2005年11月04日

【ワシントンDC】地下鉄の座席配置見直し

ラッシュ時の混雑緩和のため,地下鉄の座席数を減らす試みがワシントン
DCで行われます.来春から24両に3種類の試験的なレイアウトを施し,車内
装備のカメラで乗客の動きを解析しようというものです.コストは78万3千
ドルとのこと.結果次第で952両の座席配置を換えていくことになります.

3つのレイアウトは,いずれも座席数を減らし,ドア近くのスタンディング
ポールやドア横の風防板を撤去し,代わりにつかまり棒やつり革を増やす
というもので,ドア周辺に集中しがちな乗客を,少しでも車両の中央に誘導
しようというものです.

各レイアウトは減らす座席数が異なっています.
1つ目はドア横のレールと平行の座席を4つだけ撤去するもので,すでにこの
64席のレイアウトで次のBreda製の新車は発注されています.
2つ目は52席まで座席を減らし,レールと平行の座席を3つドアの中央のドア
のところに増やします.またバネ式のつり手が設けられます.
3つ目は2つ目のレイアウトをベースに48席まで座席を減らし,車端部には
折り畳み式の椅子,もう片方の車端部には座席ではなく腰あてを使用した
壁にもたれかかる立ち席スペースとし,また大型荷物や自転車,車椅子用と
しても使えるようにします.

ワシントンポスト紙では3種類のレイアウトをイラストで紹介しています.
Metro Considers New Seating Plan for Railcars
(Washington Postのニュースへのリンク)
レイアウトへはGraphicの欄にある,Proposed Seating Configurationsを
クリックしてください.

公式発表もあります.
Metro aims to test new rail car designs to reduce crowding on trains
(WMATAのニュースリリースへのリンク)
WMATA : Washington Metropolitan Area Transit Authority

現在の車内 flickr より
m e t r o (Mr. Pompiers氏のフォトへのリンク)
Non-Peak (rrenomeron氏のフォトへのリンク)
yes, orange (samuel_y氏のフォトへのリンク)
テストされるレイアウトでは,いずれも天井の捕まり棒が2本に増え,座席の
背から天井に伸びる握り棒はそのまま残り,ドア近くの床から天井に伸びる
スタンディングポールや,風防壁は撤去されます.

日本の通勤鉄道から比べれば,まだまだ余裕があるように見えます.しかし
ワシントンの地下鉄は,1960年代にハイウェイの代わりに建設が開始され,
開業は1976年と遅いほうでした.現在の座席配列は当時の自家用車で通勤
していた人たちを,いかに地下鉄に引き寄せるかに重点が置かれたため,
座席数を増やして着席乗車を前提としていたのです.おまけに床を絨毯敷き
にしているほどです.ところが一日70万人が利用するほどに成長し,転換期
を迎えているのかもしれません.ニューヨークやロンドンのようなロング
シート化の可能性も排除しないようです.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | 米国北東部 このエントリーを含むはてなブックマーク
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Excerpt: ラッシュ時の混雑緩和を目的に,メトロレール(Metrorail)車内の座席を ロングシート(bench seating)にすることを,WMATAでは検討していました が,この月曜にロングシートは導入し...
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Tracked: 2008-03-05 19:00