昨年11月,公共交通と道路整備のため,シアトルを中心とする周辺3郡の
住民に対して,今後20年間に及ぶ大型増税案を受け入れるかどうかを問う
住民投票がありました.その結果は否決という形で終わっています.
しかし,急増する人口増に対応しなければ道路混雑が激しさを増して,
環境にも良くないとう状況が変わったわけではありません.
シアトルを含むピュージットサウンド(Puget Sound)の域内公共交通を
担うSound Transitは,再挑戦を期して増税率と期間を短縮した草案を
発表しました.売上税の増税によるライトレールの延伸を,どこまでに
するべきかなど,住民の反響を知るための,まずは叩き台です.
2007年の案(Sound Transit 2)と比較すると,まず増税期間が20年から
12年に短縮され,総額も増税率により41%から49%まで低くなっています.
今度のものは2020年までの計画であることから,ST 2020というニック
ネームもあるようです.しかし,財源が縮小することで,ライトレールの
延長距離も短くなります.昨年の案では50マイルだったものが,増税率に
より18マイルか23マイルまでという具合です.
今回発表の増税率は,大人一人年間$55にあたる0.4%(12年間で90億ドル)
と,同$69にあたる0.5%(同104億ドル)の,二つの案があります.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
04/24/08 Sound Transit seeks public comment on mass transit
expansion options (Sound Transit 公式サイトへのリンク)
このニュースリリース文の最後のほうで紹介されているリンク先には,
より詳細な内容が記されていて,各増税案で,どこまでライトレールを
伸ばすかなどを,地図入りで掲載しているページもあります.
公式発表にあわせ多くの記事が出ました.代表紙を紹介します.
April 24, 2008 Sound Transit unveils two tax increase plans
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)
April 25, 2008 Sound Transit turns to citizens in push for
expansion plans (Seattle Times ニュースへのリンク)
景気が冷え込んできた米国で,公共交通網整備のための増税に有権者が
どれだけ理解を示すかどうか不透明だとして,ST内でも慎重な意見も出て
いるそうです.今年11月の大統領選挙と同時に行われる住民投票に諮るか
どうかは,7月末までに決めなければなりません.
ところで,シアトルと空港周辺の間では,ライトレールCentral Linkの
姿が,2009年開業に向けて場所によっては鮮明になっている模様です.
ST公式サイトにあるPhoto of the Weekによれば,近畿車輛製のLRVを4本
連結した試運転が2月に行われていますし,最新号(下段のリンク)では,
ビーコンヒルをトンネルで抜けた先のRainier Valley地区でも,今夏から
試運転が開始される予定と紹介されています.
Photo of the Week:
February 8 - February 14, 2008 Welcome to Stadium Station
April 25 - May 2, 2008 Link light rail overhead lines energized
soon in Rainier Valley
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)
関連過去ログ: 2007/11/30 2008年秋にも再挑戦?
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年04月27日
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