2008年04月18日

【Phileas】アイントホーフェンでの現状

ハワイ州ホノルルでは,市議会で大量輸送機関のモード選定が決まるはず
でしたが,議員の一人が家庭の事情で欠席したこともあり,4対4で結論が
再び持ち越しとなりました.次回は4/23が予定されています.
一見して無関係に思われるこの話は機会を改めますが,昨日(4/16)は米国
運輸業界の重鎮と言ってもいい前運輸長官も,議会で鉄レールと鉄車輪の
組合せの優位性を説いていました.その鉄道の対立候補の一つとして名が
挙がっているBRT(bus rapid transit),Phileasの近況です.

Phileas(フィリアス)とは,磁気ビーコンによるガイドウェイバスの一種
で,APTSが製造しています.今のところ,オランダ南部の人口約21万の街
アイントホーフェン(Eindhoven)市でHermesが運行する2路線に,2004年
から営業運転に投入されているのが最初の採用例ですが,フランスでは
ゴムタイヤ式トラム(名称 Évéole)として,北部のドゥエ(Douai)が今年
9月の開業を目指して現在準備中です.
APTS: Advanced Public Transportation Systems

このアイントホーフェンでの運転状況に関して,最近の状況が報じられて
いました.一つは関心の高まっているホノルル発のゲスト編集者による
記事で,もう一つはユトレヒトへの導入に反対するブログです.双方とも
内容は似ていて,情報源は同じかもしれませんが,両数が微妙に異なって
います.

それらによれば,アイントホーフェンでは2004年にPhileasを12本導入
したものの,平均して稼動しているのは3本だけで,2路線の運行に必要な
8本を賄うため,一般の連接バスを投入しているとか.最大の特徴である
磁気式ガイドウェイ機能も,全く使われていない模様です.

稼働率が低いのは,LPG(液化石油ガス)エンジンと電気モータによるハイ
ブリッド式に問題があるからのようで,エンジンをディーゼルに代える
ため,ホノルルの記事が参考にしたと思われる資料によれば,2007年12月
から9本を改修中で,第一号が戻ってくるのは2008年6月とのことです.
オランダ語のブログは,50万ユーロをこのエンジン交換に掛けていると
していました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ゲスト編集者によるホノルル発の記事(英語):
4/7/2008 City Should Stick with Plan for Steel on Steel Rail
System in Honolulu
(Hawaii Reporter ニュースへのリンク)

こちらは,ユトレヒト中央駅(Utrecht CS)と大学(Universiteit Utrecht)
のある東部De Uithof地区を結ぶ過密路線バスの代わりには,トラムでは
なく,価格が三分の一になり,工事も容易なPhileasが良いのではないか
とするオランダ語の記事:
27 maart 2008 Comfortabel en snel naar De Uithof
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
それに呼応する形で,アイントホーフェンの例を挙げ,かの地では低価格
ではなくなっていることと,ユトレヒトでは既存トラム路線があるため,
新しいモードではなく,トラムで建設すべきではないかとするブログ:
28-03-08 Phileas slecht alternatief voor tram
(Unieuws.nl ブログへのリンク)

ホノルルの記事が一部を引用している参考資料:
New Era Hi-tech Buses. # Phileas
(citytransport.info へのリンク)

関連過去ログ:
2008/3/31 【Douai】ゴムタイヤトラム開業9月に延期

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベネルクス このエントリーを含むはてなブックマーク
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