世界的なリゾート地で知られるアリゾナ州スコッツデール(Scottsdale)
市が,フェニックス首都圏の公共交通を担う,ヴァレーメトロ(Valley
Metroに加入することになりました.ライトレールのグループに参加とも
メディアが紹介しています.
だいぶ前に取り上げているように,スコッツデールでは南北を軸とした
大量輸送機関(high capacity transit)が必要とされながら,軌道交通に
対する根強い反対があります.2007年には人口24万を超えた今でも変わり
ないようで,Valley Metroへの加入を警戒する向きもあり,加入の是非を
問う市議会の投票では,賛成反対が4対3の僅差でした.昨年12月の段階で
Valley Metro加入は合意がなされていたはずですが,それから反対派が
2人増えたようです.
これまでスコッツデールにValley Metroのバスが走っていなかった訳では
ありません.Valley Metroのメンバーになっていなかっただけでした.
メンバーになることで,初めて路線延伸などの際に行われる調査対象の
地域となるようです.Valley Metroに参加している自治体は6つあり,
スコッツデールは7番目ということになります.加盟には年間5万ドルが
必要なのだとか.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
March 4, 2008 Scottsdale joins light rail group
(East Valley Tribune ニュースへのリンク)
そもそも,Valley Metroとは,英語版Wkipediaに詳細が記されています
が,ブランドだけで,実際の路線バスなどは沿線自治体が運営し,その
自治体と契約した会社が,実際の運行を行っています.
例えば,スコッツデールの西隣のフェニックス(Phoenix)市は,Veolia
Transportationに運行を委託させています.自治体が運営を行わずに,
RPTAという組織が行っている地域もあります.
RPTA: Regional Public Transportation Authority
スコッツデール市内へ乗り入れる路線は,テンピ(Tempe)市が運営して,
契約により実際の運行を受け持つVeolia Transportationのバスが多い
ようです.(その他にも市が運営するトロリーなどもあります)
同じ地域に展開する,これら複数の運行事業者による路線バスなどを,
Valley Metroという名前のもとに統一することで,効率的なサービスを
提供し,利用者の混乱を減らしているのでした.
言うまでもなく,Valley Metroではフェニックス,テンピ,メサを結ぶ
20マイル(約32キロ)のライトレール路線を,2008年12月の開業目指して
建設中です.既に,その路線を足がかりにして,路線網を広げる構想も
検討されているところです.
先月,フェニックスのスカイハーバー空港で乗継する機会がありました.
雲一つない晴天で,着陸間際には地上の様子も手に取るように見えます.
スコッツデールを遠方に望み,着地寸前には眼下にメトロライトレール
(METRO Light Rail)の車庫が見え,近畿車輌製LRVもいたのではないかと
思われる側とは反対の座席でしたが,メサやテンペ市街の様子が伺え,
路上にライトレールの軌道敷がはっきりと確認できました.
その時点で開業まで10か月余り,一部工事中が残っているようですが,
上空から見る限り,いつ電車が走ってきてもおかしくない様子です.着陸
最終態勢で電子機器の電源が入れられず,残念ながら画像はありません.
関連過去ログ: 2006/9/21 LRTは生活の質を落とす?
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年03月06日
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