2008年05月14日

【Muni】E系統向け車両リハビリ予算つく

1979年に計画が提示されて以来,いまだ実現していないサンフランシスコ
MuniのE-Embarcadero線が,実現に向けて少し前進しそうです.
Muni: San Francisco Municipal Railway

E-Embarcadero線は,文化遺産的な価値のある昔の路面電車を走らせる,
サンフランシスコで二番目の路線になる予定です.観光名所で知られる
フィッシャーマンズワーフ(Fisherman's Wharf)とCaltrain駅間を,途中
湾岸沿いのEmbarcaderoを走って結ぶ路線です.
フィッシャーマンズワーフからEmbarcaderoまでは,同じコンセプトで
E-Embarcadero線の翌年に提案されたF Market & Wharves線が,既に運転
されています.このF系統は,EmbarcaderoからMuniメトロやBARTなどが
走るMarket Streetへと進みますが,E系統のほうは,そのままN系統と
T系統(K系統)が走る湾岸の路上軌道を南下するものです.このルートは,
効率的な公共交通路線として,TEPの調査結果に含まれていました.
TEP: Transit Effectiveness Project

今回,E系統用に使用されるレトロ車両の整備の予算が付きそうだという
ことが報じられていました.15分間隔で運転するために,最低でも12本は
必要とされています.税収を地域交通計画に振り分ける組織のSFCTAが,
その中の委員会で決定を下しているはずです.文化遺産的価値のある路面
電車車両のリハビリ五か年計画として,オーバーホール用に総額2400万
ドルが用意されているそうで,その中から350万ドルが捻出されます.
SFCTA: San Francisco County Transportation Authority

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 13, 2008 Muni may have new light-rail route with historic cars
(The San Francisco Examiner ニュースへのリンク)
この記事では,サンフランシスコとサンノゼを結ぶ通勤鉄道Caltrainの
駅までとなっていて,そこにはループ線がないために,両運転台の車両が
必要になると書かれています.

非営利団体のMarket Street Railwayが所有する両運転台(Double-end)
車両は,その形状からトーピードゥ(torpedo=魚雷)とも呼ばれるPCCの
3両が営業運行についていて,Examiner紙の記事によれば,両運転台車は
PCCカー以外では5両あるそうです.更にリハビリ計画では2012年までに
両運車4両を投入します.
F-line fleet operational status
(Market Street Railway 公式サイトへのリンク)

サンフランシスコで現役のダブルエンドPCCカー(1007, 1010, 1015):
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
1007 by Whole Wheat Toast (flickr)
1007
Taken on April 15, 2008

Nowhere in Particular by Telstar Logistics (flickr)
Nowhere in Particular
Taken on January 11, 2008

Double-Ender 1015 by Telstar Logistics (flickr)
Double-Ender 1015
Taken on January 11, 2008

リハビリ対象になりそうな両運転台のPCCカーには,かつてはトロリー
フェスティバルで走ったことがある1006号車(左)や,作業車(work car)
ということになっている1008号車(右)が考えられます.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
1006 Streetcar No. 1008
左(Left): 1006 by Whole Wheat Toast (flickr) on May 11, 2008
右(Right): Streetcar No. 1008 by Telstar Logistics (flickr) on December 27, 2007

この日,委員会が推挙した内容は,下記で見ることができます.
リハビリ計画の詳細は,下記とそこからリンクのあるPDFファイルで確認
されたほうが間違いないでしょう.
Plans and Programs Committee - May 13, 2008
(SFCTA 公式サイトへのリンク)

お役所文書なので,それこそ拾い読みですが,リハビリ対象は16本で,
NJ Transitから2004年までに購入したニューワークを走っていたPCCカー
11両に,上で紹介している2両を含む,今はスクラップ状態の両エンドの
PCCカー4両と,1040号車です.

NJ Transit車のリハビリ内容は,モータとブレーキの交換または再整備,
電気配線の全面交換,ドアの再整備,ADA法に基づくバリアフリー化など
とされ,両運転台になるわけではありません.この11両の投入でF系統の
車両運用に余裕を持たせ,それで捻出した現役の両運転台車3両と,NJT車
へのリハビリに加えて構体から整備し直す両運PCC4両を,E系統用にする
ようです.これら7両とPCC以外の両運5両を加えて12両になります.

昨年新設されたT系統が走るThird Street線には,19丁目にループ線が
設けられていて,そこまで行けば片運転台の車両でも折り返しが可能な
はずですが,そのことには触れられていません.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 米国ベイエリア このエントリーを含むはてなブックマーク
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