2009年06月21日

【ユトレヒト】ウィーンから助っ人来る?!(4)

ラッシュ時に想定されている(Utrecht)のトラム(sneltram)混雑緩和救済
措置として,BRUがウィーン(Wiener Linien)から購入していた車両は,
いまだに営業運転につけない状況であることが,また報じられています.
実は今年5月の時点でも,導入は延期されると伝えられていました.
BRU: Bestuur Regio Utrecht (ユトレヒト都市圏の行政府)

かつてウィーンで地下鉄U6の主力車両で,かの地で先ごろ新車が追加導入
されたことにより引退したE6タイプの中古車両が,次の活躍の場として
ユトレヒトで旅客を乗せて走り始める日は,現時点では未定のままです.

今回の記事によれば,車両(E6)そのものには問題はないものの,まだ当局
(Inspectie Verkeer en Waterstaat)から認可を得ていませんし,軌道の
磨耗が進んでいるため,管理しているProRailが夏の間にそれを改修する
のを待たなければならないことと,増発に伴う踏切開閉時間の調節? が,
運転開始までに必要なようです.
レール磨耗の進みが早いのは,ウィーンから来た車両の車輪径が小さい
から? というようなことも書かれていました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
20 juni 2009 Weense tram blijft nog even in remise
(RTV Utrecht ニュースへのリンク)
19 juni 2009 Introductie Weense tram even op de lange baan
(AD.nl ニュースへのリンク)
下は今年5月の時点での報道:
20 mei 2009 Invoer Weense trams weer uitgesteld
(RTV Utrecht ニュースへのリンク)
20 mei 2009 Weense trams maken rails stuk
(AD.nl ニュースへのリンク)

BRUは増発用車両導入に250万ユーロを投じていましたが,その後の費用が
かさんできて,5月の時点では320万ユーロに,そして今回の記事によれば
一年近く遅れた結果,350万ユーロにまで膨れ上がっているそうです.

【ユトレヒト】関連ログ:
2009/2/14 ウィーンから助っ人来る?!(3)
2008/5/23 ウィーンから助っ人来る?!(2)

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2009年06月10日

【アムステルダム】南北線のプレメトロ案

アムステルダムでトラブル続きの地下鉄南北線(Noord/Zuidlijn)工事は,
度重なる問題が重なり,とうとう昨秋には休止に追い込まれていました.
休止前の時点でも,予算超過と完成時期の大幅な遅れは避けられない状態
だったこともあって,今年2月には,この地下鉄南北線(NZ-lijn)を今後
どうするかを検討する委員会(Commissie Veerman)が立ち上がり,先週に
なって,このまま工事を再開する提言が出されていたところです.

しかし今週,社会党がTransTec社と共に,プレメトロ(premetro)案を提示
してきました.一部は地下を走り一部は地上を走るトラム型の鉄道です.

地下鉄時代には早くても2017年とされていた完成予定は,プレメトロ化で
2012年か遅くとも2013年に繰り上げられ,必要経費もあと2億9千万ユーロ
で済むとの試算が添えられていました.地下鉄のままで問題なしとした
検討委員会の評定は,あと5億ユーロ(総額31億ユーロ?)だったのです.

プリメトロ化で,今以上に難工事が予想されている区間は地上を走り,
完成に近づいている区間では地下を走ります.ただし,それでも新たに
建設が必要になる地表と地下との出入口部分で,用地の問題から急勾配に
なるのではないかなどの問題が残るそうです.

この提案では,南駅(Station Zuid)からEuropaplein駅までは地下で,
その後は地上を走行して,すでに多くのトラム系統が地上を行き交って
いるダムラック(Damrak)通りで再び地下に潜り,中央駅以北もそのまま
地下走行になる模様です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
08-06-09 'Metrotram over route van NZ-lijn'
(PAROOL ニュースへのリンク)
8 juni 2009 SP komt met alternatief Noord-Zuidlijn
ANPの記事 (nu.nl ニュースへのリンク)
9 juni 2009 SP komt met tramlijn als alternatief voor Noord-Zuidlijn
(Technisch Weekblad ニュースへのリンク)

元はといえば北南線(Noord/Zuidlijn)は,混雑する道路やトラム,バスの
救済として,地上には建設の余地がないために地下鉄で計画されました.
それが一部とは言え地上走行となることで,道路混雑の緩和にならない
のではないかという懸念もあります.

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2009年05月15日

【フローニンゲン】商店の反対で単複線案に

今年二月にオランダ北部フローニンゲン(Groningen)で復活が考えられて
いるトラムの路線計画が明らかになって以降,開催された公聴会などで
寄せられた市民からの声は,概ね賛成だったそうです.しかし,中心部の
オースター通り(Oosterstraat)沿線の商店主らは別でした.

計画では,フローニンゲン駅(Hoofdstation)から中心街に向かって北上
するトラム1号線は,ほどなく一般車両乗入が制限されているオースター
通りに入り,そこを通り抜けて大広場(Grote Markt)に至ります.

オースターストラートの沿線商店では,狭い道路上にトラムが走ることで
損害を受けるとし,複線軌道でのトラム導入に反対していました.実際に
トラム車両断面にあわせたサイズの板を路面に二枚並べ,残るスペースは
これだけしかないといったデモンストレーションまで行ったほどです.
商店運営に欠かせない荷捌きが出来なくなったり,歩行者にも危険が及ぶ
と考えたからでした.

この問題があったため,一時は中心部を通るトラム1号線よりも,先に
トラム2号線に着手するかといった話も出ていたようですが,市の上院に
あたるCollege van B&Wは先日,特に道幅の狭いオースター通りの北部
では,軌道を単複線(ガントレット)にする案を出してきました.
College van B&W: College van burgemeester en wethouders

複線での建設計画を取り下げ,分岐器はないものの,すれ違いが出来なく
なる単複線にするのは,オースター通り北側の約80mの区間です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
1 3 - 5 - 2 0 0 9 Tramlijn 1 door binnenstad en Oosterstraat
1 4 - 5 - 2 0 0 9 Onderzoek naar laden en lossen in Oosterstraat
トラム1号線 地図: Lijn 1 Hoofdstation - Zernike Het voorkeurstracé
(Region Tram Groningen 公式サイト へのリンク)
13 mei 2009 Eerste tramlijn van Groningen wel door Oosterstraat;
tweede lijn naar UMCG versneld aangelegd

(Groninger Internet Courant ニュースへのリンク)

オースター通りの様子:
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Groningen, Oosterstraat - febr.07 by heremiet (flickr)
Groningen, Oosterstraat - febr.07
Taken on February 6, 2007

電車の前面に見立てた板を通りに並べたデモの画像がある二月の記事:
26 februari 2009 Actie tegen tram door Oosterstraat
(Radio TV Noord ニュースへのリンク)

今回の一部ガントレット化を含む計画は市議会で検討され,6/17に決定が
下されるとのことです.

【フローニンゲン】関連ログ:
2009/2/13 2014年にもトラム復活へ
2008/06/06 大広場にRegioTram到着

欧州では各地に見られるガントレットですが,近年建設されたトラムで
知るところでは,スペインはセビリアの中心部にある大聖堂前に,約180m
程度の区間があります.

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2009年04月15日

【ハーグ】2012年から市内線車両も新車へ

デンハーグ(Den Haag)のHTMは,三年後を目処に市内路線用の車両を順次
更新していく方針を持っていることが,明らかになりました.
HTM : HTM Personenvervoer

紅白(えんじとクリーム色)の電車は,1980年代からデンハーグの街並みで
お馴染みになっていますが,2012年頃からは徐々に新型車両へと置き換え
られていくことになり,現有車両147本のうち,まず100本が2012年から,
残りは2022年から置換え開始の予定になるそうです.

新型車両はランドシュタットレール(Randstadrail)のような白を基調と
した? 装いになる模様で,車内も同様に低床化されます.

1本分のお値段は3百から4百万ユーロになるとみられ,ハーグやズーテル
メールなどを含むハーグ都市圏(Stadsgewest Haaglanden)が代金を負担
するようです.今年終わりには入札にかけられるとか.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
13 april 2009 Honderd nieuwe trams veranderen straatbeeld
(Algemeen Dagblad (AD.nl) ニュースへのリンク)

デンハーグのHTMでは,全国共通の非接触ICカード型乗車券が利用可能に
なるのは最速でも11月からになるという話題も最近ありました.

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2009年02月14日

【ユトレヒト】ウィーンから助っ人来る?!(3)

ラッシュ時の混雑緩和を図るため,ウィーンで現役を引退した条件のあう
車両を購入して投入すると発表があった,ユトレヒト(Utrecht)のトラム
(sneltram).
既に投入予定時期を大幅に過ぎていますが,ウィーンではUバーン6系統を
走っていたタイプE6の車両は,いまだ営業運転には就いていません.

規格や状態に問題があるわけではなく,各種の調整が必要なのだとか.
たとえばプラットホームやドアの高さなどの調整が必要で,当局の認可に
時間を要しているようです.
また,運転指令との連絡手段として携帯電話や車載コンピュータの搭載も
すすめられています.

現在のスケジュールでは,3月から営業車両の合間を縫って,実際の投入
ダイヤに即した? ピーク時での試運転が実施され,この4月にも運転開始
時期をはっきりさせるとのことです.

ユトレヒトにきた20本のタイプE6は,6編成に組成されてピーク時に運転
されることになっています.区間は実際の運転区間かどうか不明ですが,
60系統と61系統が分岐するStadscentrum? (Nieuwegein City Plaza)と,
ユトレヒト中央駅(Utrecht Centraal)間となるようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
13 februari 2009 Weense trams weer later op de rails
(AD.nl ニュースへのリンク)

【ユトレヒト】関連ログ: 2008/5/23 ウィーンから助っ人来る?!(2)

トレーラーで輸送中の4941号車の画像が,アップロードされていました.
As quick as possible to the next stop by Elly Snel (flickr)
方向幕は「Nieuwegein centrum - Utrecht CS」になっています.
(Taken on December 5, 2008)

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2009年02月13日

【フローニンゲン】2014年にもトラム復活へ

オランダ北東部フローニンゲン(Groningen)で計画中の二本のトラム路線
計画が,地域の議会で説明されました.最初のトラム路線は,2014年の
完成を目指します.

2008年の段階では一本だけでしたが,その後もう一本追加された格好で,
それぞれ約6キロの長さになる,北を上にしたY字型の路線網になります.
そのYの字の根元にあるのは,フローニンゲン駅(Hoofdstation)です.
2/23には,昨年から話の出ていたほうの,トラム1号線の公式説明会? が
開始される予定です.

さらに,周辺地域とフローニンゲン中心部の交通の便を改善するため,
2020年までにフローニンゲン駅を発着する在来線の列車も,増発すること
になります.

これにより,公共交通利用者を2020年には今の倍にする目標が立てられて
いました.何もしなければ,フローニンゲンに出入する人の75%は自動車
頼みになってしまうのだそうです.

2020年の完成が予定される計画全体で,7億ユーロが見積もられており,
うち5億5800万ユーロ分は,フローニンゲン市と周辺地域で目処が立って
いる模様です.
公式発表: (外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
12 februari 2009 Regio Groningen – Assen investeert 700 miljoen
in trein en tram
(Provincie Groningen 公式サイトへのリンク)

フローニンゲンにも,かつて路面電車が走っていましたので,60年振りの
復活という記事見出しもみられます.
12 febr Groningen krijgt tram
(nrc.next ニュースへのリンク)
12 februari 2009 "Groningen krijgt na 60 jaar zijn tram terug"
(Volkskrant ニュースへのリンク)

トラム1号線 予定路線(Het voorkeurstracé):
Lijn 1 van de RegioTram loopt van het Groninger Hoofdstation via
het centrum en de Grote Markt naar het Zernikecomplex.

トラム2号線概要: Lijn 2 Hoofdstation - Kardinge
(RegioTram Groningen 公式サイトへのリンク)

【フローニンゲン】関連ログ: 2008/06/06 大広場にRegioTram到着

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2009年01月30日

【ハーグ】RandstadRail利用者増加 ほか

デン・ハーグ(Den Haag)で,その近郊ズーテルメール(Zoetermeer)とを
結んでいた在来線をトラムトレイン仕様に転換,デンハーグ側ではトラム
市内線と直通運転を行うランドシュタットレール(RandstadRail)の近況が
入ってきました.

2006年秋の開業前後からトラブルに見舞われ,2007年秋にようやく予定
通り走り始めた関係で,通年で運転されたのは昨年が初めてでした.
その旅客数が2008年春と比べると同年秋には,25%増えていると報じられ
ています.

2008年3月は7万5千人だった利用者数が,同年秋には9万4千人に増えた
そうで,公式は数字は出ていないようですが,トラムトレインへの転換前
と比べると,少なくとも五割増しになっていると見られています.
2011年には11万人達成が目標として掲げられているそうです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
29 januari 2009 RandstadRail vervoert 25 procent meer reizigers
(Elsevier ニュースへのリンク)
29 jan 2009 Grote toename reizigers RandstadRail
(De Telegraaf ニュースへのリンク)

【RandstadRail】関連ログ: 2007/10/28 1年ぶりに全線で営業運転

ランドシュタットレールも,この夏にはオランダでの全国共通を目指す
非接触式IC乗車券(OV-Chipkaart)導入が計画されています.

同じランドシュタットレール(RandstadRail)でも,ハーグで市内線には
入らず中央駅発着に留まっている系統もあります.こちらはロッテルダム
ではメトロ(地下鉄)と直通運転する予定で,専用の新車も到着しつつある
模様です.

話が脇道にそれますが,そのロッテルダムではメトロだけでなくトラムや
路線バスに至るRETの市内公共交通全てで紙の切符は廃止,OV-Chipkaart
だけに統一されました.オランダでは初のことです.
RET: Rotterdamse Elektrische Tram

今月に入ってもOV-Chipkaartの普及率は低く,TV番組で出演者が自前の
パソコンで不正にOV-Chipkaartの金額を積み増し出来ることを実演する
など,いまだに不正行為も懸念されているものの,直前になってようやく
利用状況は飛躍的に向上,全面移行初日(1/29)の記事見出しをみる限り,
問題はなかったようです.ちなみに,オランダの都市交通で紙の切符が
全廃される予定日は,2012年になっています.

【ロッテルダム】関連ログ: 2009/1/15 IC乗車券への全面移行秒読み

話をハーグに戻しますと,先週ボンバルディアから発表された非接触式の
給電システムでトラムを走らせるBombardier Primoveは,実験が行われて
いるドイツだけでなく,オランダでの関心も高いようで,ハーグのHTMも
既存車両の更新時に採用を検討している模様です.路面電車を新規導入や
復活させようとしている街だけではないのです.

架線なしでも走れるトラムのオランダでの話題に特化した記事が先日,
アムステルダム発で出ていました.
28 januari 2009 Tram kan ook zonder bovenleiding
(Volkskrant ニュースへのリンク)

ボンバルディアのPrimove導入で建設費が三割ほど高くなっても,地下に
埋設させる誘導ケーブルは,従来の空中に張る架線に比べて保守費用が
かからないメリットがあるというボンバルディア担当者の話も,記事は
取り上げています.

架線を張らずに済むという謳い文句で,実用化されたバッテリー搭載や
地表集電といった手法では心許なかったのか,寒冷地であったり降雪量が
多い地域では,ことさらPrimoveに関心を寄せていることが伺えます.

【非接触給電トラム】関連ログ: 2009/1/24 APSのインダクティブ版

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2009年01月29日

【オランダ】地方交通線トラム化2012年にも

オランダ東部オーファーアイセル州(Overijssel)のズウォレ(Zwolle)と
カンペン(Kampen)間を結ぶ非電化単線鉄道Kamper線(Kamperlijntje)は,
電化後2012年からRegiotramを走らせることに,ほぼ決まりのようです.

オーファーアイセル州と,ズウォレとカンペンの両市,それにオランダで
地下鉄やトラムなどを除く,NSなど一般鉄道全般のインフラ保守や延長を
司る機関ProRailを含む四者が,Regiotram化の発表に至りました.

これら両市の市長や市議会に最高執行委員会? など(Colleges van GS en
B&W)からのRegiotram化申し入れの是非は,今春にもオーファーアイセル
州議会(Provinciale Staten)にて最終決定が下されるそうです.
GS: Gedeputeerde StatenGedeputeerde Staten
B&W: Burgemeesters en Wethouders

電化により,今のディーゼルカーよりも静かでクリーンな運転が可能に
なるばかりでなく,運転本数も倍増,途中駅も新設されます.
さらにレギオトラム(Regiotram)は,一般的な路面電車の最高速度時速が
70キロ程度なのに対し,同100キロまで出せることが強調されています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
28-01-2009 In 2012 Regiotram tussen Zwolle en Kampen
(GWWKrant ニュースへのリンク)
28 januari 2009 Tram op traject Kampen - Zwolle
(Weblog Zwolle へのリンク)

順調にいけば2010年後半には着工の予定で,転換にかかる費用は1600万
ユーロとみられています.このうち州が1300万ユーロを負担し,残りは
カンペンが100万ユーロ,ズウォレが200万ユーロを出します.

州の公式サイト内に,レギオトラムの利点を記したページがあります.
De Regiotram: een plus voor de bereikbaarheid
(Provincie Overijssel 公式サイトへのリンク)

現在Kamperlijntjeで使われている車両:
(Dieselmaterieel '90 = DM '90,愛称 Buffel,英語名 NS Class 3400)
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Zwolle-Kampen by gen gibson (flickr)
Zwolle-Kampen
Taken on March 12, 2007

なお,Regiotramがズウォレ(Zwolle)とカンペン(Kampen)両市間を結ぶ
ローカル版だとすれば,2012年に復活? 予定のHanzelijnは直行版です.
ズウォレと,アムステルダムの東方55キロほどに位置するレリスタット
(Lelystad)を結ぶ現在建設中の約50キロのHanze線は,カンペン市の南に
Kampen Zuid駅を新設するため,Hanze線の開通後はRegiotramへの転換が
今回発表されたKamper線は廃止,との話もあったようです.

関連ログ: 2007/5/16 地方交通線の一部をトラム化か?

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2009年01月15日

【ロッテルダム】IC乗車券への全面移行秒読み

オランダでは,ゾーン制運賃に基づいた国内の公共都市交通向け回数券
(Strippenkaart)があります.これをゾーン制から距離制運賃に改めて,
切符も電子化してOV-Chipkaartと呼ばれる非接触ICカード型乗車券にする
計画が進行中です.このため紙の回数券は次第に姿を消していく運命で,
その第一弾として,ロッテルダムで1/29から,一回限りの乗車券を含む
完全OV-Chipkaart化が実施されることになってます.

OV-Chipkaartは,2005年4月からロッテルダムのメトロで先行導入され
ました.その後アムステルダムなどでも導入されますが,現状はどちらも
紙の回数券が併用されています.それをロッテルダムでは1/29から,4月
からはアムステルダムでも,紙の回数券(Strippenkaart)は使えなくし,
全てOV-Chipkaartに切り替える計画が立てられています.

ところが,ロッテルダムで切替えまで二週間となったこの時期に,RETの
発表した調査報告で,OV-Chipkaart利用者は全体の35%程度に留まって
いることや,利用者によってはOV-Chipkaartの不適切利用で過剰な料金を
支払っていることなどが,明らかにされました.
RET: Rotterdamse Elektrische Tram

非接触ICカード型乗車券の導入は,ゾーン制運賃から距離制への移行や,
偽造しやすいなどの問題点も指摘され,国民の関心も高いようです.
昨日はRET担当者が,オランダの下院(Tweede Kamer)の公聴会に呼ばれ,
証言させられたほどでした.

OV-Chipkaartの不適切な使用とは,出場時の記録が正しく行われていない
ことです.現行システムでは,入場時にデポジットとして4ユーロが差し
引かれます.出場時にカードリーダにかざすなど適切な措置がとられて
いれば,その間の運賃だけが引き落とされ,4ユーロのデポジットは返金
されます.しかし,出場時にカードリーダーにかざすことを忘れると,
その区間がたとえ2ユーロであっても,4ユーロのデポジットは引かれた
まま,2ユーロ余計に支払った状態になるというわけです.
ここでデポジットという言葉を使いましたが,オランダ語ではborgです.
カード本体の初回購入時に求められるものとは異なり,乗車時に強制的に
引き落されるSuicaなどの初乗り運賃に近いものです.


RETの報告によれば,昨年ロッテルダムでは出場時の措置を適切に行わ
なかった人は,約22万人いたそうです.
メトロ(地下鉄)は8万3千回,トラムと路線バスは14万回というデータも
あり,RETには48万ユーロが過剰に入金していることになり,一部の人は
払い戻しを要求し,33万ユーロ分は返金されているとか.

RETでも,乗車時にデポジットを引き落とさないシステムへの切り替えを
要望する声があるようです.そのシステムでは降車時に未処理の場合,
その後(日が経っていても? )次に乗車した場所を前回分の下車地として
運賃を計算するそうです.

全面切替えを不安にさせる記事が多数出ています.英語版もありました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
14-01-2009 Smart card passengers paid too much
英語版 (DutchNews.nl ニュースへのリンク)

13 januari 2009 Ruim 200.000 keer verkeerd uitgestapt met chipkaart
Novumの記事 (Nieuws.nl ニュースへのリンク)
14 januari 2009 Verkeerd uitchecken kostte RET tienduizenden euro's
ANPの記事 (Stentor ニュースへのリンク)

アムステルダム近郊で限定的にOV-Chipkaartを導入しているオランダ鉄道
(NS)も,5月からアムステルダムの東にあるFlevolijnと呼ばれる路線を
皮切りにOV-Chipkaartの本格導入が発表されていますが,乗車時に引き
落されるデポジットは,20ユーロになるとのことです.
NS: Nederlandse Spoorwegen

この話題,近いうちに続編が必要になりそうです.

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2008年12月15日

【アムステルダム】カーゴトラムの会社破綻

アムステルダム(Amsterdam)で計画中だったカーゴ・トラムを運行する
営業権を獲得していた会社シティカーゴ(CityCargo)社が,計画の遅れで
収入源がなく,会社経営を断念した模様です.

カーゴ・トラムのアムステルダム版は,外周道路周辺にある集配所で荷を
トラックから専用トラムに載せ代え,専用車両は市電路線網を走り市内の
集配所に至り,そこで電気自動車に再度積み替えて輸送することにより,
貨物トラックの市内流入を防ぐことが狙いでした.

その試みはオランダ国外からも関心が寄せられ,にわか改造のトラムを
使った試運転も,昨年無事に終わっていたところです.

しかし,頻繁な荷物の積み替えや,専用車両とは言え一般旅客が利用する
市電路線網を走ることで輸送時間が掛かりすぎることと,設備の改修に
資金が予想以上に必要になることが問題視されて,最初は大いに乗り気
だったアムステルダム市が,最後は見捨てた形になったようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
13 dec 2008 Vrachttram van de baan
(De Telegraaf ニュースへのリンク)
13-12-2008 Vrachttram Amsterdam definitief van de baan
(Truckstar ニュースへのリンク)
13-12-08 Vrachttram komt er niet
(Het Parool ニュースへのリンク)
Het Paroolの記事が,一番詳しく書かれています.

すでに今月初めから状況は報じられていました.
08.12.2008 Vrachttram van CityCargo in zwaar weer
(Transport Online ニュースへのリンク)

【アムステルダム】関連ログ: 2008/9/13 シティカーゴ計画が危機?

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2008年11月29日

【アムステルダム】燃料電池版Phileas試験へ

オランダ運輸水利省(Ministerie van Verkeer en Waterstaat)は,390万
ユーロをかけ,2010年からアムステルダムで水素バス(Waterstofbussen)
などの試験運行を行うと,先週発表していました.
その4台のうちの2台は,ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州
(Nordrhein-Westfalen)などとの共同研究の一環として,Phileasの新しい
バージョン,水素・燃料電池版になる模様です.

さらに,ドイツ側ではケルンでもPhileasを2台購入することになるとか.
デュッセルドルフで先週開催された,当地の水素燃料電池ネットワーク
(Netzwerk Brennstoffzelle und Wasserstoff NRW)の第8回年次総会で
会場となったヒルトンホテル前にも,Phileasが登場したようです.

Phileas(フィリアス)は,いわばバスとトラムのハイブリッドで,トラム
仕様で走る際は,路面に埋め込まれた磁気ビーコンで誘導されるガイド
ウェイ装置による自動運転も可能な,ゴムタイヤ式トラムの仲間です.

アイントホーフェン(Eindhoven)を本拠にするVDLグループ(VDL Groep)の
傘下にあるAPTSが製造するPhileasは,お膝元のアイントホーフェンで,
2004年より営業運行が行われています.
APTS: Advanced Public Transport Systems

また,フランス北部ドゥエ(Douai)でも,トラムEveoleとして導入が計画
されていますが,こちらは当局の認可手続きなどの関係で,当初予定より
大幅に遅れ,現時点では2009年夏以降の開業と言われています.

Phileasのオランダとノルトライン=ヴェストファーレン州の共同開発版
では,水素・燃料電池はオランダのNedstackが,電気システムはドイツの
Vossloh-Kiepeが担当します.

英語で情報がもたらされました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
26/11/2008 Amsterdam and Cologne to get tram on rubber tyres
(Minds in Motion へのリンク)

水素燃料電池バス2台を含む試験運行計画の公式発表:
20-11-2008 Nederlands-Duitse samenwerking voor duurzaam busvervoer
(Ministerie van Verkeer en Waterstaat 公式サイトへのリンク)
上記発表を英訳したもの? が,下記ページにあります.
20 Nov, 2008 Dutch-German cooperation for sustainable bus transport
(Verkeersnet.nl へのリンク)

Minds in Motionには,オランダでのPhileasは,通常のバスモードとして
運転される時には警笛にクラクションを鳴らしますが,磁気ガイドウェイ
(記事では電気式ガイドウェイ)によるトラムモードで走る時は,法令で
ベルを鳴らす必要があるとあり,Phileasは両方を備えているという話も
載っています.

また,トラムのように車両の両側に設けられた乗降ドアや,それによって
一メートルあたりに必要なバスの最低座席数を満たすことが困難になる
などの例が挙げられ,車両が先進的過ぎて,摘要する法令が追い付いて
いないとしていました.

アイントホーフェンNS駅前(Station NS)バス停のフィリアス(画面中央):
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Eindhoven: Phileas bus by harry_nl (flickr)
Eindhoven: Phileas bus
Taken on October 19, 2007
Phileasで走るはずの空港行き401系統(画面右)は,この時は一般のバス
だったようです.

磁気式ガイドウェイ・バス関連ログ:
2008/9/15 【Douai】トラム営業開始は一年後か?
2008/9/07 【AC Transit】路線バス版のATO?

内容が間違っていたりリンク切れがありましたら,ご容赦ください.
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2008年10月22日

【オランダ】トラム制限速度は不要と大臣結論

この一週間,欧州各地で路面電車が絡む交通事故が多発しています.
イタリアではミラノで2件とローマで,ポーランドではクラクフ,そして
オランダでもアムステルダム近郊のアムステルフェーン(Amstelveen)で,
二桁台のけが人を出す衝突事故が起きてしまいました.

今年2月には,事故を減らす対策の一環として,オランダ国内四つの街で
トラムに制限速度を設けようという提言が出されていました.
しかし,運輸と治水の大臣(Ministerie van Verkeer en Waterstaat)が
下した結論は,トラムの安全性から,制限速度は不要というものでした.

一つには,2002年と2007年の間で,トラムの事故件数が年間754件から
413件へ半分に近い45%ほど減少していること,その大半は物損のみで,
人身事故は2割であること,などが理由として挙げられています.

人身事故の原因も,トラムのスピードとは関連がなく,相手側の不注意に
よるもので,例えば,音楽を聴いていたり電話をかけていたり,自動車の
場合は信号無視といったことにありました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
21/10/08 Snelheid trams nooit oorzaak ongeluk (ANP)
(Parool ニュースへのリンク)
21 oktober 2008 45 Procent minder tramongelukken
(Blik op Nieuws ニュースへのリンク)

【オランダ】関連ログ: 2008/2/18 トラムに速度制限が提案される

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2008年10月11日

【ルクセンブルク】南部のライトトラム構想

欧州モビリティ週間(European Mobility Week)は,2008年も9月中旬に
行われていますが,その中で発表されたトラム計画が,初めてその地域の
議会で議題にのぼり,関心を集めているという記事が,ルクセンブルクの
ドイツ語新聞(ウェブ版)にありました.

ルクセンブルク南部エッシュ・シュル・アルゼット(Esch-Uelzecht /
Esch-sur-Alzette)郡の,同国第二の街のエッシュ・シュル・アルゼット
と,西隣のサネム(Sanem / Suessem)を結ぶ,Sudtramと呼ばれる5キロ
もしくは6キロほどのトラム路線です.

エッシュ・シュル・アルゼットのEsch-Uelzecht(Esch-sur-Alzette)駅と
サネムのBieles-Zolwer(Belvaux-Soleuvre)駅間には,ルクセンブルク
国鉄(CFL)の60系統(Linn 60)が走りますが,ベルヴァル(Belval)地区に
あった製鉄所の跡地が再開発されるのに伴い,そこへの交通の便を確保
することも兼ね,別線でトラムを走らせようというものです.CFL線は,
製鉄所を避けてフランス国境近くまで跡地の南を迂回しています.
CFL: Chemins de Fer Luxembourgeois

ただしこの計画,長期的な位置付けがされていて,完成は2020年が予定
され,前倒しされても2016年より前にはならないようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
10.10.2008 Auf Schienen durch den Süden?
=ドイツ語 (Luxemburger Wort ニュースへのリンク)

先月のフランス語の発表では,ライト・トラム(tram léger)という言葉が
使われていました.距離が短いからでしょうか.
16-09-2008 Présentation du concept de mobilité pour le site de
Belval-Ouest
=フランス語
(Ministère des Transports du Grand-Duché de Luxembourg へのリンク)

このページの一番下に,Sudtram計画概要と路線図が載っています.

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2008年09月22日

【アントワープ】トラム速達化で車もハッピー

ベルギーのアントウェルペン(Antwerpen)(=Antwerp アントワープ)周辺を
走る,De Lijnのトラム15系統の所要時間を,現行の約30分から25%程度を
短縮することを目指す試みが,年内をめどに実施されようとしています.

アントワープでは,魅力的な公共交通機関を目指し,トラム速達化を図る
方策が探られてきましたが,フランデレン地域政府の交通関係担当大臣が
命じた調査によって,交差点での優先信号の導入や,ドアの開閉を速く
したり,不要なポイント(分岐器)を撤去もしくは移動したり,一部は地下
区間を走るなどで,時間の短縮が可能であることが確認されました.
と同時に,これらの方法は,自動車の流れも悪影響を与えず,流れを妨げ
ないことも,明らかにされています.

このうちの交差点での信号機調整(優先信号)が,アントワープから南に
約7キロほど離れたモルツェル(モルトセル)(Mortsel)を結ぶ,De Lijnの
トラム15系統で,試されることになった模様です.同線は,アントワープ
市内で一部地下区間を走っています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
20/09/08 "Trams kunnen sneller zonder nadelig effect voor auto's"
belga/adv (Het Laatste Nieuws ニュースへのリンク)
20 september 2008 Trams kunnen sneller zonder dat auto's trager
moeten
DWM (Zita.be ニュースへのリンク)

調査報告の原文があればと思いますが,見つかっていません.

アントワープの話題: 2008/8/28 未使用トンネル再利用を確約

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2008年09月13日

【アムステルダム】シティカーゴ計画が危機?

アムステルダム(Amsterdam)で建設中の地下鉄南北線(Noord/Zuidlijn)の
工事現場で,住民が避難を余儀なくされるトラブルが発生,市長が工事の
中止を求めて完成がさらに遅れそうだという報道が駆け巡る中,カーゴ
トラムのアムステルダム版シティカーゴ(CityCargo)計画の現況を伝える
記事が出ていました.

カーゴトラムを運行することになるCityCargoは,2007年3月に行われた
試運転を問題なく終えており,同年7月にアムステルダム市から10年間の
営業権を与えられ,当初の計画よりは遅れるものの,2009年7月には貨物
トラム5本体制で,運行を開始する予定でした.

最初は2008年にも運転開始が期待されていましたが,市が決定を下すのに
時間がかかったとかで,2009年にずれ込んでいたようです.ところが,
今回それが更に遅れるか,最悪の場合は頓挫するかもしれないことが,
明らかになりました.このまま進められたとしても,運転開始は早くて
2009年の秋以降になるそうです.

理由は,貨物輸送に必要な線路など施設の建設に必要な560万ユーロを,
市が出し渋っていることです.
CityCargoは,オランダのエネルギー会社Nuonや,ユトレヒトに本拠を
おく金融機関Rabobankなどから,これまでに6900万ユーロの資金を調達
しています.しかし,市内トラム路線網は市の所有のため,貨物輸送用の
施設でも,民間が直接投資することは出来ないそうです.

しかも,CityCargoの計画は,当初の予定より120万ユーロも多く予算が
必要となることが明るみになるなど,市は計画に数々の疑問点があると
して,その問題解消のほうが資金提供より先だと発言していることが,
伝えられています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
11 september 2008 Vrachttram Amsterdam nog niet op de rails
ANPの記事 (InOverheid.nl ニュースへのリンク)
11-09-08 Vrachttram dreigt er niet te komen
(Parool ニュースへのリンク)
英語版: 11 September 2008 Amsterdam cargo tram in doubt
(DutchNews.nl ニュースへのリンク)

この一件は今のところ未掲載ですが,下記公式サイトでは,ここまでの
流れを簡単に追うことが出来ます.
...::::: City Cargo :::::... (公式サイト英語版へのリンク)

Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
goederentram by Nieuws uit Amsterdam (flickr)
goederentram
Taken on March 7, 2007

アムステルダムのトラム関連では,コンビーノ導入で余剰となった旧型車
のうち,状態のよい16本がサラエボに送られることになったという話題も
ありました.
11 sep 2008 Amsterdamse trams gaan rijden in Sarajevo
(De Telegraaf ニュースへのリンク)

【アムステルダム】CityCargo関連 過去ログ :
2007/3/23 カーゴトラム資源回収も
2007/3/09 カーゴトラム試運転始まる
2006/12/06 シティカーゴ1月から実験へ
2006/11/25 カーゴトラム実現化へ前進

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2008年08月28日

【アントワープ】未使用トンネル再利用を確約

ベルギーのアントワープ(アントウェルペン)(Antwerp / Antwerpen)市を
走る,De Lijnが運行するトラムには,中心部を地下でくぐり抜ける,
プリメトロ(premetro)と称する地下区間があります.

現在までに約15キロ(13.487mとする資料あり)が建設されているものの,
実際に供用されているのは8キロ(8.061m)で,残る5キロ強(5.426m)には
トラムが走っていません.

プリメトロ用のトンネルは1970年代から工事が開始され,1975年に最初の
区間が開通します.その後も東西の軸と,そこから南に伸びるT字形を
形成する路線が徐々に完成していきますが,その路線と一部で乗換えが
できる,別ルートも1980年代に建設されていました.乗換え駅は,地下で
上下二段構造にしているそうです.
しかし,予算不足から別ルートは開通の日を迎えることなく,今日まで
三十年近く,打ち捨てられていたのです.

2004年になり,2025年までを見据えたアントワープの公共交通整備計画,
ペガサス・プラン(Pegasusplan)の中で,その未使用の地下区間を使う
ことになります.
今回は,アントワープ市の市議会議員で,同市を管轄するフランデレン
地域政府の担当大臣が,忘れられた地下トンネルを徒歩で視察し,中が
完全な状態であることを確認して,2015年までにトラムが走ることを,
改めて表明したことが,報道されていました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
27/08/08 Antwerpse premetrotunnel na 30 jaar eindelijk gebruikt
(HLN ニュースへのリンク)
27 augustus 2008 Antwerpen gebruikt tramtunnel na ruim twintig jaar
ANPの記事 (DePers ニュースへのリンク)

現在使用中のと見捨てられていたプリメトロの両方を描いた図は,下記
ページで見ることができ,英語で情報も得られます.
Antwerpen Premetro (Light Rail) (UrbanRail.Net へのリンク)

完成していながら,資金不足で三十年近くも使われなかったトンネルは,
アントワープの恥(Schande van Antwerpen)とされているそうです.
三十年間の維持費も500万から700万ユーロに及ぶとか.
フランデレン地域の政府がペガサス計画に基づき,8150万ユーロを投じて
トラムを改めて走らせることになるのは,未完の5キロ強のうち4キロほど
になるようです.

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2008年08月25日

【ハーグ】試験導入のトラム車掌を終日に?

改札のない市街電車でも,昔の雰囲気を再現するための鉄道は別として,
車掌がいないのが半ば常識になって久しくなりますが,ライトレールの
中には,新規開業時から車掌を乗務させたり,一度は廃止した車掌を復活
させているケースも一部で散見されます.
切符の販売機に不具合があるとか,もれなく運賃収受を行うためという
のが主な目的でしたが,地域によっては,車内の保安強化の意味合いも,
最近は強まっているようです.

オランダでは,アムステルダムのGVBが,1996年からトラムに車掌を復活
させ,その路線も次第に拡大しています.
ランダムに車内改札を行い,次から次へとトラムを渡り歩くからか,直訳
すると飛行編隊という意味になる,vliegende brigadeと呼ばれる,従来
からの切符検査員との,費用対効果の比較も研究されています.

ロッテルダムのRETでは,2003年11月から警備会社に委託して,トラムに
車掌を乗務させています.
デンハーグ(Den Haag)のHTMでも,2007年11月からトラム9系統と16系統で
三年間の車掌の試験導入に踏み切りました.

デンハーグの例は,開始一年後に見直しを図るという条件付きで,運賃
収受と車内保安強化を目的に,現在は14時から終電までの時間限定です.

これを終日乗務にすべきだという声が,デンハーグ市議会のキリスト教
民主同盟(CDA)から挙がっていることを伝える報道がありました.
CDA公式サイトからも,発表されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
22-08-2008 CDA: conducteurs hele dag op tram
(CDA Den Haag 公式サイトへのリンク)
21 augustus 2008 Geweld in tram houdt zich niet aan winkeltijden
(InfoThuis TV ニュースへのリンク)

昨年11月から,HTMのトラムに14時から終電まで,車掌を試験的に乗務
させることになった際の発表と報道:
Proef met vaste conducteurs op trams 9 en 16
(HTM 公式サイトへのリンク)
(9 oktober) Vaste conducteurs op tram 9 en 16
(Gemeente Den Haag 公式サイトへのリンク)
02 november 2007 Echt terug: tramconducteurs
(AD.nl ニュースへのリンク)

先月,オランダ全土で行われていた調査結果がCBSから発表され,それに
よれば,公共交通機関には治安に懸念があるとして,9%の人が路線バス,
トラム,メトロなどの利用を避けているという現状が,明らかにされて
いました.特に,ロッテルダムやデンハーグでの数値はオランダ全国平均
より高く,20%近い人が公共交通を敬遠しているとのことです.
14 juli 2008 Bijna één op de tien reizigers mijdt openbaar vervoer
wel eens wegens onveiligheid

(Centraal Bureau voor de Statistiek へのリンク)
地域ごとのデータなどの詳細は,上記ページからダウンロードできます.

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2008年07月07日

【北ブラバント州】HOVで軌陸バスも候補に

オランダ版の鉄道線路と道路の両方を走れるデュアル・モード・ビークル
(DMV)は,早ければ2009年にも試験走行を行うかもしれません.

オランダ南部ノールト・ブラーバント(北ブラバント)州(Noord-Brabant)
では,州内に高価値公共交通(HOV)を整備する計画があり,4社が各案を
提示しました.これらは住民にも公開され,今秋にも採用する案を決める
ことになります.
HOV: hoogwaardig openbaar vervoer

HOVは,高規格な公共交通機関ということで,高頻度で運行され,まめに
停車しつつも高速で移動でき,快適で認識しやすい乗り物と位置づけが
されています.
4つのグループが提示した案には,ライトレールやBRTなどがありますが,
施設建設費が安いとして,新開発の軌道と路上の両方で走れる連接バスを
提案するコンソーシアムもありました.長さ24mの軌陸両用バスです.

そのコンソーシアム名サザンクロス(Zuiderkruis)には,バイ・モーダル
バス(bimodale bus)と分類される軌陸バスのコンセプトを持つ鉄道技術系
コンサルタント会社のMovaresが加わっています.自社ではRegioRailerと
呼んでいたようですが,ここでは単にBibusと紹介されています.

今回提示された各案は,モード選択だけでなく,どこに路線を設けるのが
効果的かというところまで提案内容が及んでいて,サザンクロスの案では
廃止された鉄道線を利用する,東西南北を軸とするルートが示されます.
東西の軸: BoBo-lijn (Boxtel-Schjijndel-Veghel-Uden-Boxmeer)
南北の軸: HeOs-lijn (Helmond-Veghel-Uden-Oss)

このうち,2009年にもBibusが試験走行するかもしれないのは,廃線と
なった,オランダ南部の北ブラバント州ボクステル(Boxtel)と,ドイツの
デュッセルドルフにほど近いヴェーゼル(Wesel)を結ぶ,Duits Lijntje
(ドイツ線)とも呼ばれる,東西の路線の一部です.
Bibusを大きく取り上げた記事には,ボクステル(Boxtel)とフェフヘル
(Veghel)間で,オランダ語版WikipediaにあるSpoorlijn Boxtel - Wesel
(Duits Lijntje)のページによれば,同区間は約18キロで,2005年に廃止
されたようです.このため,RegioRailerでは疑問視する声もあった,
一般の列車と軌道共有できるかどうかの懸念は不要です.
フェフヘル(Veghel)は人口は2万5千ほどで,サザンクロスの案では東西
南北の軸の要に位置する街になります.廃線跡は,街の北側をかすめる
ように走っていますが,Bibusなら中心部に立寄れるというわけです.

州の公式発表と,デュアル・モード・ビークル案を伝える報道:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
04-07-2008 Noordoost-Brabant krijgt beter OV
HOV 概略: HOV in Noordoost-Brabant
(Provincie Noord-Brabant 公式サイトへのリンク)

05 juli 2008 'Bibus kan in 2009 al over Duits Lijntje'
(Brabants Dagblad ニュースへのリンク)
記事によればBibusは,北ブラバント州でもバス運行事業を行っている
ヴェオリア(Veolia)と アイントホーフェンにある技術大学(Technische
Universiteit Eindhoven)で開発が進められているそうです.ちなみに,
アイントホーフェンは同州最大の都市で,ガイドウェイバスのPhileasが
走っています.

各社の提案内容はPDFファイル版で読むことができます.
Presentatie plannen hoogwaardig openbaar vervoer Noordoost-Brabant
(Hovnoordoostbrabant へのリンク)
デュアルモードヴィークル案は,Businessplan Zuiderkruisです.
対象となる地域の地図や,Bibusの利点,特徴なども記されています.

北ブラバント州東部のインタラクティブ地図: Noord-Brabant
(Google Maps へのリンク)
コンソーシアムのサザンクロスが提唱する東西の軸,BoBo線で結ばれる
街を中心にすえ,画面左上に州都の 's-Hertogenbosch(Den Bosch)が,
やや左寄りの下にアイントホーフェン(Eindhoven)が,画面内に収まって
いるはずです.

関連ログ: 2008/6/08 【RegioRailer】オランダの連接バス版DMV

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2008年06月12日

【アムステルダム】メトロ地下区間工事運休

夏の間は人の流れが少なくなるため,その時期に交通を止めて大規模な
補修や改修などを行うことが多くなる中,アムステルダムのメトロでも,
中央駅(Centraal Station)とアムステル駅(Amstelstation)間の地下区間
が,1977年開業で築後30年を越えたのを機に,6/30から8/17まで運行を
全面的に止めて工事を行うことになりました.GVBでは期間中に両駅間に
シャトルバスを走らせますが,もう一つ秘密兵器がありました.
GVB: Gemeentevervoerbedrijf, Amsterdam(アムステルダム市営交通会社)

中央駅からの地下区間工事中には,3系統のメトロ(Metro)が区間運休を
強いられます.このうち,南部アムステルフェーン(Amstelveen)へ向かう
メトロ51系統アムステルフェーン線(Amstelveenlijn)は,途中で電源切替
(第三軌条750vと架空電車線600v)を行う路線で,さらに南駅から南では,
途中までトラム5系統と地上の軌道を共有し,その後も一部で路面を走る
ことから,快速トラム(Sneltram)とも呼ばれています.
この路線のうち,アムステルダム中心部が運休区間に含まれています.
一方,中央駅発着のトラム5系統は,やはりアムステルフェーンへ向かう
路線で,地図上では中央駅からメトロ51系統よりも南駅へ直行している
線形です.(言葉では判りにくいでしょうから,下記に臨時路線図への
リンクをつけましたので,ご参照ください)


このことから,メトロ51系統の地下区間運休中には,このトラム5系統が
混雑することが予想されるとして,GVBはここに助っ人を投入することに
しました.ウィーンのメトロU6を走っていたE6タイプの車両です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
公式発表: 11 juni 2008 Weense trams rijden zich deze zomer al
warm in Amsterdam

メトロ地下区間工事運休中の案内(路線図付き):
21 mei 2008 Metrotunnel 7 weken dicht
(GVB 公式サイトへのリンク)

ウィーンがメトロU6系統用の部分低床車を追加導入したため,お役御免に
さたE6タイプの車両は,同じオランダのユトレヒトが輸送力増強用に数本
購入しています.実は,そのうちの一部が,夏の間だけアムステルダムで
アルバイトをするのでした.メトロの地下区間運休期間が終わると,9月
からE6は本来の目的であるユトレヒトのラッシュ時輸送に投入されます.

すでに6/11には,3本?レンタル予定のうちの1本が,アムステルダム近郊
ディーメン(Diemen)にあるGVBの車両基地に到着したらしく,近々にも
試運転が行われる模様です.ウィーンのE6が両運転台なのも,GVBトラム
路線網の中で,唯一両運車が走るトラム5系統には好都合でした.

関連過去ログ:
2008/5/23 【ユトレヒト】ウィーンから助っ人来る?!(2)
2008/4/13 【ユトレヒト】ウィーンから助っ人来る?!

ちなみにこのトラム5系統には,自分でiPodなどデジタルプレーヤーに
ファイルをダウンロードして聞ける,ポッドキャスト(Podcast)スタイル
の沿線観光ガイドがあります.

GVBのウェブサイトにあるMP3ファイルを取り込んでいくだけで,沿線の
見所などが聞けるこの方法は,昨年誕生して好評らしく,今度はトラム
4系統バージョンも登場したそうです.
9 juni 2008 Nieuw: toeristische podcast tram 4
英語版案内: Download the podcast A podcast to guide you!
(GVB 公式サイトへのリンク)

新しく出来たトラム4系統版は試していませんが,トラム5系統版は英語で
30分少々のものです.車内で録音したのかバックに走行音も聞こえます.

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2008年06月08日

【RegioRailer】オランダの連接バス版DMV

先月下旬,鉄道線路と一般道の両方を走れるデュアル・モード・ビークル
(DMV)の定員増加に向けた新たな開発が進行中との報道がありました.
道路だけでなくレールの上も走れる車両の開発は,他国でも行われている
とのことですが,オランダはユトレヒトに本拠をおく運輸関係の技術
コンサルタント会社Movaresが,4月中旬に独自の案を発表しています.

Movaresが開発した車両は,バイ・モーダル・バス(bimodale bus)と分類
され,RegioRailerと呼ばれています.

実物はまだのようですが,車両は2車体か3車体の連接バスがベースで,
道路はゴムタイヤ,線路上は鉄車輪で時速80キロ走行が可能とか.
鉄道用の車輪と道路用のタイヤは半径が同じで,駆動や制動装置ばかり
でなく中心のない車軸?(英語ではnon-central axis)まで共有します.
一つの車軸の内側に車輪,外側にタイヤが付く形です.これにより車両
重量を抑えることに成功しました.

その構造ながら,道路と線路の切替点ではタイヤを上昇させ,代わりに
車輪をレール面に接地させて走ることができ,切り替えはDMVと同様に
ノンストップなばかりか,フライング・チェンジ(vliegende overgang)
という切替点を,車輪径とタイヤ径が同じなので時速40キロで通過できる
ともあります.ちなみに,車両価格は一般のバスの約1.5倍だそうです.

RegioRailerは,ライトレールより安上がりで柔軟性があるとして,鉄道
線路がありながら道路の混雑に悩まされている地域や,古くからの鉄道が
新興住宅地の近くを通らないために活かされていない場所など,不採算
鉄道旅客線の救世主として期待されています.
また,RegioRailerの貨物トラック版をつくり,鉄道線上は機関車に牽引
され,道路上は普通のトラックとして自走するといったような,貨物輸送
への応用も考えられている模様です.

ということで,今日はニュースと呼ぶには古い話題でしたが,この車両の
関連リンクを,発案した会社のサイトから順に紹介しておきます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
24 april 2008 Movares vindt opnieuw het wiel uit
Innovaties: Regiorailer - bimodale bus
(Movares Nederland B.V. 公式サイトへのリンク)

オランダ語の記事:
25-4-2008 Bus ook op de rails
(Verkeerskunde ニュースへのリンク)
19 mei 2008 Met de bus op het spoor
(Technisch Weekblad ニュースへのリンク)

英語による情報:
06/05/2008 The RegioRailer: a bus that can ride on the road as
well as on the rails (The Netherlands)

(European Local Transport Information Service へのリンク)
下のページではRailbusとして紹介され,リンク先のPDFファイルに詳細が
記されています.
Dualmode Transportation Concepts
(Innovative Transportation Technologies へのリンク)

Movares社がRegioRailer導入先として例に挙げているのは,オランダ東部
オーファーアイセル州のズウォレ(Zwolle)とカンペン(Kampen)間の単線
非電化路線のKamper線(Kamperlijntje)です.ここを300万ユーロ投じて
RegioRailer対応とすることで,現在一日5千人そこそこの利用者数を6千
から7500人まで引き上げることが出来るだろうと考えています.
Kamper線は,地方鉄道線トラム化の候補路線にもなっていた路線です.

なお,RegioRailerは基本的にバスで目視運転を行うため,鉄道車両に
装備される保安装置(ATB)は不要とMovares社は考えているようですが,
そのことや,通常の列車が行き交う中で運転できるかどうかは定かでない
と,Technisch Weekbladの記事には記されています.
ATB: Automatische treinbeïnvloeding

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2008年06月06日

【フローニンゲン】大広場にRegioTram到着

オランダ北東部フローニンゲン(Groningen)の大広場(Grote Markt)に,
全長38mにも及ぶあるモノが持ち込まれました.6/07まで展示されます.

街の中心にあり,フローニンゲン市庁舎とマルティニ教会(Martinikerk)
の主塔(Martinitoren)がそびえる大広場に届いたのは,デンハーグから
遥々250キロかけて運ばれた,ランドシュタットレール(RandstadRail)を
走るHTMのトラムトレイン車両,アルストム製70%低床車レギオシタディス
(Regio Citadis)です.これはRegioTram計画のデモンストレーションで,
公開討論会も行われた模様です.

検討中の計画では,フローニンゲン州の州都フローニンゲンには3路線の
市電網を構築するほか,中央駅(Hoofdstation / Centraal Station)から
複線電化の鉄道(Staatslijn C)で,南に約28キロ離れているドレンテ州
アッセン(Assen)まで,トラムトレインを走らせる予定です.2020年を
目途に,周辺の他の街にも走行路線を拡大させるようともしています.

フローニンゲン市には市電も走っていた時代もありましたので,計画が
実現すれば復活ということになります.最初の市内線は,中央駅と市内
北部にあるフローニンゲン大学(RUG)などがあるZernikecomplex(Zernike
Campus)の間を結ぶ路線で,途中は今回HTMの低床車が展示された大広場
(Grote Markt)も通る予定です.開通は2014年を目指します.
RUG: Rijksuniversiteit Groningen

水曜日(6/04)の夜に到着したRegioCitadis搬入の様子は,公式サイトや
各種メディアで報じられました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
0 5 - 0 6 - 2 0 0 8 Tram in stad
(RegioTram Groningen 公式サイトへのリンク)
このサイト内には,RegioTram計画概要なども記されています.

04 juni 2008 Regiotram op de Grote Markt
(Dagblad van het Noorden ニュースへのリンク)
5 juni 2008 Tram op Grote Markt in Groningen
(Radio TV Noord ニュースへのリンク)

先月下旬,フローニンゲン市はトラム計画を発表していました.
28 mei 2008 Trams keren terug in Groningen
(De Telegraaf ニュースへのリンク)
市内線第一期分の建設費は1億5千万から2億ユーロと見積られています.
記事によれば,オランダの空の玄関口スキポール空港とフローニンゲンを
結ぶ高速鉄道(Zuiderzeelijn)計画が中止となった見返りとして,資金の
一部は,政府が肩代わりすることになっているとのことです.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年05月23日

【ユトレヒト】ウィーンから助っ人来る?!(2)

ウィーンでは部分低床車導入でお役御免にされようとしている,U6専用の
E6タイプの車両が,1本ユトレヒトにやってきて1か月以上が経ちます.
このほど,ユトレヒトの市長やオーストリア大使なども見守る中,初めて
試運転が行われました.

平日には3万5千人が利用しているとされ,更に年3%の増加率を示している
ユトレヒト(Utrecht)のトラム(sneltram)の,ラッシュ時の増強用として
E6が役立つかどうかの試験が,これから続けられます.

今回の報道には,ウィーンからの助っ人,レッド・トラム(rode tram)と
記事に書かれていますが,全部で20本やってくる予定であることが記され
ています.これを3本連結して6編成として投入することが想定されている
ことも明らかになりました.また,ウィーンのE6が選ばれたのは,仕様が
ほぼ一致することに加え,素早く調達できたからとのことです.

試運転の結果が良好なら,ユトレヒトとニーウェヘイン(Nieuwegein)間の
60系統(lijn 60)のラッシュ時に,9月から投入の予定ですが,一部の駅を
通過する快速運転も検討されている模様です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
22 mei 2008 Wolfsen doet proefrit met Weense tram
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
22 mei 2008 Weense tram maakt proefrit door stad
(RTV Utrecht ニュースへのリンク)
両記事とも,ウィーン時代と同じ塗装のままの4946号車の画像を掲載して
います.

【ユトレヒト】関連過去ログ: 2008/4/13 ウィーンから助っ人来る?!


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2008年05月22日

【ルクセンブルク】ライトトラムのルート案

昨年6月からTGVでパリと2時間少々で結ばれたルクセンブルクの駅前に,
2015年にはトラムが乗り入れているかもしれません.
ルクセンブルクには,1990年代からトラムトレイン構想がありましたが,
なかなか話を前に進めることができませんでした.しかし,数年前からは
ライト・トラム(tram léger)という形で議論と検討が重ねられ,このほど
LuxTramのルート発表となったようです.

第一期区間は,見本市などの会場LuxExpoがあるKirchberg地区と,市の
中心地にあるバスステーション(Hamilius),そこからやや南にある鉄道の
中央駅(Gare centrale)の間を結びます.
費用は1億5千万ユーロと見込まれ,路線長は記述が見当たりませんが,
ルートに沿って地図上で測ってみると7キロ前後でしょうか.停留所数は
13となっています.

2020年までに公共交通のシェア25%を目指すmobil 2020計画の中にある,
ライトトラム計画(Le projet tram léger)には,中央駅から,南西に位置
するCessange地区への路線も含まれますが,それは第二期だそうです.

ルクセンブルク大公国政府からの発表と報道:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
20-05-2008 Présentation du tracé retenu pour le tram léger à
Luxembourg
(Gouvernement du Grand-Duché de Luxembourg へのリンク)

ドイツ語 20-05-2008 LuxTram bringt große Veränderungen
(Luxemburger Wort ニュースへのリンク)
英語 21-MAY-08 LuxTram project to cost 150 million euros
(The Station Network ニュースへのリンク)

英語の記事は架線集電か,軌道から集電かの選択肢があるようなことも
記しています.

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2008年05月08日

【フランダース】在来線ライトレール化検討へ

ベルギー北部のフランデレン(フランス語読みはフランドル,英語読みは
フランダース)(Vlaanderen / Flandre / Flanders)の地域政府運輸相が,
地域内の在来線3区間に,ライトレールかライトトレイン(lighttrain)の
導入を望んでいるとの記事がありました.
ライト・トレインとは,文字通り軽量車両ということですが,近距離列車
という意味で使われているようです.オランダ語版Wikipediaによれば,
地下鉄車両なども含みますし,電車である必要もなく,車内がコンパート
メントにわかれていない,通勤形車両全般を指すようです.

主要都市間を早く快適に移動できるのは鉄道(ここではインターシティ等)
ですし,都市内移動はトラムやバスが担っています.しかし,やや範囲を
広げた地域内の鉄道輸送が脆弱である現状があり,これを改善するために
考えられている模様です.建設や環境などに携わる会社(Grontmij)の調査
結果も,それを裏付けていました.

検討されている3路線は次の通りで,駅の増設が考えられています.
Spoorlijn 51A/Spoorlijn 66 Zeebrugge-Brugge-Lichtervelde 約36キロ
Spoorlijn 52 Antwerpen-Boom-Puurs 約27キロ
Spoorlijn 58 Gent-Eeklo-Maldegem 約35キロ

記事にもありますが,例えば北海に近いゼーブルッヘ(ゼーブルージュ)
(Zeebrugge / Zeebruges)から州都ブリュッへ(ブルージュ)(Brugge /
Bruges)を経て,リヒターベルデ(Lichtervelde)までの路線では,現在の
8駅から,復活を含めて7駅を途中に増設する構想で,Grontmijの見積もり
では280万ユーロ必要とされています.

アントウェルペン(Antwerp アントワープ)(Antwerpen / Anvers)では,
アントウェルペン(アントワープ)中央駅(Station Antwerpen-Centraal)
への乗入れ復活に際して廃線を活用するなら190万ユーロ,スヘルデ川の
河畔(Scheldekaaien)沿い(=新線?)なら1260万ユーロと,必要額に差が
あります.

ヘント(Gent / Gand / Ghent)からは,Eekloから先を通常の旅客営業線
として復活させる必要があるようで,2300万ユーロと見積もられます.
現在EekloとMaldegemの間は,Stoomcentrum Maldegemという蒸気運転も
行われる保存鉄道となっているそうです.

ここまでは地上設備ですが,実現にはさらに,車両購入費としてライト
レールなら1本300万ユーロ,ライトトレインは同450万ユーロ必要です.
これらの投資を2009年までに決めたいとしているようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
07/05/2008 Van Brempt wil lichte treinen en snelle trams
(Knack ニュースへのリンク)
6/5/2008 Van Brempt wil Light Rail-verbinding in Brugge
(Stadsomroep Brugge ニュースへのリンク)
Knackの記事は,パリ近郊イルドフランスのT4(トラムトレイン)の画像を
載せています.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

Michiel1972作のBelgium railroad mapを使い,検討路線を緑色に変え,
駅名を入れてみました.
Belgische_lighttrain.png
nl.wikipedia.org/wiki/Afbeelding:Belgium_railroad_map.svg
資料を基に構成しましたが,正確ではないかもしれません.
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2008年04月18日

【Phileas】アイントホーフェンでの現状

ハワイ州ホノルルでは,市議会で大量輸送機関のモード選定が決まるはず
でしたが,議員の一人が家庭の事情で欠席したこともあり,4対4で結論が
再び持ち越しとなりました.次回は4/23が予定されています.
一見して無関係に思われるこの話は機会を改めますが,昨日(4/16)は米国
運輸業界の重鎮と言ってもいい前運輸長官も,議会で鉄レールと鉄車輪の
組合せの優位性を説いていました.その鉄道の対立候補の一つとして名が
挙がっているBRT(bus rapid transit),Phileasの近況です.

Phileas(フィリアス)とは,磁気ビーコンによるガイドウェイバスの一種
で,APTSが製造しています.今のところ,オランダ南部の人口約21万の街
アイントホーフェン(Eindhoven)市でHermesが運行する2路線に,2004年
から営業運転に投入されているのが最初の採用例ですが,フランスでは
ゴムタイヤ式トラム(名称 Évéole)として,北部のドゥエ(Douai)が今年
9月の開業を目指して現在準備中です.
APTS: Advanced Public Transportation Systems

このアイントホーフェンでの運転状況に関して,最近の状況が報じられて
いました.一つは関心の高まっているホノルル発のゲスト編集者による
記事で,もう一つはユトレヒトへの導入に反対するブログです.双方とも
内容は似ていて,情報源は同じかもしれませんが,両数が微妙に異なって
います.

それらによれば,アイントホーフェンでは2004年にPhileasを12本導入
したものの,平均して稼動しているのは3本だけで,2路線の運行に必要な
8本を賄うため,一般の連接バスを投入しているとか.最大の特徴である
磁気式ガイドウェイ機能も,全く使われていない模様です.

稼働率が低いのは,LPG(液化石油ガス)エンジンと電気モータによるハイ
ブリッド式に問題があるからのようで,エンジンをディーゼルに代える
ため,ホノルルの記事が参考にしたと思われる資料によれば,2007年12月
から9本を改修中で,第一号が戻ってくるのは2008年6月とのことです.
オランダ語のブログは,50万ユーロをこのエンジン交換に掛けていると
していました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ゲスト編集者によるホノルル発の記事(英語):
4/7/2008 City Should Stick with Plan for Steel on Steel Rail
System in Honolulu
(Hawaii Reporter ニュースへのリンク)

こちらは,ユトレヒト中央駅(Utrecht CS)と大学(Universiteit Utrecht)
のある東部De Uithof地区を結ぶ過密路線バスの代わりには,トラムでは
なく,価格が三分の一になり,工事も容易なPhileasが良いのではないか
とするオランダ語の記事:
27 maart 2008 Comfortabel en snel naar De Uithof
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
それに呼応する形で,アイントホーフェンの例を挙げ,かの地では低価格
ではなくなっていることと,ユトレヒトでは既存トラム路線があるため,
新しいモードではなく,トラムで建設すべきではないかとするブログ:
28-03-08 Phileas slecht alternatief voor tram
(Unieuws.nl ブログへのリンク)

ホノルルの記事が一部を引用している参考資料:
New Era Hi-tech Buses. # Phileas
(citytransport.info へのリンク)

関連過去ログ:
2008/3/31 【Douai】ゴムタイヤトラム開業9月に延期

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2008年04月13日

【アムステルダム】GVB崩壊の危機?!

先日,中央駅で地下鉄が派手に脱線したアムステルダムでは,その事故を
契機に懸念が広がり,地下鉄を運営しているGVBには線路を保守管理する
能力が無いとする報告書があることが,明るみになりました.
GVB: Gemeentevervoerbedrijf, Amsterdam

線路には地下鉄だけでなくトラム軌道も含まれていて,GVBの経営能力の
欠如が指摘されている模様です.記事タイトルには崩壊(instorten)と
いう言葉が使われました.
12-04-2008 'Openbaar vervoer op instorten'
(Het Parool ニュースへのリンク)

先月,全国7万人を対象とした調査では,GVBはオランダ全土の公共交通
機関の中で,最低の烙印を押されていたばかりです.
14 March 2008 GVB voted worst public transport firm
英語の記事 (DutchNews.nl ニュースへのリンク)

オランダでは,自治体が市内公共交通の運営を委託している街が多くを
占めていますが,アムステルダム,ハーグ,ロッテルダムの三大都市は
市が実権を握ったままで,その維持が可能な状況になっています.
オランダで自治体から運行を委託されている民間企業のArriva,Veolia,
Connexxionの三社は,連盟(FMN)を組んでロビー活動を開始したという
報道もありました.
FMN: Federatie Mobiliteitsbedrijven Nederland

彼らに言わせれば,公営状態の公共交通事業者(上記三都市)は利用者を
増やす努力をほとんど行っておらず,自分たちならもっと乗客を増やせる
と主張しています.
11/04/08 Private Companies in Public Transport Launch Lobby
Organisation
英語の記事 (NIS News Bulletin ニュースへのリンク)

オランダ語版WikipediaにあるGVB (Amsterdam)の項目によれば,GVBは
株式会社で,アムステルダム市が株式を所有しているものの,2012年迄に
GVB全体(地下鉄,トラム,バス)が入札にかけられるとあります.

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【ユトレヒト】ウィーンから助っ人来る?!

中央駅と大学のある地域を結ぶバス路線を,トラム化する話が出ている
ユトレヒト(Utrecht)では,低床車モデルとしてアルストムのシタディス
(Citadis)を一日走らせたことがありますが,今度は混雑する既存トラム
路線(sneltram)の助っ人として,オーストリアのウィーンから中古トラム
車両を購入することをBRUが検討しており,そのための適合試験走行が
今月から開始されている模様です.
BRU: Bestuur Regio Utrecht (ユトレヒト地域の地方政府?)

ユトレヒトのトラム(sneltram)の利用者数は年3%の増加を示しており,
平日は3万5千人が利用しているそうです.そこでラッシュ時の増強用と
して,ウィーンの路面電車車両,タイプE2E6に白羽の矢がたったのでした.
紹介している記事には製造後17年とあり,ユトレヒトの同22年より車齢が
5年若く,今後も17年間は大丈夫だろうとされています.
車種を当初E2と記しましたが,コメントをいただいた「ひぐらし」さん
からのご指摘通り,正しくはE6でした.


軌間,規格,電源(750v/600v),高床など,書類の上ではウィーンのE2E6は
ユトレヒトの路線でも走れることになっていても,実際には色々障害が
あるものです.ドアとホームの段差に懸念があるようで,早々に改修が
行われるようですが,その他にも問題がないかどうかを確認するため,
5月まで中央駅とNieuwegeinの間の60系統(lijn 60)で試験走行が行われる
ことになっています.

ウィーンのE2E6は車両の長さが19m強しかなく,ユトレヒトの29mより短い
ため連結運転が必要ですが,BRUは3本連結で一度に300人輸送することも
視野に入れている模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
04 april 2008 Weense tram tegen spitsdrukte
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
09 april 2008 Weense tram op proef in Utrechtse regio
(Engineering 360 ニュースへのリンク)
どちらの記事にも,小さい画像が載っています.

【ユトレヒト】関連過去ログ:
2007/9/22 トラム延長ほぼ決まり? ほか
2007/9/07 9/09 ミュルーズからの来賓

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2008年02月26日

【ブリュッセル】ドレスデンCarGoTramに触発

ドイツのドレスデンで2001年から本格的な運転を開始したカーゴトラム
(CarGoTram)は,その成功が他の街にも影響を及ぼしているようですが,
ベルギーのブリュッセルでも市内軌道への導入が検討されていました.
2年前に行われた実現性を探る調査では困難との結果が出た模様ですが,
ここにきて話が再燃しそうな気配です.
実際にドレスデンを訪問してカーゴトラムの運転台に便乗取材したものと
思われる記事もあります.一般客の乗るトラムの間に挟まれ,道を譲り
ながらも,途中は交差点などで停まるだけだったとか,工場内の到着線は
一般人立入禁止となっているらしく,その手前で降ろされたけど,通り
から荷降ろしの様子は伺えたというような話まで出てきます.

紹介されることも多いドレスデンのカーゴトラムですが,高級車製造を
睨んでフォルクスワーゲン社がドレスデン市内に建設した新工場への部品
調達が目的でした.
新工場は別名ガラスの工場(Gläserne Manufaktur)と呼ばれ,建物から
してガラス張りですし,有害物質を出さないのはもちろんのこと,工業
廃液や煙をも出さず,ガラス張りの製造工程が特徴です.ここでは最終
組立工程が行われますが,部品を貯蔵する場所がないため,市の中心部を
はさんで設置された物流センターからの絶え間ない供給が必要でした.
普通ならトラックの出番ですが,市内に路線網を張り巡らせているトラム
に,輸送の白羽の矢が立ったというわけです.90年代後半の話でした.

今回の記事はオランダ語で,解釈に多少の推測も含まれてしまいますが,
費用の面でも作業効率の面でも,実はトラック輸送のほうが,安上がりで
簡単なのだそうです.しかし,カーゴトラムで運ばせることにより,渋滞
知らずでクリーンな環境を住民は手にしているそうです.

翻ってブリュッセルでは,MIVBの運行する市内のトラム路線には,多くの
地下区間も含まれていて,カーゴトラム(vrachttram)の運行には不適当
との調査結果が2年前に出ていたそうです.
MIVB: Maatschappij voor het Intercommunaal Vervoer te Brussel
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
23-02-2008 Ruim baan voor de goederentram
23-02-2008 Inspiratie voor Brussel?
23-02-2008 City Cargo in Amsterdam
(Brusselnieuws ニュースへのリンク)

関連過去ログ:
2007/9/23 【ベルギー】沿岸と首都の各トラム延長計画
2007/3/09 【アムステルダム】カーゴトラム試運転始まる

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2008年02月18日

【オランダ】トラムに速度制限が提案される

オランダの運輸長官(Staatssecretaris van Verkeer en Waterstaat)が,
路面電車関連の交通事故を減らす目的で,トラムの最高速度を制限する
べく,オランダの4つの街で路面電車を運行する事業者と協議を行うと
テレビ番組で発言していましたが,対象となるハーグやロッテルダムの
事業者がそれに反論している様子を,メディアが取り上げています.

オランダでは,2002年から2006年までの間に,路面電車の絡む交通事故で
36人が犠牲になっているそうです.けが人も数百人に及ぶのだとか.
速度制限を設ける提案は,それらを少しでも減らしたいというところから
出ています.これまでにも何度か試みられているようですが,実現には
至っていないのでした.
実際にトラムを運行しているHTM(ハーグ)やRET(ロッテルダム)は,平均
時速は20キロ台前半で,時速50キロを出せる場所さえ市内にはほとんど
ないのが現状と反論しています.

その他にはアムステルダムとユトレヒトのトラムが,制限速度導入検討の
対象です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
17 feb 2008 Gesprek over maximumsnelheid trams
(De Telegraaf ニュースへのリンク)
17 februari 2008 HTM ziet weinig in nieuwe maximumsnelheid trams
Novumの記事 (Elsevier ニュースへのリンク)
17 februari 2008 RET: trage tram niet veiliger
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)

これを書いている間にも,月曜朝のアムステルダムで,ミニバスと路面
電車が衝突事故を起こし,けが人が出たとの記事が出ました.

ところで話は変わり,先日ミラノで路面電車とバスの痛ましい衝突事故が
あったばかりのイタリアで,トラム計画の是非を巡るフィレンツェ市の
住民投票が2/17実施されました.開票が進むごとリアルタイムで得票数が
表示されるページも,フィレンツェ市の公式サイト内にありました.
それによれば,開票は全て終了したようにみえ,SI(=YES)が過半数を得て
います.しかし,誤訳でなければSIの意味するところは計画撤回への賛成
票だったはず.そのページの表示は,最終的な投票結果ではないとも記さ
れています.
イタリア国内だけはでなく,オランダを含む諸外国でも直前に報道されて
きたフィレンツェ市の投票の行方は,今後の記事の内容次第ですし,先に
日本語の報道も出るかもしれませんが,明日紹介できる見込みです.

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2008年01月23日

【ブリュッセル】低床車追加発注へ

ブリュッセル(Brussels / Bruxelles)のSTIB(MIVB)が,ボンバルディアに
100%低床車を追加発注しています.
STIB: Société des transports intercommunaux de Bruxelles
MIVB: Maatschappij voor het Intercommunaal Vervoer te Brussel

最大102本のFLEXITY Outlookが,2009年4月から2012年7月までの間に,
ブリュッセルに納入されるとボンバルディアが発表しました.このうち
確定は87本で,約1億9500万ユーロ(2億8500万ドル)とされています.
フランス語の記事には,102本を含め合計で2億5千万ユーロという数字も
出ていますが,いずれにしても,STIB(MIVB)史上最も大規模な契約です.

STIB(MIVB)では,2003年に46本と続く2005年にも22本のFLEXITY Outlook
モデル100%低床車をボンバルディア(Bombardier)から購入していました.
今回の追加発注も,2003年に結ばれた五か年包括協定の一環だとのこと.
車両はベルギーのブルージュ(Brugge / Bruges)にある同社工場で製造
されますが,台車はドイツのジーゲン(Siegen)での製造になります.

STIBのFLEXITY Outlookには,車両長の異なる2つのタイプがあります.
32mで5車体を持つT3000形式と,43.4mで7車体のT4000形式です.2003年の
契約ではT3000が27本とT4000が19本で,2005年にはT3000のみ22本が発注
されています.
今回の87本の内訳は,プレスリリースには出ていませんが,フランス語の
報道によれば67本がT3000で,車齢30年を超えたPCCカーの7700形式を置き
換えるとのことです.残る20本がT4000になります.

FLEXITY Outlookは,最近ではドイツのクレフェルト(Krefeld)が発注して
いますし,今春にはインスブルックでも営業運転に投入されるでしょう.
その他の導入先はボンバルディアのプレスリリースが掲載していますが,
同じタイプはこれまででも300本を超えているそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ボンバルディア プレスリリース: January 22, 2008 Bombardier Signs
Agreement With STIB For A Total Of 102 Additional Trams For
Brussels
(Bombardier 公式サイトへのリンク)
フランス語の記事: 22/01/08 La STIB signe le plus gros contrat
d'achat de son histoire
(7sur7 ニュースへのリンク)

ブリュッセルのSTIBは,これまでの契約にあるFLEXITY Outlook68本と
今回の102本に加えて,1990年代初頭の100%低床車黎明期に51本が納入
されたT2000を含めると,低床車両数が221本となり,ボンバルディアに
よれば公共交通機関としては世界最大規模になると,フランス語の記事は
伝えています.(現実にはベルリンやウィーンがこれを上回りそうです)

関連過去ログ: 2007/9/23 【ベルギー】沿岸と首都の各トラム延長計画

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2007年10月28日

【RandstadRail】1年ぶりに全線で営業運転

10/08にはランドシュタットレール(RandstadRail)のOosterheemlijnと
呼ばれるRR4系統(RandstadRail 4)だけが営業運転を再開し,その後は
取り残されたRR3系統(RandstadRail 3)のうち,ハーグ(Den Haag)市内と
ズーテルメール(Zoetermeer)市内Seghwaertまでが10/20に運転を再開,
最後にズーテルメールを「の」の字の形に周回する線区(通称Krakeling)
だけが旅客営業できない試運転状態でしたが,10/27にそれも解消して
ようやく全面的に旅客営業運転を再開することになりました.

土曜日(10/27)は,RR3系統とRR4系統は運賃無料で開放された模様です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
公式発表: 25-10-2007 RandstadRail volledig in gebruik
(RandstadRail 公式サイトへのリンク)

週末のため,全線で営業を再開した後の報道はまだ見つかっていません
ので,当日朝の記事を紹介しておきます.
27 oktober 2007 RandstadRail met passagiers door Zoetermeer
ANPの記事 (Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)

RR4は青,RR3は赤で表示しています.
RandstadRail_Oct27.png

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ランドシュタットレール これまでの道のり:
2007/10/07 Zoetermeerへの運転再開へ
2007/9/05 一部区間で電車の運転再開
2007/5/09 営業再開時期は依然不明
2007/2/14 【ハーグ】満身創痍のランドシュタットレール
2007/1/13 試運転の再開は2月以降に
2006/12/30 HTMは脱線可能性を事前認識?
2006/12/09 脱線原因はトラムトレイン特有か?
2006/12/01 ランドシュタットレールまた脱線
2006/11/12 ロッテルダムとメトロで直結
2006/11/04 中央駅で運行開始間もないLRV脱線
2006/10/28 10/29よりRandstadRail一部運転
2006/09/03 トラムトレイン10月までお預け
2006/8/26 在来線のライトレール化遅れる
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2007年10月07日

【RandstadRail】Zoetermeerへの運転再開へ

ランドシュタットレール(RandstadRail)の,ハーグ(Den Haag)とズーテル
メール(Zoetermeer)を結ぶ区間が,ようやく10/08から営業再開します.
ただし,Oosterheemlijnと呼ばれるRR4系統(RandstadRail 4)だけです.
RR4系統は,デンハーグ市内のDe Uithofから中央駅を経由して在来線から
ライトレールに転換された区間を走り,ズーテルメール市内のJavalaan駅
(Oosterheem地区)に至る区間を走ります.

RR4は,ハーグ市内線からズーテルメールへの直通運転時の営業ダイヤで
9/03から運行されていましたが,ハーグ中央駅で乗客を降ろし,その後は
旅客を乗せずにズーテルメールへ向かっていました.中央駅からズーテル
メールまでの間は試運転の最終段階というわけです.それがこのたび当局
(IVW)が許可を出したのに伴い,月曜からは旅客を乗せたまま運転できる
ようになります.10/05に発表されていました.
IVW : Inspectie Verkeer en Waterstaat
相次ぐ脱線事故で運休に追い込まれてから10か月以上を要しています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
公式発表: 5-10-2007 RandstadRail 4 vanaf maandag 8 oktober weer
van start met reizigers
(RandstadRail 公式サイトへのリンク)

RR4運転再開の発表があったことを伝える記事:
5 oktober 2007 RandstadRail naar Zoetermeer maandag van start
Novum Nieuwsの記事を掲載 (Elsevier ニュースへのリンク)
05 oktober 2007 Randstadrail gaat rijden
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)

これで,今も残る運休はRR3系統(RandstadRail 3)のみとなりましたが,
こちらも来週から営業ダイヤで旅客を乗せない試運転(Proefbedrijf)に
入るとのことです.ちょうどRR4が,9/03から行っていたのと同じ段階に
なります.RR3の走る区間では,ズーテルメール市内を「の」の字に周回
するルートで,その形状からKrakelingとも呼ばれる線区に問題を抱えて
いました.

ハーグからズーテルメールに到着するランドシュタットレールは,RR4も
RR3も,まず市内では地平のVoorweg駅(Voorweg Laag)に停車します.
その後は両者とも市内を東西に横断してSeghwaert駅までは共通ですが,
そこからRR3は,反時計回りにズーテルメールを四分の三周するルートに
入ります.その周回ルートは再びVoorweg駅にやってきますが,今度は
高架になっていて,Voorweg Hoogと呼ばれています.

RandstadRail_Oct08.png
RR4は青,RR3は赤で表示しています.(薄赤の破線は試運転区間)

問題は,その駅構内の線路が昨年11月に脱線事故を起こした場所と同じ
ような状態になっていることでした.左右のレールの高さが異なり過ぎる
ため,改修には道床から作り直す必要があるようです.今回それが行われ
たのかどうかは判りません.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

ランドシュタットレール関連 前回の紹介:
2007/9/05 一部区間で電車の運転再開
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2007年10月04日

【オランダ】フランス企業のConnexxion買収

オランダで,路線バスなどを中心とする公共交通関を運営する同国最大の
会社が,ヨーロッパ第四の規模を目指すフランス第三の公共交通の請負い
会社に買収されることが決定的になりました.欧州委員会が計画を承認
した模様です.

オランダの会社はConnexxionで,路線バスのほかにも最近紹介していた
ユトレヒトのトラム(sneltram),アムステルダムの船(Openbaar vervoer
te water),同国内の一部の鉄道(Valleilijnなど)も運営しています.

フランスの会社はTransdevで,同国第三位の公共交通請負い会社です.
国内でトラムの走る街では,ナント,グルノーブル,ストラスブール,
モンペリエ,オルレアン,ミュルーズ,ヴァレンシアンヌ,ランス(現在
建設中)などの公共交通を担っています.トラム運営に強く,フランス
国外でもこれまでに英国,スペイン,ポルトガル,オーストラリアにも
勢力を伸ばしていました.

今年6月末には,Connexxionの株はTransdevと銀行(Bank Nederlandse
Gemeenten)に,三分の二が2億2500万ユーロで買い取られていたことが
明らかにされていました.残りもいずれ全て買収されますが,吸収は欧州
委員会が承認するかどうかにかかっていたようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ブリュッセル発ANPとして,オランダ向けの報道などがありました.
3 oktober 2007 Franse Transdev mag Connexxion overnemen
(Metro Nederland ニュースへのリンク)
ANP: Algemeen Nederlands Persbureau
02-07-2007 Connexxion verkocht aan Fransen
(z24 ニュースへのリンク)

z24の記事には,Connexxion側はこの併合で,ドイツや北欧の大都市へ
触手を伸ばせるようになると考えているように読める部分があります.

Connexxionが運営するユトレヒトのトラム
Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けます
Sneltram at "24 oktoberplein zuid" in Utrecht
by Reinout van Rees (flickr)
Sneltram at 24 oktoberplein zuid in Utrecht
Taken on May 29, 2007

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2007年09月23日

【ベルギー】沿岸と首都の各トラム延長計画

今日はベルギーの話題が2つになりました.
ベルギーが北海に面する海岸近くをひたすら走り続けるベルギー沿岸軌道
(Kusttram)の路線網を拡大させる計画を,フランデレン(フランドル /
フランダース)地域政府(Vlaamse Regering)が発表しています.
鉄道だけで複線で89キロ,さらにそれに接続する路線バスを強化増強した
公共交通網を,2022年までに構築するものです.

フランデレン(フランダース)地域政府(Vlaamse Regering)が運営する会社
De Lijnにより運行されているベルギー沿岸軌道(Kusttram)は,全線が
西フランデレン州(西フランダース州 / West-Vlaanderen)を走ります.
現在はオランダ国境に近いクノック・ヘイスト(Knokke-Heist)から,北海
沿岸を西南西に進み,オーステンデ(オステンド / Oostende)を経て,
フランス国境に近いデ・パンネ(De Panne)まで至ります.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ルートは正確ではありませんが,地図上でベルギー沿岸軌道の位置を表す
と,だいたい次のリンク先のようになります.Knokke-Heist - De Panne
(Google Maps へのリンク)

Neptunusと呼ばれる計画のうち,Kusttramの路線延長は長期的なもので
2014年以降になる模様ですが,北海沿岸の各拠点から内陸に伸びる路線が
主になります.
* ゼーブルッヘ(ゼーブルージュ / Zeebrugge)からは,この地域の中心で
州都でもあるブリュッへ(ブルージュ / Brugge)へ,
* オーステンデ(オステンド / Oostende)からも,ブリュッへへ,
* コクシード(Koksijde)から,フールネ(Veurne)へ,
* デ・パンネ(De Panne)から,ダンケルク(Duinkerke / Dunkerque)へ,
となります.最後のダンケルクはフランス領で,これだけは内陸ではなく
北海沿岸沿いに進み,国境を越えることになるため,フランス側の承諾も
必要とされます.

これらの延長路線では,Kusttramの車両が走ることになるのか,あるいは
ライトレールなど(原文ではlightrailtram,lighttrain)になるかは,
検討の上で最適なものが選ばれるとのことです.
ゼーブルッヘやオーステンデとブリュッへの間には,既にベルギー国鉄
NMBSの直流電化された線路が走っているため,それらを活用しつつ電車を
どうするかということなのかもしれません.
NMBS: Nationale Maatschappij der Belgische Spoorwegen
(=SNCB: Société Nationale des Chemins de Fer Belges)

Neptunus計画は,ここ五年間で70%以上伸びている西フランデレン州内の
De Lijn利用者増加に対応することと,自動車に代わる交通機関の確保を
目的として,トラムの延長だけでなく,路線バスとの接続改善など公共
交通網の統合を目指し,4億3千万ユーロの投資が必要とされています.
詳細は,De Lijnのサイトに掲載されています.
Het Toekomstplan West-Vlaanderen (2007-2022)
(De Lijn 公式サイトへのリンク)

いくつか記事も出ました.
20/9/2007 De Lijn: opnieuw tram Brugge-Knokke en Brugge-Oostende
(Stadsomroep Brugge ニュースへのリンク)
21 september 2007 Neptunusplan De Lijn wil dubbel zoveel West-
Vlaamse reizigers
(Krant van West-Vlaanderen ニュースへのリンク)

しかし,西フランデレン州の計画は遅きに失したという声もあるようで,
同じフラマン語共同体(Vlaanderen)に属す,フランデレン地域圏中部の
東フランデレン州(Oost-Vlaanderen)とアントウェルペン(アントワープ /
Antwerpen)を州都とする北部のアントウェルペン州にはPegasusplan,
東部のリンブルグ州(Limburg)はSpartacusplanという,De Lijnやバス,
NMBSの接続を改善する同様の計画がすでに実施されているところでした.
20 september 2007 'De Lijn investeert niet in West-Vlaanderen'
(Het Nieuwsblad ニュースへのリンク)

さて,ベルギーの首都ブリュッセルにもトラムの話題があります.
市内450か所の交差点にトラムやバスの通行を優先させる信号機システム
(lichtbeïnvloedingssystemen)を導入することになりました.このうち
150か所は2008年春までに設置するそうです.加えて,路上を優先的に
走るため,2011年までにトラムの専用軌道(eigen bedding)化を,現在の
60%から90%までに引き上げる予定です.同時に,バスも専用レーンを
9%から40%にします.

また,ブリュッセルの路面電車を運行するMIVBが,新線建設の免許を申請
したとの記事もありました.系統建替えではなく新線建設は(最近では)
まれなことだとか.
MIVB: Maatschappij voor het Intercommunaal Vervoer te Brussel

将来はブリュッセル北駅と空港を結ぶことになるかもしれない路線の一部
区間で,新しいトラムの車庫が近くにできたNMBSのBordet駅近くから,
Leopold III通り沿いにWahislaanまでの部分のみです.詳細は未定ながら
欠番の26番(tramlijn 26)が割り当てられるようです.

19-09-2007 Altijd groen licht voor Brusselse trams en bussen
21-09-2007 En daar komt tram 26...
(Brussel nieuws ニュースへのリンク)

PDFファイルの路線図は,ここからダウンロードできます: MIVB Netplan
(MIVB 公式サイトへのリンク)
ここで得られる路線図では,バスもトラムも同じ線になっています.

26番トラム建設予定 想像図: Leopold III-Laan/N22 - Bordet station
(Google Maps へのリンク)
あくまで記事に出てきた地名を結んだだけで,実際は異なる可能性が高い
でしょう.また,空港の位置がわかるような縮尺に調整しました.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2007年09月22日

【ユトレヒト】トラム延長ほぼ決まり? ほか

オランダの話題が2つあります.
先日,普段はフランスのミュルーズを走る100%低床トラムがユトレヒトを
一日走ってから間もなく,BRUとそれを構成する9つの市は,委託していた
コンサルタント会社から,懸案だったユトレヒト中央駅(Utrecht CS)と
大学(Universiteit Utrecht)のある東部De Uithof地区を結ぶのは,今の
トラム(sneltram)路線(lijn Utrecht-Nieuwegein-IJsselstein)を改良
して延長させる形が最適との推薦を受けていました.
また,ユトレヒトからDe Uithofよりさらに東部のザイスト(Zeist)や,
南部のフィアネン(Vianen)などへのトラム路線構築も良い反応でした.
BRU: Bestuur Regio Utrecht (ユトレヒト地域の地方政府?)

BRUなどはこれを受けて年内には決定を出し,その後も順調に運ぶと,
現在は全長25m級の3車体連接バスが頻繁に走る中央駅とUithof地区の間の
道路を,2012年か2013年には路面電車が行き交うことになるようです.
今の路線にも低床車両が導入されているでしょう.

Google Earthからでもはっきり見えるバスレーン(busbaan)を,トラム
軌道に転換するに5500万ユーロ必要との見積もりが出ています.また,
既存路線改良は,その程度により2500万から5000万ユーロだそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
19-09-2007 Keuze voor één tramsysteem in stad en Regio Utrecht
(Gemeente Utrecht ニュースへのリンク)
この他にも短信が多数ありました.

ユトレヒト関連 過去ログ:
2007/9/07 【ユトレヒト】9/09 ミュルーズからの来賓

【アムステルダム】
もう一つは,アムステルダムの毎週ノーカーサンデー案です.
オランダ政府は,2008年からアムステルダムでは毎週日曜をノーカーデー
にするほか,ディーゼル燃料税や自動車の使用にかかわる税率の引き上げ
など,強力な法案を発表したと報道がありました.欧州モビリティ週間に
あわせたのでしょう.

記事によれば,日曜日は午前9時から午後5時までの間,アムステルダムの
環状道路より内側には外から自動車が入れなくなり,環状道路より内側の
道路は,自転車と歩行者のみに開放されます.その時間帯は公共交通か,
例外として通行が認められるタクシーを利用することになります.これが
イベントではなく毎週行われることになるかもしれません.

公共交通が不便な地域への対策として,パークアンドライド施設の倍増も
考えられています.既に実施中のパークアンドライドでは,環状道路外側
からの訪問車両に対し,今は一日5.50ユーロの駐車料金で公共交通機関に
有効な切符を2枚配布しているのを,一台につき5枚にすることも望まれて
いる模様です.
また,アムステルダム市としては,これを機会に市電と路線バスの24時間
運行を希望しているそうです.

September 21, 2007 Going Dutch on Sunday means two, not four,
wheels
(Motoring & Independent Online ニュースへのリンク)
南アフリカ共和国向けの記事のためか,通貨単位がR=ランド(rand / ZAR)
になっています.換算率は1EUR=9.85ZAR,1ZAR=0.10EURぐらい,日本円
換算ではR1.00=16.51円前後のようです.


誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2007年09月13日

【リエージュ】高速道路ではなくトラムを

パリからケルンを目指して走る高速列車タリスが,ブリュッセルの次に
停車するベルギーのリエージュ(Liège)で,同市の東側で欠けた状態に
なっている環状高速をつなぐ建設計画を中止し,代わりにリエージュや,
その周辺地域内を結ぶトラムやトラムトレインの計画検討を求める署名
運動があるという報道がありました.

リエージュでも1960年代までは路面電車が走っていましたが,人口19万
近い市内の公共交通を今支えているのは,路線バスだけの状態です.

中止を求められている道路建設計画とは,高速道路のA605号線のことで,
ヨーロッパを東西に横断する高速道路E40と,南北を縦貫する同E25を連絡
する13キロほどの路線ですが,このリエージュの東側を走る周回道路が
完成すると,ドイツからルクセンブルクやフランスに至る輸送ルートが
大幅に改善されるということで,リエージュ州を含むワロン地域圏の政府
(Gouvernement wallon)では,4億ユーロの予算をつけて計画の優先度を
高めています.
ベルギーでは連邦制への移行により,南半分のフランス語を公用語とする
地域を中心とするワロン地域圏にも,独自の議会と政府があります.

しかし,そのワロン政府の閣僚でも,設備相を兼ねる財務相がA605計画を
推進しているのに対して,運輸相が自動車以外の交通機関も支持する?と
発言するなど,対立意見もある模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
12/09/2007 Un millier de Liégeois réclament un tram au lieu d'une
autoroute
(Le Vif/L'Express ニュースへのリンク)

東側だけが欠けている周回高速道路を完成させる計画の公式サイトで,
地図の掲載されているページ: Présentation 1 Introduction
(la liaison Cerexhe-Heuseux - Beaufays (A605) へのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2007年09月07日

【ユトレヒト】9/09 ミュルーズからの来賓

一日おいて,またオランダの話題で恐縮です.
オランダにはノーカー・サンデー(Autoloze Zondag)と称して,自動車の
運転を禁じる?日曜日があるそうですが,今年2007年は国内4大都市圏でも
実施されるそうです.
その一つユトレヒト(Utrecht)では,国内トップを切って9/09がAutoloze
Zondagに指定されています.
ユトレヒトには,中央駅(Centraal Station)にも発着するライトレール
(Sneltram)が走っていて,ユトレヒトとニーウェヘイン(Nieuwegein)や
アイセルスタイン(IJsselstein)どを結んでいます.その路線に,9/09
には,フランスのミュルーズ(Mulhouse)から来賓がやってくる予定です.

ユトレヒトのSneltramは車齢が25年に近づき,入替え時期が来ています.
このご時勢ですから低床車の導入が検討されていますが,候補の一つで
あろうアルストムのシタディス(Citadis)が,ノーカー・サンデー9/09の
昼から4時間,ユトレヒトからニーウェヘインへ走る模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
30 augustus 2007 Franse tram rijdt in Utrecht
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)

ミュルーズの低床車は,南米アルゼンチンのブエノスアイレスへ長期間の
貸出しを行っていますが,先日もスウェーデンのストックホルムへ,同じ
アルストムのシタディスが,マドリッドから遠征に行っていました.
ストックホルムでは,今は動く博物館のような存在で昔の車両を走らせて
いる市電7系統を,詳細は不明ですが,中央駅まで延伸する計画があり,
延長後は古典的な車両に加え低床車も走らせることになっていて,この秋
にも発注先が決まるとのことでした.

ユトレヒトに話を戻しますと,ここでは中央駅とユトレヒト大学のある
東部のDe Uithofを結んでいるバス路線を,ライトレールに転換しようと
いう構想が出ています.下記記事でも触れられていますが,その区間の
バス12系統は日に3万人もの利用があるそうです.全長25m級の3車体連接
バス(Van Hool製モデルAGG300,定員160名)が投入され,朝から夕方まで
ひっきりなしに(2分から3分間隔で)運転されています.
ライトレールへの変換は現在のSneltram路線を延長する形をとりますが,
これが実現するかどうかBRUが間もなく決定を下す?,というような記事が
出ていました.
06 september 2007 Zicht op tram naar De Uithof
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
7-09-2007 Besluit over tram Utrecht nadert
(Reformatorisch Dagblad ニュースへのリンク)
7 september 2007 Utrecht wil nog meer trams inzetten
(RTV Utrecht ニュースへのリンク)
RTV Utrechtの記事には,現在のSneltram車両が載っています.

BRU: Bestuur Regio Utrecht (ユトレヒト地域の地方政府?)
ユトレヒトでは,州内32あるヘメーンテ(gemeenten)=最小単位の自治体の
うち,9つのヘメーンテがPlusregioを構成しています.

2015年までに,ユトレヒトと東部のザイスト(Zeist),ニーウェヘイン
(Nieuwegein)と南部のフィアネン(Vianen)などを結ぶ路線網の構築も考え
られているようです.位置や人口は,下記リンク先が参考になります.
Utrecht (agglomeration) (英語版 Wikipediaへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
地名などの日本語表記は,ウィキペディア日本語版を参考にしました.

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2007年09月05日

【RandstadRail】一部区間で電車の運転再開

オランダのランドシュタットレール(RandstadRail)を覚えていらっしゃる
でしょうか.ハーグ(Den Haag)と衛星都市ズーテルメール(Zoetermeer)を
結ぶ路線をトラムトレイン仕様に転換して,ハーグではHTMの市内線(路面
電車)に直通運転する鉄道です.
HTM : HTM Personenvervoer
(ハーグの公共交通で,前身は,Haagsche Tramweg-Maatschappij)

その他に,ハーグとロッテルダム(Rotterdam)のRotterdam Hofplein駅を
結ぶ路線もあります.こちらはハーグ市内での乗入れはありませんが,
将来はロッテルダム側で地下鉄と直通運転する計画があり,ロッテルダム
中央駅で工事が行われています.

転換工事完成の遅れがありながらも,期待の中で昨秋開業しましたが,
わずか1か月の間に脱線事故が相次ぎ,工事中の時と同じバス代行に戻っ
てしまいます.その間に脱線の原因が明らかにされる中で,当局IVWが
安全面への懸念を強く示し,それらが改善されるまで運転再開がないと
された鉄道です.
IVW : Inspectie Verkeer en Waterstaat

そのランドシュタットレールが,漸く営業運転再開にこぎつけました.
昨年11月末の運休以来,9か月以上が経っています.
ただし,全線ではありません.9/03から旅客営業を再開したのは,デン
ハーグ中央駅(Den Haag Centraal Station)とロッテルダムHofplein駅を
結ぶ,RETの車両により運転されるErasmuslijnと呼ばれる路線のみです.
RET : Rotterdamse Elektrische Tram (ロッテルダムの公共交通)

Erasmus線では,これまでハーグ中央駅とハーグ郊外のNootdorp駅の間で
代行バスに乗換えなければならなかった利用者が,やっと通しで電車に
乗車できるようになりました.
また,同時に2009年からオランダ全土の公共交通機関で使えるようにする
計画の非接触式共通カード,OV-chipkaartがErasmus線で利用できるよう
になっています.今回はキャンペーンで,4.50ユーロ分入金済みの無記名
カードを,先着1万名に無料配布したようです.

一方,ズーテルメール(Zoetermeer)へ向かう路線は,依然運休中です.
しかし,営業運行時のダイヤ通りに運転される試運転の最終段階にまで,
一部区間を除いてこぎつけました.
Erasmuslijnの営業再開と同じ9/03から,HTMに直通するレギオシタディス
(Regio Citadis)が,時刻表通りに走り始めた模様です.Proefbedrijfと
呼ばれるこの段階では,非営業で旅客扱いは出来ませんが,最短で2週間
問題なく運転できれば,営業再開の許可が下りるとみられています.
このProefbedrijfが許可されたのは,Oosterheemlijnと呼ばれる線です.
これはRR4系統(RandstadRail 4)に該当し,ズーテルメール内では周回
ルートに乗らず,その名のようにまっすぐ東を目指して走ります.

これに対して,ズーテルメール市内を「の」の字のようにぐるりと回る
周回ルート(その形状からKrakelingとも呼ばれる区間)は,Testbedrijf
ということで,Proefbedrijfの一つ手前の試運転段階に留まります.
ループ状の路線が真っ直ぐ東西に貫通する路線と交差するVoorweg駅は,
Krakelingが高架でOosterheemlijnが地平の立体交差になっていますが,
いまだ高架のKrakeling上のVoorweg駅(Voorweg Hoog)で,脱線の原因と
なった軌道不良状態が完全に解消されていないからのようです.なお,
ランドシュタットレールの発表では,カント(verkanting)という言葉は
使われず,scheluwteと表現されています.これも,片方のレールが,
もう片方より高いという意味のようです.

ランドシュタットレールとしては,再開へ一番遠い位置にあるKrakeling
のほうを,早く営業を再開したいと考えています.ズーテルメール市内を
周回するからか,この路線のほうが需要が高いのだそうです.

資料を基に地図を作成しましたが,正確ではないかもしれません.
RandstadRail_Sep07.png
Zoetermeer市内の灰色の破線がKrakeling
青い破線がOosterheemlijn

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ズーテルメールへのOosterheemlijn(RR4)が,非営業で時刻表通りに運転
される試運転の最終段階に入ることと,ロッテルダムへのエラスムス線
(Erasmuslijn)が営業運転を再開すると発表する公式案内:
2-9-2007 Oosterheemlijn start met proefbedrijf
2-9-2007 RandstadRail Erasmuslijn rijdt weer naar Den Haag
(RandstadRail 公式サイトへのリンク)

Erasmuslijn運転再開は数多くのサイトが報じていました.ここでは,
数少ないOosterheemlijn(RR4)の試運転最終段階の記事を紹介します.
04-09-2007 Start proefbedrijf Oosterheemlijn
(Telstar-online ニュースへのリンク)
29-08-2007 Laatste testfase RandstadRail op Oosterheemlijn
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)

ちなみに,一足先に営業運転を再開したロッテルダムへのErasmuslijnが
proefbedrijfを開始したのは,8/17でした.

ところで,ハーグに導入されたレギオシタディスはご難続きのようで,
8月下旬にもHTM線内で脱線事故がありました.一瞬緊張が走りましたが,
軌道内に自転車のフレームが放置されていたことが原因と判明し,路線
再開の妨げとはなっていない模様です.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

2007年ランドシュタットレール特集 過去ログ:
2007/5/09 営業再開時期は依然不明
2007/2/14 【ハーグ】満身創痍のランドシュタットレール
2007/1/13 試運転の再開は2月以降に
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2007年05月16日

【オランダ】地方交通線の一部をトラム化か?

オランダの地下鉄やトラムなどを除く,普通鉄道全般のインフラと運行
割当などを管理しているProRailは,所有する路線の約三分の一の距離を
占める地方路線を,いかにして経費を安くあげながら利用者に魅力的に
して収益を向上することができるか,アイディアをコンペの形で公募して
いました.

今回その勝者が決まり,その概要が明らかにされています.ひとことで
言えば,地方路線をトラム化してしまうというものでした.Vertramming
というそうです.
その考えを出したのは,lightrail.nlなどのサイトでお馴染みのRVDBと,
ARCADISのグループでした.彼らがコンペの賞金10万ユーロを受け取る
ことになるようです.

地方ローカル線を路面電車スタイルで運行することで,列車運転本数を
増やしたり,新たに駅を設けて利便性を高めます.従来の車両より加減速
性能が高いため,駅数が増えても所要時間は変わりません.
トラムトレイン化というよりは,非電化区間を電化したり,運用車両を
路面電車車両に置き換えるということだけで,幹線に乗入れたり,路面
軌道を新たに敷いて市内に入り込むようなことは,行わないようです.

最初の転換試験路線として,オランダ東部のオーファーアイセル州の街,
ズウォレ(Zwolle)とカンペン(Kampen)を結ぶKamper線(Kamperlijntje)が
挙がっています.
この13キロほどの路線は非電化で,現在NSが列車を運行,一日平均利用は
5100人とされています.現在途中駅はありませんが,間に2駅を新設する
ようです.
NS : Nederlandse Spoorwegen

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
5/14に表彰式が行われたようです(ProRailの発表) :
Winnaar ProRail Prijsvraag: trams op het spoor
(ProRail 公式サイトへのリンク)

詳細はこのページにも記されているようですが,オランダ語だけです.
lightrail.nl ProRail Prijsvraag
(RVDB - Urban Planning のサイトlightrail.nl へのリンク)

ローカル線のトラム化ということで,記事も出ていました.
14 mei 2007 Tram is goed alternatief voor trein
(Telegraaf ニュースへのリンク)
15-05-2007 Trams op het spoor wint ProRail PrijsVraag
(Infrasite ニュースへのリンク)

記事には他の候補区間も出ています.

北ホラント州(オランダ北西部)
* ハールレム(Haarlem) - ザンドフォールト(Zandvoort) 間
Spoorlijn Alkmaar - Hoorn
* アルクマール(Alkmaar) - エンクハウゼン(Enkhuizen) 間
フリースラント州(オランダ北東部)
Spoorlijn Harlingen - Nieuwe Schans (Staatslijn B)
* レーワルデン(Leeuwarden) - ハルリンゲン(Harlingen) 間
* レーワルデン(Leeuwarden) - スタホーレン(Stavoren) 間
ヘルダーラント州(オランダ南東部)
* ナイメーヘン(Nijmegen) - クレーフェ(Kleve)(ドイツ) 間


最後に本題からは外れますが,同じオランダの話題ということで,
ハーグ(デンハーグ)(Den Haag)のランドシュタットレール(RandstadRail)
が,一部で旅客営業を開始しました.と言っても,不通区間の再開では
なく,元々市内HTM6系統だった路線が,RR4系統としてレギオシタディス
(RegioCitadis)を使って再出発するものです.不通区間が再開すれば,
ハーグ中央駅からズーテルメール方面まで運転されることになります.
15-5-2007 RandstadRail 4 rijdt vanaf 16 mei traject Den Haag
(RandstadRail Nieuwsへのリンク)
RR4の運転区間は,Den Haag CentraalからDe Uithofのみとなります.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

ランドシュタットレール(RandstadRail)関連 直近ログ :
2007/5/09 【RandstadRail】営業再開時期は依然不明
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2007年05月09日

【RandstadRail】営業再開時期は依然不明

オランダのIVWは,昨年11月ランドシュタットレール(RandstadRail)が
脱線し,17名の乗客が負傷した事故の調査結果を発表しました.
11月下旬に起きた2件の脱線事故のうち,ロッテルダムから乗入れてくる
RETのメトロ車両がハーグ手前のForepark駅近くで脱線したのは,やはり
原因は分岐器で,それも設置時に問題があり,その時点で損傷していた
にもかかわらず,そのまま開業してしまったからというものです.
IVW : Inspectie Verkeer en Waterstaat
RET : Rotterdamse Elektrische Tram (ロッテルダムの公共交通)

建設時にポイントを適切に設置する技術が不足していたこと,関係者間の
コミュニケーション不足,他の電車が損傷していたポイントを破損した
のに,それを伝達できず脱線を招いたとして,ランドシュタットレールは
安全面での管理が行き届いていなかったと結論付けました.

当局がこのような結論を出したことで,ランドシュタットレールへの営業
認可が厳しくなりそうなことも報じられているようです.
営業再開時期に関しての情報は今回は報じられてなく,デンハーグ中央駅
(Den Haag Centraal Station)から郊外のNootdorp駅と,ズーテルメール
(Zoetermeer)へは,事故直後の昨年11月末からバス代行のままです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
オランダの当局が事故調査報告を発表したと伝える記事の一部 :
08-05-2007 Ontsporing RandstadRail door wissel
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
8 mei 2007 Controle op veiligheid RandstadRail was niet in orde
(Telegraaf ニュースへのリンク)

RandstadRailの公式サイトには,現時点で4/25付けのニュースを最後に
目新しい情報はありません.
4/25付けのニュースによれば,3月中旬には試運転を開始したとあり,
営業再開にはIVWの同意が必要としています.

ランドシュタットレールへ出向中のRET車両が脱線した現場 : Forepark
(Windows Live Local bird's eye へのリンク)
リンク先をMSインターネットエキスプローラーで開いても,単なる地図
しか表示されない場合には,表示メニュー下のエンコードを日本語以外
(例えば西ヨーロッパ言語など)に変更すると,航空写真に切り替わるかも
しれません.

リンク先で表示されるバードアイ画像は東向きで,電車は画面左の線路を
ハーグ(画面下方向)からロッテルダム(画面上方向)に向かって走っていま
した.画面右の線路は車庫への出入りに使われるようです.
昨年11月もう一つの現場 : Ternoot (バードアイ北向き)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

ランドシュタットレール関連 過去ログ(2007年分) :
2007/2/14 【ハーグ】満身創痍のランドシュタットレール
2007/1/13 試運転の再開は2月以降に
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2007年04月19日

【ベルギー/カナダ】通勤時の公共交通利用率

ベルギーでは,6割の人が通勤に公共交通機関を利用するものの,4割は
通勤にバスや列車,路面電車などを利用せず,車で通勤していることが,
調査結果により明らかにされたという記事がありました.
公共交通機関は,運行が不定期であることと,乗り場へのアクセスが悪い
ことが,避けられている原因だそうです.
調査結果では,男性より女性のほうが通勤に公共交通を利用する割合が
高いこと,勤務先では大学関係?(universitair diploma)が最も利用され
ていて,その他には政府機関,会計やサービス業などで多いことが判明
したそうです.

実はこの調査,ベルギーだけではなく,世界28か国7万人の被雇用者を
対象にしたもので,調査対象28か国のなかで通勤の際の公共交通機関の
利用度60%のベルギーは,スウェーデンと同位の19位でした.
調査は,世界的な人材派遣会社ケリーサービス(Kelly Services)が実施
しました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ベルギーの調査結果を報じるオランダ語の記事 :
04.2007 Belg verkiest auto boven openbaar vervoer
(Carguide ニュースへのリンク)

元のデータが公開されていないかと,ケリーサービスのサイトを探して
みましたが,今のところはカナダで取り上げているだけでした.
Kelly Global Workforce Index : April 2007 - Public Transport
(Kelly Services Canadaニュースリリースへのリンク)

カナダではベルギーより若干順位が高く,通勤時の公共交通利用は64%に
あがり,15位です.
28か国の中で,最も利用率が高いのはインドネシアの93%で,その後には
88%で香港が続きます.逆に公共交通の通勤利用の割合が低い国には,
トルコ(29%),米国(34%)などがあるとのことです.

カナダのサイトでは,カナダ国内での年齢別利用度も掲載されていて,
20歳未満が74%なのに45歳から54歳の世代では61%だったり,運賃が低く
なれば,24歳未満の21%が公共交通の利用を考えるのに対して,45歳以上
では12%足らずであることなども,紹介されています.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2007年03月23日

【アムステルダム】カーゴトラム資源回収も

オランダのアムステルダム(Amsterdam)で,GVBの市電を拝借したカーゴ
トラム,シティカーゴ(CityCargo)の試運転が,今月上旬から開始された
ことは既にご紹介していますが,本格的に運転される暁には,外周道路
周辺の集配所から市内中心部に設けられる中継点まで荷を運んだ後に,
帰りには廃品を運び出すことになりそうです.
GVB : Gemeentelijk Vervoers Bedrijf

廃品回収業者が,カーゴトラムを運営するCityCargoと,契約を交わした
ことが,一斉に報じられていました.
アムステルダムで運行予定のカーゴトラム,シティカーゴは,荷物を市内
中心部の中継点で電気自動車に引渡したあとは,空車で外縁部の基地まで
戻る予定だったようです.市内からの発送品がないのかどうか気になる
ところですが,シティカーゴが運行されるようになれば,この回送になる
はずだった帰り道も無駄にしないように,紙やプラスチックなどのゴミを
運ぶというものです.
契約した回収業者は,現在アムステルダム市内にゴミ回収車を走らせて
いますが,各種の規制に悩まされていたようです.

なお,記事に使われているVuilnistramは,ゴミのトラムという意味に
なりますが,契約を交わしたVan Gansewinkelは廃品回収からリサイクル
まで行っているようですので,資源回収とタイトルを付けてみました.
アムステルダムの件では,ただ単に廃品回収だけかもしれません.どちら
にしても,回収は,紙やプラスチックなど乾燥したものに限られます.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
この件は,ANPで配信されて,各メディアが取り上げています.
22-03-2007 Vuilnistram in Amsterdam
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)

リサイクル業者?Van Gansewinkelの公式発表 :
22/03/2007 Afval per vrachttram de Amsterdamse binnenstad uit
(Van Gansewinkel ニュースリリースへのリンク)

アムステルダムで試験運行が開始された貨物路面電車,シティカーゴは,
他国の言語でも紹介されています.例えば,イタリアでは簡単なコメント
と,トラックを模した塗装の2台目の画像も載っていました.
Amsterdam, un tram sostituirà i camion in città
(La Repubblica ニュースへのリンク)
フランス語の記事 :
16/03/2007 Amsterdam expérimente le tram de fret
(Moniteur-Expert ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

アムステルダム CityCargo関連 過去ログ :
2007/3/09 カーゴトラム試運転始まる
2006/12/06 シティカーゴ1月から実験へ
2006/11/25 カーゴトラム実現化へ前進
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2007年03月09日

【アムステルダム】カーゴトラム試運転始まる

アムステルダム(Amsterdam)のカーゴトラム,シティカーゴ(CityCargo)の
試運転が,3/07から開始されました.3/31まで続けられます.昨年12月の
段階では1月からで,少し遅れたようですが,今回の結果を踏まえて,
今年5月にも当局では導入是非を決定する予定です.

現在,アムステルダムの市内には,一日平均5千台の貨物自動車が流入
しているそうです.カーゴトラム(CityCargo)の試験運行が成功して正式
導入されれば,2008年から53本のカーゴトラムを使い,トラックの流入
台数を半分に減らし,大気汚染も軽減されることが,期待されています.
貨物トラムは,7.5トン貨物自動車の4台分の荷物を搭載できるそうです.
貨物を運搬するカーゴトラムのことを,オランダの新聞では,Vrachttram
とかgoederentramと記しています.

車両は,GVBのものを2台改造しました.試験運行の前半では,貨物を搭載
せずに運行され,3/19から,実際に荷物を載せて,朝7時から夜11時まで
時間限定で運転される予定です.
GVB : Gemeentelijk Vervoers Bedrijf

シティカーゴ(CityCargo)は,アムステルダムの外周道路周辺にある集配
所で荷を搭載し,市電路線網を走って市内中心部に入り,2か所に設け
られる中継点で,荷物を電気自動車(E-car)に載せ変えます.あとは配送
先まで電気自動車の役割となる模様です.
計画では,2008年から53本のカーゴトラムと,電気自動車400台がこれに
投入されます.また,1200人以上の雇用も創出するとしています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
旅客向けの車両を改造した,カーゴトラムの画像が見られる記事 :
Nieuws 8 maart 2007 (Logistiek ニュースへのリンク)
Vrachttram maakt eerste meters door Amsterdamse binnenstad
この記事の下のほうには,RTL4で放映されたらしい映像も見ることができ
ます.音声はサッパリわかりませんが,テープカットや走行シーンなども
収容されていました.また,シティカーゴ(CityCargo)の人が車内でイン
タビューを受けているシーンがあり,それがカーゴトラム車内で撮影され
たものだとしたら,車内には座席が普通に残っているように見え,現時点
では,車内の改造は,ほとんど行われていないように伺えます.

運転開始当日には,アムステルダム市も広報を出していました.
この内容を配信しただけの記事も,多く出回っています.
7 maart 2007 Proef met vrachttram in Amsterdam
(Gemeente Amsterdam ニュースへのリンク)

アムステルダムの路面電車を取り上げた記事が,もう一つあります.
08-03-2007 Meer buggy's in de tram
(Parool ニュースへのリンク)
こちらも,2週間だけの試験的なものですが,コンビーノ1本で座席を一部
撤去して,ベビーカー用のスペースを一台分増設するようです.
在来車両には十分な場所があるのと,路線バスは全く場所が確保できない
ため,コンビーノだけの話ですが,好評なら月末にもコンビーノ全車に
普及させるかどうか,決定が下されるとのことです.
その他にもこの記事には,2006年のGVBの成績が記されています.
それによれば,2006年は年間の輸送が2億5300万人で,1100万ユーロの
利益が得られたそうです.輸送人キロも9億8700万で,2005年との比較で
3%の増加になっています.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

アムステルダム CityCargo関連 過去ログ :
2006/12/06 シティカーゴ1月から実験へ
2006/11/25 カーゴトラム実現化へ前進
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2007年02月14日

【ハーグ】満身創痍のランドシュタットレール

デン・ハーグ(Den Haag)のランドシュタットレール(RandstadRail)が,
2/12から運転開始という報を聞きつけられ,どうなっているのかという
お問合せをいただきましたので,先月からの状況を,簡単に報告させて
いただきます.

まず,今週から運転開始となったのは,下図にある薄赤の区間です.

RandstadRail_Feb07.png
資料を基に独自に構成したもので,正確ではないかもしれません

ハーグのLoosduinen地区から,ハーグ中央駅(Centraal Station)まで,
HTMによる市電(HTM3系統)で運行されていた区間で,番号を引き継いで
そのままRandstadRail 3(RR3)系統となりました.これまでは,レギオ
シタディス(RegioCitadis)の乗入れ対応工事の関係で,バス代行になって
いたものです.
HTM : HTM Personenvervoer
(ハーグの公共交通で,前身は,Haagsche Tramweg-Maatschappij)

RR3も,最初の予定は1/22に代行バスからレギオシタディスによる運転に
切り替わるはずでした.
しかし,トラブルとは縁が切れないランドシュタットレールの悲しさか,
レギオシタディス乗入れ対応工事が終了した場所で脱線するなど問題が
発生し,今月までずるずると延期されていたのでした.実は,2/12に運転
開始となった翌日の2/13にも,今度はコンピュータートラブルとかで,
遅れが生じるなどの混乱に陥っています.

在来線を転換した区間は,依然運休中です.カント超過だった区間の改修
工事は開始されたようですが,今後,沿線住民らの信頼を回復していく
道のりは,かなり険しいものになるのでしょう.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
先月の時点でのRR3系統運転開始の遅れを伝えていた記事の一つ :
29-01-2007 Aangifte tegen beheerder RandstadRail
(Reformatorisch Dagblad ニュースへのリンク)
RR3系統 運転開始後のトラブルを伝える記事の一つ :
13-02-2007 Computerstoring legt RandstadRail stil
(Trouw ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

RandstadRail 関連 直近の過去ログ :
2007/1/13 【RandstadRail】試運転の再開は2月以降に
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2007年01月13日

【RandstadRail】試運転の再開は2月以降に

昨年11月下旬,ほぼ同時刻に起きた2件の脱線事故の原因は,それぞれ
転轍機の不具合と,過剰なカント量にありました.

オランダのデン・ハーグ(Den Haag)と,その近郊にあるズーテルメール
(Zoetermeer)や,南南東に約20キロ少々離れたロッテルダム(Rotterdam)
とを結ぶ在来線を転換して,デンハーグでは路面電車の市内線に直通運転
するトラムトレイン形式のランドシュタットレール(RandstadRail)は,
予定より遅れて昨秋開業しました.
しかし,その後トラブルが相次ぎ,遂に11月下旬には脱線事故でけが人を
出してしまい,それ以降は電車の運行を停止しています.
巨額の投資を行なって,それまで運行していたNSの在来線電車を止めて
までトラムトレインに転換した結果が,最悪の状況に陥りっています.
NS : Nederlandse Spoorwegen (オランダ国鉄)

11月下旬に起きた2件の脱線事故のうち,ロッテルダムから乗入れてくる
RETの地下鉄車両が,ハーグの手前のForepark駅近くで脱線したのは,
転轍器不良が原因と発表されました.詳細はわかりませんが,事故調査に
よって内部文書が調べられた結果,昨年夏の時点で,シーメンスが転轍機
(ポイント)に不具合があると警告を発していたことが,今度は明らかに
なっています.
RET : Rotterdamse Elektrische Tram (ロッテルダムの公共交通)
(RETの地下鉄車両は,ハーグの路面電車網(市内線)には入りません)

不具合の内容は記事に書かれていて,制御が効かないとか,ソフトの問題
のように読めますが,よくわかりませんので,興味をお持ちでしたら下記
リンク先の記事原文に挑戦してみてください.
路線には約60の転轍器(ポイント)があります.これまで20か所で調査した
結果,半分の10か所に問題があることがわかりました.これらを全て改修
することになります.
一方,ハーグ中央駅(Den Haag Centraal Station)の近くで,レギオシタ
ディス(RegioCitadis)が脱線したほうは,やはり原因はオーバーカントと
発表がありましたが,その場所は脱線の可能性があることをHTMは事前に
知っていたことは,既に伝えてられている通りです.
HTM : HTM Personenvervoer
(ハーグの公共交通で,前身は,Haagsche Tramweg-Maatschappij)

脱線原因が,2件(TernootとForepark)とも明らかになりましたが,営業
運転再開の見通しは,現在もたっていません.
ランドシュタットレールの2つの路線のうち,ロッテルダムへ向かう線
では,転轍器(ポイント)の改修を今月中に終えて,2月から試験走行を
開始したいと昨日発表がありました.
ハーグから衛星都市のズーテルメール(Zoetermeer)へ向かう線は,現場
となったTernoot駅近くの高架線上のカントを調整する必要があるため,
1月末から3月上旬まで工事が行なわれます.
この工事により,HTMのトラム市内線(2系統と6系統)も,迂回を余儀なく
されて影響を受けますが,ランドシュタットレールの電車が試運転でも
走れるようになるのは,早くても3月からになります.

Ternootは,ランドシュタットレールの駅ではなく,ズーテルメールに
向かう同線が,市内線から分岐した直後にあるトラム市内線上の駅です,
脱線現場に近いため名前が使われています.

資料を基に独自に構成したもので,正確ではないかもしれません

RandstadRail3.png

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
転轍機(wissel)に問題があることは,事前に警告されていました.
11-01-2007 RandstadRail was gewaarschuwd
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
Siemens waarschuwde RandstadRail
(Nos ニュースへのリンク)

ハーグとロッテルダム間では,2月から試験走行を予定しています.
電車運休による代行バスの経費が毎週15万ユーロ,収入減が20万ユーロに
及ぶとされ,HTMでは毎週35万ユーロの損出があるそうです.誰がこの
責任を負うことになるのか,現時点では明らかではありません.
12-01-2007 RandstadRail gaat testen in februari
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)

脱線原因の調査結果が,ランドシュタットレールから発表されました.
今後の予定も記されています.
12-1-2007 Resultaten onderzoek ontsporingen RandstadRail
(RandstadRail 公式サイトへのリンク)
レギオシタディス乗入れで,路面電車区間の市内線でも改修工事のため
バスが代行している区間がありましたが,その工事終了に伴い,市内線
HTM3系統が,1/22から電車運行再開というようなことも書かれています.

ハーグと人口12万弱の衛星都市ズーテルメールの間には,NSの在来線も
走っています.通勤電車も運転されますが,Goudaへ向かう線(Spoorlijn
Gouda - Den Haag)で,インターシティ列車も走っています.
それがランドシュタットレール運休で,代行バスよりも早いこの路線の
通勤電車(Stoptrein)を選ぶ人も多く,連日超満員だそうです.
その混雑具合は,まるで日本のようだと言った人の言葉をタイトルにした
記事まであるほどですが,慣れない満員の車内で,呼吸困難を起こした
人が出てしまい,それが元で途中の駅で避難騒ぎも起きます.今週は,
それらが連日にわたって報道されていました.
08-01-2007 NS schiet Zoetermeerse reizigers te hulp
09-01-2007 'Japanse toestanden' in stoptrein
10-01-2007 Trein ontruimd op station Voorburg
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)

これまで代行バスは運賃無料でしたが,2月から有料になるとも伝えられ
ています.
Vervangend vervoer RandstadRail niet meer gratis
(Elsevier ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

RandstadRail脱線事故以降の過去ログ リスト :
2006/12/30 HTMは脱線可能性を事前認識?
2006/12/09 脱線原因はトラムトレイン特有か?
2006/12/01 ランドシュタットレールまた脱線
2006/11/12 ロッテルダムとメトロで直結
2006/11/04 中央駅で運行開始間もないLRV脱線

RandstadRail 脱線事故以前の過去ログ リスト :
2006-10-28 10/29よりRandstadRail一部運転
2006/09/03 トラムトレイン10月までお預け
2006/8/26 在来線のライトレール化遅れる
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2007年01月05日

【ロッテルダム】シタディス導入は大誤算?

ロッテルダム(Rotterdam)で地下鉄と路面電車を運営するRETが,グレード
アップされた市電路線Tramplusなどに,2003年からアルストム(Alstom)製
100%低床車シタディス(Citadis)を導入したことは,労働党(PvdA)の同市
市会議員のに言わせれば,世紀の大誤算だそうです.
(原語は"miskoop van de eeuw"で,直訳は世紀の誤購入でしょう)

1本あたりの車両価格は250万ユーロで,それを60編成購入していました.
RET : Rotterdamse Elektrische Tram
PvdA : Partij van de Arbeid (労働党)

今後も旧型車置換え用として,53編成の低床車購入が予定されています
が,アルストムのシタディスが選ばれることは,まずなさそうです.
2006年10月には,ロッテルダムの街中を,ボンバルディア(Bombardier)が
ブリュッセル向けに製造した100%低床車のFlexity Outlookモデルが,
デモンストレーション走行したそうです.

RETのシタディスは,利用者にすれば初の低床車ですし,車内の通路幅も
広く,5車体で構成されているうち,4車体に幅広で両開きのドアが付いて
います.乗り心地もスムーズで酷評されることはあまりないでしょう.
問題は,運行する側にありました.それも一つだけではありません.

まず,線路同士の間隔が足りずに,シタディス同士ではすれ違いできない
場所があることです.RETのシタディスは車体幅が2.4mで,当然それは
計算されているはずですが,先頭台車から車体先端までの長さ,いわゆる
オーバーハングが在来車よりも長かったため,カーブで張り出し部分が
大きくなり,それがすれ違いを不可能にさせる原因でした.
オーバーハングが長いのは,シタディスの特徴でもあります.RET向け
車両は5m前後ですが,6m近いところもあります.

RET向けのシタディスは,302 Bモデルと呼ばれ,実は,ここだけの特注品
でした.基本的には,5車体100%低床車の概念を踏襲しているものの,
車体や台車については,新たに設計されたもので,アルストムとRETの
合作によるオリジナル車両ということになります.
例えば,両開きドアが4つあるのもその一つで,他のシタディスは車端の
ドアが幅の狭い片扉のものになっていますが,RET向けは車端でも幅広の
二枚扉にして,円滑な乗降を可能にしています.

次の問題は,曲線の走行性能でした.車輪が金きり音(キシリ音)をあげる
ばかりでなく,磨耗も早いというものです.
RET向けシタディスは,直線を走っている分には静かだとのことですが,
ひとたび急カーブを通過すると,途端に車輪が軋り音をたてました.
これはオリジナル設計の台車に,原因があるかもしれません.

車内の通路幅を広くとるため,他のシタディスで使われているのとは全く
異なる駆動方法を,302Bモデルでは採用しました.他の全低床モデルと
同様に,低床化を実現するため車軸は無く,1つのモーターで2つの車輪を
ギアを介して回すことにも変わりありませんが,他のシタディスが台車に
ある左右一対の車輪を1つのモータで動かしているのに対して,RETモデル
では,同じ台車の前後一対の車輪を,1つのモータで動かしていました.
もちろん,滑らかに曲線を通過できるよう,電子制御により同じ台車内の
左右対になる車輪の回転には差がつけられます.通常の車輪車軸一体型の
車輪にある,踏面勾配の働きです.
この手法そのものは目新しいものではなく,ボンバルディアやシーメンス
などの低床車でも数多く見られます.

しかし,金切り音をたてたり車輪の磨耗が早いということは,それらが
うまく機能していないということでしょう.軌道状態に影響を受けている
のかもしれません.騒音は90デシベルにまで達していたとのことで,対策
として車輪により硬いものを用いたり,フランジ部分に潤滑油の働きを
する素材を付けたりしたようです.これに関して製造メーカのアルストム
からは,車輪の交換費用が出ているようです.

最初の軌道間隔の問題は,新たに開業した区間でもみられ,レール移設
工事を開始するそうですが,全線で完了するには2010年まで掛かるとの
ことです.その経費がどれだけになるかは,明らかではありません.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
美しいトラムの苦難の道と題した記事ほか :
03-01-2007 Lijdensweg van een mooie tram
03-01-2007 Supertrams ongeschikt voor rails
26-12-2006 PvdA eist onderzoek naar RET-tramtracés
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
Rotterdamse Citadis-trams 'miskoop van de eeuw'
(Engineering 360 ニュースへのリンク)

メーカーが一般に公開している簡単な資料 : (Alstom 公式サイト)
CITADIS for Rotterdam (PDFファイル)

RET Persfoto Foto: Dick Sluijter
RET_citadis.jpg
この画像は,RET Persfotoの条件に従って掲載しました

これまでロッテルダム市の一部門だったRETは,2007年1月からは独立して
今後はロッテルダム市が100%の株を所有することになったと伝える案内.
Gemeentelijke dienst RET wordt zelfstandig bedrijf
(RET 公式サイト ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2006年12月30日

【ハーグ】HTMは脱線可能性を事前認識?

16億ユーロが投じられたランドシュタットレール(RandstadRail)を最初に
取り上げた時,これほどまでこのトラムトレインをここに書くことになる
とは,想像していませんでした.
デンハーグ(Den Haag)と,ズーテルメール(Zoetermeer)やロッテルダム
(Rotterdam)を結ぶランドシュタットレールは,ハーグ郊外のNootdorp駅
からロッテルダムのRotterdam Hofplein駅までを除き,依然としてバス
代行が続いています.この路線のために50本導入したレギオシタディス
(RegioCitadis)による運転再開は,2007年春とみられています.
ここまでの経緯は,文末にリストを載せた過去ログもご覧ください.

先日,長期運休の引き金となった11月下旬に発生した脱線の調査報告が,
1/10か1/11に行なえるようになると,HTMと,1月から民営化?されるRETが
発表していました.
HTM : HTM Personenvervoer
(ハーグの公共交通で,前身は,Haagsche Tramweg-Maatschappij)
RET : Rotterdamse Elektrische Tram (ロッテルダムの公共交通)

脱線原因は,その報告が公開されるまで推測の域を出ませんが,前回の
ご紹介のあとも,曲線区間でのカントが問題視されているという報道が
出ていました.カント(verkanting)とは,言うまでもなくカーブでの外側
レールを内側のレールよりも高く敷設することで,これにより遠心力の
影響を抑え,車両の走行安定性と乗り心地を高めるものです.

報道ではカント自体に問題があったわけではなく,カント量なども基準の
範疇であるものの,レギオシタディスのほうがそれに対応できなかった,
これまで全く問題なかったHTMトラム車両とは,動きが異なっていたと
いうようなことが記されています.ここで前回指摘されていた,レールと
接する車輪の輪郭,踏面形状の問題につながってくるのかもしれません.

しかも,レギオシタディスが脱線した,デンハーグ中央駅(Den Haag
Centraal)とTernoot駅の間には,その危険性があることを,HTMは事前に
認識していたというのです.
営業開始は準備不足だったのではないかとの指摘を否定した上で,日本
なら感覚を疑われるような発言を,HTMの責任者が行なったことを記した
記事が一つありました.それは,脱線の可能性はカントのある問題の曲線
上を,低速で通過した時だけ高くなるもので,その場所で徐行する理由は
なく,仮に低速で脱線したとしても,低速なのでけが人は出ず安全という
ようなことです.

発言内容はさておき,曲線の低速走行で脱線と言えば,各車輪に掛かる
重量が不均等になり軸重抜けという事象が生じ,速度が低く軸重抜けの
時間が長引いたため脱線したとされるケースが,日本で発生しています.
両者を結びつけるのは短絡的ですし,台車構造も全く異なるでしょう.
どの車輪が脱線したのかさえ不明ですが,HTMのトラムは連接台車がある
のに対して,レギオシタディスには一般の鉄道車両のように中間車体に
台車が2つあり,合計8つの車輪があります.
さらに,HTMトラムとの最大の違いは,低床化を果たすため,中間車体の
台車にある左右の車輪同士は,門型の車軸(portal axles)でつながり,
それぞれは独立して回転します.この台車の設計そのものは,レギオ=
シタディス用に新しくおこされたものですが,構造自体は今では低床式
路面電車に多くみられるものです.

レギオシタディスが脱線した現場は,はっきりとは特定できませんが,
いずれにしても高架線上になります.もしも,軌道を根本から敷き直す
必要が出てくると,相当な時間が掛かるとみられています.
いずれにしても,1月中旬には状況が見えてくるかもしれません.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
1月中旬に脱線原因が報告される予定と告げる記事 :
28 dec 2006 Resultaten onderzoek RandstadRail in januari bekend
(Telegraaf ニュースへのリンク)

問題の場所は脱線の危険性があり,HTMがそれを知っていたとする記事 :
14 december 2006 (=脱線からおよそ2週間後)
RandstadRail-trein vloog uit speciale ‘achtbaanbocht’
(Volkskrant ニュースへのリンク)
14-12-2006 Rust voor RandstadRail
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)

路面電車と普通鉄道では,車輪と軌道が異なることを,一部図解入りで
説明しているまとめページ :
Verschil tussen trein- en tramspoor
(Wikipedia オランダ語版へのリンク)
オランダの路面電車では,急曲線で一般的に鉄道ではあってはならない
フランジ走行が行なわれていると記されているようです.
様々な言語で解説されることの多いウィキペディアで,この項目は現在
オランダ語だけです.

レギオシタディスの基本データ : (ALSTOM Germany 公式サイト)
RegioTram for RandstadRail (PDFファイル)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

RandstadRail脱線事故以降の過去ログ リスト :
2006/12/09 脱線原因はトラムトレイン特有か?
2006/12/01 ランドシュタットレールまた脱線
2006/11/12 ロッテルダムとメトロで直結
2006/11/04 中央駅で運行開始間もないLRV脱線

RandstadRail 脱線事故以前の過去ログ リスト :
2006-10-28 10/29よりRandstadRail一部運転
2006/09/03 トラムトレイン10月までお預け
2006/8/26 在来線のライトレール化遅れる
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2006年12月09日

【ハーグ】脱線原因はトラムトレイン特有か?

利便性を高めるために,トラムトレインとして在来線をライトレール化
して,ハーグ市内の路面電車路線に乗り入れを果たす予定のランドシュ
タットレール(RandstadRail)が,大きな問題を抱えてつまづいています.

デンハーグ(Den Haag)と,ズーテルメール(Zoetermeer)やロッテルダム
(Rotterdam)を結ぶランドシュタットレールは,在来線部分をバス代行に
してLRVが走れるように転換する工事の終了が遅れているだけではなく,
一部を残してLRVで運転を開始した後も,脱線事故が相次いだために,
利用者が新しいLRVレギオシタディス(RegioCitadis)に乗車できたのは
今のところ正味1ヶ月間だけで,現在は工事期間中と同様に代行バスに
再び乗らなければならなくなっています.

脱線事故は,11月初めに同じ場所で2日続けてと,11/29夕方には2件立て
続けで発生したとお伝えしています.
その後,11/29には3件目の脱線もあったと当局が発表してという記事が
出ていたのですが,その日3件目の詳細は明らかにされていない上に,
11/29に3件だったとすると転換後の脱線は11月だけで5件になるものの,
その後の原因を伝える報道の中ではその分は含まれず,脱線は4件のまま
になっています.

脱線原因は,日を追って徐々に明らかにされつつあります.
最初に,軌道の設計ミスが考えられると報じられました.設計というより
敷設か配置かもしれません.原語はOntwerpfoutです.これは,デルフト
技術大学(Technische Universiteit Delft)の教授が示唆したもので,
2本のレールの間で車輪が動きのとれる遊び部分の不足が,脱線の引き金
という考えです.縦曲線やカーブ上,分岐部分など,車両の動きが大きく
なる場所で脱線しやすくなり,これまでの4件の脱線は,いずれもこの
ような場所でした.
記事によれば,ドイツでは余裕を最低2ミリ確保するように規定されて
いるように読めます.また,なぜかよくわかりませんが,軌間余裕不足の
危険性は,スペイン,メキシコ,トルコでも懸念されるそうです.

次に,レール頭部と車輪の踏面勾配の関係も調査されることになります.
4件のうち3件はレギオシタディス(Regio-Citadis)の脱線ですが,ライト
レール車両は,レール上の車輪の動きに遊びが少なすぎるのではないかと
言われています.
トラムトレインとして路面電車車両が普通鉄道の軌道を走る際には,その
逆のケースも含めて,問題になりやすいことの一つのようです.
この件と関連あるかどうかは判りませんし,詳細も不明ですが,ドイツの
ケムニッツ(Chemnitz)に出稼ぎに行っている,カッセルのハイブリット版
レギオシタディス(Regio-Citadis)も,10月初めに何らかの問題を起こし
ていたようです.


ロッテルダム(RET)の地下鉄を改造した車両が脱線した1件は,ポイントの
不具合が引き金だったとされています.ポイント不具合がなぜ生じたかは
現時点では不明です.

いずれのケースも,最終的な結論が出ているわけではなく,調査は続け
られています.少なくともその間ランドシュタットレールは運行されず,
利用者は代行バスに乗るしかありません.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
11/29には3件目の脱線があった?
2 dec 2006 Derde tram RandstadRail woensdag in problemen
(Telegraaf ニュースへのリンク)

軌道の欠陥が脱線の原因?
05-12-2006 Ontwerpfout in RandstadRail
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
6 dec 2006 'Ontsporingen door ontwerpfout RandstadRail'
(De Telegraaf ニュースへのリンク)

レールと車輪の踏面勾配の相性の問題も調査へ.
07-12-2006 Verschillende oorzaken ontsporingen RandstadRail
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
07-12-2006 RandstadRail niet goed ontworpen
(Cobouw ニュースへのリンク)

分岐器の交換が必要とも.
08-12-2006 Nieuwe wissels nodig op traject RandstadRail
(Cobouw ニュースへのリンク)

ロッテルダムRETの地下鉄に詳しいファンサイト(非公式).
Forepark駅付近で脱線した,RET車両の画像も豊富に掲載.
29-11-2006 - Ontsporing RandstadRail-rijtuig bij Forepark...
05-12-2006 - Ontsporingen RandstadRail in onderzoek
(r e t m e t r o . n l へのリンク)

鉄道の運休は今後も数週間単位で続き,バスが代行.
07-12-2006 RandstadRail staat weken stil
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
代行バスは混雑していて心もとない?
7 december 2006 Bussen bij RandstadRail waren onveilig
(Elsevier ニュースへのリンク)

今回は誤訳や誤解で内容が間違っている可能性がかなりあります.


RandstadRail脱線事故 関連 過去ログ :
2006/12/01 ランドシュタットレールまた脱線
2006/11/12 ロッテルダムとメトロで直結
2006/11/04 中央駅で運行開始間もないLRV脱線
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2006年12月06日

【アムステルダム】シティカーゴ1月から実験へ

アムステルダム(Amsterdam)のカーゴトラム,シティカーゴ(CityCargo)の
試験運行を実施する決定をアムステルダム市が発表して,十日以上が経ち
ました.その後,訂正や追加情報が少しありますので,続報を送ります.

シティカーゴ(CityCargo)の試験運行は,現行のトラム車両2台を使い,
トラム路線1系統で早ければ来年1月から4週間から6週間の間,実施される
ことになります.そしてそれが成功すれば,52本の貨物トラムを運行する
そうです.

貨物と言っても,ドレスデンで導入されているような大口企業が主に利用
するのではなく,前回紹介のビデオにも出てきたように,外周道路周辺に
ある荷物集配所と,市中心部にある企業との間の配送業務の一翼を担う
のです.
1台のカーゴトラムで,貨物トラック4台が運ぶ量の荷物を輸送できます.
これにより,貨物トラックの市内流入を減らし,大気汚染を15%軽減する
のが目的です.(15%は,前回は減らす車両通行量としましたが,空気中の
有害物質をその分だけ減らす数値でした)


トラム1系統は,アムステルダム中央駅(Centraal Station)と,Osdorp
地区のOsdorp De Akerを結んでいます.下記記事には,Osdorpのすぐ外側
にあたる高速道路からの便のいいLutkemeerpolderとFrederiksplein間で
運行されると記されているようです.Frederikspleinは市の中心に近く,
そこのオランダ中央銀行(De Nederlandsche Bank)との間で荷のやりとり
があるようです.なお,Frederikspleinは1系統ではなく,4系統などが
通っています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
最近の記事 :
4 december 2006 Amsterdam start proef vrachtvervoer per tram
(Engineering 360 ニュースへのリンク)

英語による情報 :
27.11.2006 Amsterdam's cargotram comes a step closer
(Zürich trams - unofficial homepage in English へのリンク)

Lijnennetkaart (アムステルダム 公共交通 路線図)
(GVB 公式サイトへのリンク)
GVB : Gemeentevervoerbedrijf, Amsterdam

その他にもアムステルダムでは,市内の50人からなるburgerjury(直訳
すると市民審査員)が,市内の駐車料金?(parkeertarieven)値上げを申し
立てた?という記事もありました.
01-12-2006 Amsterdammers: verhoog parkeertarieven bezoekers
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)

場所によって金額は変わるようですが,アムステルダムは既にオランダの
中でも一番駐車料金が高い街だそうです.市の外周を走る環状道路A10の
内側に住むburgerjuryらが,空気中の汚染物質を減らすために考えたこと
ですが,駐車料金以外にも,パークアンドライドを充実させて,利用者
には公共交通を無料で?利用できるようにしたり,路面電車に乳母車や
自転車,荷物を搭載できるようにすることなども提言しているようです.

追記 : 2006/12/22
その後の報道では,試験運行は2月からになりそうです.
21 december 2006 Proef met vrachttram in Amsterdam
(NieuwNieuws ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

アムステルダム CityCargo関連 過去ログ :
2006/11/25 カーゴトラム実現化へ前進

オランダと言えば,ハーグのライトレール化された鉄道の混乱が続いて
いる話がありますが,11/29夕方の脱線は,2件だけではなく実は3件目が
あったのだそうです.また,先ほど脱線の原因が報じられましたので,
解読できましたら,続報をお送りしようと思います.

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2006年12月01日

【ハーグ】ランドシュタットレールまた脱線

在来線をライトレール化したランドシュタットレール(RandstadRail)が,
利用者の安全を脅かし,迷惑を掛けてしまっています.
デンハーグ(Den Haag)と,ズーテルメール(Zoetermeer)やロッテルダム
(Rotterdam)を結ぶランドシュタットレールは,転換工事の遅れで出だし
からつまづいていましたが,一部を残してライトレールとして運転を再開
してからも,トラブルが続いてしまっています.

今週水曜11/29の夕方ラッシュ時には,2件の脱線事故がありました.
病院へ搬送を必要とするけが人が今度は出ています.
路面電車の脱線はそれほど珍しいことではないかもしれませんが,ランド
シュタットレールは先月11月初めにも2日連続して同じ場所で脱線事故を
起こしていて,一月に4回という異例な多さになります.

11/29の脱線は,まず18:00にズーテルメール行のHTMのレギオシタディス
(RegioCitadis)が,ハーグ中央駅(Den Haag Centraal Station)を出て
すぐのところ(Ternoot駅付近)で脱線しました.
中央駅高架ホームへの路線と,在来線のLaan van NOI駅とを結ぶ,新設
された連絡線(Netkous)の分岐付近と思われます.HTMのトラム路線には
Ternoot駅がありますが,RandstadRailには駅がありません.

そしてその30分後,今度はロッテルダムからハーグへ向かっていたRETの
車両がForepark駅付近で脱線します.こちらは17名が負傷,うち2名は
病院へ運ばれました.
HTM : HTM Personenvervoer
(ハーグの公共交通で,前身は,Haagsche Tramweg-Maatschappij)
RET : Rotterdamse Elektrische Tram (ロッテルダムの公共交通)

ハーグのレギオシタディス(Regio Citadis)の脱線は,これで通算3回目に
なります.
今回相次いだ2件の脱線に,直接の相関関係はないようですが,原因が
明らかにされるまで,ランドシュタットレール(RandstadRail)は運転を
取り止めます.とりあえずは月曜12/04までの運休が決定しています.
運休期間には代行バスが運転されますが,この運賃は不要です.
ロッテルダム方面へはNootdorpまで代行バスに乗り,そこでRETの電車に
乗換えてRotterdam Hofpleinに行くことになります.これは11/11以前と
同じです.
11/11から,ロッテルダムとハーグ間はエラスムス線(Erasmuslijn)車両が
行き来していましたが,直後からトラブル続きでまともに運転できず,
11/18から一週間,運賃は無料になっていました.11/25から切符が再び
必要になっていたのですが,その矢先の不始末です.今回はけが人も出て
しまったことから,安全性に疑問を持つ声もあがっています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
関連機関の公式サイト :
30-11-2006 Vervangend vervoer gratis (無料の案内)
29-11-2006 Ontsporingen RandstadRail (事故の報告)
(RandstadRail 公式サイト ニュースへのリンク)
RandstadRail nieuws (HTM 公式サイトへのリンク)
29 november - Ontsporingen RandstadRailの記事を参照

Donderdag 30 november RandstadRail niet naar regio Den Haag
RandstadRail niet naar regio Den Haag
(RET 公式サイト ニュースへのリンク)

膨大な数の記事が出ていますので,画像掲載のものを選びました.
脱線の第一報 :
29-11-2006 Randstadrail ontspoord: 15 gewonden
(Trouw ニュースへのリンク)
一晩明けて月曜いっぱいまで運休を伝える記事 :
30-11-2006 'Tot maandag geen RanstadRail'
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)

RandstadRail3.png
資料を基に独自に構成したもので,正確ではないかもしれません

RandstadRailに使用されている高床のRET車両
Voorburg 't Loo Photo by Maттнijs (flickr)
RandstadRail

Laan van NOI駅で待つ人たち(脱線事故当夜)
Worthless piece of shit Photo by illustir (flickr)
Worthless piece of shit
(Date and Time from EXIF : November 29, 2006 19:57)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

RandstadRail 関連 過去ログ :
2006/11/12 ロッテルダムとメトロで直結
2006/11/04 中央駅で運行開始間もないLRV脱線
2006/10/28 10/29よりRandstadRail一部運転
2006/09/03 トラムトレイン10月までお預け
2006/8/26 在来線のライトレール化遅れる
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2006年11月25日

【アムステルダム】カーゴトラム実現化へ前進

街中に張り巡らせた路線網を利用して,旅客以外の物資を運ぶ路面電車が
最近各地でお目見えしています.ドイツのドレスデンや,オーストリアの
ウィーン,スイスのチューリッヒなどがよく知られています.まだ他にも
あるかもしれません.
そこに,近い将来オランダのアムステルダム(Amsterdam)も仲間入りする
可能性が大きくなってきました.
Citycargoという組織が現在のアムステルダム市内を走るトラム路線網に
貨物路面電車(vrachttram)を運行し,従来のトラック輸送量を15%減らす
ことを目指し,実用化に向けた試験を行なうことになりそうです.

貨物専用の路面電車運行にあたっては,旅客輸送の運転間隔などを広げる
ようなサービス低下を招くことなく,余裕のあるところに割り込ませる
こと,道路交通法(wegenverkeerswet)を遵守して安全に運行されること,
運転時間は朝7時から夜11時までに限ることなどが,条件として挙げら
れています.
なお,この計画にアムステルダム市当局が財政支援を行なうことはないと
しています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
市の公式発表? : 22 november 2006
Randvoorwaarden goederenvervoer per tram vastgesteld
(Gemeente Amsterdam アムステルダム市 公式サイトへのリンク)

インフラなどの専門情報サイト?に記事が掲載されています.
23 November 2006 Amsterdam op weg naar goederenvervoer per tram
(Engineering 360 ニュースへのリンク)

どちらにもrandvoorwaardenという言葉が登場してきます.ウェブ検索
でもオランダ語で多数のヒットがありますし,境界条件とか,前提条件を
調整するという意味があるようです.
goederenvervoer(貨物輸送)と並んで出てくるので,重要なキーワード
だと思うのですが,その言葉の訳が今ひとつピンときません.
randvoorwaardeには,強制,制約のほか,いくつかの関連しあう変数の
比較?(対比?)という数学の考え方があるようです.randには周辺のとか
周囲の,voorwaardeには条件や表現などの意味があります.
いずれにしても,貨物輸送のそれがトラムに決定した,またはトラムで
整備されるというのが,市の発表したタイトルのようです.


(Flash Movie Demo) CityCargo (公式サイトへのリンク)
SWFファイルによる映像が見られるだけで,しかも,オランダ語?なので
話の内容は不明ですが,途中からドレスデンCarGoTramの色を塗り替えた
だけと思われるCGのカーゴトラム=シティカーゴが登場して,線路を走る
様を見せてくれます.

CityCargoのコンセプトも紹介されています.これは,今回の発表前の
ものと思われますので,実際にはこれと異なるかもしれませんが,この
映像を見る限り,環状高速道路のA10号線あたりに配送基地が2か所あり,
そこで荷を搭載した2本のシティカーゴは,それぞれトラム路線網を使い
街の中心まで向かいます.
シティカーゴは街中で荷を降ろしますが,荷降ろしの場所は普通の電停の
ようなところで,そこに小型自動車がやってきて,荷は積み替えられて
四方八方に向かっていきました.シティカーゴはその後,荷を載せたのと
反対の配送基地へ向かいます.
映像の終わりのほうでは,コンビーノと続行運転しているシティカーゴの
姿も出てきます.

CityCargoのiの文字は,アムステルダムの市章や市旗に出てくる三つの
バツ印(x印)を縦に並べたものになっています.

Lijnennetkaart (アムステルダム 公共交通 路線図)
(GVB 公式サイトへのリンク)
GVB : Gemeentevervoerbedrijf, Amsterdam

いつにも増して,今回は誤訳や誤解で内容が間違っている可能性があり
ます.情報共有のためにも,コメント欄でご指摘いただけると幸いです.

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2006年11月12日

【ハーグ】ロッテルダムとメトロで直結

在来線をライトレール化するランドシュタットレール(RandstadRail)の
うち,ハーグ(Den Haag)とロッテルダム(Rotterdam)間の,工事が遅れて
いた一部区間も転換が完了し,昨日(11/11)から同区間の全線で,電車に
よる運転が再開されています.

工事の関係で,6月にはオランダ国鉄ホーフプレイン線(Hofpleinlijn)の
運行は終了し,その後はバス代行が行なわれていました.当初再開予定の
9月には,ランドシュタットレール(RandstadRail)として,新たにロッテ
ルダムのメトロ車両が一部走り始めますが,デンハーグ近郊のNootdorp駅
からデンハーグ側は工事が終了せず,そこでは引続き代行バスに乗換えを
強いられる状況が更に2ヶ月続いていたのです.そしてこの度,ようやく
その区間の転換工事も完了し,全線で運転再開となったわけです.
9/10から11/11までの運転区間 : Nootdorp -- Rotterdam Hofplein
11/11からの運転区間 : Den Haag Centraal -- Rotterdam Hofplein

車両はロッテルダムのメトロ車両を改造した電車が使われますが,今は
直通運転するロッテルダムの地下鉄エラスムス線(Erasmuslijn)の駅で
待っていても,ハーグ行が来るわけではありません.
ロッテルダム側のターミナルは,Hofplein駅のままオランダ国鉄時代と
変わりなく,今後,ロッテルダム中央駅の地下駅から延長される形で,
エラスムス線(Erasmuslijn)とランドシュタットレールとの連絡新線が
建設され,その完成後に名実ともにロッテルダムの地下鉄がハーグに乗り
入れすることになります.その2009年頃には,ボンバルディアの新車も
登場していることでしょう.
なお,床面高さの問題もあり,ハーグでは中央駅の列車ホームへの入線
となり,Netkous(連絡線)や市内線(路面電車)への乗入れはありません.

これで,ランドシュタットレール(RandstadRail)への転換が未完なのは,
ズーテルメール(Zoetermeer)のプリッツェル状の路線のみとなります.

RandstadRail2.png
この図は資料を基に独自に構成したもので,正確ではありません

今回の開通は緑色の線で,青は既に運転されているRandstadRail 4系統
(RR4),薄赤の破線が未だ運転されないRR3(RandstadRail 3).

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
運行会社の案内 :
RandstadRail (公式サイトへのリンク)
9-11-2006 Erasmuslijn gaat rijden zondag 12 november 2006
RandstadRail Rijdt! (RET 公式サイトへのリンク)
09 november RandstadRail vanaf 12-11 naar Den Haag
RET : Rotterdamse Elektrische Tram

ロッテルダムのメトロ車両が,予定より2ヶ月遅れながらも,いよいよ
デンハーグ中央駅へ乗入れることを報じる記事 : (ほか多数あり)
9 november 2006 Erasmuslijn RandstadRail rijdt vanaf zaterdag
(Elsevier ニュースへのリンク)
ランドシュタットレールのロッテルダムとデンハーグ間の区間が,公式に
開業したことと,明日(11/12)は朝から通常ダイヤで運転され,新しい駅
にも停車し,運転本数が増えることを伝える速報ほか :
11 November 2006 Tweede deel RandstadRail geopend
(Nos ニュースへのリンク)
11 November 2006 Nieuw stuk RandstadRail rijdt 'probleemloos'
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク) (ほか多数あり)
初日の様子(画像多数のファンサイト) :
RandstadRail rijdt! (r e t m e t r o . n l へのリンク)

低床のレギオシタディス(RegioCitadis)と,ロッテルダムから来る高床
車両の双方が走る区間では,ホームが高低二段になっているようです.
Leidschenveen駅 (段差がはっきりわかる画像 - JPGファイル - )
Regio Citadis (RandstadRail) (画像のある元ページ)
(HAAGS TRAMNIEUWS へのリンク)

ランドシュタットレール(RandstadRail)の話題では,先日デンハーグ中央
駅(Den Haag Centraal)で,二日連続して同じ場所でレギオシタディスが
脱線する事故がありました.HTMなどの調査の結果,問題は線路の磨耗が
予想以上に早かったことで,この磨り減ったレールが原因と発表されて
います.問題のレールが使われたのは中央駅だけで,ランドシュタット
レールの他の区間では使用されていないことから,問題が広がる恐れは
ないとされています.
HTM : HTM Personenvervoer (ハーグ市内でバスと路面電車を運行)

レールの磨耗が脱線の原因と伝える報道 :
09 november 2006 Slijtage deed RandstadRail ontsporen
(Nieuws.nl ニュースへのリンク)
11 November 2006 Slijtage oorzaak ontsporingen
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク) (ほか多数あり)

脱線した車両など,最新の情報を豊富な画像で紹介するファンサイト :
Actuele nieuwsfeiten van "De digitale Tram"
("De digitale Tram" へのリンク)

追記 : 2006/11/19
運転再開から一週間も経たないのですが,11/18から11/26までの
一週間は,ランドシュタットレールでは運賃を取らないことにした
そうです.問題多発で時間通りに運転できないからです.
以下がその公式発表で,これを元に多くのニュースサイトで一斉に
報道されました.
18-11-2006 Aanloopproblemen RandstadRail Erasmuslijn,
vervoer de komende week gratis

(RandstadRail 公式サイトへのリンク)
Zaterdag 18 november Vervoer Randstad Rail Erasmuslijn de
komende week gratis

(RET 公式サイトへのリンク)
技術的な問題のほか,一部で線路を共有するレギオシタディスとの
運転調整?が,まだ最適化されていないことや,レール締結装置?の
盗難?(とのイタチゴッコ)などがあるようです.
元々改札があるわけではありませんし,乗降時に車内で運賃収受を
行なっていたわけではありませんので,切符の検査を行なわない
ということなのでしょう.先週オランダの4大都市で公共交通のスト
ライキがあった際も,運転された時間帯は運賃無料にしたそうです
が,この時も切符の所持検査が無かっただけだったようです.
なお,ランドシュタットレールはストの対象外で運転されていた
ため,存在感を示すことができたかもしれませんが,このような
状況ですので,信頼回復まで時間が掛かりそうです.
運賃が一週間無料になるのは,ロッテルダムとハーグの区間だけ
で,ズーテルメール(Zoetermeer)とハーグの間では必要です.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

RandstadRail 関連 過去ログ : (今日で3週連続週末の紹介となりました)
2006/11/04 中央駅で運行開始間もないLRV脱線
2006-10-28 10/29よりRandstadRail一部運転
2006/09/03 トラムトレイン10月までお預け
2006/8/26 在来線のライトレール化遅れる
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2006年11月04日

【ハーグ】中央駅で運行開始間もないLRV脱線

ハーグ(Den Haag)と,近郊のズーテルメール(Zoetermeer)を結ぶ在来線を
ライトレールに転換したランドシュタットレール(RandstadRail)が,その
再出発でつまづいているようです.
今週日曜(10/29)に予定していた区間の一部のみ,新しい部分低床車両,
Alstom製RegioCitadis(レギオシタディス)よる運行が開始されました.
転換工事の遅れにより,6月から代行バスの利用を強いられてきた人たち
には,これでやっと不便から開放されると思ったことでしょう.しかし,
今度は運行トラブルに見舞われることになります.
すでに不具合で2時間近く,運転不能になったこともありましたが.昨日
(11/03)は,デンハーグ中央駅(Den Haag Centraal)で,ランドシュタット
レールのレギオシタディスが,脱線事故を起こしてしまったのです.

この脱線の影響で,ランドシュタットレールとハーグ中央駅(CS)を共用
している一部のHTMの市電が,経路を変更して運転されたほか,ランド
シュタットレールは,ズーテルメールからLaan van NOI駅までの折返し
運転になったようです.この駅は,在来線とハーグ市電線の間の連絡線の
入口にあたっています.

HTMとAlstomが原因究明につとめていますが,どうやらRegio-Citadisの
レールブレーキが,中央駅のポイントで破損した可能性があり,それが
脱線の引き金になったとみられているようです.
HTM : HTM Personenvervoer (ハーグ市内でバスと路面電車を運行)

RandstadRail1.png
この図は資料を基に独自に構成したもので,正確ではありません
青の太線が10/29より運行されている,RandstadRail 4系統

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
脱線事故を伝える記事の一つ :
03-11-2006 Sneltram loopt uit de rails
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)

コンピュータトラブルで運転不能に陥った時の記事の一つ :
1 nov 2006 Storing legt deel Randstadrail plat
(Telegraaf ニュースへのリンク)

追記 : 2006/11/06
その後の報道によれば,最初の脱線の翌朝(11/04)に,同じ場所で
同じ車種が再び脱線を起こしてしまったようです.2回とも正式
には原因が明らかにされていません.
05-11-2006 Twee ontsporingen op dezelfde plek
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)

この新聞では,ライトレールのランドシュタットレールに転換されて,
以前の電車(Sprinter)より良くなったか?と問いかけています.すでに
コメントが多数寄せられていて,ざっと見た限りあまり好意的にとられて
いないようですが,反響は11/14の紙上でまとめるそうです.
31-10-2006 Stelling RandstadRail
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)

Den Haag CS駅のCG画像 : The Hague Central Station
(Benthem Crouwel へのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

RandstadRail 開業関連 過去ログ :
2006-10-28 10/29よりRandstadRail一部運転
2006/09/03 トラムトレイン10月までお預け
2006/8/26 在来線のライトレール化遅れる
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2006年10月28日

【ハーグ】10/29よりRandstadRail一部運転

オランダのハーグ(Den Haag)と,近郊のズーテルメール(Zoetermeer)や,
ロッテルダム(Rotterdam)を結ぶ在来線の一部をライトレールに転換し,
名前も新たにランドシュタットレール(RandstadRail)として再出発する
ための転換工事が,更に遅れるとの発表がありました.
9月に運転開始の予定が10月末にずれ込んでいたところまではご紹介して
いましたが,その後に予定された10/29には,RandstadRailの一部で営業
運行を始められるものの,残りは再び見送りです.
今月に入ってから,10/29開業は無理ではないかとの報道もちらほらと
あったのですが,10/27になって当局が正式に延期を認めました.

RandstadRailの運転状況は次の通りとなります.
9/10から運転を開始している区間 : Nootdorp -- Rotterdam Hofplein
10/29から運転を開始できる区間 : (RandstadRail 4)
Den Haag Monstersestraat -- Zoetermeer Oosterheem

運転開始が延期された区間 :
(RandstadRail 3)
Den Haag MCH Westeinde -- Zoetermeer Centrum West
(RandstadRail 4と重複する区間,MCH Westeinde -- Seghwaertは,
RandstadRail 4として10/29から運転開始)

それと,Den Haag Centraal - Nootdorp (ロッテルダム方面)

RandstadRail 4系統では,20本のレギオシタディス(RegioCitadis)が使わ
れて,新たに建設された在来線とハーグ市電(HTM)との連絡線(Netkous)も
走ることになりますし,ズーテルメール(Zoetermeer)での新設区間も運転
されることになります.しかし,RroRailのZoetermeer線(Zoetermeer
Stadslijn)だったプリッツェル状の路線や,ロッテルダムのメトロ車両が
ハーグ中央駅まで乗り入れるのは,もう少し待たなければなりません.
HTM : HTM Personenvervoer (ハーグ市内でバスと路面電車を運行)
ProRail : オランダ全域の鉄道インフラを管理運営する国有組織

RandstadRail1.png
この図は資料を基に独自に構成したもので,正確ではありません

青 : RandstadRail 4
赤 : RandstadRail 3
緑 : Erasmuslijn (Den Haag Centraal – Rotterdam Hofplein)
いずれも色の薄い部分が,10/29現在開通していない部分で,細い灰色の
線はNS線(オランダ国鉄).ハーグ市電は図が複雑になるため残念ながら
省略しました.

(リンク先は新しいウィンドウで開きます)
昨日(10/27)の発表 : RandstadRail (公式サイトへのリンク)
27-10-2006 Groen licht voor RandstadRail 4

連絡線の様子(2006/10/15撮影)
DEN HAAG: DE NETKOUS
DEN HAAG: DE NETKOUS
Photo by akbar1947 (flickr)

連絡線の様子(2006/5/07 撮影)
De Netkous VI
De Netkous VI
Photo by Telemachus (flickr)

一部開業が延期となることを伝える記事 : (このほか多数あり)
27 Oktober 2006 Oosterheemlijn van RandstadRail zondag van start
(Nieuws.nl ニュースへのリンク)

10/29開業を危ぶむ記事 :
17 Oktober 2006 RandstadRail: 29 oktober onzeker
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.

デンハーグ RandstadRail 開業関連 過去ログ :
2006/09/03 トラムトレイン10月までお預け
2006/8/26 在来線のライトレール化遅れる
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2006年09月11日

【ハーグ】検札員の装備と車掌乗務を検討

ハーグ(デンハーグ)(Den Haag)では,今秋から運転されるランドスタット
レール(RandstadRail)において,アムステルダムやロッテルダムで実施
されているように,路面電車での車内改札員に警棒や拘束具を所持させる
ばかりでなく,車掌を復活させることを計画中との報道がありました.
最終的な認可は下っていませんし,どれだけの人数になるかも明らかに
されていませんが,警棒など(wapenstok en handboeien)の所持は検査員
全員ではなく,車掌復活も全ての電車ではありません.車掌が乗務する
のは,時間や区間を限定して実施される模様です.

ハーグとその周辺で市電を運営するHTMは,市電の保安対策として今年
600万ユーロを投じます.さらに,ランドスタットレール(RandstadRail)
で結ばれるハーグとズーテルメール(Zoetermeer),それにデルフトなどを
加えた都市圏?のStadsgewest Haaglandenからの1千万ユーロを加えた中
から,数年間の?検札員の費用として300万ユーロが捻出されます.

市内を走る路面電車での車掌復帰は,ハーグで実施されれば,オランダ
ではアムステルダムと2003年11月からのロッテルダムに次いで3都市目に
なります.
昔ながらのシステム以外の近代的な路面電車やライトレールで,車掌が
乗務しているのは,米国や西欧では例が少なく,オランダの2都市で近年
復活した以外では,最近開業した都市を含めて,英国とオーストラリアに
数ヶ所あるだけです.
いずれも,運賃逃れを減らして収入を確保するとともに,乗客への案内
業務だけでなく,保安要員の役目も担っているようです.

(以下,リンク先は新しいウィンドウで開きます)
10-09-2006 Controleurs Randstadrail krijgen wapenstok
(Brabants Dagblad ニュース(ANP配信記事)へのリンク)
10-09-06 Wapenstok voor controleurs sneltram
(NOS JOURNAAL ニュースへのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っている可能性もあります.ご容赦ください.

RandstadRail関連 過去ログ :
2006/09/03 トラムトレイン10月までお預け
2006/8/26 在来線のライトレール化遅れる
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2006年09月03日

【ハーグ】トラムトレイン10月までお預け

ハーグ(デンハーグ)(Den Haag)と,ズーテルメール(Zoetermeer)を結んで
いた鉄道(在来線)を.ライトレールに転換する話を先日ご紹介していま
した.6月に工事が大詰めを迎えるに際して,バス代行になった時には,
今日(9/03)からレギオシタディス(RegioCitadis)による運転が開始される
予定でしたが,それが数週間遅れるというところまでは,先日の話の中
でも触れています.
先週,8/30に安全性を確認するための試運転が行なわれ,新たな開業日が
発表される予定でしたが,試験の結果を受けて,さらに10月末まで延び
そうだという報道がありました.何日からという正確な日取りは,さらに
3週間の試験走行(proefrijden)を行なわないと出せないようです.

そもそもの工事の遅れは,7月の猛暑で電気ケーブル?のプラスチック製
カバーが開いてしまい,それを固定するのに手間取った?からでしたが,
8月にも,新しいトラムトレインの走行安全性を損なうような,何事か
厄介なことに見舞われたからのようです.

前回は,ズーテルメール(Zoetermeer)からのトラムトレインの運行は延期
でも,9/10からは,もう一方の在来線の活性化策として期待されている,
ロッテルダム(Rotterdam)のメトロ(metro)車両のハーグ中央駅乗入れが
開始されることになっていると紹介しましたが,そちらも影響を受けて
しまいます.
途中まではロッテルダムの地下鉄車両が走りますが,ハーグやデルフトに
接するNootdorp村(dorp)の駅からハーグまでは,代行バスに揺られること
になりました.

デン・ハーグとロッテルダム,ズーテルメールそれぞれの2点間輸送は,
別線でオランダ国鉄(NS)が列車を運行していますが,もうNSの列車が走ら
ない旧ホーフプレイン線(Hofpleinlijn),旧ズーテルメール アーバン線
(Zoetermeer Stadslijn)の沿線では,まだしばらくの間は,バス代行に
甘んじなければなりません.
RETのサイトにある,PDFファイル版の地図(Plattegrond traject)が,
関係する全ての路線を網羅していて,位置関係が判りやすいでしょう.
下記リンクをご参照ください.

(以下,リンク先は新しいウィンドウで開きます)

ランドスタットレール(RandstadRail)のプレスリリースの他,HTMやRET
からも案内が出ています.

1-9-2006 Nieuwe planning voor RandstadRail
(RandstadRail 公式サイトへのリンク)

RandstadRailのサイトより具体的な情報が得られるのは,ハーグの市電
(HTM)と,ロッテルダムの地下鉄(RET)の公式サイトのほうです.
RandstadRail (9/10からの運転内容)
Routes en halten (HTM関連の路線図と駅名一覧)
Overzichtskaart zones RandstadRail-zonekaart (ゾーン)
(HTM 公式サイトへのリンク)
HTMは,ハーグの路面電車を運行しますが,アルファベット3文字は,旧名
(Haagsche Tramweg Maatschappij)に由来しているそうです.

Welkom bij de RET -- RandstadRail
Vervangend vervoer vanaf 10 september 2006
Plattegrond traject Den Haag - Zoetermeer PDFファイル地図
(RTM 公式サイトへのリンク)
RTM : Rotterdamse Elektrische Tram (Rotterdamse metroも運営)

数多くのニュースサイトが伝えています :
vrijdag 01 september 2006
RandstadRail komt pas eind oktober in bedrijf
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
01 september 2006 RandstadRail eind oktober van start
(Elsevier ニュース(Novumの記事)へのリンク)
01-09-06 Minstens maand vertraging RandstadRail
(Radio TV West ニュースへのリンク)

この他,ランドスタットレール関連のニュースとして,ハーグ市電(HTM)
3系統への乗り入れが12月にも予定されていますが,ピーク時の運転が
当初計画の7分間隔ではなく,10分間隔になりそうだという話や,
Westeinde病院(Westeinde Ziekenhuis)最寄の電停(MCH Westeindeのこと
か?)が移設により,500mも余計に歩かなければならないといったような
話もありました.

28-08-06 Minder trams Randstadrail in Loosduinen
29-08-06 Langer lopen 'ziekenhuishalte' RandstadRail
(Radio TV West ニュースへのリンク)
いずれもサイトポリシーによる公開期限切れで,記事が表示されないかも
しれません.


ランドスタットレール(RandstadRail)は,ハーグ中央駅から先も,市電
路線網の2方面に乗り入れする予定です.
1つは,Loosduinen地区へ行く3系統で,もう一つは,Uithof地区へ行く
6系統になります.どちらもハーグ中心部からみて西側にある地区で,
HTM3系統はRandstadRail 3に,HTM6系統はRandstadRail 4になります.

下記は非公式サイトですが,数多くの画像で状況把握に役立ちます.
De digitale tram (De digitale tram へのリンク)

30-8-2006(8/30)のところでは,Loosduinen地区へ行くHTM3系統の末端
で,ランドスタットレール(RandstadRail)乗り入れに対応する改修工事が
開始されてバス代行になっている様子が伺えます.
27-8-2006(8/27)のところでは,ハーグ市内でも試運転が行なわれている
レギオシタディス(RegioCitadis)の様子,鉄道線区間と軌道区間を結ぶ
連絡線(Netkous)の様子や,ロッテルダムの地下鉄との離合などもあり
ます.それ以前の日付分も全部一緒に表示されますが,ランドスタット
レール(RandstadRail)関連の画像が多く,関心の高さを伺わせます.

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2006/8/26 在来線のライトレール化遅れる
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2006年08月30日

【デルフト】2007年の土曜は電車バスが無料に

各地で自動車利用から公共交通へ誘導を促す試みが行われていますが,
オランダのデルフト市(Delft)では,来年(2007年)域内の路線バスと路面
電車の運賃を,土曜日の昼間は無料にすることにしたようです.これは,
特定の日の無料開放ということではなく,年間を通じての話です.

デルフトは,先日ご紹介したハーグとロッテルダムの中間に位置して,
オランダ国鉄(NS)のインターシティなどが走る幹線ルートにも駅がある
人口約9万5千人弱の街です.(RandstadRailのルートからは外れています)

無料になる時間は,2007年の全ての土曜と祝日のKoninginnedag(4/30)
で,いずれも時間は午前11時から午後6時までです.
対象となる公共交通は,デルフト市内の路線バスと路面電車で,デルフト
には,オランダ最大の公共交通事業者,Connexxionが路線バスを走らせて
いるほか,ハーグの路面電車HTMも,路線をデルフト市内まで伸ばして
います.このHTMの電車も,デルフト市内は無料の対象です.
HTM : HTM Personenvervoer

無料化は,これを契機に公共交通の良さを知ってもらおうというもので,
来年を待たずに12月のLichtjesavondから実施されるようです.
市の負担額は40万ユーロ弱.実施されるのは一応2007年だけで,2008年
からは,また運賃を払う必要がありますが,反響が大きければ続けるかも
しれません.
米国のベイエリアでは,通勤客を対象に平日だけの運賃終日無料化を,
特定の条件のもとに実施してきましたが,こちらは土曜日の昼間です.

昨年も,ハーグとデルフト間の路線バス(95系統など)を無料化したことが
あったそうですが,バスの利用者が増えても,車の渋滞は思惑通りには
減らなかったという経緯もあるようです.

デルフトでは,すでに平日の9時以降に,バスや路面電車の運転手から
Dalkaartjeという割引切符を買うと,1ユーロで1回乗車ができる制度を
導入しています.この切符は下車前途無効で,乗換えの場合にはその都度
買い直さなければなりませんが,土日は終日利用できます.

(以下,リンク先は新しいウィンドウで開きます)
Dalkaartjeの案内 :
Dalkaartje in Delft (オランダ語版)
(Connexxion へのリンク)
Transport 英語による割引切符などの案内
(デルフト市 公式サイトへのリンク)

上記Connexxionのページには,割引切符Dalkaartjeの摘要範囲を示す地図
へのリンクがあります.今回土曜の昼間に無料になるのは,その範囲かも
しれません.

オランダの通信社ANP(Algemeen Nederlands Persbureau)が記事を配信
するなど,かなりの数のメディアが今回の件を報道しています.
(上の3つは独自の記事で,最後がANPの記事です)
28-08-06 Op zaterdagen gratis tram en bus in Delft
(Radio TV West ニュースへのリンク)
28 augustus 2006 Gratis bus en tram op zaterdag
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)
29 augustus 2006 Delft gaat gratis openbaar vervoer aanbieden
(Elsevier ニュースへのリンク)
29 aug 2006 Gratis openbaar vervoer op zaterdag
(Delft op Zondag,ANPの記事へのリンク)

誤訳や誤解で内容が間違っている可能性もあります.ご容赦ください.
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2006年08月26日

【ハーグ】在来線のライトレール化遅れる

在来線のライトレールへの転換は,つい最近日本でも行われましたが,
人口47万人強が暮らす,オランダのハーグ(デンハーグ,Den Haag)でも
実施されます.
ハーグの場合には,通っている在来線のうち,2線をProRailから切り離し
ます.その上で,2線のうち片方をライトレールに転換,もう片方は隣町
から地下鉄が乗入れてくることになるのです.
ProRailとは,オランダ全域の鉄道インフラを管理運営する国有の組織
で,そのProRailの線路上を,NSのインターシティ列車などが走ります.
NS : Nederlandse Spoorwegen (オランダ国鉄)

ProRailから分離された2つの在来線は,Hofplein線(Hofpleinlijn)と,
Zoetermeer線(Zoetermeer Stadslijn)で,どちらもハーグ中央駅(Den
Haag Centraal)から発着しています.

Hofplein線は,ハーグとロッテルダム(Rotterdam)を結ぶ,約24キロの
路線ですが,アムステルダムやブリュッセルを結ぶインターシティが走る
幹線とは別の線で,ハーグは中央駅(Den Haag CS)ですが,ロッテルダム
側ではかつて中心部だった行き止まり駅,Hofpleinがターミナルです.

この路線は,ロッテルダムのメトロ(metro)車両が走ることになります.
ロッテルダム側のターミナルを中央駅(Rotterdam Centraal)の地下に移し
た上で,RETが運営しているメトロ(Rotterdamse metro)のErasmus線
(Erasmuslijn)と直通運転することになっています.
RET : Rotterdamse Elektrische Tram
ロッテルダム側の工事完成が2008年すぎになりますが,その暁には現在の
ターミナルHofplein駅は廃止され,その手前から地下に潜り,中央駅の
地下に到達します.それが完成するまでの間は,とりあえず地下鉄車両の
11編成を使って,今年9月よりハーグ中央駅への乗入れを先に行います.
これに伴い,途中駅のホームがかさ上げされると同時に,ホームの長さも
延長されるほか,途中に駅も新設されます.

もう一方のZoetermeer線が,ライトレールに転換されるほうです.
こちらは鉄道建設が比較的新しく,人口11万7千人余のズーテルメール市
(Zoetermeer)とハーグを結ぶ約17キロの路線です.
ズーテルメール側の線形が,日本の新交通システムなどに見られそうな
プリッツェル状になっているユニークな路線で,ハーグ側はやはり中央駅
(Den Haag Centraal)から発着しています.
これまで黄色いNSの電車(Sprinter型)で運転されてきましたが,これを
トラムトレインに刷新して,ハーグではHTMの路面電車路線網へ乗り入れ
できるように改造するものです.
HTM : HTM Personenvervoer (ハーグ市内でバスと路面電車を運行)
改造点としては,トラムトレインは部分低床車となるため,軌道のほうを
かさ上げして車両出入口とホームの段差を小さくしたり,途中からハーグ
市電への連絡線(Netkous)を新設します.

これら2線は,RroRailから委譲後の所有者こそ異なりますが,まとめて
ランドスタットレール(RandstadRail)と呼ばれることになりました.
RroRail時代からですが,ハーグ側では一部区間で線路を共用します.
ランドスタットとは,面積でオランダの45%を占める欧州最大の広域都市
集積圏とでも言ったらいいのでしょうか,その名前ですが,この鉄道が
サービスを提供する範囲は,ランドスタットのごく一部だけです.

前置きが長くなりました.RandstadRailはズーテルメールからのライト
レールと,ロッテルダムからの地下鉄を,今年9月から走らせることに
していました.6/03には黄色い電車の運行を終了して,ズーテルメール線
では工事の大詰めを行っています.それに伴い9/03の開業まで代行バスが
走ります.
しかし,7月にこの地を襲った熱波により,完成が数週間遅れることが
8/03に発表されます.バスに揺られる期間が,それだけ長くなってしまう
のでした.最近になって,ロッテルダムからの地下鉄乗り入れだけを,
先に9/10から開始すると発表がありました.ズーテルメールのほうは,
まだわかりません.
この先,ライトレール化されたZoetermeer線の情報などをお伝えできる
ように注目していくつもりです.下記サイトでも伺えるように,いろいろ
興味深いプロジェクトです.

公式サイトのプレスリリース :
(以下,リンク先は新しいウィンドウで開きます)
RandstadRail Nieuws :
4-8-2006 Start Randstadrail enkele weken uitgesteld
23-8-2006 Vervangend vervoer Hofpleinlijn gedeeltelijk via spoor
(RandstadRail 公式サイトへのリンク)
24 augustus Vervangend vervoer Hofpleinlijn gedeeltelijk via spoor
(RET 公式サイトへのリンク)

完成が数週間延期になる報道 :
03-08-2006 Uitstel voor eerste fase Randstadrail
(NRC Handelsblad ニュースへのリンク)
04 augustus 2006 Weken vertraging voor RandstadRail
(Algemeen Dagblad ニュースへのリンク)

ロッテルダムからの地下鉄だけ先に9/10から運転を伝える報道 :
23-08-06 Deel Hofpleinlijn vanaf september weer open
(Radio TV West ニュースへのリンク)

ランドスタットレール路線図と,英語による簡単な解説があるページ :
Den Haag Sneltram/Randstad Rail
(UrbanRail.Net へのリンク)

転換工事などに関する詳細を英語で読める業界紙のページ :
April 2005 RandstadRail starts to take shape
(Railway Gazette ニュースへのリンク)

ランドスタットレールは,かなりのサイトが取り上げていますが,今回は
2サイトを紹介します.
Foto's van HTM materieel en Den Haag
画面右側のフレーム内にあるRandstadRailをクリックすると,画像への
リンクが時系列で並んでいます.
専用の塗装を施されたRandstadRail向けロッテルダムのメトロ車両は,
RandstadRail 5269, Station Nootdorp d.d. 13-7-2006...をクリック,
RandstadRailが導入するRegioCitadisは,車両番号が4000番台ですので,
4000番台が入っているリンクをクリックすれば見られるでしょう.
6月まで走っていた黄色い電車(Sprinter)は,サムネイルもありますが,
Vaarwel Zoetermeerstadslijn, vaarwel “Sprinter”! です.

ハーグの市電に関することは,次にサイトも情報豊富のようです.
Trams in Den Haag
RandstadRailをクリックすると,各現場ごとの工事の様子が克明に記さ
れています.

とりあえず,判ったことをまとめてみると,このような感じです.
Zoetermeer線のトラムトレインには,Alstomのレギオシタディス(Regio-
Citadis)が採用され,50本が導入されます.
しかし,当面は車両数が揃わないため,デンハーグ中央駅での折返しと
なるようですが,いずれ車両が増強され次第,デンハーグの路面電車網の
奥深くまで乗入れていくことになります.
RegioCitadisとハーグ市電の車両では,車両のサイズが若干異なることも
あり,市電路線でも一部で改修工事が行われました.
デンハーグ中央駅では,以前より市電の線路が頭端式ホームの在来線の
上を横断するように走っていましたが,RandstadRail開業にあわせて,
ここも線増され,その先は2004年に開業したトラムトンネルを走ることに
なっています.
在来線と市電線路の接続は,高架の連絡線です.市電が中央駅の上に発着
するための高架部分に接続させるのです.高架連絡線は,網の目のような
不思議なシェルターで覆われていて,オランダ語でNetkousという名前で
呼ばれていますが,これはストッキングの意味だそうです.
ロッテルダムの地下鉄車両とハーグのトラムトレインでは,車両出入口の
高さが全く異なりますが,共用区間ではホームの長さを延長して,一方
で地下鉄車両にあわせた高床ホームを,もう一方で低床車両が停車できる
ようにすると思われます.

ロッテルダムの地下鉄でも,いずれ新車,BombardierのFLEXITY Swiftが
投入されます.ただし,同じRandstadRail向け車両でも,車両規格が合い
ませんので,ズーテルメール方面へは入線しないと思われます.
Bombardier FLEXITY Swift - Rotterdam, Netherlands
(Bombardier へのリンク)
ロッテルダムの市電(RET)には,すでにCitadisが導入されていますが,
ややこしいことに,RegioCitadisが入るのはハーグのほうです.
ロッテルダムの地下鉄車両は,現行車両でも第三軌条からとパンタグラフ
による架線からの集電の両方が可能ですので,その点ではHofplein線の
架線はそのまま使えました.

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