2008年05月09日

【バルセロナ】2つの市電を結ぶ案が浮上

バルセロナ(Barcelona)の街中には,碁盤の目のように区画が整っている
地区を,斜めに横断する一本の道幅の広い道路が走っています.その名も
Avinguda Diagonalという対角線を意味する名前で今は呼ばれています.
地下鉄が網の目のように発達しているバルセロナでも,地下鉄を補完する
役目を持つ路面電車が,1997年の試験運行を経て2004年から走るように
なりましたが,そのディアゴナル通り(Avinguda Diagonal)を通ります.

バルセロナのトラムは,系統番号では現在5つ(年内には6つになる予定)
ですが,重複区間もあるため,実際には大きく2つにわかれます.双方の
レールはつながっていないと思われ,車庫も別々にあり,Trambesòsと
Trambaixというように名称も別に持っています.

どちらもAvinguda Diagonalを走っているものの,真ん中の4キロほどは
トラムの空白区間となっていました.当初はAvinguda Diagonalを通って
接続させる予定だったそうですが,途中から計画が変わったのです.
この理由は定かではありませんが,Avinguda Diagonalの一番にぎやかな
場所の道幅が多少狭くなるからということもあったでしょう.停留所では
Plazas Francesc Macià(Trambaixの起終点)と,Glòries(TrambesòsとL1)
の間になります.

この離れ離れになっているトラムを結ぼうという構想が,今回出てきた
模様です.Avinguda Diagonalの欠けた区間を直結すれば,距離も短く
直線で済むこところですが,対案として迂回ルートも検討されています.
どちらになるか決まっていないものの,いずれのケースでも地下走行の
選択肢はなく,路面走行ということには違いないようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
08/05/2008 Barcelona estudia unir el Trambaix y el Trambesòs
(La Vanguardia ニュースへのリンク)
08/05/2008 El tranvía irá por toda la Diagonal, que será reformada
por completo
(El País ニュースへのリンク)
La Vanguardiaの記事には,直結案と迂回案を示した地図と,路上の軌道
レイアウト案が掲載されています.

迂回ルートは,四角形の三辺を回る遠回りですが,トラムT4の起終点で
メトロL4とも接続するCiutadella-Villa Olimpicaへ到達させることで,
新たに建設する区間は5.5キロで済み,途中で接続できるメトロも5路線に
なります.直結するよりは利用者数も多く見込めて,トラムの特性も発揮
できると考えられているのです.

一方,直行案には,バルセロナを斜めに走り抜けるAvinguda Diagonalの
中心部は交差する道路も数多く,そこにトラムを通すと交通の混乱を招き
かねないと反対意見があるものの,大改造を期待する声もあるようです.

記事の内容とは直接関係ありませんが,Avinguda Diagonalの両端を走る
2つのトラム.
Diagonal-Trambaix.jpg Diagonal-Trambesos.jpg
左はTrambaixで,トラムが複線で走る両側は,各3車線ずつ同一方向の
車道.道路の画面右端には反対向きの車道が3車線あります.
右はTrambesòsで,中央は自転車と歩行者だけの空間.ここから2キロ以上
続きます.車道は各3車線(実質2車線)ずつ両側にあります.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年04月15日

【レオン】中心広場でコンビーノを展示

スペイン各地のトラム計画が報道されるようになった昨今ですが,北東部
カスティーリャ・レオン州にある人口13万5千ほどの街,レオン(León)
には,市長らが先導して,中心部を循環する路線と,そこから放射状に
伸びていく5路線の,計6系統で総延長15.9キロの路面電車網を構築する
計画があります.

今度の金曜(4/18)からは,市民にトラムを知ってもらうための展示会が,
一か月間開かれるようですが,会場となるSan Marcelo広場で公開される
実物の電車の姿が,地元メディアに取り上げられました.記事には街中の
予定路線図も掲載されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
14/04/2008 Leonoticias.com desvela el proyecto de tranvía para
León que el Ayuntamiento presentará este viernes

(Leonoticias.com ニュースへのリンク)

ここに掲載された画像を見る限り,展示される車両は,リスボン近郊の
テージョ川南岸にあるアルマダ市,セイシャル市を走るメトロと呼ばれる
ライトレール,コンビーノ(Combino Plus)とみて間違いないでしょう.
ただし,レオンがシーメンスから購入することに決めたということでは
なさそうです.

レオンに近いトラムが走る街には,マドリッドやビルバオなどがあります
が,そこからでも姉妹都市ポルトからでもない南リスボンから,7百キロ
以上を陸送されてきた模様です.

トラム完成後には,マドリッドなどから高速鉄道AVEが将来乗り入れる
予定のAVE駅前と,ビルバオ方面へ向かう狭軌鉄道FEVEの駅前が,軌道で
結ばれることになります.
FEVE: Ferrocarriles Españoles de Vía Estrecha

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2008年04月05日

【コルドバ】架線レスを含む20キロの市電

アンダルシア州のコルドバ市(人口約32万余)が,3億から4億ユーロとも
見積もられる資金を投じて,3系統からなる約20キロに及ぶ路面電車網を
整備する計画があることを発表しました.

計画図などは見つかっていませんが,1系統は7.8キロ,2系統は5.6キロ,
3系統が6.2キロになります.このうちの2系統と3系統は,高速鉄道AVEの
発着駅にも立寄ります.未確認ですが,異なる系統でも,走行路線は一部
重複しているのかもしれません.


当面は30メートル級の車両25本から28本を用意して,最短6分間隔で運転
されることになりそうです.平均速度は路線バスの倍,時速20キロです.
パークアンドライドの施設も5か所に設けられる,コルドバ(Córdoba)の
新しい市電は,市内の移動所要時間を今の半分に短縮して,当初は日に
4万人が利用することになると予測されています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
4-4-2008 El Ayuntamiento propone un tranvía con 3 líneas y un
coste de más 300 millones

(cordobainformacion.com ニュースへのリンク)
04/04/2008 El estudio sobre el tranvía encargado por la GMU dice
que el proyecto es viable
(Diario Córdoba ニュースへのリンク)
5 de abril de 2008 Un estudio de Urbanismo considera «viable»
un tranvía de tres líneas y 20 kilómetros

(ABC Córdoba ニュースへのリンク)

注目は,旧市街地近くでは架線を張らずに電車を走らせることでしょう.
報道には地表からの集電という記述があります.2012年から2013年に計画
されている通りに開業すれば,スペインではムルシア(Murcia)に続いて
二例目になるはずです.

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2008年03月25日

【CAF】3種類の架線レス対応トラム開発中

架線なしでも走れる路面電車に関しては,現時点でアルストムが実用化の
面で一歩先んじています.日本でも取り組まれていますが,それはここで
紹介するまでもないでしょう.
隣国フランスのトラムブームと,架線を張らなくてもトラムは走れると
ボルドーで実証されたことなどにも触発され,スペインでも自国の車両
メーカCAFが,架線レス対応車両の開発を行っています.
CAF: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles

セビリアのメトロセントロに関連する記事の中で,CAFの架線レス電車
開発の話が取り上げられました.実際にはスペインの鉄道雑誌が紹介して
いた模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
24 de marzo de 2008 CAF estudia un sistema que permitiría un
tranvía sin catenarias por su trazado actual

(ABC Sevilla ニュースへのリンク)

これによれば,CAFではボルドーでの実用化を皮切りに,その後フランス
各地で導入が予定され,スペインでもムルシアが導入を考えているAPSと
呼ばれる第三軌条式の地表集電や,燃料電池というような,導入や保守に
多額の資金が必要とされる方式ではなく,次の3つが検討されています.

一つは,セビリアで考えられているバッテリーによる走行です.しかし,
これは走行可能距離が短く,耐用年数も短い?ことが弱点です.
そこで,CAFではフライホイールを二つ目の手段として考えています.
アルストムでもシタディス(Citadis)を使い,ロッテルダムで試験して
います.(記事ではアムステルダムになっています)
フライホイール(原文はvolantes de inercia)方式は,イルン(Irún),
リナレス?(Linares),サラゴサ(Zaragoza)などが検討中なのだとか.

この方法は充電時間が短く,2キロ程度でも架線なしで走れるそうです.
セビリアなら,現在運転されている区間全線の架線を撤去しても大丈夫
だとされていました.

最後の三つ目は,スーパーコンデンサによるものです.バッテリーとの
違いが明確ではありませんが,ドイツ・マンハイムの市電で試験されて
いると書かれています.何処かに紹介されていそうですけど,今回は探す
時間がありませんでした.


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2008年03月17日

【ビトリア】11月にも低床車お披露目?

スペイン北部バスク自治州でビルバオ(Bilbao)に次ぐ規模の街,ビトリア
(Vitoria / Gasteiz=バスク語)では,2008年内の開業を目指した路面電車
(tranvía)が建設中です.
ビルバオの南66キロほどの内陸地に位置するビトリア(Vitoria-Gasteiz)
は,2007年時点の人口が23万に近づいていて,スペインで19番目の規模に
なります.ちなみに近年この地方で最初に市電を走らせたビルバオは,
同35万人を超えています.

今回,ビトリアがCAFから購入する11本の低床車のうち,1本が10月にも
ビトリアに到着して,11月から試運転を開始する見込みであることが,
明らかにされました.ビトリアの車両は,同じバスク州のビルバオを走る
CAF製路面電車の100%低床化版です.車両の長さは31.3m,定員180名の
うち座席定員は52,最高速度は時速70キロですが,実際には場所により
走行速度は同30キロから50キロに抑えられます.
CAF: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
16 marzo 2008 Vitoria probará su tranvía en noviembre
(El Correo Digital ニュースへのリンク)
四年間の保守を含めた車両の価格は11本で3340万ユーロとされ,それは
路線バスなら130台分を購入する金額に相当するのだとか.市民会館なら
2つ建てられるそうです.

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2008年03月15日

【ブエノスアイレス】トラム延長計画が始動

ブエノスアイレス(Buenos Aires)のトラム(Tranvía del Este)延長計画に
進展がありました.

昨年2007年7月下旬,プエルト・マデロ(Puerto Madero)地区の約2キロに
満たない区間で開業している路線を,鉄道駅(Estación Retiro)方面への
北側と,南側へはLa Boca地区まで延伸するというもので,新設される
区間は5.2キロ.完成後の路線延長は6.8キロになる模様です.車両も,
15本を購入予定で,アルゼンチン政府が入札にかけました.

工期は半年,7千万アルゼンチン・ペソ(約2200万USドル)掛かります.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
14 Marzo 2008 El tranvía de Puerto Madero será ampliado hasta
Retiro y La Boca
(Clarín.com ニュースへのリンク)
14 de Marzo La Presidente destacó las obras en el tranvía porteño
(InfoBAE.com ニュースへのリンク)
14-Marzo-2008 Buenos Aires ampliará su tranvía con inversión de
22 millones de dólares

EFE (Terra España ニュースへのリンク)

関連過去ログ: 2008/1/22 開業半年後のトラム

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2008年03月08日

【ムルシア】中心部の架線レス化が明らかに

2年間は運賃無料のトラム試験路線を2007年春に開業させた,スペイン
南東部のムルシア(Murcia)では,昨秋にも路線拡大構想を市長が発表して
いましたが,市政を運営する委員会?(Governing Board)が,その仮設計を
承認して,2008年内の着工,2010年開通に向けた計画が前進しています.

現在の約2キロの試験路線区間を含むトラム1号線は16キロに延長され,
ムルシアの北部と中心部を結ぶ路線に成長することになります.予測では
一日2万7千人が利用するとみられ,2015年には同3万4千人になるだろうと
されています.
このトラム1号線の着工と時を同じくして,残る3路線の構想も予備調査に
着手することになりそうです.

仮設計では方法など詳細は明らかにされていませんが,現在試験路線の
起点に近い,英語風に言えばサークル広場になるPlaza Circularでは,
架線を張らずに電車を走らせることになっています.

市の発表とほぼ同じ内容が掲載されているサイト:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
6 de Marzo del 2008 El tranvía supera una nueva etapa
(Teleprensa ニュースへのリンク)

市の発表は,下記リンク先からPDFファイルで見ることもできます.
Fotografías de Gabinete de Prensa 06/03/2008 El tranvía supera
una nueva etapa

(Ayuntamiento de Murcia 公式サイトへのリンク)
このページの画像を拡大すると,ボルドーをはじめフランスで採用されて
いるAPS方式による架線レスと思われる絵が背景に写っているのを,垣間
見ることができるでしょう.
APS: Alimentation par le sol

例によって記事は山ほど出ています.比較的最近のものだけ紹介します.
07.03.08 Las obras de la línea 1 del tranvía incluirán la
construcción de 3 puentes
(La Verdad ニュースへのリンク)
07 de marzo de 2008 El norte de la ciudad estará dos años en
obras por el tranvía
(La Opinión de Murcia ニュースへのリンク)
06.03.2008 Ya está en exposición pública la ampliación del
tranvía de Murcia
(20 minutos ニュースへのリンク)

関連過去ログ: 2007/10/01 【ムルシア】【テネリフェ】路線網拡張へ

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2008年02月13日

【セビリア】メトロセントロ延長計画と車両

セビリアの中心部に2007年復活した1.4キロの路面電車が,路線を延長
することになります.今度は倍の2.8キロを5890万ユーロをかけて建設
して,高速列車のAVEや近郊電車の発着するサンタフエスタ(Santa Justa)
駅まで線路がつながり,市役所のあるプラサヌエバ(Plaza Nueva)と駅は
17分程度で結ばれることになります.
建設は三段階に分けられ,2010年末の完成が予定されているようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
12 Feb. El Metrocentro discurrirá de la Enramadilla hasta Santa
Justa por la mediana y se prevén tres pasos soterrados

(Europa Press ニュースへのリンク)
12.02.2008 La ampliación del tranvía comienza en verano y costará
59 millones
(20 minutos ニュースへのリンク)
12/02/2008 Los cuatro kilómetros del tranvía costarán 142 millones
(ADN ニュースへのリンク)

メトロセントロ(Metrocentro)では,景観を損なわないように一部区間で
架線がなくても走れる車両を将来導入する予定です.
今でこそ全線架線下走行で,今秋開業予定のセビリアメトロ(Metro de
Sevilla)向け車両を暫定的に使っていますが,いずれ架線がなくても走行
できるバッテリ搭載の車両が完成次第,置き換えられて一部区間の架線が
撤去されることになっていました.
架線レスに対応できる新車は,現在暫定使用しているメトロの車両と同じ
CAFから購入する予定でしたが,ここにきてアルストム(Alstom)からに
変更される気配が出てきた模様です.どうやらCAFのバッテリ搭載車両が
間に合わないようです.
9 de febrero de 2008 El Ayuntamiento proyecta ahora comprar a
Alstom el tranvía que rechazó hace un año

(ABC Sevilla ニュースへのリンク)

関連過去ログ: 2008/2/07 一部区間の架線柱を撤去へ


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2008年02月07日

【セビリア】一部区間の架線柱を撤去へ

セビリア大聖堂前を走る路面電車の架線柱が,開業後一年も経たずに交換
されることになった模様です.
イースターの催し物の関係で,3/05からメトロセントロ(Metrocentro)は
大聖堂の前を含む一部区間が運休となりますが,その間なども利用して,
現在の太い柱から街路灯用のものに取り替えられるそうです.

これで景色が変わるとも読めます.欧州では両側の建物の間にケーブルを
渡し,そこに街灯を吊るしていることも多いのですが,ドイツなどでよく
見られるように,そのケーブルで電車線を支えるのかもしれません.

架線柱交換に70万ユーロを投じますが,2009年春には架線なしでも走れる
車両を導入する予定になっています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
7 de febrero de 2008 El Ayuntamiento cambiará los soportes de las
catenarias a un año de retirarlas

(ABC Sevilla ニュースへのリンク)
07.02.2008 Sustituirán los postes de las catenarias del tranvía
por farolas fernandinas

(20 minutos ニュースへのリンク)

Sevilla_poste.jpg
2007年現在の架線柱で,バックは市庁舎になります.

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2008年01月22日

【ブエノスアイレス】開業半年後のトラム

アルゼンチンはブエノスアイレス(Buenos Aires)の,プエルト・マデロ
(Puerto Madero)地区で昨年2007年7月下旬に開業の路面電車,直訳すると
イーストトラムになるTranvía del Esteに,早くも路線延長が行われる
という話が出ています.

港湾地区だったところを再開発しているプエルト・マデロから,ブエノス
アイレスの公共交通の要衝と言える鉄道駅(Estación Retiro)前を通り,
隣接の長距離バスのターミナル(Terminal de Omnibus de Retiro)まで,
順調にいけば2月下旬に着工,半年で工事を終えて9月運行を目指します.
延長される約2キロには,終点を含めて3つの停留所が設けられます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
21 de enero de 2008 El tranvía llegará a Retiro
(Lanacion.com ニュースへのリンク)

Tranvía del Esteの路線延長が考えられていることは,以前から伝えられ
ていましたが,ここまで具体的な日程が出たのは初めてかもしれません.
ただし,記事はこれだけで,他紙の後追い報道も見つかってなく,もしか
したらの懸念も残ります.
なお,旅客営業開始(7/25)から半年近くが経過しましたが,21万人弱の
利用に留まっており,平日の一日平均利用者は千人前後の模様です.

位置関係を把握しやすい地図が,昨年開業直前の記事に載っていました.
13 JUL 2007 Proyectan que el tranvía de Puerto Madero una Retiro
y Constitución

(Clarín.com ニュースへのリンク)
掲載されている地図の右手の破線部分が今回の延長区間です.
なお,地図は右が北になっています.

地図検索: mapa interactivo de Buenos Aires
(Gobierno de la Ciudad de Buenos Aires へのリンク)
検索窓からRetiroと入力すると,別ウィンドウで検索結果がいくつか出て
きます.その中からEstaciones de Ferrocarrilを選べば,駅の位置が
地図上に表示されます.3つありますが,どれも大して変わりません.
左側のメニューのIMÁGENES Y FOTOGRAFÍASをクリックして,Satelital
Color (2004)を選択すれば,衛星画像にもなります.

MS Virtual Earthには,地図と衛星画像が用意されています.
Puerto Madero - Retiro (Live Search Maps へのリンク)

先日,南米初となるアルゼンチンの高速鉄道は,アルストム率いるコン
ソーシアムVeloxiaが建設することに決まりました.契約は今年3月下旬の
ようですが,ブエノスアイレス市内にトラム路線網を構築することにも,
フランスが国を挙げて乗り気の様子です.
18 de enero de 2008 Francia quiere una red de tranvías en Buenos
Aires
(Lanacion.com ニュースへのリンク)

関連過去ログ:
2007/7/07 シタディス運転開始か
2007/1/21 フランスからの市電公開
2007/1/06 春にはシタディス運転へ

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2007年12月31日

【スペイン】2007年12月後半の話題から

12月後半に伝えられていたスペインの記事の中からダイジェスト版です.

まずは,セビリアのメトロ(Metro de Sevilla).2008年9月30日開業が
伝えられていましたが,2008年夏頃から試運転が開始できる予定で,その
2か月か3か月後,つまり秋には開業できる見込みであることが明らかに
なりましたが,日付は白紙のようです.

セビリャは街中で地下を走るメトロ1号線(Línea 1)を現在建設中です.
地上のメトロセントロ(Metro_Centro)に使われているCAF製100%低床車が
投入されることになっています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
28.12.2007 La Junta mantiene el otoño para el inicio de la línea 1
(Diario de Sevilla ニュースへのリンク)

そのメトロセントロ(Metrocentro)は,12/21から1/06まで,一部の日を
除いて24時間運転を行っているそうです.地下鉄でこの時期に終夜運転を
行うのは珍しくありませんが,メトロセントロは純然たる路面電車です.
時期の長さでも珍しいかもしれません.12/24だけ例外で午前2時(12/25)
に運転を終了しているはずです.運転間隔は他の深夜運転される特定の
路線バスと同じで,深夜は30分間隔(週末は20分間隔)だとか.

次は,セビリアからAVEでマドリッドに向かい,十数分で終点アトーチャ
駅に到着というところで,進行方向左手の車窓に忽然と現れる高層マン
ション群の建つ,マドリッドの衛星都市パルラ(Parla)の話題です.
市内を循環する予定の路面電車が2007年5月に開業,その翌月に営業を
開始して,9月には高速鉄道からも見える高層マンションが立ち並ぶ地区
まで延伸されたTranvía de Parlaは,開業以来の半年で百万人を輸送し,
一日平均1万2千人に達しているそうです.

新興住宅地で高層マンションが立ち並ぶParla Este地区では,1万2千を
超える住居が出来るそうで,83%は何らかの公的な奨励金を受けている?
ようです.
発表にあるわけではありませんが,Parla Esteはまだまだ建設途上で,
予測をやや下回る2007年の数字は,ほんの序の口なのかもしれません.

パルラのようなトランビア(tranvía)=路面電車/トラムは,スペインでは
30以上の街で導入が検討されていると,パルラ市の発表にあります.
27-12-2007 El tranvía de Parla ha sido utilizado ya por un millón
y medio de viajeros

(Ayuntamiento de Parla パルラ市 公式サイトへのリンク)
27-12-2007 Un millón y medio de personas han utilizado el tranvía
de Parla

(Madridiario ニュースへのリンク)

パルラ関連過去ログ:
2007/11/06 【パルラ】トラム環状化は2008年初頭ほか
2007/9/10 9/08 【マドリード】【バルセロナ】路線延長
2007/6/06 【マドリード】パルラのトラム営業開始ほか
2007/5/07 【マドリード】郊外のパルラでトラム開業

左は,パルラの環状路線完成に向け最後に残った立体交差部分を見通す,
2007年末現在の終点(停留所は手前で,ここは電車が折り返すだけ)で,
右は,沿線には高層住宅の工事中のところもまだ多い,2007年9月に延長
されたParla Esteでのひとコマ.
Tranvia_de_Parla4.jpg Tranvia_de_Parla5.jpg

12月はスペインでも地域によって都市交通のストライキがありましたが,
本土を離れたカナリア諸島のテネリフェで2007年開業したTranvía de
Tenerifeでも決行され,ストライキは7日間続きました.
スト中も,サービス・ミニマム(servicios mínimos)として通常の45%に
減便されて運行されましたが,平均34%の利用者数が減ったとの報告が
あります.スト中に4日間あった平日では,通常なら一日平均4万5千人が
3万人に,3日間あった土休日は,同2万5千人が16500人少々に減ったとの
ことです.

28 De Diciembre de 2007 La huelga de los trabajadores del tranvía
mermó un 34% el número de usuarios

(El Día ニュースへのリンク)
ストライキで減便することを伝える公式案内:
Comunicado de Metropolitano de Tenerife Servicios mínimos del tranvía
(MTSA 公式サイトへのリンク)
MTSA: Metropolitano de Tenerife SA

【テネリフェ】関連過去ログ:
2007/7/19 40日間で百万人輸送達成
2007/6/03 ライトレール 6/02開業

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2007年12月19日

【スペイン】2007年12月前半の話題あれこれ

バルセロナへのAVE乗り入れ工事に端を発する地下水問題で,42日間に
及び近郊電車(セルカニアス)と中長距離列車のダイヤを乱していた問題が
12月に入り漸く解消,そのバルセロナへのAVE到達は来春になるものの,
他の高速鉄道は間もなく相次いで開業するなど,大型案件の多いスペイン
ですが,ライトレール関係も健闘しています.

まず,アンダルシア州で積極的に計画が進められているという,業界誌の
英語の記事がありました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
05 Dec 2007 More light rail for Andalucía
(Railway Gazette ニュースへのリンク)

上の記事で取り上げられているセビリアのメトロセントロは,利用者数が
期待されていた一日2万5千人から3万人という数字に至らず,1万人から
1万4千人で推移していると記した記事がありました.
5 de diciembre La deuda de Tussam superaba los 40 millones antes
del tranvía

(Diario de Sevilla ニュースへのリンク)
このサイトから記事は既に削除されていますが,タイトルを検索すれば,
検索サイトによってはキャッシュに残っているかもしれません.元々は
メトロセントロを運行する会社の負債金額の話でした.


しかし,12/07には2万5千人が利用したらしく,今後クリスマスにかけて
一日3万人近くの利用も予測されています.
13 de diciembre de 2007 Más autobuses y seguridad en el plan
especial de Navidad

(ABC Sevilla ニュースへのリンク)

左は,市のウェブカメラでお馴染みのセビリャ市庁舎があるプラサヌエバ
(Plaza Nueva)で,夕暮れ時に電車を待つ人たち.
右は大聖堂前の通りで,平日でも夜8時を過ぎても人通りが絶えません.
季節柄,露店で焼く栗の煙が漂うなか,メトロセントロは自動車の乗り
入れを原則禁止した通りを,曲線などもあって,時速10キロ程度の低速
ですが,歩行者や自転車に注意しながらゆっくりと進みます.
Sevilla_Plaza-Nueva.jpg Sevilla_Catedral.jpg

スペインでは各地にトラム復活の話がありますが,鉄のレールではなく,
ゴムタイヤ式のトラムを考えている街もあります.
北西部カスティーリャ・レオン州ブルゴス(Burgos)では,トランスロール
(Translohr)が検討されている模様です.
8 de diciembre de 2007 El Consistorio busca fondos europeos que
alivien el millonario coste del tranvía

(jovencb.net へのリンク)
ここでは,本サイトでは既に削除されてしまった,Diario de Burgos紙に
掲載された記事を掲載しているのですが,挿入されている画像が何故か
バレンシアのトラムに化けています.


人口17万余のブルゴスでは,12キロの路線が計画されています.記事には
1キロあたり1千万ユーロで合計1億2千ユーロは街には大きな負担とか,
人口がブルゴスと同程度で路線延長14キロのトランスロールを導入した
フランスのクレルモン=フェランでは,EUから2千万ユーロの資金を調達
した?というようなことが書かれています.

ゴムタイヤに話が波及したところで,バレンシアから北へ約72キロほどの
距離にある,カステリョン・デ・ラ・プラナ(Castellón de la Plana)
では,トロリーバスを使ったBRTの1号線が,2008年2月に開業予定です.
11.12.07 El primer tramo de la línea 1 del TVRCas estará terminado
en febrero de 2008

(Valéncia hui ニュースへのリンク)
下の記事によれば,試験的に無料で旅客運行を行っているようです.
18.12.07 El bus eléctrico que completará el TVRCas ya circula en
pruebas por el centro de Castellón

(Las Provincias ニュースへのリンク)
TVRCas: Transporte de Vía Reservada de Castellón

最後は,そのバレンシア州の沖合いに浮かぶマヨルカ島からです.
今年4月に開業したマヨルカ島パルマのメトロ(地下鉄)は,大雨による
駅構内浸水が度重なり,9月中旬から改修のため長期運休を余儀なくされ
ていますが,運転再開は早くて2008年4月とする報道がありました.
05/12/2007 El metro de Palma no se podrá reabrir, como mínimo,
hasta abril de 2008

(La vanguardia ニュースへのリンク)

そのパルマ(Palma de Mallorca)でも,トラムの計画があります.今後
4年以内の実現を目指してパルマ市が動いていて,スイスのバーゼルと,
フランスのオルレアンを,担当者が調査してきたとか.
パルマでは初期段階で年間1500万人(一日4万人強)の利用が見込まれて
います.ちなみにチューリッヒでは,同1億1800万人(一日32万人強)と
いう数字も,記事には掲載されていました.
12 de Diciembre de 2007 El Ayuntamiento asegura que Palma tendrá
tranvía en cuatro años

(Libertad Balear ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2007年11月06日

【パルラ】トラム環状化は2008年初頭ほか

マドリッド近郊のパルラのほか,セビリアのメトロセントロの開業後の
報道,バルセロナのAVE工事による混乱が続くという話題を紹介します.

マドリードの約20キロ南のパルラ(Parla)市を走る市電は,2008年初め
にも市内を周回するループ路線が開通する見込みとの報道がありました.
パルラ市のトラムは,まずマドリッドのアトーチャ駅と直結する近郊電車
セルカニアスのパルラ駅周辺の路線が2007年5月に開業,その後6月から
営業運転が行われ,9月にはParla-Esteと呼ばれる新興住宅地に路線を
伸ばしていきました.

欠けた輪のように,あと僅かというところで残された周回運転に不可欠な
最後の区間では,交通量の多い通り(M-408)と交差する必要があります.
衛星画像を見てもその部分は手付かずのように見えたのですが,今回の
報道で立体交差化することが明らかになりました.

道路のM-408号線は,車庫のあたりでもトラムと交差しているのですが,
そこでは道路が掘割のため,トラムは橋を架けて跨いでいます.
報道によれば,M-408号線と呼ばれる道路の下をくぐるため,1.5キロが
地下区間として建設されます.400万ユーロ近くが必要となるとか.それ
でも,その投資で運行効率を30%高めることができることと,13000世帯
4万人が暮らすことになる新興住宅地から,近郊電車の駅まで12分に短縮
できることから,建設されることになります.将来は近接するRENFE線
上にセルカニアスの新駅が設けられることにもなっています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
05-11-2007 El tranvía de Parla completará su trazado circular a
comienzos de 2008
(Madridiario ニュースへのリンク)

この記事では,隣接する街への延伸も検討されていることも伺えます.
具体的な地名としては,パルラの北にあるFuenlabrada市(人口20万弱)の
名前が挙がっていました.パルラ市は人口10万余です.

最近,トラム導入に強い意欲を示しているトレドの市長が,パルラ市を
訪れて,トラム運営ノウハウなどを聞いていったそうです.トレドでは,
世界遺産に指定されている旧市街地ではありませんが,その外側に路面
電車を走らせようとする構想があります.
また,先日は日本からも視察団が訪れたという話が,同市公式サイトの
ニュース欄に掲載されていました.
31-10-2007 Representantes del gobierno japonés visitan el tranvía
de Parla
(AYUNTAMIENTO DE PARLA のサイトへのリンク)

パルラ市電 過去ログ:
2007/9/10 9/08 【マドリード】【バルセロナ】路線延長
2007/6/06 【マドリード】パルラのトラム営業開始ほか
2007/5/07 【マドリード】郊外のパルラでトラム開業

【セビリャ】
アンダルシア州の州都セビージャ(Sevilla / Seville)で,市内中心部を
走るトラムが10/28に旅客営業を開始してから,十日が経ちました.

無料開放された日曜日(10/28)には5万人が押しかけ,昼前から夜にかけて
運転に支障が出るほどの賑わいを見せたようです.工事に1年半を要し,
試運転にも半年費やされてきましたので,それまでの不便を忘れて..と
いうタイトルをつけた記事もありました.
ところが,その二日後(10/30)にトラム(メトロセントロ)は脱線事故を
起こしてしまいます.幸い旅客を降ろしたあとで,被害はなかった模様
ですが,復旧まで日中の4時間ほど不通に陥りました.
事故は,まず大聖堂前のガントレットの区間で電車が立往生し,それに
進路をふさがれた格好の対向する電車が,渡り線を使って折り返し運転を
行おうとしたところ,速度が早過ぎて脱線してしまったようです.これで
開業72時間後に脱線という見出しが,スペイン全土に広がりました.
最初の立往生は送電事故と最初発表されていましたが,その後もたびたび
似たようなことが起きているようです.

スペインの全国紙ABCのセビーリャ版には,メトロセントロの記事がよく
載るのですが,かねてからメトロセントロに好意的ではない記事が多く,
走り始めてからもその傾向に変わりはないようです.
運転開始直後にも,道路混雑は一向に解消していないとか,広告電車は
市の規定に抵触しているのではないかといった話題がありました.
1 de noviembre de 2007 El tranvía incumple los criterios
municipales sobre publicidad móvil en el casco antiguo

(ABC Sevilla ニュースへのリンク)

メトロセントロの車両は,その4本とも異なる広告が車体側面に描かれて
いて,元の塗装は見る影もありませんが,路線バスでは旧市街への乗入れ
車両は一部を除いて禁じられている車体広告も,メトロセントロは例外
のようです.
広告費は1か月2万ユーロとのことですが,セビリアで最も多く観光客が
集まる,大聖堂などのユネスコ世界遺産に指定されている建物の前を,
高さ3.4mx長さ31mの広告塔が動くわけですから,人目を引くのは間違い
なさそうです.

セビリア メトロセントロ(Metro_Centro)直近の過去ログ:
2007/10/23 【セビリャ】メトロセントロ10/28営業開始へ

【バルセロナ】
最後はトラムの話ではなくなりますが,高速鉄道AVEバルセロナ乗入れの
ための地下区間の工事で地盤沈下が発生,地上を走る近郊電車と中長距離
列車の走る線路や駅が被害を受け,10月下旬から一部でバス代行を余儀
なくされている問題で,当初は近郊電車(セルカニアス)が復旧するはず
だった月曜(11/05)になり,代行バス輸送は今月末(11/30)まで継続される
という発表があった模様です.

以前サパテロ首相は,12/21にはAVEをバルセロナまで開通させると公約
していましたが,その日は今や工事の影響を受けたバルセロナの鉄道網が
復旧を果たし,AVEのトンネル工事が再開する日になりそうです.
Cercanías de Barcelona funcionará irregularmente hasta el día 30
(AFP ニュースへのリンク)

影響を受けている16万人は,200台以上の代行バス輸送に,あと1か月は
少なくとも辛抱しなければならないことになります.

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2007年10月29日

【グラナダ】架線も線路もないトラム検討?!

アンダルシア州(スペイン)の州都セビリアでは,10/28に市内中心部を
走る路面電車,メトロセントロ(Metro_Centro)が漸く開業しました.その
セビリアから,RENFEの車体傾斜(振り子)機能を持つディーゼルカーの
R-598か,直通の高速バスに揺られること3時間前後,アルハンブラ宮殿で
名高いグラナダ(Granada)に到着します.人口24万近いこの街では2011年
開業を目指したメトロ(Metro de Granada)の計画が進行中です.

グラナダ市と南北の周辺地区を結び,一部は地下を走るライトレール的な
メトロとは別に,その駅に接続して市内中心部を走る路面電車(tranvía)
構想もあります.架線がなくても電車を走らせることが可能とボルドーで
実証され,刺激を受けたのかもしれません.グラナダでは,架線を張ら
ないのはもちろんのこと,レールもなしにしようとする研究が行われる
模様です.
架線レスは景観を保つためとしても,線路まで無くしてしまう理由は,
建設費を抑えるためや,線路敷設工事中に遺跡に遭遇して予定が遅れる
ことを避けたり,レールがオートバイ事故の原因になるからとの説明が
なされていました.

架線も軌道もなしでは,一体どんなトラムになるのだろうと考えてしまい
ますが,案として,ゴムタイヤで走り地表から集電する方法が挙げられて
います.ゴムタイヤを操舵するため案内軌条などを路面に設置するのか
とか,地表からの集電方法などの具体的な方法は不明です.
そのほかにも,磁気浮上列車(tren magnético de levitación)のような
発想も排除していないとのことで,関係する技術的な検討は,シーメンス
(Siemens)が担当するそうです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
市長からの発表が先週あり,各メディアが一斉に報じていました.
25 Oct. La empresa Siemens estudia la construcción del tranvía sin
catenarias y sin raíles que propone el alcalde

(EUROPA PRESS ニュースへのリンク)
25.10.2007 Harán un tranvía a la carta para la capital
(20 minutos ニュースへのリンク)
26 de octubre de 2007 Granada estudia un tranvía sin catenarias
ni raíles para evitar la polémica de Sevilla

(ABC Sevilla ニュースへのリンク)
26 de Octubre de 2007 Siemens, primera empresa interesada en
construir el tranvía por el Centro

(Granada Hoy ニュースへのリンク)

磁気浮上式鉄道の例として,上海の名前が挙がっているのは当然として,
複数の記事が上海のトラム(tranvía en Shangai)という言葉を使っている
ところをみると,発表の中でそう表現されていたのでしょう.

ABCの記事タイトルは,セビリャのような論争を避けるためとあります.
セビリャでは大聖堂の前の区間では架線を張らないという話だったのに,
開業を急がせたためバッテリーで走る車両の開発が間に合わず,暫定的に
架線を張り,セビリャで来秋開通する予定のメトロに投入するはずだった
車両を前倒ししてトラムに使うという,急場をしのぐ形で10/28営業開始
となりました.

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2007年10月23日

【セビリャ】メトロセントロ10/28営業開始へ

アンダルシア州セビリア(セビリャ)(Sevilla/Seville)のメトロセントロ
(Metrocentro)が,10/28から旅客を乗せて運行すると市が発表したとの
報道を,インターネット上でセビリアの情報をリアルに得られる4つの
ニュースサイトで確認できました.これまでにも期待を持たせる情報が
ありましたが,結果的に裏切られてきました.しかし,今度はこれから
余程のことがない限り大丈夫でしょう.日曜(10/28)は無料開放され,
月曜(10/29)から営業運転です.

距離にして1.317mの区間を8分をかけて,自家用車なら200台分,バスなら
3台分に相当する250名の輸送力を持つCAF製100%低床車が,7分間隔で運転
されます.運転時間は平日週末問わず午前6時から午前2時までです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
22 de octubre de 2007 El tranvía funcionará gratis el próximo
domingo

(ABC Sevilla ニュースへのリンク)
22 de octubre de 2007 El tranvía del Prado a la Plaza Nueva se
inaugura el domingo 28 con viajes gratis

(Diario de Sevilla ニュースへのリンク)
21/10/2007 El tranvía de Sevilla echa a andar el próximo domingo
(El País ニュースへのリンク)
21/10/07 Sevilla estrenará tranvía el próximo domingo
(20 minutos ニュースへのリンク)

Metro_Centro 路線図: Trazado de la línea
(TUSSAM公式サイトへのリンク)
TUSSAM: Transportes Urbanos de Sevilla, Sociedad Anónima Municipal

試運転開始後に問題になった耳障りな音は対処できたようです.一方,
大聖堂前の区間の架線を外してバッテリー走行する話は,技術的な問題
から,1年後ではなく2年後にずれ込みそうです.
23 de octubre de 2007 Bernardo Bueno anuncia que las catenarias
del Metrocentro se mantendrán durante dos años

(ABC Sevilla ニュースへのリンク)
かねてから指摘されているように,夏の暑さが問題のようです.

同じスペイン絡みの余談になりますが,バルセロナでは高速鉄道AVEの
建設現場で地盤陥没が発生し,並走する線路を走る近郊電車や中長距離
列車が一部区間の運休を余儀なくされています.バス代行が行われている
ものの,旅客の足は大きく乱れ,道路も渋滞していることを多数の報道
機関が伝えています.空港線を含むセルカニアスの3つの系統は先週から
影響を受けていて,今後一週間以上はこの状態が続く見込みとか.
最新情報はRENFEのサイト( http://www.renfe.es/ )にアクセスして,
i のマークがあるÚltima Horaをクリック,別ウィンドウで表示される
バルセロナの項目を開くと,系統ごとの運転計画を確認できます.

また,FGCの一部路線(Línia Llobregat - Anoia)では,AVEと交差する
前後の区間で,2か月間の区間運休となる模様です.

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セビリア メトロセントロ(Metro_Centro)関連 最近の過去ログ:
2007/8/30 【スペイン】2007年8月トラム関連小ネタ集
2007/6/30 【セビリア】メトロセントロ9/17開業報道出る
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2007年10月15日

開業一周年【べレスマラガ】存続の危機に?!

アンダルシア州(スペイン)マラガ市の東方にあるアシャルキア(Axarquía)
地方の中心ベレスマラガ(Vélez-Málaga)市に,路面電車が走り始めてから
先週で丸1年がたちました.
内陸にあるベレスマラガの中心部と,地中海に面したコスタ・デル・ソル
(Costa del Sol)のリゾート地,トレ・デル・マール(Torre del Mar)の
間を結ぶ約4.7キロの路線に,最新の100%低床車が導入されています.
しかし,この市電の存続が早くも危ぶまれているとも受け取れる記事が,
先週出ていました.

開業以来,ベレスマラガ市が穴埋めしている損失額は,既に39万ユーロに
達しました.市の行政側ではこれ以上の負担を拒否する構えを示し,路面
電車導入に積極的に動いた市長は,前回紹介の通り,アンダルシア州政府
(Junta de Andalucía)に救いを求めています.しかし,もしも州がこれを
受け入れない場合には,運行停止もありえる様相です.
前の市長(PSOE=スペイン社会労働党)が,現市長(PP=国民党)を市電の件で
非難していますし,市議会は元々市電に懐疑的だったようで,現市長は
今や四面楚歌の状態です.

市の負担は,本来なら1.42ユーロとしたい運賃を,1.30ユーロに抑えると
ともに,運行会社Travelsa(Tranvías Vélez)が経営リスクを負わないよう
運営費の一定額を補償していることから生じ,2008年に現在工事中の延長
区間が開通すると,その金額は更に大きくなっていくことになります.
1.42ユーロという金額も,最低でも年間112万2千人が運賃を支払って利用
すると想定して出されたものでしたが,これを12で割ったひと月平均を
達成できたのは,これまで7月と8月だけでした.達成しなかった人数分の
運賃の埋め合わせも,市の負担になります.

利用が低迷しているのは,べレス・マラガとトレ・デル・マルの間には,
今の時点では交通機関の需要がそれほどないのではないかということと,
車両1本のみの運用となる時間帯には,運転間隔が45分に広がることが,
原因とみられているようです.6月に訪れた時は,平日でも16時台には
40分間隔になっていました.

また,この一年で路面電車に関係する事故は30件あったとあります.
電車運行に直接関係するものが12件,残る18件は,撤去されることになる
軌道と車道の境界を示すサメのヒレ状の縁石や,信号機,架線に関係する
ものとか.さらに,電車車庫への出入口で何度か発生した脱線を防止する
ために,180万ユーロ(150万とも)を投じて改修が行われたようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
12.10.07 Delgado no descarta quitar el tranvía si la Junta se
niega a participar en el mantenimiento del servicio

11.10.07 El tranvía cumple hoy su primer año de funcionamiento
con 30 siniestros

(Diario SUR ニュースへのリンク)
11 de octubre de 2007 El primer tranvía de Andalucía cumple un
año de polémica

(La Opinión de Málaga ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

ベレス=マラガ関連 過去ログ:
2007/9/03 【ベレスマラガ】赤字 【ハエン】2009年にも
2006/10/04 10/11営業運行開始予定
2006/9/23 県からの資金なしの路面電車
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2007年10月10日

【カディス】県内2か所でトラム計画が前進

西欧で最南端にあたるスペイン,アンダルシア州カディス県で先週,県内
2つの街のトラムの話題が相次いでありました.

まずは,県都カディス(Cádiz)と,南に約20キロほど離れた内陸にある
チクラナ・デ・ラ・フロンテーラ(Chiclana de la Frontera)市を結ぶ
計画の13.6キロほどの路線です.
路線実現には重要な鍵となる,カディス湾に面した人口9万3千を数える
サン・フェルナンド(San Fernando)市が,一部の反対を押えてカディスと
チクラナ間のトラム路線の計画を承認した模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
05/10/2007 El Pleno del Ayuntamiento de San Fernando aprueba la
firma del convenio con la Junta para el tranvía

Europa Pressの記事 (Diario de Cádiz ニュースへのリンク)

サン・フェルナンドとカディス湾に突き出た港湾都市カディスは,砂州で
結ばれていて,その狭い中を道路とADIFの鉄道線が走ります.
ADIF: Administrador de Infraestructuras Ferroviarias
(スペインの鉄道線路などの設備を管理する当局で,RENFEは運行のみ)
トラムは,南北に細長い島のような形のカディス市内と,そこからサン・
フェルナンドに至る砂州ではADIFの在来線を走ることが検討されていて,
このことからトラムトレイン(tren-tranvía)ともみなされています.

東西にのびるサン・フェルナンドの中心街では,在来線の線路は町外れの
カディス湾に面した北側を走り抜けるため,トラムは目抜き通りのレアル
通り(calle Real)の路面を走ることになります.市のサイトにある地図を
見ると,道幅が狭いのか路面では軌道は単線で,停留所の部分のみが,
電車の運転頻度を確保するために交換可能な複線になるようです.

カディスとサン・フェルナンドの間は,在来線を近郊電車のセルカニアス
(Cercanías)が走りますが,ラッシュ時は十数分間隔,日中は一時間以上
ひらくこともある上に,線路は中長距離列車も共用のため時間がまちまち
です.しかも,カディス市内には5駅あるものの,サン・フェルナンドは
2駅しかありません.そこで,10分から20分間隔で100%低床車を街中の
目抜き通りに走らせることにより,これまでの車を使わなければならない
状況を少しでも改善しようというのが狙いです.

しかし,サン・フェルナンドはカディスとともに歴史のある街で,市内を
路面電車が通り抜けることによる景観の悪化などが懸念されてしました.
そこで,架線を張らずに電車を走らせる可能性も記事になっています.
市内1.8キロの区間を架線レスで走行できるようにした場合,必要な追加
費用は420万ユーロと見積もられているようで,これは建設費とされる
1億4千万ユーロの3%に過ぎないとのことです.
07.10.07 (La Voz Digital ニュースへのリンク)
Eliminar la catenaria del casco histórico isleño sólo aumentaría
en un 3% el coste final del tranvía Transporte personalizado


記事では,低床車シタディス(Citadis)の販売契約車両数が,十年前の
モンペリエから数えて1000台を超えたと発表したアルストム(Alstom)の
技術が紹介されています.
サン・フェルナンドのケースでは,架線を張らずに電車を走らせる距離が
1.8キロに及ぶことから,第三軌条による路面集電方式のAPSか,フライ
ホイールを使った方法の2つが考えられるとしています.アルストムの
技術には,もうひとつバッテリー方式がありますが,こちらは距離にして
500mが限界と説明されていました.
APS: Alimentation par le sol
先週はバルセロナで鉄道見本市のBCN Rail 2007が開催されていたことも
あり,そこで展示されていたことも大いに影響しているようです.

サン・フェルナンド市内でのルートなどは,この下のリンク先のメニュー
DescargasにあるPlano del tranvíaのリンク先で,PDFファイルの路線図
というか設計図に近い形で見ることができます.
Isla Tranvia - Ayuntamiento de San Fernando
(San Fernando市のサイトへのリンク)
Islaというのは島の意味ですが,サン・フェルナンド市が島ではないにも
かかわらず,市のことをLa Islaという名称で呼ぶことがあるところから
きていると思われます.

架線レスが検討されている区間を地図上にあらわしてみました.
sin cableado (plaza del Carmen - castillo de San Romualdo)
(Google Mapsへのリンク)

もう一つの街は,ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ(Jerez de la Frontera)
です.県都カディスから電車で30分ほどの距離にあり,市全体では人口
20万6千になりますが,そのうち約半分の10万人程度が恩恵を受けると
される,路面電車を走らせる計画があります.
先週,この提案にアンダルシア州議会が補助金を出すと,州議会議長が
発表していました.最初のトラム1号線は全長が8.5キロになる模様で,
早ければ2011年開業を目指します.構想は全部で3路線からなります.

4 Oct Cádiz.-Chaves anuncia que la Junta financiará las obras
para el tranvía de Jerez y la ampliación del hospital

(Europa Press ニュースへのリンク)
06.10.2007 El futuro tranvía tardará 17 minutos en unir
Guadalcacín con el Hospital

(La Voz Digital ニュースへのリンク)
6 de octubre. El tranvía unirá La Granja y el hospital en
15 minutos

(Diario de Jerez ニュースへのリンク)

8.5キロのルートは,記事の地名をたどってみると,鉄道駅を底にした
緩いV字形を描く路線になるようです.
東側はGuadalcacín地区で,場所はちょうど鉄道駅と北東にあるへレス
空港(XRY / LEJR)の中間あたりです.そこからLa Granja,Deliciasの
各地区を経由し,カディス大学ヘレス校を通り,鉄道駅に達したあとは,
細い路地の続く中心街を通り抜けて,北西のJuan Grande地区にある病院
(Hospital Juan Grande)に至ります.

ところで,ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ市から100キロ近く北上した
アンダルシア州の州都セビリャ(Sevilla / Seville)では,市内を走る
路面電車メトロセントロ(Metro_Centro)が今月中にも開業する見通しの
はずですが,日付はまだ発表されていません.

セビリアの議員?(consejera)は,メトロセントロのような街中を路面走行
するトラムを,他の街にも広げようとしています.ヘレスを初めとして,
紹介したことのあるハエン(Jaén)などのほか,コルドバ(Córdoba)や,
アルメリア(Almería),ウエルバ(Huelva)といったアンダルシア州の街の
名前が挙がっています.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2007年10月01日

【ムルシア】【テネリフェ】路線網拡張へ

今年第二四半期に路面電車を新規開業させたスペインの2つの街が,9月に
相次いで路線網拡大を発表していました.

一つ目は,スペイン南東部で人口が42万超のムルシア(Murcia)です.
5月に約2キロのトラム(tranvía)試験路線の旅客運行を開始,9月末までの
累積利用者数は,37万人にまであと30人に迫るところまで伸びました.
この試験路線は,将来4つの路線が計画されているうちの,1号線の区間
ゼロ(Tramo 0)にあたります.2年後の2009年9月末までは運賃無料です.

そのムルシアでは9月中旬,市長が路線計画の詳細を発表しました.当時
メディアは連日のように取り上げ,公式サイトも概要を掲載しています.
それらによれば,東西南北の各方面1本ずつの計4路線が計画され,現在の
実験線を取り込む1号線(グリーンライン)は,北へ伸びる路線になり,
順調に運べば1年後の2008年秋には,1号線の新設区間12キロが着工される
ことになります.完成まで工事は2年を要すそうです.

1号線(グリーンライン)は北を上にしたY字型で,北西の路線は2つの大学
(UCAMとUMU)へ向かい,東側の北端は2006年に完成したサッカーの試合
などが行われるスタジアム(Estadio Nueva Condomina)が終点です.
南端はRENFEのムルシア駅に到達し,そこで他の市電3路線やバスと接続
することになるようです.
UCAM: Universidad Católica San Antonio
UMU: Universidad de Murcia
RENFE: Red Nacional de los Ferrocarriles Españoles

他の3線は,南へ向かう2号線(ブルーライン),東へ向かう3号線(イエロー
ライン),西へ向かう4号線(レッドライン)で,2008年初めにも行政上の
手続きが開始される予定とか.
今の実験線がすぐ近くまできているサークル広場(Plaza Circular)と,
RENFEのムルシア駅の2か所は,市電同士の乗換え場所になるだけでなく,
市電開通と同時に再編される路線バス網との結節点になります.

ムルシアは,環境にやさしいモデル都市(modelo de ciudad sostenible)
を目指していて,この路面電車網の構築は,トラム革命(La revolución
del tranvía)と書いている記事があるほどですが,道路の整備や,地下
駐車場,自転車専用道の設置などを含めた総合的な構想の一環です.

区間や方法は明らかにされていませんが,街中では架線を表面的にする
(superficial)という表現があります.景観への影響を軽減して,新たな
境界や障害を作り出さないためとしていますので,以前から話の出ていた
架線レスにするということかもしれません.superficialは表向きという
意味もありますが,地表集電方式のAPSなら通じるものがありますし,
実用化されているボルドーへ,ムルシアから視察団が訪れていました.
APS: Alimentation par le sol

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
計画概要(4線の全体像): El Proyecto
トラム1号線: Línea 1 Paradas del Tramo 0
(Tranvimur 公式サイトへのリンク)

20.09.2007 El tranvía pasará por el hospital Reina Sofía en lugar
de por Gran Vía para ir al Carmen

(20minutos.es ニュースへのリンク)
21 de Septiembre de 2007 Cámara revolucionará el transporte
público para reducir el tráfico urbano

(El Faro Murcia ニュースへのリンク)

ムルシアでは,公共交通を利用している人は15.7%しかいないという調査
結果があります.似たような都市構造のグラナダでは,広域圏でも23%,
都市部だけなら30%が利用していて,ムルシアでは公共交通の地位が低い
ことが伺えます.
ムルシアで公共交通が利用率が低いのは,公共交通を使うと自家用車より
移動に倍の時間が掛かると考えているからとみられていて,その他の調査
結果などは,下記で紹介されています.
27 SEP Los murcianos creen que si usan el transporte público
tardan el doble que si van en su coche

(La Verdad ニュースへのリンク)
これによれば,他に移動の選択肢を持たないキャプティブ・ライダーが,
公共交通利用者の81%以上を占めています.

下はPlaza Circular近くにあるゼロ区間(Tramo 0)の起点で,公式サイト
には停留所1(Parada 1)となっている場所です.ここは単線で用地は確保
されているものの,片側は芝生のみが敷かれ線路は未敷設です.
やしの木の向こうには水道局の駐車場があり,その奥の水道局の建物の
向こう側がPlaza Circularです.
tranvimur2.jpg tranvimur01.jpg

本線は全線複線ですが,両端の停留所は単線です.下は試験線=ゼロ区間
(Tramo 0)の郊外側の終点で,停留所4(Parada 4)とされている場所です.
やはり片側は芝生だけで,奥には車庫が見えています.
tranvimur03.jpg

ムルシア関連 過去ログリスト:
2007/8/30 【スペイン】2007年8月トラム関連小ネタ集
2007/4/30 トラム営業開始は5/02から
2007/4/22 開業イベントで4/29レース実施
2007/2/25 市電実験線に2本目が3月到着
2007/1/17 市内でシタディス展示中
2006/11/28 架線レスをAPSで導入を検討中
2006/9/15 2年半は運賃無料の市電10月着工

一方,ムルシアから1か月遅れて6月に旅客営業を開始した,カナリア諸島
テネリフェ(Tenerife)では,今の1号線(12.5キロ)の次に,2号線を2008年
初めにも着工し,2009年5月に開業させる予定であることが明らかになり
ました.

2号線は,1号線と一部で軌道を共有する全長3.6キロ強の路線ですが,
重複部分を除く新たに建設される区間は2キロ強になる模様で,6本が追加
される100%低床車購入を含む投資は,5446万ユーロと報じられており,
開業初年度には一日5千人以上の利用があると予測されています.

多くの報道がありましたが,地図の載っている記事を紹介しておきます.
28 de septiembre de 2007 La Línea 2 del Tranvía entrará en
funcionamiento en mayo de 2009

(Canarias 24 horas ニュースへのリンク)
29 de septiembre de 2007 El tranvía La Cuesta-Tíncer entrará en
funcionamiento en mayo de 2009

(Diario de Avisos ニュースへのリンク)

スペイン開業情報:
セビリャ(Sevilla)の市電メトロセントロ(Metro_Centro)は,この数日の
うちに営業を開始しそうです.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

テネリフェ関連 過去ログリスト:
2007/7/19 40日間で百万人輸送達成
2007/6/03 ライトレール 6/02開業
2007/4/05 週末終夜運転と開業は6月に?
2007/3/19 車両基地操業開始で開業近づく
2006/12/28 【芝生軌道】テネリフェ島でも採用される
2006/11/23 スペイン国王LRTに初乗車
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2007年09月25日

【バレンシア】トラムT6新設とT4誕生時の話

バレンシア(Valencia)で,今年2本目となるトラムの新系統が,間もなく
お目見えする予定です.これで,新規開業区間の2.4キロと,これまでは
車庫への出入や,フェア開催中に臨時電車が走るだけだった数百mほどの
連絡線が,新たにメトロバレンシアの営業路線に加わることになります.
営業開始は9/24とされていていましたが,残念ながらまだです.しかし,
今週中や数日中との記事が出てきて時期が近づいていることを伺わせ,
何事もなければ木曜(9/27)からという説もあります.
追記 : 2007/9/28
2004年9月の着工から3年余,2.45キロの区間は9/27に開業しました.

誕生するのはT6系統で,T4やT5と同様に低床車が路面を走る形態です.
新たに2680万ユーロを投じて2.4キロの軌道が敷設された,バレンシア市
北部で5万人ほどが住むとされるTorrefiel,Orriols地区は,T6開設の
おかげで,途中メトロ3号線へ乗換えが必要ながらも,バレンシア中心部
への交通の便が改善される見込みです.

T6のルートは,Torrefiel,Orriols地区からの新線を経て,かつて狭軌
鉄道の一大ターミナルだったPont de Fustaの近くで,既存トラム路線の
T4と合流,東の海岸方面へ向かいます.そのままT4の終点にあたるループ
線に入り,途中からT4とT5の連絡線へ転線して,メトロ5号線とトラムの
結節点であるMarítim-Serreriaに至ります.路線長は9.2キロだとか.

このルートは,3年前から実施されている,Plan de Infraestructuras
Estratégicas (PIE) 2004-2010の一環として,Tranvía Orbital(Tranvía
Circular)とも呼ばれる環状線計画の北東部の一部をなしています.
PIE 2004-2010は総額148億9600万ユーロですが,このうち交通機関には
22億9700万ユーロが充当され,バレンシアだけではなくアリカンテへも
振り分けられているようです.

新線区間は,バレンシア市の旧市街地などの地下をトンネルで走る計画の
T2と,将来は路線を共用する見通しです.T2は,新線がT4と合流する地点
(Primat Reig付近)から,Pont de Fustaへ向かう予定です.

使用する車両は,車両の両端に運転台のあるFlexity Outlookモデルの
100%低床車が充当されます.T4に投入されている車両は,ごく一部を除き
片側にしか運転台がないため,終点にループのあるところにしか入線でき
ません.T4とT5の連絡線以南には行けないのです.
(以前,T5の終点Neptúにはループがあると書いてしまいましたが,実際
にはありませんでした.古い計画図を見ていたようです)

FGVの公式サイトの路線図には,まだT6は掲載されておらず,他にわかり
やすい地図が見つかっていませんが,Valencia Metroの項目で書かれた
英語版Wikipediaの路線図か,無料新聞20 minutosのPDFファイルが一番
いいかもしれません.スペイン語版Wikipediaは,未着工の計画線まで
全て載せているため,少々見づらいです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
営業開始予定日が近づき,T6開業関連の記事が出てきました.
23/09/2007 Infraestructuras abrirá al público la nueva Línea T-6
de Metrovalencia
(Panorama Actual ニュースへのリンク)
24 de septiembre de 2007 El tranvía de Orriols empezará a
funcionaresta semana
(Las Provincias ニュースへのリンク)
24 de septiembre de 2007 El Consell anuncia la apertura en unos
días de la nueva línea del tranvía orbital

(Levante ニュースへのリンク)
24.09.2007 El tranvía llevará desde el jueves a 50.000 vecinos de
Orriols y Torrefiel a la playa

PDF Pincha aquí para ver cómo queda la nueva línea
(20 minutos ニュースへのリンク)

FGVのサイトにあるPIE2004-2010関連の概要: Metrovalencia crece
路線図: plano red metro
FGV: Ferrocarriles de la Generalidad Valenciana
(FGV公式サイトへのリンク)

バレンシアのT4は,スペインには都市交通としての路面電車が全く残って
いない1994年に誕生しました.その路線は,当時街中の地平を走っていた
狭軌鉄道を転換したもので,1988年その鉄道の郊外地上区間から都心部へ
地下で直通するメトロ1号線が開通して以来,利用者が減っていた区間が
T4号線となっています.沿線住民からは廃止して欲しいとの要望があり,
そののままでは存続さえ危ぶまれていたところを,当時スペインでは全廃
状態に近く,マイナスの印象さえあった路面電車に転換という形で発展的
解消を図ったのは,相当な英断だったことでしょう.今はルネッサンスの
ごとくトラムが復活しているフランスでさえ,ストラスブールが同じ年の
半年後に開業するところです.

トラム化にあたり,当時ドイツなどで一般的になりつつあった低床車を
採用します.乗り場をそれにあわせて低くするとともに,軌道にも大きく
手を加えます.平行して走る道路と線路を隔てていた柵を全て取り払い,
これまで線路を横断できなかった道路を交差できるようにして,鉄道で
分断されていた地域の一体化を図りました.更に,軌道上からバラストを
除去して(埋めて)表面を舗装し,道路と軌道が一体となった路面電車に
したようです.下に,その前後を比較できる写真が掲載された資料への
リンクをつけましたが,こうしてバレンシアのトラムは復活しました.

このトラム化を英語で詳しく解説したPDFファイルの資料があります.
この資料はセルカニアスの話題とセットですが,最後の数ページには,
トラムT4への転換前と転換後の軌道と周辺の様子を,定点撮影した写真
数組が載っています.
CONVERSION OF RAILWAY LINES FOR SUBURBAN PASSENGER SERVICES
(The World Bank へのリンク)

狭軌鉄道時代には線路が10本近くあり,バレンシア中央駅とも呼ばれて
いたらしいPont de Fusta駅は,今は道路にされた部分も多いながらも,
複線が2組並んでいるなど,往時をしのぶ広さがあります.その広さは,
T4に投入された車両が片運転台ということもあり,昔の駅舎だった建物の
前を,敷地からはみ出すことなくループを描いて回れるほどです.

Live Searchのバードアイ画像をご覧になれるかたは,こちらも.
かつてのターミナル,Pont de Fusta駅 (南向き)
T6開業で新設される停留所,Alfauir (北向き)
(Windows Live Local bird's eye へのリンク)
Primat Reigの先でT4から分岐したT6(T2)は,上のAlfauirの先まで,昔は
狭軌鉄道が走っていた線路跡を走ります.この区間は1995年メトロ3号線
開業と引換えに廃止され,T4になった区間とは異なり,緑地化という別の
運命をたどったのだと思われます.しかし,一部だけながら12年ぶりに
また電車が走ることになりました.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

前回のバレンシア 過去ログ: 2007/4/14 空港とマリーナを1路線で直結
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2007年09月17日

【サラゴサ】モビリティ週間でトラム展示

ヨーロッパ・モビリティ・ウィーク(Semana Europea de la Movilidad
Sostenible)が始まり,今週末までの一週間は,欧州各地の三十の街で
様々なイベントが催されることでしょう.
その先陣を切って紹介できるのは,スペイン北東部のサラゴサ(Zaragoza)
です.今年12月下旬には,バルセロナまでの高速新線も開通が予定され,
マドリッドとともに高速鉄道で直結されることになっています.

サラゴサでも今週は色々なイベントが計画され,その中でも目立つのが,
2011年開業予定の路面電車(tranvía)の車両公開でした.サラゴサに納入
される分ではありませんが,CAF製の低床車が街の中心部に9/22まで展示
されるそうです.
CAF: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles

下の記事で,トラム車両は自動車200台分の輸送力があると説明されて
います.画像もあり,セビリアのメトロ(Metro de Sevilla)に納入される
車両のように見受けられますが,車両の全長が36mとありまますので,
この長さが正しければ別の車両かもしれません.セビリアや同形のべレス
マラガ向け車両は,CAFの公式サイトには31m26cmとなっています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
16 de septiembre de 2007 Aplazado el acto de la Movilidad
Sostenible en Independencia
(Heraldo de Aragón ニュースへのリンク)
16/9/2007 Los zaragozanos estrenan el tranvía que tendrá la ciudad
en 2011

(Aragón Digital ニュースへのリンク)

CAF製の車両が展示されたのは,サラゴサがCAFから車両を購入することに
決めたからなのか,それともサラゴサにCAFの工場があるので,ただ単に
その関係からかは,よく判りません.

これも読み違いかもしれませんが,自動車を通りに並べて? 輸送力の差を
トラムと比較しようとしていたものの,手続きの不備か何かで地元警察に
中止させられた模様です.
17/09/2007 Un error burocrático impide comparar coches y tranvía
(El Periódico de Aragón ニュースへのリンク)
そのイベントは,9/22に延期されるとか.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

ザラゴサ関連 過去ログ:
2007/7/25 トラムは南北,メトロは東西に
2007/3/18 地下鉄か市電かで議論が白熱?
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2007年09月10日

9/08 【マドリード】【バルセロナ】路線延長

【パルラ】
マドリッド市内ではありませんが,約20キロ南の近郊にあるパルラ市の
市電が路線を9/08に延長しました.今年5月に4.25キロが開業し,6月から
旅客営業を始めていたパルラ市の市電は,今回新たに3.25キロの路線を
加えています.延伸先は,Parla-Esteと呼ばれる新興住宅地です.
この下にある航空写真と路線図を重ねた画像をご覧いただくと,住宅の
密集度の違いがよく判ると思います.Parla-Este地区には1万2千戸が既に
建てられているそうです.
パルラ市の発表によれば,この新興住宅地まで延びていない先行開業した
区間だけで,8月は一日1万人の利用があったとか.

合計7.5キロに及ぶパルラ市電は,周辺施設なども含めて総投資額が1億
2千万ユーロだったそうですが,その82%はパルラ市が出しています.残り
18%はマドリード自治州が負担しました.

計画では路線は輪になるはずですが,未だ欠けている部分があります.
近くに車庫のあるPlaza de Torosから先は,マドリッドのアトーチャ駅
からやってくる近郊電車セルカニアス(Cercanías)C-4号線の線路に寄り
添う線形になっていて,そこには新駅(Parla Norte)も設けられる予定に
なっていますが,その部分はどうも未着工のようです.
いつになるのか判りませんが,パルラ北(Parla Norte)駅が完成すると,
そこで近郊電車から市電に乗り換えることによって,Parla-Este地区の
交通の便がさらに良くなることでしょう.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
tranvia_Parla-Sep07.png Tranvia_de_Parla1.jpg
航空写真は右側が北にあたり,マドリードがあるのも右手になります.
Parque Parla EsteからPolígono Industrial Ciudad de Parlaの間が
延長された区間で,途中は1ブロック間をあけて単線で走ります.
サイズが1MB以上あります.資料を基に構成しましたが,正確ではない
可能性もあります.

右側の画像は,先に開業した区間で,教会をバックにしています.

公式案内: Próxima apertura de la Fase 2 del Tranvía de Parla
(Consorcio Regional de Transportes de Madrid 公式サイトへのリンク)

比較的地味な話題ですが,記事にも取り上げられていました.
07-09-2007 El barrio de Parla-Este tendrá tranvía a partir de
este sábado
(Madridiario ニュースへのリンク)
08.09.2007 Entra en servicio la segunda fase del tranvía
(Madridpress ニュースへのリンク)

先週までの終点から新興住宅地の高層住宅群を臨むところ(Parque Parla
Este近く)と,近郊電車の駅(Bulevar Norte Parla Centro)付近:
Tranvia_de_Parla2.jpg Tranvia_de_Parla3.jpg

パルラ市電開業関連 過去ログ:
2007/6/06 【マドリード】パルラのトラム営業開始ほか
2007/5/07 【マドリード】郊外のパルラでトラム開業

【バダローナ】
同じ日に,バルセロナでもトラムの路線延長がありました.伸びたのは
バルセロナ市内ではなく,隣のサント・アドリア・ベソス市(Sant Adrià)
から更に隣で人口約22万のバダローナ(Badalona)市になりますが,この
バダローナ市にメトロは走っているもののトラム乗入れは初めてです.
路線は,バルセロナ市内にも乗入れているT5(Trambesòs)で,距離にして
2.2キロの区間に,3300万ユーロが投じられていました.バダローナの
終点Gorgでは,メトロ2号線(Metro de Barcelona L2)とも接続します.

これでT5の総延長は約7キロとなり,既に完成しているT4とあわせトラム
ベソス(Trambesòs)の総延長は約13.5キロになります.2008年には両者を
結ぶ数百mの連絡線を走るT6が,運転を開始するとも言われています.

バルセロナの市内を文字通り対角線のように横断するディアゴナル通り
(Diagonal)の北西の端を走るTrambaixとあわせると,バルセロナのトラム
は,周辺を含めた9つの市をまたがる約30キロの路線に成長したと報道
されています.
ディアゴナル通りに640mの試験線をつくり,グルノーブルのトラムや,
コンビーノのプロトタイプを走らせてから十年余り,最初の路線が開通
してからも3年余が経過していました.

スペイン語で書かれた一連の記事の一部:
08/09/2007 El Trambesós llega a Badalona con más de dos años de
retraso
(La Vanguardia ニュースへのリンク)
9/9/2007 El tranvía llega a Badalona y ya suma 30 kilómetros y 9
ciudades
(El Periódico ニュースへのリンク)

今回の報道でもT5の全通が2年半遅れた理由が幾つか載っています.
そのうちの一つに,トラムの通行に反対した住民がいて,その住民らの
住む通り(Rambla del Poblenou)を走れなくなったため,ルートを変更
したという理由もあったようです.Google Maps衛星画像で痕跡らしきが
残る場所のことでしょう.

別ウィンドウで拡大

延長区間ではありませんが,左側は高速道路脇に設けられた地下鉄風の
区間を走るT5で,右は壁ひとつ隔てたその外側の様子です.
T5Barcelona-1.jpg Barcelona-GranVia.jpg

直接関係はありませんが,T4の画像もアップロードしてみました.
週末の夜を迎えたディアゴナル通りですが,6月のため明るいままです.
左側の画像は,当初の計画では,このあたりからT5が分岐するはずだった
場所で,右はPere IVの停留所です.
T4Barcelona-1.jpg T4Barcelona-2.jpg

このように,スペインでも隣国のフランスに劣らないほど,路面電車や
ライトレールの建設が進行中です.
この他にも9月中には,実際に今月中に実現するかかどうかまだ判らない
ものの,バレンシアでも新路線が開通する予定になっています.また,
セビリアのメトロセントロ(トラム)も,一部報道では9/24から営業開始と
報じられています.もっとも,セビリアの開業日が決まるのは今週で,
現時点では未定との報道もあり,どちらも市から得た情報としています.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

バルセロナ トラム関連 過去ログ:
2007/3/08 【バルセロナ】T3とT5の延長時期が明らかに
2006/10/06 【バルセロナ】高速脇の覆道をゆくT5
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