2008年05月08日

【フランダース】在来線ライトレール化検討へ

ベルギー北部のフランデレン(フランス語読みはフランドル,英語読みは
フランダース)(Vlaanderen / Flandre / Flanders)の地域政府運輸相が,
地域内の在来線3区間に,ライトレールかライトトレイン(lighttrain)の
導入を望んでいるとの記事がありました.
ライト・トレインとは,文字通り軽量車両ということですが,近距離列車
という意味で使われているようです.オランダ語版Wikipediaによれば,
地下鉄車両なども含みますし,電車である必要もなく,車内がコンパート
メントにわかれていない,通勤形車両全般を指すようです.

主要都市間を早く快適に移動できるのは鉄道(ここではインターシティ等)
ですし,都市内移動はトラムやバスが担っています.しかし,やや範囲を
広げた地域内の鉄道輸送が脆弱である現状があり,これを改善するために
考えられている模様です.建設や環境などに携わる会社(Grontmij)の調査
結果も,それを裏付けていました.

検討されている3路線は次の通りで,駅の増設が考えられています.
Spoorlijn 51A/Spoorlijn 66 Zeebrugge-Brugge-Lichtervelde 約36キロ
Spoorlijn 52 Antwerpen-Boom-Puurs 約27キロ
Spoorlijn 58 Gent-Eeklo-Maldegem 約35キロ

記事にもありますが,例えば北海に近いゼーブルッヘ(ゼーブルージュ)
(Zeebrugge / Zeebruges)から州都ブリュッへ(ブルージュ)(Brugge /
Bruges)を経て,リヒターベルデ(Lichtervelde)までの路線では,現在の
8駅から,復活を含めて7駅を途中に増設する構想で,Grontmijの見積もり
では280万ユーロ必要とされています.

アントウェルペン(Antwerp アントワープ)(Antwerpen / Anvers)では,
アントウェルペン(アントワープ)中央駅(Station Antwerpen-Centraal)
への乗入れ復活に際して廃線を活用するなら190万ユーロ,スヘルデ川の
河畔(Scheldekaaien)沿い(=新線?)なら1260万ユーロと,必要額に差が
あります.

ヘント(Gent / Gand / Ghent)からは,Eekloから先を通常の旅客営業線
として復活させる必要があるようで,2300万ユーロと見積もられます.
現在EekloとMaldegemの間は,Stoomcentrum Maldegemという蒸気運転も
行われる保存鉄道となっているそうです.

ここまでは地上設備ですが,実現にはさらに,車両購入費としてライト
レールなら1本300万ユーロ,ライトトレインは同450万ユーロ必要です.
これらの投資を2009年までに決めたいとしているようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
07/05/2008 Van Brempt wil lichte treinen en snelle trams
(Knack ニュースへのリンク)
6/5/2008 Van Brempt wil Light Rail-verbinding in Brugge
(Stadsomroep Brugge ニュースへのリンク)
Knackの記事は,パリ近郊イルドフランスのT4(トラムトレイン)の画像を
載せています.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

Michiel1972作のBelgium railroad mapを使い,検討路線を緑色に変え,
駅名を入れてみました.
Belgische_lighttrain.png
nl.wikipedia.org/wiki/Afbeelding:Belgium_railroad_map.svg
資料を基に構成しましたが,正確ではないかもしれません.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月22日

【ローマ】中心部トラム延長に架線レス検討?

ローマのトラム8系統を,現ターミナル(Torre Argentina)から,中心街を
経由してテルミニ駅(Stazione Termini)まで,路線を伸ばす構想が出て
久しいようです.

推進派の環境団体の話によれば,途中のvia Nazionale(通り)などでは,
架線を張らない方法も検討されている模様です.記事にはボルドーの名も
載っていました.
もっとも,延長計画自体が決定ではありませんし,架線なしで走れるよう
にするには,地表集電では延長区間の建設費も上がりますし,今の車両が
対応できないため,新車を購入する必要があるという問題を抱えます.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
9 aprile 2008 Atac-Legambiente: un tram (l'8) chiamato desiderio
(Agenzia Dire ニュースへのリンク)
14 aprile 2008 Legambiente: Un tram 8 chiamato desiderio
(La Nuova Ecologia ニュースへのリンク)
日付は違いますが,内容はほとんど同じです.

英語の記事もあります.架線レスの話は出てきませんが,こちらによれば
先週には延長の可否が決まっていそうです.しかし,イタリア語報道を
含めても,その後は何も情報が見つかっていないところをみると,結果は
見送りだったのかもしれません.
11/04/2008 Tram 8 Termini extension mooted.
(Wanted in Rome ニュースへのリンク)

下記ページの右側にあるLe mappe del trasportoの,Roma centroから
PDFファイルをダウンロードすると,8番系統の終点とテルミニ駅の地図を
見ることができます. Muoversi a Roma » Linee e mappe: bus, metro
(ATAC 公式サイトへのリンク)
ATAC: Azienda Tranvie ed Autobus del Comune

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月18日

【Phileas】アイントホーフェンでの現状

ハワイ州ホノルルでは,市議会で大量輸送機関のモード選定が決まるはず
でしたが,議員の一人が家庭の事情で欠席したこともあり,4対4で結論が
再び持ち越しとなりました.次回は4/23が予定されています.
一見して無関係に思われるこの話は機会を改めますが,昨日(4/16)は米国
運輸業界の重鎮と言ってもいい前運輸長官も,議会で鉄レールと鉄車輪の
組合せの優位性を説いていました.その鉄道の対立候補の一つとして名が
挙がっているBRT(bus rapid transit),Phileasの近況です.

Phileas(フィリアス)とは,磁気ビーコンによるガイドウェイバスの一種
で,APTSが製造しています.今のところ,オランダ南部の人口約21万の街
アイントホーフェン(Eindhoven)市でHermesが運行する2路線に,2004年
から営業運転に投入されているのが最初の採用例ですが,フランスでは
ゴムタイヤ式トラム(名称 Évéole)として,北部のドゥエ(Douai)が今年
9月の開業を目指して現在準備中です.
APTS: Advanced Public Transportation Systems

このアイントホーフェンでの運転状況に関して,最近の状況が報じられて
いました.一つは関心の高まっているホノルル発のゲスト編集者による
記事で,もう一つはユトレヒトへの導入に反対するブログです.双方とも
内容は似ていて,情報源は同じかもしれませんが,両数が微妙に異なって
います.

それらによれば,アイントホーフェンでは2004年にPhileasを12本導入
したものの,平均して稼動しているのは3本だけで,2路線の運行に必要な
8本を賄うため,一般の連接バスを投入しているとか.最大の特徴である
磁気式ガイドウェイ機能も,全く使われていない模様です.

稼働率が低いのは,LPG(液化石油ガス)エンジンと電気モータによるハイ
ブリッド式に問題があるからのようで,エンジンをディーゼルに代える
ため,ホノルルの記事が参考にしたと思われる資料によれば,2007年12月
から9本を改修中で,第一号が戻ってくるのは2008年6月とのことです.
オランダ語のブログは,50万ユーロをこのエンジン交換に掛けていると
していました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ゲスト編集者によるホノルル発の記事(英語):
4/7/2008 City Should Stick with Plan for Steel on Steel Rail
System in Honolulu
(Hawaii Reporter ニュースへのリンク)

こちらは,ユトレヒト中央駅(Utrecht CS)と大学(Universiteit Utrecht)
のある東部De Uithof地区を結ぶ過密路線バスの代わりには,トラムでは
なく,価格が三分の一になり,工事も容易なPhileasが良いのではないか
とするオランダ語の記事:
27 maart 2008 Comfortabel en snel naar De Uithof
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
それに呼応する形で,アイントホーフェンの例を挙げ,かの地では低価格
ではなくなっていることと,ユトレヒトでは既存トラム路線があるため,
新しいモードではなく,トラムで建設すべきではないかとするブログ:
28-03-08 Phileas slecht alternatief voor tram
(Unieuws.nl ブログへのリンク)

ホノルルの記事が一部を引用している参考資料:
New Era Hi-tech Buses. # Phileas
(citytransport.info へのリンク)

関連過去ログ:
2008/3/31 【Douai】ゴムタイヤトラム開業9月に延期

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月13日

【ユトレヒト】ウィーンから助っ人来る?!

中央駅と大学のある地域を結ぶバス路線を,トラム化する話が出ている
ユトレヒト(Utrecht)では,低床車モデルとしてアルストムのシタディス
(Citadis)を一日走らせたことがありますが,今度は混雑する既存トラム
路線(sneltram)の助っ人として,オーストリアのウィーンから中古トラム
車両を購入することをBRUが検討しており,そのための適合試験走行が
今月から開始されている模様です.
BRU: Bestuur Regio Utrecht (ユトレヒト地域の地方政府?)

ユトレヒトのトラム(sneltram)の利用者数は年3%の増加を示しており,
平日は3万5千人が利用しているそうです.そこでラッシュ時の増強用と
して,ウィーンの路面電車車両,タイプE2E6に白羽の矢がたったのでした.
紹介している記事には製造後17年とあり,ユトレヒトの同22年より車齢が
5年若く,今後も17年間は大丈夫だろうとされています.
車種を当初E2と記しましたが,コメントをいただいた「ひぐらし」さん
からのご指摘通り,正しくはE6でした.


軌間,規格,電源(750v/600v),高床など,書類の上ではウィーンのE2E6は
ユトレヒトの路線でも走れることになっていても,実際には色々障害が
あるものです.ドアとホームの段差に懸念があるようで,早々に改修が
行われるようですが,その他にも問題がないかどうかを確認するため,
5月まで中央駅とNieuwegeinの間の60系統(lijn 60)で試験走行が行われる
ことになっています.

ウィーンのE2E6は車両の長さが19m強しかなく,ユトレヒトの29mより短い
ため連結運転が必要ですが,BRUは3本連結で一度に300人輸送することも
視野に入れている模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
04 april 2008 Weense tram tegen spitsdrukte
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
09 april 2008 Weense tram op proef in Utrechtse regio
(Engineering 360 ニュースへのリンク)
どちらの記事にも,小さい画像が載っています.

【ユトレヒト】関連過去ログ:
2007/9/22 トラム延長ほぼ決まり? ほか
2007/9/07 9/09 ミュルーズからの来賓

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

【アムステルダム】GVB崩壊の危機?!

先日,中央駅で地下鉄が派手に脱線したアムステルダムでは,その事故を
契機に懸念が広がり,地下鉄を運営しているGVBには線路を保守管理する
能力が無いとする報告書があることが,明るみになりました.
GVB: Gemeentevervoerbedrijf, Amsterdam

線路には地下鉄だけでなくトラム軌道も含まれていて,GVBの経営能力の
欠如が指摘されている模様です.記事タイトルには崩壊(instorten)と
いう言葉が使われました.
12-04-2008 'Openbaar vervoer op instorten'
(Het Parool ニュースへのリンク)

先月,全国7万人を対象とした調査では,GVBはオランダ全土の公共交通
機関の中で,最低の烙印を押されていたばかりです.
14 March 2008 GVB voted worst public transport firm
英語の記事 (DutchNews.nl ニュースへのリンク)

オランダでは,自治体が市内公共交通の運営を委託している街が多くを
占めていますが,アムステルダム,ハーグ,ロッテルダムの三大都市は
市が実権を握ったままで,その維持が可能な状況になっています.
オランダで自治体から運行を委託されている民間企業のArriva,Veolia,
Connexxionの三社は,連盟(FMN)を組んでロビー活動を開始したという
報道もありました.
FMN: Federatie Mobiliteitsbedrijven Nederland

彼らに言わせれば,公営状態の公共交通事業者(上記三都市)は利用者を
増やす努力をほとんど行っておらず,自分たちならもっと乗客を増やせる
と主張しています.
11/04/08 Private Companies in Public Transport Launch Lobby
Organisation
英語の記事 (NIS News Bulletin ニュースへのリンク)

オランダ語版WikipediaにあるGVB (Amsterdam)の項目によれば,GVBは
株式会社で,アムステルダム市が株式を所有しているものの,2012年迄に
GVB全体(地下鉄,トラム,バス)が入札にかけられるとあります.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月11日

【トリノ】近郊にトラムトレイン試験導入か

トリノなどのあるイタリア北西部ピエモンテ州(Piemonte)は,Fasから
2500万ユーロを用立てて,トラムトレイン3本を購入,二年後?から試験
運行することを決めました.イタリアでは初めての導入になると報じられ
ています.なお,投資額は2千万ユーロとする記事もあります,
Fas: Fondi aree sottoutilizzate (未開発地?への基金)

イタリア初とされるトラムトレインが走るのは,トリノ(Torino / Turin)
の西に位置するトッレ・ペッリチェ(Torre Pellice)へ向かう路線で,
現在はトレニタリア(Trenitalia=FS)が列車を運行しています.
トレニタリアとは,イタリア国鉄が上下分離して民営化した際にできた,
国鉄の列車運行を引き継ぐ会社です.

路線長55キロほどですが,このうちトラムトレインの試験運転が行われる
のは,トッレ・ペッリチェ(Torre Pellice)とピネローロ(Pinerolo)間の
約17キロになり,いわば末端のみの運転ということになります.各地で
さまざまな形態をとるトラムトレインですが,ここでは在来線の車両を
トラム化するスタイルになる模様です.最近の例で言えばパリ近郊のT4が
これに該当するでしょう.

資金のうち2千万ユーロは予備車1本を含む計3本の車両購入にあてられ,
残り5百ユーロは,トラム車両に適応するための地上施設の改良に投じ
られます.(総額を2千万ユーロとする記事は,車両費を1500万ユーロと
書いています)

トラム=トレイン化する理由として,需要がトレニタリア(Trenitalia)で
運行を続けるには小さすぎ,さりとて廃止するには大きすぎるからという
ことが挙げられ,加えてトラム車両の加減速性能の高さ,それによって
可能となる新駅の設置,踏切改善?の可能性などが紹介されています.

いずれ,トリノやカゼッレ・トリネーゼ(Caselle Torinese)へ乗入れする
構想もあるとのことで,そうなった時に試験という冠が取れて,トラム
トレインの本領が発揮されることになるのでしょう.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
9/4/2008 Tram-treno: la rivoluzione comincerà da Pinerolo
(La Stampa ニュースへのリンク)
9 apr. Arrivano i primi tram-treno sulla tratta Pinerolo-Torre Pellice
(Adnkronos/IGN ニュースへのリンク)

ピエモンテ州(Piemonte)は,この他にも2300万ユーロを投じて,トリノ
地方の公共交通を運行しているGTTにトラム車両11本を,トレニタリア
(Trenitalia)には機関車14両を購入させる計画も報じられています.
GTT: Gruppo Torinese Trasporti
08/04/2008 Piemonte, in arrivo 23 mln di euro per implementare
servizio su rotaie
(Help Consumatori ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月09日

【ベルファスト】価格重視でバス有利の報告

人口が市内で約27.6万,都市圏は58万弱になる北アイルランド(Northern
Ireland)の首都ベルファスト(Belfast)では,ライトレールではなく,
バスを基本としたBRTを選ぶことになりそうです.
北アイルランドの地域開発省DRDは,ライトレールよりも少ない経費で
通勤時間の短縮が図れる,BRTが望ましいという報告書を発表しました.
これで決定というわけではありませんが,ライトレールはほとんど望みを
絶たれた模様です.
BRT: bus rapid transit
DRD: Department for Regional Development

アイルランド共和国のダブリンには,2004年にライトレールLuasが開業
しています.人口だけで都市の規模を図ることはできないかもしれません
が,ダブリンは市内だけで50万人を越え,都市圏は百万人以上が暮らし,
ベルファストのほとんど倍です.
これらは英語版Wikipediaに拠るものですが,Transport in Belfastの
項目には,ベルファストは車社会で移動の77%を占めており,公共交通
機関を利用するのは11%に留まっているとあります.

DRDは,ベルファストでは利用者数も多く望めず,バスのほうが現実的で
予算的にも手が届くという結論を出します.
ダブリンLuasのようなライトレール建設に掛かる費用は5億9千万ポンドで,
その運営費も年間678万ポンドに対し,BRTなら1億4700万ポンドで建設,
年144万ポンドで運営できるとの数字が出ていました.

ライトレール派は,ダブリンのLuasも建設費は嵩んだものの,経済効果で
見返りは得られているとし,効率だけではなく,人をどれだけ惹きつけて
利用してもらうかが重要と反論します.

しかし,120名乗りのハイテクなバスをピーク時には5分間隔で走らせ,
通勤に利用されることをDRDは期待しています.
将来需要増加に対応するためライトレール転換の道は残されるとしても,
当面この地で路面電車の復活はないのかもしれません.
着工は2011年が予定されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
08 April 2008 Bus-based rapid transit system 'viable' for city
(Belfast Newsletter ニュースへのリンク)
2008/04/08 City to get rapid transit network
(BBC News ニュースへのリンク)

北アイルランドには,Wrightbusという世界中にバスを販売している製造
メーカの拠点があるそうです.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年04月08日

【ミラノ】北部インターアーバントラム再生へ

かつてミラノ(Milano)一円に広大な路線網を広げながら,後に廃止されて
いった都市間連絡トラム(tram interurbani)の生き残りが,今でもミラノ
北部と,デージオ(Desio)とリンビアーテ(Limbiate)を結んでいます.
今回この2路線のうち,デージオに向かう路線が現代の仕様に合うように
大幅な改良を施され,路線も延長されることが決まった模様です.

経済計画閣僚会議と訳されるCIPEが,3月下旬に最終的な承認をくだし,
2億1400万ユーロとされる,Metrotranvia Milano-Desio-Seregnoの改造
工事と車両購入の総額のうちの60%に相当する1億2853万ユーロを負担する
ことになりました.残りは地元負担になるようです.
CIPE: Comitato Interministeriale per la Programmazione Economica

ミラノとデージオを結ぶ路線(Metrotranvia)は,セレーニョ(Seregno)の
FS駅まで延長されて,14.3キロになります.このうちミラノ(Parco Nord)
からPaderno Dugnano(パデルノ・ドゥニャーノ)までの5.6キロは複線で,
そこから北の8.7キロ区間は単線です.
現在の終点デージオ(Desio Deposito)からセレーニョ(Seregno)までの
延長区間は,廃線跡を利用するようです.

車両も,両運転台付の新車18本が投入されることになります.

予定では,2009年1月末には手続きを終え,同年春には着工し,42か月の
工期ののち,2012年7月の開業を目指しています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
27 Marzo 2008 Trasporti: Metrotanvia Milano-Desio-Seregno e
prolungamento M1 a Monza Bettola,il Cipe finanzia le opere

(Provincia di Milano 公式サイトへのリンク)

02 aprile 2008 Metrotranvia Milano-Seregno, l'ok del Cipe
ANSAの記事 (Corriere della Sera ニュースへのリンク)

公式サイトではありませんしイタリア語ですが,非常に詳しい情報が提供
されています. METROTRANVIA MILANO-SEREGNO
(TRASPORTI A MILANO E HINTERLAND へのリンク)

情報は2003年で更新が止まっているようですが,英語で読めるサイト:
Milano >> The interurban tramways
(Central Station へのリンク)
走っていた電車の画像も豊富に収容されています.
こちらに掲載されている旧型車は,3月の時点でリンビアーテ(Limbiate)
を朝7時半ごろ出発する,ミラノ側のAfforiへの一往復だけのようです.
折り返しは,Afforiを8時ごろ出発だとか.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年03月19日

【トラムトレイン】英国で二年間の試験運行へ

英国初となるトラムトレイン(tram-trains)が,二年間の試験運行ながら
2010年から運転されることが明らかにされました.
5種類のトラムトレイン車両が,シェフィールド(Sheffield)から北に進む
Penistone Lineの在来車両と置き換えられて,比べられる模様です.
シェフィールドと言えば,1994年から運行を開始しているライトレールの
スーパートラム(Sheffield Supertram)があります.試験運行の第二弾は
その路線への乗入れも考えられているようです.

Penistone Lineは,ヨークシャーに展開する37マイル(約59.5キロ)の路線
で,シェフィールドからハダーズフィールド(Huddersfield)まで,途中
バーンズリー(Barnsley),ペニストーン(Penistone)を経由する線です.
現在,Northern Railが1時間ヘッドで列車を走らせ,年間120万人の利用
があるそうです.

トラムトレインもNorthern Railが運行し,英国の線路など鉄道インフラ
を所有管理するNetwork Railが,1500万ポンドを投じて軌道や駅などの
改修を行います.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
18 March 2008 Innovative 'tram-trains' to be trialed in Yorkshire
(Department for Transport ニュースリリースへのリンク)
2008/03/18 Tram-trains to get first UK trial
(BBC NEWS ニュースへのリンク)
19 March 2008 Tram-trains trial on rail line in region
(The Star ニュースへのリンク)

関連過去ログ:
2008/2/29 【ブラックプール】プレストンへのトラム構想
2007/6/11 【トラムトレイン】英国Network Rail社の計画

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年02月29日

【ブラックプール】プレストンへのトラム構想

近代化が図られることことが今月明らかになったばかりのブラックプール
(Blackpool)のトラム(tram)に,今度はプレストン(Preston)を結ぶトラム
トレイン構想が浮上しました.
プレストンは同じランカシャー(Lancashire)にあり,Wikipediaの記載に
よれば,市内の人口は約13万2千,中央ランカシャーまで範囲を広げると
同36万5千人が暮らしているそうです.(ブラックプールは14万3千人弱)

この構想では,ブラックプール空港(Blackpool International Airport /
BLK / EGNH)から,トラムをSouth Fylde線に直通させプレストンに向かう
ことになっています.
Blackpool South駅とプレストン駅を結ぶ,このSouth Fylde線(Fylde
coast branch line)は電化されていません.ということで,ハイブリッド
トラムが考えられているのでした.
ドイツのカッセルで昨夏から本格的な運転が始まっている,レギオトラム
(RegioTram)のハイブリッド車両(Regio Citadis)が,印象強いようです.

プレストン側でも,ライトレール構想があるらしく,ブラックプールと
トラムで直結することは,観光面でも利点になると考えられています.
プレストン駅では英国の主要鉄道幹線の一つ,WCMLと連絡できるからか,
テレビ討論会では60%の人がトラムのプレストン延長を望んでいるという
数字も挙がっていました.
WCML: West Coast Main Line

ここが,英国初のトラムトレインになるのかもしれません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
28 February 2008 Super-trams could come to Preston
(Lancashire Evening Post ニュースへのリンク)
28th February Bid to run Blackpool trams to Preston
(Blackpool Citizen ニュースへのリンク)
29 February 2008 £50m bid for Blackpool to Preston trams
(Blackpool Gazette ニュースへのリンク)

関連過去ログ: 2008/2/02 トラム近代化計画を発表

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年02月26日

【ブリュッセル】ドレスデンCarGoTramに触発

ドイツのドレスデンで2001年から本格的な運転を開始したカーゴトラム
(CarGoTram)は,その成功が他の街にも影響を及ぼしているようですが,
ベルギーのブリュッセルでも市内軌道への導入が検討されていました.
2年前に行われた実現性を探る調査では困難との結果が出た模様ですが,
ここにきて話が再燃しそうな気配です.
実際にドレスデンを訪問してカーゴトラムの運転台に便乗取材したものと
思われる記事もあります.一般客の乗るトラムの間に挟まれ,道を譲り
ながらも,途中は交差点などで停まるだけだったとか,工場内の到着線は
一般人立入禁止となっているらしく,その手前で降ろされたけど,通り
から荷降ろしの様子は伺えたというような話まで出てきます.

紹介されることも多いドレスデンのカーゴトラムですが,高級車製造を
睨んでフォルクスワーゲン社がドレスデン市内に建設した新工場への部品
調達が目的でした.
新工場は別名ガラスの工場(Gläserne Manufaktur)と呼ばれ,建物から
してガラス張りですし,有害物質を出さないのはもちろんのこと,工業
廃液や煙をも出さず,ガラス張りの製造工程が特徴です.ここでは最終
組立工程が行われますが,部品を貯蔵する場所がないため,市の中心部を
はさんで設置された物流センターからの絶え間ない供給が必要でした.
普通ならトラックの出番ですが,市内に路線網を張り巡らせているトラム
に,輸送の白羽の矢が立ったというわけです.90年代後半の話でした.

今回の記事はオランダ語で,解釈に多少の推測も含まれてしまいますが,
費用の面でも作業効率の面でも,実はトラック輸送のほうが,安上がりで
簡単なのだそうです.しかし,カーゴトラムで運ばせることにより,渋滞
知らずでクリーンな環境を住民は手にしているそうです.

翻ってブリュッセルでは,MIVBの運行する市内のトラム路線には,多くの
地下区間も含まれていて,カーゴトラム(vrachttram)の運行には不適当
との調査結果が2年前に出ていたそうです.
MIVB: Maatschappij voor het Intercommunaal Vervoer te Brussel
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
23-02-2008 Ruim baan voor de goederentram
23-02-2008 Inspiratie voor Brussel?
23-02-2008 City Cargo in Amsterdam
(Brusselnieuws ニュースへのリンク)

関連過去ログ:
2007/9/23 【ベルギー】沿岸と首都の各トラム延長計画
2007/3/09 【アムステルダム】カーゴトラム試運転始まる

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年02月19日

【フィレンツェ】市電計画中止迫る投票結果

フィレンツェ(Firenze /Florence)市を二分するとまで言われたトラム
(TramVia)建設計画を巡る議論の末,先の日曜2/17に住民投票が実施され
ました.市電建設計画を中止に追い込みたい一派は,そこで賛成票(Si)を
投じます.

投票日を目前に控え,世界のメディアが注目していました.フィレンツェ
という広く知られた街が舞台であることと同時に,計画を推し進めたい
行政側と,受け継がれてきた歴史を頑なに守りたいとする美術界の大物や
専門家らの対立に見えたからです.
市としては,トラムで慢性的な交通渋滞を緩和させて,経済の発展にも
つなげたいとしているのに対して,美術家らは,歴史的な街並みの中を,
長さ30m超の路面電車が走り抜けるのは見るに耐えないとか,その振動が
彫刻や建物に悪影響を与えるのではないかと懸念を示し,計画に反対して
きました.

投票は路線ごとに行われ,サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂を
はじめとした世界遺産に指定された中心部を走る予定の路線は,53.84%の
票が計画中止賛成を示しました.残るもう一つの路線も,計画中止支持が
51.87%と過半数を占め,これでフィレンツェ市のトラム計画は,行く手を
遮られるのかと思われました.

しかし,投票資格を持つ31万5千人余の市民(人口36万余)のうち,意思を
示したのは12万4千人少々でした.雨が降ったわけでもないのに投票率は
39.35%と振るわず,計画中止を求める声は,その約半分の有権者全体の
20%に過ぎないと解釈されたのです.
投票率が五割に満たず,市は投票結果を強制力なしとみなして,市長は
市電計画を予定通り2010年を目指して推進すると,晴れて発表しました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
既に開票作業は終了していますが,刻々と票数が刻まれていきました.
Referendum Consultivi Cittadini sulla TRAMVIA del 17 febbraio 2008
(Comune di Firenze 公式サイトへのリンク)

イタリアの通信社ANSAが伝える賛成多数と計画続行の短信:
2008-02-18 Tramvia: Domenici, non ci sono presupposti revoca
2008-02-18 Tramvia: i contrari vincono di misura
(ANSA ニュースへのリンク)

イタリア語で数多くの記事が出ていますが,他の言葉でも盛んに報じられ
ています.まずは英語の記事から.
February 18, 2008 Florence says no to new tramline; city says it
will be built anyway

(International Herald Tribune ニュースへのリンク)
スペインの通信社EFEは,大聖堂前に路面電車を走らせたセビリアを,
フィレンツェ市長が例として挙げたことを含めて伝えています.セビリア
では誰も抵抗していないと市長は紹介したそうですが,実情は度々ここで
紹介している通りです.
18-Febrero-2008 Florencia construirá polémico tranvía a pesar
rechazo ciudadano en referéndum

EFEの記事 (Terra España ニュースへのリンク)
フランスでもAFPが記事を配信しました.添えられた画像は,投票前に
トラム計画反対派が催したイベントの一幕です.
février 18, 2008 Italie/réferendum: les Florentins contre le tram
mais faible participation

AFPの記事 (Google ニュースへのリンク)

フィレンツェでも1959年まで路面電車が走っていたとされていますが,
路線がどこだったのかよく判りませんでした.しかし,ウィーンで出た
ドイツ語の記事により,大聖堂前も走っていたことが確認できました.
下の記事では小さいですが,軌道を撤去する時?の画像が載っています.
19. Februar 2008 Ein Nein zur Bim in Florenz
(Wiener Zeitung ニュースへのリンク)

予定されている路線図を含む市電計画の概要: Tramvia Tracciato
(Tramvia Fiorentina 公式サイトへのリンク)

関連過去ログ:
2008/1/19 トラム計画是非を問う投票
2007/10/09 トラム1号線レール敷設開始

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年02月18日

【オランダ】トラムに速度制限が提案される

オランダの運輸長官(Staatssecretaris van Verkeer en Waterstaat)が,
路面電車関連の交通事故を減らす目的で,トラムの最高速度を制限する
べく,オランダの4つの街で路面電車を運行する事業者と協議を行うと
テレビ番組で発言していましたが,対象となるハーグやロッテルダムの
事業者がそれに反論している様子を,メディアが取り上げています.

オランダでは,2002年から2006年までの間に,路面電車の絡む交通事故で
36人が犠牲になっているそうです.けが人も数百人に及ぶのだとか.
速度制限を設ける提案は,それらを少しでも減らしたいというところから
出ています.これまでにも何度か試みられているようですが,実現には
至っていないのでした.
実際にトラムを運行しているHTM(ハーグ)やRET(ロッテルダム)は,平均
時速は20キロ台前半で,時速50キロを出せる場所さえ市内にはほとんど
ないのが現状と反論しています.

その他にはアムステルダムとユトレヒトのトラムが,制限速度導入検討の
対象です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
17 feb 2008 Gesprek over maximumsnelheid trams
(De Telegraaf ニュースへのリンク)
17 februari 2008 HTM ziet weinig in nieuwe maximumsnelheid trams
Novumの記事 (Elsevier ニュースへのリンク)
17 februari 2008 RET: trage tram niet veiliger
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)

これを書いている間にも,月曜朝のアムステルダムで,ミニバスと路面
電車が衝突事故を起こし,けが人が出たとの記事が出ました.

ところで話は変わり,先日ミラノで路面電車とバスの痛ましい衝突事故が
あったばかりのイタリアで,トラム計画の是非を巡るフィレンツェ市の
住民投票が2/17実施されました.開票が進むごとリアルタイムで得票数が
表示されるページも,フィレンツェ市の公式サイト内にありました.
それによれば,開票は全て終了したようにみえ,SI(=YES)が過半数を得て
います.しかし,誤訳でなければSIの意味するところは計画撤回への賛成
票だったはず.そのページの表示は,最終的な投票結果ではないとも記さ
れています.
イタリア国内だけはでなく,オランダを含む諸外国でも直前に報道されて
きたフィレンツェ市の投票の行方は,今後の記事の内容次第ですし,先に
日本語の報道も出るかもしれませんが,明日紹介できる見込みです.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年02月04日

【モスクワ】2010年に向けトラム近代化計画

トラム(Трамвай)の近代化は,モスクワでも計画されていました.
住宅地への路線を優先的に,2010年までに軌道を強化した上で,低床車の
導入も考えられている模様です.
総予算は74億1280万ルーブル(=2億ユーロ以上)とされています.

以前からあった話と思いますが,ここにきて出現度が高くなっています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
17.01.2008 The future of Moscow tramway. 3 channel TV report.
(City & transport Moscow's public transport channel へのリンク)
ロシア語のブログ:
01.02.2008 В Москве восстановят и
модернизируют трамвайные пути

(Московский Комсомолец ブログへのリンク)
ドイツ語の報道:
01.02.2008 Moskauer Straßenbahn-Netz wird modernisiert
(Russland-Aktuell ニュースへのリンク)

モスクワ市の公式サイトで検索すると,次のようなページがあります.
N 68-ПП от 22.01.08
О Целевой среднесрочной программе
восстановления и модернизации
трамвайных путей в городе Москве на
2008-2010 гг
(Правительства Москвы へのリンク)
リンクがうまくされない場合,http://mos.ru/ から,メニューにある
Поиск (=検索ページ)で Трамвай 2010 を入力送信すると,
このページも含めて色々と出てきます.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年02月02日

【ブラックプール】トラム近代化計画を発表

英国ブラックプール(Blackpool)のトラム(tram)に,8530万ポンドを投じ
近代化することが決まりました.軌道と車両の大幅刷新が図られます.
英国の運輸省(Department for Transport)は,国が6030万ポンドを出し,
トラムを所有するBlackpool Councilと,地元ランカシャー(Lancashire)
County Councilが残りを分担し合います.

線路と停留所だけでなく,恐らく低床化される車両16本を現在の車両と
入替えることになりました.ただし,現在走っている車両も,状態の良い
ものは残る模様です.
トラムの利用者は年間約4百万人ですが,その75%は訪問者だそうです.
しかし,トラムはブラックプールの街の再建に一役買うことが期待され,
地域の交通機関としても整備が必要となっていました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Department for Transportなど公的組織からの発表:
1 February 2008 Blackpool's iconic tram set for £85million upgrade
(Government News Network ニュースへのリンク)
01 February 2008 Blackpool's Iconic Tramway Set for £85million
Upgrade
(Blackpool Council ニュースへのリンク)

報道関係:
1 February £85million tramway development planned
(Blackpool Citizen ニュースへのリンク)
01 February 2008 Blackpool gets £85m for trams
(Blackpool Gazette ニュースへのリンク)
1 February 2008 Seaside trams to get £85m upgrade
(BBC News ニュースへのリンク)

関連過去ログ: 2007/4/15 次はトラム全線で5か月運休

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年01月30日

【ベルゲン】100%低床車の契約締結

ノルウェーのベルゲン(Bergen)で建設中のライトレール(Bybanen)に採用
される車種が決まり,発表されています
人口25万人弱のノルウェー第二の都市では,街の中心部から南に約10キロ
ほどのNesttunに至るライトレール第一期区間が,2009年とも2010年とも
言われる開業を目指しています.その路線を走るのは,Stadler Pankow
GmbHのバリオバーン(Variobahn)になりました.
契約額は3500万ユーロで,Variobahn100%低床車両は12本用意されます.
その他に,オプション20本と最低8年間の保守契約も結ばれました.

ドイツ語の記事は豊富に見つかりますが,Stadlerに英語版のニュースが
出ていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
29.1.2008 Bergen (Norway) builds a new light rail system-Stadler
will deliver the vehicles.

(Stadler Pankow GmbH ニュースリリース英語版へのリンク)
その他にも英語の業界紙にも速報が簡単に掲載されています.
29 Jan 2008 Bergen signs Variobahn order
(Railway Gazette ニュースへのリンク)

路線図のあるページ: Hvor går Bybanen?
(Bybanen 公式サイトへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年01月28日

【プラハ】地下鉄に改札を復活させる計画が

これまでホームと出入口の間にゲートなどの仕切りがなかった地下鉄に,
新たに改札機を導入しようと検討している街が,実はヨーロッパにもあり
ました.チェコのプラハです.
厳密には1974年にメトロ(Metro)が開通した当初には,ゲートがあった
とのことです.プラハの英字新聞の記事に書かれた言葉(turnstile)通り
ならば,回転式の改札機だったのでしょう.それが,1980年代なかばに
ドイツやオーストリアの地下鉄をまねて撤去されたそうで,それ以来,
切符購入は自己申告=信用乗車の形になりました.

ゲート復活案は,プラハでも不正乗車の多さがきっかけになっています.
25%もの割合でした.その分の損失を抑えるべく,DPは今後三年かけて
全駅に改札機の再導入を計画しているというものです.
DP: Dopravní podnik Praha
50を超える全駅への導入に掛かる費用は,10億チェココルナ(約3860万
ユーロ / 約5680万ドル)と見積もられますが,25%という不正乗車率の前
には,DPにとって前向きな投資と映っています.決定は3月に下される
模様です.

現在,プラハでは切符不所持の罰金が700チェココルナ(約27ユーロ)だ
そうです.1月から金額が引き上げられ,それまでは月間パスの料金に
ほぼ匹敵する500チェココルナ(約19ユーロ)でした.しかし,これ以上は
法の問題があり,罰金金額を上げることが困難なようです.
また,切符の検査には140名が動員されていて,昨年は23万件の罰金,
額にして1億100万チェココルナ(約400万ユーロ)を徴収していますが,
暴力的な抵抗に遭ってあって取りはぐれも出ていたとのことです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
January 23rd, 2008 City metro may revive turnstiles
(The Prague Post ニュースへのリンク)

プラハ関連過去ログ: 2007/8/05 部分低床の新車より旧型車が好み?

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年01月23日

【ブリュッセル】低床車追加発注へ

ブリュッセル(Brussels / Bruxelles)のSTIB(MIVB)が,ボンバルディアに
100%低床車を追加発注しています.
STIB: Société des transports intercommunaux de Bruxelles
MIVB: Maatschappij voor het Intercommunaal Vervoer te Brussel

最大102本のFLEXITY Outlookが,2009年4月から2012年7月までの間に,
ブリュッセルに納入されるとボンバルディアが発表しました.このうち
確定は87本で,約1億9500万ユーロ(2億8500万ドル)とされています.
フランス語の記事には,102本を含め合計で2億5千万ユーロという数字も
出ていますが,いずれにしても,STIB(MIVB)史上最も大規模な契約です.

STIB(MIVB)では,2003年に46本と続く2005年にも22本のFLEXITY Outlook
モデル100%低床車をボンバルディア(Bombardier)から購入していました.
今回の追加発注も,2003年に結ばれた五か年包括協定の一環だとのこと.
車両はベルギーのブルージュ(Brugge / Bruges)にある同社工場で製造
されますが,台車はドイツのジーゲン(Siegen)での製造になります.

STIBのFLEXITY Outlookには,車両長の異なる2つのタイプがあります.
32mで5車体を持つT3000形式と,43.4mで7車体のT4000形式です.2003年の
契約ではT3000が27本とT4000が19本で,2005年にはT3000のみ22本が発注
されています.
今回の87本の内訳は,プレスリリースには出ていませんが,フランス語の
報道によれば67本がT3000で,車齢30年を超えたPCCカーの7700形式を置き
換えるとのことです.残る20本がT4000になります.

FLEXITY Outlookは,最近ではドイツのクレフェルト(Krefeld)が発注して
いますし,今春にはインスブルックでも営業運転に投入されるでしょう.
その他の導入先はボンバルディアのプレスリリースが掲載していますが,
同じタイプはこれまででも300本を超えているそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ボンバルディア プレスリリース: January 22, 2008 Bombardier Signs
Agreement With STIB For A Total Of 102 Additional Trams For
Brussels
(Bombardier 公式サイトへのリンク)
フランス語の記事: 22/01/08 La STIB signe le plus gros contrat
d'achat de son histoire
(7sur7 ニュースへのリンク)

ブリュッセルのSTIBは,これまでの契約にあるFLEXITY Outlook68本と
今回の102本に加えて,1990年代初頭の100%低床車黎明期に51本が納入
されたT2000を含めると,低床車両数が221本となり,ボンバルディアに
よれば公共交通機関としては世界最大規模になると,フランス語の記事は
伝えています.(現実にはベルリンやウィーンがこれを上回りそうです)

関連過去ログ: 2007/9/23 【ベルギー】沿岸と首都の各トラム延長計画

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年01月19日

【フィレンツェ】トラム計画是非を問う投票

フィレンツェ(Firenze)のアカデミア美術館(Accademia di Belle Arti
Firenze)に展示されているミケランジェロ(Michelangelo)作のダビデ像
(David)が,今度は移転するしないで論議を引き起こしています.

この移転騒動は,日本でも報道されているかもしれませんが,市の計画
するトラム路線が美術館のすぐそばを走ることから,その振動で彫刻が
重大な損害を蒙るのではと懸念されていて,自主的に移動するのかと思い
きや,もちろんそんなことはなく,これもまた市が進める建設中の音楽
などの文化複合施設に,市が移設を表明したのでした.
その理由は,観光客が中心部に殺到するのを,もはや支えきれない状態に
なってきているため,少しでも名所を分散させたいからというものです.
フィレンツェには,年間1100万人もの観光客が訪れていますが,わずか
1平方キロの区画に集中しているのだそうです.しかし,美術関係者らは
猛反発し,政治家まで巻き込む論争になってしまったようです.

その話はさておき,トラムの話をしますと,2/17に住民投票が行われる
ことになりました.市電計画を続行するのか,それとも取消かどうかが
問われることになる模様です.
投票は計画取消案に対する賛否となるため,市電計画に賛成する人はNoと
投じる必要があります.Si(イエス)と入れてしまうと,計画取消に一票を
入れたことになってしまいます.
1号線はすでに着工されていますので,対象は2号線と3号線のようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
18.01.2008 Firenze, il 17 febbraio referendum cittadino sul
(inToscana ニュースへのリンク)
17 Gennaio 2008 Tramvia: indetto ufficialmente il referendum per
il 17 febbraio
(Nove da Firenze ニュースへのリンク)

これらの記事は,市の考えを記したものになっています.
トラム建設は,大気汚染と戦うこと,エネルギーを節約すること,自家用
車の使用を制限すること,といった多くの欧州諸都市で実施されている
これら3つを実現するために必要であり,単にトラム建設に賛否を投じる
のではなく,生活感のないミュージアム化(città museo)に陥ることを
防ぎ,受け継がれた遺産を守りつつ,いかに街の発展と近代化を図るかを
考えて欲しいと訴えかけているようです.

ダビデ像の移転騒動は,英語の記事で読むことができます.確認されて
いるだけでも,フランス語,スペイン語の記事がありました.
17 January 2008 Michelangelo's 'David' may move in Florence
makeover
(AFP/Google ニュースへのリンク)
17 January 2008 Has 'David' got too big for Florence?
(Independent ニュースへのリンク)

関連過去ログ: 2007/10/09 トラム1号線レール敷設開始

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年12月27日

【リスボン】メトロ路線延長の話題二件

テージョ(タホ)川(Rio Tejo / El Tajo / Tagus)の南岸にあり,リスボン
対岸にあたるアルマダ市(Almada)や,近郊のセイシャル市(Seixal)などを
結ぶライトレール規格の路線MSTが,12/15に路線を延長させていました.
改良型コンビーノ(Combino Plus / Combino Supra)が投入されています
が,呼称はメトロで,新聞の見出しもMetroとなっています.
MST : Metropolitano Ligeiro da Margem Sul do Tejo
(Sul do Tejo Metro)
MTS : Metro Transportes do Sul (運行事業者名)

延長開業したのは,第一期計画の全通時に3系統(Linha 3)となる路線の
一部で,すでに今春に開業していたCova da Piedadeから,Pragalを経て
Universidadeまで至る4キロほどの区間です.
途中のPragal駅は,リスボンと連絡する近郊電車(Fertagus)との乗換えが
可能で,開業していたCorroios駅に続き,2つ目の接続駅になります.
この区間には,8千万ユーロが投じられました.
終点のUniversidadeには,リスボン新大学の科学技術関連の学部があり,
約七千人の学生が通っているそうです.
Faculdade de Ciências e Tecnologia da Universidade Nova de Lisboa

この区間の主な利用客は学生と考えられ,今は学校の休みに入っている
ため,この時期は利用があまり見込めないと思われていましたが,開業
直後の賑わいは別としても,最初に迎えた週末も混雑していたなどと,
予想以上に利用されているのではないかとの報道がありました.ただし,
具体的な数字は来月末になるまで判りません.

3系統(Linha 3)は,完成するとT字型の路線網となる第一次計画の中で
東西を結ぶ路線になり,12/15にはその西側が開通したことになります.
残る東側は工事が大幅に遅れていて,アルマダ市のテージョ川に突き出す
先端部のCacilhasまで到達するのは,翌年11/27予定とも記事に記されて
いました.計画は3年遅れていて,その分の代償を入れると,投資総額は
3億9千万ユーロになるそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
26 de Dezembro de 2007 Mais utentes utilizam novo troço do metro
(Jornal de Notícias ニュースへのリンク)

MST計画概要 : Metropolitano Sul do Tejo
路線図: Planta do Traçado Geral no concelho de Almada
(Câmara Municipal de Almada のサイトへのリンク)

MSTを運行するMTSのサイトにある延長開業のニュース:
2007-12-14 Metro Sul do tejo com Ligação à Universidade
系統図: Rede
(MTS 公式サイトへのリンク)

一方,対岸のリスボンに目を向けると,12/19にリスポンメトロが2駅分の
路線を延長させていました.こちらは本格的な地下鉄です.
ブルーライン(Linha Azul)のBaixa-Chiadoから,Terreiro do Paçoを経て
Santa Apolóniaまでの2キロ強が延長されました.新しく終点となった
サンタ・アポローニア(Santa Apolónia)は,ポルトガル鉄道CPとの乗換え
駅になり,CPの長距離列車が発着しながらも,これまで中心部からやや
離れて不便だった,同駅の交通の便が改善された模様です.
CP: Caminhos de Ferro Portugueses

リスボンメトロ(Metropolitano de Lisboa)の公式発表:
20-12-2007 Novas estações Terreiro do Paço e Santa Apolónia
英語版の路線図: Network diagram
今回の延長区間は,画面上では一番下にあたります.
(Metropolitano de Lisboa 公式サイトへのリンク)

着工から十年,費用も当初金額から比べて4割以上も高くなり,3億ユーロ
近くになってしまったそうです.
2007-12-18 Metro finalmente em Santa Apolónia
(Correio da Manhã ニュースへのリンク)

関連過去ログ:
2007/9/15 【リスボン近郊】利用不振と12/15延伸予定
2007/4/27 【リスボン近郊】ライトレール一部開業へ
2006/11/13 【リスボン近郊】アルマダ市のライトレール

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年11月23日

【オストラヴァ】最強出力のトラム?

チェコのオストラヴァ(Ostrava)に,チェコで一番長い路面電車が走って
います.その長さ31.2mは,プラハを走るポルシェデザインのシュコダ
(Škoda)製14 Tモデルの30.25mをわずかに上回りますし,基準が異なる
かもしれませんが,プラハのは300名未満の定員に対し,オストラヴァの
車両は最大329名です.さらに特筆すべきは,電動機の出力が720kWもある
ことです.これは14Tより220kWも大きい数値だとか.
(別資料によれば14Tは6x90kW)

今回そのオストラヴァの車両の記事が,チェコの英語新聞に掲載されて
いました.それによれば,オストラヴァの路面電車などを運行するDPO
では,これをギネスブックに掲載させたいと考えているそうです.
DPO: Dopravní podnik Ostrava

その中でDPOの担当者は,長さでは45mのドレスデンの車両にかなわない
ものの,出力720kWは,それにも負けていないと自慢していました.
価格は4300万チェコ・コルナ(約160万ユーロ)で,6000万チェコ・コルナ
(約224万ユーロ)するプラハの14Tと比較して,価格面でも優位であると
紹介され,低価格で多くの旅客を輸送できることを利点にあげています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
20 November 2007 Longest Czech tram launched in Ostrava
ČTKの記事: (Prague Daily Monitor ニュースへのリンク)
ČTK: Česká tisková kancelář (Czech News Agency)

一般紙のため車両形式は載っていませんが,VarioLF3のことでしょう.
Tramvaj VarioLF3 (英語版ページ)
(Pragoimex a.s 公式サイトへのリンク)
Gallery / Referencesのタブをクリックすると画像を見られます.
3車体連接4台車の車両で,レール面からの高さ350mmの低床化率は50%は,
シュコーダ14 Tモデルと同じ低床化率ですが,向こうは5車体3台車です.
Škoda 14 T (ŠKODA TRANSPORTATION s.r.o. 公式サイトへのリンク)

Vario LF3は,新造が可能であることはもちろんのこと,タトラT3からの
改造も可能なようです.現在オストラヴァに2本(車両番号1601と1602)が
在籍しています.
1401という車両もありますが,こちらは3車体のVario LF3としてデビュー
した後,1601誕生時に中間車体を抜き取られ,2車体のVario LF2として
活躍している模様です.LF2は低床化率43%,出力540kWとなっています.

チェコのオストラバと言えば,前述のDPOと共同で2001年に設立された
Inekon GroupのInekon Trams(当時はInekon DPO)が,DPOの全株をInekon
Groupが買い取った後も,本社を構えているところです.
最近も,米国ポートランド向けやワシントンDC向けの車両が,渡米前に
市内路線を試験走行したようですが,そのInekon Tramsは,英語版ウェブ
サイトを立ち上げています.
Inekon Trams Company
(Inekon Trams a.s. 公式サイトへのリンク)
まだ工事中のページもあるものの,北米市場をにらんでのことでしょう.
今回,Vario LF3のメーカーPragoimexにしても,シュコーダにしても,
英語版のサイトを充実させているのが目に付きました.

Inekon Tramsは,大量な車両数となるトロント(カナダ)の発注で最有力
候補ではないかとのことですが,その行方が気になるところです.

関連過去ログ:
2007/8/05 【プラハ】部分低床の新車より旧型車が好み?
2006/9/25 【InnoTrans】展示された東欧製の低床車

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年11月22日

【メストレ】トランスロール第一号到着と公開

ヴェネツィア(Venezia / Venice)と同じ自治体ながら,本土側にあって
たとえ独立しても不思議ではない人口18万弱の街メストレ(Mestre)で,
2010年にも運転開始を目指すトラム(Tram)の最初の車両が,先週金曜日
(11/16)の深夜に搬入されました.車両はゴムタイヤ式のトランスロール
(Translohr)です.火曜(11/20)には車庫で公開されました.

トランスロールは,ヴェネチアに近いパドヴァでも今年から営業運転を
行っていますが,メストレに到着したのは全長32mとパドヴァより長く,
青のパドヴァに対し塗装は赤ですので,クレルモンフェランと同じように
見えます.ロール社の工場があるストラスブール郊外から,トレーラーで
運ばれてきました.発注本数は全部で20です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
20 nov. PRESENTATO TRA CONTESTAZIONI IL TRAM DI MESTRE
(Agenzia Giornalistica Italia ニュースへのリンク)
17/11 Accolto dall'assessore ...
(Il Gazzettino ニュースへのリンク)

11/20の公開の際は,一時反対派に式を妨害されたようですが,最後に
ロール社の社長が,どの街でもトラムに反対する人たちがいるものの,
いざトラムが走り出してしまうと応援する側に回るものだと語ったとか.

路線概要: LE LINEE
各種ファイル収容ページ: DOWNLOAD
このページにある,16 Novembre: Arriva il Tram に車両搬入の様子を
収めた6分少々のビデオがあります.トレーラーから車体を路面に下ろす
時は,案内輪がたどれるようにトレーラーと路上の案内軌条をうまく接続
させて,慎重に引き下ろしている様子が伺えます.このあたりは鉄軌道の
トラムとさほど変わりありません.一連の作業が無事に終えた瞬間には,
拍手が沸き起こっていました.
同じページの下のほうにある,Percorso Linea Tramviariaは,地図上に
路線を描いたものと思われ,数枚の画像ファイルに分割されています.
費用内訳: COSTRUZIONE DELLA TRANVIA DI MESTRE
工区: CANTIERI
このページでも路線全体像を見ることができ,将来はベニス本島まで延長
されることになっています.
(IL NUOVO TRAM DI MESTRE 公式サイトへのリンク)

関連過去ログ: 2007/1/12 【Translohr】パドヴァ続報とメストレ情報
この時点では今年3月にも最初の車両が到着と報じられていました.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年11月21日

【ロンドン】交通局が全ての鉄道を掌握?!

ロンドンから発着する近郊電車も,いずれは地下鉄(underground)や路線
バスなどと同様に,グレーターロンドンの交通機関を司る地方政府機関の
TfL,いわゆるロンドン交通局の手に,運営が委ねられることになるかも
しれません.実現すれば,TfLは運賃決定や運転ダイヤまで決めることが
できます.
TfL: Transport for London

32の特別区から構成されるグレーター・ロンドン(Greater London)には,
鉄道会社だけで14社が乗入れているそうで,これらを一元化することで,
複雑な運賃体系を統一,非接触式のICカード型乗車券オイスターカードを
通用できるようにするだけでなく,列車の運行頻度を増やしたり,駅や
車内の保安体制を強化して,安心して利用できる魅力的な鉄道に生まれ
変わらせようとするのが狙いです.

これは,イギリス国鉄(British Rail)が辿った分割民営化の流れに逆行
することになるのですが,英国運輸省(DfT)は,この7月にフランチャイズ
制度におけるロンドン交通局(TfL)の役割のガイダンスなるものを発表
していて,TfLの関与を条件付きで容認する模様です.
DfT: Department for Transport

既にその第一段階として,先週11/12からLondon Overground(LO)という
名前の新しい鉄道がスタートしています.これは新しい路線が開通した
わけではなく,その前の週までシルバーリンク(Silverlink)として運行
されていた鉄道を,TfLが運営することに伴い改名したものです.それに
あわせて,オイスターカード(Oyster Card)のプリペイド(pay as you go)
機能が使えるようになりましたし,駅の改装や列車増発,2010年末までの
新車導入も計画されています.
LOのロゴには,地下鉄(London Underground)でお馴染みのマークのうち,
赤い輪の代わりにオレンジ色の輪が採用されました.

グレーターロンドン(大ロンドン)の市長であり,TfLの最高責任者である
Ken Livingstone氏は,次にサザン鉄道(Southern)のフランチャイズ権が
2009年に切れるのにあわせ,この鉄道会社の運営権獲得を目指した準備を
進めているそうです.
Southern(SN)は,ロンドンではヴィクトリア駅やロンドンブリッジ駅など
から発着し,イングランド南部に列車を走らせているTOCの一つです.
TOC: train operating company
このフランチャイズ名South Centralは,Connex South Centralが民営化
直後は運営していましたが,2000年秋に交代しています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
November 20, 2007 London mayor plans to take public control of
rail services
(The Times ニュースへのリンク)
TOCで構成されるNational Railでも,大ロンドン圏でオイスターカードを
使えるようにするという構想や,市長のSouthernへの触手も,特段新しい
話題ではないようですが,関心をひくには十分な記事でした.

London Overground(LO)営業開始を伝えるBBCの記事:
2007/11/12 Mayor launches new rail service
(BBC NEWS へのリンク)
市長がグレーターロンドン圏内の鉄道を運営したいとする意図は,昨年
2月の時点の記事にも出てきます.
2006/02/14 Mayor to control Metro services
(BBC NEWS へのリンク)

LO 概要: London Overground (TfL 公式サイトへのリンク)
SN 路線図: Network map (Southern railway 公式サイトへのリンク)

英国DfTの指針: Guidance on the role of Transport for London in
the DfT's Rail franchising process

運輸相の発表: Guidance on Transport for London's role in the rail
franchising process

(DfT 公式サイトへのリンク)

ウィキペディア英語版の,List of companies operating trains in the
United Kingdomには,旅客列車運行会社のタイプに,フランチャイズ,
ブランドサービス,オーブンアクセスに続いて,TfLのコンセションが
加わっています.

7月に経営破たんした,ロンドン地下鉄の9路線の路線保守管理などを担う
Metronetの救済も,結局はTfLしか手を挙げず,来年から解体され一部は
TfLが継承することになりそうだとの報道も,今月初めにありました.
Nov 6, 2007 Metronet administrator sees TfL takeover next year
(Reuters UK ニュースへのリンク)
Nov. 6 London Transport Takes Over Insolvent Rail Contractor
(Update1)
(Bloomberg ニュースへのリンク)

ロンドン 最近の過去ログ: 2007/11/01 2008年は地下鉄運賃据置きか

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年11月01日

【ロンドン】2008年は地下鉄運賃据置きか

まもなく,ユーロスターがロンドンではセント・パンクラス駅からの発着
となりますが,そんな矢先,英仏海峡トンネルをくぐりロンドンまで,
ドイツ鉄道が自社車両の乗入れを申請かという報道がありました.それは
さておき,そのロンドンを走る地下鉄は,今や世界一運賃が高いという
形容詞が定着して久しくなりました.現金では市内の初乗りで4ポンド,
日本円換算で950円前後です.

4ポンドになったのは2007年からですが,2005年には2ポンド,2006年には
3ポンドでした.このように,近年恒例のようにインフレ率を上回る幅の
運賃を値上げしていった結果が,ロンドンの地下鉄運賃を世界一に押し
上げていったわけですが,多くの路線でラッシュ時に激しい混雑になる
ほどの利用がありながらの度重なる運賃値上げは,経年劣化の著しい施設
更新のため必要とされてきました.

ところが,2008年には新年恒例の値上げは行わず,地下鉄(Tube)やバス
などの1回乗車券(Single Fare)を据え置くと,市長が発表しました.
4%のインフレ率を加味すると,実質的な値下げと表現されています.
その理由としては,年間10億人突破という記録的な利用者数と,運営費の
管理が功を奏して利益が増えるなど,ロンドン市の経済上な成功を分かち
合おうとのことです.
もっとも,2008年は運賃据え置きを報じる記事には,2008年には5月に
市長選があるからという政治的な理由が挙げられているほか,選挙後に
値上げするのではないかとの憶測もあるようです.

市内ゾーン1の初乗り地下鉄運賃は,現金なら2008年も4ポンドですが,
オイスターカード(Oyster card)と呼ばれる非接触式ICカードがあり,
これで乗車する分には1.5ポンドで済みます.日本円換算で360円程度の
この金額なら,世界一高いと称されることもないでしょう.
現金運賃が市内2ポンドに値上げした2006年1月運賃改訂時に1.7ポンド
から1.5ポンドに値下げして以来,ずっとこの金額が維持されています.
このため現金運賃とオイスターカード運賃の格差は年々大きくなり,今回
市長の発表の中で,地下鉄運賃の現金支払いは3.4%にまで低下している
ことが明らかにされています.同じことが路線バスでも起きています.

公式発表では,高齢者などの無料化のほか,所得補助(Income Support)を
受けている人を対象とした半額制度にも触れています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
市長とTfLの公式発表:
30-10-2007 2008 fares package
(Mayor of London 公式サイトへのリンク)
30 October 2007 2008 fares package
(Transport for London 公式サイトへのリンク)

市長が再選を目指すための据え置きかという批判も紹介する記事:
October 30, 2007 London Underground, Bus Fares to Be Frozen Next
Year (Update3)
(Bloomberg ニュースへのリンク)

関連過去ログ:
2007/2/24 ベネズエラとの協定で運賃半額に

さて,先月10月はじめには,首相がロンドン市内の地下を東西に横断する
Crossrail計画を認可しましたが,これによりクロイドンの路面電車延長
計画が犠牲になる恐れがあるという報道がありました.
30th October Crystal Palace tram link under threat?
(Croydon Guardian ニュースへのリンク)
わずか3キロほどの延長計画ですし,クロスレール(Crossrail)と重複する
わけでもないので,なぜ危うくなるのかはよくわかりません.

膨大な建設費を要するクロスレール(Crossrail)は,首相がGOサインを
出したものの,まだ法案が議会を通過したわけではありません.順調に
いっても開業は2017年だそうです.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
posted by NeiTech at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年10月28日

【RandstadRail】1年ぶりに全線で営業運転

10/08にはランドシュタットレール(RandstadRail)のOosterheemlijnと
呼ばれるRR4系統(RandstadRail 4)だけが営業運転を再開し,その後は
取り残されたRR3系統(RandstadRail 3)のうち,ハーグ(Den Haag)市内と
ズーテルメール(Zoetermeer)市内Seghwaertまでが10/20に運転を再開,
最後にズーテルメールを「の」の字の形に周回する線区(通称Krakeling)
だけが旅客営業できない試運転状態でしたが,10/27にそれも解消して
ようやく全面的に旅客営業運転を再開することになりました.

土曜日(10/27)は,RR3系統とRR4系統は運賃無料で開放された模様です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
公式発表: 25-10-2007 RandstadRail volledig in gebruik
(RandstadRail 公式サイトへのリンク)

週末のため,全線で営業を再開した後の報道はまだ見つかっていません
ので,当日朝の記事を紹介しておきます.
27 oktober 2007 RandstadRail met passagiers door Zoetermeer
ANPの記事 (Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)

RR4は青,RR3は赤で表示しています.
RandstadRail_Oct27.png

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

ランドシュタットレール これまでの道のり:
2007/10/07 Zoetermeerへの運転再開へ
2007/9/05 一部区間で電車の運転再開
2007/5/09 営業再開時期は依然不明
2007/2/14 【ハーグ】満身創痍のランドシュタットレール
2007/1/13 試運転の再開は2月以降に
2006/12/30 HTMは脱線可能性を事前認識?
2006/12/09 脱線原因はトラムトレイン特有か?
2006/12/01 ランドシュタットレールまた脱線
2006/11/12 ロッテルダムとメトロで直結
2006/11/04 中央駅で運行開始間もないLRV脱線
2006/10/28 10/29よりRandstadRail一部運転
2006/09/03 トラムトレイン10月までお預け
2006/8/26 在来線のライトレール化遅れる
posted by NeiTech at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州(独仏西語圏外) このエントリーを含むはてなブックマーク

2007年10月09日

【フィレンツェ】トラム1号線レール敷設開始

トスカーナの中心都市フィレンツェ(Firenze / Florence)で,路面電車
(TramVia)1号線のレールを敷設する工事が,10/08から開始されました.
建設工事は,2008年12月末までに全て終了する予定だそうです.
また,10/25から10/28まで導入予定と同じ低床車(Ansaldobreda製Sirio)
が,当地で展示される予定とのことです.

この夏,日本でも路面電車建設の賛否を巡り,街が二分されているという
報道がありましたが,9月下旬には市議会で3路線の計画が承認された?
らしく,その論争が再燃している模様です.
また,1982年にフィレンツェの中心市街地を世界遺産に指定したユネスコ
(UNESCO)が,強制力はないものの,この路面電車に否定的な見解を出した
ことで,世界も注目しはじめています.

建設が進んでいるのは,フィレンツェの西にある郊外のスカンディッチ
(Scandicci)から,ローマやミラノからの高速列車が発着するSMN駅前へ,
全長約7.5キロに及ぶトラム1号線です.
SMN駅: Stazione di Firenze Santa Maria Novella
このトラム1号線だけで建設費は2億2600万ユーロと見積もられていて,
3路線の合計では7億ユーロとされていますが,10億ユーロになるとみる
むきもあるようです.

話題の中心はもっぱらトラム2号線で,中心街の北西にあるフィレンツェ
空港(FLR / LIRQ)から,SMN駅前とドゥオーモ広場(Piazza del Duomo)を
経由してLibertàに至る,約9キロの路線です.
ドゥオーモ広場や大聖堂(Santa Maria del Fiore)の近くを通るため,
それらの景観を乱すことと,全長30m超の路面電車が走ることで生じる,
騒音と振動が問題視されていました.
アカデミア美術館(Accademia di Belle Arti Firenze)に展示されている
ミケランジェロ(Michelangelo)作のダビデ像(David)が危機に瀕している
というタイトルで報道した外国メディアもあるほどです.トラム2号線の
軌道は,実際には美術館から1ブロック離れています.

フィレンツェ市やトラム計画を進める会社は,軌道の下には最新の対策を
施すなどして,騒音や振動を軽減すると説明していますし,今でも一日
2千台の路線バスが近くを走っていることも指摘されています.
執拗な反対は,選挙対策の一環ではないかという見方もあるようですが,
この2号線とトラム3号線に関しては,着工も含めて時期未定の状態です.
また,2路線には計画中止を求める署名運動も行われているようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
少し前の記事もあり,掲載期間終了でリンク切れの際はご容赦ください.

トラム1号線のレール敷設工事が始まったことを伝える記事:
08.10.2007 Tramvia a Firenze, posati i primi binari
(inToscana ニュースへのリンク)

先月の出来事をまとめている記事:
2 ottobre 2007 A Firenze sul tram sale la polemica
(RaiNews24 ニュースへのリンク)

英語によるイギリスでの記事:
October 2, 2007 Florence divided over £500m tram scheme
(The Guardian ニュースへのリンク)
02/10/2007 Florence tram plans 'putting art at risk'
(Daily Telegraph ニュースへのリンク)
ドイツ語によるスイスでの記事:
01.10.07 Michelangelos David von Tram bedroht
SDA/ATSの記事 (20minuten ニュースへのリンク)
スペイン語によるメキシコでの記事:
2 de octubre de 2007 Piden intervención de Unesco contra tranvía
junto a baptisterio de Florencia

EFEの記事 (El Mexicano ニュースへのリンク)

公式サイト トップページ: Tramvia Firenze
08 -10 -2007 Posari questa mattina i primi binari della tramvia
1号線の概要: Progetto - Linea 1
2号線の概要: Pro