通信販売サイト運営のアマゾン・ドット・コム(Amazon.com, Inc.)は,
本社移転計画を休暇シーズンに入る直前の先週発表していました.
シアトル市を出ることなく,同市南東部のビーコン・ヒル(Beacon Hill)
地区から,同じ市内北部のサウス・レイク・ユニオン(South Lake Union)
地区へ引っ越すというもので,移転は2010年半ばからの予定とか.
I-5号線とI-90号線が交差するビーコン・ヒル地区北端で,元は海軍病院
だったPacific Medical Centerの建物内に,今は本拠地を構えています.
そこからの移転を決めた重要な理由に,サウス・レイク・ユニオン地区が
公共交通に恵まれているからということがあります.
サウス・レイク・ユニオンへの移転で,従業員の協調(原語: employee
collaboration)と生産性を高められ,従来以上に顧客に優れたサービスを
提供できると期待されています.
言うまでもなく,サウスレイクユニオンは今月中旬から市電(South Lake
Union Streetcar)が走り始めていますし,その市電は,路線バスが集結
するバストンネル(Metro Transit Tunnel)があり,ライトレールが2009年
から走る,ウェストレイクセンター(Westlake Center)から出発します.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
公式発表: Dec.21.07 Amazon.com Plans Move to South Lake Union
(Amazon.com ニュースリリースへのリンク)
地元では大々的に報道されていました.地図入りの記事を紹介します.
December 21, 2007 Amazon to set up shop in South Lake Union
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)
ところで,シアトルの中心部を南北に縦貫する路線バス専用のトンネル,
Seattle Transit Tunnel(Metro Transit Tunnel)が,今は一時的に不通に
なっています.今年9/24に2年越しの工事を終え,再開したばかりです.
事の発端は,トンネルを管理するコンピュータの不具合が発見されて,
12/17(月)に閉鎖されてからでした.翌日には再開されますが,12/19(水)
には再び閉鎖されました.二度目の閉鎖が長引くことを受けての報道:
December 20, 2007 Downtown bus-tunnel closure to continue through
Friday (The Seattle Times ニュースへのリンク)
土休日は元々トンネルは使われていませんが,今日までその状態が続き,
12/19以降は,トンネル経由の路線バスは全て地上を走行しています.
このトンネルは,今はキング郡のMetro Transitの運行する路線バスが
大半ですが,ライトレールを走れるようにした二年掛りの工事や管理は,
ライトレールを運行することになるSound Transitが受け持ち,2009年
には同じトンネルをライトレールも走ることになっています.
休暇明け12/26(水)に再開の話もありましたが,その後Sound Transitは,
問題は解決したとみているものの,トンネルの運用再開は休暇明けの混雑
時期は外したい考えを明らかにして,時期は未定としています.
December 25, 2007 Seattle bus tunnel to remain closed for tests
on computer system (Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)
バストンネルの概要や,Metro Transitが走らせる路線バスの情報など,
同事業者のサイトに詳細が掲載されています.
Downtown Seattle Transit Tunnel
(Metro Transit 公式サイトへのリンク)
トップページには,Downtown Seattle Transit Tunnel Closedとの案内が
現時点では表示されています.
関連過去ログ:
2007/12/13 新しい路面電車が12/12開通
2007/9/19 市電が届きバストンネルは再開へ
2007/7/29 バストンネル2年ぶり9/24再開へ
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年12月26日
2007年12月13日
【シアトル】新しい路面電車が12/12開通
既報の通り,シアトルで部分低床車を導入した新しい路面電車がデビュー
しました.12/12(水)12:15にVIPを乗せた第一号電車が,ウェストレイク
センター(Westlake Center)の停留所を出発して,サウスレイクユニオン
地区を目指しました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
December 12, 2007 For better or worse, streetcars are back
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)
December 13, 2007 To tune of "Love Train," streetcar goes on a roll
(Seattle Times ニュースへのリンク)
沿線に本社のあるシアトルタイムス紙が,利用方法やデータなどの数字も
掲載しています.それによれば,1.3マイル(約2.1キロ)の路線は2台口で
運行され,15分間隔になるそうです.
December 10, 2007 Streetcar user's guide
(Seattle Times ニュースへのリンク)
12月中は無料で利用できますが,その後はピーク時間帯が運転$1.50,
それ以外は同$1.25となります.ピーク時間帯とは,月曜から金曜の朝
6時から9時までと,夕方は15時から18時までです.
券売機が車両の中ほどにあるとありますので,停留所には設けていない
のかもしれません.
計画に要した5210万ドルのうち半分は,沿線からの税収によるものです.
初年度には年間33万人(35万人とも)の利用が見込まれる市電の開通で,
沿線の百近い小売店は増収を期待していますが,シアトル市はもとより,
先輩格のポートランドやタコマでも,沿線への投資は別として,沿線の
小売店が実際どれだけ増収になったか,具体的な数字は出ていません.
もっとも,タコマは終日運賃無料ですし,ポートランドは路線の大部分が
無料ゾーンに含まれています.
December 11, 2007 Streetcar expected to boost retail business
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)
沿線への投資額については,新しい公共交通機関の開業で1ドルの公金
投入につき,平均して6ドルの民間資本からの投資があるという,APTAの
報告が出ているそうです.これはノーフォークのライトレールの話で出て
いました.
APTA: American Public Transportation Association
関連 過去ログ:
2007/12/10 【米国】2007年12月09日までの話題
2007/10/28 市電が八週間の試運転を開始
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
しました.12/12(水)12:15にVIPを乗せた第一号電車が,ウェストレイク
センター(Westlake Center)の停留所を出発して,サウスレイクユニオン
地区を目指しました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
December 12, 2007 For better or worse, streetcars are back
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)
December 13, 2007 To tune of "Love Train," streetcar goes on a roll
(Seattle Times ニュースへのリンク)
沿線に本社のあるシアトルタイムス紙が,利用方法やデータなどの数字も
掲載しています.それによれば,1.3マイル(約2.1キロ)の路線は2台口で
運行され,15分間隔になるそうです.
December 10, 2007 Streetcar user's guide
(Seattle Times ニュースへのリンク)
12月中は無料で利用できますが,その後はピーク時間帯が運転$1.50,
それ以外は同$1.25となります.ピーク時間帯とは,月曜から金曜の朝
6時から9時までと,夕方は15時から18時までです.
券売機が車両の中ほどにあるとありますので,停留所には設けていない
のかもしれません.
計画に要した5210万ドルのうち半分は,沿線からの税収によるものです.
初年度には年間33万人(35万人とも)の利用が見込まれる市電の開通で,
沿線の百近い小売店は増収を期待していますが,シアトル市はもとより,
先輩格のポートランドやタコマでも,沿線への投資は別として,沿線の
小売店が実際どれだけ増収になったか,具体的な数字は出ていません.
もっとも,タコマは終日運賃無料ですし,ポートランドは路線の大部分が
無料ゾーンに含まれています.
December 11, 2007 Streetcar expected to boost retail business
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)
沿線への投資額については,新しい公共交通機関の開業で1ドルの公金
投入につき,平均して6ドルの民間資本からの投資があるという,APTAの
報告が出ているそうです.これはノーフォークのライトレールの話で出て
いました.
APTA: American Public Transportation Association
関連 過去ログ:
2007/12/10 【米国】2007年12月09日までの話題
2007/10/28 市電が八週間の試運転を開始
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年11月30日
【Sound Transit】2008年秋にも再挑戦?
先日ライトレールが開通したシャーロットでは,その後の路線拡張に必要
となる財源を存続するか否かでは,7割近い存続賛成票が集まりました.
スイスのチューリッヒでは,トラム新線への公金投入の是非を問う州の
住民投票でも,やはり7割近い賛成票が投じられました.チューリッヒ市
に限ってみれば,75%という割合です.
これに対して,シアトルを中心とするピュージェット(Puget Sound)地域
内の3つの郡,キング郡(King County),ピアース郡(Pierce County),
スノホミッシュ郡(Snohomish County)では,Sound Transitが策定した
ライトレール第二期路線などを含む公共交通整備計画(Sound Transit 2)
と,車線追加などの道路整備を抱き合わせたRoads and Transit案が,
11/06実施の住民投票で反対多数(56%)により否決されていました.
投票後に行われた聞き取り調査の結果が,このほどSound Transitから
発表されています.
反対票を投じた人の理由は,やはり費用が掛かり過ぎる,税金が上がる
というものが大きな割合を占めました.しかし,その三分の二は,実際に
どれだけ費用が掛かるものなのか,増税がどれほどかを把握していない
という状況も明らかにされています.
費用に関しては,2006年の見積もりで純粋に建設費だけで180億ドル,
これに今後20年間のインフレーションを加味し,さらに金利などを加えて
いくと,最終的には470億ドルになりますが,この数字一つをとっても,
インフレ後の金額はシアトルPI紙が280億ドルと記事に載せているのに
対して,シアトルタイムス紙は380億ドルと書いています.
はっきりしたことは,Roads and Transit案(2007年 Proposition #1)は,
計画が巨大になり過ぎ,コストが掛かり過ぎ,複雑になり過ぎたという
ことでした.
2006年にワシントン州の立法者が,道路の計画と公共交通の計画を抱き
合わせにしようとした際,Sound Transitの行った調査では,この戦略は
うまくいくはずとみられていました.
そもそも抱き合わせにしたのは,道路建設賛成派と,鉄道整備賛成の環境
派との間の争いを収束させるためだったそうです.
残念ながら思惑通りに運ばず,この戦略は結果的に失敗に終わります.
出口調査でも明らかにされている通り,Sound Transitの公共交通整備
計画だけだったら,過半数が賛成したと数字は示しました.
Sound Transitでは,2008年の大統領選挙と同時に行われる住民投票で
再チャレンジすべきか,それとも,この地域最初のライトレールが開通
した後の2010年に実施すべきか,検討が重ねられていくことになります.
調査結果の詳細は,下記記事で紹介しています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
November 28, 2007 Roads-and-transit package too big and too
pricey, voters feared
(Seattle Post-Intelligencer ニュースへのリンク)
November 29, 2007 Prop. 1 too big, costly to pass, survey finds
(Seattle Times ニュースへのリンク)
スノホミッシュ郡からの視点で書かれた記事もあります.
春先までは問題なさそうだった有権者の反応が変わったのは,石油価格の
高騰や住宅ローン問題など,全米経済を揺るがしている不安材料だけでは
なく,この地域固有の問題として,ボーイング社の新型機完成遅れなど
まで指摘する声を紹介しています.
November 29, 2007 A Sound Transit do-over?
(HeraldNet ニュースへのリンク)
再挑戦が大統領選と同時なら,公共交通には有利なのだとか.
Roads and Transit(Proposition #1)関連過去ログ(2007年分):
2007/11/09 【Roads and Transit】出口調査結果明らかに
2007/9/28 キング郡トップが反対
2007/8/27 マリナーズなどが賛成
Sound Transit 2 関連過去ログ:
2007/4/28 【Sound Transit】ST2最終案まとまり投票へ
2007/1/15 【Sound Transit】投票に向け計画煮詰まる
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
となる財源を存続するか否かでは,7割近い存続賛成票が集まりました.
スイスのチューリッヒでは,トラム新線への公金投入の是非を問う州の
住民投票でも,やはり7割近い賛成票が投じられました.チューリッヒ市
に限ってみれば,75%という割合です.
これに対して,シアトルを中心とするピュージェット(Puget Sound)地域
内の3つの郡,キング郡(King County),ピアース郡(Pierce County),
スノホミッシュ郡(Snohomish County)では,Sound Transitが策定した
ライトレール第二期路線などを含む公共交通整備計画(Sound Transit 2)
と,車線追加などの道路整備を抱き合わせたRoads and Transit案が,
11/06実施の住民投票で反対多数(56%)により否決されていました.
投票後に行われた聞き取り調査の結果が,このほどSound Transitから
発表されています.
反対票を投じた人の理由は,やはり費用が掛かり過ぎる,税金が上がる
というものが大きな割合を占めました.しかし,その三分の二は,実際に
どれだけ費用が掛かるものなのか,増税がどれほどかを把握していない
という状況も明らかにされています.
費用に関しては,2006年の見積もりで純粋に建設費だけで180億ドル,
これに今後20年間のインフレーションを加味し,さらに金利などを加えて
いくと,最終的には470億ドルになりますが,この数字一つをとっても,
インフレ後の金額はシアトルPI紙が280億ドルと記事に載せているのに
対して,シアトルタイムス紙は380億ドルと書いています.
はっきりしたことは,Roads and Transit案(2007年 Proposition #1)は,
計画が巨大になり過ぎ,コストが掛かり過ぎ,複雑になり過ぎたという
ことでした.
2006年にワシントン州の立法者が,道路の計画と公共交通の計画を抱き
合わせにしようとした際,Sound Transitの行った調査では,この戦略は
うまくいくはずとみられていました.
そもそも抱き合わせにしたのは,道路建設賛成派と,鉄道整備賛成の環境
派との間の争いを収束させるためだったそうです.
残念ながら思惑通りに運ばず,この戦略は結果的に失敗に終わります.
出口調査でも明らかにされている通り,Sound Transitの公共交通整備
計画だけだったら,過半数が賛成したと数字は示しました.
Sound Transitでは,2008年の大統領選挙と同時に行われる住民投票で
再チャレンジすべきか,それとも,この地域最初のライトレールが開通
した後の2010年に実施すべきか,検討が重ねられていくことになります.
調査結果の詳細は,下記記事で紹介しています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
November 28, 2007 Roads-and-transit package too big and too
pricey, voters feared
(Seattle Post-Intelligencer ニュースへのリンク)
November 29, 2007 Prop. 1 too big, costly to pass, survey finds
(Seattle Times ニュースへのリンク)
スノホミッシュ郡からの視点で書かれた記事もあります.
春先までは問題なさそうだった有権者の反応が変わったのは,石油価格の
高騰や住宅ローン問題など,全米経済を揺るがしている不安材料だけでは
なく,この地域固有の問題として,ボーイング社の新型機完成遅れなど
まで指摘する声を紹介しています.
November 29, 2007 A Sound Transit do-over?
(HeraldNet ニュースへのリンク)
再挑戦が大統領選と同時なら,公共交通には有利なのだとか.
Roads and Transit(Proposition #1)関連過去ログ(2007年分):
2007/11/09 【Roads and Transit】出口調査結果明らかに
2007/9/28 キング郡トップが反対
2007/8/27 マリナーズなどが賛成
Sound Transit 2 関連過去ログ:
2007/4/28 【Sound Transit】ST2最終案まとまり投票へ
2007/1/15 【Sound Transit】投票に向け計画煮詰まる
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年11月09日
【Roads and Transit】出口調査結果明らかに
シアトル,タコマ,エバレットなどに代表されるピュージェットサウンド
(Puget Sound)地域の三つの郡,スノホミッシュ郡(Snohomish County),
キング郡(King County),ピアース郡(Pierce County)では,急増する地域
内の移動需要に応えるために,ライトレール建設に代表される都市交通
整備計画(ST2)と,RTIDの道路整備計画を,売上税と自動車税を増税する
ことで共同実施しようとしましたが,11/06の住民投票で反対票が56%と
賛成票を上回り,三郡共同のRoads and Transit案は否決されました.
ST2 : Sound Transit Phase 2
RTID : Regional Transportation Investment District
2007 General Elections Results 投票結果:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Proposition No. 1: A Regional Roads and Transit System
(Washington Secretary of State 公式サイトへのリンク)
これにより,Sound Transitが計画していたライトレール路線のうち,
North Link (University Linkのワシントン大学以北とエバレット方面),
East Link (シアトルから東方のワシントン湖にかかる浮き橋を渡り,
マイクロソフトの本社などもあるシアトル東のベルビュー方面へ)と,
Central Link(建設中)の空港から南へ延伸してTacoma Linkへの接続の
三路線と,その他の鉄道による都市交通では,シアトル市内First Hill
地区の路面電車も,現時点で棚上げになってしまいました.
ただし,現在建設中のシアトルの中心部(バストンネル)から,シアトル・
タコマ空港へ至るCentral Linkは予定通り2009年中の開業見込みですし,
バストンネルの北側からワシントン大学までのUniversity Linkも,来年
着工の予定に変わりはありません.12月中に開業予定のシアトル北部の
路面電車(South Lake Union Streetcar)にも影響ありません.
ST2 計画地図: Mapping the Future -- Sound Transit Plan
(SoundTransit 公式サイトへのリンク)
Roads and Transit全体の計画図 Sound Transit 2 & RTID Project Map
(Roads and Transit 公式サイトへのリンク)
道路や橋の補強と鉄道建設を組み合わせ,必要とされる180億ドルに及ぶ
巨費を捻出するため,米国でまれにみない増税を五十年間にわたり実施
する試みは,過半数の住民から拒絶されてしまいましたが,環境保護団体
シエラクラブ(Sierra Club)から,いわゆる出口調査の結果が発表され
ました.それを受けて一部メディアが内容を報道しています.
例えばシアトルタイムス紙は,地球温暖化に懸念を示す人たちでも,その
6%はRoads and Transitに反対票を投じていたという書き出しで始まる
記事を出しています.その6%が賛成に回っていたとしたら,もしもは禁物
ですが,結果は拮抗していただろうとしています.前述の環境保護団体
シエラクラブも,反対の立場をとっていました.
また,シアトルPI紙の公式ブログでは,反対票を投じた人の半数近くが,
ライトレールへのタコマ(Tacoma)への延長に反対だったということなど,
調査内容をまとめています.
出口調査の結果は,Roads and Transitに反対するキャンペーンのウェブ
サイトから現在ダウンロードできます.
Nov 8, 2007 Exit Poll released
(No RTID へのリンク)
Crosstabsが,項目ごとに地域別や性別の割合も出していて,最も詳細な
内容になっています.
November 8, 2007 Poll: Global warming caused some to vote no on
Proposition 1 (Seattle Times ニュースへのリンク)
November 8, 2007 As RTID rides off into the sunset -- er, fog
bank -- exit poll shows interesting twists
(Seattle Post Intelligence blog ブログへのリンク)
これらでも取り上げられている調査結果を抜粋してみると;
都市交通(Transit)だけだったら賛成していた人: 52% (反対36%)
地域別ではシアトル市内が64%,その他のキング郡と他の2郡は40%台後半
ですが,不明回答もあるため反対より割合が勝っています.
道路整備(Roads)だけだったら賛成した人: 45% (反対39%)
道路と都市交通で投票自体は別々でも,今回は賛否をどちらも同じにする
必要がありました.どちらかだけ賛成で片方は反対という投票はできない
仕組みにしていたのです.
反対理由に特定の計画を挙げた人の割合は19%に過ぎませんが,その中で
ライトレールへのタコマ(Tacoma)への延長に反対の人: 47%
これは地域別にみても地元ピアース郡でさえ43%あり,反対された計画の
中で断トツのトップでした.
反対した人の理由で,増税負担が重いのでと答えた人: 45%
税に限定して,最大の懸念は期間が50年間に及ぶためとした人: 35%
売上税は10ドルにつき6セント増で,このうち道路に1セント,都市交通に
5セントが配分され,平均的な世帯で年間$150の増税に相当し,実施され
ていれば,シアトルでは売上税が9.4%になっているところでした.また,
自動車税は査定額1万ドルにつき80ドル増しになるはずでした.
この手の財源は道路の有料化が望ましいとした人: 54% (一般税は25%)
ワシントン湖をわたる2つの幹線道路(SR520とI-90)の有料化に賛成: 70%
Roads and Transit(Proposition #1)に反対票を投じた人のなかでは,
財源を有料道路化に求めるべきとする人の割合が65%に及びました.
賛成票を投じた人の理由は,
都市交通計画: 35%,道路計画: 11%,両方: 54%
賛成の理由に都市交通計画を挙げた人は,地域別でみるとシアトル市で
43%にのぼり,他の地域の30%台を引き離しています.
調査はサンプルが5千人で,投票日の二日前から当日にかけて自動的に
選択された相手への電話調査に基づくものだそうです.
これらの調査結果を踏まえ,早くも来年11月の大統領選と同時に行われる
住民投票に向けた動きも,見られはじめているそうです.
Roads and Transit(Proposition #1)関連過去ログ:
2007/9/28 キング郡トップが反対
2007/8/27 マリナーズなどが賛成
Sound Transit 2 関連過去ログ:
2007/4/28 【Sound Transit】ST2最終案まとまり投票へ
2007/1/15 【Sound Transit】投票に向け計画煮詰まる
2006/7/17 【Sound Transit】ST2詳細明らかに
2006/3/10 【シアトル】"Sound Transit 2"一年遅れに
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
(Puget Sound)地域の三つの郡,スノホミッシュ郡(Snohomish County),
キング郡(King County),ピアース郡(Pierce County)では,急増する地域
内の移動需要に応えるために,ライトレール建設に代表される都市交通
整備計画(ST2)と,RTIDの道路整備計画を,売上税と自動車税を増税する
ことで共同実施しようとしましたが,11/06の住民投票で反対票が56%と
賛成票を上回り,三郡共同のRoads and Transit案は否決されました.
ST2 : Sound Transit Phase 2
RTID : Regional Transportation Investment District
2007 General Elections Results 投票結果:
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Proposition No. 1: A Regional Roads and Transit System
(Washington Secretary of State 公式サイトへのリンク)
これにより,Sound Transitが計画していたライトレール路線のうち,
North Link (University Linkのワシントン大学以北とエバレット方面),
East Link (シアトルから東方のワシントン湖にかかる浮き橋を渡り,
マイクロソフトの本社などもあるシアトル東のベルビュー方面へ)と,
Central Link(建設中)の空港から南へ延伸してTacoma Linkへの接続の
三路線と,その他の鉄道による都市交通では,シアトル市内First Hill
地区の路面電車も,現時点で棚上げになってしまいました.
ただし,現在建設中のシアトルの中心部(バストンネル)から,シアトル・
タコマ空港へ至るCentral Linkは予定通り2009年中の開業見込みですし,
バストンネルの北側からワシントン大学までのUniversity Linkも,来年
着工の予定に変わりはありません.12月中に開業予定のシアトル北部の
路面電車(South Lake Union Streetcar)にも影響ありません.
ST2 計画地図: Mapping the Future -- Sound Transit Plan
(SoundTransit 公式サイトへのリンク)
Roads and Transit全体の計画図 Sound Transit 2 & RTID Project Map
(Roads and Transit 公式サイトへのリンク)
道路や橋の補強と鉄道建設を組み合わせ,必要とされる180億ドルに及ぶ
巨費を捻出するため,米国でまれにみない増税を五十年間にわたり実施
する試みは,過半数の住民から拒絶されてしまいましたが,環境保護団体
シエラクラブ(Sierra Club)から,いわゆる出口調査の結果が発表され
ました.それを受けて一部メディアが内容を報道しています.
例えばシアトルタイムス紙は,地球温暖化に懸念を示す人たちでも,その
6%はRoads and Transitに反対票を投じていたという書き出しで始まる
記事を出しています.その6%が賛成に回っていたとしたら,もしもは禁物
ですが,結果は拮抗していただろうとしています.前述の環境保護団体
シエラクラブも,反対の立場をとっていました.
また,シアトルPI紙の公式ブログでは,反対票を投じた人の半数近くが,
ライトレールへのタコマ(Tacoma)への延長に反対だったということなど,
調査内容をまとめています.
出口調査の結果は,Roads and Transitに反対するキャンペーンのウェブ
サイトから現在ダウンロードできます.
Nov 8, 2007 Exit Poll released
(No RTID へのリンク)
Crosstabsが,項目ごとに地域別や性別の割合も出していて,最も詳細な
内容になっています.
November 8, 2007 Poll: Global warming caused some to vote no on
Proposition 1 (Seattle Times ニュースへのリンク)
November 8, 2007 As RTID rides off into the sunset -- er, fog
bank -- exit poll shows interesting twists
(Seattle Post Intelligence blog ブログへのリンク)
これらでも取り上げられている調査結果を抜粋してみると;
都市交通(Transit)だけだったら賛成していた人: 52% (反対36%)
地域別ではシアトル市内が64%,その他のキング郡と他の2郡は40%台後半
ですが,不明回答もあるため反対より割合が勝っています.
道路整備(Roads)だけだったら賛成した人: 45% (反対39%)
道路と都市交通で投票自体は別々でも,今回は賛否をどちらも同じにする
必要がありました.どちらかだけ賛成で片方は反対という投票はできない
仕組みにしていたのです.
反対理由に特定の計画を挙げた人の割合は19%に過ぎませんが,その中で
ライトレールへのタコマ(Tacoma)への延長に反対の人: 47%
これは地域別にみても地元ピアース郡でさえ43%あり,反対された計画の
中で断トツのトップでした.
反対した人の理由で,増税負担が重いのでと答えた人: 45%
税に限定して,最大の懸念は期間が50年間に及ぶためとした人: 35%
売上税は10ドルにつき6セント増で,このうち道路に1セント,都市交通に
5セントが配分され,平均的な世帯で年間$150の増税に相当し,実施され
ていれば,シアトルでは売上税が9.4%になっているところでした.また,
自動車税は査定額1万ドルにつき80ドル増しになるはずでした.
この手の財源は道路の有料化が望ましいとした人: 54% (一般税は25%)
ワシントン湖をわたる2つの幹線道路(SR520とI-90)の有料化に賛成: 70%
Roads and Transit(Proposition #1)に反対票を投じた人のなかでは,
財源を有料道路化に求めるべきとする人の割合が65%に及びました.
賛成票を投じた人の理由は,
都市交通計画: 35%,道路計画: 11%,両方: 54%
賛成の理由に都市交通計画を挙げた人は,地域別でみるとシアトル市で
43%にのぼり,他の地域の30%台を引き離しています.
調査はサンプルが5千人で,投票日の二日前から当日にかけて自動的に
選択された相手への電話調査に基づくものだそうです.
これらの調査結果を踏まえ,早くも来年11月の大統領選と同時に行われる
住民投票に向けた動きも,見られはじめているそうです.
Roads and Transit(Proposition #1)関連過去ログ:
2007/9/28 キング郡トップが反対
2007/8/27 マリナーズなどが賛成
Sound Transit 2 関連過去ログ:
2007/4/28 【Sound Transit】ST2最終案まとまり投票へ
2007/1/15 【Sound Transit】投票に向け計画煮詰まる
2006/7/17 【Sound Transit】ST2詳細明らかに
2006/3/10 【シアトル】"Sound Transit 2"一年遅れに
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年10月28日
【シアトル】市電が八週間の試運転を開始
シアトルなど周辺の3郡では,ハイウェイの車線増設とライトレール延長
計画を盛り込んだRoads and Transit法案の賛否を問う住民投票まで余す
ところ十日となりました.
そうした中,シアトル市内のサウス・レイク・ユニオン地区を走る市電が
試運転を開始するという話がありました.市電はシアトル市が所有し,
運行はキング郡メトロトランジット(Metro Transit)が行うことになって
いる,距離にして片道1.3マイル(約2.1キロ),5100万ドルの路線です.
9月なかばにははるばるチェコから車両も到着していました.
今後8週間かけて試運転が行われ,営業運転は12月中旬の予定です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
報道は簡単なものでした.October 26, 2007 Streetcar on track
(The Seattle Times ニュースへのリンク)
プレスリリースが発行されているようですが,ウェブサイト上では確認
できていません.代わりにこのブログが内容を簡単に伝えています.
10/26/2007 Streetcar Testing to Begin!
(Seattle Transit Blog ニュースへのリンク)
これから設置されるのかもしれませんが,道路上に電車への注意を促す
標識がないことを懸念しています.
公式サイトが出来ていました.路線図などもあります.
Seattle Streetcar: South Lake Union Line
(Seattle Streetcar 公式サイトへのリンク)
3本の車両はそれぞれで色が異なります.9月の公開時には赤がお披露目
されていましたが,他にオレンジとパープルがあるようです.
A streetcar named SLUT p2-3: #39,#41
(SkyscraperCity フォーラムへのリンク)
パープルはこの掲示板に画像がアップロードされていました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
シアトル サウスレイクユニオン市電関連 最近の過去ログ:
2007/9/19 市電が届きバストンネルは再開へ
2007/5/12 サウスレイクユニオン市電近況
計画を盛り込んだRoads and Transit法案の賛否を問う住民投票まで余す
ところ十日となりました.
そうした中,シアトル市内のサウス・レイク・ユニオン地区を走る市電が
試運転を開始するという話がありました.市電はシアトル市が所有し,
運行はキング郡メトロトランジット(Metro Transit)が行うことになって
いる,距離にして片道1.3マイル(約2.1キロ),5100万ドルの路線です.
9月なかばにははるばるチェコから車両も到着していました.
今後8週間かけて試運転が行われ,営業運転は12月中旬の予定です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
報道は簡単なものでした.October 26, 2007 Streetcar on track
(The Seattle Times ニュースへのリンク)
プレスリリースが発行されているようですが,ウェブサイト上では確認
できていません.代わりにこのブログが内容を簡単に伝えています.
10/26/2007 Streetcar Testing to Begin!
(Seattle Transit Blog ニュースへのリンク)
これから設置されるのかもしれませんが,道路上に電車への注意を促す
標識がないことを懸念しています.
公式サイトが出来ていました.路線図などもあります.
Seattle Streetcar: South Lake Union Line
(Seattle Streetcar 公式サイトへのリンク)
3本の車両はそれぞれで色が異なります.9月の公開時には赤がお披露目
されていましたが,他にオレンジとパープルがあるようです.
A streetcar named SLUT p2-3: #39,#41
(SkyscraperCity フォーラムへのリンク)
パープルはこの掲示板に画像がアップロードされていました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
シアトル サウスレイクユニオン市電関連 最近の過去ログ:
2007/9/19 市電が届きバストンネルは再開へ
2007/5/12 サウスレイクユニオン市電近況
2007年10月08日
【ポートランド】ブリッジタウンの面目躍如
ポートランドの日刊紙The Oregonianの金曜日の表紙には,市内を南北に
縦貫するウィラメット川(Willamette River)に架けられる,新しい橋の
CG画像が掲載され,Connecting Portland-styleと大見出しが付けられて
いました.ポートランド・スタイルの意味するところは,この橋は鉄道と
歩行者,自転車,そしてもしかしたら路線バスは渡れても,車は通れない
ということのようです.
ブリッジタウンとも呼ばれるほど橋の多いポートランドでも,新しい橋は
34年ぶり(完成予定時には42年ぶり?)になるようで,しかも今度の橋は
30階建てビルと同じ位の高さがあるかもしれないと書き出しにあります.
橋のデザインには斜張橋(cable-stayed bridge)が候補に挙がっていて,
その主塔の高さが380フィート(約116メートル)あるのでした.
下には地図も掲載されていて,おおまかな架橋場所と同時に,いくつかの
候補があることもわかります.
ちなみに,ウィラメット川に架かる橋は,コロンビア川との合流地点から
ポートランド市内だけでも11か所あります.市内最後の橋は16.5マイル
(約26.6キロ)さかのぼったところです.
このうち1本は鉄道橋で,自動車の通れない唯一の橋です.その他には
車と共にライトレールMAXからAmtrakまで走る,有名な二層構造の昇開橋
スチールブリッジ(Steel Bridge)がありますが,残りは全て道路橋で,
最も新しい橋は1973年建造だそうです.
ザ・オレゴニアンに取り上げられた橋は,ポートランド・ストリートカー
(市電)のループ化計画では最後のピースになり,ウィラメット川の東岸に
渡った路線が,今の路線と再び合流する時の架け橋となるものです.
と同時に,ライトレールMAXのサウス・コリドー第二期(South Corridor
Phase II)区間として,現在工事が行われているモールの南端から,この
橋を渡ってクラカマス郡(Clackamas County)ミルウォーキー(Milwaukie)
市(人口約2万)まで延長される計画の路線も渡ることになっています.
Portland-Milwaukie Light Railとも呼ばれるMAXの延長計画は,ダウン
タウンからミルウォーキー市(Milwaukie)までの6.5マイル(約10.5キロ)
で,ベットタウン化されたクラカマス郡北西部とポートランド間の交通を
改善する目的で建設が予定されています.順調に運べば2011年に着工,
2015年開通を目指します.
そこで重要な鍵になるのが,ウィラメット川をどう渡るかでした.計画
策定に中心的な役割を果たすオレゴン地域政府メトロ(Metro)は,既存の
橋では無理があるとして,2003年に新しい橋の建設を承認しています.
また,今年2007年6月には,債券の売却益2億5千万ドルを橋の建設費に
充当するとする法案が議会を通過していました.ライトレール計画全体
では8億8千万ドルという数字が記事にあります.
どこで川を渡るかは,予定地周辺の土地所有者の関心の的です.当初の
Marquam BridgeとRoss Island Bridgeの間には変わりはありませんが,
西岸は2003年決定時に想定されていたRiverPlaceよりも,さらに南に移動
することになりそうです.市電が南に伸びることに伴い,サウス・ウォー
ターフロント(south waterfront)地区の開発が進んだことや,市内最大の
雇用者を抱える大学(OHSU)の施設などがあるため,利用者が多く見込める
範囲が南下していったのです.
OHSU: Oregon Health & Science University
現時点で色々な候補があることが,記事の略図でも説明されています.
橋の新設そのものは特にニュースというほどのものではなく,路面電車や
ライトレール用に建設される橋ですので,自動車が通れないということも
織り込み済みだったでしょう.また,記事を読んでいくとわかりますが,
斜張橋に決定されているわけではなく,費用や環境への影響のバランス,
ルート次第で今後決められるとのことで,2009年になりそうです.
ここで取り上げるまでもなかったかもしれませんが,あとあとこの路線を
調査などで振り返る時,この手の記事が参考になることも多いことから,
紹介してみました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
October 05, 2007 Could this be PDX's next bridge?
表紙のPDF版: See the current week's front pages from The Oregonian
10/05発行分の一面を収めたPDFファイルは,このページのFridayのリンク
先に,次の発行分(10/12)と入替えられるまで掲載されているでしょう.
(The Oregonian ニュースへのリンク)
記事のページには掲載されていない画像や橋のルート候補の図などは,
このブログに載っています.
October 05, 2007 A new bridge over the Willamette -- but not for
cars (PDX Greeen ブログへのリンク)
TriMetの進めている計画の概要: Rail & Bus Projects
(TriMet 公式サイトへのリンク)
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon
リンク先の略図で黄色い破線で描かれているのが,Portland-Milwaukie
Light Railです.
Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けます
Three Bridges Two Buildings by egazelle (flickr)

手前から奥に向かって,Hawthorne, Marquam, Ross Island bridgesの
順に見えますが,ここにもう一本の橋が将来加わります.
ポートランドの橋の話題が続きますが,次は別の川です.
市の北端にはコロンビア川(Columbia River)が流れていて,対岸は人口
16万弱を数えるワシントン州のバンクーバー(Vancouver, WA)市です.
ポートランドとの行き来は,コロンビア川をインターステイト・ブリッジ
(Interstate Bridge)で渡ることになりますが,C-TRAN運行の路線バスも
走る,この老朽化した橋の架け替えが問題になっています.2本の平行
する橋のうち,現在北行き車線に使われている橋は1917年,南行き車線は
1958年建造だとか.
Columbia River Crossingと呼ばれる新しい橋の計画は,架け替えにする
のか,それとも古い橋を残して1本別に新設するのかなど,さまざまな
問題点が未解決になっています.公共交通専用車線を用意する場合に,
それがライトレール向けなのか,バス向けなのかも未定です.
Columbia River Crossing (公式サイトへのリンク)
これらを決める鍵になるとも言える報告書が,専門の委員会によって来年
2008年2月に発表されるとの報道がありました.
October 07, 2007 Reports on new bridge due Feb. 1
(The Columbian ニュースへのリンク)
1994年,ワシントン州バンクーバーのあるクラーク郡(Clark County)の
住民らは,投票でライトレールMAXの乗り入れを拒否していたそうです.
ポートランド側では2004年,MAXイエローラインがコロンビア川のすぐ
近くまで開通しています.
Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けます
Entering Oregon sign. by shellEProductions (flickr)

最後は,再びウィラメット川に戻ってきます.
ポートランド市内でウィラメット川に架かる橋としては最も南にあり,
加えて数マイルに渡って代わりのないセルウッド橋(Sellwood Bridge)
は,交通量の多い橋ですが,2004年に亀裂が発見されてから架け替えか
改修かの必要性に迫られていました.
Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けます
Sellwood Bridge by vj_pdx (flickr)

こちらも数案が出ている中で,将来は路面電車用にも転用可能な車線を
織り込んだ案もあることが,先週明らかにされています.
October 2, 2007 Ideas unveiled for Sellwood Bridge solutions
(KGW Portland ニュースへのリンク)
先週末に市議会と市長により,将来ライトレールに転用できる車線を含む
向こう百年の耐用年数がある設計が承認された,ミネアポリスで8月に
崩落した橋(I-35W bridge)の架け替え計画が影響しているかどうかは,
定かではありません.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ポートランド関連 最近の過去ログ:
2007/9/27 Small Startsを巡る攻防
2007/8/18 延長開業と東部の市電予算
2007/8/10 旧信号扱所をMAXが再利用へ
縦貫するウィラメット川(Willamette River)に架けられる,新しい橋の
CG画像が掲載され,Connecting Portland-styleと大見出しが付けられて
いました.ポートランド・スタイルの意味するところは,この橋は鉄道と
歩行者,自転車,そしてもしかしたら路線バスは渡れても,車は通れない
ということのようです.
ブリッジタウンとも呼ばれるほど橋の多いポートランドでも,新しい橋は
34年ぶり(完成予定時には42年ぶり?)になるようで,しかも今度の橋は
30階建てビルと同じ位の高さがあるかもしれないと書き出しにあります.
橋のデザインには斜張橋(cable-stayed bridge)が候補に挙がっていて,
その主塔の高さが380フィート(約116メートル)あるのでした.
下には地図も掲載されていて,おおまかな架橋場所と同時に,いくつかの
候補があることもわかります.
ちなみに,ウィラメット川に架かる橋は,コロンビア川との合流地点から
ポートランド市内だけでも11か所あります.市内最後の橋は16.5マイル
(約26.6キロ)さかのぼったところです.
このうち1本は鉄道橋で,自動車の通れない唯一の橋です.その他には
車と共にライトレールMAXからAmtrakまで走る,有名な二層構造の昇開橋
スチールブリッジ(Steel Bridge)がありますが,残りは全て道路橋で,
最も新しい橋は1973年建造だそうです.
ザ・オレゴニアンに取り上げられた橋は,ポートランド・ストリートカー
(市電)のループ化計画では最後のピースになり,ウィラメット川の東岸に
渡った路線が,今の路線と再び合流する時の架け橋となるものです.
と同時に,ライトレールMAXのサウス・コリドー第二期(South Corridor
Phase II)区間として,現在工事が行われているモールの南端から,この
橋を渡ってクラカマス郡(Clackamas County)ミルウォーキー(Milwaukie)
市(人口約2万)まで延長される計画の路線も渡ることになっています.
Portland-Milwaukie Light Railとも呼ばれるMAXの延長計画は,ダウン
タウンからミルウォーキー市(Milwaukie)までの6.5マイル(約10.5キロ)
で,ベットタウン化されたクラカマス郡北西部とポートランド間の交通を
改善する目的で建設が予定されています.順調に運べば2011年に着工,
2015年開通を目指します.
そこで重要な鍵になるのが,ウィラメット川をどう渡るかでした.計画
策定に中心的な役割を果たすオレゴン地域政府メトロ(Metro)は,既存の
橋では無理があるとして,2003年に新しい橋の建設を承認しています.
また,今年2007年6月には,債券の売却益2億5千万ドルを橋の建設費に
充当するとする法案が議会を通過していました.ライトレール計画全体
では8億8千万ドルという数字が記事にあります.
どこで川を渡るかは,予定地周辺の土地所有者の関心の的です.当初の
Marquam BridgeとRoss Island Bridgeの間には変わりはありませんが,
西岸は2003年決定時に想定されていたRiverPlaceよりも,さらに南に移動
することになりそうです.市電が南に伸びることに伴い,サウス・ウォー
ターフロント(south waterfront)地区の開発が進んだことや,市内最大の
雇用者を抱える大学(OHSU)の施設などがあるため,利用者が多く見込める
範囲が南下していったのです.
OHSU: Oregon Health & Science University
現時点で色々な候補があることが,記事の略図でも説明されています.
橋の新設そのものは特にニュースというほどのものではなく,路面電車や
ライトレール用に建設される橋ですので,自動車が通れないということも
織り込み済みだったでしょう.また,記事を読んでいくとわかりますが,
斜張橋に決定されているわけではなく,費用や環境への影響のバランス,
ルート次第で今後決められるとのことで,2009年になりそうです.
ここで取り上げるまでもなかったかもしれませんが,あとあとこの路線を
調査などで振り返る時,この手の記事が参考になることも多いことから,
紹介してみました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
October 05, 2007 Could this be PDX's next bridge?
表紙のPDF版: See the current week's front pages from The Oregonian
10/05発行分の一面を収めたPDFファイルは,このページのFridayのリンク
先に,次の発行分(10/12)と入替えられるまで掲載されているでしょう.
(The Oregonian ニュースへのリンク)
記事のページには掲載されていない画像や橋のルート候補の図などは,
このブログに載っています.
October 05, 2007 A new bridge over the Willamette -- but not for
cars (PDX Greeen ブログへのリンク)
TriMetの進めている計画の概要: Rail & Bus Projects
(TriMet 公式サイトへのリンク)
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon
リンク先の略図で黄色い破線で描かれているのが,Portland-Milwaukie
Light Railです.
Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けます
Three Bridges Two Buildings by egazelle (flickr)

手前から奥に向かって,Hawthorne, Marquam, Ross Island bridgesの
順に見えますが,ここにもう一本の橋が将来加わります.
ポートランドの橋の話題が続きますが,次は別の川です.
市の北端にはコロンビア川(Columbia River)が流れていて,対岸は人口
16万弱を数えるワシントン州のバンクーバー(Vancouver, WA)市です.
ポートランドとの行き来は,コロンビア川をインターステイト・ブリッジ
(Interstate Bridge)で渡ることになりますが,C-TRAN運行の路線バスも
走る,この老朽化した橋の架け替えが問題になっています.2本の平行
する橋のうち,現在北行き車線に使われている橋は1917年,南行き車線は
1958年建造だとか.
Columbia River Crossingと呼ばれる新しい橋の計画は,架け替えにする
のか,それとも古い橋を残して1本別に新設するのかなど,さまざまな
問題点が未解決になっています.公共交通専用車線を用意する場合に,
それがライトレール向けなのか,バス向けなのかも未定です.
Columbia River Crossing (公式サイトへのリンク)
これらを決める鍵になるとも言える報告書が,専門の委員会によって来年
2008年2月に発表されるとの報道がありました.
October 07, 2007 Reports on new bridge due Feb. 1
(The Columbian ニュースへのリンク)
1994年,ワシントン州バンクーバーのあるクラーク郡(Clark County)の
住民らは,投票でライトレールMAXの乗り入れを拒否していたそうです.
ポートランド側では2004年,MAXイエローラインがコロンビア川のすぐ
近くまで開通しています.
Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けます
Entering Oregon sign. by shellEProductions (flickr)

最後は,再びウィラメット川に戻ってきます.
ポートランド市内でウィラメット川に架かる橋としては最も南にあり,
加えて数マイルに渡って代わりのないセルウッド橋(Sellwood Bridge)
は,交通量の多い橋ですが,2004年に亀裂が発見されてから架け替えか
改修かの必要性に迫られていました.
Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けます
Sellwood Bridge by vj_pdx (flickr)

こちらも数案が出ている中で,将来は路面電車用にも転用可能な車線を
織り込んだ案もあることが,先週明らかにされています.
October 2, 2007 Ideas unveiled for Sellwood Bridge solutions
(KGW Portland ニュースへのリンク)
先週末に市議会と市長により,将来ライトレールに転用できる車線を含む
向こう百年の耐用年数がある設計が承認された,ミネアポリスで8月に
崩落した橋(I-35W bridge)の架け替え計画が影響しているかどうかは,
定かではありません.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ポートランド関連 最近の過去ログ:
2007/9/27 Small Startsを巡る攻防
2007/8/18 延長開業と東部の市電予算
2007/8/10 旧信号扱所をMAXが再利用へ
2007年09月30日
【ユージーン】チョイス・ライダーひきつける
オレゴン南部のユージン(Eugene)とスプリングフィールド(Springfield)
間の4マイル弱(6キロ強)を,路線バス時代の所要時間21分から,全線の
約60%をバス専用レーン走行にした上で停車を主要バス停だけに絞り,
16分まで短縮したLTD自慢のBRT,EmXグリーンラインが営業を開始して
から,8か月が経過しました.
停留所の関係から車体の両側に乗降ドアを持つ全長60フィート(18m強)の
ユニークなハイブリッド式連接バスが,10分毎に行き交っています.
LTD: Lane Transit District
BRT: Bus rapid transit (バス・ラピッド・トランジット)
EmX: Emerald Express
21分掛かったこれまでのバスの時は,平日平均2667人だった利用者数が,
5月の時点で5千人を突破し,5064人と倍近くにまで増えています.
さすがに沿線の大学が夏休みに入った時期には4333人に落ちましたが,
9月にはまた5千人台に回復しているものとみられています.
以前の路線バスと新しいEmXの利用者に対する調査がこのたび行われ,
その結果が報道されていました.5人のうち4人が好感を持って利用して
いることが明らかになっています.LTDの路線バスは$1.25ですが,EmX
グリーンラインは今は無料です.しかし,速さと頻繁な運転で便利だから
という利用客が多いようです.
その利用客のうち,58%はキャプティブ・ライダー(captive riders)と
呼ばれる自動車を持たないか運転できない,路線バスを選ぶしかない人
たちでした.
これに対し,自動車を持ちながらも公共交通を選んで利用するチョイス・
ライダー(choice riders)と呼ばれる人たちもいます.グリーンラインと
同じルートを,かつて自家用車で移動していた人は15%近くいたそうです
し,路線バスに初めて乗ったという人も,EmXになってからは,以前と
比べて4%増えたとか.
その他に,数値は紹介されていませんが,レジャー・ライダー(leisure
riders)も増えているとみられています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 28, 2007 Riders give EmX thumbs up
(The Register-Guard ニュースへのリンク)
記事の最後には,EmXを利用した理由とバス停への移動手段の回答割合が
掲載されています.
EmXへの不満の声がないわけではありません.前扉から乗車する従来の
バスよりも,EmXでは運転手と乗客の間に隔たりがあることに起因する
ものもあるそうです.運転手が遠ざかったと言うのは物理的な意味のよう
ですが,心理的なものも含まれるようで,LTDは,運転手が乗客のことを
無視しているのではなく,EmXとは運転手と乗客がお互いにやりとりする
ことのない,バスとは違う乗り物と説明しています.これは,電車に近い
乗り物ということを言っているのでしょう.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
【ユージーン】BRT関連 過去ログ :
2007/1/27 BRT(EmX)運転開始直後の状況
2007/1/08 BRTグリーンライン 1/14開業へ
2005/10/11 バス ラピッド トランジットが来秋開業
間の4マイル弱(6キロ強)を,路線バス時代の所要時間21分から,全線の
約60%をバス専用レーン走行にした上で停車を主要バス停だけに絞り,
16分まで短縮したLTD自慢のBRT,EmXグリーンラインが営業を開始して
から,8か月が経過しました.
停留所の関係から車体の両側に乗降ドアを持つ全長60フィート(18m強)の
ユニークなハイブリッド式連接バスが,10分毎に行き交っています.
LTD: Lane Transit District
BRT: Bus rapid transit (バス・ラピッド・トランジット)
EmX: Emerald Express
21分掛かったこれまでのバスの時は,平日平均2667人だった利用者数が,
5月の時点で5千人を突破し,5064人と倍近くにまで増えています.
さすがに沿線の大学が夏休みに入った時期には4333人に落ちましたが,
9月にはまた5千人台に回復しているものとみられています.
以前の路線バスと新しいEmXの利用者に対する調査がこのたび行われ,
その結果が報道されていました.5人のうち4人が好感を持って利用して
いることが明らかになっています.LTDの路線バスは$1.25ですが,EmX
グリーンラインは今は無料です.しかし,速さと頻繁な運転で便利だから
という利用客が多いようです.
その利用客のうち,58%はキャプティブ・ライダー(captive riders)と
呼ばれる自動車を持たないか運転できない,路線バスを選ぶしかない人
たちでした.
これに対し,自動車を持ちながらも公共交通を選んで利用するチョイス・
ライダー(choice riders)と呼ばれる人たちもいます.グリーンラインと
同じルートを,かつて自家用車で移動していた人は15%近くいたそうです
し,路線バスに初めて乗ったという人も,EmXになってからは,以前と
比べて4%増えたとか.
その他に,数値は紹介されていませんが,レジャー・ライダー(leisure
riders)も増えているとみられています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 28, 2007 Riders give EmX thumbs up
(The Register-Guard ニュースへのリンク)
記事の最後には,EmXを利用した理由とバス停への移動手段の回答割合が
掲載されています.
EmXへの不満の声がないわけではありません.前扉から乗車する従来の
バスよりも,EmXでは運転手と乗客の間に隔たりがあることに起因する
ものもあるそうです.運転手が遠ざかったと言うのは物理的な意味のよう
ですが,心理的なものも含まれるようで,LTDは,運転手が乗客のことを
無視しているのではなく,EmXとは運転手と乗客がお互いにやりとりする
ことのない,バスとは違う乗り物と説明しています.これは,電車に近い
乗り物ということを言っているのでしょう.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
【ユージーン】BRT関連 過去ログ :
2007/1/27 BRT(EmX)運転開始直後の状況
2007/1/08 BRTグリーンライン 1/14開業へ
2005/10/11 バス ラピッド トランジットが来秋開業
2007年09月28日
【Roads and Transit】キング郡トップが反対
シアトルのバストンネルは無事9/24に再開し,1か月余りに迫った住民
投票では,周辺地域3郡のハイウェイ車線増設とライトレール延長計画の
是非が問われることになっています.6月の時点の世論調査では,57%が
賛成票を投じる予定という結果が出ていて,承認されるのではないかとの
見方が強かったのですが,にわかに暗雲が漂いはじめました.
十日ほど前,バストンネル再開を祝う席上で,キング郡(King County)の
長(County Executive)で,Sound Transitの委員にも名を連ねる人物が,
Roads & Transit (Proposition #1)反対を匂わす発言をしていたのです.
この59歳の長は,Sound Transitの委員長を務めたこともあり,長い間
この地域のライトレール計画に賛同してきました.しかも,ワシントン州
最大でありシアトルがある郡のトップでもあります.その発言の真意を
図りかねていたのですが,このほどシアトルタイムス紙に意見を寄稿して
いました.今回は明確に反対の姿勢を示しています.
それによれば,承認されるとワシントン州はじまって以来の大幅な増税に
なることをまず強調しています.しかも,計画に要する費用の支払終了は
50年先です.そして,完成まで時間がかかること,例えばライトレールは
今から20年後でも,50マイルの延長のうち60%しか完成していません.
さらに,混雑緩和策としても不十分で,もっと地球温暖化防止の視野に
たった即効性のある計画立案が必要であることが,反対理由です.
ライトレール延長計画では具体的に,シアトル東のワシントン湖を渡り
対岸に至る延長計画では,遠回りなルートで利用率はパッとしないだろう
ということと,今の浮き橋に走らせることで,ライトレールの到達する
地域より更に東の地域への急行バスの運行を遅くするだけだとし,さらに
シアトルとタコマを結ぶ計画に対しては,貨物鉄道の線路上を走る通勤
列車や,ハイウェイ上を走る高速バスがあるので,これも混雑緩和には
効果がなく,その分をタコマ市内の路線延長に使ったいいとしています.
今のRoads and Transitには,混雑緩和に即効性があるとされるロード
プライシングなどが全く盛込まれていないことも,批判されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 27, 2007 The roads-and-transit plan: so much cost to
do so little (By Ron Sims / King County executive)
(The Seattle Times ニュースへのリンク)
当然のことながら,この発言は法案支持者には驚きと共に怒りをもって
受け止められています.ここまでに至るまで5年を要しているのです.
賛成派のワシントン州州知事や,Sound Transitなどは,公式コメントを
発表していませんが,反響を記した記事も出ています.
September 27, 2007 Sims changes course, opposes roads and transit
ballot measure
September 27, 2007 Sims' change on Prop. 1 came from the heart
(Seattle Post-Intelligencer ニュースへのリンク)
September 28, 2007 Why Sims turned against "Roads & Transit"
(The Seattle Times ニュースへのリンク)
今になって反対の態度を明らかにしたのは,夫人から影響を受けたから
とされていますが,いずれにしても投票への影響は計り知れないものが
ありそうです.
仮に反対多数でRoads and Transitが否決されたとしても,現在建設中で
2009年開業を目指しているライトレールのCentral Linkまでは,計画に
変わりないものの,その後の路線網拡大はすぐには続かなくなります.
練り直した新計画が出るまで,5年以上掛かるとみられています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Sound Transit 2(Roads and Transit / Proposition #1)関連過去ログ:
2007/9/19 【シアトル】市電が届きバストンネルは再開へ
2007/8/27 マリナーズなどが賛成
2007/4/28 【Sound Transit】ST2最終案まとまり投票へ
2007/1/15 【Sound Transit】投票に向け計画煮詰まる
2006/7/17 【Sound Transit】ST2詳細明らかに
2006/3/10 【シアトル】"Sound Transit 2"一年遅れに
投票では,周辺地域3郡のハイウェイ車線増設とライトレール延長計画の
是非が問われることになっています.6月の時点の世論調査では,57%が
賛成票を投じる予定という結果が出ていて,承認されるのではないかとの
見方が強かったのですが,にわかに暗雲が漂いはじめました.
十日ほど前,バストンネル再開を祝う席上で,キング郡(King County)の
長(County Executive)で,Sound Transitの委員にも名を連ねる人物が,
Roads & Transit (Proposition #1)反対を匂わす発言をしていたのです.
この59歳の長は,Sound Transitの委員長を務めたこともあり,長い間
この地域のライトレール計画に賛同してきました.しかも,ワシントン州
最大でありシアトルがある郡のトップでもあります.その発言の真意を
図りかねていたのですが,このほどシアトルタイムス紙に意見を寄稿して
いました.今回は明確に反対の姿勢を示しています.
それによれば,承認されるとワシントン州はじまって以来の大幅な増税に
なることをまず強調しています.しかも,計画に要する費用の支払終了は
50年先です.そして,完成まで時間がかかること,例えばライトレールは
今から20年後でも,50マイルの延長のうち60%しか完成していません.
さらに,混雑緩和策としても不十分で,もっと地球温暖化防止の視野に
たった即効性のある計画立案が必要であることが,反対理由です.
ライトレール延長計画では具体的に,シアトル東のワシントン湖を渡り
対岸に至る延長計画では,遠回りなルートで利用率はパッとしないだろう
ということと,今の浮き橋に走らせることで,ライトレールの到達する
地域より更に東の地域への急行バスの運行を遅くするだけだとし,さらに
シアトルとタコマを結ぶ計画に対しては,貨物鉄道の線路上を走る通勤
列車や,ハイウェイ上を走る高速バスがあるので,これも混雑緩和には
効果がなく,その分をタコマ市内の路線延長に使ったいいとしています.
今のRoads and Transitには,混雑緩和に即効性があるとされるロード
プライシングなどが全く盛込まれていないことも,批判されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 27, 2007 The roads-and-transit plan: so much cost to
do so little (By Ron Sims / King County executive)
(The Seattle Times ニュースへのリンク)
当然のことながら,この発言は法案支持者には驚きと共に怒りをもって
受け止められています.ここまでに至るまで5年を要しているのです.
賛成派のワシントン州州知事や,Sound Transitなどは,公式コメントを
発表していませんが,反響を記した記事も出ています.
September 27, 2007 Sims changes course, opposes roads and transit
ballot measure
September 27, 2007 Sims' change on Prop. 1 came from the heart
(Seattle Post-Intelligencer ニュースへのリンク)
September 28, 2007 Why Sims turned against "Roads & Transit"
(The Seattle Times ニュースへのリンク)
今になって反対の態度を明らかにしたのは,夫人から影響を受けたから
とされていますが,いずれにしても投票への影響は計り知れないものが
ありそうです.
仮に反対多数でRoads and Transitが否決されたとしても,現在建設中で
2009年開業を目指しているライトレールのCentral Linkまでは,計画に
変わりないものの,その後の路線網拡大はすぐには続かなくなります.
練り直した新計画が出るまで,5年以上掛かるとみられています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Sound Transit 2(Roads and Transit / Proposition #1)関連過去ログ:
2007/9/19 【シアトル】市電が届きバストンネルは再開へ
2007/8/27 マリナーズなどが賛成
2007/4/28 【Sound Transit】ST2最終案まとまり投票へ
2007/1/15 【Sound Transit】投票に向け計画煮詰まる
2006/7/17 【Sound Transit】ST2詳細明らかに
2006/3/10 【シアトル】"Sound Transit 2"一年遅れに
2007年09月27日
【ポートランド】Small Startsを巡る攻防
ポートランドのストリートカー(Portland Streetcar)が現在進めている,
ウィラメット川(Willamette River)東岸への延長(Eastside Streetcar
Loop Project)は,今月上旬には連邦政府からの補助金を獲得するための
手続きを終えたところです.
2007/8/18 延長開業と東部の市電予算
建設費1億4700万ドルのうち,半分の7500万ドルを連邦からの補助金で
賄うことを前提とした計画のため,申請したSmall Startsプログラムで
競合相手を出し抜き選考されることは不可欠なのですが,それがどうも
少々怪しくなっているようです.
Small Startsは,SAFETEA-LUで新設された公共交通機関計画の分類で,
計画の予算総額が2億5千万ドルを超えない範囲の小規模な交通整備計画に
限り,簡素化された評価方法で認可されると,7500万ドルを上限として
補助金の交付を受けられる制度です.
SAFETEA-LU= Safe, Accountable, Flexible, Efficient Transportation
Equity Act: a Legacy for Users
SAFETEA-LUとは,失効したそれまでのTEA-21に代わり2005年8月に制定
された,全米の地上交通機関計画への連邦補助金の拠出基準や方針などを
定める法案で,2009年9月末まで有効です.
TEA-21: Transportation Equity Act for the 21st Century
Small Startsは,ライトレールのような大規模な計画のように数年かけて
政府に補助金交付に値するかどうか審査されることを避けるため,都心部
再活性化のための手段として計画される路面電車などを,少しでも短い
時間で審査が完了するように設けられたもので,オレゴン州選出の連邦
議会議員らが働きかけてSAFETEA-LUに盛り込んだものです.
2001年に開業したポートランド市電(Portland Streetcar)は,連邦からの
補助金を使わず建設され,沿線への投資総額が建設費を大きく上回るなど
大成功を収め,全米からの注目を集める都心再活性化の代表的なモデルに
なりましたが,これを全米各地に広めるため,各地の計画に必要不可欠な
連邦からの補助金を少しでも受けやすくすることが目的でした.
今回申請されたポートランドのウィラメット川東岸への延長計画は,路面
電車では同プログラムの摘要第一号となるはずと目論んでいました.
しかし,議員らの制度設立時の方針に反して,政府はより多くの人がより
長い距離をより早く輸送できる計画に,補助金交付の軍配を上げる傾向に
あるのです.
郊外からの通勤用に設計されるライトレールなどとは異なり,中心部など
商業施設や住宅の密集する地域だけを走るポートランド方式の路面電車
(streetcar)の場合,軌道は自動車と共用で速度は遅く,利用者の移動
距離も比較的短いのが通例です.今の政府の選考基準にあてはめると,
この東岸延長計画は政府役人の目にぜいたくな話と映ってしまうのです.
Small Startsの制定に腐心した議員らは,輸送効率だけではなく,ポート
ランドで見られたような沿線の経済発展効果にも目を向けるべきと官僚を
説いてきました.すぐに路線を変えることが出来るバスでは,一旦軌道を
敷いてしまうと半ば恒久的な路面電車の時のような経済効果は得られない
からです.
それでも,経済効果は二の次で,バスばかり好まれているのが現状です.
また,費用対効果があるかどうかも,補助金を出すに値するかどうかの
重要な鍵になっています.路面電車は建設費が高いため,補助金申請に
二の足を踏む地域もあるようです.
ことはポートランドだけに留まらず,ポートランド式の路面電車が全米に
広まるかどうかは,Small Startsプログラムで政府がこの計画に補助金を
出すか否かに掛かってきました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 25, 2007 Streetcar bumps into federal bias for buses
(The Oregonian ニュースへのリンク)
ウィラメット川東岸への延長計画の路線図は,非公式ですが下記の中で
みることができます.The Oregonian紙が製作したもののようです.
September 25, 2007 Morning headlines: Green news from Oregon and
beyond
(PDXgreen ブログへのリンク)
Small Startsプログラムの概要を記したFTAのページ:
New Starts Project Planning & Development - Small Starts
(US DoT Federal Transit Administrationへのリンク)
同じポートランドでも話は変わりますが,モールライトレールの建設が
進んでいて,この週末には在来のMAXと交差する部分のレールを敷設する
ことになっています.十字型のレールが組み込まれる工事を,金曜夜の
イベントにするようで,その様子はインターネットでライブカメラを通じ
見ることができるかもしれません.この下のページにリンクがあります.
'X Marks the Spot' Event: MAX Track Crossing Installation
(TriMet 公式サイトへのリンク)
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon
この時点でライブカメラは南に向いているようです.横に交差している
SW/Yamhill通りを,MAXが画面右から左に走るのが時折見られます.
ここでは双方とも単線ですので,現在カメラが設置されているSW 6th &
Yamhillでは,工事中のMAXグリーンラインは画面奥から手前に向かって
走るのでしょう.
十字型レールが挿入されるXイベントは,現地時間9/28(金)20時から2時間
だそうです.8時間の時間差がある日本時間では,9/29(土)正午からの
2時間になります.
工事の関係でライトレールMAXは,9/28(金)夕方から9/30(日)終電まで,
一部区間はバス代行です.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ポートランド ストリートカー関連 過去ログ :
2007/8/18 延長開業と東部の市電予算
2007/5/05 市電利用増とモール工事現状
2007/1/28 United Streetcar 設立ほか
2006/5/12 東側への市電延長ほか
ウィラメット川(Willamette River)東岸への延長(Eastside Streetcar
Loop Project)は,今月上旬には連邦政府からの補助金を獲得するための
手続きを終えたところです.
2007/8/18 延長開業と東部の市電予算
建設費1億4700万ドルのうち,半分の7500万ドルを連邦からの補助金で
賄うことを前提とした計画のため,申請したSmall Startsプログラムで
競合相手を出し抜き選考されることは不可欠なのですが,それがどうも
少々怪しくなっているようです.
Small Startsは,SAFETEA-LUで新設された公共交通機関計画の分類で,
計画の予算総額が2億5千万ドルを超えない範囲の小規模な交通整備計画に
限り,簡素化された評価方法で認可されると,7500万ドルを上限として
補助金の交付を受けられる制度です.
SAFETEA-LU= Safe, Accountable, Flexible, Efficient Transportation
Equity Act: a Legacy for Users
SAFETEA-LUとは,失効したそれまでのTEA-21に代わり2005年8月に制定
された,全米の地上交通機関計画への連邦補助金の拠出基準や方針などを
定める法案で,2009年9月末まで有効です.
TEA-21: Transportation Equity Act for the 21st Century
Small Startsは,ライトレールのような大規模な計画のように数年かけて
政府に補助金交付に値するかどうか審査されることを避けるため,都心部
再活性化のための手段として計画される路面電車などを,少しでも短い
時間で審査が完了するように設けられたもので,オレゴン州選出の連邦
議会議員らが働きかけてSAFETEA-LUに盛り込んだものです.
2001年に開業したポートランド市電(Portland Streetcar)は,連邦からの
補助金を使わず建設され,沿線への投資総額が建設費を大きく上回るなど
大成功を収め,全米からの注目を集める都心再活性化の代表的なモデルに
なりましたが,これを全米各地に広めるため,各地の計画に必要不可欠な
連邦からの補助金を少しでも受けやすくすることが目的でした.
今回申請されたポートランドのウィラメット川東岸への延長計画は,路面
電車では同プログラムの摘要第一号となるはずと目論んでいました.
しかし,議員らの制度設立時の方針に反して,政府はより多くの人がより
長い距離をより早く輸送できる計画に,補助金交付の軍配を上げる傾向に
あるのです.
郊外からの通勤用に設計されるライトレールなどとは異なり,中心部など
商業施設や住宅の密集する地域だけを走るポートランド方式の路面電車
(streetcar)の場合,軌道は自動車と共用で速度は遅く,利用者の移動
距離も比較的短いのが通例です.今の政府の選考基準にあてはめると,
この東岸延長計画は政府役人の目にぜいたくな話と映ってしまうのです.
Small Startsの制定に腐心した議員らは,輸送効率だけではなく,ポート
ランドで見られたような沿線の経済発展効果にも目を向けるべきと官僚を
説いてきました.すぐに路線を変えることが出来るバスでは,一旦軌道を
敷いてしまうと半ば恒久的な路面電車の時のような経済効果は得られない
からです.
それでも,経済効果は二の次で,バスばかり好まれているのが現状です.
また,費用対効果があるかどうかも,補助金を出すに値するかどうかの
重要な鍵になっています.路面電車は建設費が高いため,補助金申請に
二の足を踏む地域もあるようです.
ことはポートランドだけに留まらず,ポートランド式の路面電車が全米に
広まるかどうかは,Small Startsプログラムで政府がこの計画に補助金を
出すか否かに掛かってきました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 25, 2007 Streetcar bumps into federal bias for buses
(The Oregonian ニュースへのリンク)
ウィラメット川東岸への延長計画の路線図は,非公式ですが下記の中で
みることができます.The Oregonian紙が製作したもののようです.
September 25, 2007 Morning headlines: Green news from Oregon and
beyond
(PDXgreen ブログへのリンク)
Small Startsプログラムの概要を記したFTAのページ:
New Starts Project Planning & Development - Small Starts
(US DoT Federal Transit Administrationへのリンク)
同じポートランドでも話は変わりますが,モールライトレールの建設が
進んでいて,この週末には在来のMAXと交差する部分のレールを敷設する
ことになっています.十字型のレールが組み込まれる工事を,金曜夜の
イベントにするようで,その様子はインターネットでライブカメラを通じ
見ることができるかもしれません.この下のページにリンクがあります.
'X Marks the Spot' Event: MAX Track Crossing Installation
(TriMet 公式サイトへのリンク)
TriMet: Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon
この時点でライブカメラは南に向いているようです.横に交差している
SW/Yamhill通りを,MAXが画面右から左に走るのが時折見られます.
ここでは双方とも単線ですので,現在カメラが設置されているSW 6th &
Yamhillでは,工事中のMAXグリーンラインは画面奥から手前に向かって
走るのでしょう.
十字型レールが挿入されるXイベントは,現地時間9/28(金)20時から2時間
だそうです.8時間の時間差がある日本時間では,9/29(土)正午からの
2時間になります.
工事の関係でライトレールMAXは,9/28(金)夕方から9/30(日)終電まで,
一部区間はバス代行です.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ポートランド ストリートカー関連 過去ログ :
2007/8/18 延長開業と東部の市電予算
2007/5/05 市電利用増とモール工事現状
2007/1/28 United Streetcar 設立ほか
2006/5/12 東側への市電延長ほか
2007年09月19日
【シアトル】市電が届きバストンネルは再開へ
サウスレイクユニオン地区を12月から走ることになる路面電車の車両が,
9/17午後,遠路はるばるチェコからシアトルのFairview(車庫所在地)へ,
最後はトラックで到着したそうです.市のサイトによれば,3本を計900万
ドルで購入していた分です.
到着した9/17は白いカバーが掛けられ,少しだけ顔をのぞかせた画像が
下記で紹介する記事にも載せられていますが,9/18にはシアトル市長が
お披露目を行ったそうです.
シアトル市が所有し,実際の運行はキング郡メトロトランジット(Metro
Transit)が行うことになっている,1.3マイル(約2.1キロ)の市電,South
Lake Union Streetcar lineは,沿線近くに本社を構える地元有力紙の
シアトルタイムス紙によれば,開業予定日を暫定的なものの,今の段階で
12/12に設定しているそうです.公式には発表されていません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
9/18/2007 Mayor Unveils New Seattle Streetcar
SDOT: Seattle's Streetcar Network
(City of Seattle 公式サイトへのリンク)
September 18, 2007 Seattle gets a glimpse of its transit future
(Seattle Times ニュースへのリンク)
September 17, 2007 SLUT - Trolley's unfortunate acronym seems
here to stay
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)
この路面電車のシアトル市での正式名称はストリートカーですが,そこを
トロリーに置き換えた形のSouth Lake Union Trolleyの4つの頭文字を,
シアトルPI紙(Seattle Post Intelligencer)が取り上げています.この
4文字の単語には,およそ公共の乗り物にはふさわしくない意味があり,
その呼び名にまつわる話を展開した同紙の記事の一部は,APが配信して
今や全米の知るところとなってしまいました.
シアトルタイムス紙は,バストンネル再開のことも詳しく書いています.
ライトレールとバスでトンネルを共用するための工事で,2年間の閉鎖を
強いられてきたバストンネルが,来週月曜(9/24)から営業を再開します.
(Seattle Post Intelligencer紙も9/18付けで同様の記事を掲載)
トンネル内の軌道敷き直しだけでなく,バスやLRVの低床化にあわせて,
トンネルにある駅構内の走行路を8インチ(20センチ強)掘り下げました.
これにより低床式バスでもLRVも,ホームからステップなしで乗降できる
ようになるのですが,ホームの端に立っていると,バスのサイドミラーが
接触する恐れがあることが判明しました.走行路が低くなることにより,
ミラーの位置が人の頭の高さ近くまで下がってしまうのです.
予防策として黄色の線をホーム端にひくほか,サイドミラーには列車の
ようなストロボライトを装備して,注意を喚起させるようです.
バス運転手らの組合にとっては,他にも懸念があるそうです.ホームと
バス乗降口の位置を,ピタリとあわせることができず,ホームと乗降口
との間が広がってしまったり,ホームが相対的に高くなったことで,逆に
近づけ過ぎた時には車体をホームの縁に擦る可能性も出てきました.
これこそ,ガイドウェイバスを導入する際の目的の一つにもなる幅寄せの
難しさですが,少しでも解消するために,路面にタイヤを誘導する小さな
隆起(バンプ=bumps)を,トンネルを抜けて駅構内に進入する場所に設ける
とのことです.
また,自転車をバスに搭載する際は,LRVなどと異なり車内ではなく車両
前面のラックに載せることになっています.それにはホームから走行面に
降りなければならないため,段差が大きくなったことでつまずく人も出る
のではないかとの懸念を示していました.
なお,トンネル内のライトレールの試運転は,10月から夜間や週末に実施
されることになっています.バストンネルの営業時間は平日の朝から夜
までの14時間だけで,試運転の時間帯は旅客営業中のバスは走りません.
トンネル途中の駅構内も夜間と週末は閉鎖です.トンネルが閉まる時間,
バスは地上を走っています.
2009年夏予定のライトレールCentral Link開業後は,トンネルは週7日で
一日20時間開かれることになりますが,路線バスも同様にトンネル経由の
時間帯を広げるかどうかは決まっていないそうです.
バストンネルの工事は,工期は2年間を守りましたが,予算は3.4%超過
してしまいました.ライトレールの折返し用と北方面への延伸に備えた
部分を含む総工費は9400万ドルで,ライトレールCentral Linkを走らせる
Sound Transitが8500万ドルを,トンネル経由の路線バスの大半を運営
しているキング郡運輸局(King County Department of Transportation)の
一部にあたるメトロ(Metro Transit)が900万ドルを,負担しました.
バストンネル再開に先立つ9/18には,2年後に開業予定のライトレール
Central Link用の近畿車輌製LRVが,市中心部のバストンネル区間にある
ウェストレイクセンター(Westlake Center)駅で公開されました.
下のリンク先でその様子を少し伺うことができます.
Seattle Sound Transit Light Rail Link #33
(SkyscraperCity フォーラムへのリンク)
一方,貨物鉄道の線路を走るコミュータートレインSounderも,来週から
増発され,シアトルとタコマ間は6往復になります.これには今回初めて
タコマへの通勤通学に便利なダイヤが1往復含まれていて,タコマ到着は
7:10で,出発が16:45です.従来は全便が郊外からシアトルへ向かう人
向けのスケジュールでした.
NEW: Sounder Commuter Rail Schedule September 2007
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)
シアトルタイムス紙のタイトルにもあるように,この地域の公共交通の
将来像が徐々に見えてきました.11月にはその後の将来を問う住民投票が
待っています.
The Seattle Channel: 2007 General Election
(City of Seattle 公式サイトへのリンク)
上はシアトルの所属するキング郡の例ですが,投票対象の法案として,
Regional Transportation Investment District Proposition #1 -
Regional Roads & Transit Systemという項目が投票用紙にあり,その
賛否を YES か NO で選択することになっています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
シアトル関連 過去ログ:
2007/9/08 【Microsoft】シアトル近郊でシャトル運行へ
2007/8/27 【Roads and Transit】マリナーズなどが賛成
2007/7/29 バストンネル2年ぶり9/24再開へ
2007/5/12 サウスレイクユニオン市電近況
9/17午後,遠路はるばるチェコからシアトルのFairview(車庫所在地)へ,
最後はトラックで到着したそうです.市のサイトによれば,3本を計900万
ドルで購入していた分です.
到着した9/17は白いカバーが掛けられ,少しだけ顔をのぞかせた画像が
下記で紹介する記事にも載せられていますが,9/18にはシアトル市長が
お披露目を行ったそうです.
シアトル市が所有し,実際の運行はキング郡メトロトランジット(Metro
Transit)が行うことになっている,1.3マイル(約2.1キロ)の市電,South
Lake Union Streetcar lineは,沿線近くに本社を構える地元有力紙の
シアトルタイムス紙によれば,開業予定日を暫定的なものの,今の段階で
12/12に設定しているそうです.公式には発表されていません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
9/18/2007 Mayor Unveils New Seattle Streetcar
SDOT: Seattle's Streetcar Network
(City of Seattle 公式サイトへのリンク)
September 18, 2007 Seattle gets a glimpse of its transit future
(Seattle Times ニュースへのリンク)
September 17, 2007 SLUT - Trolley's unfortunate acronym seems
here to stay
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)
この路面電車のシアトル市での正式名称はストリートカーですが,そこを
トロリーに置き換えた形のSouth Lake Union Trolleyの4つの頭文字を,
シアトルPI紙(Seattle Post Intelligencer)が取り上げています.この
4文字の単語には,およそ公共の乗り物にはふさわしくない意味があり,
その呼び名にまつわる話を展開した同紙の記事の一部は,APが配信して
今や全米の知るところとなってしまいました.
シアトルタイムス紙は,バストンネル再開のことも詳しく書いています.
ライトレールとバスでトンネルを共用するための工事で,2年間の閉鎖を
強いられてきたバストンネルが,来週月曜(9/24)から営業を再開します.
(Seattle Post Intelligencer紙も9/18付けで同様の記事を掲載)
トンネル内の軌道敷き直しだけでなく,バスやLRVの低床化にあわせて,
トンネルにある駅構内の走行路を8インチ(20センチ強)掘り下げました.
これにより低床式バスでもLRVも,ホームからステップなしで乗降できる
ようになるのですが,ホームの端に立っていると,バスのサイドミラーが
接触する恐れがあることが判明しました.走行路が低くなることにより,
ミラーの位置が人の頭の高さ近くまで下がってしまうのです.
予防策として黄色の線をホーム端にひくほか,サイドミラーには列車の
ようなストロボライトを装備して,注意を喚起させるようです.
バス運転手らの組合にとっては,他にも懸念があるそうです.ホームと
バス乗降口の位置を,ピタリとあわせることができず,ホームと乗降口
との間が広がってしまったり,ホームが相対的に高くなったことで,逆に
近づけ過ぎた時には車体をホームの縁に擦る可能性も出てきました.
これこそ,ガイドウェイバスを導入する際の目的の一つにもなる幅寄せの
難しさですが,少しでも解消するために,路面にタイヤを誘導する小さな
隆起(バンプ=bumps)を,トンネルを抜けて駅構内に進入する場所に設ける
とのことです.
また,自転車をバスに搭載する際は,LRVなどと異なり車内ではなく車両
前面のラックに載せることになっています.それにはホームから走行面に
降りなければならないため,段差が大きくなったことでつまずく人も出る
のではないかとの懸念を示していました.
なお,トンネル内のライトレールの試運転は,10月から夜間や週末に実施
されることになっています.バストンネルの営業時間は平日の朝から夜
までの14時間だけで,試運転の時間帯は旅客営業中のバスは走りません.
トンネル途中の駅構内も夜間と週末は閉鎖です.トンネルが閉まる時間,
バスは地上を走っています.
2009年夏予定のライトレールCentral Link開業後は,トンネルは週7日で
一日20時間開かれることになりますが,路線バスも同様にトンネル経由の
時間帯を広げるかどうかは決まっていないそうです.
バストンネルの工事は,工期は2年間を守りましたが,予算は3.4%超過
してしまいました.ライトレールの折返し用と北方面への延伸に備えた
部分を含む総工費は9400万ドルで,ライトレールCentral Linkを走らせる
Sound Transitが8500万ドルを,トンネル経由の路線バスの大半を運営
しているキング郡運輸局(King County Department of Transportation)の
一部にあたるメトロ(Metro Transit)が900万ドルを,負担しました.
バストンネル再開に先立つ9/18には,2年後に開業予定のライトレール
Central Link用の近畿車輌製LRVが,市中心部のバストンネル区間にある
ウェストレイクセンター(Westlake Center)駅で公開されました.
下のリンク先でその様子を少し伺うことができます.
Seattle Sound Transit Light Rail Link #33
(SkyscraperCity フォーラムへのリンク)
一方,貨物鉄道の線路を走るコミュータートレインSounderも,来週から
増発され,シアトルとタコマ間は6往復になります.これには今回初めて
タコマへの通勤通学に便利なダイヤが1往復含まれていて,タコマ到着は
7:10で,出発が16:45です.従来は全便が郊外からシアトルへ向かう人
向けのスケジュールでした.
NEW: Sounder Commuter Rail Schedule September 2007
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)
シアトルタイムス紙のタイトルにもあるように,この地域の公共交通の
将来像が徐々に見えてきました.11月にはその後の将来を問う住民投票が
待っています.
The Seattle Channel: 2007 General Election
(City of Seattle 公式サイトへのリンク)
上はシアトルの所属するキング郡の例ですが,投票対象の法案として,
Regional Transportation Investment District Proposition #1 -
Regional Roads & Transit Systemという項目が投票用紙にあり,その
賛否を YES か NO で選択することになっています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
シアトル関連 過去ログ:
2007/9/08 【Microsoft】シアトル近郊でシャトル運行へ
2007/8/27 【Roads and Transit】マリナーズなどが賛成
2007/7/29 バストンネル2年ぶり9/24再開へ
2007/5/12 サウスレイクユニオン市電近況
2007年09月08日
【Microsoft】シアトル近郊でシャトル運行へ
グーグル(Google)に続き,今度はマイクロソフト(Microsoft)です.
と言っても情報技術関連の話題ではありません.シアトル近郊レドモンド
(Redmond)に本拠を置くMicrosoft Corporationは,従業員の通勤送迎用に
無料のシャトルバスを運行すると発表しました.
それも,ただの送迎バスではありません.車内にはノートパソコン用の
電源が各座席ごとに装備され,無線LANも用意されていますので,移動中
でもインターネットに常時つながった状態を維持することができます.
Windows Vistaの販売用包装を連想させるグリーンの帯入りVan Hool製の
大型バス7台と,別に中型バス7台も用意されて,レドモンド(Redmond)を
中心とした5方面へ向けて,朝夕通勤時間帯に9/24から運転されることに
なっているそうです.従業員なら予約もオンラインで可能ですし,バスの
位置情報も把握できるとか.
マイクロソフトでは,このバス運行に掛かる経費を発表していませんが,
このニュースを伝える記事は,バスは定価で一台45万ドル,運行経費は
キング郡のメトロ(King County Metro Transit)が路線バスを運転手の
賃金なども含めて一台1時間$110で走らせていることから,14台が一日
6時間の運行で年間240万ドルになるだろうとはじき出していました.
Connectorと名づけられたバスの運行目的は,いくつかあるようですが,
他社へ流出する優秀なスタッフを引き止めたいということだけでなく,
最初は一日800台ほどの自動車を減らせるのではないかとみられ,それが
どれだけ効果があがるかどうか判らないとしながらも,周辺地域の道路に
もたらす道路混雑を少しでも緩和させたいという狙いもあるようです.
マイクロソフトは,11月の住民投票にかけられるProposition Oneを支持
しています.今後の人口増加に備えた公共交通と道路の整備計画です.
Proposition 1 関連 過去ログ:
2007/8/27 【Roads and Transit】マリナーズなどが賛成
この計画が承認されると,レドモンドのマイクロソフト本社の近くにも,
いずれライトレールが走ることになります.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 6, 2007 Microsoft giving workers free ride
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)
September 7, 2007 Microsoft adds to list of perks
(Seattle Times ニュースへのリンク)
Seattle Post Intelligencer紙ではバスの画像と計画路線図が掲載され,
Seattle Times紙ではPDFファイルの資料へのリンクが用意されています.
ワシントン州では,州法により百名以上の従業員を抱える企業は,一人
しか乗らない自動車通勤に代わる通勤手段の提供が求められています.
シアトルの位置するキング郡では,Metro VanPoolプログラムと呼ばれる
乗合バンの提供も行われていますが,郡だけでは限界に近いようです.
この地で3万5千人以上を雇用しているマイクロソフトの倍の人数が働き,
先ごろ最新鋭機787の初飛行が早くても11月中旬,遅ければ12月中旬に
遅れると発表し,遅延違約金の有無は定かでないものの,ANAへの一号機
引渡しまで時間的余裕が全くなくなり,株価を下げた航空機製造メーカの
ボーイング(Boeing)では,VanPoolを活用しているものの,車両不足に
悩まされているとか.しかし,自ら運行するこの手のシャトルバス計画は
ないと,Seattle Post Intelligencer紙に書かれていました.
マイクロソフトでは,従業員の17%が居住するシアトル市内にも事務所を
構えることを同時に発表しています.このうちサウスレイクユニオン地区
(South Lake Union)には,オンラインサービス関連のスタッフなど400名
以上が通うことになるようです.
そのサウスレイクユニオンでは,かねがね紹介している路面電車が建設中
ですが,10月にも試運転が開始されるという報も入ってきています.
サウスレイクユニオン関連 直近の過去ログ:
2007/5/12 【シアトル】サウスレイクユニオン市電近況
車庫付近だけですが,8月末の建設状況を伺わせる画像があります.
Seattle Streetcar News Photos taken August 31
(SkyscraperCity フォーラムへのリンク)
これまでの発表では,2007年12月開通予定です.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
通勤シャトルバス関連 過去ログ:
2007/3/13 【Google】シャトルプログラムで理想の通勤?
と言っても情報技術関連の話題ではありません.シアトル近郊レドモンド
(Redmond)に本拠を置くMicrosoft Corporationは,従業員の通勤送迎用に
無料のシャトルバスを運行すると発表しました.
それも,ただの送迎バスではありません.車内にはノートパソコン用の
電源が各座席ごとに装備され,無線LANも用意されていますので,移動中
でもインターネットに常時つながった状態を維持することができます.
Windows Vistaの販売用包装を連想させるグリーンの帯入りVan Hool製の
大型バス7台と,別に中型バス7台も用意されて,レドモンド(Redmond)を
中心とした5方面へ向けて,朝夕通勤時間帯に9/24から運転されることに
なっているそうです.従業員なら予約もオンラインで可能ですし,バスの
位置情報も把握できるとか.
マイクロソフトでは,このバス運行に掛かる経費を発表していませんが,
このニュースを伝える記事は,バスは定価で一台45万ドル,運行経費は
キング郡のメトロ(King County Metro Transit)が路線バスを運転手の
賃金なども含めて一台1時間$110で走らせていることから,14台が一日
6時間の運行で年間240万ドルになるだろうとはじき出していました.
Connectorと名づけられたバスの運行目的は,いくつかあるようですが,
他社へ流出する優秀なスタッフを引き止めたいということだけでなく,
最初は一日800台ほどの自動車を減らせるのではないかとみられ,それが
どれだけ効果があがるかどうか判らないとしながらも,周辺地域の道路に
もたらす道路混雑を少しでも緩和させたいという狙いもあるようです.
マイクロソフトは,11月の住民投票にかけられるProposition Oneを支持
しています.今後の人口増加に備えた公共交通と道路の整備計画です.
Proposition 1 関連 過去ログ:
2007/8/27 【Roads and Transit】マリナーズなどが賛成
この計画が承認されると,レドモンドのマイクロソフト本社の近くにも,
いずれライトレールが走ることになります.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
September 6, 2007 Microsoft giving workers free ride
(Seattle Post Intelligencer ニュースへのリンク)
September 7, 2007 Microsoft adds to list of perks
(Seattle Times ニュースへのリンク)
Seattle Post Intelligencer紙ではバスの画像と計画路線図が掲載され,
Seattle Times紙ではPDFファイルの資料へのリンクが用意されています.
ワシントン州では,州法により百名以上の従業員を抱える企業は,一人
しか乗らない自動車通勤に代わる通勤手段の提供が求められています.
シアトルの位置するキング郡では,Metro VanPoolプログラムと呼ばれる
乗合バンの提供も行われていますが,郡だけでは限界に近いようです.
この地で3万5千人以上を雇用しているマイクロソフトの倍の人数が働き,
先ごろ最新鋭機787の初飛行が早くても11月中旬,遅ければ12月中旬に
遅れると発表し,遅延違約金の有無は定かでないものの,ANAへの一号機
引渡しまで時間的余裕が全くなくなり,株価を下げた航空機製造メーカの
ボーイング(Boeing)では,VanPoolを活用しているものの,車両不足に
悩まされているとか.しかし,自ら運行するこの手のシャトルバス計画は
ないと,Seattle Post Intelligencer紙に書かれていました.
マイクロソフトでは,従業員の17%が居住するシアトル市内にも事務所を
構えることを同時に発表しています.このうちサウスレイクユニオン地区
(South Lake Union)には,オンラインサービス関連のスタッフなど400名
以上が通うことになるようです.
そのサウスレイクユニオンでは,かねがね紹介している路面電車が建設中
ですが,10月にも試運転が開始されるという報も入ってきています.
サウスレイクユニオン関連 直近の過去ログ:
2007/5/12 【シアトル】サウスレイクユニオン市電近況
車庫付近だけですが,8月末の建設状況を伺わせる画像があります.
Seattle Streetcar News Photos taken August 31
(SkyscraperCity フォーラムへのリンク)
これまでの発表では,2007年12月開通予定です.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
通勤シャトルバス関連 過去ログ:
2007/3/13 【Google】シャトルプログラムで理想の通勤?
2007年08月27日
【Roads and Transit】マリナーズなどが賛成
11月の米国総選挙の際,同時に行われる住民投票の話題が続きますが,
シアトルを中心とする地域でも,ライトレール建設の是非に関わる選択が
行われます.
投票対象となるのは,Roads and Transitと呼ばれる法案で,こちらでも
何度か紹介している,Sound Transitが進めるライトレールの建設などを
含む公共交通機関の整備計画ST2と,RTIDが進める道路整備計画です.
この2つがセットになって総額178億ドルの大プロジェクトになりますが,
今後,急増する地域内の移動需要に応えるため,売上税と自動車税を投入
するこの計画を始動させるべきかどうか,投票日は11/06です.
ST2 : Sound Transit Phase 2
RTID : Regional Transportation Investment District
Sound Transitは,シアトルのあるキング郡(King County),タコマのある
ピアース郡(Pierce County)と,スノホミッシュ郡(Snohomish County)の
3郡の議会により設立され,その地域の公共交通を運営しています.
ST2は,Roads and Transitの半分以上の108億ドル分を占め,建設中の
ライトレールを,約50マイル(約80キロ)にまで拡大しようとしています.
Roads and Transitの可決を目指し活動しているKeep Washington Rolling
には,計画が始動すれば関与する建設会社や利益を得る不動産関係など
から,多くの資金が集まってきているそうで,それを元手にRoads and
Transit賛成票を増やしていくようです.
この週末,その団体にマイクロソフトとシアトル・マリナーズ(Seattle
Mariners)も,資金を出したという記事が流れました.
マイクロソフトは20万ドル,マリナーズは7万5千ドルです.十日ほど前
まで34万ドル少々だったのが,この大口の2社などからのおかげもあり,
今や69万ドルに達したとのことです.
ワシントン州の州政府機関であるPublic Disclosure Commissionには,
Roads and Transitに反対活動を行う団体は現時点では申請されていない
とのことです.今後もないとは限りませんが,賛成派がこれだけ資金を
集めてしまったあとでは,対抗するのが困難な状況になりました.
マイクロソフトはコメントを避けましたが,Roads and Transit賛成の
立場を明らかにしたマリナーズ球団は,遠路はるばる(キング郡以外から)
球場にやってくる観客も多く,1時間以上要している現状を改善したい
からと説明しています.特定の計画を支持しているわけではありません
が,地域交通全般が良くなることを望んでいるそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Associated Pressの記事
Aug 26, 2007 Microsoft, Mariners boost roads, transit campaign
(KOMO-TV ニュースへのリンク)
Roads and Transitは,ライトレールと道路の建設がセットです.
どちらか片方には賛成でも,もう片方には断固反対したいというような
有権者が,この組合せ法案に賛成票を投じるかどうか,抱き合わせが吉と
出るか凶と出るかは11月まで判りませんが,シアトルの運輸局(Seattle
Department of Transportation)が,200人の通勤者が全員自動車で通りを
走った場合は,175台の車が2ブロック分を占拠してしまうのに対して,
ライトレールなら車線半分の面積で済むというパフォーマンスを,実際に
シアトルの通りにエキストラを配して撮影したという話も,この週末には
ありました.
August 26, 2007 Downtown Seattle streets closed for mass transit
photo shoot (KING 5 News ニュースへのリンク)
映像もあります.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Sound Transit 2 関連 過去ログ :
2007/4/28 【Sound Transit】ST2最終案まとまり投票へ
2007/4/02 【タコマ】セントラルリンクとの接続早まるか
2007/1/15 【Sound Transit】投票に向け計画煮詰まる
2006/7/17 【Sound Transit】ST2詳細明らかに
2006/3/10 【シアトル】"Sound Transit 2"一年遅れに
シアトルを中心とする地域でも,ライトレール建設の是非に関わる選択が
行われます.
投票対象となるのは,Roads and Transitと呼ばれる法案で,こちらでも
何度か紹介している,Sound Transitが進めるライトレールの建設などを
含む公共交通機関の整備計画ST2と,RTIDが進める道路整備計画です.
この2つがセットになって総額178億ドルの大プロジェクトになりますが,
今後,急増する地域内の移動需要に応えるため,売上税と自動車税を投入
するこの計画を始動させるべきかどうか,投票日は11/06です.
ST2 : Sound Transit Phase 2
RTID : Regional Transportation Investment District
Sound Transitは,シアトルのあるキング郡(King County),タコマのある
ピアース郡(Pierce County)と,スノホミッシュ郡(Snohomish County)の
3郡の議会により設立され,その地域の公共交通を運営しています.
ST2は,Roads and Transitの半分以上の108億ドル分を占め,建設中の
ライトレールを,約50マイル(約80キロ)にまで拡大しようとしています.
Roads and Transitの可決を目指し活動しているKeep Washington Rolling
には,計画が始動すれば関与する建設会社や利益を得る不動産関係など
から,多くの資金が集まってきているそうで,それを元手にRoads and
Transit賛成票を増やしていくようです.
この週末,その団体にマイクロソフトとシアトル・マリナーズ(Seattle
Mariners)も,資金を出したという記事が流れました.
マイクロソフトは20万ドル,マリナーズは7万5千ドルです.十日ほど前
まで34万ドル少々だったのが,この大口の2社などからのおかげもあり,
今や69万ドルに達したとのことです.
ワシントン州の州政府機関であるPublic Disclosure Commissionには,
Roads and Transitに反対活動を行う団体は現時点では申請されていない
とのことです.今後もないとは限りませんが,賛成派がこれだけ資金を
集めてしまったあとでは,対抗するのが困難な状況になりました.
マイクロソフトはコメントを避けましたが,Roads and Transit賛成の
立場を明らかにしたマリナーズ球団は,遠路はるばる(キング郡以外から)
球場にやってくる観客も多く,1時間以上要している現状を改善したい
からと説明しています.特定の計画を支持しているわけではありません
が,地域交通全般が良くなることを望んでいるそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Associated Pressの記事
Aug 26, 2007 Microsoft, Mariners boost roads, transit campaign
(KOMO-TV ニュースへのリンク)
Roads and Transitは,ライトレールと道路の建設がセットです.
どちらか片方には賛成でも,もう片方には断固反対したいというような
有権者が,この組合せ法案に賛成票を投じるかどうか,抱き合わせが吉と
出るか凶と出るかは11月まで判りませんが,シアトルの運輸局(Seattle
Department of Transportation)が,200人の通勤者が全員自動車で通りを
走った場合は,175台の車が2ブロック分を占拠してしまうのに対して,
ライトレールなら車線半分の面積で済むというパフォーマンスを,実際に
シアトルの通りにエキストラを配して撮影したという話も,この週末には
ありました.
August 26, 2007 Downtown Seattle streets closed for mass transit
photo shoot (KING 5 News ニュースへのリンク)
映像もあります.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Sound Transit 2 関連 過去ログ :
2007/4/28 【Sound Transit】ST2最終案まとまり投票へ
2007/4/02 【タコマ】セントラルリンクとの接続早まるか
2007/1/15 【Sound Transit】投票に向け計画煮詰まる
2006/7/17 【Sound Transit】ST2詳細明らかに
2006/3/10 【シアトル】"Sound Transit 2"一年遅れに
2007年08月18日
【ポートランド】延長開業と東部の市電予算
ポートランドのストリートカー(Portland Streetcar)が,予定通り8/17に
約0.6マイル(1キロ弱)南方に延長されました.新しい終点は,SW Lowell
and Bond Streetsとなります.これでこの市電は約8マイル(13キロ弱)に
まで全長を伸ばし,平日は1万人前後の利用があるほどになりました.
ロープウェイ(Portland Aerial Tram)との乗換え地から先は,1ブロック
離れた通りを単線で走り,南端のLowell streetでループする形になり,
2年ぶりに2001年開業時と同じエンド交換なしの運行に戻ります.
この週末は,ストリートカーは無料運賃ゾーン範囲外も運賃無料になり,
ロープウェイも同時に無料開放されるそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ストリートカー延長開業の報道 :
8/17/2007 Streetcar Expands Service To South Waterfront
(KOIN News 6 Portland ニュースへのリンク)
August 17, 2007 Streetcar Opens South Waterfront Loop
(Oregon Public Broadcasting ニュースへのリンク)
新しい路線図 : Streetcar Map
(Portland Streetcar Inc. 公式サイトへのリンク)
ポートランドの路面電車でループと言えば,今走っているウィラメット川
(Willamette River)の西側だけでなく,東側の地区にも延長させる計画
(Eastside Streetcar Loop Project)があります.
その建設に際して,連邦からの補助金を受け取るための申請手続き締切が
3週間近くに迫り,今週は色々と動きがありました.
この計画では,市電の開通とその後の投資効果で全米にその名を知られる
ことになったパール地区から東方に進み,Amtrakが発着するユニオン駅
(Union Station)のホームにも架かっているブロードウェイ橋(Broadway
Bridge)でウィラメット川を越え,東岸に入ってから南下.ロイド地区
(Lloyd District)ではライトレールMAXと交差して,その後は1ブロック
離れた南北の2本の通り(Martin Luther King Jr. Boulevardと,Grand
Avenue)をそれぞれ単線で走り,当面はオレゴン科学産業博物館(Oregon
Museum of Science and Industry)までを結ぶものになりそうです.
正式ルートはまだ決まっていません.その後,他にも案がありますが,
再びウィラメット川を渡って西岸の市電路線と接続し,最終的にループ
路線を形成するという構想です.
博物館までの考えられるルートをGoogle Mapsで描いてみました.
Get directions NW Lovejoy St & NW 10th Ave to OMSI
(Google Maps へのリンク)
見積もられている建設費は1億4700万ドルで,このうち7500万ドルを連邦
政府機関FTAの予算制度,Small Startsによって獲得することを目指して
いるのですが,そのためには残りをどう手当てするか決めておかなければ
なりません.来年補助金を受け取るためのFTAへの申請期限は9/07で,
前日には市電建設の財務計画を市議会が承認する予定になっています.
FTA : Federal Transit Administration
ちなみに,Small Startsプログラムは,オレゴン州選出の議員が精力的に
動いて出来たもので,以前ご紹介していたかと思います.この制度では
7500万ドルが最高限度額です.
この段取りが順調に行けば,2008年には連邦予算がついて9月には着工
できるようになり,2011年2月の運行開始を目指します.期待されている
効果は,7億ドルもの民間からの投資と,面積にして240万平方フィート
(22万平方メートル強)に及ぶ新規開発です.
残る7200万ドルの財源の内訳は,次のようになる模様です.
* Oregon State Lottery funds 2000万ドル
* Local Improvement District (LID) 1500万ドル
* Portland Development Commission Tax Increment Funds (PDC TIF)
* City Transportation System Development Charge funds (TSDC)
600万ドル
* Federal Metropolitan Transportation Improvement Program funds
(MTIP) 370万ドル
さらに残る約27万ドルは,市の一般財源と関係地区の都市再開発基金から
となります.該当する地区と,その基金総額が次の通りです.
(金額は供出額ではありません)
- River District 1700万ドル
- Convention Center 400万ドル
- Central Eastside 620万ドル
この最後に残る27億ドルを,3地区の都市再開発基金などから捻出できる
ものかどうかは,9/06に市議会の投票で決められるようです.
LIDに関しては,路面電車開通で利益を得る沿線の土地所有者に割り当て
られるもので,大きな反対はないものと見られていましたが,一部から
電車が走っても益なしと見なされ反対も出ています.また,教会も沿線に
建っているために十数万ドルの支払いが生じることが,記事に取り上げ
られていました.
オレゴン州の宝くじ基金2千万ドルは,車両購入に充てられますが,条件
として,オレゴン州内の業者から新規購入する場合に限られています.
これは,現在のチェコ製車両を元に,米国向け車両の自社製造を目指す
OIW社を中心とした,United Streetcar LLCを意識してのことでしょう.
車両は6本ないしは7本の購入が予定されています.
OIW : Oregon Iron Works, Inc.
全ては1億4700万ドルという見積もりに基づいています.ポートランド
では,ロープウェイ建設の予算大幅超過で懲りた記憶がまだ新しいため,
市議会で計画者が説明した折には,その点への注文もありました.
ウィラメット川東岸へのストリートカー新線計画を巡る報道 :
Aug 14, 2007 Tram budget debacle casts shadow over Streetcar plan
(KATU Portland ニュースへのリンク)
August 15, 2007 Sam Adams touts plan for eastside streetcar
August 17, 2007 Streetcar financing plan upsets church
(The Oregonian ニュースへのリンク)
August 17, 2007 Inner east side could see changes
(Portland Tribune ニュースへのリンク)
最後に,今回到達した先への計画もあります.さらに南に進み,レイク
オスウィーゴ市(Lake Oswego)へ至る通勤路線です.
先日,沿線の自治体とメトロ(2州にまたがるポートランド首都圏のうち
オレゴン州内の約200万人を対象とした地域行政機関)と,TriMet(当地の
公共交通事業者)から構成される委員会※が,バスラピッドトランジット
(BRT)よりも利用者増加が期待でき,道路の混雑緩和に貢献するとして,
委員会としては路面電車(streetcar)を推奨するという記事も出ました.
ルート案の一つには,Willamette Shore Trolleyの軌道も含まれます.
※ The Lake Oswego Portland Advisory Committee
こちらもGoogleで描いてみましたが,専用軌道を走る可能性もあるため,
位置確認だけに留めてください.新しい終点が出発地です.
Get directions SW Bond Ave & SW Lowell St to Lake Oswego
(Google Maps へのリンク)
Take Public Transit SW Bond Ave & SW Lowell St to Lake Oswego
(Google Transit へのリンク)
August 16, 2007 Panel recommends extension of streetcar route
(The Oregonian ニュースへのリンク)
この記事によれば,現在のポートランド市電を延伸させる場合で建設費は
2億ドル前後と行政機関のメトロ(Metro)では見積もっています.まだまだ
BRTになる可能性もありますが,いずれにしても着工は早くて2011年で,
ポートランドのストリートカーは,しばらくLowell通りまでです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ポートランド ストリートカー イーストサイドなど関連 過去ログ :
2007/5/05 市電利用増とモール工事現状
2007/1/28 United Streetcar 設立ほか
2006/5/12 東側への市電延長ほか
約0.6マイル(1キロ弱)南方に延長されました.新しい終点は,SW Lowell
and Bond Streetsとなります.これでこの市電は約8マイル(13キロ弱)に
まで全長を伸ばし,平日は1万人前後の利用があるほどになりました.
ロープウェイ(Portland Aerial Tram)との乗換え地から先は,1ブロック
離れた通りを単線で走り,南端のLowell streetでループする形になり,
2年ぶりに2001年開業時と同じエンド交換なしの運行に戻ります.
この週末は,ストリートカーは無料運賃ゾーン範囲外も運賃無料になり,
ロープウェイも同時に無料開放されるそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ストリートカー延長開業の報道 :
8/17/2007 Streetcar Expands Service To South Waterfront
(KOIN News 6 Portland ニュースへのリンク)
August 17, 2007 Streetcar Opens South Waterfront Loop
(Oregon Public Broadcasting ニュースへのリンク)
新しい路線図 : Streetcar Map
(Portland Streetcar Inc. 公式サイトへのリンク)
ポートランドの路面電車でループと言えば,今走っているウィラメット川
(Willamette River)の西側だけでなく,東側の地区にも延長させる計画
(Eastside Streetcar Loop Project)があります.
その建設に際して,連邦からの補助金を受け取るための申請手続き締切が
3週間近くに迫り,今週は色々と動きがありました.
この計画では,市電の開通とその後の投資効果で全米にその名を知られる
ことになったパール地区から東方に進み,Amtrakが発着するユニオン駅
(Union Station)のホームにも架かっているブロードウェイ橋(Broadway
Bridge)でウィラメット川を越え,東岸に入ってから南下.ロイド地区
(Lloyd District)ではライトレールMAXと交差して,その後は1ブロック
離れた南北の2本の通り(Martin Luther King Jr. Boulevardと,Grand
Avenue)をそれぞれ単線で走り,当面はオレゴン科学産業博物館(Oregon
Museum of Science and Industry)までを結ぶものになりそうです.
正式ルートはまだ決まっていません.その後,他にも案がありますが,
再びウィラメット川を渡って西岸の市電路線と接続し,最終的にループ
路線を形成するという構想です.
博物館までの考えられるルートをGoogle Mapsで描いてみました.
Get directions NW Lovejoy St & NW 10th Ave to OMSI
(Google Maps へのリンク)
見積もられている建設費は1億4700万ドルで,このうち7500万ドルを連邦
政府機関FTAの予算制度,Small Startsによって獲得することを目指して
いるのですが,そのためには残りをどう手当てするか決めておかなければ
なりません.来年補助金を受け取るためのFTAへの申請期限は9/07で,
前日には市電建設の財務計画を市議会が承認する予定になっています.
FTA : Federal Transit Administration
ちなみに,Small Startsプログラムは,オレゴン州選出の議員が精力的に
動いて出来たもので,以前ご紹介していたかと思います.この制度では
7500万ドルが最高限度額です.
この段取りが順調に行けば,2008年には連邦予算がついて9月には着工
できるようになり,2011年2月の運行開始を目指します.期待されている
効果は,7億ドルもの民間からの投資と,面積にして240万平方フィート
(22万平方メートル強)に及ぶ新規開発です.
残る7200万ドルの財源の内訳は,次のようになる模様です.
* Oregon State Lottery funds 2000万ドル
* Local Improvement District (LID) 1500万ドル
* Portland Development Commission Tax Increment Funds (PDC TIF)
* City Transportation System Development Charge funds (TSDC)
600万ドル
* Federal Metropolitan Transportation Improvement Program funds
(MTIP) 370万ドル
さらに残る約27万ドルは,市の一般財源と関係地区の都市再開発基金から
となります.該当する地区と,その基金総額が次の通りです.
(金額は供出額ではありません)
- River District 1700万ドル
- Convention Center 400万ドル
- Central Eastside 620万ドル
この最後に残る27億ドルを,3地区の都市再開発基金などから捻出できる
ものかどうかは,9/06に市議会の投票で決められるようです.
LIDに関しては,路面電車開通で利益を得る沿線の土地所有者に割り当て
られるもので,大きな反対はないものと見られていましたが,一部から
電車が走っても益なしと見なされ反対も出ています.また,教会も沿線に
建っているために十数万ドルの支払いが生じることが,記事に取り上げ
られていました.
オレゴン州の宝くじ基金2千万ドルは,車両購入に充てられますが,条件
として,オレゴン州内の業者から新規購入する場合に限られています.
これは,現在のチェコ製車両を元に,米国向け車両の自社製造を目指す
OIW社を中心とした,United Streetcar LLCを意識してのことでしょう.
車両は6本ないしは7本の購入が予定されています.
OIW : Oregon Iron Works, Inc.
全ては1億4700万ドルという見積もりに基づいています.ポートランド
では,ロープウェイ建設の予算大幅超過で懲りた記憶がまだ新しいため,
市議会で計画者が説明した折には,その点への注文もありました.
ウィラメット川東岸へのストリートカー新線計画を巡る報道 :
Aug 14, 2007 Tram budget debacle casts shadow over Streetcar plan
(KATU Portland ニュースへのリンク)
August 15, 2007 Sam Adams touts plan for eastside streetcar
August 17, 2007 Streetcar financing plan upsets church
(The Oregonian ニュースへのリンク)
August 17, 2007 Inner east side could see changes
(Portland Tribune ニュースへのリンク)
最後に,今回到達した先への計画もあります.さらに南に進み,レイク
オスウィーゴ市(Lake Oswego)へ至る通勤路線です.
先日,沿線の自治体とメトロ(2州にまたがるポートランド首都圏のうち
オレゴン州内の約200万人を対象とした地域行政機関)と,TriMet(当地の
公共交通事業者)から構成される委員会※が,バスラピッドトランジット
(BRT)よりも利用者増加が期待でき,道路の混雑緩和に貢献するとして,
委員会としては路面電車(streetcar)を推奨するという記事も出ました.
ルート案の一つには,Willamette Shore Trolleyの軌道も含まれます.
※ The Lake Oswego Portland Advisory Committee
こちらもGoogleで描いてみましたが,専用軌道を走る可能性もあるため,
位置確認だけに留めてください.新しい終点が出発地です.
Get directions SW Bond Ave & SW Lowell St to Lake Oswego
(Google Maps へのリンク)
Take Public Transit SW Bond Ave & SW Lowell St to Lake Oswego
(Google Transit へのリンク)
August 16, 2007 Panel recommends extension of streetcar route
(The Oregonian ニュースへのリンク)
この記事によれば,現在のポートランド市電を延伸させる場合で建設費は
2億ドル前後と行政機関のメトロ(Metro)では見積もっています.まだまだ
BRTになる可能性もありますが,いずれにしても着工は早くて2011年で,
ポートランドのストリートカーは,しばらくLowell通りまでです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ポートランド ストリートカー イーストサイドなど関連 過去ログ :
2007/5/05 市電利用増とモール工事現状
2007/1/28 United Streetcar 設立ほか
2006/5/12 東側への市電延長ほか
2007年08月10日
【ポートランド】旧信号扱所をMAXが再利用へ
オレゴン州ポートランド(Portland)では,バス専用のトランジットモール
だった通りに現在ライトレールを建設中で,その通りの北端にはユニオン
ステーション(Union Station)があります.
Amtrakの列車がシアトルなどに向けて日に数本発着し,その駅前からは
トランジットモールを走る路線バスが発着するほか,隣には長距離バスの
グレイハウンド(Greyhound)のターミナルもあり,ライトレールMAXこそ
通りませんが,地上交通の拠点です.
ロマネスク様式の時計塔をもつ駅は,連邦が定めるNational Register
of Historic Placesにも指定されています.
しかし,かつて客貨ともに大いに賑わったユニオンステーションも,旅客
列車は数えるほどに減ってしまい,駅舎の老朽化も進んでいる模様です.
今から10年前には,今回話題の中心である,当時オレゴン州で唯一残って
いたとされる駅構内の信号扱い所(Interlocking tower)も,廃止されて
います.以前はそこで信号とポイントを操作して,発着する列車を多数
あった線路に導いていました.廃止は,操作が自動化されて中央に集約
された結果で,数多くの線路群も,今は大部分がコンドミニアムに生まれ
変わっています.
廃止後も,信号取扱所の小さなレンガ造りの二階建て建物は残っていて,
今でも各種サイトで確認することが出来ます.
その廃止された信号取扱所が,十数年の空白の時を経て,第二の役目を
同じ鉄道に捧げることになるという記事がありました.新たな用途は,
ユニオンステーションのすぐ近くにやってくることになる,現在TriMetが
建設中のライトレール,MAX新線の運転管理室です.
TriMet : Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon
MAX : Metropolitan Area Express (Light Rail)
MAXには,各線にそれぞれ運行を管理する制御室があります.いずれも
自動化されているため無人で,ユニオン駅で復活する信号所も,無人の
運転司令関連機器を納めた建物に生まれ変わります.駅舎本屋ほどでは
ないにしても,歴史的な価値がある部分は残されるようです.
TriMetは,かねてより検討を重ねた結果,この建物が一番ふさわしいと
判断して,旧信号取扱所を含めた駅を保有するPortland Development
Commission(PDC)と交渉中です.PDCからの寄贈が望まれるところでした
が,TriMetはライトレール建設を含むトランジットモール再生のための
資金からやりくりして,その建物を購入することになりそうです.
市電開通後に,その建設費を大幅に上回る額の投資が沿線にもたらされた
ことで知られるパール・ディストリクト(Pearl District)が近いことも
あり,PDCはユニオン駅周辺の再開発を考えています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Aug. 7, 2007 Light rail gives tower second life
(PDXGuide.com ニュースへのリンク)
August 7, 2007 TriMet sees opportunity for Union Station area
development
(kgw.com ニュースへのリンク)
PDXGuide.comの記事は,信号所に勤めていた人の昔話も交えています.
廃止された1997年に全米で残っていた信号所などの一覧 :
オレゴン州はゼロになっていますが,Portland Union Stationの信号所が
その年の11/05に廃止されたと記されています.
towers open as of December 31, 1997
(North American railroad interlocking towers and cabinsへのリンク)
南向きバードアイで捉えた interlocking tower "VC"
(Windows Live Local bird's eye へのリンク)
路線図を含む,Portland Mall Light Rail Projectの概要 :
Mall Design and Future Transit Service
(TriMet 公式サイトへのリンク)
信号所は,NW 4th Avenueと,NW Hoyt Streetの交差点の近くに建って
います.上のリンク先にある路線図で言えば,右側からやってきた黄色と
緑の線が,最初に二手に分かれる場所のすぐそばです.
余談ながら,ユニオン駅に現在発着している,ポートランドとシアトルや
ユージンなどを連絡するAmtrakのCascadesルートには,タルゴ(Talgo)が
使用されています.
いわゆる振り子機能を生かし,従来車両が使われるCoast Starlightより
時間短縮を図っていますが,定期検査でそのタルゴに亀裂が発見され,
検査のため先週末には全面運休となりました.
今週から代替車両で運転を再開したものの,カーブでの俊足を生かした
ダイヤではなく,時刻が変更されている模様です.
News Release August 7, 2007
More Amtrak Cascades Service Additions Through the Week
(Amtrak / National Railroad Passenger Corporation へのリンク)
検査運休がミネアポリスで橋が崩落した直後だったことから,国の交通
機関の安全性に疑問を抱く人もいたという報道もありました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
最近のポートランド トランジットモール関連 過去ログ :
2007/5/05 市電利用増とモール工事現状
だった通りに現在ライトレールを建設中で,その通りの北端にはユニオン
ステーション(Union Station)があります.
Amtrakの列車がシアトルなどに向けて日に数本発着し,その駅前からは
トランジットモールを走る路線バスが発着するほか,隣には長距離バスの
グレイハウンド(Greyhound)のターミナルもあり,ライトレールMAXこそ
通りませんが,地上交通の拠点です.
ロマネスク様式の時計塔をもつ駅は,連邦が定めるNational Register
of Historic Placesにも指定されています.
しかし,かつて客貨ともに大いに賑わったユニオンステーションも,旅客
列車は数えるほどに減ってしまい,駅舎の老朽化も進んでいる模様です.
今から10年前には,今回話題の中心である,当時オレゴン州で唯一残って
いたとされる駅構内の信号扱い所(Interlocking tower)も,廃止されて
います.以前はそこで信号とポイントを操作して,発着する列車を多数
あった線路に導いていました.廃止は,操作が自動化されて中央に集約
された結果で,数多くの線路群も,今は大部分がコンドミニアムに生まれ
変わっています.
廃止後も,信号取扱所の小さなレンガ造りの二階建て建物は残っていて,
今でも各種サイトで確認することが出来ます.
その廃止された信号取扱所が,十数年の空白の時を経て,第二の役目を
同じ鉄道に捧げることになるという記事がありました.新たな用途は,
ユニオンステーションのすぐ近くにやってくることになる,現在TriMetが
建設中のライトレール,MAX新線の運転管理室です.
TriMet : Tri-County Metropolitan Transportation District of Oregon
MAX : Metropolitan Area Express (Light Rail)
MAXには,各線にそれぞれ運行を管理する制御室があります.いずれも
自動化されているため無人で,ユニオン駅で復活する信号所も,無人の
運転司令関連機器を納めた建物に生まれ変わります.駅舎本屋ほどでは
ないにしても,歴史的な価値がある部分は残されるようです.
TriMetは,かねてより検討を重ねた結果,この建物が一番ふさわしいと
判断して,旧信号取扱所を含めた駅を保有するPortland Development
Commission(PDC)と交渉中です.PDCからの寄贈が望まれるところでした
が,TriMetはライトレール建設を含むトランジットモール再生のための
資金からやりくりして,その建物を購入することになりそうです.
市電開通後に,その建設費を大幅に上回る額の投資が沿線にもたらされた
ことで知られるパール・ディストリクト(Pearl District)が近いことも
あり,PDCはユニオン駅周辺の再開発を考えています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Aug. 7, 2007 Light rail gives tower second life
(PDXGuide.com ニュースへのリンク)
August 7, 2007 TriMet sees opportunity for Union Station area
development
(kgw.com ニュースへのリンク)
PDXGuide.comの記事は,信号所に勤めていた人の昔話も交えています.
廃止された1997年に全米で残っていた信号所などの一覧 :
オレゴン州はゼロになっていますが,Portland Union Stationの信号所が
その年の11/05に廃止されたと記されています.
towers open as of December 31, 1997
(North American railroad interlocking towers and cabinsへのリンク)
南向きバードアイで捉えた interlocking tower "VC"
(Windows Live Local bird's eye へのリンク)
路線図を含む,Portland Mall Light Rail Projectの概要 :
Mall Design and Future Transit Service
(TriMet 公式サイトへのリンク)
信号所は,NW 4th Avenueと,NW Hoyt Streetの交差点の近くに建って
います.上のリンク先にある路線図で言えば,右側からやってきた黄色と
緑の線が,最初に二手に分かれる場所のすぐそばです.
Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けます
Portland - Union Station 3 by tfitch (flickr)

Taken on September 25, 2003
Lazy Sunday by meanbone (flickr)

Taken on October 22, 2006
Portland - Union Station 3 by tfitch (flickr)

Taken on September 25, 2003
Lazy Sunday by meanbone (flickr)

Taken on October 22, 2006
余談ながら,ユニオン駅に現在発着している,ポートランドとシアトルや
ユージンなどを連絡するAmtrakのCascadesルートには,タルゴ(Talgo)が
使用されています.
いわゆる振り子機能を生かし,従来車両が使われるCoast Starlightより
時間短縮を図っていますが,定期検査でそのタルゴに亀裂が発見され,
検査のため先週末には全面運休となりました.
今週から代替車両で運転を再開したものの,カーブでの俊足を生かした
ダイヤではなく,時刻が変更されている模様です.
News Release August 7, 2007
More Amtrak Cascades Service Additions Through the Week
(Amtrak / National Railroad Passenger Corporation へのリンク)
検査運休がミネアポリスで橋が崩落した直後だったことから,国の交通
機関の安全性に疑問を抱く人もいたという報道もありました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
最近のポートランド トランジットモール関連 過去ログ :
2007/5/05 市電利用増とモール工事現状
2007年07月29日
【シアトル】バストンネル2年ぶり9/24再開へ
シアトルの都心部を,南北に縦貫するハイブリッドバス専用のトンネルが
ありました.出入口を除いて途中のトンネル内にも3つの駅とも言える
バス停があり,周辺地域からの路線バスが,平日の早朝5時から夜7時まで
開かれているトンネル内から発着していました.過去形で書いているの
は,2005年9月から工事のため一時的に現在閉鎖されているからです.
そのバストンネル,Seattle Transit Tunnel(Metro Transit Tunnel)が,
予定の工期2年を終えて戻ってきます.先ごろ再開予定日が9/24と発表が
ありました.工事は,バス専用トンネルに建設中のライトレールをバスと
一緒に走らせるための改良です.
Sound Transitのライトレール,セントラルリンク(Central Link)は,
開業が2009年予定ですが,ハイブリッドバスは一足先にトンネル経由を
再開するというわけです.
トンネルの一時閉鎖直後から,それまで平日の朝から夕方までトンネルを
経由していた路線バスは,全て地上を走ることになり,並行するサード
アベニュー(Third Avenue)が,時間帯によりバス専用道路になっていま
した.トンネル再開とともに,バスは再びトンネル経由に戻りますが,
それまで並走する別の通りを走っていた他のバスがサードアベニューを
走ることになり,トンネル再開予定の9/24以降も,同通りは時間限定の
バス専用道のままとする市長の発表も,先日報道されています.
トンネル再開後は18のバス路線がトンネル経由に戻り,入れ替わりに22の
路線が新たにサードアベニューを走りますが,バス専用道路は,ごみと
犯罪を持ち込まれるだけだとして,ダウンタウン・シアトル・アソシエー
ション(Downtown Seattle Association)は懸念を示していると,記事は
取り上げています.
サードアベニューのバス専用道化で,バスの運転時間が26%改善されたと
いう報告もあがっており,トンネル再開後にも継続するのは,開通から
半世紀以上が経つ海岸沿いの高架道路,Alaskan Way Viaductの来るべき
建替え工事に備えてのこととも紹介しています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
July 28, 2007 Downtown bus-only street to be permanent
(Seattle Post-Intelligencer ニュースへのリンク)
キング郡(King County)運輸省(Department of Transportation)の一部署
にあたり,同郡内の路線バスなどを運行するメトロトランジット(Metro
Transit)のサイトが,トンネル再開後の運行系統など詳細を専用ページを
使って紹介していました.
July 23, 2007 Downtown Seattle Transit Tunnel Reopening
(Metro Transit 公式サイトへのリンク)
出所は不明ですが,ライトレール車両は,既にトンネル内を走ったことが
あるようです.リンク先の画像は自走ではないかもしれません.
Seattle Light Rail (Part 2) Light rail vehicle in downtown tunnel
(SkyscraperCity 掲示板へのリンク)
最近のPhoto of the Weekから :
July 27 - August 3, 2007 A Look Ahead
July 20 - July 27, 2007 The Tukwila International Blvd Station
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)
上段のリンク先では,LRVの2本併結運転の試験が行われた時のものです.
セントラルリンクでは,通常このスタイルで運転される予定とか.
バストンネル内では原則として許可なしでの写真撮影は禁止されていた
はずですが,Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り
付けておきます.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
シアトル バストンネル関連 過去ログ :
2005/9/18 バストンネル2年間の一時閉鎖
ありました.出入口を除いて途中のトンネル内にも3つの駅とも言える
バス停があり,周辺地域からの路線バスが,平日の早朝5時から夜7時まで
開かれているトンネル内から発着していました.過去形で書いているの
は,2005年9月から工事のため一時的に現在閉鎖されているからです.
そのバストンネル,Seattle Transit Tunnel(Metro Transit Tunnel)が,
予定の工期2年を終えて戻ってきます.先ごろ再開予定日が9/24と発表が
ありました.工事は,バス専用トンネルに建設中のライトレールをバスと
一緒に走らせるための改良です.
Sound Transitのライトレール,セントラルリンク(Central Link)は,
開業が2009年予定ですが,ハイブリッドバスは一足先にトンネル経由を
再開するというわけです.
トンネルの一時閉鎖直後から,それまで平日の朝から夕方までトンネルを
経由していた路線バスは,全て地上を走ることになり,並行するサード
アベニュー(Third Avenue)が,時間帯によりバス専用道路になっていま
した.トンネル再開とともに,バスは再びトンネル経由に戻りますが,
それまで並走する別の通りを走っていた他のバスがサードアベニューを
走ることになり,トンネル再開予定の9/24以降も,同通りは時間限定の
バス専用道のままとする市長の発表も,先日報道されています.
トンネル再開後は18のバス路線がトンネル経由に戻り,入れ替わりに22の
路線が新たにサードアベニューを走りますが,バス専用道路は,ごみと
犯罪を持ち込まれるだけだとして,ダウンタウン・シアトル・アソシエー
ション(Downtown Seattle Association)は懸念を示していると,記事は
取り上げています.
サードアベニューのバス専用道化で,バスの運転時間が26%改善されたと
いう報告もあがっており,トンネル再開後にも継続するのは,開通から
半世紀以上が経つ海岸沿いの高架道路,Alaskan Way Viaductの来るべき
建替え工事に備えてのこととも紹介しています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
July 28, 2007 Downtown bus-only street to be permanent
(Seattle Post-Intelligencer ニュースへのリンク)
キング郡(King County)運輸省(Department of Transportation)の一部署
にあたり,同郡内の路線バスなどを運行するメトロトランジット(Metro
Transit)のサイトが,トンネル再開後の運行系統など詳細を専用ページを
使って紹介していました.
July 23, 2007 Downtown Seattle Transit Tunnel Reopening
(Metro Transit 公式サイトへのリンク)
出所は不明ですが,ライトレール車両は,既にトンネル内を走ったことが
あるようです.リンク先の画像は自走ではないかもしれません.
Seattle Light Rail (Part 2) Light rail vehicle in downtown tunnel
(SkyscraperCity 掲示板へのリンク)
最近のPhoto of the Weekから :
July 27 - August 3, 2007 A Look Ahead
July 20 - July 27, 2007 The Tukwila International Blvd Station
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)
上段のリンク先では,LRVの2本併結運転の試験が行われた時のものです.
セントラルリンクでは,通常このスタイルで運転される予定とか.
バストンネル内では原則として許可なしでの写真撮影は禁止されていた
はずですが,Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り
付けておきます.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
シアトル バストンネル関連 過去ログ :
2005/9/18 バストンネル2年間の一時閉鎖
2007年05月29日
【タコマ】路面電車網復活計画を市が支持へ
運賃無料のTacoma Linkが走るワシントン州タコマには,ヴィンテージ
トロリー(レトロ調の路面電車)を走らせて,現在の路線を拡大する構想が
あることを,以前ご紹介していました.ちょうど一年前に掛かる費用の
金額が紹介されていたと書いて以来,大きな進展はありませんでしたが,
先日,タコマ市の委員会が実現が可能かどうかなどの調査結果を聞き,
その計画に賛成することにしたとの報道がありました.
草の根運動に端を発したこの計画は,懐古趣味や観光客誘致だけのために
レトロな路面電車を走らせるのではなく,他の米国諸都市の例にならい,
建設費を大幅に上回る投資が沿線に投じられることが期待されています.
予算がなく新車購入が困難で,保存車両の中から選ぶしかないということ
のようです.
かつてタコマ市内を走っていた路面電車網を彷彿とさせるかのように,
そして2003年から走っているタコマリンク(Tacoma Link)とも接続する
ように,3つの路線が考えられています.ルートは決定ではなく,また,
3線同時ではなく,予算の都合から優先順位をつけて順に開通させていく
ことになりそうです.
Sound Transitが運営するタコマリンク(Tacoma Link)は,一応はライト
レールと名前に冠せられているものの,実質的にはストリートカーの扱い
です.この無料のストリートカー(streetcar)は,予想を超える利用客を
集め,一日2835人という数字が挙がっています.これは路面電車以前に
同じ区間を無料で結んでいたシャトルバスの3倍に及ぶということが,
シアトルタイムス紙などではよく言われています.
また,シアトル圏公共交通整備計画の第二弾,Sound Transit 2が最終
的に役員会で承認され,今年11/06の米国総選挙の際に住民投票にかけ
られることが,正式に決定しました.
これにより,タコマとシアトル・タコマ空港の間にライトレールが建設
されるかどうかは,他の計画と合わせて11月に決まることとなりました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
タコマ路面電車計画の進展や,タコマ市電の歴史をひも解き,さらに米国
での他の街の例を挙げて計画の必要性を説く記事 :
May 24 2007 City Council committee onboard with streetcar
feasibility results (Tacoma Daily News ニュースへのリンク)
記事には3つの予想路線網などへのリンクも張られています.
この手の記事に必ずと言っていいほど登場するのはポートランドですが,
ここではウィスコンシン州ケノーシャ,アーカンソー州リトルロック,
フロリダ州タンパの例も数字を挙げて紹介しています.建設費より大幅に
上回る投資があったことの例として取り上げられました.
ケノーシャ(Kenosha)
建設費600万ドル,沿線への投資1億5千万ドル,利用者数年間6万7千500
リトルロック(Little Rock) 2.5マイル
建設費1960万ドル,沿線への投資2億ドル,利用者数年間19万
タンパ(Tampa) 2.3マイル
建設費4830万ドル,沿線への投資10億ドル,利用者数年間43万5千
現在走っているタコマリンクの路線図など : Tacoma Link Schedule
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
タコマで計画中の路面電車関連 過去ログ :
2006/5/27 建設費1マイル1000万ドル
2006/4/17 路面電車復活話が実現味を?
タコマとシアトルの間がライトレールで結ばれる話題 :
2007/4/02 セントラルリンクとの接続早まるか
トロリー(レトロ調の路面電車)を走らせて,現在の路線を拡大する構想が
あることを,以前ご紹介していました.ちょうど一年前に掛かる費用の
金額が紹介されていたと書いて以来,大きな進展はありませんでしたが,
先日,タコマ市の委員会が実現が可能かどうかなどの調査結果を聞き,
その計画に賛成することにしたとの報道がありました.
草の根運動に端を発したこの計画は,懐古趣味や観光客誘致だけのために
レトロな路面電車を走らせるのではなく,他の米国諸都市の例にならい,
建設費を大幅に上回る投資が沿線に投じられることが期待されています.
予算がなく新車購入が困難で,保存車両の中から選ぶしかないということ
のようです.
かつてタコマ市内を走っていた路面電車網を彷彿とさせるかのように,
そして2003年から走っているタコマリンク(Tacoma Link)とも接続する
ように,3つの路線が考えられています.ルートは決定ではなく,また,
3線同時ではなく,予算の都合から優先順位をつけて順に開通させていく
ことになりそうです.
Sound Transitが運営するタコマリンク(Tacoma Link)は,一応はライト
レールと名前に冠せられているものの,実質的にはストリートカーの扱い
です.この無料のストリートカー(streetcar)は,予想を超える利用客を
集め,一日2835人という数字が挙がっています.これは路面電車以前に
同じ区間を無料で結んでいたシャトルバスの3倍に及ぶということが,
シアトルタイムス紙などではよく言われています.
また,シアトル圏公共交通整備計画の第二弾,Sound Transit 2が最終
的に役員会で承認され,今年11/06の米国総選挙の際に住民投票にかけ
られることが,正式に決定しました.
これにより,タコマとシアトル・タコマ空港の間にライトレールが建設
されるかどうかは,他の計画と合わせて11月に決まることとなりました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
タコマ路面電車計画の進展や,タコマ市電の歴史をひも解き,さらに米国
での他の街の例を挙げて計画の必要性を説く記事 :
May 24 2007 City Council committee onboard with streetcar
feasibility results (Tacoma Daily News ニュースへのリンク)
記事には3つの予想路線網などへのリンクも張られています.
この手の記事に必ずと言っていいほど登場するのはポートランドですが,
ここではウィスコンシン州ケノーシャ,アーカンソー州リトルロック,
フロリダ州タンパの例も数字を挙げて紹介しています.建設費より大幅に
上回る投資があったことの例として取り上げられました.
ケノーシャ(Kenosha)
建設費600万ドル,沿線への投資1億5千万ドル,利用者数年間6万7千500
リトルロック(Little Rock) 2.5マイル
建設費1960万ドル,沿線への投資2億ドル,利用者数年間19万
タンパ(Tampa) 2.3マイル
建設費4830万ドル,沿線への投資10億ドル,利用者数年間43万5千
現在走っているタコマリンクの路線図など : Tacoma Link Schedule
(Sound Transit 公式サイトへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
タコマで計画中の路面電車関連 過去ログ :
2006/5/27 建設費1マイル1000万ドル
2006/4/17 路面電車復活話が実現味を?
タコマとシアトルの間がライトレールで結ばれる話題 :
2007/4/02 セントラルリンクとの接続早まるか
2007年05月12日
【シアトル】サウスレイクユニオン市電近況
昨年7月に着工された報道があって以来,久しく情報を得られなかった
サウス・レイク・ユニオンのストリートカーの話題がありました.
シアトル(Seattle)中心市街地の北にあるユニオン湖の南岸にあたる,
サウスレイクユニオン地区(South Lake Union)に,5200万ドルを投じて
建設中の路面電車は,今年12月の開業が見込まれています.
モノレールが発着し,いずれはライトレールCentral Linkも近くを通る
ウェストレイクセンター(Westlake Center)に近いウェスティンホテル前
から,サウスレイクユニオン地区のFred Hutchinson Cancer Research
Centerまで,全長1.3マイル(2.1km弱)の路線は,現在その工事の半分を
終えているとのことです.
開業予定まであと7か月あるものの,開業後の運営費用が予想より多く
掛かると見られていることが,明らかにされました.
諸経費の高騰などにより,市電の運行を担うキング郡メトロトランジット
(King County Metro Transit)は,運営費として年間150万ドルをシアトル
市に求めてくると考えられていましたが,同200万ドルを市に請求する
ことになりそうです.さらに開業する際には14万4千ドルの追加が必要と
見られていたものが,50万ドルに跳ね上がりました.
穴埋めは広告や運賃収入などで補われるようです.
幸い広告収入は好調な兆しを見せていて,110万ドル以上が決まっている
そうです.導入される電車3両全てと,11ある停留所のうち6か所で既に
スポンサーがついています.しかし,路線のネーミングライツ販売計画を
市が取り止めたりするなど,長期的には不安も残ります.
市電通行により地価上昇が見込まれる沿線で利益を得るとして,沿線の
地主には建設費を賄うために特別税が既に課せられていますが,高騰した
運営費を補うために新たな税金が課せられるかもしれないと,この計画に
反対していた市議会議員は考えています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 11, 2007 Seattle streetcar already running short
(Seattle Times ニュースへのリンク)
計画の概要や路線図など : The South Lake Union Streetcar
(City of Seattle シアトル市公式サイトへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
サウス・レイク・ユニオン(South Lake Union) 路面電車関連 過去ログ :
2006/7/08 路面電車の着工式行なわれる
2006/3/29 沿線出資の路面電車にGOサイン
2005/10/05 ストリートカー特別税
サウス・レイク・ユニオンのストリートカーの話題がありました.
シアトル(Seattle)中心市街地の北にあるユニオン湖の南岸にあたる,
サウスレイクユニオン地区(South Lake Union)に,5200万ドルを投じて
建設中の路面電車は,今年12月の開業が見込まれています.
モノレールが発着し,いずれはライトレールCentral Linkも近くを通る
ウェストレイクセンター(Westlake Center)に近いウェスティンホテル前
から,サウスレイクユニオン地区のFred Hutchinson Cancer Research
Centerまで,全長1.3マイル(2.1km弱)の路線は,現在その工事の半分を
終えているとのことです.
開業予定まであと7か月あるものの,開業後の運営費用が予想より多く
掛かると見られていることが,明らかにされました.
諸経費の高騰などにより,市電の運行を担うキング郡メトロトランジット
(King County Metro Transit)は,運営費として年間150万ドルをシアトル
市に求めてくると考えられていましたが,同200万ドルを市に請求する
ことになりそうです.さらに開業する際には14万4千ドルの追加が必要と
見られていたものが,50万ドルに跳ね上がりました.
穴埋めは広告や運賃収入などで補われるようです.
幸い広告収入は好調な兆しを見せていて,110万ドル以上が決まっている
そうです.導入される電車3両全てと,11ある停留所のうち6か所で既に
スポンサーがついています.しかし,路線のネーミングライツ販売計画を
市が取り止めたりするなど,長期的には不安も残ります.
市電通行により地価上昇が見込まれる沿線で利益を得るとして,沿線の
地主には建設費を賄うために特別税が既に課せられていますが,高騰した
運営費を補うために新たな税金が課せられるかもしれないと,この計画に
反対していた市議会議員は考えています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 11, 2007 Seattle streetcar already running short
(Seattle Times ニュースへのリンク)
計画の概要や路線図など : The South Lake Union Streetcar
(City of Seattle シアトル市公式サイトへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
サウス・レイク・ユニオン(South Lake Union) 路面電車関連 過去ログ :
2006/7/08 路面電車の着工式行なわれる
2006/3/29 沿線出資の路面電車にGOサイン
2005/10/05 ストリートカー特別税
2007年05月05日
【ポートランド】市電利用増とモール工事現状
ポートランド関連の話題をいくつか.
ポートランドの市電(Portland Streetcar)では,ここ数年は冬場に乗客が
減っていたのに,この冬は利用者が減らなかったそうです.
ポートランド市電は,開業直後(2001年から翌年にかけて)の冬場は平日
一日4千人強の乗客数でしたが,それが昨冬(2006年から今年にかけて)は
平日一日平均8933人にまで倍増しています.
しかし,開業直後は別として利用者が増え始めた近年は,冬場は市電の
利用が落ち込み,春からまた復活するというパターンが続いていました.
それがこの冬は一日9千人近くの利用者を維持したまま経緯したため,
午後の2時から6時にかけては満員状態(crush loads)だったそうです.
もしも,例年にならって春先から夏にかけて利用者が更に増えるような
ことなら,混雑状況の悪化も考えられるため,車両をより多く投入して
運転間隔を短縮しようとしています.これまで平日は6本を運行させて
いますが,これを午後のピーク時には7本を運行できるような(予算上の?)
やりくりを検討しているようです.
8月中旬にはサウスウォーターフロント地区で,Lowell St.までの延長が
予定されています.その時点で7本運用の予算が出ることになっている
そうで,12分間隔の運転になりますが,延長で新しい利用者が増えると
考えられるため,嬉しい悲鳴といったところです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 04, 2007 Summer Forecast: Streetcar Crush Loads
(Portland Transport ブログへのリンク)
この記事を投稿したのは,ポートランドストリートカーの市民諮問委員会
(Citizen Advisory Committee)議長を務め,Portland Streetcar, Inc.の
理事にもなっている人物です.
このひと月前にも,ポートランド市のコミッショナーのブログに,市電
では利用者が増えているという話題が掲載されていました.
04/04/2007 Portland Streetcar Ridership on the Rise
(CommissionerSam.com ブログへのリンク)
この冬場に利用者が減らなかった原因は特定されていませんが,推測の
一つとして,トランジットモールにライトレールを走らせる工事が1月
から本格化し,南北に市内中心部を縦貫するトランジットモールを走って
いた膨大な数の路線バスが,今年から迂回ルートを通っていることが影響
しているかもしれないとのことです.
そのトランジットモールのライトレール工事の最新状況によれば,早くも
一部でレールが敷設され始めている模様です.交差点の前後で路肩から
道路中央へ軌道が移動する様子も,画像集の中で垣間見ることができる
ようになっていました.開通は2009年9月が予定されています.
May 4, 2007 Portland Mall Construction Notice (PDFファイル)
最新状況 : Active Construction
画像集 : Construction photo gallery
(Portland Mall Light Rail Projec 公式サイトへのリンク)
Active Constructionのページは,工事現状が地図上で表示されるように
なっています.
モールはいくつかの工区にわけられて集中的に工事を行なうことにより,
工事によるトランジットモール内の商店への影響を最小限に留めようと
しています.軌道敷設工事は平日朝7時から夜11時まで,一部工区では
土曜も午後4時まで行なわれて,レール敷設まで8週間掛かるようです.
今一度,市電の話題に戻りますが,新線計画の進展もありました.
路面電車は現在ウィラメット川(Willamette River)の西岸のみで走って
いますが,これを東岸にも走らせてループ運転にしようという構想で,
その名もEastside Transitという名から,今ではStreetcar Loopとなって
いる計画の前進です.
そのStreetcar Loop計画は,FTAのSmall Startsプログラムで7500万ドル
までの補助金を受け取れることが決まったと報道されていました.
FTA : Federal Transit Administration
ループ計画全体では1億5200万ドル必要とされていて,FTAからの補助金を
除いた残りは地元負担です.
ここで登場するSmall Startsとは,SAFETEA-LUが制定した新しい交通機関
への連邦補助金プログラムの一つで,7,500万ドル以下の小規模な新規の
公共交通建設に対して補助金を交付するものです.
SAFETEA-LU : Safe, Accountable, Flexible, Efficient Transportation
Equity Act: A Legacy for Users
路面電車,トロリー,専用の走行路を持つBRT(bus rapid transit),通勤
列車などがSmall Startsの対象になりますが,このプログラムで補助金を
獲得したのは,路面電車ではポートランドが初めてかもしれません.
2007-04-26 Portland Streetcar Gets Funding Boost From Feds
(Oregon Public Broadcasting ニュースへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ポートランドストリートカーの関連過去ログ :
2007/1/28 United Streetcar 設立ほか
2006/12/08 市電オストラヴァで試運転
2006/5/12 東側への市電延長ほか
ポートランド トランジットモール関連 過去ログ :
2006/10/18 モールMAXの専用ウェブサイト
2006/2/22 モール改造計画への論議は続く
2006/2/15 モール改造ちょっと待った!
2006/2/04 バス通りにLRTが走る懸念(3)
2006/1/14 バス通りにLRTが走る懸念(2)
2005/12/31 バス通りにLRT乗入れ
ポートランドの市電(Portland Streetcar)では,ここ数年は冬場に乗客が
減っていたのに,この冬は利用者が減らなかったそうです.
ポートランド市電は,開業直後(2001年から翌年にかけて)の冬場は平日
一日4千人強の乗客数でしたが,それが昨冬(2006年から今年にかけて)は
平日一日平均8933人にまで倍増しています.
しかし,開業直後は別として利用者が増え始めた近年は,冬場は市電の
利用が落ち込み,春からまた復活するというパターンが続いていました.
それがこの冬は一日9千人近くの利用者を維持したまま経緯したため,
午後の2時から6時にかけては満員状態(crush loads)だったそうです.
もしも,例年にならって春先から夏にかけて利用者が更に増えるような
ことなら,混雑状況の悪化も考えられるため,車両をより多く投入して
運転間隔を短縮しようとしています.これまで平日は6本を運行させて
いますが,これを午後のピーク時には7本を運行できるような(予算上の?)
やりくりを検討しているようです.
8月中旬にはサウスウォーターフロント地区で,Lowell St.までの延長が
予定されています.その時点で7本運用の予算が出ることになっている
そうで,12分間隔の運転になりますが,延長で新しい利用者が増えると
考えられるため,嬉しい悲鳴といったところです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 04, 2007 Summer Forecast: Streetcar Crush Loads
(Portland Transport ブログへのリンク)
この記事を投稿したのは,ポートランドストリートカーの市民諮問委員会
(Citizen Advisory Committee)議長を務め,Portland Streetcar, Inc.の
理事にもなっている人物です.
このひと月前にも,ポートランド市のコミッショナーのブログに,市電
では利用者が増えているという話題が掲載されていました.
04/04/2007 Portland Streetcar Ridership on the Rise
(CommissionerSam.com ブログへのリンク)
この冬場に利用者が減らなかった原因は特定されていませんが,推測の
一つとして,トランジットモールにライトレールを走らせる工事が1月
から本格化し,南北に市内中心部を縦貫するトランジットモールを走って
いた膨大な数の路線バスが,今年から迂回ルートを通っていることが影響
しているかもしれないとのことです.
そのトランジットモールのライトレール工事の最新状況によれば,早くも
一部でレールが敷設され始めている模様です.交差点の前後で路肩から
道路中央へ軌道が移動する様子も,画像集の中で垣間見ることができる
ようになっていました.開通は2009年9月が予定されています.
May 4, 2007 Portland Mall Construction Notice (PDFファイル)
最新状況 : Active Construction
画像集 : Construction photo gallery
(Portland Mall Light Rail Projec 公式サイトへのリンク)
Active Constructionのページは,工事現状が地図上で表示されるように
なっています.
モールはいくつかの工区にわけられて集中的に工事を行なうことにより,
工事によるトランジットモール内の商店への影響を最小限に留めようと
しています.軌道敷設工事は平日朝7時から夜11時まで,一部工区では
土曜も午後4時まで行なわれて,レール敷設まで8週間掛かるようです.
今一度,市電の話題に戻りますが,新線計画の進展もありました.
路面電車は現在ウィラメット川(Willamette River)の西岸のみで走って
いますが,これを東岸にも走らせてループ運転にしようという構想で,
その名もEastside Transitという名から,今ではStreetcar Loopとなって
いる計画の前進です.
そのStreetcar Loop計画は,FTAのSmall Startsプログラムで7500万ドル
までの補助金を受け取れることが決まったと報道されていました.
FTA : Federal Transit Administration
ループ計画全体では1億5200万ドル必要とされていて,FTAからの補助金を
除いた残りは地元負担です.
ここで登場するSmall Startsとは,SAFETEA-LUが制定した新しい交通機関
への連邦補助金プログラムの一つで,7,500万ドル以下の小規模な新規の
公共交通建設に対して補助金を交付するものです.
SAFETEA-LU : Safe, Accountable, Flexible, Efficient Transportation
Equity Act: A Legacy for Users
路面電車,トロリー,専用の走行路を持つBRT(bus rapid transit),通勤
列車などがSmall Startsの対象になりますが,このプログラムで補助金を
獲得したのは,路面電車ではポートランドが初めてかもしれません.
2007-04-26 Portland Streetcar Gets Funding Boost From Feds
(Oregon Public Broadcasting ニュースへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ポートランドストリートカーの関連過去ログ :
2007/1/28 United Streetcar 設立ほか
2006/12/08 市電オストラヴァで試運転
2006/5/12 東側への市電延長ほか
ポートランド トランジットモール関連 過去ログ :
2006/10/18 モールMAXの専用ウェブサイト
2006/2/22 モール改造計画への論議は続く
2006/2/15 モール改造ちょっと待った!
2006/2/04 バス通りにLRTが走る懸念(3)
2006/1/14 バス通りにLRTが走る懸念(2)
2005/12/31 バス通りにLRT乗入れ
2007年05月02日
【ポートランド】ロープウェイ夏は日曜も運転へ
ポートランド市電の現在の終点,サウスウォーターフロント地区と,その
西側の丘の上にある大学OHSUとの間を結ぶ,米国ではエアリアルトラム
(aerial tram)とも呼ばれるロープウェイが,今年1月下旬に開業してから
3か月が経ちました.
OHSU : Oregon Health & Science University
開業前には大きく膨れ上がった建設費などで,散々叩かれてきたトラム
ですが,その滑り出しはひとまず好調です.これまでに30万人以上が利用
しているそうで,直後の2月だけでも12万5千人余が乗車.これは,当初
予想の倍近くを輸送したことになるそうで,このうちの92%は大学関係者
だった模様です.
このトラムは通勤通学用の交通機関ですので日祝日は運休で,日曜日は
メンテナンスを行なっているとのこと.しかし,日曜運行を求める声が
次第に高まっていました.一般客が占める割合は2月の時点で8%です.
往復$4の運賃で,山頂は大学があるだけで観光施設があるわけでもあり
ませんが,モノ珍しさと好天時には景色の良さに惹かれるのでしょう.
そこでPortland Aerial Tram Committeeは,このほど夏の間だけ試験的に
日曜運行を決めました.5/20から9/16まで,日曜日は午後1時から5時に
限ってロープウェイを運行します.来夏以降は,今夏の利用実績をみて
決めるそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
夏季日曜運転決定の報道 :
5/1/2007 Tram Will Run On Summer Sundays
(KOIN News 6 Portland ニュースへのリンク)
運賃と運転時間の案内 :
西側の丘の上にある大学OHSUとの間を結ぶ,米国ではエアリアルトラム
(aerial tram)とも呼ばれるロープウェイが,今年1月下旬に開業してから
3か月が経ちました.
OHSU : Oregon Health & Science University
開業前には大きく膨れ上がった建設費などで,散々叩かれてきたトラム
ですが,その滑り出しはひとまず好調です.これまでに30万人以上が利用
しているそうで,直後の2月だけでも12万5千人余が乗車.これは,当初
予想の倍近くを輸送したことになるそうで,このうちの92%は大学関係者
だった模様です.
このトラムは通勤通学用の交通機関ですので日祝日は運休で,日曜日は
メンテナンスを行なっているとのこと.しかし,日曜運行を求める声が
次第に高まっていました.一般客が占める割合は2月の時点で8%です.
往復$4の運賃で,山頂は大学があるだけで観光施設があるわけでもあり
ませんが,モノ珍しさと好天時には景色の良さに惹かれるのでしょう.
そこでPortland Aerial Tram Committeeは,このほど夏の間だけ試験的に
日曜運行を決めました.5/20から9/16まで,日曜日は午後1時から5時に
限ってロープウェイを運行します.来夏以降は,今夏の利用実績をみて
決めるそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
夏季日曜運転決定の報道 :
5/1/2007 Tram Will Run On Summer Sundays
(KOIN News 6 Portland ニュースへのリンク)
運賃と運転時間の案内 :
