2009年06月11日

【サラゴサ】市が地元CAF製トラムに決定

サプライズは起きず,サラゴサ(Zaragoza)市を南北に縦貫するトラムは,
地元に工場のあるスペインを代表する鉄道車両メーカーのCAFを含む企業
連合体(UTE)のTRAZAが,アルストムが参加するIRIDIUMを抑え,35年間の
トラム運営権を獲得する見通しとなりました.
CAF: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles
UTE: Unión Temporal de Empresas

車両メーカーとしては両者の一騎打ちとなったこの勝負,すでに今月初め
より,路線建設費の提示価格は高いにもかかわらず,CAFの有利が伝え
られていました.理由は技術的な面で勝っているからと言われています.

CAFの受注により,車両はセビリアなどに投入されている電車の改良版,
URBOS III(モデル名)に決まります.もちろん,サラゴサのCAF工場で製造
され,車両長33m(将来43mへ延長可能),車両幅2.65m,最高時速50キロに
抑えられますが表定速度時速19キロに及ぶ,100%低床式です.

その最大の特徴は,何と言ってもACRと呼ばれる急速充電可能な大容量
キャパシタ搭載による,架線レス走行対応でしょう.回生ブレーキによる
消費エネルギーの35%削減も,同時に図られます.
ACR: Acumulador de Carga Rápida

景観保護の観点から架線を張らない区間は,グランビア(Gran Vía)と,
サンチアゴ橋(Puente de Santiago)の間で,これは2013年後半開業予定の
第二期区間にあたります.

CAFの架線レス対応トラムは,まだ営業運行に就いていませんが,第一期
開業までに間に合わせる必要がなく,その点では実用化から数年が経つ
アルストムと比べても,市は引けをとらないと判断した模様です.

着工は当初より遅れていますが,今年8月後半に予定され,第一期区間は
2011年6月末,第二期区間は2013年後半の開業が見込まれています.
総工費は当初の4億ユーロから,3億5570万ユーロになりました.

公式発表と代表的な報道:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
10/06/2009 Adjudicada de forma provisional a TRAZA la participación
como socio privado en la gestión del servicio de tranvía

10/Jun/2009 El Ayuntamiento adjudica provisionalmente el tranvía a
TRAZA y las obras podrían iniciarse en agosto

(Ayuntamiento de Zaragoza 公式サイトへのリンク)
10 Jun. FCC, Acciona y CAF se adjudican el tranvía de Zaragoza
por unos 340 millones de euros
(Europa Press ニュースへのリンク)
10/6/2009 La UTE Traza gestionará el tranvía de Zaragoza durante
los próximos 35 años y creará 300 puestos de trabajo

(Aragón Digital ニュースへのリンク)

公式サイトにある路線図など: Proyecto de la línea norte-sur
(Tranvía Zaragoza = Ayuntamiento de Zaragoza 公式サイトへのリンク)
ここにある路線図上で,赤い部分が架線を張らない区間になります.

【サラゴサ】トラム関連ログ:
2009/2/11 トラム路線2009年4月着工へ(2)
2008/7/18 トラム路線2009年4月着工へ

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2009年06月08日

【アリカンテ】トラム2号線開通は2010年に

バレンシア州アリカンテの都市交通鉄道は,州都バレンシアとともにFGV
と呼ばれる公営(州営)企業により運営されていますが,先月下旬より,
アリカンテで現在建設中のトラム2系統は,民間企業により運営される
かもしれないという話が出ていました.
FGV: Ferrocarrils de la Generalitat Valenciana

TRAM 2系統は,アリカンテのTRAM 1系統や3系統と異なり,4系統のように
既存の鉄道線を使わず新たに軌道が建設されています.
同じ新設路線でも末端のサンファン海岸地区に新しく軌道を敷いただけの
4系統に比べ,2系統のために建設されている軌道は距離も長く,工事は
遅れていて予算も多くを費やしてきました.
今年開通の予定でしたが,どうやらそれは無理な話で,現時点で2系統は
試運転が年内にも開始できるかどうかだそうです.

その状況で開通させた場合,経営が行き詰まるのではないかというのが,
TRAM 2系統の民営化論につながっているようです.
しかし,公金で建設された軌道に民間の会社が電車を走らせて営業する
ことに対する反感や,FGV職員からの反対が起きていました.今週にも
ストライキさえ辞さない構えです.
結局トーンダウンしている様子ですが,今後の成り行きが注目されます.

アリカンテのTRAM 2系統の民営化に関する記事:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
07.06.09 La privatización de la línea 2 del TRAM moviliza a los
empleados
(Las Provincias ニュースへのリンク)
2009-06-03 El conseller ve ´imposible´ financiar todo el TRAM
(Información ニュースへのリンク)
31/May/2009 Mario Flores admite un modelo mixto para la línea 2
del Tram
(La Verdad ニュースへのリンク)
30.05.09 La privatización del ferrocarril
27.05.09 Crean una plataforma ciudadana contra la privatización
de la línea 2 del TRAM

(Las Provincias ニュースへのリンク)

その他,先月TRAM 3系統に新駅が開業した際に,今後の予定などが発表
されていて,それに関する記事も数多く出ていました.

新駅は,TRAM 4系統が分岐し,急行運転の1系統も停車するLucentumの
次の駅Condominaと,海岸線に出る直前のCosta Blancaの間に設けられ,
Campo de Golf と名付けられました.

その名の通りゴルフ場がそばにある他,スペイン各地で泊まり心地のよい
ホテルをチェーン展開しているHesperiaのリゾートホテルが,すぐ近くに
あります.また,後述するTRAM 4系統のループ線の停留所も,すぐそばに
建設されているようです.
このCampo de Golf 駅の建設費は68.5万ユーロ,レジャー客を中心に,
年間12.5万人が利用すると予測されています.
2009-06-03 La nueva parada junto al Alicante Golf potencia el uso
del tranvía en la zona de ocio
(Información ニュースへのリンク)

この記事にもあるように,サンファンビーチ地区で工事が進められてきた
TRAM 4系統の延長にあたる長いループ線は,7月から試運転が開始され,
9月には開通できそうです.

また現在アリカンテの都心側終点となっている地下駅のMercadoから,
一駅先のLucerosまでの工事は,11月に試運転を開始できるところまで
こぎつけたとのことです.

さらに先月の話ですが,ベニドルム(Benidorm)まで電化が進み,電車に
なって増発された効果により,アリカンテとベニドルム間の鉄道利用者は
年間140万人を超え,非電化時代の60万人の倍以上を記録したとの報道も
ありました.増発と速達化がもたらした結果です.

同時に現在のベニドルム駅近くから分岐してベニドルムの中心部に至る
路線と,北西の郊外にあるテーマパーク(Terra Mítica Park)に向かう
支線の建設計画の実現が,電化区間がAlteaまで延長された後に現実の
ものになりそうだということも,明らかにされました.スペイン語版の
Wikipediaなどで,TRAM 8系統と表現されている路線です.

ベニドルムの鉄道駅は,海岸から離れた山側にあるようで,街の中心に
向けて,高層コンドミニアム群の足元を,近い将来トラムが走ることに
なるのでしょう.

テーマパークのタワーから眺めたベニドルムの摩天楼:
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Benidorm, the Spanish New York by josago (flickr)
Benidorm, the Spanish New York
Taken on June 6, 2008

更にアリカンテでは,電化区間延長と都心部への乗入れにより,前年比で
利用者数が43%増えたという数字も,発表されています.
24 May El TRAM ha transportado a más de 7 millones de usuarios
desde su llegada al centro urbano en 2007

(Europa Press ニュースへのリンク)

アリカンテTRAM 系統別利用者数(2007年都心地下線開通以降の二年間?)
1系統(Línea 1) (Mercado - Benidorm) 167万4千人強 (急行運転)
3系統(Linea 3) (Mercado - Venta Lanuza) 358万7千人強
4系統(Línea 4) (Puerta del Mar - Avenida Naciones) 87万8千人弱
9系統(Línea 9) (Benidorm - Denia) 122万3千人強 (DCによる運転)

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2009年06月01日

【テネリフェ】トラム2号線が5/30に開通

カナリア諸島テネリフェにトラムが復活して二周年を迎える直前の週末,
その1号線の後を追うように昨年着工されていたトラム2号線は,工事の
遅れもなく,予算超過もない順調な開通を迎えています.

2号線は,1号線(12.5キロ)と一部路線(1.4キロ強)を共有する3.6キロ強の
路線で,新たに建設された2.3キロ弱などに,5500万ユーロが投じられて
います.沿線には4万人が暮らし,開通初年度は140万人(平日?一日あたり
5千人に相当)が,2号線を利用すると見込まれているとか.

トラム2号線の開通で,テネリフェ島のサンタクルスとラグーナの両市を
あわせた都市圏の住民の三分の二にあたる22万6千人が,停留所から500m
以内に住んでいることになり,トラム1号線では,3百万台ほどの自家用車
通行量を減らしたのに加え同2号線でも,年間35万台の自動車がトラム
利用に置き換わるだろうと期待されています.

半世紀ぶりの復活を伝える記事:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
30 May. El tranvía vuelve a La Cuesta (Tenerife) 50 años después
con el reto de movilizar a 5.000 pasajeros al día

(Europa Press ニュースへのリンク)
31 de mayo de 2009 Diez minutos sobre raíles
(Diario de Avisos ニュースへのリンク)
31-05-2009 Tíncer, Taco y La Cuesta disfrutan ya de su tranvía
(La Opinión de Tenerife ニュースへのリンク)

系統図などへのリンク: Routes & Maps
(Metropolitano de Tenerife 公式サイトへのリンク)
トラム1号線と2号線の全体像がわかる画像や,詳細データなど:
En marcha las obras de la Línea 2 del tranvía de Tenerife
(VÍA LIBRE へのリンク)

ラクエスタ行きトラム2号線の運転台の後ろから撮影された,10分半の
投稿映像: tranvia de tenerife Trazado linea 2 Tincer-La Cuesta
INAGURACION metro ligero
(YouTube へのリンク)

トラム1号線との二か所の合流分岐は,どちらも交差点の下(立体交差の
地下)にあり,最初の分岐合流のあと地上に出たところで映像に登場する
もう一つの分岐は,車庫への出入です.

映像を見る限りでは,2号線の南側の終点Tincer側から,1号線のサンタ
クルス側のターミナル(Intercambiador)への通行も可能で,直通運転も
出来そうです.

【テネリフェ】トラム2号線関連ログ: 2007/10/01 路線網拡張へ

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2009年05月26日

【バレンシア】市民に好感度が高いトラム

先週はバレンシアで,街中にトラムが戻ってきて15周年となる,お祝い
行事が行われていました.
それにあわせてバレンシア州の鉄道会社FGVが,4月下旬から5月上旬に
かけて実施した意識調査によれば,1994年5月に開通したトラム4号線は,
市民に移動の便宜を図り生活水準を向上させたばかりでなく,環境面でも
市のイメージアップにつながっていて,93%近くの市民が,トラム導入は
良い選択(acierto)であると考えていることが,明らかにされました.
FGV: Ferrocarrils de la Generalitat Valenciana

下記記事には,好感を持つ理由の項目ごとの割合も紹介されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
24 de mayo de 2009 El tranvía moderno, muy aceptado
(Diariocritico de la Comunitat Valenciana ニュースへのリンク)

バスやメトロ(地下鉄)と比べても,トラムは低騒音(54%)で,速達性に
優れ(67%),渋滞緩和に貢献し(76%),便利で(70%)清潔(60%)なのに加え,
運転頻度が高く(37%),輸送力も大きく(58%),体の不自由な人たちにも
優しい(74%),と評価されています.

自家用車と比べても,トラムは低騒音(49%),渋滞緩和に貢献(80%),
輸送効率が高い(83%),体の不自由な人たちに優しい(47%)と見られている
ようです.

一方,利用状況をみると,市民の三分の一(35%)が利用していて,通勤で
利用するの人が24%,買い物が21%,通学とその他が42%です.
逆にトラムを利用しない人の理由では,特に移動する必要がない(49%),
近くに停留所がない(45%),行きたい場所にトラムが走っていない(57%)
となっています.

最後の理由はもっともで,15年前に再導入されたバレンシアのトラムは,
市街地の北部を東西に走っている実質的に一路線だけに現在は留まって
いるからです.

しかし,それが解消されるのも時間の問題です.15周年の祝賀行事でも
市長や担当相が発表している通り,中心部を地下でくぐりぬける南北の
ルートの計画などが進行中です.
2009-05-21 La red de tranvía de Valencia llegará a las pedanías
del sur
EFEの記事 (ADN.es ニュースへのリンク)
2号線計画の英語版概要: Description - Route - Line 2 MetroValencia
(Linea 2 MetroValencia 公式サイトへのリンク)

こうしたトラム路線網の拡張には75%が支持しており,トラムの通行が
その土地の価値を高めると考える人たちも,56%いるそうです.

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2009年03月30日

【ベレスマラガ】延長開通は復活祭前にも?

アンダルシア州ベレスマラガは,長らくレールが錆びるにまかせたままに
なっていたのではないかと思われるトラムの延長区間を,ようやく開通
させそうな情報が入ってきています.

しかし,具体的な日付はありません.聖週間(Semana Santa)と呼ばれる
復活祭(イースター)の前日までの期間中になる模様ですが,この時点では
延長区間の工事完了報告? に市長が署名したというところまでが現実で,
その先は確実ではないのです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
28.03.2009 El Ayuntamiento de Vélez recepciona las obras de la
segunda fase del tranvía
(Málaga Hoy ニュースへのリンク)
28.03.09 La segunda fase del tranvía entrará en funcionamiento
en Semana Santa

(Sur Digital ニュースへのリンク)
27/03/2009 Pondrán en marcha la segunda fase del tranvía tras la
recepción de las obras

EFEの記事 (ADN ニュースへのリンク)

ベレスマラガ(Vélez Málaga)は,視察に訪れた人を口々に,なぜここへ
トラムを導入したのかと言わせるような人口7万余の街です.それでも,
2006年にアンダルシア州の先陣を切って新世代のトラムを走らせました.

これは当時の市長の影響力が大きかったと思われ,市長が交代して所属
政党が野党になった途端,トラムはお荷物扱いにされて,運休もささや
かれるほどでしたが,昨年市長選で導入時の市長が所属する政党の女性
市長候補が当選し,今日に至っています.

1.2キロの路線延長は,当初8か月に690万ユーロと見積もられていました
が,最終的に22か月に及ぶ歳月と810万ユーロがかかりました.

【べレスマラガ】関連ログ: 2008/5/20 延長線の試運転始まるも..

ほぼ完成していながらも営業を行わなかったのには,一つには車両不足が
あったようです.また延長ににより利用者が増えると期待され,同時に
現行の1.30ユーロから1ユーロへ運賃値下げも検討されるそうです.

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【セビリア】架線外しとメトロ4/02午後開通へ

2009年4月には,欧州でライトレールなどの新線開通や新規開業などが,
幾つかの街で予定されています.
予定通りの路線もあれば,遅れてやっとという感じのところもある中で,
スペイン南部アンダルシア州には,来月2路線の開通予定があります.
そのいずれもが,後者に該当しています.

まずは州都セビリアで,待ち望まれていたメトロの開業です.
ここで紹介し始めてからも,昨年秋の初めから昨年末に,そして今春へと
延期が重ねられてきましたが,今度はどうでしょうか.開業日は4/02で
午後2時からと発表されています.

昨年末に延期されたあとは,復活祭(イースター)までにという話がでて
いました.4/02なら何とかその通りになりそうです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
25/03/2009 EL METRO SE INAUGURARÁ EL 2 DE ABRIL A LAS 14 HORAS
(Metro de Sevilla 公式サイトへのリンク)
この中にもありますが,復活祭から二週間後に例年行われるセビリア春の
大祭(Feria de Abril)の期間中には,月曜から土曜まで毎日24時間運転を
行うそうです.通常は平日は23時まで,休前日は午前2時までです.

2千人のボランティアが動員されて,開業直前の本番さながらなドレス
リハーサルも先週末に行われました.
28 Mar. La Junta realizará hoy un ensayo general del metro, con
2.000 personas inscritas ya para la prueba

(Europa Press ニュースへのリンク)

メトロ1号線の開業日発表にあわせ,今後も2号線以降の計画を市は州と
連携をとりながら進めたいとしていることも,明らかにされています.
26 Mar. El Ayuntamiento insiste en que las líneas dos, tres y
cuatro del metro deben funcionar "cuanto antes"

(Europa Press ニュースへのリンク)

【セビリア】関連ログ: 2008/12/04 メトロ開業2009年にずれ込む

セビリアの話題をもう一件.
先に開業している全線路面走行のメトロセントロ(Metrocentro)では,
大聖堂前の区間で,聖週間(Semana Santa)と呼ばれる復活祭前の十日間と
その前後の期間は,今年も架線を取り外すことになります.

景観を大きく損ねたセンターポールの架線柱による支持を止め,開業から
一年余りの昨春には街灯にワイヤで吊るす方法に改められていたため,
今年は撤去せずに済む話もありましたが,最終的には圧力もかかって?,
外すことになるそうです.

架線撤去は,聖週間の時期に行われるパレードで,日本で言うところの
山車の通行に支障が出ないようにするためです.
このため架線なしでもバッテリーで走れる車両の導入が当初から予定され
ていたものの,その製造が遅れた責任をとり,車両メーカーのCAFが撤去
経費を負担することに同意しました.

これを受け本日3/30から早速撤去作業にかかりますが,メトロセントロの
当該区間(Archivo de IndiasとPlaza Nueva間)は,4/13まで運休です.

29/03/2009 CAF correrá con el gasto de retirar las catenarias del
tranvía en la Avenida

(elmundo ニュースへのリンク)
28/03/2009 Última hora. El Ayuntamiento retira las catenarias
(Arte Sacro ニュースへのリンク)
28-03-09 El Ayuntamiento da orden de retirar las catenarias tras
la presión de las cofradías
(ABC ニュースへのリンク)

【キャパシタトラム】関連ログ: 2009/1/21 スペインとオランダでも

CAFのキャパシタトラムは,トラムやライトレール車両向けに特に開発
されたACRという急速充電システムにより,架線レス区間の停留所で充電
する方式です.2010年4月にはセビリアを走る予定ですが,その前に同じ
州内で真っ先に100%低床車を走らせたベレスマラガの軌道で試運転される
ことになっています.
ちなみに2010年の聖週間は,3/26から4/04までです.

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2009年03月27日

【バルセロナ】架線不要トラム 4案紹介記事

市内を斜めに横断するディアゴナル通りの中央部に路面電車を走らせる
方針を,バルセロナ市は2008年9月に固めていますが,通りの改造計画と
絡めて賛否両論が出ています.

今年1月には,2009年末時点で16歳以上に達している市民を対象にして,
導入是非など2010年4月に住民投票を行うと,市は発表していました.

郊外にあたるディアゴナル通りの両端には,近年相次いでトラムが開通
していますが,中心部の4キロは分断されています.当初は計画があった
ものの,車の通行が妨げられる,道幅が狭いなどで退けられていました.

しかし時代が移り,両端のトラム路線を結合させるメリットや,トラム
導入にあわせてディアゴナル通りを改造する話が持ち上がってきます.
景観を損なわないために,トラムは架線を張らなくても走れるようにする
ことが検討されていました.

今回は,4つのメーカーから架線レス・トラムの提案があることを簡単に
まとめた記事が出て,関心の高さが伺えました.

最新のボンバルディアの非接触式は,実用化例はないものの賞賛されて
いるようですが,その他にも,バルセロナのトラム車両を製造して実績が
あるアルストムに,ベレスマラガでの試験とその後のセビリアへの導入が
間近に迫る,電停でキャパシタに急速充電する方式のCAF,そして同じく
キャパシタに回生ブレーキで充電する方式のシーメンス(Avenio)です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
26/03/2009 Cuatro grandes empresas presentan su modelo de tranvía
para la Avenida Diagonal
(La Vanguardia ニュースへのリンク)
26/3/2009 BCN debate sobre el futuro tranvía sin cable de la
Diagonal
(El Periódico de Catalunya ニュースへのリンク)

いずれも地元の有力紙ですが,El Periódico de Catalunya紙のほうは
各社自慢のトラム画像をPDFファイルで用意しています.その中には,
景観を守るほかにも,架線を張らずにトラムを走らせるメリットとして,
街路樹の中でも走れるとか,磨耗による? 保守費を軽減し故障も少なく
なること,3%の費用増加になるものの回生ブレーキで30%の消費電力を
節約できることなどが,挙げられていました.

またこの記事には,アルストムはAPSではなくフライホイール(volante
de inercia)方式を提案していると書かれているようです.
実現すれば初めてですが,既にボルドーをはじめフランスの複数の街での
実験が成功しているとのことです.

【バルセロナ】関連ログ: 2008/9/09 市長ディアゴナル直結決める

架線なしでも走れる技術に関する最近の関連ログ:
【非接触給電トラム】2009/1/24 APSのインダクティブ版
【キャパシタトラム】2009/1/21 スペインとオランダでも

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2009年03月26日

【カディス】CAFの異軌間対応トラムトレイン?

アンダルシア州の港湾都市カディスと,その根元にあたるサン・フェル
ナンド(San Fernando)に,さらに内陸のチクラナ・デ・ラ・フロンテーラ
(Chiclana de la Frontera)を結ぶ,トラムトレイン計画の軌道工事は
各地で進行中ですが,今回は車両発注契約が州政府に認められました.

カディス湾メトロトラム(Tranvía Metropolitano de la Bahía de Cádiz)
向け車両を製造するのは,CAFに決定です.
CAFは,今月発表された米国ヒューストンのライトレール車両に続き,
スペイン国内でもアラゴン州サラゴサからトラム車両発注契約も,獲得を
確実にしている模様です.
CAF: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles, SA

アンダルシア州が今回承認した契約は,7本の車両製造を同州内ハエンの
CAF工場で最終組み立てを行うことと,5年間の保守契約も含まれ,4330万
ユーロとなっています.第一号車両は契約後22か月に受け渡されなければ
なりません.

詳細は明らかでないものの,今どきの新車ですから低床車であることには
間違いなく,車内に車椅子用のスペースも設けられます.それに加えて
ADIFの在来線も走ることから,高床ホームからの乗降も可能にします.
ADIF: Administrador de Infraestructuras Ferroviarias

しかし最大の特徴は,どうも異軌間対応になっているらしいことです.
そうしたトラムは欧州初とされています.

公式発表と,それを受けての報道記事:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
24 de marzo de 2009 La compra del material móvil del Tranvía de
la Bahía de Cádiz supondrá una inversión de 43,3 millones

(Junta de Andalucía 公式サイトへのリンク)

25.03.09 La Junta adjudica el tranvía de Cádiz a CAF por 43,3
millones
(Diario de Cádiz ニュースへのリンク)
25/03/2009 Contrato de 43 millones para los convoyes del tranvía
de Cádiz
(El País ニュースへのリンク)

ご承知の通り,スペイン国内の在来線は広軌(1668mm)鉄道です.
スペイン語では国内幅という意味でancho nacionalとも呼ばれています.
これに対して標準軌は,国際幅(ancho internacional)です.

カディス湾トラムの新設軌道区間は,乗入れ先にあわせ広軌で建設されて
いるようですが,なぜ異なる軌間に対応する必要があるかのと言えば,
どうも将来セビリアとカディス間に高速鉄道AVEが走ることになった時に
備えてのようです.

スペインの鉄道雑誌? 会社が製作しているサイトによれば,カディス湾の
トラムは,新設区間(13.5キロ)も広軌と読めます.
05/05/2008 La construcción del tramo interurbano del Tranvía de
la Bahía de Cádiz recibe veinticinco ofertas técnicas

(Vía Libre ニュースへのリンク)

しかし,AVEのカディス延長でトラムの乗り入れ区間(10.5キロ)が標準軌
(1435mm)に改軌される可能性を想定し,それに対応する方策を施す必要が
あると,この記事が出た2008年5月の時点でなっていました.

実際のところAVE乗り入れで,在来線が改軌されるのかどうかはよく判り
ません.AVEに置き換えられるであろう長距離列車以外にも,広軌に対応
した車両が使われている近郊電車セルカニアスがカディス周辺には走って
います.
Wikipediaスペイン語版にある Nuevo Acceso Ferroviario a Andalucía
の項目には,三線軌条式になるように書かれているようです.今後の青函
トンネル内のような感じでしょうか.

ちなみに,CAFの軌間可変車軸システムはBRAVAと呼ばれて,高速新線が
バルセロナまで到達する前夜まで,マドリッドとバルセロナ間を走った
高速電車,S-120に採用されています.
BRAVA 英語版解説 The Self-Propelled Variable Gauge Rolling Truck
(CAF 公式サイトへのリンク)

カディス湾のトラムトレイン車両は,3000V直流電化の在来線へ乗入れ,
将来はAVEが走れば交流電化にも対応が必要かも知れず,複電源対応かも
知れませんが,それに関する記述は今回見つけられませんでした.

【サン・フェルナンド】関連ログ: 2008/10/05 街灯架線柱で妥協へ

話が出たついでですが,CAFの工場があるアンダルシア州ハエン(Jaén)で
計画されているトラムは,アルストム(Alstom)が参加のコンソーシアムが
建設工事を受注したと,今月中旬に発表されていました.

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2009年03月25日

【パルマ】マヨルカのトラム計画は空港へ

バレンシアの沖合い遠く,地中海に浮かぶマリョルカ島の中心地パルマ
(Palma)(パルマ・デ・マリョルカ=Palma de Mallorca).
空の玄関口である空港は,欧州で格安航空運賃を売り物にする航空会社の
多くが基地にしており,ドイツなど欧州各地からリゾート客をせっせと
運んでいます.そのためスペイン国内でも第三位の旅客数を誇るとか.

マヨルカ島パルマには,2007年の開業後まもなく,夏の豪雨で駅が水没,
その後10か月間運休していたといういわく付きながらもフル規格のメトロ
(地下鉄)が走っていますし,郊外へ向かう狭軌鉄道も出発しています.

更にパルマからは離れるものの,ソーリェル(Sóller)にはスペイン本土の
路面電車がほぼ消滅した時期にも走り続けた,観光と保存の要素が強い
路面電車もあります.

それらに加えて,許容量の四倍にあたる80万台の自家用車がひしめきあう
パルマ市内の交通状況改善を目指す一環として,本格的なトラム路線網を
構築する話が数年前から浮上していました.実現すれば復活になります.

先日そのトラム計画の中で,空港(Aeropuerto de Palma de Mallorca /
Aeropuerto De Son Sant Joan / PMI / LEPA)とパルマの中心部を結ぶ
区間を優先して取り組み,早ければ2011年にも着工,2012年か2013年の
開業を目指したいとする,パルマ市などの意向が明らかになりました.

10.8キロの区間には21の停留所が設けられ,建設費に1億4500万ユーロ,
車両購入には6200万ユーロ,合計2億ユーロ超の資金と,工事には23か月
から29か月が必要とされますが,開通後は年間1200万人から1400万人の
利用が見込まれています.

スペインの代表的な通信社Europa Pressと地元紙に,街頭で入手できる
無料紙の20 minutosの,それぞれの記事へのリンクを紹介しておきます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
23 Mar. El primer tramo del tranvía tendrá un presupuesto de 207
millones de euros y las obras comenzarán antes de 2011

(Europa Press ニュースへのリンク)
24 mar. 2009 El tranvía al aeropuerto suprimirá dos carriles de
Avenidas en sentido al mar
(Diario de Mallorca ニュースへのリンク)
24.03.2009 El tranvía de Palma, que cuesta 380 millones, se
inaugurará entre 2012 y 2013
(20minutos ニュースへのリンク)

路線図は見つかりませんが,2007年12月のトラム計画発表当時,非公式
ながらも地図を載せていたサイトがありますので,参考までに.
13/12/2007 Govern y Cort aseguran que Palma tendrá un tranvía
antes de cuatro años
(elmundo.es ニュースへのリンク)
18 de diciembre de 2007 T.R.A.N.V.I.A.
(Tranvía de Palma ブログへのリンク)

【パルマ】関連ログ:
2008/7/31 【アリカンテ】2009年展望【パルマ】メトロ再開
2007/4/11 マヨルカ島でフル規格の地下鉄開業

パルマからメーターゲージの近郊鉄道(SFM)に揺られると,マジョルカで
パルマに次ぐ街のマナコル(Manacor)へたどり着きます.
SFM : Serveis Ferroviaris de Mallorca

そのマナコルから更にアルタ(Artà)までSFMを延長させる構想があり,
マナコル市内をトンネルで走り抜ける案だったようですが,それを地上
走行にしてマナコルの中心街を通り,車両もトラムトレインにしたほうが
良いのではないかという話も,先月出ていました.
マナコルの駅は街の西方にあり,北東に位置するアルタへ向かうには,
何らかの形で街中を横断する必要があったのです.

24-02-2009 El Govern apuesta por un tranvía que atravesará el
casco urbano y llegará a Artà

26-02-2009 El Govern estima que el 75% de los usuarios del tranvía
no querrá llegar hasta Palma

(Diario de Mallorca ニュースへのリンク)
2009/02/24 Tranvía e n Manacor
(ADN.es ニュースへのリンク)
ついでにパルマからマナコルまでSFMも電化してしまえば,所要時間を
現行の70分から50分に短縮可能というオマケ付きです.ただし,アルタ
からパルマまで通しで乗車する利用者は少なそうで,どこまで実現できる
のかは定かでありません.

内容が間違っていたりリンク切れがありましたら,ご容赦ください.
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2009年03月05日

【ムルシア】トラム1号線の着工は今夏に

スペイン南東部ムルシア(Murcia)のトラム路線計画のうち,既存の試験
路線を含む1号線の建設,保守,そして40年間の営業権を獲得したのは,
FCCとComsaの共同企業体に決まったとの発表が,ムルシア市からありま
した.このご時勢ですから,1800人分の雇用も創出されるという言葉を
添えることも,忘れていません.
FCC: Fomento de Construcciones y Contratas, S.A.

40年間のコンセッションの期間中,トラム利用者数は5億1300万人と予測
されていて,最初の五年間は年間550万人になるとみられています.
着工時期は昨夏の時点よりやや遅れて今夏予定となりますが,6か月間の
試運転を経て2010年末の営業開始を目指すことには変わりなさそうです.

路線は,試験路線が近くまで達しているサークル広場(plaza Circular)を
底辺としたV字型の路線,ムルシア大学(UMU)に向かう路線,それに加えて
カトリック系大学(UCAM)キャンパス内のループ路線という三部構成で,
これらをまとめてトラム1号線と呼ぶようです.総延長は約21.5キロ? .
UMU: Universidad de Murcia
UCAM: Universidad Católica San Antonio de Murcia

細かい話ですが,サークル広場(plaza Circular)とフロタ通り(avenida
de la Flota)間の架線レス区間は,970mになるとか.
ここにきて架線を張らずにトラムを走らせることが可能な方法は選択肢が
広がりつつありますが,現在の試験路線ではアルストムのシタディスを
マドリッドから借用して走らせていますし,開業まで日がないことから,
実質的には一つだけに絞られそうです.

ムルシア市の発表を転載した記事と,一般記事の両方を紹介します.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
04/03/2009 La construcción del tranvía que revolucionará la
movilidad en el municipio dará trabajo a 1.800 personas

(Murcia.com ニュースへのリンク)
4 Mar. FCC y Comsa se adjudica el tranvía de Murcia por 264 millones
(Europa Press ニュースへのリンク)
Europa Pressの記事タイトルにあるように,契約金額は2億6400万ユーロ
になりました.ムルシア市の歴史の中で最大級の投資です.

Murcia.comの記事には,少し見づらいものの地図が最後に載っています.

【ムルシア】関連ログ: 2008/7/31 トラム計画のスケジュール煮詰る

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2009年02月26日

【セビリア】メトロ接続トラム路線着工へ

スペイン南部のアンダルシア州政府は,経済不況克服のため10億ユーロを
超える公共投資を行い,3千人の雇用を創出すると発表しました.

この中には公共交通機関への設備投資,2億500万ユーロも含まれていて,
州都セビリア郊外にトラム路線網の構築と,カディスのトラムトレイン
建設のために投じられます.

間もなくセビリアでは念願のメトロ1号線が開業する予定です.予定より
大幅に遅れている開業日は,まだ確認できていませんが,早晩開通する
メトロ路線に接続するトラム路線計画が前進です.

ライトメトロ(metro ligero)仕様のセビリアメトロ(Metro de Sevilla)に
接続するトラム路線は,アルカラ デ グアダイラ(Alcalá de Guadaíra)
への一路線(約12キロ)が既に建設中で,その他にも複数の路線の計画が
あります.今回その中から二路線に資金が投じられ近いうちに着工する
ことになりそうです.

ライトメトロは現在1号線のみ建設中で,その路線は北を上にした地図で
みると,セビリア中心部を支点として東西に腕を伸ばす「やじろべえ」
のような格好をしています.

その腕の先端(東西の路線末端)から,さらに郊外に路線を伸ばして乗客を
集めてくるのが,接続トラム(Conexiones Tranviarias)の役目です.
(下にリンク先を記した路線図にも載っています)

中心から西南西15キロのアルカラ デ グアダイラへ向かう路線(Tranvía
de Alcalá de Guadaíra)は,前述の通り既に着工済で,メトロ1号線の
Pablo de Olavide駅から分岐する形の路線は,開通後一日8万人の利用が
見込まれています.
この路線の第三工区と最終工区の4.5キロ区間に,まず4530万ユーロが
投じられます.

新規着工は,セビリア中心部から南南西15キロほどのドス エルマナス
(Dos Hermanas)へ向かう路線(Tranvía de Dos Hermanas)が一つ目です.
メトロ1号線の駅からひたすら南を目指す8.3キロの路線には,今回6530万
ユーロが投じられ,二区間にわけて工事が行われる予定で,この路線も
開通後には10万人が利用するとみられています.

残るもう一つは,上の二路線とは反対側でメトロ1号線を「やじろべえ」
にたとえると,向かって左側(西側)の腕の先(起終点Ciudad Expo駅)に
接続する路線で,今回は2950万ユーロが投じられ,約1.1キロの第一期
区間が着工されることになる模様です.

セビリア都市圏で近年成長著しいアルハラフェ(Aljarafe)などを通る,
このトラム(Tranvía del Aljarafe)は,将来的には南北に延長28キロに
及ぶ路線に成長させる構想があり,その沿線には17万4千人が暮らして
いるそうです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
25/02/2009 La crisis acelera las obras del tranvía en El Aljarafe,
Dos Hermanas y Alcalá
(El Correo de Andalucía ニュースへのリンク)

セビリアメトロ概要(路線図へのリンクあり): Metro de Sevilla: Líneas
メトロに接続するトラム路線計画の概要: Conexiones Tranviarias
(Metro de Sevilla 公式サイトへのリンク)

上の路線図で「L1」と表示されている緑色の線が,メトロ1号線です.
2号線以降のL2からL4までは未着工で,破線で記されている線がトラムに
なります.
路線図の画面左側(地図上では西)にあたるアルハラフェ(Aljarafe)方面の
トラム路線の計画ルートは,2年前に紹介した時と比べて大きく様変わり
しています.

セビリアメトロ関連ログ: 2008/12/04 メトロ開業2009年にずれ込む

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2009年02月11日

【サラゴサ】トラム路線2009年4月着工へ(2)

スペイン北東部サラゴサ(Zaragoza)市を南北に縦貫するトラム路線は,
最終的な仕様が2/13にも市議会で承認される運びだそうです.今年4月
には第一期区間の着工にこぎつける計画でしたが,若干遅れている模様
です.これはサラゴサに工場のある車両メーカーのCAFを,市長が訪問
した際に明らかにされました.
CAF: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles

CAFがサラゴサのトラムを製造することになると,まだ決まった訳では
ないようですが,市長はCAFを望んでいて,地元に工場があることもさる
ことながら,先月CAFが架線レス トラム製造の見通しを示していたことも
影響しています.サラゴサ中心部(Casco Antiguo地区)では,景観上の
理由により,架線を張らない計画なのです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
10/2/2009 El viernes se aprobará el pliego de prescripciones del
proyecto del tranvía
(Aragón Digital ニュースへのリンク)

Tranvía Zaragoza. Proyecto de la Línea Norte-Sur
路線図などの計画詳細: Proyecto de la línea norte-sur
(Ayuntamiento de Zaragoza へのリンク)
地図上の赤い線が,架線なしで走る区間と思われ,第二期区間にあたり
ますので,予定では2013年完成ということになります.

【サラゴサ】関連ログ: 2008/7/18 トラム路線2009年4月着工へ

先月のCAFの発表は,地元でも報じられていました.大容量キャパシタの
画像も掲載されています.
20/1/2009 CAF apuesta por que Zaragoza tenga un metro sin
catenarias que funcione con la energía que recargue en las paradas

(Aragón Digital ニュースへのリンク)
タイトルは架線レス区間1mと読めますが,これはCAF内の実験線のことで
しょうか.

【キャパシタトラム】関連ログ: 2009/1/21 スペインとオランダでも

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2009年02月05日

【テネリフェ】2本目のトラム路線5/30開業へ

短信ですが,カナリア諸島テネリフェ(Tenerife)でトラムが復活して二年
近くになる今年の5/30,カナリア諸島全島が祝日になるカナリア デー
(Día de Canarias)に,トラム2号線を開通させるとの発表がありました.

二本目の路線は距離にして2.6キロ,中間部分は1号線と共用です.この
建設予算は5446万ユーロ,このうち土木工事に2780万ユーロ,6本の車両
増強に1840万ユーロが費やされました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
4/feb/09 El Cabildo tinerfeño estima que la Línea 2 del Tranvía
entrará en funcionamiento el Día de Canarias

(El Dia Tenerife ニュースへのリンク)

【テネリフェ】関連ログ:
2007/10/01 路線網拡張へ
2007/6/03 ライトレール 6/02開業

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2009年01月27日

【ビトリア】新トラム開業からひと月

スペイン北部バスク自治州ビトリア(Vitoria-Gasteiz)にトラムが昨年末
復活して一か月が経ちました.このひと月間に累積利用者数は40万人近く
まで達し,累積走行距離も2万キロ目前だそうです.

このうち12/23から1/06までの事実上運賃無料で開放された期間中には,
一日平均1万3千人が利用,1/07以降の本来の有料化後も平日は平均して
一日1万人,土休日は同7300人に利用されていました.

運賃支払い手段では,運賃が安くなる非接触式カードBATが13,361枚発行
されたほか,一回限りの片道切符は25,315枚,一日乗車券は54,492枚が,
この一か月間に発行されているそうです.

また,開業後のひと月間に接触事故は6件報告されており,歩行者が二人
けがを負ったものの軽微だったこと,自動車との接触は自動車側に過失が
あること,さらに基準は確認できませんでしたが,定時運行率91%という
記述もみられます.

公式発表と,それを伝える記事:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
26/01/09 Casi 400.000 personas han viajado en el tranvía de
Vitoria-Gasteiz durante su primer mes de funcionamiento

スペイン語版 (EuskoTran 公式サイトへのリンク)
26-01-2009 El tranvía cierra su primer mes con 400.000 usuarios y
19.600 kilómetros
EFEの記事 (Finanzas.com ニュースへのリンク)

メディアは取り上げていないようですが,2/06には5本目の車両が到着
することや,分岐器はヒーターを内蔵し,架線の凍結防止のため夜間も
非営業の運行を行うこともあるなどが,公式発表に記されています.
ビトリア・ガステイスの冬は寒さが厳しく,今年に入ってからも既に最低
気温が氷点下9度という日もありました.

なお,今春とされてきた支線開通は,5月になりそうです.

関連ログ: 2008/12/24 バスク州二つ目のトラム12/23開業

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2009年01月21日

【キャパシタトラム】スペインとオランダでも

架線がない区間でもバッテリから給電して走る電車は珍しくなくなりつつ
ありますが,バッテリーより効率のよい電気二重層コンデンサなど大容量
キャパシタを車両に搭載するシステムも,相次いで開発されています.

電気二重層コンデンサ(Electric double-layer capacitor)は,自動車の
電力貯蔵用としてハイブリッドカーなどへの採用も見込まれていますし,
鉄道車両への応用では,日本国内でもJR東海の313系電車が,電気二重層
コンデンサーを利用した電力貯蔵システムの試験を行ったとか,ドイツの
マンハイムではトラム車両で実験されたことなどが,知られています.

バッテリと比べてコンデンサ(キャパシタ)は,電気の吸収と放出の効率に
優れ,蓄電と放電を繰り返す用途に向いている上に,バッテリーよりも
長く使えると言われています.
世界で初めてキャパシタをトロリーバスに採用した上海の例を見るまでも
なく,常に発進と停止を繰り返す路面電車向けシステムに適した性能を
持っているようです.

スペインの車両メーカーCAFは,キャパシタ(電気二重層コンデンサ)を
車両に搭載し,停留所で充電を行うトラム用システムを,CAFのお膝元
サラゴサの大学と共同で開発したと,発表しました.
架線レス区間を走る方法として,CAFでは燃料電池やフライホイール,
第三軌条も検討してきましたが,これが一番現実的と考えたようです.
CAF: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles

20 Ene. CAF desarrolla un tranvía que circula sin necesidad de
tendido eléctrico
(Europa Press ニュースへのリンク)
20 ene CAF presenta un nuevo tranvía sin necesidad de que exista
una catenaria
EFEの記事 (Invertia ニュースへのリンク)

これらの記事によれば,ACRという特にトラムやライトレール車両向けに
開発された急速充電システムにより,架線レス区間の停留所では,25秒で
次の停留所までに必要な電気を蓄えることが出来るとか.
ACR: Acumulador de Carga Rápida

セビリアのメトロセントロ用車両を拝借し,3月末まではサラゴサのCAF
工場内で実験が続けられ,5月にはCAF製100%低床車が走るベレスマラガに
場所を移して試運転を行う予定だそうです.

CAFは,このキャパシタ・システムを新しいモデル,URBOS 3へ搭載する
だけでなく,セビリアやベレスマラガが導入した旧モデルのURBOS 2や,
たとえ他のメーカ製の車両でも,多少の調整で搭載可能とする模様です.

【セビリア】キャパシタトラムは2010年3月登場か?

セビリア市内中心部の大聖堂前では架線の撤去が約束されているものの,
バッテリーでは充電できる架線下区間が今の営業線だけでは短すぎると
指摘されていたメトロ・セントロ(Metrocentro)での運転は,2010年3月
からの予定です.

CAFの発表は,アンダルシア州セビリアでも大きく取り上げられました.
20-01-09 Un tranvía sin catenarias en Sevilla es posible, pero
en marzo de 2010

(abcdesevilla.es ニュースへのリンク)
20.01.2009 CAF desarrolla el tranvía sin catenarias y espera
implantarlo en Sevilla en marzo de 2010

(Diario de Sevilla ニュースへのリンク)

セビリアで架線を取り外したい区間は約400mだそうで,この日サラゴサに
あるCAF工場でメディアに公開された実験では,200m区間を4回充電なしで
走った? そうで,やむを得ず架線レス区間で停車したとしても,再び発進
して次の停留所まで走る分の性能を十分備えているとみられています.

関連ログ:
2008/9/16 【セビリア】路線延長までバッテリーは無理?
2008/9/08 【セビリア】CAFがバッテリー走行実験へ

オランダはブレーキ充電式

オランダのシーメンスも,電気ブレーキで生じた電気をキャパシタに蓄え
架線なしで走れるトラム向けシステムを開発したとの発表がありました.
今の時点ではオランダ語のみ確認済みで,詳細なデータなども見つかって
いませんが,エネルギー消費量を30%節減できるとか.

1/19/2009 Tram rijdt zonder bovenleiding door opgeslagen remenergie
(Siemens Nederland N.V. ニュースリリースへのリンク)
ここでは,ブレーキで得られる電気で架線なしの区間でも走れるトラム
という触れ込みで,これまでは無駄に放出されてきた発電ブレーキからの
電気を30秒足らずでキャパシタに取り込み,蓄えた電気を発車時などの
大きな電力を必要とされる時に取り出して使うとあります.

これがバッテリーでは,発進などに必要な大容量の電気を放出できず,
せいぜい速度を維持したり,空調などの電気を賄う程度だとしています.

電気二重層コンデンサ(DLC)を使うシーメンスのHESシステムは,実車への
装備こそまだのようですが,3/31からRail-Tech Europe 2009(ユトレヒト
開催)に出展予定だそうです.
DLC: Double Layer Capacitor
HES: Siemens Hybrid Energy Storage

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追加情報
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2008年12月31日

【マドリード】ライトメトロ利用徐々に上向き?

2007年相次いで開業したマドリッドのメトロ・リヘロ(Metro Ligero)の
三路線と,マドリッドの南方にあるパルラの市電は,2008年1月から10月
までの間に1700万人の利用があり,一日平均1万5千人で予想を上回って
いると,MINTRAが発表しました.
MINTRA: Consorcio Regional de Transportes y Madrid Infraestructuras
del Transporte

期待されたほど利用が伸びていないと紹介したこともあるメトロリヘロ
(ライトメトロ)1号線は,10月には一日2万人を輸送した日もあったとか.
ML1号線 運転区間: Pinar de Chamartín - Las Tablas
ML2号線 運転区間: Colonia Jardín - Aravaca
ML3号線 運転区間: Colonia Jardín - Boadilla
パルラ Tranvía de Parla

MINTRAの代表者は,ライトレールは世界68か国にあるものの,マドリッド
では特殊な事情により路線網構築が困難と打ち明けています.
それは,住民が新しい変革(novedades)を好まないこと,他の地域では
勤務先の範囲が(駅から? )800mまで広がるのに,マドリッド州では500m
までにしかならないからだそうです.

この話は,先般発行された,マドリードのトラム(1972年廃止)からライト
メトロ(2007年開業)までと題する本とあわせ,マドリード州(Comunidad
de Madrid)の運輸インフラ担当省で発表されました.

本のほうは,マドリッドで失われた35年間に起きていた世界各地の情勢も
記され,写真や図絵などが豊富な400ページ以上になる本格的なもので,
初版2500冊は図書館や教育機関などに配布されるそうです.
"De los Tranvías a los Metros Ligeros en la Comunidad de Madrid"
ISBN 978-84-451-3177-0

本の簡単な紹介とともに,記事になりました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
30 Dic. Metro Ligero supera las previsiones y se consolida con
más de 10 millones de viajes
(Europa Press ニュースへのリンク)
30-12-2008 Los metros ligeros superan los 15.000 viajeros diarios
(Madridiario ニュースへのリンク)

前述したマドリッドではライトレール導入計画が困難を伴うという話は,
Europa Pressの記事に載っています.

1972年のマドリード市電路線図: Madrid ESPAÑA - SPAIN 1 JUN. 1972
(GS Tram Site へのリンク)
余談ですが,このサイトは欧州を中心とした一部の街のトラム路線図が,
現在だけでなく過去の分まで収容しています.昔のバルセロナの路線図も
ありました.

【マドリード】ライトメトロ関連,最近の話題:
2008/11/17 メトロリヘロ運行は九割補助
2008/10/09 住民反対でML計画路線短縮へ

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2008年12月24日

【ビトリア】バスク州二つ目のトラム12/23開業

昨年のスペインはトラム開業ラッシュでしたが,今年はぎりぎりになって
新規開業がありました.
スペイン北部バスク自治州ビトリア(Vitoria-Gasteiz)に,路面電車が
戻ってきたのです.実に41年ぶりになるのだとか.

ビトリア(バスク語の名称もつなげて正式にはビトリア・ガステイス)は,
人口23万3千余のバスク自治州の州都で,ビスケー湾にほど近いビルバオ
(Bilbao)からは,南66キロほどの内陸にあります.

大きな地図で見る

ビルバオにはメトロも走り,6年前にはトラム(tranvía)も開業していて,
人口もビルバオのほうが上回っていますが,ビルバオの車両が部分低床式
三車体なのに対して,同じCAF製でもビトリア・ガスティスは100%低床の
五車体車両を採用しました.
CAF: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles

12/23は開業式典のあと,午後からは一般客にも開放されて,開業日には
何処も同じ光景になりますが,停留所にトラムを待つ人だかりが出来た
模様です.1万1千人という数字が挙がっていました.

建設されていた7キロ強のY字型の路線のうち,今回はビトリア中心街に
あたるYの字の根元から左上に至る,AngulemaとLandaberde間の約5キロの
区間が開業し,残るYの字の右側の枝分かれ部分,Abetxukoへの区間は,
2009年春になるとのことです.

着工から2年余,1億1300万ユーロが掛かっていますが,バスク州が9160万
ユーロを負担,残りはアラバ県(Álava)とビトリア市が,それぞれ1120万
ユーロずつ出しています.

現金運賃は一回1ユーロで,非接触式カードのBATを購入していれば運賃は
0.55ユーロになります.このBATカードを持参していると,1/06までは
運賃無料で乗車できるそうです.

運転間隔は2009年春の全通まで15分間隔です.その後は両端部分で12分
間隔になり,Yの字の根元部分(中心部の重複区間)は6分間隔になります.

開業を伝える記事の中は,新興住宅地の感があるLandaberdeからバスク
州議会(Parlamento vasco / Parlamento-Legebiltzarra)まで,14分で
走ったと伝えていて,平均時速30キロと俊足さを紹介していましたが,
これは祝賀電車のことで,途中の停留所に停まらずに走ったからです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
メディアのまとめたトラム特集: El Tranvía llega a Vitoria
非公式 路線図: Recorrido del tranvía
画像スライド(上は開業日のもので49枚,下は開業前の中心街で18枚):
23/12/2008 Inauguración y puesta en marcha del tranvía de Vitoria
12/12/2008 El tranvía se pasea por el centro de Vitoria
(El Correo Digital ニュースへのリンク)

休暇シーズンだからなのか,開業後の報道は出だしは控えめでしたが,
日が改まると続々出てきました.ごく一部だけの紹介に留めます.
23-12-2008 Vitoria se sube al tranvía rodeado de expectación y
con paradas llenas
EFEの記事 (soitu.es ニュースへのリンク)
24.12.08 El tranvía calienta Vitoria
(El Correo Digital ニュースへのリンク)

開業式典での挨拶で市長は,さらに三路線を建設したい考えを明らかに
しています.
24/12/2008 Vitoria pide tres nuevas líneas de tranvía el día que
estrena la primera
(El País ニュースへのリンク)
行き先は,街の中心からみて北西にある空港や,西にあるZabalgana地区
と東のSalburua地区で,後者二つの地区ではどちらも住宅が建設中で,
東西の路線になりそうです.

ビトリアのトラムは,郊外では芝生を敷き詰めた専用軌道を走りますが,
中心部では狭い路地で自動車との一部併用? 区間もあるようです.
開業が間近に迫った頃から,当時すでに試運転フル回転中だったトラムの
せいで,大渋滞が生じているという記事が出ました.交差点での信号機の
調整に難があるようです.
2008/12/21 La llegada del tranvía provoca atascos por falta de
sincronización de los semáforos

(Noticias de Álava ニュースへのリンク)
22/12/2008 Vitoria transforma su vida cotidiana
(El País ニュースへのリンク)

今回の開業で路線網が再編されるバスも,渋滞で遅れを蒙りました.
また,トラムに通行優先権があることを,自動車ドライバーだけでなく
歩行者にも周知させたり,ドライバーには軌道上に駐車しないように指導
しているそうです.

【ビトリア】関連ログ: 2008/9/30 低床車到着で10/06試運転開始か

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2008年12月19日

【ハエン】4.7キロの市電路線4月にも着工へ

人口11万6千のアンダルシア州ハエン(Jaén)で,かねてより話の出ていた
トラム路線は,アンダルシア州とハエン市が合意に達し,早ければ2009年
4月にも着工の運びとなりました.工期は20か月とされています.

北部にある大学,住宅地,工業地と中心部,そして南部を結ぶ4.7キロの
路線には,停留所が10か所に設けられ,そこをトラムは11分半で結ぶ予定
ですので,平均時速は約20キロです.

建設費は9600万ユーロと見積もられ,軌道敷設を中心とするインフラは,
アンダルシア州が進めている,自動車に代わる環境に配慮した都市輸送
機関のプロモーションの一環として資金が投じられます.
5本を予定しているトラム車両は,ハエン市が購入する形になるものの,
州は815万ユーロを補助する? 模様です.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
18.12.08 El primer tranvía jienense unirá en 11 minutos el centro
y Los Olivares

16.12.08 La Junta aprueba una partida económica para las cocheras
del tranvía de Jaén
(Ideal Digita ニュースへのリンク)

路線図や想像図などは,12/18付け記事の右上にあるリンク,Y ADEMÁS
Proyecto del tranvia de Jaén (Junta de Andalucía) PPT - 21,1 MB
から,アンダルシア州政府の計画をPPT形式のファイルでダウンロード
出来るようになっています.

北部では,架線柱を使わず街路灯の柱で架線を支持することによって,
景観が見苦しくならないよう配慮します.これは,現在セビリアの大聖堂
前の状況や,カディスで建設中のトラムトレインがサン・フェルナンド
地区を走る時と同じようになるのでしょう.

州の計画概要では,トラムは街に溶け込み馴染むとか,街を変える原動力
とみなされていますが,後者は,都市間道路を街中の道路に転換すると
いう意味でも使われている模様です.

内容が間違っていたりリンク切れがありましたら,ご容赦ください.
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2008年12月04日

【セビリア】メトロ開業2009年にずれ込む

人口70万のセビリア(Sevilla / Seville)では,その西方と南東の郊外を
結び,郊外では高架,セビリア中心部は地下を100%低床車が走るメトロ
(Metro de Sevilla)の1号線(Línea 1)が,建設されています.

長い間待ち望まれてきたメトロは,今年9月末に開業との話も出ていた
ものの,工事の遅れなどから9月には12/20開業に修正されていました.
しかし,駅の工事現場で路盤陥没事故が先週発生し,その対応から開業の
再延期が懸念されていましたが,早くても2009年1月にずれ込むことが,
昨日正式に発表されました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
3 de diciembre de 2008 El incidente de Puerta de Jerez aplaza la
puesta en servicio del Metro de Sevilla

(アンダルシア州当局※ 公式サイトへのリンク)
※ Junta de Andalucia - Consejeria de Obras Publicas y Transportes

03/12/2008 Sevilla.- AMPL.- La Junta anuncia que la inauguración
de la Línea 1 del metro se retrasará "al menos un mes"

(Europa Press ニュースへのリンク)
03.12.2008 El socavón de Puerta de Jerez retrasa la inauguración
del metro al menos un mes
(20minutos.es ニュースへのリンク)
03.12.2008 El estreno del Metro se retrasa indefinidamente
(Diario de Sevilla ニュースへのリンク)

英語で読める崩落事故の記事(画像あり):
Nov 27, 2008 Sevilla newspaper kiosk disappears down a hole
(Typically Spanish ニュースへのリンク)

深さ6mに及ぶ穴があいたのは,難工事のため当初から12/20開業には間に
合わず,2009年に遅れて開設される予定だった,プエルタ・デ・ヘレス
(Puerta de Jerez)駅の工事現場です.

穴は工事現場と歩道を仕切る柵の外側まで広がり,発生は夕方でしたが,
幸いけが人は出なかったものの,街灯と新聞売店が陥没の道連れになり
ました.通りの向かいには観光客も多く訪れる商店が並び,一足先に昨年
開業した市内電車メトロセントロ(Metrocentro)との乗換え駅でもあり,
軌道もすぐそばを走っているところです.

下はGoogle Mapsのストリートビューで,画面右に陥没に飲み込まれた
新聞スタンド.この通りを画面奥に進んでいくと,左手に噴水が見えて
きますが,その向こう側にメトロセントロの軌道があります.

13 Calle Almirante Lobo

セビリアでは,1970年代前後から地下鉄が計画されていて,一旦は着工
されながらも,財政難と脆弱な土壌で工事が歴史的建造物へ影響を及ぼす
との懸念から,1980年代に計画は中止に追い込まれていました.
その後,技術的な問題は解消され,2000年には計画が再びたてられて,
当初の予定では2006年に開業しているはずでした.

今回の崩落事故が起きる前も,開業まで二十日に迫った時点で,都心部の
区間(NerviónとPlaza de Cuba間)は,試運転電車がまだ走っていなかった
という報道もあります.やはり工事の関係だったようです.
なお,東側の一部の区間では,1980年代までに着工していたトンネルを
流用しているそうです.

路線図へのリンクがある公式サイトのページ: Línea 1
(Metro de Sevilla 公式サイトへのリンク)

Diario de Sevillaの記事には,右側にObras del metroというタイトルの
4分少々のビデオがあります.西から東に各駅が紹介されていて,10月の
時点のものらしく,試運転の映像はNervión以東に限られています.

メトロ・デ・セビリャの特徴の一つには,ホームドアの設置があります.
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Visita Sevilla21 al Metro de Sevilla, 5/Nov/2008
by Andvaranaut (flickr)
Visita Sevilla21 al Metro de Sevilla, 5/Nov/2008
Taken on November 5, 2008

その他にも,下記リンク先でセビリア・メトロの画像を見られます.
flickr Group Pool: Metro de Sevilla

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2008年11月21日

【メキシコシティ】市電計画が来春に延期

メキシコシティ(Mexico City / Ciudad de México)の中心部に導入される
路面電車のBOT契約先を決める国際入札は,当初予定より一月遅れとなる
ものの,今月中に結果が明らかにされ,早ければ2009年1月には着工する
運びでした.
BOT: Build-Operate-Transfer

しかし先日,入札結果の発表を含む計画そのものが,少なくとも半年近く
延期されることが明らかになります.市電の中心街復活計画の中止では
なく延期なのが救いで,延期する理由は,世界的な経済停滞です.
入札開始時には誰も予想もしなかった急速な景気後退の波は,ここまで
押し寄せてきた格好ですが,米国に端を発する経済情勢の悪化がもたらす
リスクを回避し,安定するまで様子見するということらしいです.

入札には,最初は30近い企業が名乗りを挙げていました.それが22にまで
減り,その後も撤退や共同入札に切り替えるなどで,最終的にはABC順に
並べると,次の企業体に絞られていました.
Alstom (Alstom Mexicana, S. A. de C. V.)
Siemens (Siemens, S. A. de C. V.)
Bombardier (Bombardier Transportation México, S. A. de C. V.)
CAF (CAF México, S. A, de C. V.)
Promotora de Desarrollo de América Latina
OHL Concesiones de México
Vassloh Cogiser (Vossloh Cogiger, S. A.)
一時期は日本企業の名前もあったのですが,リストから消えています.

延期となるブエナビスタ(Buenavista)駅と旧市街地(Centro Histórico)を
結ぶ路線計画は,とりあえず2009年春にも再始動となる予定です.
しかし,計画発表当時に目指していた,メキシコ独立革命から二百周年
記念となる2010年9月開業には,間に合いそうにありません.

連邦区政府(GDF)の発表と,それを伝える記事があります.
GDF: Gobierno del Distrito Federal
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
19 de noviembre de 2008 Se pospone el proyecto del Tranvía de la
Ciudad de México
(Gobierno del Distrito Federal へのリンク)

20 de Noviembre de 2008 Un tranvía que quedó en deseo
(La Crónica de Hoy ニュースへのリンク)
20 de noviembre de 2008 Posponen proyecto del Tranvía hasta que
situación económica global se estabilice

(El Sol de México ニュースへのリンク)
19 de noviembre de 2008 Declaran desierta licitación de tranvía
por inviabilidad financiera
(El Universal ニュースへのリンク)

La Crónica de Hoyの記事に,誤訳かもしれませんが,経済状況次第では
民間委託ではなくGDF直営の可能性もあると,記されていました.

【メキシコシティ】関連ログ:
2008/7/17 トラム一部区間は架線レス
2008/7/02 ソカロで低床車と計画発表
2008/5/20 中心部横断する市電復活へ

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2008年11月17日

【マドリード】メトロリヘロ運行は九割補助

マドリッドのメトロ(地下鉄)利用者が,今年1千万人減ると題した記事が
ありました.
前年より1千万人減るという意味ではなく,2008年の予測を1千万人下回る
見込みだということが明らかになったらしく,それにより2009年1月には
再び運賃値上げの必要があるということのようです.

2007年までの五か年計画で延長された約90キロが路線網に加わった2008年
は,当初7億400万人の利用が見込まれていました.しかし,今年も残す
ところ1か月余りとなり,その数字は6億9400万人に下方修正されます.

マドリッド市は,財政上の問題から2007年までに拡大した路線網のうち,
メトロ・リヘロ(Metro Ligero)と呼ばれるライトレール規格の路線の一部
は,民間に運営を委託しました.
そうまでして2007年までに路線が郊外に拡大したことで,2007年の選挙
では郊外の票が,マドリッド市の現政権に有利に働いたとも読める記述が
記事にあります.

そのためか,拡大された路線の利用者数が,期待されたほど伸びなかった
らしく,北部で開業したライトレール規格の路線(ML1号線)は,運賃収入
では経費の一割程度しか賄えない有様だそうです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
17/11/2008 El metro pierde diez millones de usuarios en 2008
17/11/2008 Ni rápido ni barato
(El País ニュースへのリンク)

上段の記事の後半は昨今の景気後退の影響にも触れています.利用者数は
今後は減少に転じると考えられ,2009年分の予算では,新車購入や新駅
開業などに向けられる分が減額されたようです.記事の最後も,次の選挙
まで,まだ時間があると締めくくられていました.

下段の記事では,ライトレール規格の路線(Metro Ligero)の経費を補う
ために,運賃一人当たり6.25ユーロ相当が補助されていること,メトロは
同1.63ユーロ相当に過ぎないと,紹介されています.
しかも,自動車や近郊電車,路線バスなどと移動時間を競ってみた結果,
Metro Ligeroを含む移動はいずれもダントツでビリだったとも,書かれて
しまいました.

2003-2007年実績 (英語版): Public Transportation Demand
(Consorcio de Transportes de Madrid へのリンク)
このページによれば,マドリッドのメトロは2007年には6億8770万人を
輸送したことになっています.ただし,前年まで含まれていた,メトロ
L9号線の南端区間を運営するTFMの分が,2007年から別計上です.
TFM: Transportes Ferroviarios de Madrid (L9号線南部)
MLM: Metro Ligero de Madrid? (ML1号線? =Metro de Madrid運営)
MLO: Metro Ligero Oeste (ML2号線,ML3号線を運営)

マドリッドのライトメトロ関連 最近の話題 :
2008/10/09 住民反対でML計画路線短縮へ
2007/7/18 ライトメトロML1の利用低迷

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2008年10月28日

【レオン】トラム計画まとまり2011年開業へ?

スペイン北東部カスティーリャ・レオン州レオン(León)で,今年4月に
シーメンスの100%低床車コンビーノ(Combino Plus)の実物? が展示された
ことを以前紹介しましたが,その後の進展がありました.

人口13万5千ほどのレオン市の都市計画部が,このほどトラム導入計画を
まとめ上げ,その概要が報じられています.
最初の路線は,市中心の南南東にあるカストロ橋(Puente Castro)から,
北北西にあるエリア17(Área 17)地区までの延長約6.6キロで,停留所は
14か所に設けられますが,そこから半径500mの円内には,レオン市民の
約半数が住んでいるとされています.

当初は,マドリッドなどからの高速鉄道AVEが乗り入れる予定のAVE駅前と
ビルバオ方面へ向かう狭軌鉄道FEVEの駅前を,軌道で結ぶとお伝えして
いましたが,第一期ではAVE駅には立ち寄らず,第二期になる模様です.
十数ものルート案の中から,第一期路線は選ばれました.
FEVE: Ferrocarriles Españoles de Vía Estrecha

今後は,行政手続きの前に一般への情報公開や最終承認? などが行われ,
2009年10月には,トラム計画を建設から40年間の運行まで,全面的に請け
負うことになるコンセッションの入札が予定されています.

これらの記事では,2011年夏とか前半に最初のトラム路線が開業しそうに
紹介されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
27 de Octubre de 2008 La primera línea del tranvía unirá el
Área 17 y Puente Castro
(Leonoticias.com ニュースへのリンク)
27 de Octubre de 2008 La primera línea del tranvía irá del
Área 17 a Puente Castro en el verano del 2011

27 de Octubre de 2008 En algunas zonas podría no instalarse
catenaria
(Diario de León ニュースへのリンク)

最下段の記事は,スペインで新規開業を考えている街のトラム計画では
珍しくなくなってしまいましたが,架線レス化する区間があるかもしれ
ないということが,書かれています.

また,FEVEと市内区間の相互乗り入れも,考えられているようです.
FEVE線は,中心部への乗入れに際して,2.6キロ区間の地下線建設も長年
検討されてきましたが,実現には至っていませんでした.ということは,
トラムはメーターゲージなのかもしれません.

現在レオン市内では,14の路線バス網で年間510万人を輸送しています.
今回の調査では,トラムは開業後に年間4百万から5百万人を輸送するもの
とみています.

低公害なトラム導入は,中心部の道路混雑を緩和し,新しい歩行者空間や
公園に緑地などを生み出し,そこから市内により良いつながり築きます.
このモビリティ・プランは,現在は市内移動の3割を占める自家用車の
利用と,5%に過ぎない公共交通利用を,八年以内にバランスをとろうと
する,環境にやさしい開発の有望株(原文直訳は賭け)と書かれています.
27 de Octubre de 2008 Una apuesta por el desarrollo sostenible
(Diario de León ニュースへのリンク)

この記事によれば,現在レオン市内移動の65%は,徒歩だそうです.

【レオン】関連ログ: 中心広場でコンビーノを展示

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2008年10月09日

【マドリード】住民反対でML計画路線短縮へ

久しぶりにマドリッドの話に触れますが,メトロ・リヘロ(Metro Ligero)
=ライト・メトロ(ライトレール)計画後退の話題です.
2011年までの五か年計画に組み込まれていた,マドリード西部近郊で計画
されているライトレール路線が,終点の自治体の鉄道建設拒否に遭い,
線路は途中までに短縮され,その先はバス運行にするという決定を,当地
マドリッド自治州の当局が下した,という記事がありました.

そのライトメトロ(ML)の新路線計画とは,2007年夏開業のML2号線が通る
ポスエロ・デ・アラルコン(Pozuelo de Alarcón)市から,マハダホンダ
(Majadahonda)市を経てラス・ロサス(Las Rozas)市に至る路線です.

この路線,昨夏に紹介した時は,マハダホンダ市とラスロサス市の間だけ
でしたが,今夏にはマハダホンダの南にあるポスエロデアラルコン市まで
延長させて,ML2号線上に建設されながら,今は周囲が無人地帯のために
旅客営業していないPrado de las Bodegas駅で,ML2と接続させることに
した模様です.運転区間は21キロになる予定でした.

しかし,ラス・ロサスの住民がライトレール計画に反対したため,それを
呑む形で,ライトレールはマハダホンダとポスエロ・デ・アラルコン間
だけとし,マハダホンダとラス・ロサス間はバスに委ねられることになる
次第です.

ラス・ロサスの住民がライトレール計画に反対した理由としては,歩道が
狭くなったり,軌道が緑地を横切るのが嫌われたということと,騒音への
懸念があるようです.
ボアディジャ・デル・モンテ市(Boadilla del Monte)でも,ML3号線の
開業前夜から,ライトレールの走行音(曲線で車輪のレールが引き起こす
軋り音)や,警笛などに対する騒音苦情が絶えませんでした.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
04-10-08 La Comunidad descarta el Metro Ligero a Las Rozas por la
«demanda vecinal»
(ABC.es ニュースへのリンク)
07/10/2008 La Comunidad de Madrid acorta el trazado del metro
ligero a Majadahonda y Las Rozas
(VÍA LIBRE へのリンク)

先月の時点では,メトロ・リヘロ新線計画として紹介されていました.
19-09-08 Un nuevo Metro Ligero unirá la estación de Pinar de
Las Rozas con el Hospital Puerta de Hierro

(ABC.es ニュースへのリンク)
Hospital Puerta de Hierro(病院)は,マハダホンダ市内にあります.

マハダホンダ(Majadahonda)市もラス・ロサス(Las Rozas)市も,どちらも
マドリッドの北西にある衛星都市で,ラスロサス市には,セルカニアス
(Cercanías=近郊電車)の駅が四つあり,マドリッドへの足は確保されて
います.一方,ラスロサスの南にあるマハダホンダ市にも,近郊電車は
通っていますが,駅は街の中心から離れています.

ML2とML3との位置関係など,マドリッド北西の路線を描いてみました.
図は,Wikimedia CommonsにあるRed de Metro de Madridを基に,若干
加筆したもので,加筆した部分は正確ではないかもしれません.

破線で表したのが話題の新路線の想像ルートです.黒い細線は近郊電車
セルカニアス(Cercanías),カラーの線は地下鉄ですが,水色の線だけは
河川(マンサナーレス川)を示しています.
Majadahonda-LasRozas.png

この他に,2011年までの五か年計画では,マハダホンダ(Majadahonda)
と,マドリッドのメトロ6号線(図では濃い灰色)と同3号線(図では黄色)の
Moncloa駅を結ぶ鉄道も考えられているとか.
図には描いていませんが,セルカニアスと同じルートでマハダホンダ駅
まで行き,そこからは地下でマハダホンダの中心部まで向かうようです.
もちろん,終点で計画中のメトロ・リヘロ新線に接続するという話です.

関連ログ: 2007/8/06 BRT導入計画,ML3苦情対応

余談になりますが,アルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)へ
貸出し中のミュルーズ(Mulhouse)の低床車シタディス(Citadis)が,返却
時期が近づいた? とかで,代わりにマドリッドのシタディスが出向いた
そうです.
2 de octubre de 2008 Un nuevo Tranvia llego a Puerto Madero
(Mis Dias en la Via ブログへのリンク)
現地に到着した様子を収めた画像と映像があります.

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2008年10月05日

【サン・フェルナンド】街灯架線柱で妥協へ

大西洋に突き出たアンダルシア州の港湾都市カディス市から,在来線で
根元にあるサン・フェルナンド(San Fernando)市に入り,そこで在来線に
別れを告げて中心街を路面走行で通り,最終的には内陸にあるチクラナ・
デ・ラ・フロンテーラ(Chiclana de la Frontera)市に至る,トラム・
トレイン計画があり,今年から段階的に軌道敷設工事が行われています.

カディス湾トレイン・トラム(Tren-tranvía Bahía de Cádiz),カディス
湾メトロ・トラム(Tranvía Metropolitano de la Bahía de Cádiz)とか,
カディス湾インターアーバン・トラム(interurbano del Tranvía de la
Bahía de Cádiz)などという呼び方があるようですが,距離は24キロ,
うち新設軌道は13.5キロとされています.

サン・フェルナンド市には,在来線上にも駅があり,セルカニアス(近郊
電車)が停車しますが,トラムトレインは,より街中に近い目抜き通りを
走ることになっています.しかし,道路幅の関係から,一部区間は単線と
なり,さらに景観を損なうなどの理由で,サン・フェルナンド市では,
架線を張らずに電車を走らせる方法を模索していました.

今年4月にはサン・フェルナンド市内5.8キロの区間の軌道工事が5280万
ユーロで発注され,この8月に着工されました.2010年までの完成が予定
されています.
しかし,地表集電方式にしても他の方式にしても,架線レスに対応する
トラムトレイン向け車両があるのかどうかや,工事が始まっても架線を
張らない話が全く出てこなかったりして,架線レス化の話は結局消滅して
しまったかと思いきや,サン・フェルナンド市と州の工事当局の会合で
妥協案が出たという報道が,先日ありました.

その妥協案とは,中心街の通り(calle Real)では,架線を吊るす架線柱を
減らし,できるだけ街路灯で架線を吊るすようにするというものでした.
従来の案は,500mおきに4本ないしは5本の架線柱を,道路中央に設置する
というものだったのです.これを道路両側にある既存の街燈の柱を利用
するだけで,架線柱は当初予定の半分以下に減らすことが出来るため,
通り(calle Real)の景観もすっきりし,行事の際に道路中央の架線柱を
一時撤去する手間も省ける? ということのようです.
記事には記されていませんが,ちょうど,今のセビリア大聖堂前を走る
メトロセントロ(Metrocentro)のような雰囲気になるのでしょう.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
03.10.2008 Catenarias y farolas irán en un mismo poste en toda la
calle Real
(Diario de Cádiz ニュースへのリンク)
03.10.08 El nuevo diseño del tranvía elimina las catenarias
centrales de todo el trazado
(La Voz Digital ニュースへのリンク)
両記事とも,想像図を載せています.

路線図など: Transporte metropolitano Bahía de Cádiz
サン・フェルナンド市内区間の工事が発注されたという発表:
16 de abril de 2008 La Junta de Andalucía adjudica las obras del
tranvía metropolitano a su paso por San Fernando por 52,8
millones de euros

サン・フェルナンドとチクリナ間の工事が承認されたという発表:
30 de septiembre de 2008 Autorizada una inversión de 17,5
millones para el tramo interurbano del Tranvía Bahía de Cádiz

(Junta de Andalucía 公式サイト ニュースへのリンク)

サン・フェルナンドとチクリナ間では,高速道路(A-48)と並行して軌道が
建設されますが,最高速度は時速100キロか同120キロに対応する規格に
なり,もちろん交差部分も立体交差で造られるそうです.もっとも,その
速度で走るかどうかは,対応する車両が投入されるかどうかでしょう.

関連ログ: 2007/10/10 県内2か所でトラム計画が前進

両側の街路灯で電車線をサポートするように変更したセビリアの例:
Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Catenarias by vfarboleya (flickr)
Catenarias
Taken on May 6, 2008
画面の背に大聖堂があり,奥に見える島式ホームには,開業当時からの
従来の架線柱も見えています.ここが,ちょうど架線支持方法が変わる
場所なのです.

下は2007年末の時点で,道路中央に架線柱がずらりと並んでいました.
バックに見えるのは市庁舎で,上の画像とは反対向き,やはり大聖堂を
背にしています.
Sevilla_poste.jpg

セビリアの話題が出たところで,セビリア・メトロ(Metro de Sevilla)
1号線の開業予定日は,12/20になったそうです.

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2008年09月30日

【ビトリア】低床車到着で10/06試運転開始か

スペイン北部バスク自治州のビトリア(Vitoria / Gasteiz=バスク語)に,
この年末にも開業が予定されている,路面電車(tranvía)の第一号が,
車両製造メーカーCAFの工場がある同じバスク州イルン(Irún)から,3時間
以上かけてトレーラーで運ばれ,ビトリアに9/29の朝到着しました.
CAF: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles

ビトリアは,バスクではビルバオ(Bilbao)に次ぐ規模の街です.ビルバオ
では,2002年12月にトラムが開業し,今では6キロ強の路線に,同じCAF製
部分低床車を走らせていますが,ビトリア向け車両は,同じCAF製のメー
ターゲージで,塗りわけなども瓜二つながらも,3車体のビルバオよりも
輸送力が増強されて5車体(31.38m)になっており,車内も100%低床化が
図られています.

CAF製の100%低床車と言えば,セビリアやベレスマラガにも導入されて
いますが,これらアンダルシア州の標準軌仕様は,同州内ハエン(Jaén)
近郊のリナレス(Linares)にある工場(CAF-SANTANA S.A.)製造に対して,
バスクのメーターゲージ仕様は,イルン工場で製造されているようです.

ビトリアには,ビルバオより長い9キロの路線を建設中で,ここに10本の
低床車を走らせます.以前は11本だったはずですが,今回の報道では10本
になっていました.順調に行けば,10/06から試運転が開始されます.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
29-09-2008 Vitoria cuenta ya con la primera unidad para su futuro
servicio de tranvía
(soitu.es ニュースへのリンク) EFEの記事
29.09.08 El tranvía de Vitoria inaugurará un sistema de pago
mediante 'tarjetas sin contacto', pionero en Euskadi

(El Correo Digital ニュースへのリンク)

ビトリアへ輸送される一週間前には,イルンのCAF工場で,お披露目式が
ありました.どちらかと言えば,その時のほうがビトリアへ到着した時
よりも,記事の本数が多かったようです.
23.09.08 Más accesible y más grande que el de Bilbao
(El Correo Digital ニュースへのリンク)
23.09.08 CAF confía en que el tranvía de Vitoria le abra nuevos
mercados en el mundo
(Diario Vasco ニュースへのリンク)

工事中の様子など: Tranvía de Vitoria-Gasteiz #141
(SkyscraperCity フォーラムへのリンク)
最初のビデオは,ビルバオの車両を使っているからか,3車体ですが,
9/29付けsoitu.esの記事には,トレーラーに載った5車体の画像が掲載
されています.

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2008年09月28日

【カタルーニャ】146キロのトラムトレイン計画

バルセロナでは,中心部を挟んだ街の両側に,低床車が走る2つのトラム
路線が近年開業していますが,それを一つに接続する話が進行中です.

そのバルセロナを州都とするカタルーニャ州(Catalunya)内には,さらに
4つの地域で,6路線の146キロ以上に及ぶトラムもしくはトラムトレイン
計画を,州の自治政府ジェネラリター(Generalitat de Catalunya)が検討
しています.

バルセロナでカタルーニャ語版とスペイン語版の両方を発行している新聞
の,日曜発行のスペイン語版に,独自編集の地図を含む記事が掲載されて
いました.特に新しい情報が掲載されているわけではなく,かの地にある
かどうか知りませんが,日曜版の特集記事みたいなものなのでしょう.
最近,Googleの翻訳が対応するようになったとは言え,カタルーニャ語の
解読が困難な身には,ありがたい話です.


その記事によれば,計画中の6路線のうち4路線は,数年先には開業して
いるかもしれません.
Manresa-Súria,Manresa-Sallent
Camp de Tarragona (Tramcamp)
Igualada-Martorell
Lleida-Balaguer
いずれも,グレープフルーツの仲間(oro blanco)を運んでいた? 貨物線
だったり,細々と営業している旅客鉄道が走る区間で,複線電化や駅の
新設を行い,同じスペインのアリカンテのように,トラム・トレインを
走らせようとするものです.余談になりますが,アリカンテには,今や
英国やオーストラリアなどからも,トラムトレイン視察団が訪れてくる
そうです.

カタルーニャに話を戻すと,4路線のうち,マンレサ(Manresa)からY字の
ように伸びる貨物線を転用する約25キロが,一番早く開業するように,
記事には書かれています.

タラゴナ(Tarragona)は,バルセロナから西に80キロの位置にあり,周辺
地域を含むCamp de Tarragonaの人口は,約40万だそうです.ここには
Tramcampと呼ばれる計画が既に存在し,一部では路面上や既設の旅客鉄道
に沿って軌道を敷いたり,一部では旅客線上を走らせるなどで,レウス
(Reus)市内や同空港,タラゴナ間を結ぼうとしています.やはり路線は
三又になり,約28キロになるそうです.
高速列車AVEが走る高速線上に,Camp de Tarragona駅があり,ここまで
トラム路線を建設しようという話を以前見かけた気がしますが,今回の
記事では,混同しないようにとするだけで,触れられていないようです.

この他に,バルセロナからフランス国境に向かう途中に位置するジローナ
(Girona)でも,空港などを結ぶ,約32キロの路線が検討されています.
しかし,ここは鉄道線の転換ではなく,新しく軌道を一から建設しなけ
ればならないため,実現は先になるだろうとしていました.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
28/9/2008 El tranvía se extiende por Catalunya por su flexibilidad
y ajustado coste
(El Periódico de Catalunya ニュースへのリンク)

登場する地名の位置関係などは,記事にあるPDFファイル版の地図を参考
にしてください.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年09月20日

【ブエノスアイレス】トラム・セレリス苦戦?

ブエノスアイレス(Buenos Aires)の,プエルト・マデロ(Puerto Madero)
地区に,昨年2007年7月にお目見えした,全長約2キロのトラム・セレリス
(Celeris: 正式名 Tranvía del Este).

建設に際して国(アルゼンチン)や市などが4700万アルゼンチン・ペソを
投じ,その開業式典では,同国の大統領夫妻がテープカットを行うほどの
入れ込みようでしたが,旅客営業開始から一年以上経った今日,1ペソの
運賃を支払って乗車する一日の有償旅客数は,千人にも満たない状況が
続いているようです.先日,車内がガラガラの状態を撮影したビデオを
掲載した,記事が出ていました.

その記事の取材時には,定員3百名の車内に8人が乗っていたそうですが,
旅客は取材者を含めて4人だけで,残る4人は運転手,警備員(切符検査),
女性警官と清掃員だったそうです.年間35万ペソでフランスのミュルーズ
から借りている2本のシタディス(Citadis 302)も,取材日には1本しか
動いていなかったとか.

今のトラム・セレリス(Celeris)は,どこに行くわけでもなく,デモ的な
意味合いに留まっています.国や市は現状の利用低迷は気にかけていない
様子で,トラムは高速鉄道とまではいかないものの21世紀にふさわしい
乗り物として,今年3月には7千万ペソを投じて路線を交通の結節点まで
伸ばす計画を発表し,7月には15本分の車両も入札にかけられました.
総予算は,1億8千万ペソと見積もられています.

しかし,延長工事は発表から半年経過しても着手されておらず,車両の
ほうも期限が今週末までに延期されたようなことも記されています.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
18.09.2008 Un viaje en el moderno tren fantasma de los Kirchner
(Perfil.com ニュースへのリンク)
18 de Septiembre de 2008 La fantasmagórica inversión de Kirchner
(MDZol ニュースへのリンク)

Creative Commonsの条件に基づき,参考画像を貼り付けておきます
Celeris Tramway by lrargerich (flickr)
Celeris Tramway
Taken on April 16, 2008
Celeris Tramway by lrargerich (flickr)
Celeris Tramway
Taken on April 16, 2008

【ブエノスアイレス】関連ログ:
2008/3/15 トラム延長計画が始動
2008/1/22 開業半年後のトラム
2007/7/07 シタディス運転開始か

ブエノスアイレスの話題には,もう一つ近郊のキルメス(Quilmes)が,
数十年前まで走っていた車齢80年を越える車両を復元させたというものが
ありました.

キルメスと言えば,アルゼンチンを代表するビールを思い起こす人もいる
かもしれませんが,ブエノスアイレスからラ・プラタ川沿いに20キロ近く
下流に行ったところにある街です.
今月初めから,運転は土日に限られますが,街中の短距離を走ります.
交通機関というよりは,アトラクション的な存在なのでしょう.

8 de septiembre de 2008 EL TRANVÍA VOLVIÓ A QUILMES
(Municipio de Quilmes 公式サイトへのリンク)
08.09.2008 El tranvía volvió a Quilmes
(El Día ニュースへのリンク)
08/09/2008 Por un fin de semana, Quilmes, volvió a tener tranvía
circulando en la ciudad
(Perspectiva Sur ニュースへのリンク)
今でも画像を見れられる記事を取り上げてみました.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年09月16日

【セビリア】路線延長までバッテリーは無理?

世界遺産に指定されている大聖堂の前などでは,景観上の理由から将来は
架線を撤去することで建設された,セビリャのトラム,メトロセントロ
(Metrocentro).
現在使用中の車両を使い,架線撤去後に想定されるバッテリー走行実験
を,車両メーカのCAFが行うと先週紹介したばかりでしたが,その実験
以前に,バッテリー稼動では,今の路線長では短すぎて困難なことが,
明らかにされました.

正確な距離は不明ですが,架線レス区間は最大500m近くになるはずです.
バッテリーから電気を供給されて走る距離としては許容範囲内でも,現在
メトロセントロの全長は,その500mを含んだ1.4km(1.3km?)しかなく,
これではバッテリー充電のため必要な架線下走行区間が短すぎ,十分に
電気が蓄えられないのです.

車両メーカーのCAFも,もう一社,バッテリー稼動トラムを供給できる
可能性のあるメーカーのアルストム(Alstom)も,このような条件下では
無理だったということでした.

幸いメトロセントロには路線延長計画があり,その第一段階はRENFEの
近郊電車セルカニアスが乗入れているサン・ベルナルド(San Bernardo)
駅までとなりますが,停留所一つ分の延長に過ぎないため,それでも距離
不足の場合,最終的にAVEの発着するサンタ・フスタ(Santa Justa)駅への
延長時まで待たなければなりません.

しかも,延長計画は好意的に受け止められておらず,重要な結節点である
サン・ベルナルド駅までの延長工事も,年内着工という希望的観測が実現
したとして,完成は2010年末になるようです.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
16-09-08 Las catenarias seguirán en la Avenida hasta la ampliación
del tranvía
(ABC.es ニュースへのリンク)
15.09.2008 El Metrocentro no funcionará con batería hasta que no
amplíe su recorrido
(Diario de Sevilla ニュースへのリンク)

今回の報道は,メトロセントロを運行するTussam副代表へのインタビュー
からのようですが,バッテリー方式に代わる架線なしでも走行できる他の
案として,地表集電APSやフライホイール搭載にも記事は触れています.
フライホイールは実用化例がなく,APSは信頼性がないと片付けられて
いますが,APSに関しては,どうやら古い認識のままのようです.
Tussam: Transportes Urbanos de Sevilla, Sociedad Anónima Municipal
APS: Alimentation par le sol

【セビリア】メトロセントロ 関連ログ:
2008/9/08 CAFがバッテリー走行実験へ
2008/2/13 メトロセントロ延長計画と車両
2008/2/07 一部区間の架線柱を撤去へ

セビリアでは,100%低床車が高架や地下を走る,メトロも建設中です.
当初計画より大幅に遅れ,今月末の開業も無理ですが,ホームドア導入が
漸く決まり,中心部の地下駅に設置されたことが,伝えられています.
記事には画像も載っていました.
14-09-08 Puertas para dar aire al Metro
(ABC.es ニュースへのリンク)

プラットホーム・ドアの設置には,一駅につき15日から20日を要すそう
ですが,新たな開業期限の12/21には間に合うそうです.

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2008年09月09日

【バルセロナ】市長ディアゴナル直結決める

2004年の開業以来,中心部の4キロ区間が分断された格好のバルセロナ
(Barcelona)のトラム路線網が,一つになる日は近いかもしれません.

今は完全に独立して運行されるTrambaixとTrambesòsは,どちらも同じ
ディアゴナル通り(Avinguda Diagonal)上を走り,双方の間は最短距離で
4キロしか離れていません.しかし,その間のディアゴナル通りは,現在
トラムが走っているディアゴナル通りから比べると道幅が狭く,さらに
交差する道路への影響も懸念され,トラムの通行は断念されていました.

今年に入り,両トラムをディアゴナル通りを迂回して接続させる構想が
一時浮上したものの,やはり最短距離のディアゴナル通りの地上で結ぶ
可能性が,一段と高くなってきました.
任期二年目を迎えるバルセロナの市長が,新聞社のインタビューに答える
形で,ディアゴナル通り直結案に決めていることを示したのです.

市長の考えは,中心部のディアゴナル通りにトラムを走らせるだけでは
なく,歴史的要素を残しつつも,自動車の通行を減らし歩行者の空間を
広げたり,自転車用の車線を確保するといったような大改造を施して,
ディアゴナルを,市民が集うバルセロナ市の大きな軸の一つにしたいと
いうことのようです.パセオ(paseo)という,スペイン語で散歩道とか
遊歩道という意味の言葉も,使われていました.
なお,地下駐車場の建設も考えられ,周辺の道路に与える影響(渋滞など)
への対策は,現在様々な案が研究されている最中とのことです.

どのような形でディアゴナル通り上にトラムの走行路を確保するのかは,
現在の路側帯を走らせる案と,道路中央に走らせる案の二つがあります.
いずれの場合も9千万ユーロが必要とされていますが,これは,通りの
大改造まで含んだ数字で,議論の的になったサグラダ・ファミリア教会の
地下を通る,高速鉄道線AVEのトンネル工事の半分とのことです.

着工や完成予定などの時期に関しては,市長は明らかにしていません.

(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
8/9/2008 Jordi Hereu: "El tranvía y pacificar la Diagonal son
compatibles con la movilidad"

8/9/2008 Los 4 kilómetros de tranvía por la Diagonal valdrán
90 millones (I)

8/9/2008 Los 4 kilómetros de tranvía por la Diagonal valdrán
90 millones (II)

8/9/2008 Las asociaciones de vecinos respaldan la conexión del
tranvía por la Diagonal

(El Periódico de Catalunya ニュースへのリンク)
8 Sep. Hereu anuncia que los dos tramos del tranvía se unirán en
un paseo en Diagonal con paseo de Gràcia

8 Sep. ICV celebra que su propuesta de enlazar el tranvía por la
Diagonal sea la decisión final del Ayuntamiento

(Europa Press ニュースへのリンク)

この話題,かなり注目を集めたようで,数多くの記事が出ています.
最初の報道から時間が経つと,沿線からの好意的な反応を紹介する記事も
出てきました.
この案に賛成する副市長によれば,開業からの四年間で約三倍になった
利用客数は,二つの路線網が結ばれることによって,更に倍になるだろう
と見られているそうです.

日が改まって,ディアゴナル通りではトラムを架線レスで走らせることも
検討中という記事が,一つだけ確認できました.
09/09/2008 El Consistorio planea un tranvía sin catenaria por
la Diagonal
(El País ニュースへのリンク)
実用化例として,フランスのボルドーの名前が挙がっています.

【バルセロナ】二つのトラム路線網を接続させる構想の関連ログ:
2008/6/15 市電の連絡線計画検討段階へ
2008/5/09 2つの市電を結ぶ案が浮上

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2008年09月08日

【セビリア】CAFがバッテリー走行実験へ

セビリャの大聖堂前に,100%低床車を投入した路面電車が営業運転を開始
して10か月余り,景観上の問題から,いずれ撤去される約束で建設された
架線も,太い架線柱で支えられる方式から,街路灯の間に渡したワイヤー
吊りに替えられて,間もなく5か月目を迎えます.
架線柱が無くなって,かなりすっきりしましたが,その撤去された架線柱
36本は,いずれ路線延長の際に再使用されるそうです.

大聖堂前の区間から架線そのものを撤去して,架線レスに対応する車両に
交代する時期は,いまだ明らかではありませんが,市議会と車両メーカー
CAFが,現在使用中の低床車1本を,架線レス対応化試験に使うことで同意
したとの記事がありました.
CAF: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles

メトロセントロ(Metrocentro)へは,セビリア・メトロ用の低床車が,4本
貸し出されています.このうちの1本が,9月末か10月初めにCAFのもとへ
送られて,そこで大容量のコンデンサーが搭載され,性能確認のための
試験が行われるとのことですが,どうやら試験は非公開のようです.
その間,メトロセントロは3本体制になりますが,運行はやりくり出来る
とありました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
08/09/2008 CAF-Santana inicia las pruebas para que el tranvía
circule sin catenarias
(El Correo de Andalucía ニュースへのリンク)

記事の最後には,スペイン国内でCAFが関わる架線レス対応のバッテリー
トラムの進行中の計画は他にはなく,そのため今回実験される技術は,
これまで門外不出だったと,記されているようです.

試験に供される車両が送られる先は,同じアンダルシア州ハエン(Jaén)
近郊のリナレス(Linares)にある,CAFの工場(CAF-SANTANA S.A.)です.

なお,今はわずか1.3キロのメトロセントロですが,バスターミナルと
市庁舎のある広場の間を結んでいるからか,夏前と比べて利用者数が15%
増えているとの報道もありました.

この夏は平日平均?で一日1万7千人,一か月間でみると39万人を輸送し,
Tussamのなかでも路線バス2系統(約50万人/月)に次ぐ,二番目だとか.
Tussam: Transportes Urbanos de Sevilla, Sociedad Anónima Municipal

07-09-08 El bus eléctrico planta cara al tranvía en el centro
(ABC.es ニュースへのリンク)
しかしこの記事では,メトロセントロよりも半年早い2007年4月から,
市内中心部の細い路地を中心に走る,小型の電気バスを使った循環バス
(C-5系統=Circular Centro)のことが取り上げられ,ミニバスのC-5系統
は,今夏は85%の利用者増加を記録していることもあり,トラムの6%の
コストで20%近くもの人員を運んでいることを,示しています.

【セビリア】メトロセントロ 関連ログ:
2008/2/13 メトロセントロ延長計画と車両
2008/2/07 一部区間の架線柱を撤去へ

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
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2008年07月31日

【アリカンテ】2009年展望【パルマ】メトロ再開

ムルシアから約70キロ,直行の高速バスで1時間近くにあるアリカンテ
(Alicante / Alacant)では,古くからある狭軌鉄道線上を電化,1999年
からトラム型の低床車を走らせています.

2007年5月には従来の港に近いターミナルとは別に,中心部では地下を
走る新路線も一部開通し,電化区間の延伸されて,トラムトレイン型の
車両が高速で行き交い,2007年6月からは途中で枝分かれする支線用の
100%低床車(Flexity Outlook)も加わっています.
関連ログ: 2008/6/23 メキシコから視察団来訪ほか

快速運転を行い,アリカンテから今年6月にはベニドルム(Benidorm)まで
43.6キロに伸びた電化区間の終端まで向かうトラム1系統と,途中の各駅
に停車する区間運転のトラム3系統とは別に,途中からサンファンビーチ
(Playa de San Juan)の住宅地へ入っていく支線(トラム4系統)の延長区間
(ループ線)と,これまでの海沿い路線とは一線を画し,内陸にある大学や
病院に向けて路線を伸ばしていくトラム2系統が,相次いで2009年内に
開通する見通しです.

トラム4系統は,聖週間(Semana Santa)の時期,つまり2009年4月ごろに
延長工事が竣工し,トラム2系統は2009年前半に工事を終え試運転が開始
され,開業は同年後半となる予定です.
トラム4系統単独の区間は全線路面走行,内陸に向かうトラム2系統は,
本線から分岐した直後にトンネルがあるほかは,単独で運行される区間は
路面走行です.
(便宜上,トラム1系統や同3系統が走る路線を「本線」と書きましたが,
正式なものではありません)


26 de julio de 2008 El Tram «lleva» la capital a los barrios y la
periferia
(ABC Valencia ニュースへのリンク)
25 de julio de 2008 La línea 2 del tranvía dará servicio en el
segundo semestre de 2009

(Información ニュースへのリンク)

本線筋のほうでは,電化区間を更にアルテア(Altea)まで7.67キロ延長
する工事が,2009年には完成するとみられているほか,アリカンテ側では
広軌のRENFEの列車が発着する鉄道駅への地下線延長工事がたけなわで,
今週から駅前でも本格的な工事が開始されました.
この地下路線は,現在の暫定的な終点Mercado駅から一つ先のLuceros駅
までは2009年前半にも開業する模様です.しかし,RENFE鉄道駅へは,
乗換え総合駅(Estación Intermodal)工事に遅れ?があるようで,時期は
未定です.
その先もアリカンテ空港までの11キロ以上の路線延長計画があり,今年
2月の時点で2011年開通予定となっていました.地下区間は総合駅から
2キロ近く先まで続く予定です.

一方,ネックとなる単線区間をなくすために,障害となっている岩山の
中にトンネルを掘り,新たに複線電化の新線を建設する計画も進められて
いて,こちらは2008年内に着工する見込みです.
Serra Grossaの中をくぐる1.47キロのトンネルを含む約2キロの新線が
完成した暁には,La Isleta駅までの地中海を望む海沿いの単線区間は,
廃止されるのでしょう.単線が運行上の障害になっているだけでなく,
切り立った崖からの落石被害も,たびたび蒙っていました.

左は2007年開通の複線区間ですが,目の前に立ちはだかる岩山を避けて,
この先で画面右側の道路をくぐり海岸に至り,画面右端に僅かに信号機が
見える旧来からの単線と合流します.その間のどこかで,この岩山を貫く
トンネルを掘るようです.
右は旧来からの単線区間で,正面にリゾートマンションを見据えながら,
右手には紺碧の地中海が広がっている風光明媚な区間です.
FincaAdoc01.jpg FincaAdoc02.jpg

非公式なものですが,位置関係はこちらが判りやすいかもしれません.
Foro Urbanity/España/Infraestructuras/Alicante: TRAM [Tranvía] #6
(Foro Urbanity へのリンク)

アリカンテから約300キロほど話が飛びますが,
【パルマ・デ・マリョルカ】
地中海に浮かぶマヨルカ島にありながら,スペイン第9位の38万人余が
暮らすパルマ・デ・マリョルカ(Palma de Mallorca)では,2007年4月に
街中の一部区間で地下を走るメトロが開業しています.

しかし,同年8月と9月の集中豪雨で地下駅が水に浸かり,運休が続いて
いました.それが7/28,ほぼ10か月振りに運転を再開しています.
28 Jul. El metro de Palma se reabre hoy después de estar cerrado
durante diez meses por obras de reparación

(Europa Press ニュースへのリンク)

このメトロは,全長7.2キロ(そのうち地下4キロ)の路線には,開業までに
3億1500万ユーロが投じられました.
今回,浸水による損害や,その他の修復に2800万ユーロが加算されて,
結局のところ3億4300万ユーロかかったことになります.

これは計画時から比べると146%になりますが,全額バレアレス諸島自治州
(Comunitat Autònoma de les Illes Balears)が負担し,2031年までに,
利子を含めた5億3600万ユーロを返済していくそうです.

関連ログ: 2007/4/11 【パルマ】マヨルカ島でフル規格の地下鉄開業

その他,Metro de Palma de Mallorcaの項目で英語版やスペイン語版の
Wikipediaのデータがよくまとまっています.

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【ムルシア】トラム計画のスケジュール煮詰る

アリカンテから約70キロ,直行の高速バスで1時間近くに位置している
スペイン南東部のムルシア(Murcia)で,計画中のトラム路線網構築計画の
今後のスケジュールを含む詳細仕様書(del Pliego de Condiciones)が,
市議会(Junta de Gobierno Municipal)に承認されて,いよいよ本格的に
始動します.

現在の試験路線2.2キロを含む,トラム1号線の路線延長は16.7キロで,
建設費1億6500万ユーロと車両購入費3700万ユーロの合計は2億ユーロを
超えて,この地域史上最大級の投資になります.このうちの1億7880万
ユーロに及ぶ資金を調達し,更に将来の路線延長計画の調査と,開業後の
営業権を所有する企業体を,民間から募集します.締切りは10/23です.

その後の段取りは,建設と営業を請け負う企業体が2009年2月中旬頃には
決定され,同年3月中ごろの着工,試験路線との接続や,サークル広場
(Plaza Circular)とファンデブルボン通り(avenida Juan de Borbón)間の
架線レス区間を含む土木工事は13か月間で終えて,2010年4月から最低
でも半年間の試運転を行い,2010年12月から2011年1月までの間に営業
運行開始となる見通しです.
架線なしで電車を走らせる方法は,選ばれる企業体により決定されるの
でしょう.距離はGoogle Mapsで測定すると,約1キロあります.


公式発表と報道:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
30.07.2008 LA LÍNEA 1 ESTARÁ COMPLETA EN DICIEMBRE DE 2010.
(Tranvimur 公式サイトへのリンク)
29/07/2008 El Alcalde señala que la salida a concurso de la Línea 1
del tranvía es la mayor inversión de la historia de la ciudad

30/07/2008 Las obras de la Línea 1 del tranvía comenzarán en marzo
de 2009
(ムルシア市の公式発表内容の写し)
(Murcia.com ニュースへのリンク)
30 de julio de 2008 Treinta mil viajeros utilizarán la Línea 1
del tranvía cada día en 2011
(地図掲載)
(La Opinión de Murcia ニュースへのリンク)

関連ログ: 2008/3/08 中心部の架線レス化が明らかに

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