験のなかでは,
バス前部の混雑具合,不正乗車の増減,乗客と運転手のやりとりなども
調査されます.

Muniでは今後改善する路線をはじめ,バスでも全ての扉から乗車できる
ようにする計画があり,それは20年先を見据えた交通計画の一環になって
いるようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
2008-01-16 Muni to test rear-door boarding

(The San Francisco Examiner ニュースへのリンク)

SFMTAのサイト内では,この実験に関する情報を見つけることができま
せんでした.バスは前扉から乗車することという案内は下記にあります.
Rider Info > Info for New Riders
Fares & Sales - Proof of Payment & Always Ask for a Transfer
(SFMTA 公式サイトへのリンク)

ベイエリアから離れてしまいますが,運賃に関連する米国の話題として,
ダウンタウンと周辺に設けられた運賃無料区画(フェアレススクエア)を
時間制にして,早朝深夜は運賃必要にしようという話題が,オレゴン州
ポートランドから出ていました.

しかし,昼と夜の二度にわたる公聴会に参加した人々の反対意見や,電子
メールなどで寄せられた七百通の反響のうちの三分の二が反対だったこと
などから,運賃無料を時間制限する案は,ひとまず見送りになります.
January 19, 2008 Portland keeps all-day free-ride zone

(The Oregonian ニュースへのリンク)
関連過去ログ: 2008/1/14 【ポートランド】運賃無料ゾーン見直し(2)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国ベイエリア このエントリーを含むはてなブックマーク
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