2008年05月31日

【ニース】トラム好調でも沿線は恩恵なし?

ニースにトラムが復活して半年になります.一日に5万5千人から6万人と
予想された利用者数は,今や6万5千人から7万人で,これまでの最高では
5/07に7万3千回以上の乗車証明(validations)を記録しています.

時間帯によっては,車内混雑で運賃支払いを証明する端末に近づくことも
困難な場合があるようで,運行当局は一刻も早い改善を約束しています.
一方ニースには,西側へ路線を展開するトラム2号線の計画もあります.
それを待ち望む声がある傍らで,トラムの通行は沿道の駐車スペースを
減らすとして非難する人たちもいます.

そのトラム2号線計画の先行きや,開業半年後の1号線沿線の商店主らの
声を取り上げた記事が相次いで出ました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
30 mai 2008 La ligne 2 du tram : tout de suite, plus tard, jamais?
(nicematin ニュースへのリンク)
29 mai 2008 Nice République : les commerçants attendent plus du
tramway !

(Nice Premium ニュースへのリンク)

トラム建設中に工事の影響で収入が半減し,店をたたむことになった人も
いるなかで,何とか開業まで持ちこたえたレピュブリーク通り(Avenue
de la République)の商店が,トラム1号線開通から半年後の今,果たして
4年前に市長から説明を受けたように,人通りが増えて商売繁盛している
かどうかを,Nice Premiumのサイトが四人に聞いています.

それによれば,残念ながら結果は芳しくないようです.相変わらず買い物
客は大型店やショッピングモールに流れ,店の前の人の通行は確かに多く
なったと言っても,それはトラムに乗って通過するだけだと言うのです.
トラムが走り始めて良いことは何もなく,全員が店頭の駐車スペースを
求めています.

Avenue de la Républiqueの様子: (Garibaldi - Acropolis 間)
左の画像では,停留所でも歩道と段差が生じないように,軌道のほうが
少し掘り下げられている様子も伺えます.
Nice_Republique1.jpg Nice_Republique2.jpg
(2007年12月撮影で,本題とは直接関係はありません)

トラム2号線計画は,政治の世界がことをややこしくしているようです.
ニースでは2008年に市長が交代しました.3月に任命された新市長は,
計画を推し進める主体のCANCAのトップにも選ばれますが,反対派からの
圧力もある模様です.
CANCA: Communauté d'agglomération Nice-Côte d'Azur

5月初めに新市長が表明したところによれば,年内もしくは2009年にも
2号線計画の公開聴聞(enquête publique)を開くことになりそうです.

ニースのトラム開業後の関連過去ログ:
2007/12/22 【ニース】【ルマン】開業一ヶ月後の状況
2007/11/27 トラム開業二日で18万人が体験

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(2) | フランス II このエントリーを含むはてなブックマーク
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