2009年06月27日

【ポートランド】運賃無料ゾーン見直し(3)

設置から34年経ち,当時は存在しなかった軌道系公共交通(ライトレール
MAXとストリートカー)が充実し,この9月にはダウンタウンに新たな動脈
(ライトレールMAXグリーンラインとイエローラインの旧バスモール区間)
も加わることになり,TriMetは運賃無料ゾーン(フェアレススクエア)の
見直しを,再び図ろうとしています.
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon

前回2007年末の提案では,運賃無料は夜間を除くという時間制限を導入
しようとしましたが,猛反対にあい見送りになっていました.
今度は,以前も話にあがっていた,ライトレール(MAX)とストリートカー
(市電)だけを運賃無料の対象にするというものです.

路線バスを対象外とするのは,9月のグリーンライン開通に伴い,新たに
中心部を南北に走るライトレール路線が出来ることで,運賃無料ゾーン
(Fareless Square)内の移動ならバスを使わずとも行き来できるように
なることで,以前から問題視されてきた,バス運転手による運賃が必要か
不要かを見極める乗客の乗降場所確認の困難さを解消し,無料区間だけの
短距離乗車の乗降時間で引き起こされる運転遅れを回避したいからです.

試算では,無料ゾーン内の移動の96%は,バスモールにMAXグリーラインが
走り始めた後の鉄道網だけで賄えるとされていました.

ただし,TriMetの中でも意見が分かれていて,変更には最終的に理事会の
承認が必要となりますし,一般の利用者からの意見も求めていますので,
また紆余曲折があるのかもしれません.

公聴会の日取りなども載せた公式発表:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
June 24, 2009 Fareless Square Change Proposed
(TriMet 公式サイトへのリンク)
おりしも予算不足からバス運行の減便も計画されていて,それとあわせて
伝える記事も出ています.
June 24, 2009 TriMet wants to drop free bus service in Portland's
Fareless Square
(The Oregonian ニュースへのリンク)
June 24, 2009 TriMet proposes cuts
(Portland Business Journal ニュースへのリンク)

【ポートランド】Fareless Square 関連ログ:
2008/1/14 運賃無料ゾーン見直し(2)
2006/4/22 運賃無料ゾーン見直しか?

一方,ウィラメット川(Willamette River)東岸へ市電を延長させる計画
(Eastside Streetcar Loop Project)の着工式が,執り行われたことを
伝える記事も出ていました.

June 25, 2009 Construction Begins On Eastside Streetcar Loop
(Oregon Public Broadcasting News ニュースへのリンク)
6/25 Portland Streetcar Loop groundbreaking
(KOIN News 6 ニュースへのリンク)

完成は2012年春先になる予定です.

【ポートランド】ウィラメット川東岸の市電関連の直近ログ:
2009/5/01 市電東部延長へ連邦補助金

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2009年06月18日

【シアトル】リンク開業日まで,あと一か月

開業を一か月後に控えたSound Transitのセントラルリンクライトレール
で,シアトル南のソードー(SoDo)地区にある車両基地(Link Light Rail
Operations and Maintenance Facility)が,初めてではないものの一般
メディアに公開され,いくつか紹介記事がみられます.

この車両基地,現在は近畿車輛製の部分低床車35本を収容するに留まり
ますが,2016年に開通予定のユニバーシティ リンク(University Link)に
必要な車両27本もいずれ配属されることになっていて,最終的には105本
(104本? )まで収容可能だそうです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
June 17, 2009 Here's where they fix the light rail trains
(Seattle Post-Intelligencer ニュースへのリンク)
June 17, 2009 Sound Transit's SoDo operations base offers state
of the art train care

(Northwest Progressive Institute Advocate へのリンク)

PIの記事にも出てきますが,リンクライトレールは直流1500V電化です.
地下あり高架ありでメトロのようでもありますが,途中には道路中央を
走る区間もあるため第三軌条が使えず,架線式のため日本の私鉄のような
様相です.そもそもDC1500vの採用は,電車運行頻度の高さが予想される
ことと,建設費と運営費を節約する必要に迫られ,変電所建設数を抑えた
ためと,以前こちらで書いていました.

その他あまり知られていないことのようですが,車両製造では大阪の近畿
車輛工場で大部分が作られ,それを米国に運び込んだあと,エバレット
(Everett)のボーイング工場の一角を近畿車輛が借り受け,最終組み立て
作業を行っているそうです.

すでに準備が整いつつも,初飛行は今月末と予想されるボーイング787機
建造現場のすぐ近くで,ライトレール車両が組み立てられていたのかも
しれません.

【LRV】関連ログ: 2006/12/16 シアトル向け プエブロで試験中

今月初めにはメディア向け試乗会も開催されていて,連日のようにライト
レールの記事が出ていました.

また毎週月曜には,各駅を取り上げたシリーズものの記事もあります.
May 21 Tunnel two-step: It may take buses longer to clear shared
tunnel

May 26 International District/Chinatown Station is switching
point for many commuters

June 1 Sports fans to find relief at Sodo light-rail stop
June 8 Will Sodo Station be a magnet for riders?
June 15 Beacon Hill's light-rail station filled with colorful art
(The Seattle Times ニュースへのリンク)
この先もTukwilaに向かって紹介が進んでいくのでしょう.

【シアトル】リンクライトレール関連ログ(2009年分):
2009/5/22 トンネル内でバスとLRTが共存
2009/5/20 ライトレール DSTTでも試運転へ
2009/4/21 リンクライトレール7/18開業へ

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2009年05月22日

【シアトル】トンネル内でバスとLRTが共存

世界的にも珍しい,都心部のトンネルで路線バスとライトレールが走行路
だけでなく停留所までをも共用する運用開始が,7/18に迫っています.

シアトルの都心部地下にあるバストンネル(DSTT)は,現在平日日中のみ
路線バスが走っています.リンクライトレール開業に向けて,昨年10月を
皮切りに,トンネル内でバスと電車が安全に運転を行えるよう,バスと
ライトレール双方の乗務員の訓練が,トンネルが閉鎖される平日夜間や
週末に行われてきました.
DSTT: Downtown Seattle Transit Tunnel

そして開業まで二か月となった先日,本番に備えて,トンネル営業中にも
旅客を乗せた路線バスの合間を,非営業のライトレールを走らせる模擬
走行が始まっています.

トンネル内でバスと電車が安全に走行するために,どのようなシステムが
用いられているのか,一般メディアでは信号システムのひと言で簡単に
片付けてしまいますが,疑問に応えるキング郡メトロ担当者による文書が
見つかりましたので,紹介しておきます.

三年前の講演で使われたプレゼンテーションが,PDFファイルの形で公開
されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Presentations from the 2006 Western Regional Grade-Crossing Safety
Training Conference
(Tech Transfer へのリンク)
このページの後半にある,BREAKOUT SESSION II,Transit and Light
Rail - Best Practices,Seattle's Light Rail,Austin Jenkinsに,
該当ファイルへのリンクがあります.

その文書によれば,リンクライトレールの信号システムには,速度制御付
車内信号(ATP)方式と,目視の路面走行方式の二通りがあります.

バスと共用する1.3マイルのDSTT内では,路面走行方式が使われます.
駅間の制限速度は時速35マイルで,路面走行区間と同様の目視運転です.
ただし,末端に新たに掘削されて設けられた,電車折返し用の部分だけは
ライトレール専用となるため,その区間だけは車内信号方式です.

トンネル内には閉塞が設けられ,一閉塞一列車又は一バスというルールが
適用されて,トンネル内を走るバスも,鉄道規則に則り運転されます.
このため各閉塞区間の手前には信号機が設置されますが,左側に電車用,
右側にバス用のものが設けられ,バス用の信号には,バス検知装置に認識
されているかどうかを示す白色灯も備わっているようです.
バス検知の方法はわかりませんが,電車もバスも位置は管理センターでも
把握されています.

この文書を発見するきっかけにもなった,日中の模擬走行開始を伝える
公式発表と,メディアの記事も紹介しておきます.
May 19, 2009 Light rail joins buses in transit tunnel for real-
time testing
(King County 公式発表へのリンク)
20 May 2009 Seattle Transit tunnel: It won’t be the same
(Seattle Post Globe ニュースへのリンク)

利用者向けの情報としては,5/30からDSTTは,従来閉鎖されていた平日の
夜間や週末も,終日営業されることになります.
リンクライトレール開業後も,トンネルから締め出されるバス路線はない
そうです.しかし,電車が入って来ることで,バスの所要時間は現行より
1分程度長くなる模様です.

営業時間が倍近くになることや,電車の乗入れに,保安体制の強化も必要
となることから,DSTTの運営費用は今の倍に膨れ上がるとみられている
そうです.

DSTT南側の入口に進入する近畿車輛製リンクライトレール車両:
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Link enters International District station
by Oran Viriyincy (flickr)
Link enters International District station
Taken on May 20, 2009

トンネル入口で不審車両の進入を防ぐセキュリティバリア:
Security barrier after the bus was cleared
by The Lebers (flickr)
Security barrier after the bus was cleared
Taken on May 14, 2009

模擬走行が開始された翌日の朝,管理センターの車両位置情報の不具合で
走行が中断されたそうですが,昼前には復旧し,大きな問題には至って
いないようです.
May 21, 2009 Light-rail testing resumes in downtown tunnel
(The Seattle Times ニュースへのリンク)

【シアトル】DSTT関連ログ:
2009/5/20 ライトレール DSTTでも試運転へ
2007/9/09 市電が届きバストンネルは再開へ
2007/7/29 バストンネル2年ぶり9/24再開へ
2005/9/18 バストンネル2年間の一時閉鎖

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2009年05月19日

【シアトル】ライトレール DSTTでも試運転へ

シアトルのリンクライトレールが開業するまで,あと60日を切りました.
南部の地上区間で行われていた試運転は,ダウンタウンのバストンネル
(DSTT)内でも,日中(朝9時から午後3時まで)行われるようになります.
DSTT: Downtown Seattle Transit Tunnel

平日の日中にバストンネル(DSTT)内で行き交う路線バスに混じり試運転が
行われるのは,予定では5/18からと先週発表されていましたが,直前の
日曜夜にコントロールシステムのアップグレードに問題が見つかって,
現時点は5/20(水)からになる見通しです.一方,地上区間の通し運転は,
それに先立ち5/19(火)になるとのこと.
開業予定日は7/18(土)です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Link light rail train testing is expanding starting Monday, May 18
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)
May 18, 2009 Light rail trains set to ramp up runs
(Seattle Post-Intelligencer ニュースへのリンク)

まもなくここにライトレールがやってくる,バストンネルの様子:
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
bus tunnel by leff (flickr)
bus tunnel
Taken on February 2, 2009

開業直後の週末は,例によって運賃無料で開放されます.初日は10万人が
乗車するのではないかと見込まれていますが,その後はどうなるのか,
それを話題にした記事が出ていました.
May 17, 2009 Who will ride Sound Transit light-rail trains?
(The Seattle Times ニュースへのリンク)

ポートランドとの比較がされています.自家用車を持ちながら,公共交通
機関を利用する,いわゆるチョイスライダー(choice rider)が多いポート
ランドに対して,シアトルでは元から路線バス利用者が多くいます.
通勤者に限った公共交通利用者割合は,シアトルが17%でポートランドは
13.3%との調査結果があるそうです.
もっともライトレールは,その輸送力の高さから,通勤利用だけでなく
イベント開催時の輸送にも活躍が見込まれています.

また,今回開通の区間にはパークアンドライドが一駅しかありません.
600台という収容台数は,同一万台を超えるデンバーと比べると極端に
少なく,利用者の多くは駅まで徒歩で往復すると考えられています.
リンク・ライトレール(Link light rail)に並行する,キング郡メトロ
(King County Metro Transit)が運行する路線バスも,整理が行われる
ことになっています.

直近の関連ログ: 2009/4/21 リンクライトレール7/18開業へ

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2009年05月16日

【ポートランド】初のUSA製低床路面電車到着

ハイウェイ高架下にあるポートランドストリートカーの車庫に5/15早朝,
前面部分は白いカバーで覆われながらも,そこここに真新しさを漂わせて
いそうな車両が,トレーラーで到着しました.

外観を見る限り,これまでのチェコのメーカー(シュコダ)製のものと変り
ない部分低床車ながらも,これこそ七割は米国内で製造されたという,
初のメイドイン・アメリカ新型低床路面電車でした.

Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
special delivery by portlandtransport (flickr)
special delivery
Taken on May 15, 2009

メーカーは,オレゴン州に本拠を置く製造業のOregon Iron Worksです.
同社の女性副社長は,2001年からポートランド市内を走り始めたチェコ製
低床路面電車の製造をビジネスチャンスと捕らえ,2006年にはシュコダ
(Skoda)社と独占契約を結び,連邦政府からもバイアメリカン条項(Buy
American)により320万ドルの補助金を獲得,プロトタイプの製造にとり
かかっていました.

Oregon Iron Works(OWI)の完全子会社で,社長は同社の副社長が務める
United Streetcar, LLCが,手がけた米国初の近代路面電車第一号は,
前回の紹介では既に市内走行中としましたが,実際にはこれからです.

今後は二か月に及ぶ試運転がポートランド・ストリートカーの路線内で
行われ,順調に運べば国旗と同じ赤白青であしらわれたMade-In-USAの
文字が車体に施されて,今年7月には営業運転に入る予定です.時期は
公にはされていませんが,独立記念日(7/04)かもという見方もあります.

先月下旬には,ウィラメット川東岸地区への市電延伸に連邦政府からの
補助金が下りることが確実になっています.その建設費にはオレゴン州の
宝くじ基金も充当されますが,オレゴン州内の業者から車両7本を購入
することが,条件になっていました.現時点でポートランド市は,最小
発注数の6本の購入契約を,United Streetcarと交わすことになりそうだ
とのことです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 14, 2009 Streetcars soon to be made in Oregon
(The Portland Tribune ニュースへのリンク)
May 6, 2009 In Europe? No, our streetcars will now be built right
here
(The Bee ニュースへのリンク)
May 5, 2009 Fed funding for streetcars made in Oregon
(KGW NewsChannel 8 ニュースへのリンク)

ユナイテッド・ストリートカー(United Streetcar)は,試作車製造のため
多額の資金をつぎ込みました.その回収には量産しかありません.
報道によれば,アリゾナ州ツーソンで候補に残っていますし,オレゴン州
ユージーンやL.A.に,ユタ州ソルトレークシティ近郊のオグデン(Ogden)
など,今月だけでも各地から車両調達打診の訪問があったそうです.

ライトレール車両を米国内で製造出来るメーカーはありますが,小型で
軽量なストリートカータイプの車両製造メーカーは,現在ユナイテッド・
ストリートカーだけです.
メイドインUSAの車両を購入することで,路面電車導入に際して助成金
などを獲得する機会も増えるとみられますが,車輪の値段ひとつみても,
欧州メーカー製の4倍もするという一面もあるようです.

【ポートランド】メイドイン米国の新型低床車関連ログ:
2009/5/01 市電東部延長へ連邦補助金
2008/12/12 市電計画ブームに米国製も誕生へ
2008/7/10 米国製低床車姿を現し始める
2007/1/28 United Streetcar 設立ほか
2005/8/05 全米向けLRVプロトタイプ製作に連邦資金がでる

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2009年05月01日

【ポートランド】市電東部延長へ連邦補助金

最近になってからは,もはや時間の問題とも言われていましたが,ついに
ポートランド市のウィラメット川(Willamette River)東岸への市電延長
計画(Eastside Streetcar Loop Project)に,連邦政府からの補助金が
7500万ドル出ました.連邦運輸長官の発表を,ワシントン発として多くの
記事が報じています.

これで3.3マイルほどのループ路線に必要な1億4700万ドル調達の目処が
立つようで,2011年の運転開始を目指します.

昨年までの政権下では,費用対効果ばかりが重視され,乗り物としての
価値が低くみなされるストリートカーに対して連邦政府は補助金を出し
渋っていましたが,単に移動手段としての効率ばかりを求めるよりも,
開通後の沿線への経済効果も考慮するようにとのオレゴン州選出議員の
粘り強い働きかけにより,小規模な公共交通整備計画に資金を提供する
連邦政府のSmall Startsプログラムから,今回とうとう4500万ドルが出る
ことになりました.残る3千万ドルは,連邦運輸省の持分からです.

これはポートランドにとってだけでなく,経済の起爆剤としてストリート
カー計画を持ちながらも,連邦政府の姿勢をみて補助金は頼りにならない
と悟り資金不足に悩んだ各地にとっても,明るい話題になりそうです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
04-30-09 U.S. Transportation Secretary Ray LaHood Announces $75
Million in Federal Funding for Eastside Extension of Portland
Streetcar Loop
(FTA ニュースリリースへのリンク)
FTA: Federal Transit Administration
計画概要: Portland Streetcar Loop
(Metro Regional Government 公式サイトへのリンク)

April 30, 2009 Portland Gets Federal Money For Eastside Streetcar
(Oregon Public Broadcasting ニュースへのリンク)
April 30, 2009 Feds approve $75 million for streetcar expansion
(The Oregonian ニュースへのリンク)
April 30, 2009 Feds give $75 million for Oregon streetcar
(Portland Business Journal ニュースへのリンク)
April 30, 2009 Feds announce $75 million for Portland streetcar
project
The Associated Pressの記事
(KGW NewsChannel 8 ニュースへのリンク)

Portland Business Journalによれば,ポートランド市は,近郊に本拠を
構え,米国製部分低床車の製造に取り組んでいるOregon Iron Worksに,
車両を6本発注することになるそうです.

チェコのメーカの協力を得ながらも,初の米国製近代路面電車と言われる
United Streetcar, LLC(Oregon Iron Works)製造の第一号は,既に市内で
試験走行を行っているらしいことや,ポートランド ストリートカーから
1本あたり330万ドルですでに7本受注していること,アリゾナ州ツーソン
からも7本発注の最終候補になっていることなども記事から伺えます.

【ポートランド】関連ログ:
2008/1/01 費用効果重視の政府姿勢に直面
2008/7/10 米国製低床車姿を現し始める

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2009年04月21日

【シアトル】リンクライトレール7/18開業へ

景気後退のあおりを受けて沿線の開発ブームが進んでいないとか,先月は
高架橋の柱に規格の低い鋼鉄が使われていたことが明らかになったり,
先日も試運転中の電車に自動車がぶつかり初の事故を記録したりと,この
ところ暗い内容の話題ばかりだったシアトルと周辺を結ぶリンクライト
レールですが,開業は7/18とシアトル市長が先週宣言していました.

リンクライトレール(Link light rail)開業日関係の公式発表:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 20, 2009 Countdown to a new era: all aboard Link light rail
starting July 18
(ニュースリリース)
カウントダウン Link light rail starts Saturday, July 18th
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)

Sound Transitにしてみれは7月の開業は予定通りでしたが,遅れなしの
情報だけが先行し,開業予定日7/03という公式書類もあったため,一時は
7/03開業の記事(下段)も流れていました.
April 20, 2009 Seattle's new light rail line to open July 18
April 20, 2009 Seattle's new light rail to open July 3
(Seattle Times ニュースへのリンク)
(上段はAssociated Pressの記事)
Apr 20, 2009 Light rail to launch on July 18
(KOMO News ニュースへのリンク)

記事によれば,フェニックスで昨年暮れ開業したライトレールを参考に,
利用者数は開業日に10万人,その後は平均2万6千人と予測されています.

また,開業を7/03ではなく7/18にする理由は,独立記念日(7/04)前後の
イベントが殺到する期間に開業して混乱を招くことを避けたいからという
話が紹介されています.工事の遅れなどではないそうです.

例によって開業する土日は運賃無料で開放され,月曜から距離制の運賃を
支払う必要があります.大人片道は最長区間で$2.50,ダウンタウンの
無料ゾーンはライトレールには摘要されないことになった模様です.

なお,今回はシアトルのダウンタウンからタクウィラ(Tukwila)までで,
その先の空港(Sea-Tac International Airport)までは12月末の開業が
予定されています.

【シアトル】関連ログ: 2009/3/18 今後何事もなければ7/03開業へ

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2009年03月18日

【シアトル】今後何事もなければ7/03開業へ

Sound Transitが,シアトルとその近郊で建設中のLink Light Railのうち
Central Linkは,シアトル中心部から郊外南部のタクウィラ(Tukwila)
までが,今夏7/03(金)の開業を目指していることと,その後はシアトル
タコマ国際空港への乗り入れが,同12/31の予定であることが明らかに
なりましたが,日程に関しては予断を許さないとする報道がありました.

というのも,五年前の時点では,2009年7月開業に向けて180日間の余裕を
設けていたにもかかわらず,様々な問題で余裕期間を消化してしまい,
昨年12月の豪雪で,180日間のうち残っていた最後の9日分も使い切って
しまったため,今後何か問題が発生してしまうと,それは予定日程の遅れ
につながることを意味するようです.

最大の難関は,やはりビーコンヒル(Beacon Hill)トンネルでした.
この時点で全線の96%以上の工事が終了しているものの,トンネル内では
依然24時間体制で工事が続けられています.作業の迅速化を図るため,
担当業者にはSound Transitから報奨金も出ているとか.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
March 16, 2009 Seattle-to-Tukwila light-rail line runs out of
"cushion" for a July 3 start
(Seattle Times ニュースへのリンク)
記事にもあるように,シアトル中心部から北へ伸びるUniversity Linkの
トンネル工事は,先週着手されています.

【シアトル】関連ログ: 2008/8/17 併用区間でもLRT試運転開始

話はそれますがシアトルでは先週,今夏開業するライトレール駅周辺を
高密度に開発することに関する法案が,時間切れに終わったという報道も
ありました.今後は電子版だけに専念することになったPI紙のほうが,
この件は詳しく書かれています.
March 13, 2009 Light rail bills fail to make cutoff
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)
March 14, 2009 No housing boost near rail stations
(Seattle Times ニュースへのリンク)

この法案が通っていれば,カリフォルニア州に次いで,気候変動と土地
使用計画に関する法規制が,ワシントン州にも誕生するところでしたが,
反対する議員や住宅開発業者,それにライトレールが真っ先に開通する
シアトル南東部の沿線住民の中に,反対する一派がありました.
住民らは,各種の必要条件や法案には入っていなかったはずの土地収用の
執行を,懸念していたようです.

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2009年03月01日

【ポートランド】MAXモール区間を初自力走行

この日曜も先週に引き続き,ポートランドのモール関係の話題です.
ライトレールMAXは,今年1月に車両限界測定のため,前は路線バスだけが
通れ,その後は二年間に及ぶ工事で軌道を敷いたトランジットモール区間
に,トレーラーに牽引されて初入線していましたが,それから一か月余り
あとの土曜2/28の朝,今度は自力で走行したことが伝えられています.

電気系統に問題がないか,信号関係が正常に機能するかどうかなど確認が
今回の目的で,人の歩く速度よりもやや速く,各停留所ではドアを開閉
しながらの試験走行は,朝7:30から昼下がりまでモール区間の全線で実施
され,新車のシーメンス製S70(Avanto)のType 4が使われました.

TriMet公式サイトによれば,試験走行時には係員が旗を振って交通整理
しながらでしたが,その後はモール区間の全線で自家用車や自転車など
公共交通以外の車両は左側車線だけに制限されることを示すべく,工事
現場などに見られるオレンジ色のコーンが置かれていきました.3/09から
交通ルールが変更され,モール区間の全線で一般車両は右側への横断と
交差点での右折が禁止されることになっていて,それを事前に示すための
注意喚起の役目を果たします.
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
February 27, 2009 Portland Mall gears up for permanent changes
(TriMet 公式サイトへのリンク)

モール区間に乗入れるライトレールMAXグリーンラインには,郊外路線も
含めて二年の工事期間と2億2千万ドルが費やされました.

その計画も間もなく仕上げ段階に入り,地元有力紙がMAXの初のモール
自力走行は,ロックスター並みの歓迎を受けたと言う書き出しで記事を
出しています.これはトレーラー牽引時に使われた角ばった在来車では
なく,近代的な装いの新車(Type 4)だったことが功を奏したようです.

February 28, 2009 New MAX train greeted like rock star on Portland
Mall
(The Oregonian ニュースへのリンク)
February 28, 2009 Video: TriMet's sleek new MAX train rolls on the
Portland Mall

February 28, 2009 Different angles
(Hard Drive: A commuting blog - OregonLive.com へのリンク)
Hard Driveのブログには画像と映像があります.

今後のモール関連の予定は,
3/02から3/08まで新ルール周知期間(Mall Safety Awareness Week),
(3/09から新ルールに則った交通違反にも反則切符が切られる)
5/03からライトレールMAX習熟運転開始,
5/24から他のルートを迂回していた路線バスがモールに復帰,
8/30からライトレールMAXイエローラインが経路変更でモール走行開始,
9/12からライトレールMAX新線グリーンラインが運転開始,
となっていますが,今回The Oregonianの記事には,グリーライン計画の
責任者が5月からのMAX習熟運転は少し早まるかもしれないと発言している
ことも載っています.

【ポートランド】モール関連ログ:
2009/2/22 沿線ホテルとの補償問題
2009/1/25 バスモールにMax初乗入れへ

なお,グリーンラインもルートが変わるイエローラインも,早朝夜間を
除き平日は15分間隔の運転とする減便案を,この2月にTriMetは発表して
います.その他にも他のMAX路線での減便,12のバス路線の廃止など,
景気低迷で1350万ドルの予算不足に陥ったシワ寄せです.

景気対策法(ARRA)で,TriMetも晩春までに4480万ドルを手にすることに
なりそうですが,これを運営費に直接投入することは資金の趣旨に反する
ため出来ないとか.
ARRA: American Recovery and Reinvestment Act (of 2009)

しかし,この景気刺激資金をインフラの保守や新規計画に投入する予定の
一般資金分と相殺することで,9月に予定している減便などの計画を緩和
させられるかもしれないそうです.

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2009年02月22日

【ポートランド】沿線ホテルとの補償問題

六日間にわたる審理の後,ポートランドにあるマルトノマ郡巡回裁判所
(Multnomah County Circuit Court)で今週半ば,沿線ホテルのオーナー
会社から訴訟を起こされていたTriMetに対して陪審員が出した評決は,
TriMetは75万6千ドルを支払うべしというものでした.
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon

これはホテルの出入口が,今年9月に開通予定のモール・ライトレール
(Portland Mall Light Rail)の安全確保のため使えなくなることに伴う
補償問題で,TriMet側は1万8千ドルを提示していたのに対して,ホテル
(Hotel Modera)を所有する会社(Posh Ventures)は,210万ドルを求めて
訴えを起こしていたことへの陪審の判断です.

ホテル モデラ(Hotel Modera)は,元はDays Innとして,その後も名前を
変えて営業していましたが,2007年春に大手ホテルチェーンのStarwood
から,今回訴えを起こしていた会社(Posh Ventures)が買収.その後に
大改装を経て無機質な安ホテル風の装いから,周辺にアートオブジェクト
などをふんだんに配した瀟洒なブティックホテルに変身し,最近になって
Hotel Moderaとして再オープンしていました.

オンライン旅行ガイドのTripAdvisorでは,ポートランド市内に登録され
ている133のホテルのうち,利用者の書き込みで順位が変わる人気度で,
Hotel Moderaは現時点で9位と好評を得ています.

問題になったのは,ホテルの西側にあたる六番街(Sixth Avenue)側に予定
していた自動車用の出入口が,ライトレールMAXの運転開始を機に使用
出来なくなるため,代わりにホテルは車用の出入口を南側に作り直した
ために生じていました.オーナー会社はこのために余分にかかった費用を
ポートランド市とTriMetに求めたのです.陪審員は市には支払い責任は
ないと判断しています.

TriMet側は,オーナー会社がホテルを買い取った時点で,その時点では
使えた六番街側の出入口が,いずれ使えなくなると通知していることを
主張しました.しかし,オレゴン州の法令では道路への通行を止められる
会社側に有利なことや,六番街と比べると脇道になるホテル南側の東西の
通りに出入口を設けることでホテルの格が下がるとか,ホテル宿泊者の
95%は自動車で来る話などが,会社側から出ていました.

TriMetは控訴を検討中と発表しました.しかし,このケースは例外的な
ようで,今度新たにライトレールMAXグリーンラインが走る通りに面した
その他の車出入口に関しては,閉鎖できた模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
February 20, 2009 TriMet will pay hotel for lost driveway
(The Oregonian ニュースへのリンク)

ポートランドのモール(Fifth AvenueとSixth Avenue)は共に一方通行で,
停留所の前後を除いてライトレールは道路中央を走りますが,進行方向
右側の車線はバス専用となり,一般車両はライトレールの左隣りの車線を
走ることになります.

一般車両がライトレールの軌道やバス専用車線に少しでも進入することの
ないようにと,交差点では一般車両は右折禁止になりますし,交差点以外
でも右側敷地へ向かうための道路横断も禁じられます.この関係で進行
方向右側に面した車出入口は,閉鎖が求められていたのでしょう.

モール詳細: Mall Design and Future Transit Service
3月から変更: Portland Mall Traffic Changes Effective March 2, 2009
Building a Great Downtown: Development in Portland's City Center
(TriMet 公式サイトへのリンク)
一番下のリンク先には,2007年から2009年の間にポートランドのダウン
タウンに民間開発業者が投資したリストが載っていて,北から順に振られ
ていると思われる通し番号の45番目に,件のホテルがあります.

ホテルモデラ情報:
Hotel Modera - New boutique hotel in downtown Portland
(Hotel Modera 公式サイトへのリンク)
Hotel Reviews Hotel Modera (Portland, OR)
(TripAdvisor へのリンク)

2008年10月時点のホテルのSixth Avenue側:(Taken on October 12, 2008)
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
OR'PDX'Modera 08 - 25 by studio-d (flickr)
OR'PDX'Modera 08 - 25
画面一番下にレールらしきものが写っています.

下は,Google Mapsに現在収容されている画像で,ライトレール工事前.

大きくして見る

【ポートランド】関連ログ: 2009/1/25 バスモールにMax初乗入れへ

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2009年02月03日

【ポートランド】1月下旬の話題からWES開業まで

ポートランド近郊に,オレゴン州で初めてとなるコミューターレールが
開業しました.運行するTriMetのサイトではWES Commuter Railと名付け
られていますが,WESとはWestside Express Serviceの略です.
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon

WESは,米国製ディーゼルカーを平日の通勤時間帯だけ貨物線に走らせる
というものです.ディーゼルカーによる運行ならサンディエゴの近郊や
ニュージャージー州内でも行われていますが,それらはライトレールと
呼ばれています.
WESは,15マイル弱(約24キロ)に途中駅3つと駅間距離も長く,最高速度は
ポートランドのMaxライトレールの時速55マイル(約89キロ)よりも速い
同60マイル(約97キロ)で,米国では機関車牽引の客車列車の印象が強い
コミューターレール(commuter rail)に分類されています.

WESは構想から15年以上が経過しており,昨年もWES向けディーゼルカーを
製造した会社が経営危機に見舞われ,その維持のためにTriMetは資金を
投入,製造後にその会社は事業を清算するなど,前途多難を伺わせていま
したが,初日はとりあえず無難に乗り切った模様です.

営業運行開始前の一般試乗会では,Maxに比べて乗り心地の良い椅子や,
無料で無線LANが提供されていることなどに,好感を示すブログなども
散見されましたが,WESの行先はポートランドの西にあるビーバートンの
Max駅で,何処に行くにもそこでMaxか路線バスなどに乗り換えなければ
ならず,どれだけの通勤客が定着するか注目されるところです.TriMetの
予測では,2020年までに4600人という数字があります.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
February 02, 2009 WES debuts smoothly but with a blast
February 01, 2009 Move over, MAX: Meet WES (opinion)
(The Oregonian ニュースへのリンク)

今週2/06までは無料で開放され,TriMetのサイトの中でWESの路線や駅の
概要は,期間限定の下記ページに今のところ一番詳しく記されています.
期間限定: WES Week Grand Opening Celebration Feb. 2-6, 2009
路線図と時刻表: WES Commuter Rail Map & Schedule (通常版)
(TriMet 公式サイトへのリンク)

【ポートランド】関連ログ: 2008/12/23 WES車両非難にTriMet応酬

軌陸車でモールへMax初入線
ポートランドでは,9月に開通するモール・ライトレール路線をMax車両が
トラックに牽引されて初めて走りました.1/26(月)の話です.公式画像は
見つかりませんでしたが,画像共有サイトにアップロードしていた人は
ちゃんといました.

バスモール区間へ初乗入を果たしたMaxライトレール: Max Towed 2
(flickr へのリンク)

撮影された場所: 498 SW Jefferson St (Google Maps へのリンク)

【ポートランド】関連ログ: 2009/1/25 バスモールにMax初乗入れへ

ポートランドから南に1300キロ以上離れた場所の話になりますが,実は
同じ日に,軌陸車に牽引されてライトレール車両が新線区間を初走行した
街もあります.こちらは公式の画像と映像までありました.

January 27, 2009 First Train Car Tested on New Metro Gold Line
Eastside Light Rail Line Under Construction

(Metro =LACMTA 公式サイトへのリンク)
映像の中にも出てくるように,LAの高層ビルをバックに走るライトレール
車両が,今後は誌面やオンライン上を賑わすかもしれません.

運賃無料ゾーン見直し
再びポートランドに話を戻します.沿線の事業者などからの税収により,
中心部の公共交通の運賃の無料化図った,正式にはフェアレス スクエア
(Fareless Square)と呼ばれる運賃無料ゾーンが,今秋のライトレールの
グリーンライン開通時期にあわせて,TriMetが制度見直しを図るかもしれ
ないという話が出ています.

これは,この運賃無料ゾーンが集客という初期の目的を達成し,その後は
治安の悪化を招いているだけだと見られているためで,以前も時間制の
導入なども検討されていましたが,その当時は反対多数で維持されてきた
経緯があります.

January 28, 2009 Next stop: Not-So-Fareless Square?
(The Oregonian ニュースへのリンク)
今回の記事によれば,運賃無料対象をライトレールだけに限定し,路線
バスは有料化する案や,ロイドセンター(Lloyd Center)側のゾーンを廃止
する案,無料ではなく割引運賃ゾーンにするという案などが検討されて
いる模様です.ただし,見直しが決まっているわけではありません.

Fareless Square (TriMet 公式サイトへのリンク)
Ride for free in downtown Portland & Lloyd District

【ポートランド】関連ログ: 2008/1/14 運賃無料ゾーン見直し(2)

United Streetcar
最後は,Oregon Iron Worksで製造されているMade in USA ストリート
カー(Streetcar)の進捗状況です.3月には試運転が行われそうとか.

January 30, 2009 Construction Update
(Portland Transport へのリンク)

関連ログ:
【米国】2008/12/12 市電計画ブームに米国製も誕生へ
【ポートランド】2008/7/10 米国製低床車姿を現し始める

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2009年01月25日

【ポートランド】バスモールにMax初乗入れへ

今度の月曜(1/26),ポートランドのバス専用道路だったバスモールに,
ライトレールMaxの車両が初乗入れします.
もっとも,モール区間(Portland Mall Light Rail)を走る路線,イエロー
ライン(MAX Yellow Line)が経路を変更してモールに乗入れを開始する
のは8/30ですし,新設されるグリーンライン(MAX Green Line)は,9/10
からの運転です.

これに向けた試運転開始日も発表されていて,5/03予定です.それにも
まだ三か月近くあるのにMaxがモールを通るのは,工事が設計通りに行わ
れているかどうか建築限界などを確認するためのもので,電車はBrandtの
トラックに牽引されるそうです.Brandtは,軌陸車(road-rail vehicle)
などを製造販売しているカナダの会社です.

公式発表のページには,停留所のあるところだけ道路の右側に寄って,
その前後では道路中央を通る,モールに敷かれたMax用の軌道をとらえた
画像が掲載されていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Light Rail Vehicle Testing Monday, January 26
(TriMet 公式サイトへのリンク)
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon

下の画像では,画面右(道路は画面奥から手前への一方通行で,道路の
進行方向へ向かって左側)の一車線は,自動車に開放されます.
画面左(道路の進行方向向かって右側)は,路線バス専用レーンです.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
New Portland Mall striping by Jason McHuff (flickr)
New Portland Mall striping
Taken on September 27, 2008

1/26には,TriMetのページや上記画像に見られるような駐車車両は排除
されるとのことですが,そもそもバス専用レーンとMax軌道敷は自動車の
通行と停車は禁止されています.また,車はモールからどの交差点でも
右折することは出来ません.右折はMaxの軌道とバス専用レーンと交差
してしまうからです.

今後は,こうした交通ルールの周知徹底が図られるそうで,早くもそれに
向けた記事も1/22付けで出ていました.
January 23, 2009 TriMet will test transit mall MAX on Monday
January 22, 2009 Here's a guide to TriMet work in downtown Portland
(The Oregonian ニュースへのリンク)

今後の予定と交通ルール: Traveling Safely on the Portland Mall
モール区間を含む路線図: Mall Design and Future Transit Service
(TriMet 公式サイトへのリンク)
9月からのモールのシミュレーション・ビデオを載せた記事:
January 13, 2009 Backseat to the Future: Take a ride along the
Portland Transit Mall
(The Oregonian ニュースへのリンク)

予定では,1/12から路線バスの新モール運行に向けた乗務員の習熟運転が
開始されているはずです.路線バスは5/24にモールへ戻ってきます.

なお,モール乗り入れMax専用ではありませんが,車両増強のため購入
されたシーメンス製S70(Avanto)モデルのType 4車両は,12月の時点で
今月中旬から下旬にかけて営業運行を開始すると言われていました.

一方,車両メーカーが会社を清算してしまったWESですが,人数限定の
一般向け無料試乗会が開かれ,2/02の開業は予定通りの模様です.
WES: Westside Express Service

さらに余談ですが,
ポートランドは,昨年クリスマスの休暇シーズンに史上まれにみる大雪に
悩まされました.道路の除雪が追いつかず,市は住民に自動車ではなく
公共交通利用を呼び掛けますが,その矢先に路線バスが一部で突然運行を
中断,雪の中バス停に取り残された不慣れな客は大変な目に遭いました.

近年悩まされ続けた氷雨の対策はほぼ完了したライトレールMaxも,大雪
には無防備だったようで,主だった分岐点などでポイント不転換が発生,
ブルーラインは何とか末端の一部を除いて運転できたものの,途中から
分岐するレッドラインなどは,バス代行を余儀なくされました.これを
教訓に,TriMetはヒーター内蔵の分岐器導入を求めています.

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2009年01月04日

【シアトル】ライトレールも都心部は無料?

シアトル都市圏で建設中のリンク・ライトレール(Link Light Rail)は,
セントラルリンク(Central Link)のうちシアトル中心部のウェストレイク
センター(Westlake Center)駅から南に向かい,タクウィラ(Tukwila)の
Tukwila International Boulevard駅までの13.9マイル(22.37キロ)が,
7月にも先行開業,その後もタクウィラからシアトル・タコマ国際空港
(Seattle-Tacoma International Airport)まで1.7マイル(2.74キロ)が,
2009年末までに開通となる見込みです.

そのライトレールの運賃案が先月,Sound Transit理事会に提示されて
いたそうですが,バス利用からライトレールへの移行を左右しかねない
重要な要素ということもあり,理事から一般からの意見も聞くように熱望
されて,今月から受付が開始されています.

提案されている運賃案は二通りあり,ダウンタウンの運賃無料ゾーンに
含まれるシアトル中心部のバストンネル(Seattle Transit Tunnel)区間を
ライトレールでも無料にするか有料にするかで,異なります.

キング郡のメトロ(King County Metro)が運行する路線バスと同様に無料
とした場合,基本料金を2ドルに設定して,あとは1マイル毎に5セントを
加算する形になります.
もしもライトレールは有料にするなら基本料金は1.75ドルになり,距離に
応じて加算される率は同じです.
シアトル中心部から空港までの運賃は,最大で2.75ドルになるそうです.

どちらにするかは,Sound Transit理事会が2月に決定を下す予定とか.

公式発表と記事が出ていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Riding Link light rail: What it costs to ride
January 02, 2009 Sound Transit proposes fares for Link light rail,
seeks public input
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)
January 2, 2009 Light rail fare plan pondered
(Seattle Post-Intelligencer ニュースへのリンク)

シアトル市内の運賃無料エリア(Ride Free Area)は,キング郡メトロの
損失分をシアトル市が補填していますが,市とSound Transitの間には
同様の契約がないため,ライトレールも運賃無料エリアは無料開放した
場合には,基本料金を上げて対応しなければならない模様です.

セントラルリンクは,ピュージェット湾地域全域の公共交通での使用を
目指すスマートカード(ORCA)にも,対応しているそうです.
ORCA: One Regional Card for All

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2008年12月23日

【ポートランド】WES車両非難にTriMet応酬

オレゴン州ポートランド近郊で,現役の貨物線に米国製ディーゼルカーを
走らせるコミューターレール計画WESの開業が,2009年2月に延期された
ことは既に紹介済みですが,車両メーカーとの関係がその理由の一つとも
されています.車両メーカーを破綻の危機から救うため,TriMetが公金を
つぎ込むはめに陥っているとする記事が,十日ほど前ありました.
WES: Westside Express Service
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon

その記事に対して,TriMetのジェネラルマネージャーが,車両やメーカの
選択肢が他になく,記事はその視点を欠いているとした反論が,今度は
掲載されました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Dec. 14, 2008 Westside Express deal cost TriMet millions
December 22, 2008 Missing the point on WES commuter rail
(The Oregonian ニュースへのリンク)

12/14付けの記事では,今回WESの車両を製造しているColorado Railcar
Manufacturing(CRM)という会社と,そのオーナーの過去の問題を指摘し,
さらにそれを知りながらTriMetは発注したばかりでなく,CRMの経営が
傾くと,製造を続けさせるため,今度は救済していると攻めています.

WESでは,予想される利用者数や運用の容易さ,ターミナルの規模など
から,機回しの必要な機関車牽引の客車ではなく,両運転台のディーゼル
カー(DMU)が選択されています.
しかしWESは,当初から資金難で連邦政府の補助金を受けているために,
バイ・アメリカ(Buy America)法により米国製車両である必要があり,
これが選択肢をColorado Railcar(CRM)だけにしてしまったのでした.

TriMetは,契約先の経営危機に巻き込まれるようなことは初めてですが,
CRMが問題を抱えていることは当初から承知しており,ある程度リスクは
織り込み済みだとしています.
こうした計算済みリスクは,WESが発着するBeaverton Transit Centerを
通るライトレールMAXブルーラインの西側,Westside MAX lineのルート
選定時にもあったそうです.
ポートランドの西側に広がり,山上には動物園もあるウェストヒルとも
呼ばれるTualatin Mountainsを越えるのに,ハイウェイ沿いを選ばすに,
トンネル(Robertson Tunnel)を掘ることを決断します.この結果,完成が
遅れ建設費も膨らみましたが,勾配を避け冬場の悪天候にも左右されない
今日のMAXが出来たのだとか.

WES車両にも,それだけの価値があると,TriMetは信じているそうです.

【ポートランド】関連ログ: 2008/10/02 WES開業2009年2月に延期

冬至だった月曜は,大雪で各地は大混乱でした.ポートランドも例外で
なかったものの,ライトレールMAXのブルーラインは,遅れを伴い間引き
されながらも,運転され続けています.

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2008年12月12日

【米国】市電計画ブームに米国製も誕生へ

昨日のパリー・ビープル・ムーバーズ(Parry People Movers)や,先日の
サバンナのように,ハイブリッド式を売りにして,環境に負担をかけず,
架線なしでも走れる新興勢力が台頭してきたかに見える米国路面電車市場
ですが,旧来からのシステムという意味ではクラシックで,それでいて
モダンなデザインに乗降が容易なことを売りにする低床型の路面電車も,
全米規模のストリートカー計画ブームに応えるべく,負けてはいません.

これまで米国の近代的な路面電車市場は,チェコの二社が事実上独占供給
している状態ですが,2009年早々にもここに風穴が開きます.

オレゴン州ポートランド近郊に本拠をおくオレゴン・アイアン・ワークス
(Oregon Iron Works, Inc. )が,チェコのシュコダ(Skoda)と独占的な
技術譲渡契約を結び,バイアメリカ(Buy America)法にかなう米国製の
車両を,子会社(United Streetcar, LLC)を通じて現在製造中で,2009年
初めにもデビューする予定であることは,以前も紹介しました.

ウェブサイトで検索しても,その近況は途絶えていましたが,業界紙の
Metro Magazineの12月号に,その特集記事が載っていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
December 2008 Oregon Ironworks builds first U.S.-built modern
streetcar
(Metro Magazine Features へのリンク)

大量発注されることの多いライトレールとは異なり,投資額も路線規模も
小さく,発注数が少数になりがちなストリートカーでは,大手メーカー
より小回りのきく中堅のほうが都合が良いようで,Oregon Ironworksは,
注文が二両でも三両でも喜んで引き受けるとしています.

この記事の中には,寒地向け仕様と暖地向け仕様の二種類が製造されて
いることや,将来は今の3車体バージョンに5車体バージョンを加えたり,
速度を引き上げライトレールにも対応できる車両や,バッテリーなどで
架線のない区間も走れるシステムを構築する計画があることが,明らかに
されています.

ユナイテッド・ストリートカー(United Streetcar, LLC)製造の車両は,
現時点ではポートランドの市電延長計画とか,今月末にもライトレールが
開業するフェニックスに近い,ツーソン(Tucson)での近代的路面電車導入
計画が,購入の候補になっている模様です.

その他にもMetro Magazine誌(ウェブ版)今月号には,特に目新しい情報は
ないものの,昨今の米国路面電車事情をまとめた記事もありました.
December 2008 Streetcar Systems Ready for Resurgence and Hungry
for Money
(Metro Magazine Features へのリンク)

【ポートランド】関連ログ: 2008/7/10 米国製低床車姿を現し始める

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2008年10月27日

【ポートランド】パーク&ライドより開発優先?

ライトレールが通勤者に利用されるための重要な要素の一つに,パーク&
ライド制度があります.いわゆる公共交通利用を前提とした無料の駅前
駐車場なわけですが,ポートランドでは,他の都市圏に比べて,乗客数
あたりの駐車スペース数が少なく,ダウンタウンに近い,TriMetのライト
レール沿線にあるパークアンドライドでは,すでに利用率が非常に高く,
2009年に控えているニ本の新規路線開業後も増設が困難なため,ますます
毎朝の競争が激しさを増すとみられてます.

都心部に近いライトレール駅のパークアンドライド利用率が高いことは,
特に珍しい話ではありません.ポートランドの場合,もっとも近いのは,
東のGatewayと西のSunsetですが,それぞれ収容台数は444台と630台で,
いずれも九割以上の利用率とか.その他にも九月の調査でライトレール
沿線のTriMet直営駐車場の6か所が,同様の結果だったそうで,平日朝に
繰り広げられる争奪戦が,目に浮かんできそうです.

TriMetが保有もしくは契約している,全部で一万台近い施設全体では,
利用率は三分の二に留まっていて,場所によって利用率のばらつきが相当
ある形ですが,TriMetとしてはパークアンドライド増設よりも,通勤者に
自宅から公共交通を利用して欲しいと望んでいます.それが今回記事の
タイトルにもなりました.

パーク&ライドの建設と維持に,TriMetは利用者一人あたり月間で$30ドル
から$50を負担していることになりますが,この経費もさることながら,
TriMetの哲学としては,駅前スペースを駐車場に割くのはもったいないと
いう発想があり,駐車場よりも,利用者を呼び込む駅前の開発が,求め
られている模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
October 25, 2008 TriMet wants you to ride, not park
(The Oregonian ニュースへのリンク)

Park & Ride Locations Free 24-hour parking for TriMet riders
(TriMet 公式サイトへのリンク)
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon

The Oregonian の記事にある画像に,ポートランドの利用者数あたりの
駐車スペースの割合が,他の米国西部の諸都市と比べて格段に低いことを
示すグラフが含まれていました.数値はFTAによるものだそうです.
ポートランド 0.03
サクラメント 0.07
デンバー 0.08
ダラス 0.08
ソルトレークシティ 0.14

この差について記事には,ポートランドではスプロール現象が,それほど
深刻ではないとして,公共交通の乗り場まで車を長距離走らせる必要が
なく,車ナシでも比較的容易に到達可能だからという,TriMet担当者の
説明が載っています.

カナダの研究機関によれば,公共交通での通勤時間は20分が理想的で,
30分を超えると重荷になるそうですし,乗換えも心理的に不利に働くとの
ことです.TriMetの考える通勤方法は,これを強いるものになるとか.

ポートランドの西で,ブルーラインが走るビーバートン(Beaverton)の
市長も,TODには理解を示しながらも,車なしは現実的ではないと考え,
今よりも良いフィーダーバス路線網を構築するか,当座のしのぎででも
パーク&ライドを増設する必要があると発言していることが,紹介されて
いました.
TOD: Transit Oriented Development

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2008年10月02日

【ポートランド】WES開業2009年2月に延期

先月中旬LA近郊チャッツワース(Chatsworth)で起きた単線での通勤列車と
貨物列車の正面衝突事故の原因に関して,NTSBは通勤列車を運転していた
46歳のベテラン機関士が,衝突直前まで携帯電話でメールをやり取りして
いたことを,正式に発表しました.このこと自体は,これまでにも伝え
られた内容でしたが,衝突の22秒前にもメールを送信していたという,
生々しい状況が全米中に報じられ,改めて衝撃が走っています.今後の
焦点は,いかにして信号冒進を防ぐかになりそうです.

事故直後には,西海岸のコミューターレールなどを中心に,わが地域では
貨物列車と軌道を共有していても,自動的に列車を停めるシステムがある
ので大丈夫だとか,時間帯を完全に分離して走っているので問題ないと
いった,鉄道会社などの発表を載せた記事が,相次いで出ていました.

しかし,影響を受ける旅客鉄道も出てきました.
オレゴン州ポートランド近郊で,構想から十年あまり,現役の貨物線上に
米国製ディーゼルカーを走らせるコミューターレール計画WESの開業は,
今秋とされてきましたが,開業式典は2009年1月30日に,旅客営業開始は
同年2/01からになると,TriMetから発表がありました.
WES: Westside Express Service
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon

ディーゼルカー製造メーカーのColorado Railcar Manufacturing LLCの
経営難と,衝突事故防止のための安全試験に時間が必要という二点が,
開業が遅れる理由として挙げられています.

TriMetは,同じ線路を走るPortland & Western (P&W) Railroadの貨物
列車の機関車とWESのディーゼルカーの運転台に,車内信号機を備えた
最新システムを導入しています.このシステムの試験に時間が掛かるとの
発表があったのですが,これは9/12の事故を受け,P&W側が懸念を示した
からという記事もありました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
October 1, 2008 WES Commuter Rail to open January 30
(TriMet 公式サイト ニュースリリースへのリンク)
October 02, 2008 Wilsonville-Beaverton commuter rail line delayed
(The Oregonian ニュースへのリンク)
Oct 1, 2008 Commuter rail line sidetracked by financial woes
(Beaverton Valley Times ニュースへのリンク)

ところで,Beaverton Valley Timesに挿入された画像を見て気になり,
探してみたのですが,WESの一部駅では構内が四線構造になっています.
これは,車両限界の関係から,ディーゼルカーをホームにぴったりつける
ために必要なわけで,ドイツのカッセルの例はよく知られていますが,
貨物鉄道と軌道を共有する他の米国のライトレールで,このような配線が
採用されているかどうかまでは,調べがつきませんでした.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Gauntlet Track in Tualatin on the Westside Express by ahockley (flickr)
Gauntlet Track in Tualatin on the Westside Express
Taken on August 16, 2008

WESに使われるColorado Railcar製DCは,丸みを帯びたほうの前面は紹介
されているものの,反対側の顔はあまり見かけません.
Westside Express (WES) at the Platform in Tualatin by ahockley (flickr)
Westside Express (WES) at the Platform in Tualatin
Westside Express in Tualatin by ahockley (flickr)
Westside Express in Tualatin
いずれも,Taken on August 16, 2008

ahockleyの画像集から: Westside Express Commuter Rail

【ポートランド】WES 関連ログ:
2008/8/22 貨物鉄道会社からの提案
2008/6/28 この秋登場の新車お目見え

くしくもテキサス州オースティン(Austin)で年内にも開業とされていた,
スイス製DMUを導入する32マイル(約51.5キロ)のコミューターレール,
Capital Metro Railでも,同じ日に諸般の事情で来春まで開業を延期する
と,発表がありました.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年10月01日

【バンクーバー】60日間の100%低床車運転

2010年冬,普段ブリュッセルを走る100%低床車が,カナダのバンクーバー
(Vancouver)までやってきて,60日間の限定運転を行うことが,明らかに
されました.2010年1月21日から3月21日までです.

バンクーバーでは,2010年2月の冬季オリンピックとパラリンピック開催
時期に,将来ダウンタウンへの延長を見込んだ,総額1億カナダドルとも
見積もられている市電計画の,デモンストレーションを行う予定です.
区間は1.8キロほどで,今は夏だけ昔の電車が運転され,今年の営業も
間もなく終わろうとしている,Transit Museum Societyの,Downtown
Historic Railway路線が使われます.

今回は,Downtown Streetcar計画のデモ運転用の車両は,ボンバルディア
製100%低床車FLEXITY Outlookで,ブリュッセルのSTIB(=MIVB)から2本が
貸出しされると,発表されたのでした.
STIB: Société des transports intercommunaux de Bruxelles
MIVB: Maatschappij voor het Intercommunaal Vervoer te Brussel

バンクーバー市とボンバルディアの公式発表:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 30, 2008 City of Vancouver and Bombardier Transportation
announce Olympic Line modern streetcar service in 2010

(City of Vancouver 公式サイトへのリンク)
September 30, 2008 Bombardier Teams with City of Vancouver for
Streetcar Demonstration during 2010 Olympic and Paralympic Games

(Bombardier Press Releases 公式サイトへのリンク)

プレス転載以外で,バンクーバーで発表内容を伝える記事:
October 1, 2008 Vancouver hails return of trams, 50 years on
(Globe and Mail ニュースへのリンク)
October 01, 2008 Streetcar of Sam's desire on track
(The Vancouver Sun ニュースへのリンク)
October 01, 2008 City unveils Olympic rail line
(Metro Canada ニュースへのリンク)
September 30 Streetcar project to alleviate 2010 transit chaos
(News 1130 ニュースへのリンク)

計画概要: Downtown Streetcar
路線図: Phase "0" Detailed Design
(City of Vancouver 公式サイトへのリンク)
フェーズ0(=ゼロ)のうち,デモンストレーション運転が行われるのは,
路線図の画面左側から停留所4つ目までです.

IOCさえ承認すれば,デモ路線はThe Olympic Lineと名乗る予定で,上の
路線図で左端のGranville Islandから,右に4つ目で現在建設中のCanada
Lineと連絡するOlympic Village駅まで,7分間隔で走る計画とか.運賃は
未定ですが,無料ではなさそうです.
Canada Line: Richmond-Airport-Vancouver Line (=SkyTrain)
IOC: International Olympic Committee (国際オリンピック委員会)

デモとは言え,北米で100%低床式ライトレール車両が旅客営業運行を行う
のは,もしかしたら初めてになるでしょうか.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
tram2 by quarsan (flickr)
tram2
Taken on September 23, 2007

The Transit Museum Societyの線路:
Downtown Historical Railway by SqueakyMarmot (flickr)
Downtown Historical Railway
Taken on July 22, 2006
この線路のグレードアップに,市は850万カナダドルを投じます.

【バンクーバー】関連ログ: 2008/3/13 冬季五輪に市電復活デモへ

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2008年08月22日

【ポートランド】貨物鉄道会社からの提案

TriMetのライトレールMAXは,ポートランドの西方約17マイル(約27キロ)
にあるヒルズボロ(Hillsboro)まで,1998年に路線を伸ばしていますが,
さらに7マイル弱(約10キロ)ほど西方にある,人口2万余のフォレスト・
グローヴ(Forest Grove)市にとって,MAXの延長は近年の悲願でした.
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon

しかし,そのためには2億ドル近くを必要とするなどから,この先15年は
実現の見込みがありませんでした.

それを解決すべく,民間から手が差し伸べられてきたという話が,紹介
されています.
ヒルズホロのMAX駅の近くに貨物鉄道の線路がありますが,そのレールは
フォレスト・グローブまでつながっていて,所有するクラスII貨物鉄道の
ポートランド・ウェスタン鉄道(PNWR)が,沿線自治体に自社線路を走る
ディーゼルカーを使ったコミューターレールの話を持ちかけたのです.
PNWR: Portland and Western Railroad

まだまだ着想段階に過ぎませんが,ヒルズボロで乗換えが必要なものの,
フォレスト・グローブとポートランド間が鉄道で一時間圏内になります.
現役の貨物鉄道と線路を共有すれば,軌道改修などに3千万ドル少々を
投じるだけで済み,早ければ2013年にも運転開始できるのではないか,
という提言内容でした.

ディーゼルカーを貨物線に走らせることは,同じオレゴン州ワシントン郡
(Washington County)内にもWESという例があり,この秋から運転開始が
予定されています.WESが走る線路も,実はPNWR所有でした.
WES: Westside Express Service

ヒルズホロとフォレスト・グローヴ間の貨物線は,いずれ改修が必要と
されていて,PNWRにとっても,半旅客化により資金を投入してもらえる
という目算もあるようです.

とは言え,3千万ドルとも3500万ドルともされる必要経費も,そう簡単に
捻出できない模様ですし,乗換えで利用者が運賃を二回払わずに済ませる
ためには,TriMetの協力も不可欠で,実現に向けては課題が山積ですが,
関係者の気をひいたことだけは確かなようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
August 20, 2008 Commuter rail to go to Forest Grove?
(The Oregonian ニュースへのリンク)
Aug 20, 2008 Portland in an hour? Say hello to new commuter rail
(The Forest Grove News-Times ニュースへのリンク)

秋の開業を控え,準備に余念がないWESの最新情報も届いています.先週
Colorado Railcar製のディーゼルカーを,本線上で初めて動かしました.
August 21, 2008 TriMet's new Westside Express Service prepares to
take to the rails this fall
(The Oregonian ニュースへのリンク)

長年ライトレールの経験を積んだTriMetも,このDMUは勝手が少々異なる
ヘビーレールであることを改めて実感し,FRAの基準を満たさなければ
ならないことを,身をもって体験しているようです.
DMU: diesel multiple unit
FRA: Federal Railway Administration

米国ではディーゼル機関車牽引の客車列車はあるものの,DMUが本格的に
運転されている例は少なく,東海岸ではニュージャージーのRiver LINE,
西海岸ではサンディエゴ近郊のSprinterなどに限られています.
上記記事からリンクされている先のWikipediaによれば,この両者はFRAの
耐衝突性能などの指針に適合せず,ライトレールに分類されています.

関連ログ: 2008/6/28 【ポートランド】この秋登場の新車お目見え

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2008年08月17日

【シアトル】併用区間でもLRT試運転開始

シアトルのライトレールCentral Link開業まで,あと1年を切りました.
近畿車輛と三井グループのジョイントベンチャーKinkisharyo-Mitsuiの
ライトレール車両を使った実地の試運転が始まって久しくなりますが,
セントラル・リンク(Central Link)のうち,もっとも交通事故の多発が
懸念される約5マイル(約8キロ)の区間でも,試運転が開始されています.

南北に伸びるセントラルリンクでは,北端にあたるシアトル中心部は,
既存のバストンネルを流用して地下を走ります.中心部から南下すると,
ちょうどマリナーズの本拠地セーフコ球場(Safeco Field)の近くは地表
走行ですが,その後はビーコンヒル(Beacon Hill)の丘陵地帯を横断する
ため,長さ4300フィート(約1300m)ほどのトンネルを掘っています.
一方,南端のタクウィラ(Tukwila)では,ハイウェイとの交差があるため
大半が高架で建設されました.

セントラルリンクが実質的に道路の中央を走るのは,ビーコンヒル地区を
トンネルを抜けて,タクウィラ地区に至るまでの,レーニエ・ヴァレー
(Rainier Valley)地区内の約5マイルの区間だけです.ここには18か所の
交差点と10か所の信号機つき横断歩道があり,時速35マイル(約56キロ)で
走るライトレールが,自動車や歩行者と接触事故を起こしかねない場所と
して心配されてきました.

前後の区間では線路が道路と分離されているのに,レイニエバレー地区
だけが路面走行になる計画を知った住民らは,Sound Transitに対して
抗議や訴訟を起こしますが,トンネルを掘ったのでは建設費が嵩み過ぎ,
高架にすれば沿線地域が視覚的に分断されるとして,反対を退けて道路
中央を走らせることに決めています.

数年前に,全米平均を基にすると,この沿線では年間29件の車両事故と
同3件の対人事故が予想されるとの報告書が出ましたが,ポートランドの
イエローラインに似た標識などを含む改善が施されていますし,比較的
シアトルでは運転マナーが良いということもあり,そこまでは至らない
のではないかとの期待もあります.

それでもSound Transitは,広告看板を用意し,学校や地域住民集会で
説明したり,12か国語で安全のしおりを作成するなど,万全を期そうと
試みています.12か国語も用意したのは,多民族国家と言われる米国の
中でも,レーニエヴァレーは多様性に富む屈指の地域だからです.

この試運転は,一足先に工事中のビーコンヒルトンネルを軌陸車に牽引
されて通過し,今は単独で南部に留まっている,先月初めには落書きの
被害にも遭ってしまった105号車が行っています.
今回は早足程度のゆっくりした速度でしたが,時速35マイル(約56キロ)
での試運転は,この秋にも予定されているそうです.

試運転開始の前後に出た代表的な記事:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
August 14, 2008 Sound Transit tests light rail in Rainier Valley
(KING5 Seattle ニュースへのリンク)
August 13, 2008 Sound Transit to run test trains through Rainier
Valley
(Seattle Times ニュースへのリンク)
Seattle Timesの記事には,レーニエバレーを走るセントラルリンクの
交差を網羅した地図も載っています.

公式サイトでは,高架橋上での試運転の様子を運転台から撮影した画像を
公開中です.その他,ドライバー向けの標識ガイドなど.
Photo of the Week August 15 - 21, 2008: Smooth all the way
Drivers Guide: Stay safe & sound driving around Link light rail
12か国語のブローシャへのリンクがあるページ: Light Rail Safety
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)

レーニエバレーでライトレールは,通称MLK通りの路上を走ります.
正式な通りの名前は,Martin Luther King Jr. Way South.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Train Testing In Progress by oranviri (flickr)
Train Testing In Progress
Taken on August 8, 2008

関連ログ:
2008/7/08 宣伝兼ねたLRV野外留置が裏目に
2006/3/31 LRT建設工事に伴う苦難

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2008年08月01日

【ポートランド】MAXの2駅で改札試験導入へ

先日,これまでは運賃支払いを自己申告制(honor system)として,支払い
証明となる有効な切符を事前に購入してもらうという,利用者の信用に
任せるProof-of-payment(POP)とも呼ばれる 運賃支払の自主管理制度を
導入して,ホームへの出入りに改札口などの恒常的なゲートを設けていな
かったロサンゼルスの地下鉄が,2009年9月から順次全駅に改札を設置
する方針に転換したという話がありました.
関連ログ: 2008/7/16 【ロサンゼルス】改札機第一号2009年9月にも

運賃を正当に支払わない利用者が増えていることが背景にありますが,
これはL.A.に限った話ではなく,ガソリン価格高騰で公共交通の乗客が
増える一方で,燃料価格高騰は路線バスの運行経費を押し上げ,運賃の
値上げを余儀なくされているという環境の下で,無賃乗車は米国各地で
問題になっています.

そうした中で今度はポートランドのTriMetが,ライトレールMAXの駅に
フェンスを設置して,出入口に係員を配置する試験を行う計画を進めて
いることが,明らかにされました.かねてから案は出ていた模様ですが,
ここまで具体的な話は,初めてと思われます.

まだ正式なものではありませんが,今回の報道が紹介しているものは,
本来なら有効な切符類(Proof-of-payment)を持つ乗客だけが入れるホーム
など,fare-paid zonesと呼ばれる区画を,間口1mほどの出入口を除いて
周囲を柵で囲い,切符の販売機をその外側に移設するというものです.
出入口では当局の係員が,一日10時間から12時間待機して,柵の中に入る
人が切符を持っているかどうかの検査を行います.

柵が設置されるのは,ポートランド市内のNortheast 82nd Avenue駅と,
グレシャム市内のGresham Central Transit Center駅(西行きのみ)で,
いずれも今秋からを予定しています.なお,9/01には運賃値上げも予定
されています.

不正乗車に関しては,ポートランドTriMetでも頭を悩ませていますが,
券売機の信頼性(切符を買えない)という問題も絡み,検査員が無賃乗車を
見つけても,警告だけに留めて罰金を科さないケースも多いそうです.
また,有人ゲートとするのは,昨年急増した駅での犯罪への抑止効果も
狙っているようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
July 31, 2008 TriMet will check fares at eastside MAX stops
(The Oregonian ニュースへのリンク)

実は,似たような記事が,ブダペストからも報じられています.こちらは
トラム路線の4系統と6系統の全ての停留所に柵?(Kordonokat)を設け,
全ての乗客がトラムの前扉から乗車するようにするそうです.
2008-07-31 Entrance gates proposed for some Budapest trams and buses
(Caboodle ニュースへのリンク)
この記事によれば,ブダペストBKV(Budapesti Közlekedési Zrt)利用者の
うち,30%は切符類を所持しないで利用していると見られています.
トラム4系統と6系統は,コンビーノ・プラス(Combino Plus / Combino
Supra)を最初に導入した路線です.

話はポートランドに戻りますが,スチールブリッジ(Steel Bridge)の通行
止めから,かれこれ二ヶ月近くが経ちますが,8/02からはライトレール
MAXも,8/24まで橋の前後で運転打ち切りとなります.

MAX Service Interruption for Steel Bridge Construction
August 2-24, 2008
(TriMet 公式サイトへのリンク)
July 28, 2008 MAX service interruption on the Steel Bridge for
construction in August
(TriMet ニュースリリースへのリンク)
現在これらのページでは,代替手段が紹介されています.シャトルバスが
運転されますが,時間的には徒歩でも変わらないようです.
ウィラメット川東岸のRose Quarter駅と西岸のOld Town/Chinatown駅の
間は,橋の下段は通れるため,15分で歩けるそうです.自転車なら7分と
なっていました.シャトルバスは,一つ上流のBurnside Bridgeへ迂回
するため,時間がかかるということらしいです.

また,スチールブリッジ区間運休中,レッドライン東側とイエローライン
北側の運転が統合され,空港とExpo Center間がスルー運転になります.

関連過去ログ: 2008/6/01 スチールブリッジ通行止め

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2008年07月26日

【Sound Transit】15か年計画でLRT拡大を

シアトルを中心とするピュージェット(Puget Sound)地域内の3つの郡,
キング郡(King County),ピアース郡(Pierce County),スノホミッシュ郡
(Snohomish County)では,ライトレール延長計画を含む,公共交通整備
計画に伴う増税を,今年11/04の住民投票に再びかけることが,7/24に
行われたSound Transitの理事会で決まりました.

2007年11月にも,公共交通整備計画(Sound Transit 2)は道路整備計画と
抱き合わせたRoads and Transit案として住民投票にかけられましたが,
その時は反対多数(56%)で否決されていました.

今年は公共交通だけの単独になり,売上税の増税率(0.5%)は同じでも,
多少規模を縮小して,完成期限を5年から7年前倒しした形です.
今年は四年に一度の大統領選挙も同時に行われ,若年層を中心に投票率が
上がると見られることや,昨今の燃料価格高騰などによる社会環境の変化
も,投票に影響を及ぼしそうです.

0.5%の増税は,大人一人当たり年間$69の負担増に相当します.
ワシントン州の売上税(State Sales and Use Tax)は6.5%,これに地域の
売上税(Local City/County Sales and Use Tax)が加算されます.例えば
シアトルなら地域の売上税が2.5%で,ここに現在建設中のライトレール
などの経費に回る分も含まれています.この合計9.0%が現在の売上税です
から,これが9.5%になるということです.

2008年の案は,179億ドル(返済時228億ドル)の15か年計画です.
昨年の20か年計画と比べて費用は23%少ないと,Sound Transitは説明して
います.このうちの三分の二は,ライトレールの延長にあてられます.

現在工事中か近々着工予定の南北に伸びる約18.9マイル(約30キロ)の路線
に,昨年の案は約50マイル(約80キロ)を加えるものでしたが,今年の案は
多少短縮され,約34マイル(約54.4キロ)の路線を,南北の延長とシアトル
から東方への新線として加える計画です.

2009年末にはシアトル・タコマ空港まで開業するライトレールCentral
Linkは,昨年の案では2028年には延長されるはずだったタコマ(Tacoma)
まで,今回の延長案では到達しなくなり,この地域で一足早く開業して
いるタコマ・リンク(Tacoma Link)との接続も消滅しますが,タコマと
シアトル間には,輸送力が増強される通勤列車Sounderがありますし,
ピアース郡の住民に配慮して路線バスの輸送量も増強されます.

北のスノホミッシュ郡に対しても,負担は同じでもライトレール延長で
受ける恩恵が少ないため,急行バスを3割増強という形が示されました.

11/04の住民投票で承認され,その後も計画通りに運べば,2023年までに
約53マイル(約84.8キロ)のライトレール路線網が構築されます.

公式発表と計画図:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Proposed 15-year ST2 plan Map
July 24, 2008 November 2008 mass transit ballot measure provides
near-term express bus expansions, speeds up light rail by five to
seven years

(Sound Transit 公式サイトへのリンク)

数多くの記事の中から,各郡のものを一つずつ選びました.
July 25, 2008 Sound Transit sending voters $17.9 billion rail-and-
bus plan
(Seattle Times ニュースへのリンク)
July 25th, 2008 transit tax heads to vote
(Tacoma News Tribune ニュースへのリンク)
July 25, 2008 Voters will face regional transit measure again
(Everett Herald ニュースへのリンク)

関連ログ: 2007/11/30 2008年秋にも再挑戦?

しかし,18人で構成されるSound Transit理事会の中にも,今回の計画に
懸念を示す理事もいます.かつて理事長を務めたこともある,キング郡の
代表者です.昨年のRoads and Transitにも反対運動を展開しましたが,
理事会の前日付けで,その意見を述べた寄稿が掲載されていました.
July 23, 2008 The wrong investment at the wrong time
Guest columnist | Ron Sims (Seattle Times へのリンク)

ガソリン代がかつてないほどの勢いで高くなっている米国では,各地で
公共交通の利用者数が急増しています.その輸送力増強が必要なのは,
15年先ではなく15か月後(今すぐ)と強調し,ライトレールより早く実現
できるBRT(bus rapid transit)によるサービス強化を主張しています.

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2008年07月10日

【ポートランド】米国製低床車姿を現し始める

初の米国製となる部分低床式路面電車が,ポートランド近郊の工場で現在
製作されている様子が紹介されています.
このメイド・イン・アメリカの低床車は,ポートランド市電向けの試作車
です.昨年7月の時点では今秋にも完成予定でしたが,今は年内の完成を
目指し鋭意製造中で,2009年第一四半期に試運転が予定されているとか.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
July 10, 2008 Portland's Next Streetcar
(Portland Transport へのリンク)

上のサイトには数枚の画像が紹介されていますが,下の画像はその中の
一つで,駆動台車の枠になるようです.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
This is the "bogie" by portlandtransport (flickr)
This is the bogie
Taken on July 9, 2008

チェコのSkoda社との間に独占的な技術譲渡契約を結んだ,Oregon Iron
Works, Inc. の子会社,United Streetcar, LLCが製造を行います.その
会社のウェブサイトがあり,2007年時点の情報が掲載されていました.
トップページ: Welcome to United Streetcar
同社ポートランド向け車両の仕様: 10 T3 Streetcar
製造スケジュール: Prototype Schedule (AS OF JULY 2007)
(United Streetcar LLC. 公式サイトへのリンク)

上のレポートの筆者は,以前チェコで製造工程を見学したこともある人
で,チェコでの製造方法と比較してUnited Streetcarは,治具(jig)や
取付具(fixture)に先行投資していると記しています.将来の大量生産と
品質向上が考慮されているようです.

現時点で米国内には,ライトレールを製造するメーカーはありますが,
ひと回り小さく軽い路面電車(streetcar)の低床車を製造するところが
ありません.
今後,北米各地で検討されている路面電車計画が次々実現化していくと,
大半の製造工程が米国内になるユナイテッド・ストリートカー(United
Streetcar)製の車両は,バイアメリカ法(Buy America)に適合し,連邦
補助金を申請できるため,引く手あまたになるのかもしれません.

関連ログ: 2007/1/28 United Streetcar 設立ほか

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2008年07月08日

【シアトル】宣伝兼ねたLRV野外留置が裏目に

シアトルで建設が進むライトレールCentral Linkの開業まで,あと一年に
迫りました.一年後に先行開業する約14マイル(約22.5キロ)のレールは
今年5月には全てつながり,車庫近くの高架線上で金色の犬釘を打ち込む
締結式も行われました.

その後,6月中旬に同線最大の土木工事でシアトル南東部の丘陵地帯を
くぐりぬけるトンネルを通り,近畿車輛製の低床車がセントラル・リンク
南部の約11マイル(約17.7キロ)に初めて姿を現します.ただし,この時は
自走したわけではなく,建築限界などの確認を行いながら,軌陸車に徒歩
並みの速度で牽引されたのでした.

この南部の区間と車庫の間には,ビーコンヒル(Beacon Hill)の丘陵地を
貫く,日本の企業体などが建設した,長さ4300フィート(約1300m)ほどの
ビーコンヒル・トンネルがあります.レールはつながっていますが,他の
施設は未完成ですが,南部で実車試験が必要なため,低床車(105号車)を
一度だけ通しました.その後再び工事が再開され,105号車はタクウィラ
(Tukwila)側に留まって日々試験を重ね,夜になっても車庫に戻らず,
屋外で越すことになるのでした.

それから約三週間後,先週の金曜深夜から土曜の未明の間に,その低床車
105号車が滞泊先で落書きの被害に遭ってしまったのでした.
今年2月にも,サウスレイクユニオンの路面電車でも,車庫内に置かれた
車体への落書きがありました.納税者は落書きの除去費用を気にかけます
が,Sound Transitは除去対策を施していたため,千ドル程度に留まるとの
ことです.

夜間105号車が留め置かれていたのは,州間ハイウェイ5号線を走る車から
でもよく見える高架線上です.高架で人が容易に近づけない上に,周囲も
金網と鍵で守られ,24時間体制で警備されているはずでした.

その場所は,平日は南行車線だけで一日13万台以上の車が通るI-5号線の
すぐ横ということで,自動車通勤者に向けた良い宣伝にもなる好都合な
ところです.未定ですが,11月の住民投票で再びライトレール路線網拡大
計画の賛否が問われることになるかもしれません.開業は一年後のため,
今の時点で目に見えるものだけでもアピールすることも大切でしょう.
しかし,この落書き騒動で滞泊先が変わるかもしれません.

なお,このこの車両を使い,8月にはライトレール(Central Link)南部で
地上走行区間のRainier Valley地区でも,試運転が開始される予定です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
July 6, 2008 Sound Transit train hit by vandals
(KING5 Seattle ニュースへのリンク)
July 6, 2008 Graffiti taggers hit new Sound Transit train in Tukwila
(Seattle Times ニュースへのリンク)

現場付近のインタラクティブ地図: Interstate 5 at Tukwila
(Google Maps へのリンク)

6月中旬にビーコンヒルのトンネルを低床車が初めて移動したことを取り
上げた記事は見当たりませんが,Sound Transitが画像入りで紹介して
います.一見しただけでも架線がまだ張られおらず,仮の通行の様子が
伺えます.残念ながら牽引している車両は,ここでは写っていません.
Photo of the Week June 20 - 27, 2008: In the Beacon Hill Tunnel
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)

トンネル内は関係者以外立入禁止だったでしょうが,トンネルの外に一旦
出てしまえば撮影可能で,しかも移動が牛歩のごとくだったため,先回り
できたようです.各ポイントでの様子がアップロードされていました.
この画像集の中には,低床車を牽引した軌陸車も写っています.
14 Jun 2008 Central Link to Tukwila by Brian Bundridge aka Macster
(flickr へのリンク)

関連ログ: 2008/2/20 市電網拡大検討中,落書き洗礼

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

2005年8月の1回目「【シアトル】LRTの空港乗入れに赤信号? (1)」から
足掛け3年ですが,この場を提供しているSeesaaのカウンターによれば,
今回が1000回目になるそうです.数字の上では先月ドバイの確定でさらに
増えた,Citadisの受注数1166台には,まだまだ及びません.

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2008年06月28日

【ポートランド】この秋登場の新車お目見え

ポートランド圏のTriMetが,今秋から投入しようとしている新型車両の
第一陣が,相次いで現地に到着しています.
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon
MAX : Metropolitan Area Express

現時時間6/27には,ライトレールMAXの第三世代,Type 4モデル22本の
うちの第一号が,グレシャム(Gresham)にある車両基地で,招待客たちの
前で公開されます.それに先立ち報道公開されたのか,画像入りの記事が
出ていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Jun 27, 2008 New MAX cars give TriMet a sleek look
(Portland Tribune ニュースへのリンク)

2006年5月に,TriMetはS70モデル21本を7500万ドル(1本約357万ドル)で
シーメンスと契約を交わしました.今日,本数は22に増え,1本あたりの
価格は375万ドルとされています.
Type 4モデル(SD70)の特徴は,先代(Type 2と3 / SD660)と比べ全長が
1mほど長く,定員も12名分(うち座席は4席)増えていますが,重量は5トン
ほど在来車より軽くなっています.連結運転を前提として,運転台が片側
だけになったのも軽量化に寄与しているかもしれません.

June 27, 2008 Next generation of MAX trains arrives
The Next Generation: New MAX trains for 2008
(TriMet 公式サイトへのリンク)

今後,千マイルを走りこむ走行試験を経た後,この秋にも営業運行に就く
見込みで,残り21本も2009年10月までに納入される予定です.その時点で
TriMetは,S70保有本数が北米では暫定的に最多となります.
2009年9月にはライトレールMAXの第五の路線,グリーンラインが開業する
予定ですが,このType 4は,特に路線を限定せずに運用されるようです.

もう一つは,ポートランド西方のビーバートン(Beaverton)から,南に
14.7マイル(約23.7キロ)貨物線を走り,ウィルソンビル(Wilsonville)に
至るコミューターレール(Commuter Rail)の車両です.
ライトレールのMAXに対して,コミューターレールはWESです.MAXとWESは
ビーバートンで接続します.
WES: Westside Express Service

Colorado Railcar製造の2両編成のWES用ディーゼルカーは,工場のある
コロラド州フォート・ラプトン(Fort Lupton)から,ウィルソンビルまで
貨物列車で運ばれ,1本目が6/19に到着したそうです.残り2本も秋までに
到着する予定とか.米国では珍しい郊外同士を結ぶ通勤列車の運転開始は
2008年秋,10月か11月と見られていますが,日付は発表されていません.

June 20, 2008 Commuter service between Beaverton and Wilsonville
to start this fall
(The Oregonian ニュースへのリンク)
Jun 19, 2008 WES rail car debuts in Wilsonville
(The Times ニュースへのリンク)

これらの記事によれば,2両のうち1両はエンジン未搭載の付随車ですが,
当面は動力車(座席定員74名)1両だけで運転されるようです.
このディーゼルカー(DMU),燃費は1ガロンあたり2マイルと製造メーカは
発表しています.付随車(座席定員80名)を連結した2両運転時は1.5マイル
になるとか.

需要予測からディーゼル機関車牽引の列車では不経済と考えられたため,
ディーゼルカー(DMU)が採用されました.電気式DCではなく,いわゆる
液体式になるようです.先週届いた1本にはシャフトが付いておらず,
自走はまだできないとのことでした.

TriMet WES Commuter Rail: The First WES Rail Cars are Here!
WES計画概要: About the Commuter Rail Project
(TriMet 公式サイトへのリンク)

構想から十年あまり,現役の貨物線上を走るコミューターレール計画に,
1億1173万ドルが投じられますが,その半分は連邦補助金で賄われます.
DMUの価格は,記事によれば動力車が1両400万ドル,付随車は同300万ドル
とのことです.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年06月17日

【エバレット】市電導入を探る追加調査へ

ワシントン州北部でピュージェット湾の入口に近く,シアトルの衛星都市
と言える人口10万余のエバレット(Everett)市でも,近年は市電を走らせ
ようという動きがあります.昨年12月には,サンフランシスコを拠点に
おく大手コンサルタント会社に11万ドル以上を払って,路面電車導入の
可能性を探る調査を行わせていた結果が出ていました.

しかし,いくつかの案がある中で,最も安い案の見積りでさえ1億ドルを
超えていたことや,年間の運営費が最低でも200万ドルという調査結果の
数字を見たエバレットの市長は態度を硬化させ,これ以上は路面電車に
公金を投じないと,拒否権行使までちらつかせた発言をしていました.

多くの街で路面電車の復活計画があたためられている米国では,市長が
率先して導入を目指しているところが多い中で,エバレットは逆の様相を
呈していたのです.これが今年3月以降,先々週までの話でした.

それが先週になり,シアトルのコンサルタント会社Berk & Associatesに
3万ドルまでの契約で,追加の調査を行わせることになります.市議会も
僅差でこれを承認しました.

これは,市電導入を目指す市議会議員やダウンタウンの土地所有者らが,
市長に方針転換を迫った結果でもありました.
新たに調査されるのは,路面電車導入がもたらす沿線地価の上昇や,民間
投資の増加といった,潜在的利益を探るものです.
こういった市電の経済効果を,市は十分に調べていないということが,
市長に進言されたのでした.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
June 15, 2008 Streetcar study approved
(Daily Herald Everett ニュースへのリンク)
新しい調査報告をみた上で導入是非が議論されますが,財源として売上税
の増税について市長は,依然反対の立場を明らかにしています.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年06月11日

【ポートランド】住宅不況で市電建設費増額

米国の住宅市場不況が,ポートランド・ストリートカーの建設費を押し
上げました.とは言っても,2005年に開通したウォーターフロント地区の
入り口RiverPlaceまでの延長区間の分で,1400万ドルの建設費に新たに
29万4千ドルが加算されるというものです.

ポートランド市は,2001年に開業していたポートランド州立大学までの
市電を,ウォーターフロント地区まで延長するに際して,2003年に一般
財源を担保にしてバンクオブアメリカ(Bank of America)から信用与信枠
700万ドルまでの融資を受けていました.その返済期限が今月中旬に迫る
なかで目途が立たず,2年間の期限延長が両者の間で合意されましたが,
その分の追加利息が冒頭の加算額になるということのようです.

市電のRiverPlace延長開通後,ポートランド市は利子だけを返済して,
あとはポートランド市の経済開発部に相当する組織PDCが,沿線の土地を
売却して返済する予定でした.
PDC: Portland Development Commission

しかし,米国の不動産市場が不況に陥り,RiverPlaceの停留所の目の前に
広がるコンドミニアム用と当て込んだ,Parcel 8とParcel 3と呼ばれる
2つの区画の土地が売れなかったのです.
最近入札した開発業者は,供給過多になったコンドミニアムをあきらめ,
ダウンタウンの客室稼働率が昨年平均77%と好調なホテル市場に目を向け
ています.RiverPlaceには既に全米チェーンのホテルが一軒ありますが,
すぐ近くに別のホテル建設計画を立てています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
June 10, 2008 Streetcar line costs city extra $294,000
June 09, 2008 Slowdown hits city, PDC, RiverPlace
(The Oregonian ニュースへのリンク)
下記ページにPDFファイル版の現場地図へのリンクがあります.
RiverPlace Parcel 8 and Parcel 3 Redevelopment Area Development Map
(Portland Development Commission へのリンク)

ポートランド市電には,その計画当初から市電開業の原動力になったと
されるCAC(直訳では市民諮問委員会)があります.年間数回の会合は公開
されていて,議事録を後日ウェブ上で読むことさえ可能です.
CAC: Citizens Advisory Committee

5月の議事録が先ごろ公開されましたが,ポートランド・ストリートカー
では運転手不足の問題が報告されていました.運休を余儀なくされること
もある模様です.
また,市電とライトレールMAXが交差する場所での信号機に問題を抱えて
いるようで,信号の早急なアップグレードが望まれています.2009年には
モールを走るライトレールMAXグリーンラインの開業を控えていますが,
こちらも市電と軌道が交差しているからです.
Portland Streetcar CAC Meeting Minutes: #62 - May 7, 2008
(Portland Streetcar Inc. 公式サイトへのリンク)

グリーンラインの話が出たところで前回の続編になりますが,関連工事で
6/09まで自動車も行き交っていたスチールブリッジ(Steel Bridge)も,
今は8/01までMAXが独占しています.その後8/02から3週間はMAXも部分
運休してグリーンラインの分岐工事が本格化する予定です.

今月初めにご紹介した直後,ライブ映像でスチールブリッジの現場を,
東向きで見れるようになりました.
View live construction camera: Steel Bridge (facing east)
(Portland Mall Light Rail: The Next Big Thing Downtown へのリンク)
関連過去ログ: 2008/6/01 スチールブリッジ通行止め
日付を別にすれば,ポートランドと日本の間には8時間の差があります.
今月から7月半ばまでは日没が現地夏時間21時ごろですから,日本時間
13時ごろまでなら明るさが残っているでしょう.8月下旬には現地時間の
20時前になります.日の出は,6月の同5時台半ばから8月下旬の同6時台
半ばまで,徐々に遅くなっていきます.

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2008年06月01日

【ポートランド】スチールブリッジ通行止め

軌道系交通を道路に走らせるにあたり,通りから自動車を排除してしまう
のではなく,共存の道を探るケースとして注目したい,ポートランドの
バスモールを走るライトレールが,いよいよ姿を現しつつあります.

5/09には,ポートランド・モール・ライトレール(Portland Mall Light
Rail)計画のレール敷設が終了したとの発表もありました.その時点で
モール区間の主要工事の90%が完成したと伝えられています.

ライトレールMAXは,北はユニオン駅から南は州立大学までモールを走る
ことになります.当分の間は州立大学(Portland State University)が
終点で,既存のMAX路線とは,ユニオン駅の東にあるスチールブリッジで
接続します.もっとも,その部分に駅は設けられず,信号所のようになる
のでしょう.
MAX: Metropolitain Area Express

その部分のレールは,まだです.改めて紹介するまでもありませんが,
スチールブリッジ(Steel Bridge)は,ポートランド市内でウィラメット川
(Willamette River)にかかる橋の中でも一番有名です.それは,自動車と
共にライトレールMAXから貨物鉄道やAmtrakまで走る,特殊な二層構造の
昇開橋だからです.

2009年9月開業を目指すモールライトレールに欠かせない最後の工事が,
そのスチールブリッジでの分岐部分です.そこで,この夏は工事の関係で
スチールブリッジの通行規制がかかります.
第一弾として,6/01から路線バスが全て迂回することになりました.
8/30まで橋を渡る7つの路線バス系統は,他の橋で対岸を目指します.
第二弾は6/10からで,8/24まで一般車両の通行が禁止されます.
その時点でスチールブリッジはライトレールMAXが独り占めすることに
なりますが,それも8/01までです.8/02からは,第三弾としてMAXも終日
バス代行で他の橋へ迂回することになるのでした.8/24までの予定です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Steel Bridge Construction through August 30, 2008
(Portland Mall Light Rail へのリンク)
工事期間中の運行: Service Changes Effective June 1
(TriMet 公式サイトへのリンク)
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon

十日近くまえに発表があり,その時点でも報じられましたが,前日にも
記事が出ました.今後も自動車の通行が禁じられる6/10前にも出るかも
しれません.
May 31, 2008 Steel Bridge bans buses as rail work starts
(The Oregonian ニュースへのリンク)
工事の影響を受けるのは橋の上段だけで,下段の歩道や貨物鉄道の線路は
通常通りの通行ができます.

スチールブリッジ北東部にある取り付け道路に,新しくライトレールの
軌道が敷設されます.下の画面は東向きです.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Traffic being diverted off Steel Bridge by Jason McHuff (flickr)
Traffic being diverted off Steel Bridge
Taken on May 19, 2008
この日は,橋の昇開が行われた際に高く上げすぎ,ライトレールの架線を
切断して夕方までMAXが橋を挟んだ区間で不通になっていたそうです.

Google MapsのStreet View機能では,車の目線からインタラクティブに
現場を眺めることもできます.
スチールブリッジ北西部の取り付け部: 131 NW Glisan St‎
Steel Bridgeを,MAXの運転台から見るとこんな感じ?
(Google Maps Street View へのリンク)

モール内の様子が伺える画像集: Portland Mall Construction Photos
(Portland Mall Light Rail へのリンク)
North Mallには,ユニオン駅の近くやスチールブリッジへの取り付け部の
画像も含まれています.

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2008年05月25日

【シアトル】サウスレイクユニオンの半年後

昨年12月に市電を復活させたシアトル市の例は,少しずつ米国各地で紹介
されています.先日ロサンゼルスで開催された路面電車ワークショップ
でも,関係者がパネリストとして参加して,路面電車を走らせるには,
(計画の)シンプルさと(行動の)迅速さを保つことが重要で,まず最初の
路線を開業させてしまうことが肝要と説いたようです.

サウスレイクユニオン(South Lake Union line)線開業の2か月後には,
シアトル市電の路線網拡大計画が練られており,同線の終点から延長する
路線や,途中から分岐する路線を含む計画図が出来上がっていました.

今やシアトルの市電は,ワシントン州の運輸省が発行する今年の道路地図
(2008 - 2009 Washington State Highway Map)にも,軌道が掲載される
ほどにまで認知されています.そんな市電の近況を,沿線に社屋を構える
シアトルタイムス紙が記事にしていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 23, 2008 City says streetcar is on track even if trains look
empty
(The Seattle Times ニュースへのリンク)

このタイトルにもあるように,一般の人は市電はガラガラと見ています.
12月の運賃無料期間には一日4千人の利用があった賑わいも,4月の時点
では千人に届くのがやっとです.これは市電運行の片道あたり僅か8名に
相当し,途中の乗降を考えれば,電車を見かけた瞬間には5名か6名しか
乗っていないように見えるためガラガラと映るのです.

ポートランドでは,開業半年後には4千人が利用していました.それでも
市電計画推進派の市長などは,予想を上回っていると発言しています.
今後沿線の再開発が進むことや,多数の従業員を抱える企業が誘致された
ことで,この先の乗車率は向上するだろうと考えられていて,先行投資と
みているようです.

一方,この1月から運賃(片道大人普通運賃$1.75)が必要になりましたが,
切符販売額は年間210万ドルとされる運営費の5%を賄うに過ぎません.
キング郡の路線バスは同6%とのことです.
大半の利用者はキング郡Metro Transitのパスで乗車していますが,その
パスの配分を含めると,収入はサウスレイクユニオン線は運営費の14%に
なるそうです.これはバスの22%と比べると低いものでした.不足する
運営費の穴埋めは,スポンサー収入と連邦からの補助金が頼みの綱です.

当初生じた券売機の不具合は解決したものの,車内は現金のみ,車外の
券売機はクレジットカードしか使えないことや,車内でも現金でなら紙幣
でも切符を買えることを知らない人がいるための混乱もあり,シアトルの
ダウンタウンには運賃無料ゾーンがあることから,いっそのこと無料でも
いいのではないかという声さえ挙がっているそうです.

上記記事は数字などのデータが充実していますが,それとは別に画像集も
ウェブ上で公開されています.
May 22, 2008 photo galleries: Seattle Streetcar
(The Seattle Times ニュースへのリンク)
全部で11枚あり,上のリンクは1枚目です.
8枚目には,サウスレイクユニオンにあるスシ・レストランに行くのに
市電を利用した女性客が映っています.一人は地元,もう一人は他州から
来たようで,こうした他の街からの訪問客も増える夏の時期に,少しでも
路面電車の良さが判って貰えればとの期待も寄せられています.

州発行の道路地図は,下記ページからPDFファイル版を閲覧可能です.
市電路線が載っているのは,Enlargementsの項目にあるSeattle only.
Washington State Highway Map: View Map
(WSDOT 公式サイトへのリンク)
WSDOT: Washington State Department of Transportation
2009年開業予定のライトレール路線も掲載されています.

【シアトル】ストリートカー関連過去ログ:
2008/5/07 市電網の拡大案が発表される
2008/4/12 海岸沿いの電車は再開が遠のく?
2008/2/20 市電網拡大検討中,落書き洗礼

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2008年05月07日

【シアトル】市電網の拡大案が発表される

今年2月シアトル市が路面電車網構築のため,ルートの検討に入ることを
お伝えしていましたが,当時6つ考えられたうち,4つに絞った案が市の
運輸部(Seattle Department of Transportation)から公開されました.
約15マイルに及ぶ拡大網の全てを完成させるには,建設費だけで2010年の
価格換算で6億ドル近くが必要とされています.

報告を受けた市議会議員の中からは,シアトルでは馴染みの深いトロリー
バスのほうが,建設費を三分の一から六分の一に圧縮できるとし,早くも
異論が出ています.
市の試算では,建設費は次のようになっていました.
トロリーバス(架線集電式): マイルあたり700万ドルから800万ドル,
路面電車(streetcar): マイルあたり3000万ドルから4500万ドル(一部の
区間のみ5千万ドル超),比較までにライトレールは同1億ドルから1億6千
万ドルとされています.
システム使用年数は,トロリーバスは30年(舗装は10年),路面電車なら
40年,比較としてライトレールは60年だそうです.
車両関係では,トロリーバスは一台あたり100万ドルで購入できて,耐用
年数は12年に対し,路面電車は同300万ドルで30年以上と見積もられて
います.
運行費用は,トロリーバス1時間あたり$130,路面電車は同$160とされて
いました.路面電車の数字は,サウスレイクユニオンの2008年の数字を,
2010年の価格に換算したものです.ただし,路面電車停留所に5万ドルで
スポンサーを募れば(広告などを出せば?),路面電車の運行費用は1時間
あたり25万ドル分を軽減できる模様です.

懐疑派は,路面電車には多くの人を利用者を誘い出し,自動車を車庫から
出さない力を秘めていることを認めつつも,費用と路線設定の柔軟性より
重要ではないと考えています.
2月には検討されながらも,今回外れた区間には,9%を超える急勾配で
路面電車には無理と判断されたところもありました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
例によって非常に多くの記事が出ていますが,特に詳しいのはシアトル
PI紙です.5/05付けの記事には,絞られた路線の地図と,その内容とは
直接は関係ないものの,市電サウスレイクユニオン線のプロモーション
ビデオのような映像もあります.
May 6, 2008 Transit options: More streetcars or electric trolleys?
May 5, 2008 Streetcar routes have potential, but need cash
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)

この計画には,まだ予算の裏づけがあるわけではありません.建設費は,
昨年12月開業の市電サウスレイクユニオン線(South Lake Union line)と
同様に,市が投じる公的基金と,沿線からの資金拠出の両方でまかなう
ことになる見通しですが,First HillとCapitol Hillへ向かう路線は,
住民投票次第となるものの,Sound Transitの計画に盛り込まれている
ため,可決されればSound Transitからも資金が出る模様です.

1st Avenue沿いの路線(Central Line)は,現在運休中の市電ウォーター
フロント線の路線に近く,高架道路の工事の影響で,近年中の再開が困難
とされる同線の代替ではないかと見るむきもあるようです.

市の運輸部がまとめた計画書は,PDFファイルとして下記サイトから現在
ダウンロード可能になっています.
Seattle Department of Transportation
(シアトル市 公式サイトへのリンク)
または,The Seattle Streetcar Network Concept
(Seattle Streetcar 公式サイトへのリンク)

【シアトル】ストリートカー関連過去ログ:
2008/4/12 海岸沿いの電車は再開が遠のく?
2008/2/20 市電網拡大検討中,落書き洗礼

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2008年04月27日

【Sound Transit】2008年秋にも再挑戦?(2)

昨年11月,公共交通と道路整備のため,シアトルを中心とする周辺3郡の
住民に対して,今後20年間に及ぶ大型増税案を受け入れるかどうかを問う
住民投票がありました.その結果は否決という形で終わっています.
しかし,急増する人口増に対応しなければ道路混雑が激しさを増して,
環境にも良くないとう状況が変わったわけではありません.

シアトルを含むピュージットサウンド(Puget Sound)の域内公共交通を
担うSound Transitは,再挑戦を期して増税率と期間を短縮した草案を
発表しました.売上税の増税によるライトレールの延伸を,どこまでに
するべきかなど,住民の反響を知るための,まずは叩き台です.

2007年の案(Sound Transit 2)と比較すると,まず増税期間が20年から
12年に短縮され,総額も増税率により41%から49%まで低くなっています.
今度のものは2020年までの計画であることから,ST 2020というニック
ネームもあるようです.しかし,財源が縮小することで,ライトレールの
延長距離も短くなります.昨年の案では50マイルだったものが,増税率に
より18マイルか23マイルまでという具合です.

今回発表の増税率は,大人一人年間$55にあたる0.4%(12年間で90億ドル)
と,同$69にあたる0.5%(同104億ドル)の,二つの案があります.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
04/24/08 Sound Transit seeks public comment on mass transit
expansion options
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)
このニュースリリース文の最後のほうで紹介されているリンク先には,
より詳細な内容が記されていて,各増税案で,どこまでライトレールを
伸ばすかなどを,地図入りで掲載しているページもあります.

公式発表にあわせ多くの記事が出ました.代表紙を紹介します.
April 24, 2008 Sound Transit unveils two tax increase plans
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)
April 25, 2008 Sound Transit turns to citizens in push for
expansion plans
(Seattle Times ニュースへのリンク)

景気が冷え込んできた米国で,公共交通網整備のための増税に有権者が
どれだけ理解を示すかどうか不透明だとして,ST内でも慎重な意見も出て
いるそうです.今年11月の大統領選挙と同時に行われる住民投票に諮るか
どうかは,7月末までに決めなければなりません.

ところで,シアトルと空港周辺の間では,ライトレールCentral Linkの
姿が,2009年開業に向けて場所によっては鮮明になっている模様です.
ST公式サイトにあるPhoto of the Weekによれば,近畿車輛製のLRVを4本
連結した試運転が2月に行われていますし,最新号(下段のリンク)では,
ビーコンヒルをトンネルで抜けた先のRainier Valley地区でも,今夏から
試運転が開始される予定と紹介されています.
Photo of the Week:
February 8 - February 14, 2008 Welcome to Stadium Station
April 25 - May 2, 2008 Link light rail overhead lines energized
soon in Rainier Valley

(Sound Transit 公式サイトへのリンク)

関連過去ログ: 2007/11/30 2008年秋にも再挑戦?

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2008年04月12日

【シアトル】海岸沿いの電車は再開が遠のく?

シアトル(Seattle)でストリートカー(streetcar)と言えば,今や昨年12月
開業のサウスレイクユニオン(South Lake Union)線が思い浮かぶように
なりましたが,2005年11月までは,メルボルンから購入した旧型電車が,
1982年からウォーターフロント地区を走っていました.

港湾沿いに走る路線の北の終端にあった車庫の敷地が,シアトル美術館の
オリンピック彫刻公園(Seattle Art Museum's Olympic Sculpture Park)
の一部として必要とされたため,代わりの車庫が完成するまでの間の,
暫定的な運休との説明が当時され,車体の塗装を真似たバスが路面電車
代行して走るようになりました.
しかしその後,新しい車庫の建設予定地の開発が思うように進んでいない
ことが発覚,電車による運転再開が危ぶまれていました.

そしてとうとう,今度は再開は10年後か永遠にないかもしれないことを
示唆する記事が出てしまいました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 11, 2008 Waterfront streetcar: Is it gone for good?
(Seattle Times ニュースへのリンク)

問題は新しい車庫予定地(Pioneer Square)の開発問題です.この遅れで,
新車庫は考えられる最も早い時期でも2010年までは完成しないとされて
います.そして,2012年には港湾沿いに走る1950年代完成の高架道路を
改造する工事が始まることになっています.ウォーターフロント線は,
その高架道の下を走っていたのです.
George Benson Waterfront Streetcar Line Metro Route 99
(King County Metro Transit 公式サイトへのリンク)

老朽化した高架道(Alaskan Way Viaduct)の改造工事が終わるのは2018年
とされていて,工事中は電車は電車が走れません.そこで10年後という
見通しまで出てきたという次第です.

走っていた1920年代製の車両は,ダウンタウン南にあるMetro Transitの
倉庫に保管されているそうですが,売却もありえそうです.

新式の部分低床車が投入されているサウスレイクユニオン(South Lake
Union)のほうは,開業から4か月近くになります.今月初めには軌道に
車体がはみ出していた小型トラックに路面電車が衝突して破損するという
こともあったようです.その際の記事によれば,それまで軽微な衝突は
3件だったとありました.
April 2, 2008 South Lake Union accident takes red streetcar out
of service
(Seattle Times ニュースへのリンク)

少々古いものになりますが,関連する過去ログリスト:
2006/11/19 バス代行からの復帰に暗雲(2)
2006/7/01 バス代行からの復帰に暗雲
2005/10/09 車庫没収で路面電車運休に
2005/8/06 ウォーターフロントをゆく路面電車しばしのお別れ?

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2008年03月13日

【バンクーバー】冬季五輪に市電復活デモへ

カナダのバンクーバー(Vancouver)で2010年2月開催の冬季五輪にあわせ,
将来の路線拡張をにらんだ市電の運転を再開する計画が,市議会により
承認されました.1.8キロの区間でデモンストレーションを行います.

区間は,市が所有する昔の電車を夏季期間だけボランティアが運転して
いる,Granville IslandからScience Worldまでの路線の一部で,やはり
冬季五輪に向けて建設が進んでいる,新交通システム仕様のSkyTrain新線
(Canada Line)に出来る,Olympic Station駅までとなります.

将来は,ダウンタウン方面への延長構想があり,そのためのデモです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
March 11, 2008 Vancouver to rebuild Granville Island streetcar route
(CBC British Columbia ニュースへのリンク)
March 11, 2008 New streetcar line approved by city council
(CTV British Columbia ニュースへのリンク)

5月に運転が再開される,Downtown Historic Railway
(Transit Museum Society 公式サイトへのリンク)
このページにも,路線延伸計画があることが伺える地図が載っています.

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2008年03月11日

【米国】公共交通機関利用者増加の立役者?

燃料価格の高騰で,移動手段を自家用車から公共交通に切り替える人が
続出し,公共交通機関の利用者数がうなぎ上りになっていることが報道
されるようになって久しくなります.2007年の数字をまとめたAPTAが発表
した統計が,再びそれを裏付けました.公共交通の利用は前年比2.1%増を
記録し,この半世紀の間で最大となりました.
APTA: American Public Transportation Association

さらにAPTAでは,公共交通機関の種別ごとの増加率を出しています.
それによれば,ライトレールの利用者数増加率が,2007年は6.1%で他の
乗り物を押えてトップになりました.この統計では,ライトレールの中に
近代的なストリートカーや,レトロ感覚の路面電車も含まれます.
そのライトレールの範疇の中でも,ニューオリンズが128.6%,デンバー
66.2%,セントルイス27.0%,フィラデルフィア26.2%,ケノーシャ18.5%
という都市圏ごとの数字もありました.
ケノーシャ(Kenosha)の増加率の高さは興味深いです

ライトレールの次に利用者数の伸び率が高かった種別は,コミューター
レール(Commuter rail)と呼ばれる範疇でした.平均5.5%の伸びを示して
います.地下鉄はその次で3.1%,バスは1.0%でした.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
March 10 , 2008 10.3 Billion Trips Taken On Public Transportation
Ridership In 2007
(APTA 公式サイトへのリンク)

地域によっては,全米平均を大きく上回る増加を示したところもあり,
2009年にライトレールが開業した後の期待が高まります.
March 10, 2008 Sound Transit ridership rose 12.5% in 2007
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)
シアトルを中心とした都市圏では,ハイウェイ経由のエキスプレスバス,
コミューターレイルなどが,増加率を押し上げたようです.特に後者は
収容力が大きく,推測ですが,その増発が効果大だったのかも.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年02月21日

【ポートランド】隧道進入,市電に連邦補助金

先週土曜の未明,ポートランド圏のライトレールMAXが西に延伸する際に
建設された全長5キロの鉄道専用の山岳トンネル(Robertson Tunnel)に,
飲酒運転の車が奥深くまで進入し,安全が確保された朝10時過ぎまで,
MAXが区間運休となる騒動がありました.
前にも似たような話をオーストリアで紹介していますが,トンネル内に
ある地表から70m下にある北米で最も深い駅に設けられた監視カメラが,
侵入した車が駅にたどり着く様子を捉えていた映像が公開されています.

トンネル内はコンクリート製の枕木ですが,信号ケーブルなどが破損した
ため,TriMetは2万ドルとも6万ドルともされる被害を蒙りました.運転
再開までの代行バスの経費などを含め,進入した自動車の運転手が加入
している保険会社に請求するとのことです.このお騒がせ自動車の進入は
早朝4時台だったため,トンネルで電車とご対面という最悪の事態だけは
免れたのでした.

英語版Wikipediaに,Robertson Tunnelの項目があり,自動車の進入を
許したトンネル東側の入口がどのようになっているかを伺える画像も掲載
されています.

下記は,いずれも公開された映像が見られる記事です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Feb 20, 2008 Video shows man driving on MAX tunnel tracks
(KATU Portland ニュースへのリンク)
February 19, 2008 Tri-Met cameras capture car in MAX tunnel
(The Oregonian ニュースへのリンク)

ポートランドには,これまで市電延長計画に資金提供を渋るかに見えた
連邦政府が,今月初めに満額(7500万ドル)ではないにしても5千万ドルを
出すという情報がもたらされています.どうやら,2008年度大統領予算
教書の中に予算が盛り込まれた模様です.
AP通信が伝える記事の中にもありますが,このSmall Startsプログラムに
よる連邦補助金の獲得は,路面電車の計画では米国初のことです.
February 5, 2008 Feds approve $50 million for Oregon streetcar line
The Associated Press の記事 (The Oregonian ニュースへのリンク)
意外にもAP通信の記事を各紙が載せただけで他には報道が見当たらず,
2500万ドル差をどうするのかなど,これ以上の情報はつかめていません.

関連過去ログ:
2008/1/01 費用効果重視の政府姿勢に直面
2007/9/27 Small Startsを巡る攻防
2007/8/18 延長開業と東部の市電予算

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2008年02月20日

【シアトル】市電網拡大検討中,落書き洗礼

昨年12月に開業したシアトル・サウスレイクユニオン・ストリートカー
(South Lake Union Streetcar)が,落書きの洗礼を受けてしまいました.
月曜の未明に車庫のフェンスを壊して中に忍び込み,オレンジ色の車両に
スプレーを吹きかけていったそうです.
オレンジが運行できないことから赤とパープルの2両で運用をこなし,
その間にGoodbye Graffitiなる落書き落とし専門業者の手で元に戻して
もらった模様です.その様子が伺える画像も載っていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
February 20, 2008 Graffiti removed from South Lake Union streetcar
(Seattle Times ニュースへのリンク)

シアトル市電の話題では,少々古くなりますが今月初めにシアトル市が
路線網拡大の検討に入ったことが伝えられています.6つの路線が考え
られていて,下記記事に地図も掲載されています.
February 5, 2008 City to study six new streetcar lines
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)

今のサウスレイクユニオンの路線では,軌道が車道の歩道寄りに敷設され
ているそうです.ポートランド市の初期の路線も同じですが,自転車乗り
にはこれが問題になっています.レールに車輪を取られてけが人が続出
しているのです.そこで新路線では,道路中央寄りにレールを敷くほうが
いいのではないかと提言されています.ポートランド市でも,あとから
開通した区間は中央寄りを走っていることも,例として挙げられました.
February 5, 2008 Put new streetcar tracks in center lane, cycling
advocates say
(Seattle Times ニュースへのリンク)
歩道寄りに設けられた停留所は,沿線の再開発を促し,乗降客も安全が
保たれるとされています.
一方,道路中央寄りを走った場合,島式ホームのような形で設けられる
停留所は費用が抑えられるほか,路肩の駐車スペースを減らさずに済む
利点があります.

関連過去ログ: 2007/12/13 新しい路面電車が12/12開通

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2008年01月14日

【ポートランド】運賃無料ゾーン見直し(2)

ポートランドでは1975年以来,そのダウンタウンに米国随一の規模を持つ
運賃無料ゾーン(Fareless Square)が設けられています.かねてからその
存廃が論じられてきましたが,廃止ではなく時間制への移行が検討され,
TriMetは,その提案の公聴会を今週開催します.
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon

運賃無料区画の廃止は,収支改善のためというより治安回復のためで,
無料区間があることで保安上の安全が損なわれていると言われています.
ポートランド市としても,32年前に大気浄化法(Clean Air Act)により,
ダウンタウンの排気ガスを抑制するための手段として導入された運賃無料
区画の役目は既に終え,TriMetの利用率も運賃無料化で増加する時代では
なくなってきたと捉えているようです.

TriMetの資料によれば,平日一日平均8万6千人(うちライトレールMAXは
4万1千400人)が運賃無料区画(Fareless Square)内で乗降し,そのうちの
31%は無料区画内だけの移動だそうです.

TriMetの提案は,シアトルでは無料区画が午前6時から午後7時までである
ことを例に挙げて,ポートランドでは朝7時から午後7時までは従来通りに
運賃無料として,それ以外の時間帯には運賃を支払う必要があるように
制度を改めようとするものです.対象は区域内のライトレールとバスの
両方です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
公聴会の案内: Fareless Square
Taking action on security

Fareless Squareの案内(PDFファイル版の地図あり):
Ride for free in downtown Portland & Lloyd District
(TriMet 公式サイトへのリンク)

Fareless Squareでの利用は,仕事場へ向かう人と帰宅する人が全体の
半数に及び,昼間働きに来る人たちが多く利用しているので,早朝夜間が
有料でも影響は少ないのではないかとの見方がありますし,運賃が必要に
なっても身の安全が第一ということで,新たな時間外の運賃収入により
保安対策が取れるとも考えられています.
January 13, 2008 Free ride in Portland could be over
(kgw.com ニュースへのリンク)
Jan 13, 2008 TriMet plans hearings on limiting Fareless Square
LocalNewsDaily.comの記事 (Portland Tribune ニュースへのリンク)

TriMetの運行するライトレールMAXでは,車内で暴行事件が起きるなどの
犯罪絡みの話題が,このところ多くなってきていました.MAXに警乗する
警官の数を増やすと,TriMetのサイトにも出ています.

関連過去ログ: 2006/4/22 運賃無料ゾーン見直しか?

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2008年01月11日

【シアトル】【シャーロット】券売機の問題

昨年11月と12月に開業し,米国ではProof-of-payment(POP)とも呼ばれる
運賃支払自主管理制度を導入したライトレールと路面電車が,相次いで
券売機の不具合に頭を痛めていることが報道されています.

昨年12/12に開業の,シアトル・サウスレイクユニオン・ストリートカー
(South Lake Union Streetcar)では,年内は運賃が無料でした.その後
1月から片道1.50ドルの運賃が必要になったものの,車内に設置された
券売機が現金を受付けないことがあり,乗客が切符を買えないケースが
続出しているとのことです.メディアの中には一時間に10人が切符を購入
できなかったことを観察して,これは15ドルの損失と報じていました.

シアトルの市電では,券売機は停留所ではなく電車の中間車体部にのみ
設置されています.ポートランド市内のストリートカーと同じです.
運行しているキング郡のMetro Transitと車両メーカ(Inekon)で修理に
あたっているとのことですから,ポートランドと同じで車両メーカ製なの
かもしれません.(ポートランドで導入当時の契約はSkoda)

ストリートカーを所有するシアトル市では,路上駐車用の駐車ステッカー
販売機で,市電の切符も買えるようにすることを計画していて,1/20には
開始されるそうですが,11ある停留所のうちの4か所だけで,それ以外は
車内の券売機利用が続きます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
January 9, 2008 New streetcar doesn't want your money?
(Seattle Times ニュースへのリンク)
January 9, 2008 South Lake Union Trolley Passengers Still
Enjoying A Free Ride
(KIRO 7 Seattle-Tacoma ニュースへのリンク)

KIRO 7 の記事によれば,当初一日3千人いた利用者は,1千人に減って
いるようです.
関連過去ログ: 2007/12/13 【シアトル】新しい路面電車が12/12開通

シアトルから3700キロ近く離れたノースカロライナ州シャーロットでは,
昨年11月開業のライトレールLynxに開業前の予想を上回る利用があり,
今後の計画路線の利用者数予測の数字を押し上げ,実現に近づける効果を
表す可能性も出てきました.
シャーロット・ボブキャッツ・アリーナ(Charlotte Bobcats Arena)で
試合があったり,その他イベントが開かれた週末には,平日の倍以上と
なる2万人以上が利用しているそうです.

しかし,ここでも開業以来の券売機の不調に悩まされ続けています.
運賃収受を開始した営業開始の11/26以降,15駅に設置された35の券売機
のうち15で故障が発生しているそうで,最初は切符が印字されないという
不具合でした.それは12月には解決しましたが,今度はつり銭の金額が
正しくないとか,全く出ないという現象に見舞われているようです.

シャーロットのライトレールでは,車内ではなく駅のホームに券売機が
設置されていますが,切符がまともに買えないことに苛立ち,片道運賃
1.30ドルを支払わずに乗車する者も出てきました.
券売機は,テキサス州ダラスに本拠をおくACSという会社から210万ドルの
契約で導入しています.
ACS: Affiliated Computer Services
ACSはヒューストンのライトレールなどにも券売機を卸していますが,
他の街では問題なく稼動しているとのことで,シャーロットだけの現象に
首をかしげているとか.今はフランスから専門家を派遣して対応している
そうです.
Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けておきます
LYNX, 7th St. Station (by Justin Ruckman flickr)
LYNX, 7th St. Station
Taken on November 24, 2007
カード類の取扱は春以降になるそうで,今は現金でしか買えません.

Jan. 06, 2008 Ticket machines haunt light-rail line
(The Charlotte Observer ニュースへのリンク)
01/10/2008 CATS to fix faulty ticket machines
(News 14 Carolina ニュースへのリンク)

Charlotte Observerの記事によれば,券売機からの収入は最初の一月で
21万4千ドルだったそうです.これは一日あたり5300人の利用に相当する
数字だそうですが,実際は一日平均1万2千人以上が利用しているとされて
います.もっとも,運賃半額の子供やシニアの人数や,切符購入不要の
バスからの乗継,月間パスを使っている人もいるため,差の全てが未払と
いうわけでもなく,CATSでは無賃乗車は実際には5%程度とみています.
CATS: Charlotte Area Transit System

関連過去ログ: 2007/11/28 【シャーロット】週末二日で十万人が体験

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2008年01月01日

【ポートランド】費用効果重視の政府姿勢に直面

小規模な公共交通整備計画に資金を提供する,連邦政府のSmall Starts
プログラムがスタートして2年余り,期待されていた中心部を繁栄させる
目的も兼ねるストリートカー(路面電車)はこれまで一つも対象にならず,
制度を手がけたオレゴン州選出の連邦議会議員のお膝元とも言えるポート
ランド(Portland)の市電延長計画も,審査を通らない危機にさらされる
可能性を昨秋紹介していましたが,苦しい情勢と続報が届いています.

昨年秋にポートランドが連邦公共交通局(FTA)へ助成金を申請したのは,
市内のウィラメット川(Willamette River)東岸地域への路面電車延長計画
(Eastside Streetcar Loop Project)で,2001年以来,中心部を含む川の
西岸を走る路線を,そのままそっくり東岸にコピーするような形です.
2001年に開業したその路線は,寂れていた地域に活気を蘇らせ,沿線には
建設費を大きく上回る投資が行われるなどの経済効果を及ぼしました.
その再現が東岸でも期待されています.
FTA: Federal Transit Administration

FTAが路面電車計画に資金拠出を渋るのは,費用対効果を重視している
からです.輸送力の大きい連接バスなどを専用レーンに走らせるといった
形態のBRT(bus rapid transit)には補助金を出しても,初期投資がかさみ
輸送力も小さい路面電車は,不経済と映っているのです.しかも,ライト
レールとは異なり,規模の小さい路面電車は,どこに行くわけでもなく
街の中心街を巡回する程度で,渋滞緩和効果があるわけではありません.

これに対して,オレゴン州選出の二人の連邦議会議員らは,沿線への投資
効果まで考慮するように働きかけますが,ホワイトハウス直属で各省庁の
予算査定なども行う行政管理予算局(OMB)は,申請された計画に補助金を
出すべきかどうかの審査に際し,費用対効果の基準を引き上げるように
FTAに命じていました.
OMB: Office of Management and Budget

費用有効度の審査には,高い密集度になるようなゾーニングや,道路混雑
緩和のために自動車の走行距離を減らすかどうかも組み合わされます.
ポートランドの申請は,今のところこの審査をパスできない状態にある
ことが明らかにされました.
全米60近くの街で同様の計画があるとされながら,申請に尻込みして他の
方法に鞍替えしたり,他の財源を探すところもある中で,路面電車として
初のSmall Starts摘要を目指して申請したポートランドですが,計画を
進める上での時間的な制約も迫るなかで,厳しい状況に陥っています.

路面電車がいかにバスよりも有効であるかを,ポートランドがFTAに認め
させ,2008年夏までに総予算の半分に相当する7500万ドルが申請通り承認
されれば,着工に向けた資金を2008年度予算から捻出できるそうです.
それが出来なければ,延長計画自体を遅らせるか,建設資金拠出を抑え
なければなりません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
December 27, 2007 Federal rules prefer buses over streetcar
expansion
(The Oregonian ニュースへのリンク)

この記事にはありませんが,Portland StreetcarのCACによれば,費用
有効度に対するFTAの評価が少なくともミディアムになると期待されて
いたとのことです.ミディアム評価は,2月の2008年度大統領予算教書の
中に予算が盛り込まれることを意味するそうです.
CAC: Citizens Advisory Committee

The Oregonian紙の記事は,この話題を追い続ける記者によるもので,
その内容は賛成派だけでなく,反対派のブログもネタにしています.
そこではストリートカーのもたらす経済効果そのものを疑っていることは
もちろんのこと,賛成派がストリートカーは輸送機関ではなく経済開発と
主張するならば,運輸省(DOT)ではなく住宅供給都市開発省(HUD)に資金を
出させようとするべきではないかとあります.
31st December 2007 The Biased FTA Won’t Give Portland Its
Streetcar Subsidies
(The Antiplanner ブログへのリンク)
その他,Small Startsで資金を得たBRTの例が紹介されていました.
HUD: Department of Housing and Urban Development

関連過去ログ:
2007/9/27 Small Startsを巡る攻防
2007/8/18 延長開業と東部の市電予算

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