2008年03月30日

【ホノルル】ザ・ボート持ち直す?

先週,下院で運輸インフラ委員会(Transportation and Infrastructure
Committee)の議長をつとめる連邦議員が,ハワイ州を訪れました.
オアフ島では,高架の大量輸送機関が計画されている,島西部のカポレイ
(Kapolei)地区から,真珠湾を半周してホノルルのダウンタウンを経て,
ショッピングセンターでも知られるアラモアナ(Ala Moana)まで,計画
ルートに沿ってラッシュ時にヘリコプターで上空から視察したそうです.

その時の光景は,連邦政府が補助金を出そうとする全米中の計画の中で,
ホノルルのものは優先度が高いと,議員に印象付けるに十分だったよう
です.背後に山が迫る島という立地条件で,これ以上は一車線たりとも
ハイウェイを拡張できず,ラッシュ時には自動車が文字通り数珠つなぎに
なっていることを目の当たりにしたからです.

ワシントンDC郊外のダレス国際空港へのメトロレール延長計画よりも,
ホノルルの計画は優先順位は高いと聞いた市長は,喜んだそうです.
市議会から鉄道案への絞込みを拒まれ,依然としてバスか鉄道かが決定
できないことや,鉄道方式では予算超過が間違いないとか,ハワイ大学の
教授らが発表した研究結果でも,鉄道より安く効率のあがる方法がある
などと,連日のように新聞で報道され続けてきましたので,連邦からの
補助金が間近に見えてきたことは,救いになりそうです.

一方,大渋滞のハイウェイを少しでも緩和するべく,とは言っても焼け
石に水という程度にしかなりませんが,ホノルル市では真珠湾の入り口を
ショートカットする渡し舟の運行を昨年9月から行っています.

二艘でスタートするはずが,一艘のエンジントラブルなどでスタートが
つまづき,たとえば12月の利用人数は月間で二千人足らずと惨憺たるもの
でしたが,1月に入ってからは同4千人台,2月は5千人を突破して,今月も
上昇間違いなしとみられています.

ザ・ボート(TheBoat)と名づけられた船は,一年間の試験運行の色合いが
強かったのですが,ダイヤの見直しを図り,連邦からの補助金がなくなる
9月以降も地方から資金を賄い,2009年10月まで運航できる体制を整える
との発表がありました.

ザ・ボート(TheBoat)には,149人乗りの双胴船が使われます.
西オアフのカラエロア(Kalaeloa)地区バーバース・ポイント港(Barbers
Point harbor)と,ワイキキにも近く,観光客用ツアーバス等も発着する
アロハタワー(Aloha Tower)とを,途中ホノルル国際空港の沖合いや,
真珠湾の入り口近くを通り,1時間弱で結びます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
公式サイト トップページ: TheBoat
(City and County of Honolulu 公式サイトへのリンク)

通勤客向けに,港までは専用の連絡バスが運転されます.そのバス代を
含めて片道運賃は大人$2です.補助金がなければ,毎日満席で運航された
としても,船だけで片道$25以上は経費が掛かっているそうです.
March 26, 2008 Mayor Pushes To Keep TheBoat Running
(KITV Honolulu ニュースへのリンク)
March 27, 2008 TheBoat tweaks its schedule
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)

ホノルルの鉄道計画は,米国全体でみても優先度が高いという話.
March 28, 2008 Rail transit gets $900M promise
(The Honolulu Star-Bulletin ニュースへのリンク)

ハワイ大学の教授らが研究結果を発表していました.
March 26, 2008 UH professor offers alternatives to rail system
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
その中に,パールハーバー(Pearl Harbor)を短路するトンネルを掘れば,
エバ(Ewa)地区からホノルル国際空港近くまで,パールハーバーを大回り
する現在の一時間以上の所要時間が,十分程度に短縮できるというものも
あります.ザ・ボートでは,多少区間が異なりますが,やはり一時間近く
掛かっています.

関連過去ログ: 2007/9/20 ザ・ボート 9/17デビュー

前回,ザ・ボート(TheBoat)は通勤用に特化されているので,観光客の
利用には不向きと書きましたが,その後,回送便も客扱いされるように
なったらしく,アロハタワーからの往復利用も可能になっています.
公式サイトにある新しいダイヤでは,わざわざカメラ印のアイコンをつけ
観光客向けにアピールしているように見えます.
ちなみに,船内客室では無料の無線LANも使えますし,一部の座席近く
には,電源コンセントもありました.軽食なども船内で購入可能です.

ザ・ボート体験モデルルート?? (平日限定)
朝一番のアロハタワー発6:35のザ・ボートに乗船すると,とんぼ返りで
9時にはアロハタワーに戻ってくることができます.往復で$4になる船旅
は,時期によってはサンライズ・クルーズになるでしょう.
アロハタワーまでも,ワイキキから路線バス=ザ・バス(TheBus)で,出航
時間までにたどり着くことができます.乗継券を使えば,ザ・ボートの
運賃支払いは不要です.
ザ・ボートをカラエロア(Kalaeloa)で下船しても,接続するバスでカポ
レイ・トランジットセンター(Kapolei Transit Center)まで行き,そこで
マカハから来るエキスプレスバス(CountryExpress!)のC系統(Route C)に
乗り継げば,アラモアナに9時前後には戻ってくることが可能です.
こちらも乗継券を利用して往復4ドルで済みます.
順調に行けば乗り継げる8時にカポレイを出発するエキスプレスバスは,
ホノルルに向かうハイウェイH-1で,対向車線2つをつぶして設けられる
可動中央分離帯で仕切られたジッパーレーン(Zipper lane)を走ります.
その時間には本線でも比較的車が流れていますが,ジッパーレーンは3人
以上乗車している車両か,ハイウェイ経由の路線バスだけが走行を許さ
れてる車線ですので,空いています.

左: 日の出前のアロハタワーの桟橋に到着したザ・ボート,朝の第一便.
右: 出航直後の日の出.ワイキキとダイヤモンドヘッドがシルエットに.
TheBoat1.jpg TheBoat2.jpg

左: 船旅も終盤,マカハの山々とコオリナリゾートを望む海上をゆく.
右: カラエロアの桟橋で,手前の三角帽の屋根がバス停.
TheBoat3.jpg TheBoat4.jpg

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国南西部 このエントリーを含むはてなブックマーク
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