2009年07月04日

【Alstom】パリT3で架線レス電車の実証実験へ

アルストム(Alstom Transport)とパリのRATPが発表したところによれば,
新技術を搭載した100%低床車シタディス(Citadis)の1本が,パリのトラム
路線T3で,今後一年間の営業運転に入ります.

その新技術とは,架線からの給電なしでも走行可能な,STEEMと呼ばれる
路面電車のエネルギー利用の効率化を図るシステムです.
STEEM: Système de Tramway à Efficacité Energétique Maximisée

アルストムは,近代的な地表集電(APS)方式をいち早く実用化し,架線を
張らず路線を建設しても電車を走らせられる技術を既に持っていますし,
バッテリーで走ることが出来るトラムでも先駆者的な存在です.しかし,
他社は後発の強みもあってか,近年急激に普及してきた高効率で軽量な
蓄電システムを採用しており,費用が嵩み気味で気象状況にも左右され
やすい地表集電よりも,効率のよいキャパシタなどによる架線レス化の
分野でも,遅れをとらないようにする構えのようです.

具体的には,シタディスの屋根の上に15キロのキャパシタを48基搭載し,
停留所ではパンタグラフを上げて急速充電を行い,停留所間ではパンタを
下げて走れることを,営業運転を行いながら実証しようとしています.
このキャパシタはブレーキによる発電も吸収するため,30%のエネルギー
節約になるとも言われています.

パリのトラムT3号線(Pont du GariglianoとPorte d'Ivry間)で実験が行わ
れるSTEEMは,フランス環境エネルギー省(ADEME)が出資する,地上交通に
関した技術革新の実験研究プログラム(PREDIT)の一環だそうです.
ADEME: Agence de l'environnement et de la maîtrise de l'énergie
PREDIT: Programme de Recherche et d'Innovation dans les Transports Terrestres

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
01/07/2009 La RATP et Alstom expérimentent le projet STEEM,
pour un tramway encore plus économe et autonome

(PDFファイル) (RATP 公式サイトへのリンク)
RATP: Régie Autonome des Transports Parisiens

AFPの記事を載せたニュースサイト:
03/07/2009 Ile-de-France. Expérimentation d'un système d'économie
d'énergie sur le tram parisien

(La Gazette des communes ニュースへのリンク)
03 juillet 2009 Expérimentation d'un système d'économie d'énergie
sur le tram parisien
(Romandie News ニュースへのリンク)
ほとんどRATPのコミュニケと同じ内容ですが,専門色の強いサイトには
いち早く情報が載っていました.
02/07/2009 La RATP et Alstom expérimentent un nouveau système de
tramway économe en énergie
(Actu-Environnement ニュースへのリンク)

STEEMが搭載されているのは,今T3に配属されている21本のCitadis 402の
なかの,301号車(n° 301)のようです.

【Alstom】関連ログ: 2009/6/13 新規トラム導入廉価モデル開発へ

これに似たようなことで,リスボン近郊テージョ(タホ)川南岸のメトロ
(MST)でも,シーメンスが次世代の路面電車モデルAvenioに搭載するハイ
ブリットシステムの実験を行っていました.

【Siemens】関連ログ: 2009/5/25 ハイブリッドトラム概要解説記事

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2009年06月26日

【ブラジリア】モンペリエから運営ノウハウ

ブラジルの首都ブラジリアは,未開の地に建設された,いわば計画都市.
近年開業した2路線のメトロ以外は,圧倒的多数の自動車に,路線バスや
タクシーを移動に利用するだけでしたが,ライトレール(VLT)を導入する
計画もあります.
VLT: Veículo Leve sobre Trilhos

ブラジリア ライトメトロ(Metrô Leve de Brasília)は,南部にある空港
から,W3通り(Via. W Três Sulなど)=メトロが地下を走るハイウェイより
西側で南北を縦貫する通りの地上を走り,北部にあるTerminal Asa Norte
までの23キロ弱及ぶ路線網になる予定です.

ライトメトロは2014年の開業を目指していますが,これは同年ブラジルで
開催される2014 FIFAワールドカップも,当然意識されています.導入は
W3通りを再び活気付かせる目的もあり,中心部? の8.7キロが先行開業と
書いてある記事もありました.

ブラジリアの知事は,ただいまフランスとスペインを訪問しています.
その訪問先の一つモンペリエでは,同市からトラムを柱とした公共交通の
導入と運営のノウハウを,6年間におよび伝授してもらう契約に,署名
したことが伝えられています.フランス開発庁ADFから1億3千万ユーロの
金融支援も,これに含まれているようです.
ADF: Agence française de développement

技術サポート料35万ユーロと報じられていますが,モンペリエでトラムを
運営しているTAMが,ブラジリアで実務を担います.
TAM: Transports de l'agglomération de Montpellier

ブラジリアからの公式発表(ポルトガル語):
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
25/06/2009 GDF fecha parceria técnica com empresa francesa para a
construção do VLT

(GDF | Agência Brasília 公式サイトへのリンク)
ブラジル側の記事(ポルトガル語):
25/06/2009 GDF sistema de linhas de bondes que poderá ser
utilizado na W3
(Brasília em Tempo Real ニュースへのリンク)
フランス側の記事(フランス語):
25/06/2009 Languedoc-Roussillon. Montpellier aidera Brasilia à
réaliser sa première ligne de tramway

(La Gazette des Communes des Départements des Régions へのリンク)
25 juin 2009 Un tramway nommé Brésil
(Midi Libre ニュースへのリンク)

ブラジリアのライトメトロ計画概要: Metrô Leve de Brasília
(Companhia do Metropolitano 公式サイトへのリンク)

フランス側の記事には,ブラジリアに提供するノウハウのリストも載って
いました.それによれば,駐車場や市内中心部の車両規制の方針から,
リアルタイム管理システム,カーシェアリング,それに停留所への足と
して活用してもらう,パリのヴェリブ(Vélib')のようなセルフサービス式
自転車まで含まれています.

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2009年06月20日

【トゥールーズ】PDU改訂版はトラム導入優先

先日,2010年12月営業開始予定のトラムE号線用シタディスの市内到着が
盛んに伝えられていたトゥールーズで,今度は向こう十年間にわたる,
トゥールーズの都市圏交通計画(PDU)の見直し案が,都市圏の首長をも
兼ねている,2008年の選挙で当選した新市長により,発表されています.
PDU: Plan de Déplacements Urbains

総額で13億ユーロに及ぶ計画では,市長選挙時の公約通りにトラム導入が
推進されています.
これまでのトラム計画線の継承はもちろんのこと,前市長により葬り去ら
れた? トラムE号線の空港支線計画の復活や,メトロB号線の延長はトラム
により実現させようとするなどの新プランが,盛り込まれています.

新案の今後は,7月上旬にもトゥールーズ都市圏と,その都市圏で公共
交通を運行する2002年に設立された組織,Tisséoの承認を必要とします.

トラム関連を追ってみると,
ブラニャック空港(aéroport de Blagnac)への支線は,どうやら単線に
なる模様ですが,2013年の開業が見込まれるようになりました.
またトラムE号線の都心側の終点で,メトロA号線の乗換駅となるArènes
から先の延長区間に相当するトラムG号線(ligne Garonne)なども,同じく
2013年の予定です.
さらに2015年には,Arènesから西に伸びるTournefeuilleへの新路線と,
将来TGVが発着する? Pont des Demoisellesから南東のSaint-Orensへと
伸びる新路線なども開業予定になっていますが,都心部の周回路線になる
予定のトラムF号線(ligne Canal)は,2018年の模様です.

メトロB号線の南端駅Ramonvilleから,南東のLabègeへの約5キロほどの
延伸計画は,前市長がメトロのまま早期決定を求めていましたが,工費が
三分の一の1億3千万ユーロで済むトラムで行う計画に改められています.

La Dépêcheの記事には地図も載っていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
19/06/2009 La carte des nouveaux projets de transports du Grand
Toulouse
(La Dépêche ニュースへのリンク)
19.06.09 Guerre de positions entre métro et tram
(20minutes ニュースへのリンク)

しかし,Tisséoの赤字救済への支援で手一杯な状況にある中で,資金難
から今後も紆余曲折がありそうです.

【トゥールーズ】関連ログ:
2008/12/18 エアバスとアルストムのコラボ
2008/6/21 トラムE線レール敷設開始

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2009年06月13日

【Alstom】新規トラム導入廉価モデル開発へ

2009年はウィーンで開催された,UITP国際会議(UITP Vienna 2009)で出た
トラムの話題がもう一件ありました.

アルストムの首脳が会見で語ったところによれば,同社は二年後の完成を
目指し,新たにトラムを導入する際の総予算を,今より最大で30%も節約
する新規導入モデルを開発するそうです.
これにより,市内の路線バスにもトータルコスト面で対抗できることに
なるため,人口10万人前後の街にも市電導入のチャンスが生まれます.

ローコストトラム(Low Cost Tram)は,車両だけでなく,諸設備全てを
低価格に抑えます.30年間でみれば,導入から維持までの総経費をバスと
比較しても,ひけをとりません.
バスは30年間で車両を3回程度入替える必要がありますが,トラムなら
不要です.またバスの場合,30年もの間にはガソリン代やメンテナンス
費用が上昇していくものと説明されていました.

ローコストトラムでは,停留所などは簡素なものになるものの,車内には
お金を掛け,乗り心地は損なわないようにします.これくらいの経費は
大した額にならないからだとか.

トラム導入の風潮を感じつつも,小規模の街では資金不足からこれまでは
断念せざろう得ませんでしたが,長い目で見てトラム導入を低価格に抑え
られるモデルが登場すれば,導入への妨げが減るため,アルストムにして
みればトラムを売込める市場を拡大できる思惑もあるでしょう.

この時点では,発言がUITP会議の開催されたウィーンで行われたからか,
ドイツ語の報道しか見つかっていません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Juni 12, 2009 Alstom Transport-Präsident Mellier: Low Cost Tram
soll Bus Konkurrenz machen

(Deutsche Business News ニュースへのリンク)

この低価格に抑えるトラムシステムは,フランス北部のヴァランシエンヌ
(Valenciennes)にあるアルストムの工場内で,開発されるそうです.

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2009年06月09日

【ミュルーズ】Lohrでトラムトレイン製造中

アルザスのミュルーズ(Mulhouse)で進められているトラムトレイン計画で
使用される車両が,ストラスブール市郊外のデュッピグハイムにある,
ゴムタイヤ式トラム(トランスロール)で知られるロール社(Lohr)の工場
で,建造が進んでいることを紹介する記事がありました.

ミュルーズ市内のトラム路線から,SNCF線に乗り入れてタン(Thann)まで
行くトラムトレインは,2006年11月にシーメンスが12本受注しています.

モデル名Avantoと呼ばれる車両は,SNCFの勧めもあり,ロール社が製造
することになりますが,シーメンスがロールに車両製造を請け負わせる
のはこれが初めてではなく,SNCFが2002年に発注した,パリ近郊のT4向け
Avantoの時からです.

ミュールーズ向け第一号は今年10月には落成し,2010年5月まで試運転が
重ねられるとのことです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
09/06/2009 Transport Lohr assemble les douze rames du tram-train
mulhousien
(Journal L'Alsace ニュースへのリンク)

ロール社の他分野の製造ラインが経済危機で打撃を受ける中,Avantoの
組み立て契約をシーメンスから獲得していたことにより,40人の雇用が
1年半確保されるというような話も紹介されています.

【ミュルーズ】関連ログ: 2007/9/12トラムトレイン起工式行われる

また,その後の契約では2012年からNéoval(NeoVal)の製造が,ロールの
工場で開始されるそうです.NeoValは,今はシーメンス傘下のMatraが
開発したゴムタイヤ式の新交通システムVALの発展版だそうです.

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2009年06月06日

【ランス】全仏初のトラム軌道敷設の機械化

フランス北部のシャンパン醸造で知られるランス(Reims)では,2008年に
着工された,2011年4月開業予定のトラムウェイの工事が,いよいよ軌道
敷設に至っています.
約10キロ強の路線に必要な総延長40キロのレールで,2500回は行われる
レール溶接作業の記念すべき第一回は,先月5/15に行われました.

その軌道敷設は,フランスのトラム工事では初めて,自動化されていると
紹介した記事がありました.

アルストム(Alstom)の開発したAPPITRACKは,ランスのトラム路線全線の
60%で軌道敷設の機械化を図り,路面掘削量を浅くすることが出来る上,
敷設スピードも三倍? に向上し,一日で300m? 進むとされています.

二台の作業車で構成されるAPPITRACKは,先頭の車両でコンクリートの
スラブを注入し,数メートル後方の車両がレールを敷いて締結作業まで
自動で行うもので,トラム以外の鉄道では既に採用されていて,低騒音と
低振動なのも利点だとか.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
05/06/2009 Tramway de Reims : 300 mètres de voies réalisées en
une journée
(Moniteur ニュースへのリンク)

概要 APPITRACK: Automatic Plate and Pin Inserter for Trackwork
APPITRACK, Reducing disturbance due to infrastructure works
(Alstom 公式サイトへのリンク)
下段のページには画像入りPDFファイルへのリンクもあります.

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2009年05月17日

【ボルドー】併用軌道の旋回橋トラム渡り初め

2003年末に開業したトラムの車両発注先(Alstom)選定に際して,2000年
当時の責任者が他社に不利益になるよう働いたとして,裁判にかけられて
いる話がボルドーでは持ち上がっていますが,一方で昨秋開通したトラム
B号線の延長区間で,現在運転区間を短縮できないボトルネックとなって
いる単線部分を解消する新しい橋に,このほどトラムが初めて通行した
という話題がありました.

トラムB号線は2004年5月から運転を開始,その後は両端から徐々に路線を
伸ばしていっています.
最後の延伸は2008年10月で,ガロンヌ川沿いに北上してBassins à Flotで
止まっていた線路がClaveauまで延長されて,Bacalan地区までトラムの
恩恵を受けることになりました.

2007年夏Bassins à Flotまで開通した時点では,その先にガロンヌ川に
通じる細い水路をまたぐ橋が行く手を遮っていました.その橋は特殊で,
水路を行き来する船のための旋回式の可動橋だったのです.

可動構造をそのままに残すか,それともこの際トラム延長時に固定化して
しまうかで,さんざん政治的な争いがあったらしく,このため工事が遅れ
てしまいます.ようやく旋回橋のまま残すことが決まるものの,自動車と
トラムの両方を通すためには橋の改修が必要でした.

トラムB号線はその改修完成を待たず,大きく迂回して水路を遡り,もう
ひとつの旋回橋をトラム専用にして渡り,再び本来予定の橋のたもとに
戻って来るという選択をしますが,四角形の三辺を大回りする上に,仮設
区間では単線にしかできませんでした.その開通が昨秋だったわけです.

今年2月には本来の旋回橋の改修が完成しますが,トラムの試験通行は
先日まで持ち越されていたようです.
この先も複線の旋回橋を通る試運転が二か月続き,営業電車が走るのは
7/16になるそうです.その時点でボトルネックが解消されたトラムは,
増発されて8分間隔になります.

走り初めに立ち会った関係者によれば,車と路面電車が共用する旋回橋は
フランス国内はもとより,世界的にも珍しいのではないかとのことです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
15 Mai 2009 Le pont tournant de Bacalan a été testé
(Sud Ouest ニュースへのリンク)
15.05.09 Un petit pas pour le tramway
(20 Minutes ニュースへのリンク)
いずれの記事にも画像が付いていますが,橋が旋回する時に備えて剛体
架線が採用されている様子も伺えます.

今年2月に橋の改修が完了した時点の記事:
24 Février 2009 Un pont tram -voitures innovant et unique
(Sud Ouest ニュースへのリンク)

仮設橋などの画像:
10 février 2008 Mystère sur la ligne b du tramway de bordeaux (4/5)
(Frédorail, rails des villes et rails des champs へのリンク)
このブログでは,Bacalan地区へ延長される前の2008年2月に現地を訪れた
ブログオーナーが,当時の終点の先にある目の前の橋を渡らず,単線で
大きく迂回する線路が建設されていることに疑問を抱いて,多くの画像を
残してくれていました.

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2009年05月02日

【フランス】地方のTCSP導入に総額8億ユーロ

大統領が先月下旬に発表したパリ首都圏の再開発構想は,日本でも報道
されていましたが,先月末にはイルドフランスを除くフランス全土にある
メトロからトラム,BRT(フランス語ではBHNS)にケーブルカーまでをも
含む専用軌道を有する公共交通機関(TCSP)導入計画に,合計8億ユーロを
国が2011年までに投じるとの発表がありました.
TCSP: Transport en commun en site propre
BHNS: Bus à haut niveau de service

対象となるのは,2008年10月までに確定されていた,36の街にある50の
計画です.今回の国からの補助金により,2011年までに着工されなければ
ならないこれら計画全てが予定通り実現すれば,2015年までにフランス
全土で215キロのトラム路線が新たに生まれることになるそうです.

フランス環境開発省の発表に掲載された計画のうち,トラムが含まれる
街をリストにしてみました.金額は国からのものだけで,その他の分は
省いています.

アンジェ(Angers) 3500万ユーロ
12.3キロの新規路線は,2008年着工済みで,2011年開業?

ブザンソン(Besançon) 3010万ユーロ
14キロの新規路線で,2010年着工予定.

ボルドー(Bordeaux) 4260万ユーロ
既存三路線の延長(14.4キロ)と第四の路線(約10キロ)の建設で,いずれも
2011年着工予定.

ブレスト(Brest) 5340万ユーロ
14.5キロの新規路線で,間もなく着工し2012年に開業予定.

ディジョン(Dijon) 4700万ユーロ
20キロ近くの新規ニ路線で,2010年に着工,2013年開業予定.

グルノーブル(Grenoble) 3130万ユーロ
2010年着工予定の既存B系統の1.8キロ延長と,2011年着工予定の10キロ
少々のE系統の新設.

ルアーブル(Le Havre) 4810万ユーロ
13キロの新規路線で,2010年に着工,2012年開業予定.

ルマン(Le Mans) 1080万ユーロ
既存路線の3キロほどの延長で,2011年着工,2014年開通予定.

ランス(Lens) 5760万ユーロ
20キロの新規路線で,2011年に着工,2014年開業予定.

リヨン(Grand Lyon) 2800万ユーロ
先日開通したトラム4号線の6キロの延長(第二期区間)と,メトロB線の
延長,トロリーバス二路線の導入で,トラム延長は2010年着工予定.

マルセイユ(Marseille) 620万ユーロ
メトロの延長とトラム2号線の延長.

モンペリエ(Montpellier) 8260万ユーロ
トラム3号線(22.4キロ)の建設で,間もなく着工され,2012年開通予定.

ミュルーズ(Mulhouse) 1240万ユーロ
既存ニ路線の6キロほどの延長で,2011年着工,2013年開通予定.

ニース(Nice) 4320万ユーロ
プロムナード・デ・ザングレに走らせるかどうかで議論されているトラム
2号線(9.3キロ)の建設と既存路線の延長で,いずれも2010年に着工し,
2013年開通予定.

オルレアン(Orléans) 3800万ユーロ
トラム2号線(11.4キロ)の建設,2008年着工済みで,2012年開通予定.

ランス(Reims) 4530万ユーロ
11.2キロの新規路線,2008年着工済みで,2011年開業予定.

ストラスブール(Strasbourg) 1640万ユーロ
三つの既存路線延長で,2011年に着工,2014年開通予定.

ツールーズ(Toulouse) 1330万ユーロ
現在建設中の路線(E系統)の3.8キロ延長と5.4キロのBRT導入で,2011年
着工,2013年開通予定.

トゥール(Tours) 4020万ユーロ
15.3キロの新規路線で,2011年に着工,2013年開業予定.その他に11キロ
におよぶBRTも建設.

下にあるフランス環境開発省からの発表には,各地の計画詳細と地図が
PDFファイルで用意されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
30.04.09 Grenelle Environnement : L’État apporte 800 millions
d’euros pour accompagner le doublement du réseau de transports
collectifs en site propre des villes de France (hors Île-de-France)

(Ministère de l'Écologie, de l'Energie, du Développement durable
et de l'Aménagement du territoire へのリンク)


地域ごとの報道も数多く出ていますが,総括的な記事だけを集めました.
30/04/2009 L'Etat va consacrer 800 millions d'euros en faveur des
transports durables
(Actu-Environnement ニュースへのリンク)
30/04/2009 Grenelle Environnement, 800 millions d’euros pour les
transports collectifs en site propre

(Actualités News Environnement ニュースへのリンク)
avril 30, 2009 Transports collectifs: 50 projets régionaux sous
le signe de l'environnement
AFPの記事
(France24 ニュースへのリンク)
30.04.09 800 millions d'euros : la somme allouée par l'Etat à 50
projets de transports publics
(LE MONDE ニュースへのリンク)

【フランス】関連ログ: 2008/10/23 グルネル法案で1500キロのTCSP

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2009年02月20日

【ナント】2010年投入Citadis Dualis公開

ナント(Nantes)と近郊のClissonを結ぶ在来線に,2010年前半にも投入
される予定のトラムトレイン仕様の車両が,ヴァランシエンヌ近郊にある
アルストムのプティット・フォレ(Petite-Forêt)工場で公開されました.
伝える記事に名前は出てきませんが,内容からすれば,Citadis Dualisに
間違いないでしょう.

このトラムトレイン車両は,NantesとNort-sur-Erdre間(約30キロ)にも
投入される予定ですが,そちらの旅客営業への復活が遅れているとかで,
昨年12月に交流電化された現役の在来線のほうに,先に投入されることに
なりました.Nantesと東南東に位置するClisson間の約27キロです.

この区間は地域随一の混雑路線で,一日平均13万1千人の利用があり,
今の車両(TER)ではピーク時にさばききれないようです.
そこに低床車(Citadis Dualis)を導入し,各駅に停車しても最高速度時速
100キロにより,現在と同程度の30分で同区間を結びます.

その後,旅客線化工事の完成を待って2011年にも,Nantesと北北東に位置
するNort-sur-Erdre,そして2013年後半には,その先のシャトーブリアン
(Châteaubriant)まで走ることになる予定です.
トラムトレイン車両ではありますが,現時点ではどちらもナントのトラム
路線への乗入れ計画はなく,SNCFのナント駅(Gare de Nantes)発着です.

記事には,Citadis Dualis 15本がSNCFから発注されていて,地上側の
改修などとあわせた総額6千万ユーロという金額が載っています.下記の
記事はスライドショーがあるなど画像も豊富です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
19 février 2009 Alstom dévoile la première rame du tram-train
(Ouest-France ニュースへのリンク)

あとから出た下記記事によれば,NantesとClisson間には5本投入され,
NantesとNort-sur-Erdre間(のちにChâteaubriant間)は7本という記載が
見られます.こちらによれば合計12本ということになります.
20 février 2009 C'est le tram-train de demain
(Presse-Océan ニュースへのリンク)

NantesとClisson間ではTERを補完する形で増発となるため,混雑緩和に
役立つということで,運転開始は2010年6月,Nort-sur-Erdreへは2011年
9月という具体的な時期も書かれていました.

これに先立ち今週初めには,同じアルストムの工場でイスタンブール向け
Citadis(Citadis X-04 ?)も公開されていました.
17.02.2009 la première rame du tram d'Istanbul dévoilée hier matin
(LaVoixEco.com ニュースへのリンク)
ナントのトラム=トレインが青ベースなのに対し,イスタンブールへの
車両は,赤-白-グレイのアレンジです.

関連ログ:
【アルストム】2008/9/06 次世代トラムがドイツ試験線へ
【ナント】2008/8/29 トラムトレイン計画に青信号
【SNCF】2007/4/26 トラムトレインをアルストムに発注

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2009年02月15日

【ストラスブール】ドイツへトラム延長が前進

将来はトラムトレインが走る区間(Fライン)が着工されるなど,今月は
動きのあるストラスブールで,今度は当地の都市共同体CUSが,トラムの
ライン川方面と最終的にはドイツ領内に至る延長を承認したという報道が
ありました.
CUS: Communauté urbaine de Strasbourg

延長は二段階にわかれています.第一期はDラインの東端Aristide Briand
から先にはだかるBassin Vaubanにトラムと歩行者 自転車専用橋を架け,
Port du Rhinに至る1.8キロです.建設費は2千万ユーロとされていて,
このうち25%は補助されるとみられています.順調に運べば2011年着工,
2013年開通の見込みです.

第二期では,さらに東進して国境になっているライン川を渡り,ドイツの
ケール(Kehl)駅に到達する予定で,この1.1キロ区間の建設費は2250万
ユーロとみられています.ライン川にも,トラムと歩行者と自転車だけの
専用橋が新たに架けられることになり,こちらは国境をまたぐため,EUが
資金を出すことになりそうです.開通時期などはわかりません.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
13/02/09 Tram strasbourgeois : feu vert de la Cus à une extension
vers l'Allemagne
(Journal L'Alsace ニュースへのリンク)
13.02.09 des rames vers la frontière
(20minutes ニュースへのリンク)

下記記事は登録しないと本文は読めませんが,地図のサムネイルが掲載
されています.詳細は不明ですが,およその見当はつくかと思います.
13 Février 2009 Le tram, «moteur d'urbanisation»
(DNA - Dernières Nouvelles d'Alsace ニュースへのリンク)

かねてよりストラスブールから東に向かいドイツと連絡する延長構想は
ありましたが,結局トラムDラインの延長でまとまった模様です.

第一期区間では,河川港とライン川にはさまれた中州のような,元工業
地帯? のPort du Rhin地区の都市化が期待されています.トラムを基幹
公共交通として走らせることで,今後の五年間で住宅1400戸を新築する
という話もあるようです.

少し古い路線全体像は,過去ログにあります.
【ストラスブール】2007/8/26 祝 延長で5日間の運賃無料

内容が間違っていたりリンク切れがありましたら,ご容赦ください.
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2009年02月12日

【イルドフランス】2013年にはT1からT8まで

パリを中心とするイル=ド=フランス地域圏の公共交通を司る機関STIFは,
四年後にはトラムウェイ七路線を新たに開通もしくは延長させる方針を
固めたことを,明らかにしました.2/11の会議で決定されたものです.
STIF: Syndicat des transports d'Île-de-France

イルドフランス地域圏内に七路線というのは,新たに四路線を開通させ,
既存三路線の,それぞれの延長計画を実現させることになります.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Communiqués 2009 (STIF 公式サイトへのリンク)
Conseil de 11 février 2009 Ile-de-France : 7 tramways en 4 ansに,
PDFファイル版へのリンクがあり,その3ページ目に路線図もあります.

新設路線と開通予定時期
(T5とT8はT1と接続)
T5 : Saint-Denis - Garges - Sarcelles 2011年末開通
T6 : Châtillon - Vélizy - Viroflay 2013年中頃に全線開通
T7 : Villejuif - Athis-Mons puis Juvisy-sur-Orge 2013年4月開通
T8 : tram’y Saint-Denis - Epinay - Villetaneuse 2013年11月開通

既存路線の延長予定次期
T1 : 西方への延長,2011年末開通
T2 : 北方への延長と,東方(Porte de Versailles)への延長
T3 : 東方への延長,2012年

STIFが決めたのはトラムだけでなく,バスやRER,TVMなども盛り込まれて
いて,それぞれにコミュニケが出されています.その概要は下記でも紹介
されています.
11 février 2009 Tramway, bus, RER... les décisions adoptées par
le STIF mercredi
(CTendance ニュースへのリンク)

ここに登場しないT4だけは,延長構想があるものの,今回は盛り込まれ
なかった模様です.

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2009年01月28日

【モンペリエ】2020年に120キロ超のトラム網?

2000年に新しいトラムウェイ路線を開業させ,2006年12月には第二路線を
開通させたモンペリエには,現在35キロほどのトラム路線網があります.
これを2020年までに120キロとも130キロともされる,フランス最大級の
路線にする構想が,モンペリエ都市圏(Agglomération de Montpellier)
から発表されています.

路線数も,今春には第三の路線が着工されますが,第四と第五まで計画
され2020年には五本になる予定で,加えて既設のトラム1号線と2号線も,
それぞれ延伸されることになっています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
28 janvier 2009 Transports durables : Montpellier mise sur le
tramway !

(Développement durable le journal ニュースへのリンク)
26/01/2009 Frêche présente le futur réseau de tramway
(La Gazette de Montpellier ニュースへのリンク)

La Gazette de Montpellierの記事は,旧モンペリエ市長で今は都市圏と
ラングドック・ルシヨン地域圏の長を兼任する人が,地図を指しながら
説明している発表時の映像を載せています.路線図も少しだけ垣間見る
ことが出来ます.

下記1/13付けの記事も新路線網を掲載していましたが,これは既存路線の
延長と,2012年開通予定のトラム3号線,それに以前より距離が長くなり
10.5キロほどになる2016年開通予定のトラム4号線が,載っています.
13 janvier 2009 Montpellier Tramway: découvrez les nouveaux tracés
(Midi Libre ニュースへのリンク)

トラム5号線構想は,上記記事の地図にもありませんが,街中のAntigone
(トラム1号線)からMillénaire地区を経由して,最終的にはトラム2号線と
Notre-Dame-de-Sablassouで接続する? ,約5キロほどの路線のようです.
地図上でもやや空白になっている中心部からみて東北東の部分です.

関連ログ: 2008/3/28 トラム3号線2009年着工へ

追記: 2009/2/02
2020年に120キロを目指すモンペリエのトラム路線計画図を掲載した
記事が見つかりました.
1 février 2009 Tram : Frêche découvre et promet la Lune
(Montpellier journal ニュースへのリンク)

既存の35キロと,現在建設中のトラム3号線とトラム1号線延伸の
24キロ(5億5千万ユーロ)を足した約60キロに,7億ユーロをかけ
約60キロに及ぶトラム1/2/3号線の延伸と4/5号線の新設が加わる
ことで,約120キロになるようです.

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2009年01月23日

【ルーアン】開業15年で全車新車に置換え発表

1994年末というフランスの中では比較的早い時期にトラムウェイを復活
させたルーアン都市圏(Communauté de l'Agglomération Rouennaise)が,
今のトラム車両28本全てを,1億ユーロを投じて新車27本にそっくり置き
換える予定であることを,明らかにしていました.新車は2012年の運転
開始が見込まれています.

ルーアンではメトロと呼ばれるトラム車両(TFS)は部分低床車で,これと
同じ仲間がパリ近郊のT1号線や,グルノーブルなどでも走っています.
TFS: Tramway Français Standard

走り始めてから15年も経っていない車両を全て交換するのは,どうやら
輸送力の問題のようです.TFSは車両長29.40m,定員は178名(うち座席が
52席)で,フランスの標準モデルでありながら,まだモジュール式が採用
される前だった時代の車両ということもあり,定員を増やすために車体を
継ぎ足すことが容易ではなさそうですし,生産を終了していますので,
同じタイプを追加して増結することも出来ません.

発表された仕様では輸送力を68%増加させるそうで,300名ということに
なります.ルーアンのトラム(Metro)輸送量は,2006年が年間1546万人,
2007年には同1575万人でした.

1億ユーロのうち,ルーアン都市圏が8151万ユーロを負担し,オート・
ノルマンディ地域圏が1440万ユーロを出すほか,国とEUからもそれぞれ
約200万ユーロずつ受け取ることになる模様です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
21/01/2009 100 millions d'euros pour de nouvelles rames de tramway
(L'Usine Nouvelle ニュースへのリンク)

モード毎のデータ一覧: L'entreprise > Chiffres-clés
(Transports en Commun de l'Agglo. de Rouen へのリンク)

ルーアンのトラム(Metro)には中心部に2キロ少々の地下区間もあります.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
ROUEN TRAM IN TUNNEL UNDER CITY CENTRE by michallon (flickr)
ROUEN TRAM IN TUNNEL UNDER CITY CENTRE
Taken on May 16, 2008

by Matthew Black (flickr)
by Matthew Black
Taken on September 4, 2003

置き換えられる車齢の若いTFS 28本は,中古車両として売りに出されると
思われますが,フランス語で公共交通の話題が交わされてる掲示板では,
最近トラム導入が決まったばかりのブザンソンが買うのではないかという
説が,まことしやかに出ていました.真偽のほどは不明です.

TFSが最後に導入されたパリ近郊のトラムT2号線でも,RATPはこれを後に
シタディスに統一し,今はTFSをトラムT1号線に集結させています.

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2009年01月11日

【Douai】トラム開業遅れで2010年の可能性も

フランス北部ドゥエ(Douai)のトラムは,開業予定が2009年末か2010年に
ずれ込む可能性がある模様です.
ドゥエは磁気式ガイド装置で走るゴムタイヤのフィリアス(Phileas)を,
トラムとして導入しようとしていますが,これまでも紹介している通り,
2008年に予定されていた開業時期はことごとく延期され,昨年末の時点で
開業は2009年6月の予定でした.しかし,それも困難な状況のようです.

開業延期を匂わす話題が連日続いてしまいましたが,ドゥエでの問題は,
採用した車両がフランス国内では例をみない特殊なものだったことに起因
しています.
同じ車両でもトルコのイスタンブールでは,BRTとして2月にも営業開始の
予定です.もっとも,大半をハイウェイ中央の専用車線上の走行となる
イスタンブールで,フィリアスを特徴付けるガイドウェイ・システムを
使うのかどうかは不明です.

更なる遅れを伝える今回の記事では,SMTDが時速60キロ走行を求めていた
のに,同50キロに制限される話や,最近はガイドウェイシステム,車両の
構造? が精査されて問題なかったようですが,道路交通の中でトラムを
安全に走らせる計画が今は当局に吟味されているという話が出てきます.
SMTD: Syndicat mixte des transports du Douaisis

しかし,これらはまだ書類上だけの予備的なもので,今後は実地の検証に
移るらしく,専門家がオランダ南部のアイントホーフェン(Eindhoven)へ
出向いたりするなどで,これらに2か月から5か月を要すとか.そこから
導かれる日程が,今年の末か来年になるようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
10 janvier 2009 Évéole, le futur tramway de Douai, encore reporté
à fin 2009-début 2010
(Arras maville.com ニュースへのリンク)
08.01.2009 Tramway : pourquoi il ne circulera pas avant la fin
d'année
(La Voix du Nord ニュースへのリンク)
(二つの記事は同じ記者によるもので,基本的に内容は同じです)


ÉVÉOLEの愛称が付くドゥエのトラム計画概要: Le Tram Le projet
(SMTD 公式サイトへのリンク)

【Douai】関連ログ:
2008/9/15 トラム営業開始は一年後か?
2008/6/09 Phileasトラム開業時期未定に?

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2009年01月02日

【リヨン】T4はメタリック系ブルーグレー?

2009年開通予定のトラム新線には,リヨン(Lyon)のトラムT4(Tramway T4)
第一期区間の約10キロも,ありました.
トラムT2のJet d'Eauから,途中メトロD号線のVénissieux駅を経由して,
Cliniques Feyzinに至る路線は,4/20開通予定になっています.

2008年10月にはT4用のシタディス(Citadis)第一号もリヨンに到着し,
トラムT4がトラムT2と連絡し,第一期区間で始発となるリヨン8区でも,
12月から試運転が開始されています.

T4用シタディスは月に2本の割合で,リヨン郊外サン・プリエスト(Saint-
Priest)のトラムT2号線Porte des Alpesにある,車両基地(UTT)に搬入
されます.車両番号858から873の16本で,これでリヨンのトラムウェイは
73本のシタディスを擁することになり,フランス最大になるのだとか.
UTT: Unité de Transport Tramway

トラムT4用も,T1からT3までと同じ規格の100%低床シタディスですが,
唯一塗装が異なることは,SYTRALのページにも記されています.
SYTRAL: Syndicat Mixte des Transports pour le Rhône et
l'agglomération lyonnaise

その配色のことが,たまたま1/01付けの地元紙に掲載されていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
1 janvier 2009 Vénissieux : 2009 sera l’année du tramway
(Le Progrès ニュースへのリンク)
この記事によれば,
青みがかったメタリック・グレー地に,白赤■の帯が入る
と読めます.

(光沢は出せませんが,青味がかった灰色=Slate Grayの雰囲気)

どこかに画像がありそうですが,見つかりませんでした.

トラムT4号線を含むリヨンの路線網: Le développement du réseau
トラムT4号線トップページ: Tramway T4 La ligne "verte et fleurie"
工事の進捗状況: Tramway T4 > Actualité du chantier
トラムT4号線イラスト集: Photomontages du tram T4
(SYTRAL 公式サイトへのリンク)

余談ですが,金属的な光沢という意味でのメタリック塗装シタディスは,
リヨンに金と銀の車両があります.金はシタディスの受注1000本を記念
したもので,T4用の16本分で1000本を超えたこともあり,2007年秋には
リヨン市内を走りましたが,すでに復元された可能性が大です.
一方,シルバー・メタリックの856号車(通称? ミラー)は,トラムT3開業
記念で,2008年10月には下記の通り健在だったようですが,フィルムだ
そうですから,いつ元に戻されても不思議ではありません.

Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
mooie futuristische trams in Lyon by astrid * (flickr)
mooie futuristische trams in Lyon
Taken on October 3, 2008

ゴールドのほうは,Youtubeで検索すると映像が見られるかも.
静止画なら金銀どちらも,下の画像集で見ることができます.
Vues du réseau TCL: 800 (Citadis TGA 302)
(Lyon en Lignes へのリンク)
(ミラーは2ページ目)

12/19から1/04までの年末年始は試運転も休みですが,1/05には再開し,
1/09までは週に三回の割合で,トラムT2と軌道が交差する場所(下)でも,
T2が運転されない深夜(1時から4時まで)の時間帯を選んで行われるとか.


大きな地図で見る
Avenue Berthelotを走るのがT2で,T4は斜めに交差しています.画面右
(東)に進めてしまうと,古いデータを参照するのか,T4のレールが未設の
状態になってしまいます.

【リヨン】関連ログ: 2007/4/16 第四のトラムT4着工される

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2008年12月25日

【ロリアン】ゴムタイヤ式トラム導入検討へ

大西洋に突き出たブルターニュ半島の南岸に位置する,市内人口は5万8千
少々,周辺の19の自治体から構成されているペ・ド・ロリアン共同地域圏
(Communauté d'agglomération du Pays de Lorient)では同19万弱になる
ロリアン(Lorient)が,SNCF駅や市内中心の西に位置するKervénanec Le
Ter地区に,ロリアンの西隣りのPloemeurや北西のQuévenなどとを結ぶ,
トラムの導入を検討することを決めた模様です.

地元紙のOuest-Franceが取材したところによれば,ゴムタイヤ式トラムが
想定されているようです.
なお,まだ検討段階ですので時期については明確にされておらず,今の
路線バスに置き換える形でのトラム導入は,少なくとも二段階にわけてに
なるだろうとのことです.

担当者の話では,トラムを導入した街で全て利用者数が著しく増加して
いることを挙げて,ゴムタイヤ式トラムは(路線バスに比べると? )高価な
ものの,信頼がおけるクリーンな乗り物として,期待を寄せています.
ロリアンでも,1940年まではトラムが走っていました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
24 décembre 2008 Le pays de Lorient repense très fort au tramway
(Lorient maville.com ニュースへのリンク)
この記事には,カーンのトラム画像が掲載されています.

ゴムタイヤトラムと言えば,今では実質的にトランスロール(Translohr)
だけが選択肢ですが,300キロ以上離れているものの単純に近くで別の
システムながらゴムタイヤ式トラムが走るカーン(Caen)が選ばれたのか,
それともカーンとTVRの共同購入というところまで視野に入れてのものか
どうかは不明です.
TVR: Transport sur voie réservée (ボンバルディア製)

カーンではゴムタイヤ式トラムのTVRを導入して6年以上が経ちました.
導入まで喧々諤々だったのに,今では一日平均4万5千人の利用があり,
需要を満たし,将来の路線延長や新設のためにも車両増強が必要とされて
います.しかし,ボンバルディアはTVRの製造を終了しており,最低でも
20本の発注がないと,相当高価な買い物になってしまうとかで,実現には
至っていません.

二か月も前のものになりますが,カンのトラムの話題にも触れた記事:
23/10/2008 Caen - La ville au banc d'essai
(Le Point ニュースへのリンク)

くしくもペ・ド・ロリアン共同地域圏の議会がトラム導入の検討を決めた
日の朝,ストライキ明けで久しぶりに営業再開されたカーンのトラムが,
脱輪するという事故がありました.
22 décembre 2008 Un tramway bloqué près de l'université à Caen
(Ouest-France ニュースへのリンク)

その後,ガイドレールに置石したと名乗り出た人がいましたが,それだけ
では辻褄が合わないらしく,原因究明は休み明けになるそうです.

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2008年12月23日

【ブザンソン】圧倒的多数でTCSPはトラムに

フランシュ=コンテの中心地ブザンソンと周辺広域圏グラン・ブザンソン
(Grand Besançon)は,市内人口11万6千,広域圏まで含めて22万強ほど
ですが,昨年の環境グルネル会議の結果を踏まえて制定されたグルネル
法案のもと,整備される専用軌道や車線を有する公共交通機関(TCSP)は,
鉄軌道のトラムに決まった模様です.先週の議会投票では,圧倒的多数で
支持されました.
TCSP: Transport en Commun en Site Propre

ルートも,街の中心部から東西に伸びる路線と,将来はTGVも乗入れる
SNCF駅(gare de Besançon Viotte)への支線を含む14.5キロが選ばれ,
1/30に国に計画が提出されることになります.今後全てが順調ならば,
着工は2010年秋,開業は2014年になるとのことです.

建設費は2008年の価格で2億1千万ユーロ,2014年には2億3500万ユーロに
なると見られ,9名以上の従業員を雇用する企業から公共交通整備のため
徴収する交通税VT(Versement Transport)の2008年末までの分から950万
ユーロ,2009年から2014年までのVTの積み増し分で6750万ユーロ,補助金
6千万ユーロと,公債(emprunts)で9800万ユーロとなっています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
路線図も掲載された公式発表(詳細はPDFファイルで提供):
Le Grand Besançon innove en choisissant un tramway optimisé !
(Grand Besançon 公式サイトへのリンク)
AFPの記事: 22/12/2008 Besançon opte pour le tramway
(Moniteur ニュースへのリンク)

しかし,鉄車輪トラムに決まるまでの道のりは決して平坦だったわけでは
なく,ゴムタイヤ式トラムや,トラム反対派により途中から急浮上した
在来線転用案に,BRT(BHNS)も有力候補でした.特に後者は半分近く安く
建設できることもあり,トラムも色々と節約を余儀なくされるようです.
BHNS: Bus à haut niveau de service

節約項目リスト: 23.12 Un tramway optimisés.
(MaCommune.info ニュースへのリンク)

関連ログ:
2008/11/28 【ブレスト】トラム共同購入【ディジョン】
2008/10/10 【ブザンソン】車両未定のTCSP公開討論会

ゴムタイヤ式トラムの余談ですが,
先週はストライキで一週間運休していたフランス北西部カーン(Caen)の
トラムは,月曜から運転を再開したものの,早々に事故で立ち往生した
車両がありました.
鉄軌道トラムなら復旧まで運休かバス代行になるところですが,カーンの
トラム(TVR)は,不通箇所をトラムモードからバスモードに切替えて,
迂回してしのいだそうです.
TVR: Transport sur voie réservée (ボンバルディア製)

事故のことはともかく迂回できてしまうのは,TVRの面目躍如といった
ところですが,同じTVRでもレールなしの区間があるナンシーと異なり,
カーンでは車庫の出入など回送時しか,軌道を外れるバスモードで走る
ことは普段なかったと思います.

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2008年12月18日

【トゥールーズ】エアバスとアルストムのコラボ

シタディスのノーズ絡みの話が続いてしまいますが,トゥールーズ向け
車両が完成し,ラ・ロッシェエル(La Rochelle)に近いエイトレ(Aytré)に
あるアルストムの工場でトゥールーズ関係者らに公開されました.

トゥールーズと言えば,エアバスの工場があることでも知られています.
それにちなみ,デザインにはエアバス社も協力したという先頭形状は,
空気力学的な曲線を描き,大都市と航空産業のきづなを連想させると,
アルストム社の発表にありました.

昨年9月に実物大模型が公開されましたが,その制作費や五年間の保守費
まで含めて,最初の18本から24本に増えた契約は,しめて6570万ユーロ
になるそうです.

投入されるトラムE系統は2010年11月末の開業予定です.シタディスも
それにあわせて2009年5月から2010年2月までの間に納入されます.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
17 Dec 2008 Toulouse metropolitan area sees the first tramset of
its Citadis tramway at Alstom’s La Rochelle site

(Alstom 公式サイトへのリンク)
画像は以下の記事で.
16 décembre 2008 Les rames du futur tramway
(Pyrénéesinfo.fr ニュースへのリンク)
décembre 17, 2008 Exclusif : toutes les photos du futur Tramway
de la ligne E
(Toulouse 7 ニュースへのリンク)
17 Décembre 2008 Un tram au nez d'Airbus
(Sud Ouest ニュースへのリンク)

下は,文字情報満載の記事.
18/12/2008 On a testé le tram' toulousain
(LaDépêche.fr ニュースへのリンク)
この記事によれば,シタディス(Citadis 302)にはTORAというグループが
あり,採用したトゥールーズ(Toulouse),オルレアンB号線(Orléans),
ランス(Reims),アンジェ(Angers)の頭文字TORAを並べたものです.
車体幅2.40m,高さ3.20m,重量40トン,全長32mで五車体というところ
まで共通のようで,七車体(42m)への増車も容易に可能です.
この記事にはモンペリエやニースでは,開業一年後にして増車を実施済み
と書かれていますが,ニースは??

【トゥールーズ】関連ログ: 2008/6/21 トラムE線レール敷設開始

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2008年12月17日

【パリ】トラムT2とT3の延長計画が進展中

パリ市の西隣りにあるオー=ド=セーヌ県(Hauts-de-Seine)を走るトラム
T2号線に,新しい装いの車両がお目見えしているようです.

T2には,開業当初はアルストムのTFSが導入されていましたが,今は全車
シタディス(Citadis 302)に置き換えられています.
TFS: Tramway français standard

今月中旬から走り始める車両も延長用に増強される同一形式ですが,その
前面に目だった変化が見られます.
T2は旧鉄道線を転用したこともあり,軌道は専用敷地内でしたが,パリ
市内に延長される区間では,道路上を自動車などと同じように走る機会も
あり,衝突の可能性も出てくるため,それを考慮した前面形状に変更した
のだそうです.

2009年(末?)に予定される,パリ市内ベルサイユ門(Porte de Versailles)
への延長は,本体工事など新たな段階に入ったとして先週発表があり,
そこで新しい車両のノーズのことにも触れています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
11 décembre 2008 Le prolongement du Tramway T2 d’Issy-Val-de-Seine
à Paris-Porte de Versailles

(Préfecture de la Région d'Ile de France 公式サイトへのリンク)
下のほうに,延長区間の詳細を紹介するページへのリンクがあります.

画像は,下記記事に掲載されています.12/12付けCaradisiac.comが一番
判りやすいかもしれません.
16 décembre 2008 Prolongement du tramway T2 : d'autres infos
12 décembre 2008 Design : voici le nouveau tramway T2
(Caradisiac.com ニュースへのリンク)
12 décembre 2008 Le tramway T2 change de look
(Actualités Paris ニュースへのリンク)

Porte de Versailles駅では,メトロ12号線とトラムT3との乗換えが可能
になりますが,パリ15区のこの界隈は経済開発も進んでいるそうです.

一方パリ市内では,トラムT3号線の延長計画も,着々と進行中です.
T3延長計画は市議会で満場一致で承認され,南縁部に留まっていた路線は
2012年末にはパリ市の東縁を北上し,北縁にあたるPorte de la Chapelle
(パリ18区)に到達の予定です.総工費は8億2千万ユーロ.大半をパリ市と
イルドフランスが負担し,国は補助しません.
パリ市は2009年に7年振りの増税? を行うそうです.

[16/12/2008] Tramway : le prolongement voté à l'unanimité
(Mairie de Paris パリ市 公式サイトへのリンク)
16-12-2008 Paris: l'extension du tramway des Maréchaux (T3) votée
à l'unanimité
AFPの記事 (ParisObs.com ニュースへのリンク)

トラムT3号線の延長区間は14.2キロと現在の倍近い距離で,合計約22キロ
になりますが,この22キロをトラムが通しで運転されることはなく,パリ
12区のヴァンセンヌ門(Porte de Vincennes)で運転を二分割することを
決めた模様です.
これは通しの運転では雪だるま式に遅れが積み重なることがあり,それを
避けるためだそうです.

この件を含めて計画の詳細は,下記PDFファイルに載っています.
11/12/2008 Prolongement du Tramway T3 de la Porte d'Ivry à la
Porte de la Chapelle
PDFファイル
(Mairie de Paris パリ市 公式サイトへのリンク)


【パリ】関連ログ: 2007/10/12 T3延長の進展と環状線計画の話題

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2008年11月28日

【ブレスト】トラム共同購入【ディジョン】

フランス西部 ブルターニュ地方 ブレスト (Brest)
市内人口約14万5千,周辺共同自治体まで含めると同21万3千余
=ブレスト・メトロポール・オセアン(BMO: Brest Métropole Océane)

フランス中部 ブルゴーニュ地方 ディジョン (Dijon)
市内人口約15万4千,周辺共同自治体まで含めると同26万2千余
=グラン・ディジョン(Communauté d'agglomération Dijonnaise)

この両都市は,パリ近郊経由の高速道路を走ること約860キロほど離れ,
そのルートは北部フランスの東西を横断する形になりますが,もちろん
両者を結ぶ都市間交通の話ではありません.

ブレストは2012年に14.3キロの,ディジョンは2013年に20キロの,トラム
(tramway)開業を予定しています.その車両を共同購入するという話は,
以前からありましたが,このほど両市長が正式に調印を交わしたことが,
発表されています.

ブレストは,今年5月にAvant Première社の車両デザインを採用すると
決めていますが,その同じデザインを,ディジョンにも使用できる権利を
与えます.
単独では,ブレストが20本で5500万ユーロ,ディジョンは32本で7500万
ユーロと見られている購入額を,共同購入で発注数を合計52本に増やす
ことにより,総額で1千万ユーロ,もしかしたら1500万ユーロ節約できる
のではないかと,期待されています.

車両発注数の少ないブレストには有利な話ですが,ディジョンを共同購入
相手に選ぶ前には,ブザンソン(Besançon)やル・アーブル(le Havre),
トゥール(Tours)なども候補でした.しかし,いずれも開業時期が合わな
かったそうです.ブザンソンは下記に記したように車両が未定です.
ル・アーブルは2012年,トゥールは2013年? とされていますが,結局は
つい先ごろ正式に鉄車輪のトラムに決定したばかりのディジョンが,一番
マッチする相手だったのです.

ディジョンにしてみれば,他の街と同じ車両というのが,市民にどう受け
入れられるのかは判らないものの,新たにデザインをおこす必要がなく,
相乗りによって,その分の時間と経費が節約できるのでした.

塗装は,ブレストはアニス(Anis vert)色,英語でライム(Key lime)色
と表現されている色です.

これに対してディジョンは,名産のマスタードにちなんで,からし色
という冗談のような話が,調印の席で出たとか.

実際,色は変えることが出来るようです.

このような形の共同購入はフランスでは初めてのことだそうです.
最近では米国で,シャーロット向けライトレール車両を,ノーフォークも
購入するという例もありました.


両市の共同購入では,まもなく入札が行われます.6社が応じると考えら
れていますが,受付けは2009年5月までで,発注先が決定して契約が交わ
されるのは,同年7月から9月の間の予定だそうです.

以下はブレスト側の発表ですが,PDFファイル版ニュースリリースには,
車両デザインはもちろんのこと,ブレストだけでなくディジョンのトラム
計画まで,地図入りで紹介されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
27/11/2008 Groupement de commande Brest Dijon (PDF)
車両デザイン: Modélisation 3D interactive du Tram (PDF)
27 novembre 2008 Brest-Dijon : Achat groupé de 52 rames de tramway
(Tramway de Brest métropole océane 公式サイトへのリンク)

一番下のリンク先は,ブログ形式で紹介しているもので,第91回フランス
市町村長会(AMF)に出席の折,両市長が揃って座り,調印の署名を行って
いる様子が掲載されています.
AMF: Congrès de l'Association des Maires de France

このサイトのトップページ(Accueil)を見るとわかりますが,英語版と,
ブルターニュ地方で使われるブルトン語(ブレイス語)版のページも,先月
開設されました.

公式発表の後に出た記事:
28 novembre 2008 Tramway : Brest et Dijon font rames communes
(Ouest-France ニュースへのリンク)
28 novembre 2008 Le visage du tramway de Dijon est connu
(Bien Public ニュースへのリンク)
Le Bien Publicは,ディジョンの新聞です.

公式発表前に出ていた記事:
20/11/2008 Tramway. Appel d’offres commun pour Brest et Dijon
(Le Télégramme ニュースへのリンク)
25/11/2008 Brest et Dijon en tandem pour le tramway
(Territorial ニュースへのリンク)
25/11/2008 Brest et Dijon s'entendent sur l'achat de 52 rames de
tramway
AFPの記事 (France 3 ニュースへのリンク)

【ブレスト】関連ログ:
2008/5/23 トラムのデザインに9つの候補
2008/5/03 2012年開業予定のトラムデザイン
2007/3/12 ゴムタイヤを退けた2本目の計画

【ディジョン】関連ログ:
2008/10/04 TCSPはトラムに圧倒的な支持
2008/5/18 トラムかバスか,TCSP導入へ

ディジョンの位置するブルゴーニュより東にある,フランシュ=コンテの
中心地のブザンソン(Besançon)(人口11万6千)と,その周辺共同自治体
グラン・ブザンソン(同22万強)でも,専用軌道か車線を持つ公共交通機関
(TCSP)の整備計画がありますが,その車両は鉄軌道のトラムかゴムタイヤ
か,あるいはバス(BHNS / BRT)になるのか,決定期限が先送りされ,まだ
正式には決まっていない模様です.
TCSP: Transport en Commune en Site Propre
BHNS: Bus à haut niveau de service (BRT)

【ブザンソン】関連ログ: 2008/10/10 車両未定のTCSP公開討論会

内容が間違っていたりリンク切れがありましたら,ご容赦ください.
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2008年11月26日

【リヨン】空港へLESLYS着工2010年8月開業へ

リヨン・パーデュー駅(Gare Part-Dieu)駅前と,サンテグジュペリ空港
(Aéroport de Lyon Saint Exupéry)を30分以内で結ぶ連絡急行Leslysの,
軌道を新設する約7キロの区間が,公式に着工されました.この11/24に
関係者が集まるなか,式典がとり行われています.
LESLYS: Liaison Express Lyon Saint-Exupéry

LESLYSは,30年契約でローヌエキスプレス(RhônExpress)グループが運営
することになっています.RhônExpressは,フランスの建設会社Vinciや,
世界各地で公共交通を手がけているVeolia Transportなどから構成され,
2006年にローヌ県から指名を受けていました.

約7キロの新線建設を含む費用総額は1億1千万ユーロで,このうち1770万
ユーロは株主,3135万ユーロはローヌ県,残る6200万は銀行債権からと
なっています.また県は,毎年350万ユーロずつの固定額を補助します.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
25/11/2008 Le Département du Rhône et la société RhônExpress
lancent officiellement le chantier Leslys

(VINCI プレスリリースへのリンク)
2008/11 Tramway vers l'aéroport : le chantier Leslys est lancé
(LYon-Actualités へのリンク)

工期は1年半の予定で,2010年8月01日の開業を目指しています.
RhônExpressは,シュタットラー・レール(Stadler Rail)製の部分低床車
(Tango)を採用し,最高速度100キロで走ります.既存路線のパーデューと
メイジューZI(Meyzieu ZI)駅間の14.7キロでは,シタディス(Citadis)の
トラムT3号線と線路を共用します.

そこで,Veolia Transportが参加するRhônExpressのLESLYS(Tango)は,
途中2駅にしか停車しない見込みのため,Keolis傘下のTCLが運行する各駅
停車のトラムT3(Citadis)を,途中駅で追い抜くシーンが繰り広げられる
ことになっています.
TCL: Transports en commun lyonnais

【リヨン】関連ログ: 2008/7/23 空港連絡急行LESLYSルート決まる

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年11月25日

【ニース】トラム開業一年間の勝者と敗者

ニースにトラムウェイが復活して一年が経ちました.一日の利用者数は
6万人と予測されていましたが,ふたを開けてみると平均6万5千人から
7万人や,7万5千人とする記事もあるなど,いずれにしても好調な数字を
示しています.そして先ごろ,累計で2千万人輸送を達成したそうです.
(比較は無意味ですが,同じ日に開業した米国ノースカロライナ州シャー
ロットのライトレールは,予想を大幅に上回って5百万人だとか)


ニースのトラムと言えば,一部区間では架線を外し,車両はバッテリーで
走りますが,同じ架線レスでも初期故障の多かったボルドーのAPSとは
異なり,特に問題は報告されていない模様です.

運行速度の遅さが指摘されていましたが,開業当初は一運用(往復)110分
かかっていたところを,今では90分にまで短縮され,これを年明け早々
には目標の85分にするとのことです.ダイヤ上の所要時間は36分程度です
ので,この時間は終点での折返し待機時間を含むのでしょう.

休日を除く夕方の時間帯には5分から6分ヘッドで運転されているものの,
ピーク時の混雑は相変わらずですが,車両を追加購入して増発するか,
車体を追加して,現行の車両に組み込む(=車両長の延長)しか輸送量を
増強する手段はないものの,今は予定がないそうです.

そのトラム開業から一年間の,勝者と敗者と題する記事がありました.
勝者に挙げられているのは,合計3キロ近くになる歩行者空間が生まれた
歩行者,トラムが走るニースの北部と東部,停留所近くのアパートなどの
所有者,夜遅くまで飲めるようになったということで,酒場や酒飲み?
(soiffard),そして最後はCANCAに委託されニースのトラムを運営する,
Veolia Transport傘下のST2Nです.
CANCA: Communauté d'Agglomération Nice-Côte d'Azur

一方,敗者となっているのは,自動車利用者,沿線の小売店業者,曲線の
近くに住む住民,そして最後は,ピーク時にトラムを利用する人たちと
なっていました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
24 novembre 2008 Un an avec le tram : les gagnants, les perdants
(Le Tuyo, l'info niçoise, sans les salades へのリンク)
24 novembre 2008 Tram : le cap des 20 millions de passagers
atteint en un an
(Nice-Matin ニュースへのリンク)
23-11-2008 Le premier anniversaire du tram
(Metro France ニュースへのリンク)

敗者の筆頭となった自動車運転者は,沿線に63ある交差点でのトラム優先
信号(自動車側の赤信号10秒延長? )が,ST2Nの調整により,機能し始めて
いることが理由です.

小売店業は,四年近い工事時の影響から立ち直れず,さらには今回の記事
にはありませんが,トラム開業で便利になった繁華街へ人が流れてしまう
ストロー効果のような現象が起き,一部沿線では商店街が衰退している
ことを指しています.

トラム軌道のカーブ近くに住む住民は,トラムが通るたびに曲線通過の
軋り音という騒音に悩まされています.これは夏ごろから話題になって
いました.エアコンがなく窓を開けていると,夜遅くまでトラムが走る
ので,なかなか寝られないという苦情が寄せられていたのです.これには
CANCAが対応策を講じて,効果を検証中のようです.

ニースのトラム(イメージ)
Nice_Massena5.jpg

【ニース】トラム開業後の関連過去ログ:
2008/5/31 トラム好調でも沿線は恩恵なし?
2007/12/22 【ニース】【ルマン】開業一ヶ月後の状況
2007/11/27 トラム開業二日で18万人が体験

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2008年10月31日

【マルセイユ】公共交通機関の運賃を無料に?

フランスでも,公共交通の運賃を無料にしようという提案があるという話
です.Rue89という,昨年誕生したオンライン専門のニュースサイトに,
マルセイユでの実施を訴える記事がありました.
(Rue89の紹介は,日本語版ウィキペディアにも掲載されています)

公共交通の無料開放は目新しい話ではなく,フランスの人口10万人未満の
地域で実績があるそうですし,トゥールーズ,ナント,ニース近郊や,
マルセイユより大規模なリヨンでも,話はあるそうです.

マルセイユの公共交通を運営するRTMの年間予算は2億2千万ユーロとの
ことで,このうち運賃収入で賄われるのは,各種優遇運賃があるため,
せいぜい30%未満だそうです.
あとは財源の50%を占めるVT(Versement Transport)と呼ばれる交通税と,
残る20%は,コミュニティからの補助金で不足分が補われます.
RTM: Régie des transports de Marseille

VTは,言うまでもありませんが,9名以上の従業員を抱える雇用者が払う
税金です.被雇用者が通勤するための公共交通整備(新線建設や運営費)に
必要となる資金の一部を雇用者が負担する制度で,その税率は最大1.75%
(地域により同1.80%)になります.

運賃無料化に必要な金額は,30%に相当する年間約7千万ユーロではなく,
無料化で削減できる経費があるため,差し引きで5700万ユーロと見積られ
ていますが,無料化で急増する利用需要に対応するための設備投資が必要
ですし,財源確保には,より多くの雇い主=事業が求められるため,今の
景気低迷はネックです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
29/10/2008 Oser la gratuité des transports en commun à Marseille
(Rue89 ニュースへのリンク)
Rue89の記事に先立ち,この話題は記事執筆者のブログ上で,9/21に公開
されていました.


記事の後半にはリヨンの話も載っていますが,都市圏の人口で98万超の
マルセイユでも,公共交通の無料開放には5千万から7千万ユーロが年間
必要になり,それが人口が120万のリヨンともなると,必要経費は一気に
増えて,年間1億2千万ユーロに及ぶのだとか.

マルセイユもリヨンも,交通税(VT)が既に最大税率1.80%に達している
ため出来ませんが,最大に達していない地域では,この税率引上げで運賃
無料化の財源をつくることが可能なところもあるようです.

【マルセイユ】トラム関連ログ:
2008/9/29 ノアイユへトラム乗入れ開始
2008/7/19 新トラム開業一年で公営化
2007/7/01 復活したトラムが営業を開始

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2008年10月29日

【ボルドー】2009年よりVeoliaからKeolisへ

ヴァランシエンヌでは,二本目のトラム路線がゴムタイヤで検討され,
マルセイユではトラムT3号線の計画は凍結,代わりに郊外へのBRTが検討
されようとしている中,ボルドーでは新規路線ではなく,既存路線の延長
という形ですが,トラムの第二期計画がこのほど完成,次の第三期計画の
資金も,目途がつきそうだとのことです.

ボルドーでは,先週トラムB線の延長区間が開通し,新たな車庫も途中に
設けられました.これで20キロ近い第二期トラム計画線も全通したことに
なり,三路線の合計は 43.8キロになったそうです.
次の第三期トラム計画では,17キロの延長に,7キロのトラムトレインも
含まれます.これを2013年までに4億5千万ユーロを投じて完成させよう
としていますが,環境グルネル法(loi Grenelle 1)の成立により,国が
5千万ユーロを出してくれることになるそうで,CUBでは,トラム第三期
計画の資金を,全面的に調達することが出来そうです.
CUB: Communauté urbaine de Bordeaux

また,正式決定は11月下旬になりますが,CUBは,2001年から8年契約で
Veolia Transportに請け負わせてきたトラムや路線バスなど,域内の公共
交通運営の契約を更新せず,2009年からの4年契約は,SNCFなどが出資
する,フランス最大手の公共交通運行会社のKeolisと,7億5千万ユーロで
結ぶ予定であることを,明らかにしています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
27/10/2008 L'agglomération de Bordeaux opte pour Keolis et lance
la 3è phase du tramway
(LeMoniteur-expert.com ニュースへのリンク)

第三期トラム計画とトラムトレイン計画は,2007年4月に策定されている
ものですが,それとは別にCUBは,第三期TCSP(TCSP 3ème phase)とされる
計画の検討に今月から入ったそうで,こちらは2009年夏までに,ルートや
モード選択などの詳細が明らかになる模様です.
07 octobre 2008 Top départ pour les études dites «TCSP 3ème phase»
(La CUB vous répond へのリンク)
07/10/2008 lancement des études de la troisième phase du TCSP
(LeMoniteur-expert.com ニュースへのリンク)
TCSP: Transport en Commun en Site Propre

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2008年10月23日

【フランス】グルネル法案で1500キロのTCSP

昨年の10月,パリで環境グルネル会議(Grenelle de l'environnement)と
呼ばれる討論会が開催され,世界中から環境保護に熱心な人たちが集い,
その締めくくりには,フランス大統領が,全国1500キロに及ぶ路面電車
(tramway)路線網の構築を含む都市交通の整備や,TGVなどの高速鉄道網に
対し,今後は国が積極的な投資を行うという宣言を出していました.

その後,会議の場で出された目標のいくつかは,環境保護を踏まえつつ,
より持続的な成長,雇用の確保に国民の購買力の強化を目指すといった,
環境グルネル基本法案(loi Grenelle 1)という形になりました.

会議から一年近く,先日フランスの国民議会(Assemblée nationale)は,
圧倒的多数でグルネル法案(loi Grenelle 1)を可決した模様です.
現政権では運輸省が環境省に吸収統合されたようで,環境省のサイトに
この法案で何が変わるのか,などの概略が載っています.しかし気になる
具体的な記載は少なく,一部の民間サイトのほうにありました.

それによれば,今後構築される総延長1500キロには,トラムだけでなく,
バス専用レーンも範疇のTCSPと,自転車専用道も加えられています.
TCSP: Transport en Commun en Site Propre

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
21 octobre 2008 La loi Grenelle 1 est votée
Principaux points adoptés en séance à l’Assemblée nationale
(フランス環境開発省* 公式サイトへのリンク)
* Ministère de l'Écologie, de l'Energie, du Développement durable
et de l'Aménagement du territoire

具体的な内容は下記ページで,運輸関連は先頭に載っています.
21/10/08 Grenelle 1 : le Grand bilan
(Planète Terra ニュースへのリンク)

運輸関連の3番目の項目に「transports doux」の促進とあります.
直訳は,やさしい交通ということになるのでしょうか.エコ・モビリテ
(écomobilité)という言葉の言い換えのようですが,いずれにしても,
道路や空港よりも,都市内や周辺地域の公共交通機関整備を優先すると
いうことで,同時に地球環境にやさしい移動手段としてエコ・モビリテに
含まれる,カー・シェアリング,徒歩,自転車なども奨励されます.
しかし,TGVなどとは異なり,目標達成期限は設定されていません.

金額は,イルドフランス以外の地域の大量輸送交通に総額180億ユーロ,
新規計画に25億ユーロという数字が出ています.

その他の鉄道関係では,2020年までに2千キロ分の高速鉄道網の拡大と,
更に2500キロの追加検討や,2015年末までに電化路線での非電化車両の
通行を禁じる? といった内容もあるようです.

もちろん,法案は運輸関係だけに留まらず,エネルギー,都市開発,自然
保護,農業,健康など,多岐の分野に及びます.

関連ログ: 2007/10/30 【フランス】1500キロのトラム路線網構築へ

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2008年10月20日

【ヴァランシエンヌ】トラム2号線はゴムタイヤで?

2006年夏にトラムを復活させたヴァランシエンヌ(Valenciennes)では,
2007年にも,その第二期となるトラム1号線延長を果たしてきましたが,
トラム2号線(第三期)と,その延長区間(第四期)は,鉄車輪によるトラム
ではなく,SITURVは,専用走行路を走るゴムタイヤ式トラムを考えている
模様だという報道が,先週末に飛び込んできました.
SITURV: Syndicat intercommunal pour les transports urbains de la
région de Valenciennes

トラム2号線は,ヴァランシエンヌから北のヴュー・コンデ(Vieux-Condé)
までの約13キロ(第三期)と,ヴァランシエンヌから北東に伸び,ベルギー
との国境を超えた先のクィーブラン(Quiévrain)までの約17キロ(第四期)
で,地図上で見れば,北を上にしたU字型の路線になりそうです.

ゴムタイヤ式トラムには,Valwayという名前まで付けられていて,その
実態は,光学式ガイドウェイ装置と補助の発電機を持つ電気バスのよう
です.定員は鉄軌道のトラムの180名より少ない130名,車体幅がトラムの
2.40mより幅広の2.55mになることから,専用走行路の幅もトラムの4.30m
より広い4.50mで建設する必要があるとか.
記事に掲載されているイラストは,トロリーバスのように見えますが,
補助電源搭載で架線のない場所も走れるそうです.

さて,ゴムタイヤ式に切り替えようとする肝心の理由は,はっきりと解読
できないのですが,実現化の近道であることや,財政危機とかプランBと
いう言葉が記事に載っています.ゴムタイヤ式トラムで,7千万ユーロを
節約するようです.
また,トラム2号線は単線で計画されていて,安全上の問題からという
ようなことも,記事に記されています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
19.10.2008 Un tramway non plus sur rail, mais sur pneus pour
la ligne 2 : Valway !

19.10.2008 Les arguments qui plaident en sa faveur
(La Voix du Nord ニュースへのリンク)

今回の報道によれば,トラム2号線のうち第三期区間は2009年9月の着工が
予定され,2011年に開通の見込み,ベルギーへの越境トラムとなる第四期
区間は,2010年6月着工の2012年開通見込みとなっています.

【ヴァランシエンヌ】関連ログ:
2007/9/04 【ヴァランシエンヌ/クレルモン=フェラン】延長
2007/6/05 トラム ベルギー進出へ

光学式ガイドウェイのバスと言えば,フランスでもルーアンのTEORや,
クレルモン・フェランのLéo 2000(Ligne B)などで見られるそうですが,
どちらの街もトラムも走っています.(クレルモン・フェランのトラムは
トランスロールです)

国外ではこの夏,スペインのカステリョン・デ・ラ・プラナ(Castellón
de la Plana)のTVRCasが,営業運転を開始しました.その他イタリアの
ボローニャでも計画されていますが,こちらはどうやら,反対派により
運転開始がもたついている模様です.
カステリョンとボローニャは,フランスの二例とは異なり,トロリーバス
です.トラム2号線でヴァランシエンヌも,この仲間入りでしょうか.

いずれも車両は,イリスバス(Irisbus)製のCivis,Cristalis,Agora Lが
導入され,カステリョン以外は連接バスです.イリスバスのサイトでは,
Civisにトラムウェイという冠まで付いていました.
* Trolleybus Cristalis
* Tramway Civis
(Irisbus 公式サイトへのリンク)
Véhicule: IRISBUS Cristalis
Véhicule: IRISBUS Civis
(TRANS'BUS へのリンク)

フランスでは,他にもゴムタイヤトラム導入を検討中の地域があります.
ニースに程近い地中海沿岸のアンティーブ(Antibes)と,少し山側に入る
テクノパークのソフィア・アンティポリス(Sophia Antipolis)を結ぶ,
やはり専用走行路を走るトラム計画です.

15 octobre 2008 La CASA pose le premier jalon d’un TCSP entre
Antibes et Sophia
(Sophia Net ニュースへのリンク)
15 octobre 2008 Antibes : Un tramway dans 5 ans entre le centre-
ville et Sophia ?
(Nice-Matin ニュースへのリンク)
CASA: Communauté d'agglomération de Sophia Antipolis

地形の問題で登坂性能に優れるゴムタイヤが考えられている模様ですが,
車種までは不明です.

一方,マルセイユではトラム3号線計画が凍結され,その代わりにBusWay
導入が検討されることになる見通しです.
このBusWayは,専用車線を有するBRTで,トラム3号線の予定区間に導入
されるわけではなく,郊外への路線になる模様です.

【マルセイユ】関連ログ: 2008/9/29 ノアイユへトラム乗入れ開始

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2008年10月10日

【ブザンソン】車両未定のTCSP公開討論会

先日ディジョンの話の中で,ブザンソンと周辺広域圏グラン・ブザンソン
(Grand Besançon)のトラムに触れましたが,来週にも一般公聴会が開催
されるそうで,内容的には新しい情報はないと思われますが,公聴会の
リマインダーも兼ねた,まとめ記事が出ていました.

ブルゴーニュの東隣のフランシュ=コンテ地方の中心地,ブザンソンでも
年々3%の割合で車の交通量が増え続けており,その解決のためにはTCSPが
必要不可欠とされています.
TCSP: Transport en Commun en Site Propre

地下鉄やトラムなどの鉄道だけでなく,専用レーンを走るバスをも指す
TCSPですが,ブザンソンでは,開業目標は2014年,一日の輸送量は3万
5千人から4万5千人を見込む,同市を中心に東西14キロとされる路線の
うち,中心部での路線形態(ループかどうか? )が未定ですし,その車両も
鉄輪のトラムかゴムタイヤのトラムなのか,またはBRTなのかどうかも,
正式には決まっていない模様です.
BRT: Bus Rapid Transit

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
09.10.2008 Le TCSP de Besançon sur les rails de la concertation
(MaCommune.info ニュースへのリンク)

大規模公共事業に欠かせないDUP(公益宣言)を出せるようにするため,
来春には手続きを行う予定だそうですが,DUP(土地収用が可能になる行政
手続き)には,有益とされる公共事業かどうかの審査を受け,さらに公開
討論を踏まえる必要があります.
DUP: la déclaration d'utilité publique

その公開対話は,ブザンソンに限った話ではありませんが,多くの人が
参加できるようにとの配慮からか,平日の夜間に開催されます.
Concertation préalable : TCSP, un nouveau transport en commun
(Grand Besançon 公式サイトへのリンク)

ブザンソンは市内人口が11万6千,広域圏まで含めて22万強です.
ディジョンより一回り人口の上では規模が小さいのですが,同程度の人口
規模の都市圏が,TCSPに何を選んだかを研究したブログがありました.
29 septembre 2008 les projets de TCSP des agglo moyennes
(Association les Vaîtes ブログへのリンク)

これまでの通例では,人口20万人以上がトラム導入の目安だったとし,
ブザンソンよりやや人口の多い,ルマン,ブレスト(未開業)では鉄輪式の
トラム,クレルモンフェランはゴムタイヤ式トラムを採用,南仏ニームの
都市圏(l'agglomération de Nîmes-Métropole)ではBRTを選んだことを,
紹介しています.

このブログによれば,ゴムタイヤ式トラムを採用した街では,軌道面の溝
=車輪の轍が急速に成長して,ナンシーでは4年間で2cmになったことや,
カーンでは,すりへり防止のため? 特殊なタール(bitumeux)を敷いたら,
通常のタールより平らではなくなり,乗り心地が悪化したとのことです.

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2008年10月04日

【ディジョン】TCSPはトラムに圧倒的な支持

フランス中部ブルゴーニュ地方の中心都市で,マスタードの産地として
よく知られるディジョン(Dijon).
その人口15万3千のディジョンと,その周辺域まで含む共同自治体Grand
Dijon(=Communauté d'agglomération dijonnaise,人口26万2千余)内の
飽和状態に陥っている路線バスなどの救済策として,東西南北に2路線の
専用道や専用軌道を持つ公共交通(=TCSP)整備計画があります.
TCSP: de Transport en Commun en Site Propre

そのTCSPの車両を,路面電車(tramway)かバス(BRT,busway)のどちらに
するかの選択は,9月下旬にGrand Dijon議会で結論が出ていました.

今年6月から7月にかけて行われた公開討議の場では,集まった意見の八割
以上が,鉄軌道のトラムを支持するものでした.その結果を受け,議会も
トラムの採用を決めた模様です.

グラン・ディジョンのサイトに,その報告が掲載されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Grand Dijon Écomobilité Le bilan de la concertation préalable
路線図: le tracé envisagé
(le Grand Dijon 公式サイトへのリンク)
報告は一ページではなく,次ページ(page suivante)がありますので,
リンクをたどってください.路線図が最後のページです.


トラム(tramway)の利点としては,ディジョンの場合には現状に即した
輸送力を確保できること,環境にやさしい交通(=écomobilité)計画と,
グランディジョン再開発の引き金になること,それに関連し,地域全体の
経済活力や社会的な一体性を高める,強力で魅力的な印象をかね備えて
いること,フランス各地でトラム(=鉄道)の技術は確立され,多くの街で
互換性のあるトラムトレインの導入や,在来線での新駅設置なども検討
されていることなどが,挙げられています.

03/10/2008 Bourgogne. La ville de Dijon choisit le tramway
(Gazette des communes ニュースへのリンク)
30/09/2008 Un grand Oui pour le tramway ferroviaire à Dijon
(Territorial.fr ニュースへのリンク)
これらの報道によれば,19キロの路線建設に約4億ユーロが必要とされて
おり,完成予定は2013年です.

車両は,ディジョンと同様に導入計画がある,ブルゴーニュの東隣にある
フランシュ=コンテの中心地ブザンソンと周辺広域圏グラン・ブザンソン
(Grand Besançon)と,フランス西部ブルターニュ地方ブレスト(Brest)を
交えた,共同購入? になるようです.

【ディジョン】関連ログ: 2008/5/18 トラムかバスか,TCSP導入へ

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2008年09月29日

【マルセイユ】ノアイユへトラム乗入れ開始

2007年7月に,マルセイユのトラムは路線網を大幅に拡張し,車両も全て
100%低床車に入替えられて生まれ変わり,新開業から1年後の今年夏の
時点では,一日4万人の利用があるそうです.
その新しいトラムで開業が先送りされた区間が,旧路線のターミナルで
メトロとの乗換駅だったノアイユ(Noailles)駅への乗入れです.それが
9/28(日)始発電車から開始されました.それに先立ち9/27の午後,生まれ
変わったノアイユ駅の新トラム乗り場で,記念式典も行われています.

つい先ごろまでは,9/15再開予定とされてきましたが,それが一週延ばし
になり,更に一週間延びて,ようやく9/28営業開始となった次第です.
今回の延長は僅かな距離ですが,これによりマルセイユのトラム二系統は
再編成されて,次のような運行形態になります.
T1: Noailles - Les Caillols
T2: Euroméditerranée Gantès - Blancarde Foch
両路線の接続は,停留所名称こそ一致しませんが,
T1=Noailles & T2=Canebière Garibaldi
T1=Blancarde Chave & T2=Blancarde Foch
これら2か所で,それぞれ徒歩連絡可能な距離で結ばれています.

T1は,旧トラム路線の68系統を受け継ぎ,区間を延長した形になります.
2007年7月の時点でも,開業した新路線の東端から中心部に近いノアイユ
へは路線がつながっていましたが,大回りでした.今回の直結で,所要
時間は起終点間で22分になり,それまでより25%短縮です.これにより,
一日1万人の利用者増が期待されています.

ノアイユへの乗り入れ再開が新しいトラム網の中で後回しになったのは,
最後の630m区間にある旧路線の68系統時代から使われていたトンネル改修
工事のためでした.難工事だったというより,入札がうまく行かなかった
ようです.2年を要した工事費は,結局1500万ユーロでした.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
路線再編で新しくなった路線図と時刻表へのリンクがある公式案内:
Le lancement de Noailles est prévu pour fin septembre
(Le Tram - Véolia - 公式サイトへのリンク)

29.09.2008 Retour du tram sous le tunnel Noailles
(20 Minutes ニュースへのリンク)
28-09-2008 Le tramway voit le bout du tunnel
(Metro France ニュースへのリンク)
先週末に出ていた記事: 26-09-2008 Le tram voit le bout du tunnel
(La Marseillaise ニュースへのリンク)
式典の様子など: 27 Sep 2008 Ignauguration de la station Noailles
(Forums Linéoz へのリンク)

旧68系統時代には複線だったトンネル内は,単線に敷き直されています.
9/26付けLa Marseillaiseの記事に理由が記されていますが,低床車の
車体幅のことには触れられてなく,アスベスト除去や,空調と避難設備の
導入により,困難なトンネル内の幅を拡張しない限り,複線の維持は無理
だったことから,やむを得ず単線化したようです.

左は,工事中のトンネル入り口(2007年7月撮影),
右は,2007年12月時点のEugène Pierre(トンネルの一つ手前の停留所)
MarseilleEugenePierre1.jpg MarseilleEugenePierre2.jpg

マルセイユのトラムは,メトロや路線バスのように公営化されることが
決まっていますが,車体にRTMの文字が入るのは,11月以降だそうです.
RTM: Régie des transports de Marseille

9/28付けのMetro Franceには,T2の延長計画と,途中に停留所を新設する
話も載っています.後者は,中心部の目抜き通りのラ・カヌビエール通り
(La Canebière)とブルスンス通り(Cours Belsunce)の角で,現在の停留所
名で言えば,T2のCanebière GaribaldiとBelsunce Alcazarの間です.
ちょうど港に向かってくるトラムが,旧港地区を目前にして,北に曲がる
ところでしょう.旧港地区への最寄の停留所がないのが不思議がられて
いました.将来は,ここからトラムT3号線も分岐する予定ですが,T3は
未だ協議中? とのことです.

画面左奥がマルセイユの旧港ですが,その手前でトラムは曲がります.
MarseilleCanebiereBelsunce1.jpg MarseilleCanebiereBelsunce2.jpg
カヌビエール通りのブルスンス通りとの交差点付近で,開業直前の2007年
6月撮影.

このラ・カヌビエール通りは,歩道のすぐ脇,車道との間にトラム軌道を
割込ませる形でレールが敷かれている,いわゆるサイド・リザベーション
ですが,ここでの徐行運転が,計画当初の運転所要時間を長引かせる結果
になっているそうです.

【マルセイユ】トラム関連ログ:
2008/7/19 新トラム開業一年で公営化
2007/7/01 復活したトラムが営業を開始

追記:
ラ・カヌビエール通りとブルスンス通りの角から,Castellane
(6区にあるメトロ1号線と2号線の乗換え駅)と,4 Septembre
(マルセイユ7区)へ,それぞれ二股のようにわかれて伸びる予定
だったトラムT3号線計画は,一時凍結になってしまいました.

代わりに,メトロの末端駅と? 北はSeptèmes地区までと,南は
Luminy地区までを結ぶ,専用レーンを有するBusWayの導入が,
検討されることになる模様です.

13/10/2008 Tramway gelé, bus-way créés
(20 Minutes ニュースへのリンク)
6 octobre 2008 Tramway : un projet totalement gelé
(La Provence ニュースへのリンク)


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2008年09月15日

【Douai】トラム営業開始は一年後か?

フランス北部ドゥエ(Douai)が,トラム(tram)として導入する磁気誘導式
ガイドウェイバスのフィリアス(Phileas)を使ったEveoleは,計画当初は
今年初めの開業が予定され,それが遅れて今春の時点では今月にも開業
しているはずでしたが,6月には開業時期未定になり,年内には無理では
ないかとささやかれていました.

その矢先,SMTDのトップが先週末,具体的な時期は明らかにされなかった
ものの,2009年夏より前に営業開始となることはないと語ったことが,
明らかにされました.
SMTD: Syndicat mixte des transports du Douaisis

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
14.09.2008 Tramway : première phase d'essais à la fin du mois
mais pas de mise en service avant 2009

(La Voix du Nord ニュースへのリンク)

この記事によれば,土木工事の90%は完成し,旅客なしの運転は間もなく
開始されるようですが,当局の承認を得るのが大変だという言葉が,紹介
されています.SMTDにしてみれば,ドゥエのトラム(Evéole)は世界初に
なるからだそうです.(バスではなくトラムとして,という意味でしょう)

SMTDのトップは,フィリアス(Phileas)を採用したトラムは安上がりで
柔軟性に富み,低騒音で低公害だとし,当局の承認を得られた暁には,
安全性も約束され,世界一のトラムになると言っています.低公害は,
燃料電池車を想定してのことです.

また,ほぼ完成した12キロの路線に加えて,第二期区間として17キロの
路線延長が考えられています.総工費は1億3千万ユーロで,完成後には,
トラムは総延長30キロに及び,200人乗りの車両長24m(三車体)のトラムが
行き来することになるそうです.フランス語版Wikipediaには,12本の
トラムのうち,2本は長い24m車とありました.(残りは二車体18m)

関連ログ:
2008/9/07 【AC Transit】路線バス版のATO?
2008/6/09 【Douai】Phileasトラム開業時期未定に?
2008/3/31 【Douai】ゴムタイヤトラム開業9月に延期

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2008年09月06日

【アルストム】次世代トラムがドイツ試験線へ

アルストムの次世代トラムトレイン車両モデル,Citadis Dualisのプロト
タイプが,ヴァランシエンヌ(Valenciennes)の近郊にあるプティット・
フォレ(Petite-Forêt)から,ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン
州にある鉄道試験線で試運転を行うため,9/01に輸送されていたことを,
業界紙が報じていました.

これまでアルストム社の低床車モデルCitadisは,フランス西部ラ・ロッ
シェル近郊エトレ(Aytré)で製造されてきましたが,Citadis Dualisは,
ヴァランシエンヌ近郊の工場が最終工程を担当します.

Citadis Dualisは,デュアルモード(交流,直流,非電化のいずれか2つ)
に対応し,最高時速も100キロに引き上げられ,台車が新設計となる他,
アルストムの次世代高速鉄道車両AGV開発で培われた,永久磁石使用の
同期電動機が採用されます.

Petite-Forêtでの試験を終え,今後は,シーメンスがヴェックベルグ・
ヴィルデンラート(Wegberg-Wildenrath)にあった軍事空港跡地に建設し,
1997年から運用されている鉄道試験センター(Prüfcenter)で,新台車や
永久磁石同期電動機などの,本格的な走行試験が行われる模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
05 Sep 2008 Next-generation Citadis tram on test
(Railway Gazette ニュースへのリンク)

この記事には,トレーラーに載せられた車両の画像もあります.内容から
は,Citadis Dualisのプロトタイプということになりそうですが,本文に
Citadis Dualisの文字はなく,代わりにX04とあります.

Citadis X-04というのは,あまり聞きなれない名前でしたので,検索して
みると,中欧や東欧向けのシタディスと解説しているページが見つかり
ました.イスタンブール向けが製造中であるとされています.
03-12-2007 Alstom Konstal plants in Chorzów
(Railwaymarket へのリンク)

これまでは,新規開業トラム路線か,しっかりした軌道の路線への導入が
多かったシタディスを,このページの記述によれば,整備の行き届かない
既存線でも投入できるよう堅牢な鋼鉄製車体に変え,価格も安価に抑えた
のが,中東欧向けX04となるようです.

Railway Gazette誌の記事に載っている画像は,どことなくダブリンの
シタディスを思い起こさせますが,車体中央に配置されたドアなどは,
Citadis Dualisに当てはまりそうです.
13 May 2007 CITADIS Dualis, Speed and smoothness from the city
centre to the suburbs
(ALSTOM Transport 公式サイトへのリンク)
(画像はリンクされたPDFファイル資料の中に小型のものがあります)

イスタンブール向けシタディスの画像と比べても,やはり別モノでした.
İstanbul' a 30 Yeni Tramvay
(İstanbulUlaşım.NET 掲示板へのリンク)

関連ログ: 2007/4/26 【SNCF】トラムトレインをアルストムに発注

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2008年08月29日

【ナント】トラムトレイン計画に青信号

2007年にアルストムが新世代のトラムトレイン(Citadis Dualis)を発表
した際,フランス北西部ペイ・ド・ラ・ロワール(Pays de la Loire)地方
への導入が決まっていましたが,その計画路線が沿線住民からの支持を
得て,2010年から2011年とされる開業予定が現実的なものになったとする
記事が出ていました.

トラムトレイン仕様のシタディスが走るのは,フランスでトラム復興の地
となったナント(Nantes)と,同じロワール=アトランティック県の北東部
にあるシャトーブリアン(Châteaubriant)間の64キロの非電化単線です.
同線は,ナントからパリへ直通する幹線の電化工事と引換えに,1980年に
旅客営業が廃止されていました.当時旅客列車が一日三往復走るだけで
採算が悪いとされたのが,理由だそうです.

計画では路線を電化し,行き違い設備を設け,高頻度でトラムトレインが
走れるように転換します.
導入される7本のCitadis Dualisは,2万5千ボルト交流電化と,750ボルト
直流電化の両方に対応し,電化は交流だけでなく,詳細は不明ですが,
一部は直流で電化される区間もあるようです.
しかし,ナント市内で並走するトラム1号線のトラム軌道への乗入れは
行わず,発着もSNCFのナント駅(Gare de Nantes)に留まります.

転換工事は二段階にわかれ,2010年から2011年にかけて,NantesとNort-
sur-Erdre間の約30キロ区間を開業,その後2013年後半にChâteaubriant
まで,トラムトレインの運転区間を延長します.

沿線にある13の自治体は,この計画を2006年から聞かされてきましたが,
今年6月から7月上旬にかけて,住民向けの公聴会(enquête publique)が
開催され,そこでトラムトレイン計画が強い支持を得たことが明らかに
なったというのが,今回の報道につながっています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
27 août 2008 Un tram-train qui fait l'unanimité
(Presse-Ocean ニュースへのリンク)
27/08/2008 Un tram-train pour la réouverture de la ligne Nantes-
Châteaubriant
(Gazette des communes ニュースへのリンク)

トラムトレイン路線図: La carte de la ligne
(Ligne ferroviaire Nantes-Châteaubriant 公式サイトへのリンク)
関連ログ: 2007/4/26 【SNCF】トラムトレインをアルストムに発注

必要費用は,1億6200万ユーロとする記事と,2億ユーロと見積もられて
いるとする記事がありますが,ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏,ロワール
アトランティック県,ナント都市圏,それに国とEUで分担するようです.

ナント市内の路線網に直通するわけでもないのに,トラムトレイン車両が
選ばれている理由の一つには,フランスでTERと呼ばれる列車に使われる
近郊型車両タイプよりも,効率よく頻繁に駅停車が可能ということがあり
ます.実際に,復活する路線には多くの新設駅が誕生する予定です.
TER: Transport express régional

ロワール・アトランティック県は,現在TERとして列車を走らせている
ナント発着の他の路線でも,トラムトレイン化の可能性を探っています.

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2008年07月28日

【ニース】土曜の午後はトラムと歩行者だけ

開業後も何かと話題の多いニースのトラムウェイで,今度はトランジット
モールの実験が始まりました.
ニースでも,マセナ広場(Place Masséna)のように,トラム完成とともに
自動車から開放された場所や,通行する道路幅が狭く,物理的に自動車の
通行を原則排除した区間がありますが,普段は車が行き交う駅前からの
目抜き通りで,土曜の午後に限定した試みです.

自動車から開放され,歩行者とトラムだけの空間になるのは,SNCFニース
駅前から伸びるティエール通り(Avenue Thiers)が,トラムの走る通りと
交わるSNCF線路のガード近くの交差点から,マセナ広場(Place Masséna)
近くにあるギャラリー・ラファイエット(Galeries Lafayette)に至る,
繁華街を貫くジャン・メドゥサン通り(Avenue Jean Médecin)で,距離に
して800m以上,時間は土曜日の13:30から19:30までの間です.

実施される期間は,8月中としている記事もあれば,追って通知あるまで
としている記事もあり,定かではありませんが,これが好評で成功と判断
されると,継続されることだけは間違いないようです.

きっかけは,トラムの開通でした.トラム開業後のジャン・メドサン通り
では自動車通行量が減り,それも土曜の午後が顕著だったそうです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
25 juillet 2008 L'Avenue Jean Médecin piétonne ce samedi
(Nice Premium ニュースへのリンク)
25 juillet 2008 Ce samedi, l'avenue Jean-Médecin sera toute
piétonne !
(Nice-Matin ニュースへのリンク)
27 juillet 2008 Promenons-nous sur Jean-Médecin piétonne d'un
jour...
(Nice-Matin ニュースへのリンク)

Nice : L'Avenue Jean Médecin (Google Maps へのリンク)

Nice_AvJeanMedecin01.jpg Nice_AvJeanMedecin02.jpg
2007年12月,平日午前中のジャン・メドゥサン通りの様子.

前回: 2008/6/30 トラム2号線は英国人の散歩道に

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2008年07月23日

【リヨン】空港連絡急行LESLYSルート決まる

リヨン市内とサンテグジュペリ空港(Aéroport de Lyon Saint Exupéry)を
シュタットラー・レール(Stadler Rail)製の部分低床車(Tango)が25分で
結ぶ予定の,連絡急行線(LESLYS)建設の公益宣言(DUP)を,監督官庁の
ローヌ(Rhône)県が認めました.
LESLYS: Liaison Express Lyon Saint-Exupéry
DUP: Déclaration d'utilité publique

大規模な公共事業に不可欠な行政手続きのDUPを終えたことで,用地確保
などが今後行えるようになり,ルートも確定したことになります.それに
先立ち行われていた公益調査では,反対意見などが出ていると,今年1月
から2月にかけて明らかにされていましたが,経由地や空港側の駅の位置
など,問題視されていた部分の決着が付いたことにもなります.

リヨン・パーデュー駅(Gare Part-Dieu)駅前と空港間の約23キロを走る
LESLYS路線のうち,途中メイジュー(Meyzieu)までは,古い貨物鉄道線を
転換して2006年12月に開業したトラムT3(LEA)と軌道を共用します.
そのトラムT3の終点Meyzieu-ZIから空港までの約7キロの区間が,今後
新たに建設されることになっています.
LEA: Ligne de l'Est de l'Agglomération

当初の計画では,貨物鉄道線(CFEL)の線路跡地を利用して,パリからの
TGVがリヨンをバイパスする際に通る高速鉄道線,LGV Rhône-Alpesとの
交差部分から高速鉄道に沿って南下し,リヨン・サン=テグジュペリ空港
ターミナル近くまで到達するルートが考えられていました.
CFEL: Compagnie des chemins de fer de l'Est de Lyon

しかし,後に若干の距離を短縮できるなどから,メイジュー(Meyzieu)の
現在のT3終点から貨物線の跡地を離れ,Pusignanという村落の南に広がる
耕地を短路するルート案が提示されました.
この案は,将来トラムT3を東進させ,Pont de Chéruyあたりまで延長させ
たいと考えていた団体などからの反対に遭います.彼らに言わせれば,
短縮できる時間はわずか45秒だそうです.

また,空港に設けられるLESLYSの駅は,サン=テグジュペリTGV駅(Gare
de Lyon-Saint-Exupéry TGV)と空港ターミナルビルを結ぶ連絡通路の下に
設けられるという話でしたが,空港アクセス道路が電車で分断されない
ようにと,空港TGV駅の西側とする案が後から出てきました.これは,
LESLYS駅が空港ターミナルから遠ざかることを意味します.

そして結局今回のDUPは,Pusignanの南を通る短路ルートと,空港では
TGV駅の西側に駅を設置という形で,もたらされた模様です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
22-07-2008 Le Préfet signe la DUP pour la réalisation de LESLYS
(Lyon En Lignes へのリンク)
2008-07-22 Le tram qui reliera l’aéroport Saint-Exupéry en 25
minutes est sur les rails
(Lyon Capitale ニュースへのリンク)

2007年9月時点の計画概要: LESLYS, tramway de l'Est
(Département du Rhône 公式サイトへのリンク)

今年1月から2月にかけて出ていたLESLYSの話題:
02-02-2008 LESLYS, la grande inconnue
(Lyon En Lignes へのリンク)
28/01/2008 Train-tram Lyon-Saint Exupéry: des associations
d'accord avec les réserves du commissaire enquêteur

(environnement rhone alpes へのリンク)

今回の内容とは直接関係ありませんが,TCLのT3(LEA)線内で急行運転を
行うLESLYSが停車する途中駅の一つVaulx-en-Velin - La Soieは,メトロ
A線との乗換え駅で,ご覧のような4線構造です.
LyonT3-02.jpg LyonT3-01.jpg

LESLYS通過駅となるGare de Villeurbanne(T3のみ停車)では,片方だけ
通過線が設けられています.この他にもT3線内には,通過線が設けられて
いる駅がいくつかあります.
LyonT3-03.jpg

多少遅れるのかもしれませんが,リヨン都市圏TCLが運行する各駅停車の
シタディス(Citadis)を,ローヌ県と30年契約のRhônexpressが運行する
トラムトレインのタンゴ(Tango)が追い抜く光景が繰り広げられるのは,
2009年末以降になるようです.
TCL: Transports en commun lyonnais

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2008年07月19日

【マルセイユ】新トラム開業一年で公営化

フランスでは,民間の公共交通請負企業が自治体に代わって公共交通の
サービスを提供して対価を受け取るコンセッション方式や,官民が共同で
公共交通を運営する第三セクターの企業体を設立する方式が主流ですが,
マルセイユほど規模の都市で,その都市交通の運営を年々減少傾向にある
公営企業(EPIC)が直営で行っているところは,フランスでも稀です.

マルセイユでは,マルセイユ市の管理下(2000年にマルセイユ都市圏の
自治体共同体MPMが誕生してからはMPMの管理下)にあるRTMが,メトロや
路線バスと,かつてのトラムを運営してきました.
RTM: Régie des transports marseillais
MPM: Communauté urbaine Marseille Provence Métropole
EPIC: Établissement public à caractère industriel et commercial

しかし,2004年に旧トラム路線が工事運休に入る頃,2007年7月に生まれ
変わった新生トラムは,まだ影も形もありませんでしたが,その運営は,
RTMだけには任せない方針を,MPMの代表が打ち出します.EUが求める競争
原理が働く入札の形で,最良の選択を図ろうとしたのです.

その入札に応じたのは,RTMと当時のConnex(現在のVeolia Transports)と
いう官と民が共同で設立したLe Tramだけでしたが,フランスの内外で
豊富な軌道系都市交通の運営経験を持つConnex(現Veolia Transports)の
経営手腕が期待されました.

MPMとLe Tramの公共サービス委託(DSP)契約は8年間で,RTMがLe Tramの
51%を所有します.ヴェオリア(Veolia Transports)は,トラム運営の
財政的リスクをRTMとともに負いますが,Le Tramの収入の半分を受取り,
役員を三人派遣します.生まれ変わるトラムは,既存のメトロ(地下鉄)や
路線バスと統一した運賃体系を採用し,RTMの路線網に組み込まれます.
DSP: Délégation de service public

ところが,2007年7月に開業したトラムの建設費は税収で賄われたのに,
Connex(現Veolia Transports)は無競争で収入の半分を得て,RTM路線網の
整備などに資金が回らなくなるなどが問題視されたり,公共交通の民間
企業への外注化(DSP)への反対運動が高じて,RTMの組合が2005年9月から
一月半という異例の長さの長期ストライキを敢行するといった反応があり
ました.それでもMPMは,新生トラムの開業に先立つこと一年前,2006年
7月にはLe Tram(=RTMとヴェオリア)との契約を承認します.

しかし,話は行政裁判所に持ち込まれ,マルセイユの新しいトラムが開業
した数日後には,行政裁判所はトラム運営を委託するMPMの決定(DSP)を,
続いて2007年12月には,2006年7月のMPMとLe Tramの契約も,無効とした
のでした.
2008年2月にはMPMが控訴しないことを決めたことから,7/18にトラムは
完全にRTMの掌中に収まり,2004年以前と同様に,そしてメトロやバスと
同様に,100%公営に戻った形となりました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
16/07/2008 Le tramway de Marseille reviendrait dans le domaine
public
AFP (Moniteur ニュースへのリンク)
17 juillet 2008 le tramway pourrait revenir dans le public
(La Provence ニュースへのリンク)
18 juillet 2008 Le tramway de Marseille dans le domaine public
(Marseille Evous ニュースへのリンク)

関連ログ:
2007/7/01 復活したトラムが営業を開始
2006/7/15 新トラム運営にVeolia参入へ

追記: 2008-07-23
2004年1月までは,トラム68系統としてPCCカーが走っていたシャーヴ
通り(Boulevard Chave)は,通りの装いも新たに,2007年11月から
低床車が走りはじめましたが,トラム68系統時代に接続していた
メトロのノアイユ(Noailles)駅へ通じるトンネルの改造工事が遅れ,
ノアイユへの接続はシャトルバスに頼っていました.

車両限界が大きくなった低床車を断面積の小さいトンネルに通すため
単線化された区間は,2008年秋の完成と伝えられてきましたが,7/22
から試運転電車が走り始めたという報道がありました.
22 juillet 2008 Les essais du tramway au tunnel Noailles.
(La Provence ニュースへのリンク)

9/15にはノアイユ(Noailles)駅への低床車乗入れが開始される模様です.
その際には運転系統の建て替えも行われます.
現在は,
Les Caillols - Euroméditerranée Gantès
SainteThérèse - Eugène Pierre
これが,
T1 : Les Caillols - Noailles
T2 : Euroméditerranée Gantès - Blancarde Foch
となります.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年06月30日

【ニース】トラム2号線は英国人の散歩道に

ニースで先週,今年3月に着任した新市長が,計画中のトラム2号線は,
トラム1号線のマセナ広場(place Masséna)から分岐して,地中海沿いに
イギリス人の散歩道として知られる海岸線の道路,プロムナード・デ・
ザングレ(Promenade des Anglais)の中央分離帯を走らせるとする構想を
6/25に発表,翌6/26にはCANCAがそれを承認していました.
CANCA: Communauté d'Agglomération Nice Côte d'Azur

今月初めには昨年11月の開業以来1千万人の輸送を果たし,このうち8%は
自動車からの切替え客であることが明らかになった,トラム1号線の路線
延長も計画に含まれていて,予算総額は4億ユーロになります.

トラム1号線が,ニース中心部を底にしたV字型を描く路線です.一方,
トラム2号線は,地中海沿いにニースから西に向かって延びる路線です.
これまでは,同じ海岸沿いでも,プロムナード・デザングレよりも一本
内陸寄りの,海から二本目の道路(avenue de la Californie)を通る案が
前市長の時代には有力視されていました.

一番海に近いプロムナード・デザングレを選んだ理由には,商店や影響を
受ける住民が少ないこと,専用レーンを走る路線バスがないこと,重要な
ケーブル類が道路に埋まっていないことが挙げられています.それにより
準備工事などに要する時間を減らせたり,経費を前案より15%節約する
ことができますし,観光客の乗車も期待できます.

フランスでは,架線柱(=トラム通行の象徴)は商売の障害になるとして,
沿線商店には不愉快な存在なのだそうです.
ニースでも,トラム1号線工事で散々な目にあわされた挙句,開通後も
立ち直れていない状況を目の当たりにした2号線計画の沿線から,ルート
変更を求める声が挙がっていました.前市長は聞く耳を持たなかったよう
ですが,新市長は,半ばこれに応えた格好になっています.

トラム2号線は,ニース(Nice)とサン・オーギュスタン(Saint-Augustin)
間を25分で結ぶことにより,道路混雑の緩和を目指すことが狙いです.
今後も計画通りなら,2010年には着工,2013年中ごろには,ニースでも
トラムが地中海沿いを走っているかもしれません.

市長の発表前後の記事の中から代表的なものを時系列順に並べました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
June 14, 2008 Ligne 2 du tram : les commerçants n'en veulent pas
sous leur nez

(Nice-Matin ニュースへのリンク)
25-06-2008 Le tramway avec vue sur mer en 2013
(Metro France ニュースへのリンク)
25 juin 2008 La CANCA imagine la ligne 2 du tramway de Nice sur
la Promenade des Anglais

(Nice Premium ニュースへのリンク)
2008-06-26 NICE La Promenade des Anglais en TRAMWAY Tout simplement
(Nice Rendez-Vous ニュースへのリンク)
26 juin 2008 Nice : la ligne 2 du tram roulera sur la Prom 2013
(Nice-Matin ニュースへのリンク)

プロムナード・デ・ザングレを走るトラムのイラストなど:
25/06/2008 Le tramway passera par la Promenade des Anglais
(France 3 ニュースへのリンク)

Promenade des Anglais, Nice, France. View from hotel window.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Nice by jpra (flickr)
Nice
Taken on February 23, 2006

2007年時点のNiceとSaint-Augustin間のTCSP計画図.
市内部分: Ligne 2 Quartier du Port à Gambetta à Nice
郊外部分: Ligne 2 Gambetta à St Augustin/CADAM à Nice
(CANCA 公式サイトへのリンク)
TCSP: Transport en Commun en Site Propre (専用走行路の公共交通)

ニースのトラムが,開業以来1千万人が利用したことを伝える記事:
8 juin 2008 Et de 10 millions de passagers !
(Nice-Matin ニュースへのリンク)

関連ログ: 2008/5/31 トラム好調でも沿線は恩恵なし?

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年06月22日

【イルドフランス】新線計画に2億2千万ユーロ

Plan Espoir-Banlieuesという,郊外に希望を与えるという意味になる
政策の詳細が明らかにされました.フランス語でバンリュー(Banlieue)
と呼ばれる,郊外の生活環境の改善を目指します.
これは,現大統領が優先政策の一つに掲げているもので,都市と比べて
従来遅れていた郊外の機会均等や教育の強化,治安の向上などに加えて,
公共交通機関の充実を図ることも項目の一つです.

昨秋のグルネル環境会議で宣言されたように,公共交通の整備にはまず
総額5億2千万ユーロが投じられ,2億2千万ユーロはイルドフランス内の
次の計画に振りわけられることになりました.
1.
2006年11月に,それまでの在来線を転換させたトラムT4号線(Le tramway
T4)から,クリシー・ス・ボワ(Clichy-sous-Bois)や,モンフェルメーユ
(Montfermeil)への支線計画,
(トラムT4の途中駅から路線を伸ばそうとするクリシー=ス=ボワ地区は,
住民の貧困の度合いが高く,失業率も高いため,2005年に社会に不満を
持つ若者が暴動騒ぎを起こした発端となる事件のあった場所です)

2.
行政手続きのDUPを今月終えて,2009年にも着工される,パリ北部を迂回
する貨物線に沿ってトラムトレインが走るタンジャンティエール・ノール
計画(Tangentielle Nord),
DUP: Déclaration d'utilité publique
2008/6/03 北近郊線2009年着工へ
3.
パリ南部エソンヌ県(Essonne)で,マッシー(Massy)とエピネイ・シュル・
オルジュ(Épinay-sur-Orge)間はRER C線が走る線路をトレインとして,
エピネイ・シュル・オルジュとエヴリー(Évry)間はトラムとして走る,
Tangentielle Sud-Ouest計画が発展的解消した形のトラムトレイン計画
(Tram-train Évry - Massy),
2008/2/22 トラムトレイン新計画登場
4.
パリの北東にあたるヴァル=ドワーズ県(Val-d'Oise)ゴネス(Gonesse)を
通り,RER B線(シャルルドゴール空港へのRER B3線)とRER D線北部を短路
する連絡線計画(Barreau de Gonesse).(下に概要へのリンク掲載)
記事の中には,RER A線とD線としているものもあります.
RER: Réseau express régional (d'Île-de-France)

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
20.06.08 Les principales mesures du plan "Espoir banlieue"
(Le Monde ニュースへのリンク)
20/06/2008 500 millions pour développer les transports en commun
des banlieues
(Le Post ニュースへのリンク)
20/06/2008 Plan banlieues: des transports, des gardiens d'immeuble
et des contrats pour les jeunes
(20minutes.fr ニュースへのリンク)

今年2月に大統領が公開していたPlan Espoir-Banlieuesの内容:
12-02-2008 Espoir Banlieues: pour une France fière de sa diversité
英語版: Hope for the suburbs: for a France proud of its diversity
(Portail du Gouvernement - site du Premier ministre へのリンク)

地図へのリンクもある,barreau de Gonesseの概要:
RER D - RER B Roissy, projet du barreau de raccordement de Gonesse
(Ministère de l'Equipement DDEA du Val d'Oise へのリンク)

計画への投資だけでなく,イルドフランスの既存交通機関に対しても,
サービス改善などに2千万から6千万ユーロが投じられるほか,他の地方の
新路線計画には,152の優先地域に総額2億6千万ユーロが分配されます.

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2008年06月21日

【トゥールーズ】トラムE線レール敷設開始

市内だけで44万人近くが暮らし,周辺地域を含めた都市圏全体では人口
93万台半ばを超えるフランス南西部のトゥールーズ(Toulouse)では,都市
交通として,自動運転のゴムタイヤメトロ(VAL)が1990年代よりメトロと
して導入されています. しばらくメトロA線だけでしたが,2007年には
二路線目になるメトロB線も開通しました.
VAL: Véhicule automatique léger

トゥールーズでは,ガロンヌ川以西の発展が目覚しく,交通整備にも力が
入れられ,南西部へはメトロA線,西部には在来線に列車を増発したC線が
カバーしていますが,残る北西部のブラニャック(Blagnac)への足の確保
として,E線を計画します.
輸送量はメトロとバスの中間ぐらいになると予想されたため,E線では
トラムが選ばれました.高架や地下を走るメトロとは異なり,道路中央に
専有敷地を設けて,そこを走ります.

メトロA線や,その他の公共交通機関との接続駅となるアレネ(Arènes)駅
近くで,このたび初めてトラムE号線のレールが敷設され,記念式典が
とり行なわれています.記事にも取り上げられました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
juin 19, 2008 la ligne E de Tramway en construction
(Toulouse 7 ニュースへのリンク)
20-06-2008 Le tramway sera mis en service en 2010
(Metro France ニュースへのリンク)
20/06/2008 Il se tram beaucoup de projets
(20minutes ニュースへのリンク)

トラムE線は車道から分離された軌道上を平均時速20キロで走り,郊外の
ブラニャックからトゥールーズ左岸の交通拠点Arènes駅まで,これまで
公共交通で50分掛かったものを,トラムは30分に短縮する見込みです.
延長11キロ弱のトラムE線は,2010年後半の開業と現在目されています.
トゥールーズをかつて走っていたトラムは,半世紀以上前の1957年に廃止
されていました.

ピーク時には5分から6分間隔でトラムが運転され,一日3万人の利用が
見込まれます.投資総額は2億1100万ユーロとか.

路線網(インタラクティブ版): L'Actualité en direct
La ligne E 単独路線図: Le tracé
計画概要: Projet Tramway ligne E
(Tisséo 公式サイトへのリンク)
Tisséo, Partenaire des transports de l’agglomération toulousaine

トラムE号線で採用されたのは.さきごろ中東ドバイでも購入することに
決まった,アルストムの100%低床車モデル,シタディス(Citadis)です.

トゥールーズ近郊のブラニャックと言えば,空港があることでも知られ
ますが,トラムE線は空港の近くを走りながらも,空港ターミナルには
立ち寄りません.
これに対して批判も出ているようですが,遠距離列車が発着するトゥー
ルーズの陸の玄関マタビオ駅(Gare de Toulouse-Matabiau)と,トラム
E号線から途中で分岐する新線で空港を結ぶ,G号線構想もあります.

トゥールーズには,エアバスの工場があることも有名です.A380製造で
増える工場要員の住宅確保や,その他の雇用創出のため,アンドロメダと
名付けられた開発区画(ZAC-Andromède)が整備され,トラムE線はその中を
走ることになっています.
ZAC: Zone d'aménagement concerté

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2008年06月09日

【Douai】Phileasトラム開業時期未定に?

フランス北部ドゥエ(Douai)がトラムとして導入するのは,運転台は片側
だけにあり,ゴムタイヤで走ります.ここまでならフランスにも先例が
ありますが,加えてパンタグラフやポールといった集電装置や,架線さえ
なく,目に見えるレールも敷かれていません.独特な前面形状を除くと,
車両の両側に乗降ドアがあることぐらいが,普通のバスとの外観上の違い
かもしれません.

その最大の特徴は,外からではうかがい知れない磁気誘導式ガイドウェイ
装置です.
レールを敷く代わり,直径15ミリほどの円筒形の磁石を約4mごとに路面に
埋めた専用車線が用意されました.車輪から自車位置を検知できる車載
機器がその磁気マーカーを読み取ることで,予め記憶しているルートに
沿っているかどうかを確認しながら進むというものです.
フィリアス(Phileas)が採用したこの方法は,路面に塗装された誘導線を
追う光学式ガイドウェイ方法よりも,天候や路面状況に左右されないと
いう利点があります.

ドゥエでは,まずはバスで言うところのハンドル操作だけを,この磁気式
ガイドウェイに委ねますが,最終的には加減速などの走行全般を自動化
する計画でした.

しかし,フランスの当局はこれに待ったをかけます.
この手の磁気誘導式ガイド装置は,フィリアス(Phileas)のお膝元とも
言えるオランダ南部のアイントホーフェン(Eindhoven)で実用化されて
いるに過ぎません.このため,安全性を徹底的に検証する必要があると
して,フランスではTGVや無人運転のVAL,エアバスや原発などに要求され
ている,安全度水準の最高レベル(SIL 4)を求めることにしました.
SIL: Safety Integrity Level

この結果,工事はほぼ終了したにもかかわらず,開業予定は6月末から
9月へ延期となっていました.今春の話です.それが先週になって9月も
難しく,時期は白紙になりそうだという話が,明らかにされています.

アイントホーフェンでは,ガイド装置の不具合は特に伝えられませんが,
LPGエンジンとモータのハイブリッドが上手く機能しないため,LPGから
ディーゼルエンジンとのハイブリッドへ改修中とのことです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
07.06.2008 Face au tram de Douai, unique en France, l'État exige
le plus haut niveau de sécurité

05.06.2008 Le tram ne sera pas mis en circulation à la rentrée
(La Voix du Nord ニュースへのリンク)

英語で読める資料: New Era Hi-tech Buses. Phileas.
(citytransport.info へのリンク)

ドゥエのトラム関連資料(フランス語):
Evéole 路線図: Tracé de la ligne 1
(la ville de Douai 公式サイトへのリンク)
Présentation du projet: Evéole, le tram sur pneus du Douaisis
(Le Douaisis へのリンク)

関連過去ログ: 2008/3/31 ゴムタイヤトラム開業9月に延期

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2008年06月03日

【イルドフランス】北近郊線2009年着工へ

中心部と郊外を結ぶ放射状の鉄道線がほぼ整備されたパリでは,中心部を
通らずに郊外同士を結ぶ路線の計画が目白押しです.その中の一つで,
現在貨物列車が走る,Ligne de Grande Ceinture(大ベルト線)に沿って
パリ北部を東西に横断するトラムトレインを走らせる,Tangentielle
Nordと呼ぶ計画を,先週フランスの首相は公共事業として承認したことが
報じられています.

トラム計画でもお馴染みの,このDUPと呼ばれる行政手続きを経ることに
より,土地の収用が可能となり,2009年着工が現実のものとなりました.
最初の区間(Épinay-sur-Seine,Le Bourget間)は2014年,全線は2017年の
開業が予定されています.これだけの時間を要すのは,貨物線の旅客化
ではなく,実質的に線増(横付け)を行うからのようです.
DUP: Déclaration d'utilité publique
公聴会(enquête publique)は,2006年に開催されていました.

約28キロの路線は,駅から750m以内に12万人以上が暮らすほか,放射状に
のびる鉄道を東西に結び,一日15万人の利用が見込まれています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
01 Juin 2008 Ce RER qui va contourner Paris
(Le Journal du Dimanche ニュースへのリンク)
02/06/2008 La rocade ferrée est lancée en Ile-de-France
(Moniteur-Expert ニュースへのリンク)
03/06/2008 Feu vert pour la Tangentielle Nord
(20 minutes ニュースへのリンク)

路線図: Plan des correspondances
計画線鳥瞰: Survol en 3D
乗換え案内図: Des correspondances avec toutes les lignes du RER
(Tangentielle Nord 公式サイトへのリンク)

トラムトレインは,一度に500名の輸送が可能とされ,今の鉄道車両より
軽量で短いため騒音も少ないと紹介されています.最初は12本が用意され
最終的に38本になる車両の購入費用は,約1億6千万ユーロと見積もられ,
SNCFが保有する模様です.

関連過去ログ: 2006/11/07 貨物線をトラムトレイン?

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2008年05月31日

【ニース】トラム好調でも沿線は恩恵なし?

ニースにトラムが復活して半年になります.一日に5万5千人から6万人と
予想された利用者数は,今や6万5千人から7万人で,これまでの最高では
5/07に7万3千回以上の乗車証明(validations)を記録しています.

時間帯によっては,車内混雑で運賃支払いを証明する端末に近づくことも
困難な場合があるようで,運行当局は一刻も早い改善を約束しています.
一方ニースには,西側へ路線を展開するトラム2号線の計画もあります.
それを待ち望む声がある傍らで,トラムの通行は沿道の駐車スペースを
減らすとして非難する人たちもいます.

そのトラム2号線計画の先行きや,開業半年後の1号線沿線の商店主らの
声を取り上げた記事が相次いで出ました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
30 mai 2008 La ligne 2 du tram : tout de suite, plus tard, jamais?
(nicematin ニュースへのリンク)
29 mai 2008 Nice République : les commerçants attendent plus du
tramway !

(Nice Premium ニュースへのリンク)

トラム建設中に工事の影響で収入が半減し,店をたたむことになった人も
いるなかで,何とか開業まで持ちこたえたレピュブリーク通り(Avenue
de la République)の商店が,トラム1号線開通から半年後の今,果たして
4年前に市長から説明を受けたように,人通りが増えて商売繁盛している
かどうかを,Nice Premiumのサイトが四人に聞いています.

それによれば,残念ながら結果は芳しくないようです.相変わらず買い物
客は大型店やショッピングモールに流れ,店の前の人の通行は確かに多く
なったと言っても,それはトラムに乗って通過するだけだと言うのです.
トラムが走り始めて良いことは何もなく,全員が店頭の駐車スペースを
求めています.

Avenue de la Républiqueの様子: (Garibaldi - Acropolis 間)
左の画像では,停留所でも歩道と段差が生じないように,軌道のほうが
少し掘り下げられている様子も伺えます.
Nice_Republique1.jpg Nice_Republique2.jpg
(2007年12月撮影で,本題とは直接関係はありません)

トラム2号線計画は,政治の世界がことをややこしくしているようです.
ニースでは2008年に市長が交代しました.3月に任命された新市長は,
計画を推し進める主体のCANCAのトップにも選ばれますが,反対派からの
圧力もある模様です.
CANCA: Communauté d'agglomération Nice-Côte d'Azur

5月初めに新市長が表明したところによれば,年内もしくは2009年にも
2号線計画の公開聴聞(enquête publique)を開くことになりそうです.

ニースのトラム開業後の関連過去ログ:
2007/12/22 【ニース】【ルマン】開業一ヶ月後の状況
2007/11/27 トラム開業二日で18万人が体験

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2008年05月27日

【アルストム】低床車貸出し第二弾も南半球へ

フランス製の最新鋭トラムが,アルゼンチンのブエノスアイレスに続き,
再び南半球に出張です.今度の行き先はオーストリアのメルボルンで,
5本が3年契約で貸し出されることになり,その第一陣が早速メルボルンの
街中をお披露目走行した模様です.

借り手はメルボルンのYarra Tramsです.Yarra Tramsでは乗客の増加に
対応するため新車導入を検討中ですが,同社や州政府が購入を決定する
までの間の応急措置として,1千万ドル(豪ドル)で5本を3年間借りること
になったと記事に記されていました.その間に新車を買う話を進めると
いうことのようです.

Yarra Tramsは,既にアルストム製の低床車シタディスを36本所有して
います.2001年より営業運行に就いていて,メルボルンではCクラスと
形式名がつけられているCitadis 202は,全長23m足らずですが,今度の
レンタル車両は同32.5mあるCitadis 302です.メルボルンのトラムでは
最長になるとか.形式名はC2で,早くもC2 class Melbourne tramという
項目で,英語版Wikipediaに登場しています.

C2の第一号は,メルボルンのMetcardに対応する機器の設置と,エアコン
強化が行われているそうですが,ミュルーズ向けの塗装のまま輿入れと
なりました.今後一か月近く試運転を続けたのち,一日3万6千人が利用
するとされる96系統に投入されます.残りの4本も,8月ごろまでには到着
予定で,契約は2011年12月までとなっています.

Yarra Tramsの発表と現地メルボルン発の報道:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
26/05/2008 Step into the future
(Yarra Trams 公式サイトへのリンク)
May 27, 2008 Yellow trams on way for Melbourne
(Herald Sun ニュースへのリンク)
Herald Sunの記事には写真が掲載されています.

場所は変わり,こちらもやはりアルストム製シタディスの短期出張です.
先日話題になったルクセンブルクのトラム計画を,多数が支持していると
する記事の中に,春の展示会?(Frühjahrsmesse)で,ホンモノと思われる
トラムの内覧が行われ,その時の画像が掲載されています.その椅子の
形状から,これはニース向けシタディスのように思われます.
26-05-2008 80 Prozent unterstützen die Straßenbahn
(Luxemburger Wort ニュースへのリンク)
ルクセンブルクでシタディスの採用が決まったわけではありません.

ミュルーズのトラムが最初に南半球に出向いたブエノスアイレスには,
昨年7月から運転されている路面電車の路線延長計画があります.
今日たまたま見かけた記事によれば,ミュルーズからの黄色い電車は,
観光客向けトラムとして,今後も10時から18時まで20分ないし30分間隔で
延長された区間まで拡大して運転され続けるようです.
26 de Mayo de 2008 Tranvía: Por un sistema de transporte público
no contaminante y económico
(Agencia NOVA ニュースへのリンク)

この記事によれば,南東部のGerli地区まで行く通勤用には,白い新車が
用意されて,一日24時間運行,5分か10分間隔での運転が考えられている
そうです.

ミュルーズの黄色いトラムは,ほぼ同時に南米と豪州で,それぞれ別の
話題で記事に掲載された形になりました.

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2008年05月23日

【ブレスト】トラムのデザインに9つの候補

すでに内装デザインが発表されている,フランス西部ブルターニュ地方の
ブレスト(Brest)と周辺都市共同体が導入するトラムの,今度は外回りの
デザイン候補が公開されています.

今はgoogle.frなどでtramwayをキーワードにニュース検索しても,最新の
記事としてヒットするのはストライキ関連の情報ばかりですが,その中に
埋もれて,3つのデザインと配色からなる9通りの中から,5/29まで人気
投票が行われていることを伝える記事がありました.

画像は,公式サイトでも見ることができます.今後正式に決定した配色と
デザインは,様々なところで見る機会があるとしても,選に漏れた候補を
見ることが出来るのは,今だけかもしれません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Le tramway de Brest métropole océan: Le design du Tram
(tramway de l’agglomération brestoise 公式サイトへのリンク)

3つの外観と,3つの色の組合せがあります.3色と言っても,窓周りは黒?
に決まっているようで,それとのコンビネーションを,白,アニス色,
ラズベリーレッドの三色の中から選ぶというものです.
アニス色とは,植物のアニスを連想させる黄緑色のように見えます.
ブレスト周辺の自然環境に由来したもので,その新鮮で力強い?風合い
は,この地での路面電車の復活を表現したものだとか.

そのアニス色が,メディアが独自に行っているオンライン投票で,今の
ところ人気があるようです.
21 mai 2008 Tram : les internautes de Maville.com préfèrent l'anis !
(maville.com ニュースへのリンク)

【ブレスト】関連過去ログ: 2008/5/03 2012年開業予定のトラムデザイン

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2008年05月18日

【ディジョン】トラムかバスか,TCSP導入へ

フランス中部ブルゴーニュ地方の中心都市ディジョン(Dijon),人口15万
3千のマスタードの産地として知られるこの街でも,市内を東西南北に
結ぶ,2路線の専用道もしくは専用軌道を持つ公共交通(TCSP)を整備する
計画が発表されています.
TCSP: de Transport en Commun en Site Propre

これは,ディジョンを擁する人口26万2千余の共同自治体Grand Dijonの
議会(Conseil de communauté du Grand Dijon)で,先日満場一致で計画
推進が決まったものです.6/02から7/11まで,この計画の公開会議が開催
されることにもなりました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Déplacements TCSP (de Transport en Commun en Site Propre)
(Grand Dijon 公式サイトへのリンク)

既にこの地域の交通事業者Diviaの輸送人員は年間3千5百万近くに達し,
手一杯の状態らしく,それを救済して自動車利用との良好なバランスを
保つべく計画されるTCSPは,2路線の合計が20キロに及び,開業すれば
一日の利用者は8万7千人になるだろうとみられています.
これがトラム(tramway)になるのか,バスかBRT(BusWay)になるかは決定
していません.両者が比較検討されます.
BRT: Bus Rapid Transit

Le Bien Publicの記事には地図が掲載されています.
16 mai 2008 Tramway ou bus à haut niveau de service : deux lignes
en projet
(Le Bien Public ニュースへのリンク)
15-05-2008 Transport en Commun en Site Propre de dijon, la
concertation est lancée.
(Dijonews ニュースへのリンク)

南北の路線は,現在ディジョンで公共交通を運営するDiviaの路線Liane 2
に,ほぼ近いルートになるようで,東西の路線は,同Liane 1の東半分と
ほぼ同じ役目を果たすことになりそうです.
路線図: Cartographie dynamique du réseau des transports de Dijon
(Divia 公式サイトへのリンク)

Dijonewsによれば,ディジョンの比較データは次の通りです.
BRTの場合,1本の輸送力は100人から150人で,ピーク時には一時間あたり
2400人から3600人をさばく能力を持ち,15年から20年間の使用に耐える
設備投資にキロ当たり1千万ユーロかかります.
トラムの場合,1本の輸送力は200人から300人で,ピーク時一時間あたり
4800人から7200人をさばく能力を持ち,30年から40年間の使用に耐える
設備投資に,BRTの倍のキロ当たり2千万ユーロかかります.

ここでのトラムは鉄軌道が想定されていますが,ディジョンでも1961年
までは路面電車が走っていたそうです.

同じブルゴーニュ地方のル クルーゾ(Le Creusot)では,アルストムの
トラム車両の台車製造を請け負う工場があるため,ディジョンがどちらに
決めるのか,気に掛けているようです.
15 mai 2008 Des bogies du Creusot pour le futur Tram de Dijon ?
(Creusot Infos ニュースへのリンク)

今後の予定では,今年9月には決定,2009年春から公益調査が開始され,
公共事業に不可欠な行政手続きのDUPを2010年初めに得られれば,着工の
のち2013年前半の開業が期待されています.
DUP: Déclaration d'utilité publique

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2008年05月03日

【ブレスト】2012年開業予定のトラムデザイン

フランス西部の大西洋に突き出すブルターニュ半島の先端部に位置する
軍港の街ブレスト(Brest).14万5千人余が暮らすブレストと,それを囲む
都市共同体Brest Métropole Océaneまで範囲を広げても人口21万強です
が,専用敷地を持つ都市交通の整備が鉄軌道のトラムで決まっています.

延長15キロに及ぶ最初の路線は2012年には開業する予定で,この4月には
車両デザインの発表がありました.まず先に内装のデザインが選ばれて
います.リヨンに本拠をおくフランスでも名高いデザイン事務所の一つ,
Avant-Première Design Graphiqueの手によるものです.
同社は,ニースのトラム車両や,アルストムが発表している新しいトラム
トレインCitadis-Dualisを手掛けているだけでなく,TGVやパリのメトロ
車両なども携わっているそうです.

5/20には外観も発表される予定で,限られた人数ではあるものの,一部の
一般市民も一票を投じることができる投票で,最終決定されるそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
03 mai 2008 « Le tram de Brest aura une longueur d'avance »
(Maville.com ニュースへのリンク)

内装は,公式サイトのブログでも画像で紹介されています.
30 avril 2008 Voyage à l’intérieur du futur Tram
(Le blog du tramway de l’agglomération brestoise へのリンク)

Maville.comの記事にもありますが,横長の大きな窓,座席の色使い,
昼と夜で変化する照明が際立っています.
座席は,ネイビーブルー,トニックグリーン,ラズベリーレッドの三色が
使われて,シート幅が大きくとられています.これは,乗客の乗り心地を
向上させるためで,横に2列と1列の配置にするほどです.脇の棚には,
ノートパソコンなどを置けるようにしているのだそうです.

さて,現在準備中とされるトラムの外観は,5/20から5/29まで市庁舎で
一般公開されるそうです.
港町ブレストのトラムということで海をイメージするものの,船の形状は
持たせずに,シンプルで,ピュアな,いつまでも飽きられないデザインに
するようです.マルセイユのトラムとは異なる雰囲気になるでしょうか.

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2008年04月10日

【リヨン】自転車に悩まされるトラム運転手

フランスでは,トラム(tramway)建設とともに自転車専用道が整備される
こともあります.最近では地元の人でも廉価で気軽に利用できる,短時間
レンタルの自転車も幅を利かせるようになってきました.

しかし,その気軽さゆえ,リヨン(Lyon)では不慣れな自転車乗りが増え,
街中の自転車レーンの整備が追いつかないこともあいまって,トラムの
運転手を悩ませているという記事がありました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
06/04/2008 Y'at-il un psy dans le tram
(LyonCapitale.fr ニュースへのリンク)

2006年にトラムと自転車の絡む事故は7件あり,歩行者との事故は13件,
その他に,トラム運転士が危険と判断して掛けた急ブレーキによるトラム
車内の乗客の転倒は,39人報告されているそうです.これは,自動車,
歩行者などがトラムの目の前を急に横切ったりするケースですが,中でも
自転車が,トラム運転手には頭痛の種になっているのです.SNCFやメトロ
との乗換えが可能なPart-Dieu駅前が,もっともストレスがたまる場所だ
そうです.

トラムの軌道敷を自転車で走ることは交通違反で,135ユーロの罰金を
払うことになるとか.2007年には69件あったと報告されています.

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2008年04月02日

【アンジェ】トラム工事本格化が心配な商店街

フランス西部のペイ・ド・ラ・ロワール地域圏にあり.パリとは高速鉄道
TGVなら約1時間半で結ばれる人口15万余のアンジェ(Angers)には,2009年
開業を目指すトラム計画があります.4/21から中心街でも本格的な土木
工事が開始されることに伴い,商業者らの不安の声が伝えられました.

昨年11月トラムが開業したルマン(Le Mans)で,その工事中に中心街を
訪れる人が40%減ったという情報を聞きつけていたのです.
アンジェ市では,何とか不安を打ち消そうと,ルマンは工事中に一時的に
訪問者が4割減になったものの,商店閉鎖も一軒だけだったと説明して
いますが,少なくとも2年間に及ぶ工事に耐えられるかどうか,中心部の
商店は不安にさいなまれている模様です.

自衛策として,Rue AlsaceにあるデパートのGaleries Lafayetteでは,
メーヌ川の対岸にある駐車場?から,無料シャトルバスを出す計画なのだ
そうです.その他,どのような工事がこれから行われるのか,4/02付け
記事で紹介されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
31 mars 2008 Tram : les commerçants du centre très inquiets
02 avril 2008 Tramway : les travaux démarrent dans le centre
(maville.com ニュースへのリンク)

路線: Le tracé de la ligne A
(Angers Loire métropole 公式サイトへのリンク)
このページで表示される左側のメニューにあるPlanの先に,PDFファイル
による路線図へのリンクのあるページがあります.

アンジェでは,2009年に13キロの路線開業を目指しています.このうち
1.5キロの区間ではAPSで電車を走らせ,空中に架線を張りません.
APS: Alimentation par le sol

導入先ごとに車体の色やノーズを変えるという変幻自在なカスタマイズが
可能なアルストム(ALSTOM)製シタディス(CITADIS)は,アンジェでは導入
される17本全てに,レインボーカラーのアクセントがあしらわれます.

関連過去ログ:
2006/7/14 【APS】アンジェとランスで採用 3都市に

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2008年03月31日

【Douai】ゴムタイヤトラム開業9月に延期

フランス北部に位置するドゥエ(Douai)が,トラム(tram)として導入する
ゴムタイヤ式トラム,日本ではガイドウェイバスに分類されると思われる
フィリアス(Phileas)は,6/30の営業開始を目指していましたが,予定が
2か月遅れて早くても9月になることが,SMTDにより明らかにされました.
SMTD: Syndicat mixte des transports du Douaisis

遅れの理由は,土木工事ではなく,各種手続きに予想以上の時間を要して
いるからと説明されています.
当局が,このトラムウェイの営業運転を承認するには,3つの手続きが
必要とされています.いずれも安全に関するものですが,そのうち一つは
RATPの協力を得ているのだとか.難関は3つめのRSEと呼ばれる運行上の
安全規則?で,これに二週間前から着手しているものの,五ヶ月は掛かる
のだそうです.
RSE: règlement de sécurité d'exploitation

また,Phileasの特徴である磁気ビーコンにより誘導される,Frogと呼ば
れる走行ガイドウェイシステムを開発した会社が自己破産したこと?,
全く新しいシステムで他都市の例を参考にできないことなども,開業の
遅れに影響しているというように書かれています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
30/03/2008 La mise en service du tramway est repoussée au mois de
septembre
(La Voix Eco ニュースへのリンク)
29 mars 2008 L'inauguration du tramway de Douai repoussée de 2 mois
(La Voix du Nord ニュースへのリンク)
この上の記事では,最後に詳細は翌日の記事を読むよう結んでいます.
その記事も紹介しておきますが,オンラインでは有料になっています.
30 mars 2008 La mise en service du tramway est repoussée au mois
de septembre
(La Voix du Nord ニュースへのリンク)

今月初めには,第一号の車両は2月末にドゥエに到着し,試運転が始まる
という報道もありました.
01.03.2008 Une rame du tram est arrivée à Douai pour sa période
d'essais
(La Voix Eco ニュースへのリンク)

試運転の様子を収めた映像もアップロードされています.
Evéole en test à Douai - 01 (Youtube へのリンク)

関連過去ログ: 2006/11/21 ゴムタイヤトラムのお披露目

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2008年03月23日

【モンペリエ】トラム3号線2009年着工へ

2006年12月に2路線目のトラムが開業したモンペリエ(Montpellier)では,
3本目の路線計画が立てられていて,2007年6月に公益宣言などと訳される
DUPという手続きを終えていました.
DUP: Déclaration d'utilité publique

そのトラム3号線は,今回最終的に承認されて着工ができるようになった
と,モンペリエの相互地方自治体(インターコミューン=l'agglomération
de Montpellier)が発表しています.これにより,延長22.4キロの3号線は
2009年には着工されて,2012年の開通が見込まれます.
投じられる予算4億5千万ユーロのうち,2億5千万ユーロはモンペリエの
インターコミューンが負担します.

トラム3号線では長さ40m級の車両23本が必要とされ,1号線と2号線で採用
されたアルストムの他,ボンバルディアやCAFも候補に挙がりました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
21/03/2008 Feu vert pour la construction de la 3ème ligne de
tramway de Montpellier

AFPの記事 (LeMoniteur-expert.com ニュースへのリンク)

この記事によれば,2000年開業のトラム1号線は日に12万5千人を運び,
2号線は同5万人とあります.また,4キロか6キロ程度のトラム4号線の
構想もあるようです.

関連過去ログ: 2006/12/12 花柄模様のトラムが走る街

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2008年02月27日

【ボルドー】トラムで増えた公共交通利用者

本日2/27,トラムC線が延長されるボルドーで,トラム導入で公共交通の
利用者がどれだけ増えたかを調査した結果が明らかにされています.
この調査は,ボルドーのアーバンコミュニティCUBの命により,ボルドー
圏の都市計画局(agence d'urbanisme de Bordeaux Métropole)なる組織が
行ったもので,1998年と2006年を比べたものです.
CUB: Communauté urbaine de Bordeaux

それを伝える下記記事によれば,その間に年間6000万人から同7500万人へ
25%利用者が増えていました.1999年の時点で66万人が暮らすとされる
ボルドー都市圏(CUB)で,この間にどれだけ人口が増えているかは判り
ませんが,Wikipedia仏語版のBordeauxのページによれば,ボルドー市の
人口は1999年に21万5千だったものが,2005年には23万になっています.

増えた年間1500万人の半分以上は,トラムによりもたらされていると分析
されていますが,路線距離はバスが90%を占め,トラムは僅かに10%にしか
ならないそうです.
さらに,移動速度も速まっています.これはトラムが開業後の2004年と
2006年が比較され,時速16.6キロだったものが,同17.4キロになったと
いうものです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
27/02/2008 Le succès du tram à Bordeaux
(territorial.fr ニュースへのリンク)

延長開業に関しては,路線図へのリンクもある下記が参考になります.
27 février 2008 Extension de la ligne C
(TBC 公式サイト へのリンク)
TBC: Tram et Bus de la CUB
本日の延長に関する記事も出ていました.
27/02/08 Belcier reconnecté
(Sud Ouest ニュースへのリンク)

関連過去ログ: 2007/3/02 トラム2007年2月の話題

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2008年02月22日

【イルドフランス】トラムトレイン新計画登場

パリの南部,イルドフランスのエソンヌ県(Essonne)で,新たなトラム
トレイン計画が,イルドフランス圏内の公共交通機関を統括する機関の
STIFにより承認され,発表されました.
STIF: Syndicat des transports d'Île-de-France

マッシー(Massy)からエピネイ・シュル・オルジュ(Épinay-sur-Orge)を
経由してエヴリー(Évry)に至る路線で,大雑把な場所としては,パリの
南部に位置するオルリー空港(Aéroport d'Orly)より更に南です.
マッシーにはRERのB線とC線が走るほか,本線筋ではないもののTGV駅も
あり,エヴリーにはRERのD線が通っています.

マッシーとエピネイ・シュル・オルジュ間はトレイン(train)として,
エピネイ・シュル・オルジュとエヴリーの間はトラム(tram)として走る
ことになっており,距離は不明ですが,マッシーとエヴリーの間を32分で
結ぶ計画です.
マッシー,エピネイ・シュル・オルジュ間は,フランス語版Wikipediaに
よれば,南部で枝分かれするRER C線の,C8と位置づけられる路線で,
パリを周回するLigne de Grande Ceintureの一部に該当します.
STIFの発表直後に,同サイトには Tram-Train Évry - Massy の項目も
掲載されました.

STIFのコミュニケには路線図も掲載されていて参考になります.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Les communiqués de presse STIF: Communiqués 2008
(STIF 公式サイトへのリンク)
このページにあるPDFファイルへのリンクの中で,日付2/14(Conseil du
14 février 2008)と記された,Des tramways pour désenclaver la
banlieue : Tram’Y (Saint-Denis – Epinay-sur-Seine- Villetaneuse)
et Tram train (Massy-Evry)が,予定路線の地図も掲載された発表です.

Googleで検索できたのは2件だけですが,記事も出ています.
15/02/2008 Liaison Massy-Evry: le choix du tram-train confirmé
(LeMoniteur-expert ニュースへのリンク)
21/02/2008 Création du tram – train « Massy – Evry »
(Web Trains France へのリンク)

このトラムトレイン計画は,ようやく形をなして世に送り出されたDOCPと
呼ばれる段階で,公開討議などは年内か2009年に,着工は2012年,営業
開始は2017年の予定です.総予算は3億ユーロを超えるとみられます.
DOCP: Dossier d’Objectifs et de Caractéristiques Principales

開業までいくつかの段取りを踏まえる中で,DOCPはかなり早い段階です.
例えば2006年に開業したパリ近郊のT4では,いつDOCPが承認されたのか
(あるいはそういう段取りがなかったのか)明らかでありませんが,前後の
進行から,相当する段階は2001年ごろだったと推測できます.
比較参考: T4 Ligne des Coquetiers - Aulnay/Bondy
(STIF 公式サイトへのリンク)

関連過去ログ:
2007/4/26 【SNCF】トラムトレインをアルストムに発注
2006/11/20 【パリ郊外】トラムトレインT4開業
2006/11/07 【イルドフランス】貨物線をトラムトレイン?

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2008年01月27日

【パリ】T3は経済的にマイナスとの報告出る

パリ市内を走る路面電車としては69年ぶりの復活になる,市南部を走る
トラムT3が2006年12月に開通して早くも一年余が経ちます.昨年12月の
時点で一日の利用客が平均10万人に達し,路線バス(PC1)の時代と比べて
66%の増加となっているそうです.利用客の半数以上(52%)がパリの近郊
(banlieue)を発着地点としており,7.4%は近郊から近郊へ向かうという,
放射状の路線ではない周回路線ならではの利用もされています.

しかし,このトラムT3(計画名Tramway des Maréchaux)に対して,極めて
否定的な調査結果が発表されました.利用者千人からの聞き取り調査を
元にしたもので,市内3つの研究機関がまとめました.

それによれば,トラム開業をきっかけに自動車利用からトラムに切替えた
人は,トラム利用者のうちの2.6%で,パリ市内の自動車交通量のうち,
千分の一相当の交通量を減らしたに過ぎないとしています.
また,トラムの走る通りだけは自動車が減っても,周辺の道路はかえって
混雑が増しているため,二酸化炭素排出量がむしろ増加しているとか.

トラムが利用者にもたらした経済効果は,時間節約で年間4百万ユーロと
算出されますが,その他の効果,たとえば乗り心地の良さとか,地下鉄の
混雑が減ったというようなことは,測定不能として価値として年間4百万
ユーロに留めたのに対し,自動車利用者にもたらされた経済的不利益は,
トラムが通ることで,その通りだけでなく交差する道路も走り難くなった
ことや,迂回する車で周辺道路が混雑したことから生じる損出が,年間で
3千3百万ユーロになると弾き出しています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
23 Janvier 2008 Tramway des Maréchaux : un bilan 'fortement
négatif' selon un rapport d'universitaires

(Le Perroquet Libéré ニュースへのリンク)
この記事では調査結果の概要と,調査機関の概略が紹介されています.
そのうち一つの公式サイトで,詳細な内容をPDFファイルで見ることが
できます.次のリンク先からたどってください.Pierre Kopp > Tramway
(Pierre Kopp 公式サイトへのリンク)

これに対してパリ市は,すぐさまウェブ上で反論しています.調査結果が
公開された翌日には市の公式サイトに掲載されていました.
24/01/2008 Réponse de la Ville au rapport sur le tramway des
Maréchaux
(Ville de Paris パリ市 公式サイトへのリンク)

たとえば,時間短縮の経済効果を時間あたり10ユーロで調査報告は計算
していますが,RATPは公共交通の時間短縮効果を同16ユーロの価値がある
とみなしていたり,トラム利用者のうち10%は,これまでメトロやバスの
ユーザーではなかった新規顧客と見積もっていることを挙げています.
また,自動車利用からトラムに乗り換えるというような習慣の変化には,
少なくとも二三年掛かるとして,たった一年で移行が少ないと結論を出す
のは時期尚早とも主張していました.

今年3月には,パリ市長選が控えています.

関連過去ログ:
2007/10/12 T3延長の進展と環状線計画の話題
2007/6/14 ダイヤ改正でT3速度アップと増発へ
2007/1/01 T3はなぜ路面電車で建設されたか

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2008年01月21日

【ストラスブール】トラム延長と空港駅着工

フランスはアルザス地方から,トラムの話題がいくつか届いています.

まずは,ストラスブール(Strasbourg)のトラム(tramway)から.
2007年8月から暫時開通している,ネットワーク(Réseau) 2007 - 2008の
第三弾にあたる,トラムB線のオストワルト(Ostwald)延長は,1/30に開通
するとの案内が運行事業者CTSのサイトに出ています.
CTS : Compagnie des transports strasbourgeois

ストラスブールからみて南西に位置するオストワルト(Ostwald)まで,
現在B線とC線の終点になっているElsauから,B線だけが延長されて途中に
3つの停留所が設けられます.新しいB線の終点は4つ目のOstwald Hôtel
de Villeに変わり,更にその先の延長が,今年5月か6月に予定されている
ため,路線バスの再編は今回は行わないとのことです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
CTSには,英語での公式案内があります.
January 2008: Extension of line B to Ostwald
路線図など: Maps, plans and timetables for the city lines
(CTS 公式サイト英語版へのリンク)

ストラスブール都市圏の公式サイトによれば,1/30にはトラムB線のみ
運賃が無料になるそうです.こちらはフランス語のみ.
Le tramway à Ostwald
(ストラスブール市とCUSの公式サイトへのリンク)
CUS: Communauté urbaine de Strasbourg

関連過去ログ: 2007/8/26 【ストラスブール】祝 延長で5日間の運賃無料

もう一つ,ストラスブールでは郊外と市内を直通運転するトラムトレイン
計画があります.Tram-Train Strasbourg-Bruche-Piémont des Vosges
という名の計画で,ストラスブールの西南西約30キロに位置するMolsheim
や,RFFの線路上のObernai,Gresswiller,Mutzigなどとストラスブール
SNCF駅を結ぶもので,ストラスブールのSNCF駅の地下から中心街へ乗り
入れるというものです.
RFF: Réseau ferré de France (フランス鉄道線路事業公社)

この路線は,ストラスブールの西南西10キロにあるストラスブール空港
(SXB / LFST)のそばを通っています.近くにEntzheim駅があるものの,
空港連絡機能は果たしてなく,公共交通はもっぱらバスが頼りでした.
そこに新しく空港駅を設ける工事が着工されたという報道もあります.

空港駅は年内にも完成予定で,同区間の列車も12月からは15分間隔に増発
されて,ストラスブール駅と空港駅の間は8分で結ばれるのだとか.
いずれは,その空港駅にトラムトレインも発着し,市内中心部から直通
できるようです.
18/01/2008 Le tram-train fait lentement son chemin
(France 3 Alsace ニュースへのリンク)
この記事によれば,計画中のトラム=トレインの沿線には36万人が住んで
いるそうです.

最後は,ミュルーズ(Mulhouse)からです.
こちらのトラムトレインは既に着工済みですが,車両デザインが決定した
として公開されていました.営業開始は2010年12月の予定です.
15/01/2008 Tram-train : une livrée signée Peret
(Sitram 公式サイトへのリンク)
14 janvier 2008 Tram-train Mulhouse-Vallée de la Thur
(Conseil Régional (La région Alsace) 公式サイトへのリンク)
採用されたデザインは,現在ミュルーズ市内を走っているトラムと同じく
カタルーニャのデザイナー,Peret(Pere Torrent?)によるものでした.

関連過去ログ: 2007/9/12【ミュルーズ】トラムトレイン起工式行われる

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2008年01月09日

【ニース】県内共通切符を2月から導入へ

フランス本土の南東に位置するアルプ=マリティーム県(Le département
des Alpes-Maritimes)では,2008年1月01日から県内の一部運行事業者を
除く全ての路線バスで,連続した2路線であれば2時間30分以内の移動に
限り1ユーロという破格値の切符,アジュール・チケット(Ticket Azur)を
導入しました.記事によれば,県内の異なる事業者間にまたがる切符は,
フランスでは初めてとのことです.

アルプ=マリティーム県は,プロバンス=アルプ=コートダジュール地域圏
に属していて,163のコミューン(communes)(最小単位の自治体)があり,
コミューン共同体を形成しているところもあります.4つのコミューン
共同体(la communauté d'agglomération)の中には,こちらでも何度か
登場しているCANCAがあります.
CANCA: Communauté d'agglomération de Nice-Côte d'Azur

ニース・コートダジュールのコミューン共同体CANCAは,ニースを中心と
した共同体で,2007年11月には域内初のトラムウェイも開業させました.
しかし,冒頭で一部を除きと書いたのは,実はこのCANCA内の路線バスの
ことだったのです.CANCAでは,Veolia Transport傘下のST2NがLigne
d'azurとして,路線バス96路線とトラム1路線を運行しています.
Ligne d'azur: transports en commun de l'agglomération Nice Côte
d'Azur

2007年9月にアルプ=マリティーム県の議会が1ユーロの県内統一切符の
導入を決めて以来,CANCAでも導入の是非が問われましたが,これまで
3回却下されてきました.
今年から隣接地域でTicket Azurが使えるようになり,CANCAだけが取り
残された格好でしたが,県から負担軽減の提示があったらしく,CANCAの
トップがLigne d'azurでもTicket Azurを使えるようにすると発表した
ことが,今回明らかにされました.2月半ば(2/15)から有効だそうです.
中心部の道路混雑緩和が期待されています.

Ticket Azurは,これで晴れてアルプ=マリティーム県の全域で有効の統一
切符と言えるようになります.
ただし,Ticket Azurは購入できる場所が限られている上に,CANCA内の
普通運賃は1.30ユーロのままで値下げしないため,遠距離より近距離が
高くなるというねじれ現象が生じてしまいます.
また,CANCAの予算では今年からの導入を織り込んでいなかったために,
トラム2号線建設計画などが担保になる可能性がある模様です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
08 janvier 2008 Transport en commun : la CANCA se rallie au
ticket à 1 euro
(RivieraBiz.com ニュースへのリンク)
08-01-2008 La Canca adopte le ticket de bus à un euro
(Metro France ニュースへのリンク)
RivieraBiz.comのページには,これまでの経緯を知るための関連記事への
リンクがあります.
Metro France紙の記事によれば,1.30ユーロの切符を買っている利用者の
割合は,Ligne d'azur全体の30%のようです.

Ligne d'azur 運賃のページ(英語版) Fares > You travel occasionally
(Ligne d'azur 公式サイトへのリンク)
SOLOと呼ぶCANCA内のみの1回乗車券は,今後も1.30ユーロのままです.

次のページでは,Ticket Azurの利用方法などが紹介され,最後に2006年
当時の運賃を掲載して,それが全て1ユーロ(1か月間なら30ユーロ)になる
ということを,強調しています. Ticket Azur
(Conseil général des Alpes-Maritimes 公式サイトへのリンク)
例えば,2006年1月には6ユーロ(月間なら135ユーロ)したニースとカンヌ
間の路線バス運賃が,Ticket Azurを買えば1ユーロ(月間なら30ユーロ)
となりますが,Ticket Azurの販売場所はニースでは2か所だけです.

関連過去ログ:
2007/12/22 【ニース】【ルマン】開業一ヶ月後の状況
2007/11/27 トラム開業二日で18万人が体験
2007/9/11 9/19【フランス】各地一斉に公共交通の日に

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