2005年10月25日

【ニュルンベルク】借り物のヴァリオバーンで試運転

市交通局VAGが2007年秋から6編成が導入する予定の,旧型車置換え用の
路面電車(Straßenbahn)の試運転が,先週から始まりました.予定では
来月まで行われます.導入される新車はヴァリオバーン(Variobahnen)又は
ヴァリオトラム(Variotram)と呼ばれるタイプです.
VAG : Verkehrsaktiengesellschaft Nürnberg

ヴァリオバーンは1996年に当時のAdtranz社(元ABB Henschel)により製造
されたのが始まりで,プロトタイプがデュイスブルク(Duisburg)に1両だけ
配属されたのち,各地で低床車ブームとともに採用されていきました.
現在ではドイツのケムニッツ(Chemnitz),フィンランドのヘルシンキ,豪州
のシドニーで同じタイプの車両が活躍しているほか,ドイツのボーフム
(Bochum)でも2007年より導入されることが決まっています.またミュンヘン
(München)でも3本+オプション19本を発注し2008年から導入と,今月発表が
ありました.ここまでは100%低床タイプですが,70%の部分低床タイプが
マンハイムとハイデルベルクなどでも走っています.

Adtranz社が2001年にBombardier社に買収される際に,Adtranz社の低床車
技術はBombardier社に吸収されましたが,ヴァリオバーンだけは商法か何か
の理由により,Bombardier社ではなくスイスの鉄道車両製造メーカー,
Stadler RailとAdtranzがジョイントベンチャーで Stadler Pankow GmbHと
いう会社をつくり,そこに移管されました.
ヴァリオバーンの概要(英語版) Variobahn vehicle concept
(Stadler Rail AGのサイトへのリンク)

今回ニュルンベルクで試運転に供されるのは1996年に製造されたプロト
タイプで,普段はデュイスブルク(Duisburg)にいるのですが,今回のように
Stadler Pankow社がテスト走行などで必要とする際には,あちこち出かけて
いくようです.車体幅が2.3mで,ニュルンベルクで導入される車両と同じ
ということも関係あるかもしれません.なお移動は残念ながらドイツ鉄道線
経由でななく,フラットベットトレーラーだったとのことです.
デュイスブルクのヴァリオバーン,Stadtbahn Duisburg (DVG), Germany
(Stadler Rail AGのサイトへのリンク)

プロトタイプは製造からすでに10年近く経っているため,ニュルンベルクに
導入される車両とは多少変更点もあるようですが,低床化を実現するハブ
モーター(Radnabenmotoren)の技術は変わりありません.これは車輪の中に
モーターを組み込んでしまうことにより,左右の車輪をつなぐ車軸を省く
ことができるのはもちろんのこと,ギアも不要にしてしまうものです.
乗り心地向上のため,空気ばね(Luftfederung)も採用されます.

試運転の模様はすでにファンのサイトにアップされていますが,残念ながら
旅客営業はされないようです.

Neue Straßenbahnen für Nürnberg - Duisburger Variobahn zu
Testzwecken eingetroffen

(VAGのニュースリリースへのリンク)
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ1 このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/8582497
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック