2008年05月03日

【ブレスト】2012年開業予定のトラムデザイン

フランス西部の大西洋に突き出すブルターニュ半島の先端部に位置する
軍港の街ブレスト(Brest).14万5千人余が暮らすブレストと,それを囲む
都市共同体Brest Métropole Océaneまで範囲を広げても人口21万強です
が,専用敷地を持つ都市交通の整備が鉄軌道のトラムで決まっています.

延長15キロに及ぶ最初の路線は2012年には開業する予定で,この4月には
車両デザインの発表がありました.まず先に内装のデザインが選ばれて
います.リヨンに本拠をおくフランスでも名高いデザイン事務所の一つ,
Avant-Première Design Graphiqueの手によるものです.
同社は,ニースのトラム車両や,アルストムが発表している新しいトラム
トレインCitadis-Dualisを手掛けているだけでなく,TGVやパリのメトロ
車両なども携わっているそうです.

5/20には外観も発表される予定で,限られた人数ではあるものの,一部の
一般市民も一票を投じることができる投票で,最終決定されるそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
03 mai 2008 « Le tram de Brest aura une longueur d'avance »
(Maville.com ニュースへのリンク)

内装は,公式サイトのブログでも画像で紹介されています.
30 avril 2008 Voyage à l’intérieur du futur Tram
(Le blog du tramway de l’agglomération brestoise へのリンク)

Maville.comの記事にもありますが,横長の大きな窓,座席の色使い,
昼と夜で変化する照明が際立っています.
座席は,ネイビーブルー,トニックグリーン,ラズベリーレッドの三色が
使われて,シート幅が大きくとられています.これは,乗客の乗り心地を
向上させるためで,横に2列と1列の配置にするほどです.脇の棚には,
ノートパソコンなどを置けるようにしているのだそうです.

さて,現在準備中とされるトラムの外観は,5/20から5/29まで市庁舎で
一般公開されるそうです.
港町ブレストのトラムということで海をイメージするものの,船の形状は
持たせずに,シンプルで,ピュアな,いつまでも飽きられないデザインに
するようです.マルセイユのトラムとは異なる雰囲気になるでしょうか.

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2008年04月10日

【リヨン】自転車に悩まされるトラム運転手

フランスでは,トラム(tramway)建設とともに自転車専用道が整備される
こともあります.最近では地元の人でも廉価で気軽に利用できる,短時間
レンタルの自転車も幅を利かせるようになってきました.

しかし,その気軽さゆえ,リヨン(Lyon)では不慣れな自転車乗りが増え,
街中の自転車レーンの整備が追いつかないこともあいまって,トラムの
運転手を悩ませているという記事がありました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
06/04/2008 Y'at-il un psy dans le tram
(LyonCapitale.fr ニュースへのリンク)

2006年にトラムと自転車の絡む事故は7件あり,歩行者との事故は13件,
その他に,トラム運転士が危険と判断して掛けた急ブレーキによるトラム
車内の乗客の転倒は,39人報告されているそうです.これは,自動車,
歩行者などがトラムの目の前を急に横切ったりするケースですが,中でも
自転車が,トラム運転手には頭痛の種になっているのです.SNCFやメトロ
との乗換えが可能なPart-Dieu駅前が,もっともストレスがたまる場所だ
そうです.

トラムの軌道敷を自転車で走ることは交通違反で,135ユーロの罰金を
払うことになるとか.2007年には69件あったと報告されています.

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2008年04月02日

【アンジェ】トラム工事本格化が心配な商店街

フランス西部のペイ・ド・ラ・ロワール地域圏にあり.パリとは高速鉄道
TGVなら約1時間半で結ばれる人口15万余のアンジェ(Angers)には,2009年
開業を目指すトラム計画があります.4/21から中心街でも本格的な土木
工事が開始されることに伴い,商業者らの不安の声が伝えられました.

昨年11月トラムが開業したルマン(Le Mans)で,その工事中に中心街を
訪れる人が40%減ったという情報を聞きつけていたのです.
アンジェ市では,何とか不安を打ち消そうと,ルマンは工事中に一時的に
訪問者が4割減になったものの,商店閉鎖も一軒だけだったと説明して
いますが,少なくとも2年間に及ぶ工事に耐えられるかどうか,中心部の
商店は不安にさいなまれている模様です.

自衛策として,Rue AlsaceにあるデパートのGaleries Lafayetteでは,
メーヌ川の対岸にある駐車場?から,無料シャトルバスを出す計画なのだ
そうです.その他,どのような工事がこれから行われるのか,4/02付け
記事で紹介されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
31 mars 2008 Tram : les commerçants du centre très inquiets
02 avril 2008 Tramway : les travaux démarrent dans le centre
(maville.com ニュースへのリンク)

路線: Le tracé de la ligne A
(Angers Loire métropole 公式サイトへのリンク)
このページで表示される左側のメニューにあるPlanの先に,PDFファイル
による路線図へのリンクのあるページがあります.

アンジェでは,2009年に13キロの路線開業を目指しています.このうち
1.5キロの区間ではAPSで電車を走らせ,空中に架線を張りません.
APS: Alimentation par le sol

導入先ごとに車体の色やノーズを変えるという変幻自在なカスタマイズが
可能なアルストム(ALSTOM)製シタディス(CITADIS)は,アンジェでは導入
される17本全てに,レインボーカラーのアクセントがあしらわれます.

関連過去ログ:
2006/7/14 【APS】アンジェとランスで採用 3都市に

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2008年03月31日

【Douai】ゴムタイヤトラム開業9月に延期

フランス北部に位置するドゥエ(Douai)が,トラム(tram)として導入する
ゴムタイヤ式トラム,日本ではガイドウェイバスに分類されると思われる
フィリアス(Phileas)は,6/30の営業開始を目指していましたが,予定が
2か月遅れて早くても9月になることが,SMTDにより明らかにされました.
SMTD: Syndicat mixte des transports du Douaisis

遅れの理由は,土木工事ではなく,各種手続きに予想以上の時間を要して
いるからと説明されています.
当局が,このトラムウェイの営業運転を承認するには,3つの手続きが
必要とされています.いずれも安全に関するものですが,そのうち一つは
RATPの協力を得ているのだとか.難関は3つめのRSEと呼ばれる運行上の
安全規則?で,これに二週間前から着手しているものの,五ヶ月は掛かる
のだそうです.
RSE: règlement de sécurité d'exploitation

また,Phileasの特徴である磁気ビーコンにより誘導される,Frogと呼ば
れる走行ガイドウェイシステムを開発した会社が自己破産したこと?,
全く新しいシステムで他都市の例を参考にできないことなども,開業の
遅れに影響しているというように書かれています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
30/03/2008 La mise en service du tramway est repoussée au mois de
septembre
(La Voix Eco ニュースへのリンク)
29 mars 2008 L'inauguration du tramway de Douai repoussée de 2 mois
(La Voix du Nord ニュースへのリンク)
この上の記事では,最後に詳細は翌日の記事を読むよう結んでいます.
その記事も紹介しておきますが,オンラインでは有料になっています.
30 mars 2008 La mise en service du tramway est repoussée au mois
de septembre
(La Voix du Nord ニュースへのリンク)

今月初めには,第一号の車両は2月末にドゥエに到着し,試運転が始まる
という報道もありました.
01.03.2008 Une rame du tram est arrivée à Douai pour sa période
d'essais
(La Voix Eco ニュースへのリンク)

試運転の様子を収めた映像もアップロードされています.
Evéole en test à Douai - 01 (Youtube へのリンク)

関連過去ログ: 2006/11/21 ゴムタイヤトラムのお披露目

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2008年03月23日

【モンペリエ】トラム3号線2009年着工へ

2006年12月に2路線目のトラムが開業したモンペリエ(Montpellier)では,
3本目の路線計画が立てられていて,2007年6月に公益宣言などと訳される
DUPという手続きを終えていました.
DUP: Déclaration d'utilité publique

そのトラム3号線は,今回最終的に承認されて着工ができるようになった
と,モンペリエの相互地方自治体(インターコミューン=l'agglomération
de Montpellier)が発表しています.これにより,延長22.4キロの3号線は
2009年には着工されて,2012年の開通が見込まれます.
投じられる予算4億5千万ユーロのうち,2億5千万ユーロはモンペリエの
インターコミューンが負担します.

トラム3号線では長さ40m級の車両23本が必要とされ,1号線と2号線で採用
されたアルストムの他,ボンバルディアやCAFも候補に挙がりました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
21/03/2008 Feu vert pour la construction de la 3ème ligne de
tramway de Montpellier

AFPの記事 (LeMoniteur-expert.com ニュースへのリンク)

この記事によれば,2000年開業のトラム1号線は日に12万5千人を運び,
2号線は同5万人とあります.また,4キロか6キロ程度のトラム4号線の
構想もあるようです.

関連過去ログ: 2006/12/12 花柄模様のトラムが走る街

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2008年02月27日

【ボルドー】トラムで増えた公共交通利用者

本日2/27,トラムC線が延長されるボルドーで,トラム導入で公共交通の
利用者がどれだけ増えたかを調査した結果が明らかにされています.
この調査は,ボルドーのアーバンコミュニティCUBの命により,ボルドー
圏の都市計画局(agence d'urbanisme de Bordeaux Métropole)なる組織が
行ったもので,1998年と2006年を比べたものです.
CUB: Communauté urbaine de Bordeaux

それを伝える下記記事によれば,その間に年間6000万人から同7500万人へ
25%利用者が増えていました.1999年の時点で66万人が暮らすとされる
ボルドー都市圏(CUB)で,この間にどれだけ人口が増えているかは判り
ませんが,Wikipedia仏語版のBordeauxのページによれば,ボルドー市の
人口は1999年に21万5千だったものが,2005年には23万になっています.

増えた年間1500万人の半分以上は,トラムによりもたらされていると分析
されていますが,路線距離はバスが90%を占め,トラムは僅かに10%にしか
ならないそうです.
さらに,移動速度も速まっています.これはトラムが開業後の2004年と
2006年が比較され,時速16.6キロだったものが,同17.4キロになったと
いうものです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
27/02/2008 Le succès du tram à Bordeaux
(territorial.fr ニュースへのリンク)

延長開業に関しては,路線図へのリンクもある下記が参考になります.
27 février 2008 Extension de la ligne C
(TBC 公式サイト へのリンク)
TBC: Tram et Bus de la CUB
本日の延長に関する記事も出ていました.
27/02/08 Belcier reconnecté
(Sud Ouest ニュースへのリンク)

関連過去ログ: 2007/3/02 トラム2007年2月の話題

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2008年02月22日

【イルドフランス】トラムトレイン新計画登場

パリの南部,イルドフランスのエソンヌ県(Essonne)で,新たなトラム
トレイン計画が,イルドフランス圏内の公共交通機関を統括する機関の
STIFにより承認され,発表されました.
STIF: Syndicat des transports d'Île-de-France

マッシー(Massy)からエピネイ・シュル・オルジュ(Épinay-sur-Orge)を
経由してエヴリー(Évry)に至る路線で,大雑把な場所としては,パリの
南部に位置するオルリー空港(Aéroport d'Orly)より更に南です.
マッシーにはRERのB線とC線が走るほか,本線筋ではないもののTGV駅も
あり,エヴリーにはRERのD線が通っています.

マッシーとエピネイ・シュル・オルジュ間はトレイン(train)として,
エピネイ・シュル・オルジュとエヴリーの間はトラム(tram)として走る
ことになっており,距離は不明ですが,マッシーとエヴリーの間を32分で
結ぶ計画です.
マッシー,エピネイ・シュル・オルジュ間は,フランス語版Wikipediaに
よれば,南部で枝分かれするRER C線の,C8と位置づけられる路線で,
パリを周回するLigne de Grande Ceintureの一部に該当します.
STIFの発表直後に,同サイトには Tram-Train Évry - Massy の項目も
掲載されました.

STIFのコミュニケには路線図も掲載されていて参考になります.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Les communiqués de presse STIF: Communiqués 2008
(STIF 公式サイトへのリンク)
このページにあるPDFファイルへのリンクの中で,日付2/14(Conseil du
14 février 2008)と記された,Des tramways pour désenclaver la
banlieue : Tram’Y (Saint-Denis Epinay-sur-Seine- Villetaneuse)
et Tram train (Massy-Evry)が,予定路線の地図も掲載された発表です.

Googleで検索できたのは2件だけですが,記事も出ています.
15/02/2008 Liaison Massy-Evry: le choix du tram-train confirmé
(LeMoniteur-expert ニュースへのリンク)
21/02/2008 Création du tram train « Massy Evry »
(Web Trains France へのリンク)

このトラムトレイン計画は,ようやく形をなして世に送り出されたDOCPと
呼ばれる段階で,公開討議などは年内か2009年に,着工は2012年,営業
開始は2017年の予定です.総予算は3億ユーロを超えるとみられます.
DOCP: Dossier d’Objectifs et de Caractéristiques Principales

開業までいくつかの段取りを踏まえる中で,DOCPはかなり早い段階です.
例えば2006年に開業したパリ近郊のT4では,いつDOCPが承認されたのか
(あるいはそういう段取りがなかったのか)明らかでありませんが,前後の
進行から,相当する段階は2001年ごろだったと推測できます.
比較参考: T4 Ligne des Coquetiers - Aulnay/Bondy
(STIF 公式サイトへのリンク)

関連過去ログ:
2007/4/26 【SNCF】トラムトレインをアルストムに発注
2006/11/20 【パリ郊外】トラムトレインT4開業
2006/11/07 【イルドフランス】貨物線をトラムトレイン?

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2008年01月27日

【パリ】T3は経済的にマイナスとの報告出る

パリ市内を走る路面電車としては69年ぶりの復活になる,市南部を走る
トラムT3が2006年12月に開通して早くも一年余が経ちます.昨年12月の
時点で一日の利用客が平均10万人に達し,路線バス(PC1)の時代と比べて
66%の増加となっているそうです.利用客の半数以上(52%)がパリの近郊
(banlieue)を発着地点としており,7.4%は近郊から近郊へ向かうという,
放射状の路線ではない周回路線ならではの利用もされています.

しかし,このトラムT3(計画名Tramway des Maréchaux)に対して,極めて
否定的な調査結果が発表されました.利用者千人からの聞き取り調査を
元にしたもので,市内3つの研究機関がまとめました.

それによれば,トラム開業をきっかけに自動車利用からトラムに切替えた
人は,トラム利用者のうちの2.6%で,パリ市内の自動車交通量のうち,
千分の一相当の交通量を減らしたに過ぎないとしています.
また,トラムの走る通りだけは自動車が減っても,周辺の道路はかえって
混雑が増しているため,二酸化炭素排出量がむしろ増加しているとか.

トラムが利用者にもたらした経済効果は,時間節約で年間4百万ユーロと
算出されますが,その他の効果,たとえば乗り心地の良さとか,地下鉄の
混雑が減ったというようなことは,測定不能として価値として年間4百万
ユーロに留めたのに対し,自動車利用者にもたらされた経済的不利益は,
トラムが通ることで,その通りだけでなく交差する道路も走り難くなった
ことや,迂回する車で周辺道路が混雑したことから生じる損出が,年間で
3千3百万ユーロになると弾き出しています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
23 Janvier 2008 Tramway des Maréchaux : un bilan 'fortement
négatif' selon un rapport d'universitaires

(Le Perroquet Libéré ニュースへのリンク)
この記事では調査結果の概要と,調査機関の概略が紹介されています.
そのうち一つの公式サイトで,詳細な内容をPDFファイルで見ることが
できます.次のリンク先からたどってください.Pierre Kopp > Tramway
(Pierre Kopp 公式サイトへのリンク)

これに対してパリ市は,すぐさまウェブ上で反論しています.調査結果が
公開された翌日には市の公式サイトに掲載されていました.
24/01/2008 Réponse de la Ville au rapport sur le tramway des
Maréchaux
(Ville de Paris パリ市 公式サイトへのリンク)

たとえば,時間短縮の経済効果を時間あたり10ユーロで調査報告は計算
していますが,RATPは公共交通の時間短縮効果を同16ユーロの価値がある
とみなしていたり,トラム利用者のうち10%は,これまでメトロやバスの
ユーザーではなかった新規顧客と見積もっていることを挙げています.
また,自動車利用からトラムに乗り換えるというような習慣の変化には,
少なくとも二三年掛かるとして,たった一年で移行が少ないと結論を出す
のは時期尚早とも主張していました.

今年3月には,パリ市長選が控えています.

関連過去ログ:
2007/10/12 T3延長の進展と環状線計画の話題
2007/6/14 ダイヤ改正でT3速度アップと増発へ
2007/1/01 T3はなぜ路面電車で建設されたか

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2008年01月21日

【ストラスブール】トラム延長と空港駅着工

フランスはアルザス地方から,トラムの話題がいくつか届いています.

まずは,ストラスブール(Strasbourg)のトラム(tramway)から.
2007年8月から暫時開通している,ネットワーク(Réseau) 2007 - 2008の
第三弾にあたる,トラムB線のオストワルト(Ostwald)延長は,1/30に開通
するとの案内が運行事業者CTSのサイトに出ています.
CTS : Compagnie des transports strasbourgeois

ストラスブールからみて南西に位置するオストワルト(Ostwald)まで,
現在B線とC線の終点になっているElsauから,B線だけが延長されて途中に
3つの停留所が設けられます.新しいB線の終点は4つ目のOstwald Hôtel
de Villeに変わり,更にその先の延長が,今年5月か6月に予定されている
ため,路線バスの再編は今回は行わないとのことです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
CTSには,英語での公式案内があります.
January 2008: Extension of line B to Ostwald
路線図など: Maps, plans and timetables for the city lines
(CTS 公式サイト英語版へのリンク)

ストラスブール都市圏の公式サイトによれば,1/30にはトラムB線のみ
運賃が無料になるそうです.こちらはフランス語のみ.
Le tramway à Ostwald
(ストラスブール市とCUSの公式サイトへのリンク)
CUS: Communauté urbaine de Strasbourg

関連過去ログ: 2007/8/26 【ストラスブール】祝 延長で5日間の運賃無料

もう一つ,ストラスブールでは郊外と市内を直通運転するトラムトレイン
計画があります.Tram-Train Strasbourg-Bruche-Piémont des Vosges
という名の計画で,ストラスブールの西南西約30キロに位置するMolsheim
や,RFFの線路上のObernai,Gresswiller,Mutzigなどとストラスブール
SNCF駅を結ぶもので,ストラスブールのSNCF駅の地下から中心街へ乗り
入れるというものです.
RFF: Réseau ferré de France (フランス鉄道線路事業公社)

この路線は,ストラスブールの西南西10キロにあるストラスブール空港
(SXB / LFST)のそばを通っています.近くにEntzheim駅があるものの,
空港連絡機能は果たしてなく,公共交通はもっぱらバスが頼りでした.
そこに新しく空港駅を設ける工事が着工されたという報道もあります.

空港駅は年内にも完成予定で,同区間の列車も12月からは15分間隔に増発
されて,ストラスブール駅と空港駅の間は8分で結ばれるのだとか.
いずれは,その空港駅にトラムトレインも発着し,市内中心部から直通
できるようです.
18/01/2008 Le tram-train fait lentement son chemin
(France 3 Alsace ニュースへのリンク)
この記事によれば,計画中のトラム=トレインの沿線には36万人が住んで
いるそうです.

最後は,ミュルーズ(Mulhouse)からです.
こちらのトラムトレインは既に着工済みですが,車両デザインが決定した
として公開されていました.営業開始は2010年12月の予定です.
15/01/2008 Tram-train : une livrée signée Peret
(Sitram 公式サイトへのリンク)
14 janvier 2008 Tram-train Mulhouse-Vallée de la Thur
(Conseil Régional (La région Alsace) 公式サイトへのリンク)
採用されたデザインは,現在ミュルーズ市内を走っているトラムと同じく
カタルーニャのデザイナー,Peret(Pere Torrent?)によるものでした.

関連過去ログ: 2007/9/12【ミュルーズ】トラムトレイン起工式行われる

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2008年01月09日

【ニース】県内共通切符を2月から導入へ

フランス本土の南東に位置するアルプ=マリティーム県(Le département
des Alpes-Maritimes)では,2008年1月01日から県内の一部運行事業者を
除く全ての路線バスで,連続した2路線であれば2時間30分以内の移動に
限り1ユーロという破格値の切符,アジュール・チケット(Ticket Azur)を
導入しました.記事によれば,県内の異なる事業者間にまたがる切符は,
フランスでは初めてとのことです.

アルプ=マリティーム県は,プロバンス=アルプ=コートダジュール地域圏
に属していて,163のコミューン(communes)(最小単位の自治体)があり,
コミューン共同体を形成しているところもあります.4つのコミューン
共同体(la communauté d'agglomération)の中には,こちらでも何度か
登場しているCANCAがあります.
CANCA: Communauté d'agglomération de Nice-Côte d'Azur

ニース・コートダジュールのコミューン共同体CANCAは,ニースを中心と
した共同体で,2007年11月には域内初のトラムウェイも開業させました.
しかし,冒頭で一部を除きと書いたのは,実はこのCANCA内の路線バスの
ことだったのです.CANCAでは,Veolia Transport傘下のST2NがLigne
d'azurとして,路線バス96路線とトラム1路線を運行しています.
Ligne d'azur: transports en commun de l'agglomération Nice Côte
d'Azur

2007年9月にアルプ=マリティーム県の議会が1ユーロの県内統一切符の
導入を決めて以来,CANCAでも導入の是非が問われましたが,これまで
3回却下されてきました.
今年から隣接地域でTicket Azurが使えるようになり,CANCAだけが取り
残された格好でしたが,県から負担軽減の提示があったらしく,CANCAの
トップがLigne d'azurでもTicket Azurを使えるようにすると発表した
ことが,今回明らかにされました.2月半ば(2/15)から有効だそうです.
中心部の道路混雑緩和が期待されています.

Ticket Azurは,これで晴れてアルプ=マリティーム県の全域で有効の統一
切符と言えるようになります.
ただし,Ticket Azurは購入できる場所が限られている上に,CANCA内の
普通運賃は1.30ユーロのままで値下げしないため,遠距離より近距離が
高くなるというねじれ現象が生じてしまいます.
また,CANCAの予算では今年からの導入を織り込んでいなかったために,
トラム2号線建設計画などが担保になる可能性がある模様です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
08 janvier 2008 Transport en commun : la CANCA se rallie au
ticket à 1 euro
(RivieraBiz.com ニュースへのリンク)
08-01-2008 La Canca adopte le ticket de bus à un euro
(Metro France ニュースへのリンク)
RivieraBiz.comのページには,これまでの経緯を知るための関連記事への
リンクがあります.
Metro France紙の記事によれば,1.30ユーロの切符を買っている利用者の
割合は,Ligne d'azur全体の30%のようです.

Ligne d'azur 運賃のページ(英語版) Fares > You travel occasionally
(Ligne d'azur 公式サイトへのリンク)
SOLOと呼ぶCANCA内のみの1回乗車券は,今後も1.30ユーロのままです.

次のページでは,Ticket Azurの利用方法などが紹介され,最後に2006年
当時の運賃を掲載して,それが全て1ユーロ(1か月間なら30ユーロ)になる
ということを,強調しています. Ticket Azur
(Conseil général des Alpes-Maritimes 公式サイトへのリンク)
例えば,2006年1月には6ユーロ(月間なら135ユーロ)したニースとカンヌ
間の路線バス運賃が,Ticket Azurを買えば1ユーロ(月間なら30ユーロ)
となりますが,Ticket Azurの販売場所はニースでは2か所だけです.

関連過去ログ:
2007/12/22 【ニース】【ルマン】開業一ヶ月後の状況
2007/11/27 トラム開業二日で18万人が体験
2007/9/11 9/19【フランス】各地一斉に公共交通の日に

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