ロサンゼルスとサンディエゴの間にある太平洋岸に面した人口17万余の
Oceanside市から,内陸に向かって東の同14万人余のEscondido市まで,
約22マイル(約35キロ)の貨物線から転換された路線を走るライトレール
SPRINTERは,3/09営業運転を開始しました.招待客らが集まって行われた
公式開業式典(2007/12/28)から3か月後のことです.
ドイツ(シーメンス)製Desiroモデルのディーゼルカーによるライトレール
試乗などを兼ね,この時期に乗車する物見遊山の人たちを目当てに,先の
土曜日から3か月の間,終点のEscondido Transit Center駅から,同市の
ダウンタウンまでの往復に,10名乗りの黒塗りストレッチリムジンを,
土曜日に限り11時から19時まで,SPRINTERの運転間隔と同じ30分毎で走ら
せることにしたとのことです.SPRINTERの切符を持っていれば無料です.
これは,ライトレール開業を商機とみた,エスコンディード(Escondido)
中心街の商業組合(Downtown Business Association)による計らいで,
同市にあるExtreme Limousine社が車を出しています.リムジン会社と
しては,これからがプロム(prom)シーズンを迎える稼ぎ時ですが,ダウン
タウン振興のために車を出すことを決断したのだとか.500m強の距離で
7分程の乗車時間ですが,豪華リムジンの出迎えで駅を降り立つ訪問客の
心をくすぐり,お店などで財布の紐が緩むことを期待してのことです.
なお,ダウンタウン側のリムジン乗降地は,毎週変わるようです.
サービス開始前と開始後の記事が見つかりました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 3, 2008 Free limo ride offered downtown after jaunt on
Sprinter (San Diego Union-Tribune ニュースへのリンク)
March 26, 2008 Downtown Escondido shuttle to start April 5
April 5, 2008 Sprinter riders get free limousine ride into downtown
(North County Times ニュースへのリンク)
SPRINTER - 時刻表と地図: Schedules & Maps
別バージョンの路線図: NCTD's network map
行き先案内(Escondidoのリムジンも掲載中): Destinations
(North County Transit District 公式サイトへのリンク)
リムジン会社の車両紹介: Our Fleet
(Extreme Limousine of San Diego へのリンク)
【SPRINTER】関連過去ログ:
2007/12/30 開業(旅客営業は1/13から)ほか
2007/10/05 【サンディエゴ】SPRINTER 12月開業も危い?
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年04月07日
2008年03月30日
【ホノルル】ザ・ボート持ち直す?
先週,下院で運輸インフラ委員会(Transportation and Infrastructure
Committee)の議長をつとめる連邦議員が,ハワイ州を訪れました.
オアフ島では,高架の大量輸送機関が計画されている,島西部のカポレイ
(Kapolei)地区から,真珠湾を半周してホノルルのダウンタウンを経て,
ショッピングセンターでも知られるアラモアナ(Ala Moana)まで,計画
ルートに沿ってラッシュ時にヘリコプターで上空から視察したそうです.
その時の光景は,連邦政府が補助金を出そうとする全米中の計画の中で,
ホノルルのものは優先度が高いと,議員に印象付けるに十分だったよう
です.背後に山が迫る島という立地条件で,これ以上は一車線たりとも
ハイウェイを拡張できず,ラッシュ時には自動車が文字通り数珠つなぎに
なっていることを目の当たりにしたからです.
ワシントンDC郊外のダレス国際空港へのメトロレール延長計画よりも,
ホノルルの計画は優先順位は高いと聞いた市長は,喜んだそうです.
市議会から鉄道案への絞込みを拒まれ,依然としてバスか鉄道かが決定
できないことや,鉄道方式では予算超過が間違いないとか,ハワイ大学の
教授らが発表した研究結果でも,鉄道より安く効率のあがる方法がある
などと,連日のように新聞で報道され続けてきましたので,連邦からの
補助金が間近に見えてきたことは,救いになりそうです.
一方,大渋滞のハイウェイを少しでも緩和するべく,とは言っても焼け
石に水という程度にしかなりませんが,ホノルル市では真珠湾の入り口を
ショートカットする渡し舟の運行を昨年9月から行っています.
二艘でスタートするはずが,一艘のエンジントラブルなどでスタートが
つまづき,たとえば12月の利用人数は月間で二千人足らずと惨憺たるもの
でしたが,1月に入ってからは同4千人台,2月は5千人を突破して,今月も
上昇間違いなしとみられています.
ザ・ボート(TheBoat)と名づけられた船は,一年間の試験運行の色合いが
強かったのですが,ダイヤの見直しを図り,連邦からの補助金がなくなる
9月以降も地方から資金を賄い,2009年10月まで運航できる体制を整える
との発表がありました.
ザ・ボート(TheBoat)には,149人乗りの双胴船が使われます.
西オアフのカラエロア(Kalaeloa)地区バーバース・ポイント港(Barbers
Point harbor)と,ワイキキにも近く,観光客用ツアーバス等も発着する
アロハタワー(Aloha Tower)とを,途中ホノルル国際空港の沖合いや,
真珠湾の入り口近くを通り,1時間弱で結びます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
公式サイト トップページ: TheBoat
(City and County of Honolulu 公式サイトへのリンク)
通勤客向けに,港までは専用の連絡バスが運転されます.そのバス代を
含めて片道運賃は大人$2です.補助金がなければ,毎日満席で運航された
としても,船だけで片道$25以上は経費が掛かっているそうです.
March 26, 2008 Mayor Pushes To Keep TheBoat Running
(KITV Honolulu ニュースへのリンク)
March 27, 2008 TheBoat tweaks its schedule
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
ホノルルの鉄道計画は,米国全体でみても優先度が高いという話.
March 28, 2008 Rail transit gets $900M promise
(The Honolulu Star-Bulletin ニュースへのリンク)
ハワイ大学の教授らが研究結果を発表していました.
March 26, 2008 UH professor offers alternatives to rail system
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
その中に,パールハーバー(Pearl Harbor)を短路するトンネルを掘れば,
エバ(Ewa)地区からホノルル国際空港近くまで,パールハーバーを大回り
する現在の一時間以上の所要時間が,十分程度に短縮できるというものも
あります.ザ・ボートでは,多少区間が異なりますが,やはり一時間近く
掛かっています.
関連過去ログ: 2007/9/20 ザ・ボート 9/17デビュー
前回,ザ・ボート(TheBoat)は通勤用に特化されているので,観光客の
利用には不向きと書きましたが,その後,回送便も客扱いされるように
なったらしく,アロハタワーからの往復利用も可能になっています.
公式サイトにある新しいダイヤでは,わざわざカメラ印のアイコンをつけ
観光客向けにアピールしているように見えます.
ちなみに,船内客室では無料の無線LANも使えますし,一部の座席近く
には,電源コンセントもありました.軽食なども船内で購入可能です.
ザ・ボート体験モデルルート?? (平日限定)
朝一番のアロハタワー発6:35のザ・ボートに乗船すると,とんぼ返りで
9時にはアロハタワーに戻ってくることができます.往復で$4になる船旅
は,時期によってはサンライズ・クルーズになるでしょう.
アロハタワーまでも,ワイキキから路線バス=ザ・バス(TheBus)で,出航
時間までにたどり着くことができます.乗継券を使えば,ザ・ボートの
運賃支払いは不要です.
ザ・ボートをカラエロア(Kalaeloa)で下船しても,接続するバスでカポ
レイ・トランジットセンター(Kapolei Transit Center)まで行き,そこで
マカハから来るエキスプレスバス(CountryExpress!)のC系統(Route C)に
乗り継げば,アラモアナに9時前後には戻ってくることが可能です.
こちらも乗継券を利用して往復4ドルで済みます.
順調に行けば乗り継げる8時にカポレイを出発するエキスプレスバスは,
ホノルルに向かうハイウェイH-1で,対向車線2つをつぶして設けられる
可動中央分離帯で仕切られたジッパーレーン(Zipper lane)を走ります.
その時間には本線でも比較的車が流れていますが,ジッパーレーンは3人
以上乗車している車両か,ハイウェイ経由の路線バスだけが走行を許さ
れてる車線ですので,空いています.
左: 日の出前のアロハタワーの桟橋に到着したザ・ボート,朝の第一便.
右: 出航直後の日の出.ワイキキとダイヤモンドヘッドがシルエットに.

左: 船旅も終盤,マカハの山々とコオリナリゾートを望む海上をゆく.
右: カラエロアの桟橋で,手前の三角帽の屋根がバス停.

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Committee)の議長をつとめる連邦議員が,ハワイ州を訪れました.
オアフ島では,高架の大量輸送機関が計画されている,島西部のカポレイ
(Kapolei)地区から,真珠湾を半周してホノルルのダウンタウンを経て,
ショッピングセンターでも知られるアラモアナ(Ala Moana)まで,計画
ルートに沿ってラッシュ時にヘリコプターで上空から視察したそうです.
その時の光景は,連邦政府が補助金を出そうとする全米中の計画の中で,
ホノルルのものは優先度が高いと,議員に印象付けるに十分だったよう
です.背後に山が迫る島という立地条件で,これ以上は一車線たりとも
ハイウェイを拡張できず,ラッシュ時には自動車が文字通り数珠つなぎに
なっていることを目の当たりにしたからです.
ワシントンDC郊外のダレス国際空港へのメトロレール延長計画よりも,
ホノルルの計画は優先順位は高いと聞いた市長は,喜んだそうです.
市議会から鉄道案への絞込みを拒まれ,依然としてバスか鉄道かが決定
できないことや,鉄道方式では予算超過が間違いないとか,ハワイ大学の
教授らが発表した研究結果でも,鉄道より安く効率のあがる方法がある
などと,連日のように新聞で報道され続けてきましたので,連邦からの
補助金が間近に見えてきたことは,救いになりそうです.
一方,大渋滞のハイウェイを少しでも緩和するべく,とは言っても焼け
石に水という程度にしかなりませんが,ホノルル市では真珠湾の入り口を
ショートカットする渡し舟の運行を昨年9月から行っています.
二艘でスタートするはずが,一艘のエンジントラブルなどでスタートが
つまづき,たとえば12月の利用人数は月間で二千人足らずと惨憺たるもの
でしたが,1月に入ってからは同4千人台,2月は5千人を突破して,今月も
上昇間違いなしとみられています.
ザ・ボート(TheBoat)と名づけられた船は,一年間の試験運行の色合いが
強かったのですが,ダイヤの見直しを図り,連邦からの補助金がなくなる
9月以降も地方から資金を賄い,2009年10月まで運航できる体制を整える
との発表がありました.
ザ・ボート(TheBoat)には,149人乗りの双胴船が使われます.
西オアフのカラエロア(Kalaeloa)地区バーバース・ポイント港(Barbers
Point harbor)と,ワイキキにも近く,観光客用ツアーバス等も発着する
アロハタワー(Aloha Tower)とを,途中ホノルル国際空港の沖合いや,
真珠湾の入り口近くを通り,1時間弱で結びます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
公式サイト トップページ: TheBoat
(City and County of Honolulu 公式サイトへのリンク)
通勤客向けに,港までは専用の連絡バスが運転されます.そのバス代を
含めて片道運賃は大人$2です.補助金がなければ,毎日満席で運航された
としても,船だけで片道$25以上は経費が掛かっているそうです.
March 26, 2008 Mayor Pushes To Keep TheBoat Running
(KITV Honolulu ニュースへのリンク)
March 27, 2008 TheBoat tweaks its schedule
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
ホノルルの鉄道計画は,米国全体でみても優先度が高いという話.
March 28, 2008 Rail transit gets $900M promise
(The Honolulu Star-Bulletin ニュースへのリンク)
ハワイ大学の教授らが研究結果を発表していました.
March 26, 2008 UH professor offers alternatives to rail system
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
その中に,パールハーバー(Pearl Harbor)を短路するトンネルを掘れば,
エバ(Ewa)地区からホノルル国際空港近くまで,パールハーバーを大回り
する現在の一時間以上の所要時間が,十分程度に短縮できるというものも
あります.ザ・ボートでは,多少区間が異なりますが,やはり一時間近く
掛かっています.
関連過去ログ: 2007/9/20 ザ・ボート 9/17デビュー
前回,ザ・ボート(TheBoat)は通勤用に特化されているので,観光客の
利用には不向きと書きましたが,その後,回送便も客扱いされるように
なったらしく,アロハタワーからの往復利用も可能になっています.
公式サイトにある新しいダイヤでは,わざわざカメラ印のアイコンをつけ
観光客向けにアピールしているように見えます.
ちなみに,船内客室では無料の無線LANも使えますし,一部の座席近く
には,電源コンセントもありました.軽食なども船内で購入可能です.
ザ・ボート体験モデルルート?? (平日限定)
朝一番のアロハタワー発6:35のザ・ボートに乗船すると,とんぼ返りで
9時にはアロハタワーに戻ってくることができます.往復で$4になる船旅
は,時期によってはサンライズ・クルーズになるでしょう.
アロハタワーまでも,ワイキキから路線バス=ザ・バス(TheBus)で,出航
時間までにたどり着くことができます.乗継券を使えば,ザ・ボートの
運賃支払いは不要です.
ザ・ボートをカラエロア(Kalaeloa)で下船しても,接続するバスでカポ
レイ・トランジットセンター(Kapolei Transit Center)まで行き,そこで
マカハから来るエキスプレスバス(CountryExpress!)のC系統(Route C)に
乗り継げば,アラモアナに9時前後には戻ってくることが可能です.
こちらも乗継券を利用して往復4ドルで済みます.
順調に行けば乗り継げる8時にカポレイを出発するエキスプレスバスは,
ホノルルに向かうハイウェイH-1で,対向車線2つをつぶして設けられる
可動中央分離帯で仕切られたジッパーレーン(Zipper lane)を走ります.
その時間には本線でも比較的車が流れていますが,ジッパーレーンは3人
以上乗車している車両か,ハイウェイ経由の路線バスだけが走行を許さ
れてる車線ですので,空いています.
左: 日の出前のアロハタワーの桟橋に到着したザ・ボート,朝の第一便.
右: 出航直後の日の出.ワイキキとダイヤモンドヘッドがシルエットに.
左: 船旅も終盤,マカハの山々とコオリナリゾートを望む海上をゆく.
右: カラエロアの桟橋で,手前の三角帽の屋根がバス停.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年03月21日
【ホノルル】鉄道かバスか,ふりだしに?
ハワイ州オアフ島の道路渋滞緩和対策として,約38億ドルを投じて建設が
決まっている大量輸送機関は,高架上を走ることだけが決まっているもの
の,鉄車輪(と鉄軌道)かゴムタイヤ(と舗装路面)か,はたまたタイヤなし
(磁気浮上式)にするかのモードが,依然決まっていません.
五人の専門家からなる委員会が,2008年2月に鉄道方式を市に推薦した
ものの,それを受けて3/19に開催された市議会の決議では,他の方式も
引き続き検討という結果が出てしまいました.
委員会の推薦があり,また,1992年以降の米国で連邦政府が資金を出した
62の公共交通事業のうち九割を超える56が鉄道を選んでいることを挙げ,
鉄道を推す市長は,今回で決まらなかったことに失望の色を隠せません.
他のモードが生き残った理由の一つには,鉄道の騒音が一番高いと評価
されたことがあります.早朝から深夜まで,ひっきりなしに鉄道が走った
場合,高速走行する高架線の周辺は,土地の価値が下がるという懸念が
示されています.
カポレイ地区から,ワイキキに近くショッピングセンターでも知られる
アラモアナ地区まで,約20マイル(約32キロ)に及ぶ路線は,2009年着工と
最初の区間の開業を2012年に,アラモアナまでの到達は2017年に行いたい
とされてきました.モード決定は,早くても4月に予定される次の市議会
までありません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
March 20, 2008 Council to rethink transit options
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
March 20, 2008 Council expands transit options
(The Honolulu Star-Bulletin ニュースへのリンク)
選任された五人の専門家による委員会は,鉄道方式が一番信頼性があり,
費用対効果も高いとして推薦しましたが,一方で一番うるさい方式である
ともしていました.それを取り上げた記事が,今月中旬に出ています.
March 11, 2008 Steel rail transit costs less, but it's noisier
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
FTAの情報によれば,鉄道方式の騒音源は,鉄製車輪と鉄製レールの相互
作用,車輪のきしみ,モータなどの制御装置やブレーキ関連装置,空冷
ファンなどとされ,列車の速度や長さにより騒音が大きくなることも紹介
しています.
また,鉄道線から50フィート(約15.2m)離れた場所の騒音は75デシベル
とみられること,同じ音量は5フィート(約1.5m)離れた電気掃除機や,
5千フィート(約1.52km)先の航空機で測定されるともあります.記事に
ある図では,50フィート(約15.2m)離れた加速中のバスが75デシベルで
あるかのようになっていますが,後に83デシベルに訂正されました.
ところで,生き残った候補の一つAdvanced Public Transport Systemsが
オアフ島で導入を目指すゴムタイヤ式トラムのフィリアス(Phileas)は,
フランス北部のドゥエ(Douai)で運転が予定されています.その第一号の
車両が2月末にドゥエに到着,その翌週から試運転が始まるという報道が
出ていました.
01.03.2008 Une rame du tram est arrivée à Douai pour sa période
d'essais (La Voix Eco ニュースへのリンク)
関連過去ログ:
2008/2/23 鉄道かバスか,委員推薦決まる
2008/1/31 トランジットの車両候補出揃う
2008/1/02 鉄道かバスかの続編
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
決まっている大量輸送機関は,高架上を走ることだけが決まっているもの
の,鉄車輪(と鉄軌道)かゴムタイヤ(と舗装路面)か,はたまたタイヤなし
(磁気浮上式)にするかのモードが,依然決まっていません.
五人の専門家からなる委員会が,2008年2月に鉄道方式を市に推薦した
ものの,それを受けて3/19に開催された市議会の決議では,他の方式も
引き続き検討という結果が出てしまいました.
委員会の推薦があり,また,1992年以降の米国で連邦政府が資金を出した
62の公共交通事業のうち九割を超える56が鉄道を選んでいることを挙げ,
鉄道を推す市長は,今回で決まらなかったことに失望の色を隠せません.
他のモードが生き残った理由の一つには,鉄道の騒音が一番高いと評価
されたことがあります.早朝から深夜まで,ひっきりなしに鉄道が走った
場合,高速走行する高架線の周辺は,土地の価値が下がるという懸念が
示されています.
カポレイ地区から,ワイキキに近くショッピングセンターでも知られる
アラモアナ地区まで,約20マイル(約32キロ)に及ぶ路線は,2009年着工と
最初の区間の開業を2012年に,アラモアナまでの到達は2017年に行いたい
とされてきました.モード決定は,早くても4月に予定される次の市議会
までありません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
March 20, 2008 Council to rethink transit options
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
March 20, 2008 Council expands transit options
(The Honolulu Star-Bulletin ニュースへのリンク)
選任された五人の専門家による委員会は,鉄道方式が一番信頼性があり,
費用対効果も高いとして推薦しましたが,一方で一番うるさい方式である
ともしていました.それを取り上げた記事が,今月中旬に出ています.
March 11, 2008 Steel rail transit costs less, but it's noisier
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
FTAの情報によれば,鉄道方式の騒音源は,鉄製車輪と鉄製レールの相互
作用,車輪のきしみ,モータなどの制御装置やブレーキ関連装置,空冷
ファンなどとされ,列車の速度や長さにより騒音が大きくなることも紹介
しています.
また,鉄道線から50フィート(約15.2m)離れた場所の騒音は75デシベル
とみられること,同じ音量は5フィート(約1.5m)離れた電気掃除機や,
5千フィート(約1.52km)先の航空機で測定されるともあります.記事に
ある図では,50フィート(約15.2m)離れた加速中のバスが75デシベルで
あるかのようになっていますが,後に83デシベルに訂正されました.
ところで,生き残った候補の一つAdvanced Public Transport Systemsが
オアフ島で導入を目指すゴムタイヤ式トラムのフィリアス(Phileas)は,
フランス北部のドゥエ(Douai)で運転が予定されています.その第一号の
車両が2月末にドゥエに到着,その翌週から試運転が始まるという報道が
出ていました.
01.03.2008 Une rame du tram est arrivée à Douai pour sa période
d'essais (La Voix Eco ニュースへのリンク)
関連過去ログ:
2008/2/23 鉄道かバスか,委員推薦決まる
2008/1/31 トランジットの車両候補出揃う
2008/1/02 鉄道かバスかの続編
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年02月24日
【ロサンゼルス】クレンショウ新線の路線案
ロサンゼルスでは,市長が先頭に立って地下鉄(パープルライン)を海まで
届かせようと話題になっていますが,ロサンゼルス郡のMetro(LACMTA)
は,長年懸案となっていたライトレール新線の基礎固めを行っています.
このたび沿線住民への説明会の中で,その路線案が提示されました.
LACMTA: Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority
計画中のライトレールは,現在建設中のライトレール,エキスポライン
(Expo Line)と,1995年に開業のライトレール,グリーンライン(Green
Line)を結ぶ,南北方向の路線です.
LA南西部のクレンショウ(Crenshaw)地区を通ることや,エキスポラインと
クレンショウ通り(Crenshaw Boulevard)の交差点から分かれるため,一部
メディアはクレンショウ・ライン(Crenshaw line)と呼んでいます.
クレンショー大通りには,かつてロサンゼルス市に網の目のように路線を
張り巡らしていた路面電車も,一部を通っていたそうです.
今回Metroが提示した路線案では,その区間も踏襲しながら,途中から
貨物鉄道の線路を利用して人口11万余のイングルウッド市(Inglewood)に
入っていきます.そして,その貨物線に沿いイングルウッドの工業地帯を
南西方向に走り抜け,LAX(ロサンゼルス国際空港)の近くで進路を再び
南に転じ,グリーンラインのAviation/LAX駅に到達するというものです.
(LACMTAのサイトに検討対象地区の地図があります)
LAXのそばを通ることから,空港への連絡施設も検討されていますが,
それは当局のLAWA次第ということになりそうです.
LAWA: Los Angeles World Airports
グリーンラインはほぼ全線が高架ですが,Aviation/LAX駅には分岐線の
準備工事がされています.それを使いエキスポラインとグリーンラインの
相互乗り入れも考えられている模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
02/21/2008 Crenshaw light-rail route picked
(Daily Breeze ニュースへのリンク)
Metroにとっては,路線案を公開することで住民や沿線自治体の反応を
見る狙いがありましたが,人の流れにあっていないとか,人口密集地や
商業地を通らないことから,芳しい反応ではなかったとLAタイムス紙は
伝えています.グリーンラインの再来というわけです.
February 23, 2008 New rail line will tie into where?
(Los Angeles Times ニュースへのリンク)
下記ページ内のProject Areaに,想定されている路線が描かれた地図への
リンクがあります.
Overview Crenshaw/Prairie Transit Corridor
(Metro 公式サイトへのリンク)
こちらは,ライトレールのゴールドライン延伸の話題です.地下鉄を海岸
(サンタモニカ)まで伸ばす計画に予算を持っていかれると,実現の望みが
薄くなります.
02/22/2008 Extended Gold Line discussed at conference
(San Gabriel Valley Tribune ニュースへのリンク)
LAタイムス紙の記事の最後にあるように,仮称クレンショウ・ラインも,
地下鉄のサンタモニカ(Santa Monica)延長やゴールドラインの延長も,
どれも財源が確保されているわけではありません.今後何らかの資金が
使えるとなった時,どの路線が優先かの駆け引きが激しくなりそうです.
関連過去ログ:
2007/11/04 地下鉄を海への第二案浮上
2007/10/06 【LA】ゴールドラインをオンタリオ空港へ?
2006/6/05 【LAX】LRTグリーンライン乗入れは如何に?
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
届かせようと話題になっていますが,ロサンゼルス郡のMetro(LACMTA)
は,長年懸案となっていたライトレール新線の基礎固めを行っています.
このたび沿線住民への説明会の中で,その路線案が提示されました.
LACMTA: Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority
計画中のライトレールは,現在建設中のライトレール,エキスポライン
(Expo Line)と,1995年に開業のライトレール,グリーンライン(Green
Line)を結ぶ,南北方向の路線です.
LA南西部のクレンショウ(Crenshaw)地区を通ることや,エキスポラインと
クレンショウ通り(Crenshaw Boulevard)の交差点から分かれるため,一部
メディアはクレンショウ・ライン(Crenshaw line)と呼んでいます.
クレンショー大通りには,かつてロサンゼルス市に網の目のように路線を
張り巡らしていた路面電車も,一部を通っていたそうです.
今回Metroが提示した路線案では,その区間も踏襲しながら,途中から
貨物鉄道の線路を利用して人口11万余のイングルウッド市(Inglewood)に
入っていきます.そして,その貨物線に沿いイングルウッドの工業地帯を
南西方向に走り抜け,LAX(ロサンゼルス国際空港)の近くで進路を再び
南に転じ,グリーンラインのAviation/LAX駅に到達するというものです.
(LACMTAのサイトに検討対象地区の地図があります)
LAXのそばを通ることから,空港への連絡施設も検討されていますが,
それは当局のLAWA次第ということになりそうです.
LAWA: Los Angeles World Airports
グリーンラインはほぼ全線が高架ですが,Aviation/LAX駅には分岐線の
準備工事がされています.それを使いエキスポラインとグリーンラインの
相互乗り入れも考えられている模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
02/21/2008 Crenshaw light-rail route picked
(Daily Breeze ニュースへのリンク)
Metroにとっては,路線案を公開することで住民や沿線自治体の反応を
見る狙いがありましたが,人の流れにあっていないとか,人口密集地や
商業地を通らないことから,芳しい反応ではなかったとLAタイムス紙は
伝えています.グリーンラインの再来というわけです.
February 23, 2008 New rail line will tie into where?
(Los Angeles Times ニュースへのリンク)
下記ページ内のProject Areaに,想定されている路線が描かれた地図への
リンクがあります.
Overview Crenshaw/Prairie Transit Corridor
(Metro 公式サイトへのリンク)
こちらは,ライトレールのゴールドライン延伸の話題です.地下鉄を海岸
(サンタモニカ)まで伸ばす計画に予算を持っていかれると,実現の望みが
薄くなります.
02/22/2008 Extended Gold Line discussed at conference
(San Gabriel Valley Tribune ニュースへのリンク)
LAタイムス紙の記事の最後にあるように,仮称クレンショウ・ラインも,
地下鉄のサンタモニカ(Santa Monica)延長やゴールドラインの延長も,
どれも財源が確保されているわけではありません.今後何らかの資金が
使えるとなった時,どの路線が優先かの駆け引きが激しくなりそうです.
関連過去ログ:
2007/11/04 地下鉄を海への第二案浮上
2007/10/06 【LA】ゴールドラインをオンタリオ空港へ?
2006/6/05 【LAX】LRTグリーンライン乗入れは如何に?
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年02月23日
【ホノルル】鉄道かバスか,委員推薦決まる
約38億ドルを投じ,渋滞緩和策の切り札として,ハワイ州オアフ島で計画
されている高架大量輸送機関に用いられるのは,選ばれた五人の専門家の
委員会での投票の結果,鉄道がふさわしいということになり,その結果が
市議会に推薦されました.
先週金曜(2/15)に初顔合わせしたばかりの五人の委員は,議論を交わす
時間もない短期間での選考を懸念する委員がいたものの,2/22に結論を
出すと伝えられていました.
その2/22の委員会では四人が鉄道を推し,一人はゴムタイヤ式でした.
この結果はホノルルの市議会(Honolulu City Council)に送られ,最後は
市議会が鉄道かバス(ゴムタイヤ式交通機関)かの決定を下すことになり
ますが,市長は委員会の推薦を市議会は受け入れるべきとしています.
市長自身は鉄道派でした.
鉄道には5つの業者が挙がっています.アルストム(Alstom Transport),
アンサルドブレダ(Ansaldobreda),ボンバルディア(Bombardier),日本の
三菱住友(Mitsubishi-Sumitomo),シーメンス(Siemens Transportation)
ですが,どこになるか少なくともこの1年以内は決まらないようです.
ホノルル市長は2009年には着工にこぎつけ,第一期区間は2012年には開業
させたいとしています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
February 22, 2008 Steel wheels selected for Honolulu transit system
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
February 22, 2008 Transit panel chooses steel wheel technology
for mass transit
(Honolulu Star-Bulletin ニュースへのリンク)
五人の委員の名前や,初会合した時の模様は,先週報じられていました.
February 16, 2008 Transit-system choice expected to be made Friday
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
Feb 15, 2008 Transit Experts To Pick Technology
(KHON-TV Honolulu ニュースへのリンク)
五人目の委員は,先に選考された四人の手によって選ばれていますが,
先ごろ地域初のライトレールが開業したシャーロットのCATSで責任者を
務め,ライトレール開業後に勇退していた人です.
関連過去ログ:
2008/1/31 トランジットの車両候補出揃う
2008/1/02 鉄道かバスかの続編
2007/2/01 市長の鉄道路線案かたまる
2007/1/02 鉄道かバスか2007年中に決める
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
されている高架大量輸送機関に用いられるのは,選ばれた五人の専門家の
委員会での投票の結果,鉄道がふさわしいということになり,その結果が
市議会に推薦されました.
先週金曜(2/15)に初顔合わせしたばかりの五人の委員は,議論を交わす
時間もない短期間での選考を懸念する委員がいたものの,2/22に結論を
出すと伝えられていました.
その2/22の委員会では四人が鉄道を推し,一人はゴムタイヤ式でした.
この結果はホノルルの市議会(Honolulu City Council)に送られ,最後は
市議会が鉄道かバス(ゴムタイヤ式交通機関)かの決定を下すことになり
ますが,市長は委員会の推薦を市議会は受け入れるべきとしています.
市長自身は鉄道派でした.
鉄道には5つの業者が挙がっています.アルストム(Alstom Transport),
アンサルドブレダ(Ansaldobreda),ボンバルディア(Bombardier),日本の
三菱住友(Mitsubishi-Sumitomo),シーメンス(Siemens Transportation)
ですが,どこになるか少なくともこの1年以内は決まらないようです.
ホノルル市長は2009年には着工にこぎつけ,第一期区間は2012年には開業
させたいとしています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
February 22, 2008 Steel wheels selected for Honolulu transit system
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
February 22, 2008 Transit panel chooses steel wheel technology
for mass transit
(Honolulu Star-Bulletin ニュースへのリンク)
五人の委員の名前や,初会合した時の模様は,先週報じられていました.
February 16, 2008 Transit-system choice expected to be made Friday
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
Feb 15, 2008 Transit Experts To Pick Technology
(KHON-TV Honolulu ニュースへのリンク)
五人目の委員は,先に選考された四人の手によって選ばれていますが,
先ごろ地域初のライトレールが開業したシャーロットのCATSで責任者を
務め,ライトレール開業後に勇退していた人です.
関連過去ログ:
2008/1/31 トランジットの車両候補出揃う
2008/1/02 鉄道かバスかの続編
2007/2/01 市長の鉄道路線案かたまる
2007/1/02 鉄道かバスか2007年中に決める
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年01月31日
【ホノルル】トランジットの車両候補出揃う
ハワイ州オアフ島のホノルルで大量輸送機関導入計画が進行中ですが,
高架の専用軌道か専用道路で進められることだけが決まり,そこに鉄道を
走らせるのか,ゴムタイヤ式の乗り物になるのか,その行方は専門家らで
構成される委員会が市議会に推薦し,市議会が決定を下すことになって
います.その乗り物候補を提供する会社名が発表されました.
大きく分けて,輸送機関の種類は4つになります.
コンクリート路面上をゴムタイヤで走る乗り物,
レールの上を鉄車輪で走る乗り物,
磁気浮上式の乗り物,
モノレール,
という四種類です.この中でゴムタイヤは四社が名乗りをあげています.
ゴムタイヤ式トラムのフィリアス(Phileas)を擁するAdvanced Public
Transport Systems,トランスロール(Translohr)に,新交通システムの
仲間とも言えるVALのシーメンス(Siemens Transportation)と,日本から
IHI Corp.も名乗りを上げています.
レール上の鉄車輪,すなわち鉄道では,アルストム(Alstom Transport),
ボンバルディア(Bombardier),シーメンス(Siemens Transportation),
アンサルドブレダ(Ansaldobreda)などに加えて,ドバイでの実績がある
と紹介された日本のMitsubishi-Sumitomoを入れた五社です.
その他に,磁気浮上式鉄道は日本のMitsubishi-Itochuが,モノレールも
Hitachi Americaとなっています.
数十億ドルとされる計画の要となる車両は,5人の委員により2月末までに
市議会に推薦されることになっています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
January 30, 2008 Hawaii transit bids in
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
January 30, 2008 12 proposals submitted for transit system
(Honolulu Star-Bulletin ニュースへのリンク)
Honolulu Advertiser紙のページに掲載されている各モードの代表的な
写真が並んだ画像は,その日の同紙の第一面を飾っています.タイトル
にはゴム,スチール,マグネットからの選択とありました.
関連過去ログ: 2008/1/02 鉄道かバスかの続編
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
高架の専用軌道か専用道路で進められることだけが決まり,そこに鉄道を
走らせるのか,ゴムタイヤ式の乗り物になるのか,その行方は専門家らで
構成される委員会が市議会に推薦し,市議会が決定を下すことになって
います.その乗り物候補を提供する会社名が発表されました.
大きく分けて,輸送機関の種類は4つになります.
コンクリート路面上をゴムタイヤで走る乗り物,
レールの上を鉄車輪で走る乗り物,
磁気浮上式の乗り物,
モノレール,
という四種類です.この中でゴムタイヤは四社が名乗りをあげています.
ゴムタイヤ式トラムのフィリアス(Phileas)を擁するAdvanced Public
Transport Systems,トランスロール(Translohr)に,新交通システムの
仲間とも言えるVALのシーメンス(Siemens Transportation)と,日本から
IHI Corp.も名乗りを上げています.
レール上の鉄車輪,すなわち鉄道では,アルストム(Alstom Transport),
ボンバルディア(Bombardier),シーメンス(Siemens Transportation),
アンサルドブレダ(Ansaldobreda)などに加えて,ドバイでの実績がある
と紹介された日本のMitsubishi-Sumitomoを入れた五社です.
その他に,磁気浮上式鉄道は日本のMitsubishi-Itochuが,モノレールも
Hitachi Americaとなっています.
数十億ドルとされる計画の要となる車両は,5人の委員により2月末までに
市議会に推薦されることになっています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
January 30, 2008 Hawaii transit bids in
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
January 30, 2008 12 proposals submitted for transit system
(Honolulu Star-Bulletin ニュースへのリンク)
Honolulu Advertiser紙のページに掲載されている各モードの代表的な
写真が並んだ画像は,その日の同紙の第一面を飾っています.タイトル
にはゴム,スチール,マグネットからの選択とありました.
関連過去ログ: 2008/1/02 鉄道かバスかの続編
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年01月27日
【ロサンゼルス】地下鉄改札設置計画ほか
米国で唯一,改札がない地下鉄とされるロサンゼルスのレッドラインも,
とうとうホームに行き着く前に自動改札機が導入される方向で動いている
ようです.LACMTAでは,地下鉄だけでなくライトレールの主要駅にも,
自動改札機などのゲートを設置する計画が,LACMTA内部で着々と進行して
いました.
LACMTA: Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority
昨年10月の調査結果で,平均5%の利用客が切符を持っていなかったことが
判明,それによる年間550万ドルとも同677万ドルとされる損失を今後は
防ぐべく,地下鉄レッドラインの全駅と,ブルー,グリーン,ゴールドの
各ライトレール路線にも,合計275のゲートを導入する計画は,昨年11月
下旬以降,LACMTAの理事会や委員会などで次々と承認されてきました.
ゲート設置に掛かる費用とその維持費は,報道により数値が異なるのです
が,導入には3千万ドルから5640万ドルとされ,維持費は年間百万ドル
から1220万ドルと開きがあります.数字の取り方の基準が異なるのかも
しれません.
これでこれまで不正乗車により取りこぼしていた分を徴収するほかにも,
7百万ドルかかる切符検査員の経費も減らすことが出来ると考えられて
いる模様です.
検索できる最新の報道によれば,1/17に委員会があり,そこで満場一致で
承認されたことが伝えられています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
January 17, 2008 MTA Closer To Installing Subway Gates
(NBC4 Los Angeles ニュースへのリンク)
この記事によれば,1/24開催の定例理事会でも投票にかけられているはず
ですが,改札導入は既定路線と見なされているのか,結果を伝える記事は
見つかっていません.
昨年12月には,東海岸からニューヨークタイムス紙が報じていました.
December 3, 2007 An End to the Free Ride on Trains in Los Angeles
(The New York Times ニュースへのリンク)
自動改札機のメーカは,LACMTAに券売機などを納入している会社(Cubic
Transportation Systems)に決まっています.
関連過去ログ:
2007/10/27 切符不所持は5%から10%も
2006/2/26 地下鉄に改札設置か?
1/24に行われた定例理事会の投票で報じられている中には,以前紹介の
ライトレール,ゴールドラインの延長計画が先送りになりそうだという
記事がありました.(現在建設中の延長とは反対の方向の分です)
01/24/2008 Setback for Gold Line extension
(San Gabriel Valley Tribune ニュースへのリンク)
優先順位が下げられた模様で,順調に運んでいれば年末にも着工している
ところを,正式決定ではありませんが,早くても2009年末着工にずれ込む
可能性が高そうです.
関連過去ログ: 2007/10/06 【LA】ゴールドラインをオンタリオ空港へ?
その他,ロサンゼルスとサンディエゴの間にあるオーシャンサイドからの
ディーゼルカーによるライトレールが,形式的には昨年12月下旬に開業
していますが,旅客営業が開始されていなかった件で,当初の1/13予定は
当局(PUC)の安全検査を通らずに延期,その後に設定された1/27予定も,
更に先送りされて,次の予定日は3/09になるという報道もありました.
途中駅の一つで,最初の計画から長くなったディーゼルカーにあわせて
設計し直したはずのプラットホームが,まだ調整が足りなかったことが
判明し,作り直すことにしたためです.3/09に旅客営業を開始した後も,
その駅だけは乗降できずに,再建予定の晩春までシャトルバスで乗降客を
輸送する模様です.
January 25, 2008 Sprinter start delayed until March
(North County Times ニュースへのリンク)
26. Januar 2008 Sprinter's start date postponed to March
(The San Diego Union Tribune ニュースへのリンク)
関連過去ログ: 2007/12/30 【SPRINTER】開業(旅客営業は1/13から)ほか
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
とうとうホームに行き着く前に自動改札機が導入される方向で動いている
ようです.LACMTAでは,地下鉄だけでなくライトレールの主要駅にも,
自動改札機などのゲートを設置する計画が,LACMTA内部で着々と進行して
いました.
LACMTA: Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority
昨年10月の調査結果で,平均5%の利用客が切符を持っていなかったことが
判明,それによる年間550万ドルとも同677万ドルとされる損失を今後は
防ぐべく,地下鉄レッドラインの全駅と,ブルー,グリーン,ゴールドの
各ライトレール路線にも,合計275のゲートを導入する計画は,昨年11月
下旬以降,LACMTAの理事会や委員会などで次々と承認されてきました.
ゲート設置に掛かる費用とその維持費は,報道により数値が異なるのです
が,導入には3千万ドルから5640万ドルとされ,維持費は年間百万ドル
から1220万ドルと開きがあります.数字の取り方の基準が異なるのかも
しれません.
これでこれまで不正乗車により取りこぼしていた分を徴収するほかにも,
7百万ドルかかる切符検査員の経費も減らすことが出来ると考えられて
いる模様です.
検索できる最新の報道によれば,1/17に委員会があり,そこで満場一致で
承認されたことが伝えられています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
January 17, 2008 MTA Closer To Installing Subway Gates
(NBC4 Los Angeles ニュースへのリンク)
この記事によれば,1/24開催の定例理事会でも投票にかけられているはず
ですが,改札導入は既定路線と見なされているのか,結果を伝える記事は
見つかっていません.
昨年12月には,東海岸からニューヨークタイムス紙が報じていました.
December 3, 2007 An End to the Free Ride on Trains in Los Angeles
(The New York Times ニュースへのリンク)
自動改札機のメーカは,LACMTAに券売機などを納入している会社(Cubic
Transportation Systems)に決まっています.
関連過去ログ:
2007/10/27 切符不所持は5%から10%も
2006/2/26 地下鉄に改札設置か?
1/24に行われた定例理事会の投票で報じられている中には,以前紹介の
ライトレール,ゴールドラインの延長計画が先送りになりそうだという
記事がありました.(現在建設中の延長とは反対の方向の分です)
01/24/2008 Setback for Gold Line extension
(San Gabriel Valley Tribune ニュースへのリンク)
優先順位が下げられた模様で,順調に運んでいれば年末にも着工している
ところを,正式決定ではありませんが,早くても2009年末着工にずれ込む
可能性が高そうです.
関連過去ログ: 2007/10/06 【LA】ゴールドラインをオンタリオ空港へ?
その他,ロサンゼルスとサンディエゴの間にあるオーシャンサイドからの
ディーゼルカーによるライトレールが,形式的には昨年12月下旬に開業
していますが,旅客営業が開始されていなかった件で,当初の1/13予定は
当局(PUC)の安全検査を通らずに延期,その後に設定された1/27予定も,
更に先送りされて,次の予定日は3/09になるという報道もありました.
途中駅の一つで,最初の計画から長くなったディーゼルカーにあわせて
設計し直したはずのプラットホームが,まだ調整が足りなかったことが
判明し,作り直すことにしたためです.3/09に旅客営業を開始した後も,
その駅だけは乗降できずに,再建予定の晩春までシャトルバスで乗降客を
輸送する模様です.
January 25, 2008 Sprinter start delayed until March
(North County Times ニュースへのリンク)
26. Januar 2008 Sprinter's start date postponed to March
(The San Diego Union Tribune ニュースへのリンク)
関連過去ログ: 2007/12/30 【SPRINTER】開業(旅客営業は1/13から)ほか
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年01月02日
【ホノルル】鉄道かバスかの続編
ハワイ州オアフ島のホノルルで,渋滞緩和策の切り札となる大量輸送機関
導入計画が,高架の専用軌道か専用道路で進められることになり,鉄道に
するかバスになるか,その高架橋を走る車両の選択を2007年中に決めると
報道されたことを一年前に紹介していました.その期限は過ぎましたが,
いまだ鉄道ともバスとも決まっていません.
そのあたりの状況がどうなっているかは後述するとして,今年2008年の
新年最初の紙面には,ローカルニュースの中に高架鉄道反対という記事が
出ていました.
モノレールや浮上式を含む鉄道か,それともBRT(bus rapid transit)など
バスになるかは別として,いずれのモードになった場合でも,LPAでは
高架橋を走ることが暗黙の了解になっていました.しかし,米国建築者
協会(AIA)ホノルル支部は,高架は都市環境に障害を生み,景観を損ねる
という理由で,深い懸念を市長に書簡で送っていたそうです.
LPA: Locally Preferred Alternative
AIA: American Institute of Architects
AIAは計画そのものは支持しています.ただ,地上走行のライトレールの
ほうが建設費は安く済み,公共交通志向型の開発(TOD)を促進させると
考えているのです.TOD: Transit Oriented Development
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
January 1, 2008 Hawaii architects oppose elevated rail
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
AIAは,2006年12月に市のLPAが承認された直後にも,高架橋は地域を二分
することになり,ボストンの例を引き合いに懸念を表していました.
この時AIAは高架の代わりにダウンタウンでは地下走行を提案し,市は
これに対して予算上無理と応えています.
February 23, 2007 Mass-transit design concerns local architects
(Pacific Business News ニュースへのリンク)
懸案の鉄道かバスかのモード決定は,関連企業の思惑も絡むロビー活動や
政治的影響を排除するため,五人の専門家らで構成される委員会を結成
して,そこで決めることになりました.
しかし,その五人の委員を決めるのに手間取っています.16名のリストの
中から市長が二人を選び,二名の市議会議員がおのおの一人ずつを選考,
残る一人は選ばれた四人の委員が指名するようですが,候補者の詳細が
明らかではないことを理由に,12月の市議会では先送りされました.
December 12, 2007 Transit plan stalled on concerns about expert panel
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
市長は高架鉄道を推しています.市議会の中には,欧州へ視察に行って
Phileasを推薦する議員らもいます.2007年8月にはプレゼンテーションが
行われていました.Phileas(フィリアス)とは,オランダ企業が開発した
ゴムタイヤ式トラムの仲間ですが,磁気式ガイドウェイを利用するため,
専用軌道でも鉄製のレール敷設は不要です.
下記リンク先は2007年8月時点の記事で,地図も掲載された計画概要や
今後の予定などを知ることができます.
August 12, 2007 Honolulu transit plan approaches fast track
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
現市長提案のライトレール案のページ: Mayor's Rail Transit Report
(The City and County of Honolulu 公式サイトへのリンク)
ホノルルでは渋滞で無駄に消費された燃料代をドライバー数で割ると,
一人あたり換算で年間$434を払っていることになるそうで,これは全米
85の都市圏の中でも51番目に悪い数字です.
オアフ島 大量輸送機関関連 過去ログ :
2007/3/05 ルート案から空港が外される
2007/2/01 市長の鉄道路線案かたまる
2007/1/02 鉄道かバスか2007年中に決める
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
導入計画が,高架の専用軌道か専用道路で進められることになり,鉄道に
するかバスになるか,その高架橋を走る車両の選択を2007年中に決めると
報道されたことを一年前に紹介していました.その期限は過ぎましたが,
いまだ鉄道ともバスとも決まっていません.
そのあたりの状況がどうなっているかは後述するとして,今年2008年の
新年最初の紙面には,ローカルニュースの中に高架鉄道反対という記事が
出ていました.
モノレールや浮上式を含む鉄道か,それともBRT(bus rapid transit)など
バスになるかは別として,いずれのモードになった場合でも,LPAでは
高架橋を走ることが暗黙の了解になっていました.しかし,米国建築者
協会(AIA)ホノルル支部は,高架は都市環境に障害を生み,景観を損ねる
という理由で,深い懸念を市長に書簡で送っていたそうです.
LPA: Locally Preferred Alternative
AIA: American Institute of Architects
AIAは計画そのものは支持しています.ただ,地上走行のライトレールの
ほうが建設費は安く済み,公共交通志向型の開発(TOD)を促進させると
考えているのです.TOD: Transit Oriented Development
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
January 1, 2008 Hawaii architects oppose elevated rail
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
AIAは,2006年12月に市のLPAが承認された直後にも,高架橋は地域を二分
することになり,ボストンの例を引き合いに懸念を表していました.
この時AIAは高架の代わりにダウンタウンでは地下走行を提案し,市は
これに対して予算上無理と応えています.
February 23, 2007 Mass-transit design concerns local architects
(Pacific Business News ニュースへのリンク)
懸案の鉄道かバスかのモード決定は,関連企業の思惑も絡むロビー活動や
政治的影響を排除するため,五人の専門家らで構成される委員会を結成
して,そこで決めることになりました.
しかし,その五人の委員を決めるのに手間取っています.16名のリストの
中から市長が二人を選び,二名の市議会議員がおのおの一人ずつを選考,
残る一人は選ばれた四人の委員が指名するようですが,候補者の詳細が
明らかではないことを理由に,12月の市議会では先送りされました.
December 12, 2007 Transit plan stalled on concerns about expert panel
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
市長は高架鉄道を推しています.市議会の中には,欧州へ視察に行って
Phileasを推薦する議員らもいます.2007年8月にはプレゼンテーションが
行われていました.Phileas(フィリアス)とは,オランダ企業が開発した
ゴムタイヤ式トラムの仲間ですが,磁気式ガイドウェイを利用するため,
専用軌道でも鉄製のレール敷設は不要です.
下記リンク先は2007年8月時点の記事で,地図も掲載された計画概要や
今後の予定などを知ることができます.
August 12, 2007 Honolulu transit plan approaches fast track
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
現市長提案のライトレール案のページ: Mayor's Rail Transit Report
(The City and County of Honolulu 公式サイトへのリンク)
ホノルルでは渋滞で無駄に消費された燃料代をドライバー数で割ると,
一人あたり換算で年間$434を払っていることになるそうで,これは全米
85の都市圏の中でも51番目に悪い数字です.
オアフ島 大量輸送機関関連 過去ログ :
2007/3/05 ルート案から空港が外される
2007/2/01 市長の鉄道路線案かたまる
2007/1/02 鉄道かバスか2007年中に決める
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年12月30日
【SPRINTER】開業(旅客営業は1/13から)ほか
カルフォルニア州ロサンゼルス以南の最近の話題をいくつか.
貨物線を旅客鉄道に転用し,米国では珍しいディーゼルカーを走らせる
SPRINTERと命名された路線が,12/28開業式を迎えました.もっとも,
当日は式典と関係者など招待客だけを乗せた列車が走っただけで,一般
旅客が利用できる営業開始は1月になってからです.
場所は,ロサンゼルスとサンディエゴの間にあり,双方とコミューター
レール(ディーゼル機関車牽引の客車列車による通勤列車)で結ばれる,
太平洋岸に面した人口17万余のOceanside市から,内陸に向かって東の
同14万人余のEscondido市までの,約22マイル(約35キロ)の区間です.
そこを,ドイツ(シーメンス)製Desiroモデルのディーゼルカーが,53分を
かけて早朝4時台から夜は20時台まで,毎時30分間隔で走ります.夜は
早く,21時台に始発駅を出る列車はありません.
元々この計画は遅れていて,10月にも12月開業が危ぶまれていると紹介
していました.
過去ログ: 2007/10/05 【サンディエゴ】SPRINTER 12月開業も危い?
その後,11月の段階で開業式は12/28でも旅客営業は1/13になることが
明らかにされていました.全線通した通常速度での試運転の開始時期が,
大幅に遅れた影響を受けました.2008/1/13まで乗れないことが判明した
11月下旬の時点でも,まだ開始されていなかったのです.
併走するハイウェイの混雑緩和目的に計画が立てられてから二十年以上を
要し,1990年代当時の予算から最終的には八倍近い4億7700万ドルが投じ
られました.訴訟問題や環境問題への対応,物資と人件費の高騰などが
理由として挙げられています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
December 29, 2007 Oceanside-to-Escondido VIP ride goes smoothly
(San Diego Union Tribune ニュースへのリンク)
December 29, 2007 San Diego County light rail line christened
(Los Angeles Times ニュースへのリンク)
SPRINTERの詳細を記した記事は,数日前に出ていました.
December 24, 2007 Sprinter is finally ready to connect coast, inland
(San Diego Union Tribune ニュースへのリンク)
運営は,サンディエゴからのコミューターレールCOASTERと同じNCTDで,
運行はVeolia Transportationとなっています.
SPRINTER - Introduction
地図と時刻表へのリンク - Schedules & Maps
(NCTD 公式サイトへのリンク)
NCTD: North County Transit District
このSPRINTERは,ライトレールに分類されています.NCTDではそのように
記していますし,各メディアや英語版Wikipediaでも同様です.
一方,ロサンゼルスで現在建設中のライトレール,ゴールドラインでは
路面走行区間の商店主らが工事により打撃を受けていることを,先日の
LAタイムス紙が伝えていました.
2009年開通を目指して,イーストロサンゼルス市(East Los Angeles)に
向けた路線は,一部に地下区間があることから3年前に着工していました
が,路上を走る今回取り上げられた区間の着手は,1年前でした.
15ブロックに及ぶ沿線には129の商店があり,このうち115店がMTAからの
援助を受けています.それでも工事で人が寄り付かなくなった現状には
苦情の声をあげ,これまでなかったほどの人を連れてくるライトレールが
走り出すまで,地域が生き残れるか不安なようです.
December 27, 2007 Gold Line work upsets East L.A. merchants
(Los Angeles Times ニュースへのリンク)
最後は都市交通ではありませんが,アナハイム(Anaheim)からディズニー
ランド(Disneyland)のモノレール新車の話題が届いています.
12/20に,1959年の初代から数えて五代目?になるMark VIIが,園内に搬入
されたことが報じられていました.運転開始は2008年2月末だそうです.
December 20, 2007 New monorail arrives at Disneyland
(Orange County Register ニュースへのリンク)
December 20, 2007 Disneyland's New Monorail
(MousePlanet ニュースへのリンク)
どちらも画像が豊富に掲載されています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
貨物線を旅客鉄道に転用し,米国では珍しいディーゼルカーを走らせる
SPRINTERと命名された路線が,12/28開業式を迎えました.もっとも,
当日は式典と関係者など招待客だけを乗せた列車が走っただけで,一般
旅客が利用できる営業開始は1月になってからです.
場所は,ロサンゼルスとサンディエゴの間にあり,双方とコミューター
レール(ディーゼル機関車牽引の客車列車による通勤列車)で結ばれる,
太平洋岸に面した人口17万余のOceanside市から,内陸に向かって東の
同14万人余のEscondido市までの,約22マイル(約35キロ)の区間です.
そこを,ドイツ(シーメンス)製Desiroモデルのディーゼルカーが,53分を
かけて早朝4時台から夜は20時台まで,毎時30分間隔で走ります.夜は
早く,21時台に始発駅を出る列車はありません.
元々この計画は遅れていて,10月にも12月開業が危ぶまれていると紹介
していました.
過去ログ: 2007/10/05 【サンディエゴ】SPRINTER 12月開業も危い?
その後,11月の段階で開業式は12/28でも旅客営業は1/13になることが
明らかにされていました.全線通した通常速度での試運転の開始時期が,
大幅に遅れた影響を受けました.2008/1/13まで乗れないことが判明した
11月下旬の時点でも,まだ開始されていなかったのです.
併走するハイウェイの混雑緩和目的に計画が立てられてから二十年以上を
要し,1990年代当時の予算から最終的には八倍近い4億7700万ドルが投じ
られました.訴訟問題や環境問題への対応,物資と人件費の高騰などが
理由として挙げられています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
December 29, 2007 Oceanside-to-Escondido VIP ride goes smoothly
(San Diego Union Tribune ニュースへのリンク)
December 29, 2007 San Diego County light rail line christened
(Los Angeles Times ニュースへのリンク)
SPRINTERの詳細を記した記事は,数日前に出ていました.
December 24, 2007 Sprinter is finally ready to connect coast, inland
(San Diego Union Tribune ニュースへのリンク)
運営は,サンディエゴからのコミューターレールCOASTERと同じNCTDで,
運行はVeolia Transportationとなっています.
SPRINTER - Introduction
地図と時刻表へのリンク - Schedules & Maps
(NCTD 公式サイトへのリンク)
NCTD: North County Transit District
このSPRINTERは,ライトレールに分類されています.NCTDではそのように
記していますし,各メディアや英語版Wikipediaでも同様です.
一方,ロサンゼルスで現在建設中のライトレール,ゴールドラインでは
路面走行区間の商店主らが工事により打撃を受けていることを,先日の
LAタイムス紙が伝えていました.
2009年開通を目指して,イーストロサンゼルス市(East Los Angeles)に
向けた路線は,一部に地下区間があることから3年前に着工していました
が,路上を走る今回取り上げられた区間の着手は,1年前でした.
15ブロックに及ぶ沿線には129の商店があり,このうち115店がMTAからの
援助を受けています.それでも工事で人が寄り付かなくなった現状には
苦情の声をあげ,これまでなかったほどの人を連れてくるライトレールが
走り出すまで,地域が生き残れるか不安なようです.
December 27, 2007 Gold Line work upsets East L.A. merchants
(Los Angeles Times ニュースへのリンク)
最後は都市交通ではありませんが,アナハイム(Anaheim)からディズニー
ランド(Disneyland)のモノレール新車の話題が届いています.
12/20に,1959年の初代から数えて五代目?になるMark VIIが,園内に搬入
されたことが報じられていました.運転開始は2008年2月末だそうです.
December 20, 2007 New monorail arrives at Disneyland
(Orange County Register ニュースへのリンク)
December 20, 2007 Disneyland's New Monorail
(MousePlanet ニュースへのリンク)
どちらも画像が豊富に掲載されています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年11月14日
【サンディエゴ】ここでも銀行が運賃無料に
先週の話で恐縮ですが,サクラメントに続いてサンディエゴでも,銀行が
負担して,路線バスやトロリー(ライトレールのサンディエゴでの呼び名)
などの公共交通機関の運賃が,11/08には一日無料になっていました.
スポンサーは,サクラメントの時と同じWaMu(Washington Mutual)です.
このシアトルに本拠を構える米国最大の貯蓄貸付金融機関が,JDパワー
(J. D. Power and Associates)の実施した顧客満足度調査で,西部太平洋
地区が高い評価を出していたことへの謝恩です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
公式案内: MTS Users Ride for Free on November 8
(MTS 公式サイトへのリンク)
November 8, 2007 Bank will pay fares on buses, trolleys today
(San Diego Union Tribune ニュースへのリンク)
この記事によれば,10/25に実施されたサクラメントでは,利用者数が10%
から20%上昇したとの報告もあがっています.
また,サンディエゴ周辺の公共交通事業者のMTSに,WaMuは13万ドルを
支払ったそうで,これで現金運賃を無料化したことによる損失を補填する
ほか,イベントに参加したMTS職員の賃金も賄われるのだとか.
MTS: San Diego Metropolitan Transit System
MTSでは私企業が資金を提供して無料開放するのは初めての試みだった
そうです.平日の利用回数が平均27万5千(公式発表では25万人),運賃を
現金で支払っているのはこのうちの3割程度で,残りは月間パス(定期券)
などを利用しているそうです.
MTSの案内によれば,サンディエゴの他にもロサンゼルス郡内の一部の
バス路線(Glendale BeelineとLong Beach Transit)で,同様の無料開放が
行われた模様です.
関連過去ログ: 2007/10/25 【サクラメント】今度は銀行が運賃を無料に
余談になりますが,
先日,サンディエゴのトロリー(San Diego Trolley)の車両製造を扱って
いる会社名を,どこで調べられるかという問合せを受けていました.
こちらでは,そういった調べ物の際には,オンラインのフリー百科事典
ウィキペディア(Wikipedia)を多用しています.
その英語版で「San Diego Trolley」の項目を開けば,答えかヒントが
載っているでしょう.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
負担して,路線バスやトロリー(ライトレールのサンディエゴでの呼び名)
などの公共交通機関の運賃が,11/08には一日無料になっていました.
スポンサーは,サクラメントの時と同じWaMu(Washington Mutual)です.
このシアトルに本拠を構える米国最大の貯蓄貸付金融機関が,JDパワー
(J. D. Power and Associates)の実施した顧客満足度調査で,西部太平洋
地区が高い評価を出していたことへの謝恩です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
公式案内: MTS Users Ride for Free on November 8
(MTS 公式サイトへのリンク)
November 8, 2007 Bank will pay fares on buses, trolleys today
(San Diego Union Tribune ニュースへのリンク)
この記事によれば,10/25に実施されたサクラメントでは,利用者数が10%
から20%上昇したとの報告もあがっています.
また,サンディエゴ周辺の公共交通事業者のMTSに,WaMuは13万ドルを
支払ったそうで,これで現金運賃を無料化したことによる損失を補填する
ほか,イベントに参加したMTS職員の賃金も賄われるのだとか.
MTS: San Diego Metropolitan Transit System
MTSでは私企業が資金を提供して無料開放するのは初めての試みだった
そうです.平日の利用回数が平均27万5千(公式発表では25万人),運賃を
現金で支払っているのはこのうちの3割程度で,残りは月間パス(定期券)
などを利用しているそうです.
MTSの案内によれば,サンディエゴの他にもロサンゼルス郡内の一部の
バス路線(Glendale BeelineとLong Beach Transit)で,同様の無料開放が
行われた模様です.
関連過去ログ: 2007/10/25 【サクラメント】今度は銀行が運賃を無料に
余談になりますが,
先日,サンディエゴのトロリー(San Diego Trolley)の車両製造を扱って
いる会社名を,どこで調べられるかという問合せを受けていました.
こちらでは,そういった調べ物の際には,オンラインのフリー百科事典
ウィキペディア(Wikipedia)を多用しています.
その英語版で「San Diego Trolley」の項目を開けば,答えかヒントが
載っているでしょう.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年11月04日
【ロサンゼルス】地下鉄を海への第二案浮上
地下鉄を海へというのは,原文ではSubway to the Seaで,最近も実施
された,廃車した地下鉄車両を海に沈めて海洋生物の生育に役立てよう
というニューヨークの話ではありません.
また,ロサンゼルスには地下鉄が2系統あると書くと,以前からのレッド
ラインの他に新しく出来たのかと思われるかもしれませんが,2006年8月
まではレッドラインの一部だったウィルシャー通り(Wilshire Boulevard)
下の路線が独立して,パープルライン(Metro Purple Line)と名乗るよう
になったもので,今世紀に入ってから新しい路線が開通したわけでもあり
ません.
パープルラインは,単独の区間はわずかに2駅分しかなく,ユニオン駅
からウィルシャー/バーモント駅まではレッドラインと線路を共有して
います.1996年に開通したこの区間は,本来なら太平洋岸のサンタモニカ
まで延長される計画の一部でした.
1980年代その計画が浮上した際,ウィルシャー通り沿いの住民の強硬な
反対で,それは今のところ海岸への到達は実現していません.反対理由は
工事の影響を受けたくないということと,地下にメタンガス層があるため
危険だからというもので,工事中に爆発事故が起きていました.
それから二十年余が経ち,情勢も変わってきて今では反対も少なくなる
一方で,ウィルシャー通りは混雑の度合いを日に日に増していきました.
最近の調査では地下のメタンガスの心配もないと判明,地下鉄の建設を
禁止する法令も今年解除されることが議会を通過して,再び太平洋岸の
サンタモニカ市までの延長計画が現実味を増してきたところです.今年
10月には,地下鉄の建設運営を司るロサンゼルス郡のメトロが沿線地域で
住民への説明会を行っていました.
そんなさなか,最近の報道によればメトロ(LACMTA)は,サンタモニカまで
パープルラインでなく,代わりにレッドラインのハリウッド/ハイランド
(Hollywood/Highland)駅から西に路線を伸ばそうという新案を検討して
いることが明らかになりました.
ウィルシャー通りより北に位置するハリウッド(Hollywood)地区から,
サンタモニカ通り(Santa Monica Boulevard)の下を走り,ビバリーヒルズ
(Beverly Hills)地区を通って,そのまま南西のサンタモニカ市(Santa
Monica)に至るというルートです.
代案が浮上した背景には,パープルライン延長上のミッド・ウィルシャー
(Mid-Wilshire)地区の高級住宅街の一部には,地下鉄に反対する住民が
依然いること,反対にサンタモニカ通り沿いの住民は歓迎ムードである
ことなどが挙げられています.
ただし,パープルラインの西進案が完全に消滅したわけではありません.
ウィルシャー通りを走る路線バス利用状況が,新たに代案として浮上した
サンタモニカ通りの路線よりも,はるかに高いのです.パープルラインの
終点で接続して,ウィルシャー通り経由でサンタモニカを目指す路線バス
は,LAメトロの中で最も多い一日6万5千回近くの利用回数がありました.
720系統はMetro Rapidと呼ばれる言わば別格扱いの路線で,連接バスが
投入されています.一方,サンタモニカ通りのバスの利用状況は,一日
3万5千回近くに留まり,LAメトロの中で四番目でした.
ただし,どちらの延長案にしても,建設に必要とされている60億ドルの
調達の目処は,現時点では立っていません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
November 3, 2007 L.A. subway plans take a radical shift
(Los Angeles Times ニュースへのリンク)
8月に着工された,こちらも最終的にはサンタモニカ市を目指すライト
レールが,建設費を低く見積もり過ぎていて,6億4千万ドルの23%近い
1億4500万ドルが不足する見込みで,メトロに不足分を補ってもらうよう
要請がされたという話も出ています.
November 2, 2007 Cost of L.A.-to-Culver City rail line rises by
$145 million (Los Angeles Times ニュースへのリンク)
労働費と建設資材の年上昇率を低くとらえすぎたのが原因です.また,
平面交差のため,沿道にある高校の安全上の問題も再燃しています.
最後に余談になりますが,事故以来の運休が続くエンジェルス・フライト
(Angels Flight)は,この夏と言われていた再開時期が遅れて12月という
情報があります.確認はとれていません.車体は,ロサンゼルス川沿いの
地下鉄車庫に置かれているようです.画像がありました.
What ever happened to Angels Flight? #7
(SkyscraperCity フォーラムへのリンク)
MS Virtual Earthがご覧になられるブラウザなら,場所は下記に.
(撮影時期の関係で車体は映っていません.位置確認だけ可能です)
Metro Rail yard (Windows Live Local bird's eye へのリンク)
関連過去ログ:
2007/10/27 切符不所持は5%から10%も
2007/4/18 【LA】エクスポライン安全問題で開業遅れも?
2007/1/25 【LA】ケーブルカー今夏にも運転再開へ
2005/10/10 都心から海岸を目指して
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
された,廃車した地下鉄車両を海に沈めて海洋生物の生育に役立てよう
というニューヨークの話ではありません.
また,ロサンゼルスには地下鉄が2系統あると書くと,以前からのレッド
ラインの他に新しく出来たのかと思われるかもしれませんが,2006年8月
まではレッドラインの一部だったウィルシャー通り(Wilshire Boulevard)
下の路線が独立して,パープルライン(Metro Purple Line)と名乗るよう
になったもので,今世紀に入ってから新しい路線が開通したわけでもあり
ません.
パープルラインは,単独の区間はわずかに2駅分しかなく,ユニオン駅
からウィルシャー/バーモント駅まではレッドラインと線路を共有して
います.1996年に開通したこの区間は,本来なら太平洋岸のサンタモニカ
まで延長される計画の一部でした.
1980年代その計画が浮上した際,ウィルシャー通り沿いの住民の強硬な
反対で,それは今のところ海岸への到達は実現していません.反対理由は
工事の影響を受けたくないということと,地下にメタンガス層があるため
危険だからというもので,工事中に爆発事故が起きていました.
それから二十年余が経ち,情勢も変わってきて今では反対も少なくなる
一方で,ウィルシャー通りは混雑の度合いを日に日に増していきました.
最近の調査では地下のメタンガスの心配もないと判明,地下鉄の建設を
禁止する法令も今年解除されることが議会を通過して,再び太平洋岸の
サンタモニカ市までの延長計画が現実味を増してきたところです.今年
10月には,地下鉄の建設運営を司るロサンゼルス郡のメトロが沿線地域で
住民への説明会を行っていました.
そんなさなか,最近の報道によればメトロ(LACMTA)は,サンタモニカまで
パープルラインでなく,代わりにレッドラインのハリウッド/ハイランド
(Hollywood/Highland)駅から西に路線を伸ばそうという新案を検討して
いることが明らかになりました.
ウィルシャー通りより北に位置するハリウッド(Hollywood)地区から,
サンタモニカ通り(Santa Monica Boulevard)の下を走り,ビバリーヒルズ
(Beverly Hills)地区を通って,そのまま南西のサンタモニカ市(Santa
Monica)に至るというルートです.
代案が浮上した背景には,パープルライン延長上のミッド・ウィルシャー
(Mid-Wilshire)地区の高級住宅街の一部には,地下鉄に反対する住民が
依然いること,反対にサンタモニカ通り沿いの住民は歓迎ムードである
ことなどが挙げられています.
ただし,パープルラインの西進案が完全に消滅したわけではありません.
ウィルシャー通りを走る路線バス利用状況が,新たに代案として浮上した
サンタモニカ通りの路線よりも,はるかに高いのです.パープルラインの
終点で接続して,ウィルシャー通り経由でサンタモニカを目指す路線バス
は,LAメトロの中で最も多い一日6万5千回近くの利用回数がありました.
720系統はMetro Rapidと呼ばれる言わば別格扱いの路線で,連接バスが
投入されています.一方,サンタモニカ通りのバスの利用状況は,一日
3万5千回近くに留まり,LAメトロの中で四番目でした.
ただし,どちらの延長案にしても,建設に必要とされている60億ドルの
調達の目処は,現時点では立っていません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
November 3, 2007 L.A. subway plans take a radical shift
(Los Angeles Times ニュースへのリンク)
8月に着工された,こちらも最終的にはサンタモニカ市を目指すライト
レールが,建設費を低く見積もり過ぎていて,6億4千万ドルの23%近い
1億4500万ドルが不足する見込みで,メトロに不足分を補ってもらうよう
要請がされたという話も出ています.
November 2, 2007 Cost of L.A.-to-Culver City rail line rises by
$145 million (Los Angeles Times ニュースへのリンク)
労働費と建設資材の年上昇率を低くとらえすぎたのが原因です.また,
平面交差のため,沿道にある高校の安全上の問題も再燃しています.
最後に余談になりますが,事故以来の運休が続くエンジェルス・フライト
(Angels Flight)は,この夏と言われていた再開時期が遅れて12月という
情報があります.確認はとれていません.車体は,ロサンゼルス川沿いの
地下鉄車庫に置かれているようです.画像がありました.
What ever happened to Angels Flight? #7
(SkyscraperCity フォーラムへのリンク)
MS Virtual Earthがご覧になられるブラウザなら,場所は下記に.
(撮影時期の関係で車体は映っていません.位置確認だけ可能です)
Metro Rail yard (Windows Live Local bird's eye へのリンク)
関連過去ログ:
2007/10/27 切符不所持は5%から10%も
2007/4/18 【LA】エクスポライン安全問題で開業遅れも?
2007/1/25 【LA】ケーブルカー今夏にも運転再開へ
2005/10/10 都心から海岸を目指して
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年10月27日
【ロサンゼルス】切符不所持は5%から10%も
ロサンゼルス郡のメトロ(LACMTA)は,今月二週間のうちの9日間における
利用客の切符所持検査を行っていて,その結果が一部公開されました.
LACMTA: Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority
対象となったのは,MTA(Metro)が運営する地下鉄2系統とライトレール
3路線にバス・ラピッド・トランジット(BRT)の1路線です.
その結果,MTAの鉄道5線(Metro Rail)とBRT全体で平日は約5%が運賃を
きちんと払っていないことや,通常は切符所持の検査体制が手薄になる
夜間や休日には,その割合が高くなることが判明しました.
土曜は6%,日曜は7%ですが,これが夜になると数字は更に跳ね上がり,
土曜の夜には8.9%,日曜の夜は10%に及ぶそうです.
切符の所持検査を一部担っている郡の保安官当局では,これまで3%程度と
見込んでいました.
L.A.の地下鉄には米国では珍しく改札がありません.ライトレールなどと
同様に自己申告制度(honor system),いわゆる信用乗車制が採用されて
います.また,乗車の際に運転手に運賃を支払うかパスを提示する一般の
路線バスとは異なり,車内で運賃収受を行わないBRTのオレンジラインも
同じです.
しかし,MTAではこの結果をもとに,11月にも改札を設けるかどうかの
検討に入る模様です.これまではゲート設置費用が不正乗車による損出を
上回るとか,ゲートを飛び越えてしまうからとの意見があり,改札導入は
見送られてきていましたが,不正乗車による損出が数百万ドルにのぼる
ことや,一旦導入してしまえば検査体制の維持費を減らせるのではないか
と考えています.
MTAの鉄道線は5路線の合計で月間27万2千人,BRTのオレンジラインには
同2万5千人の利用があります.
切符所持の検査には,これまで100名の郡保安官代理と250名のMTAの契約
保安係員があたっていました.乗車1回分の運賃は$1.25,違反した時の
罰金は最大$250です.
MTAの発表を報じる記事は,今回の調査時点の各路線ごとの切符不所持の
割合も記しています.
地下鉄(レッドラインとパープルラインの2系統)
平日 4.4%,週末 6%から7%
ライトレール(ブルーライン)
平日と土曜 5%少々,日曜 8.2%
ライトレール(グリーンライン)
平日 6%,土曜 8%,日曜 10%
ライトレール(ゴールドライン)
平日 3%,週末 4%
BRT(オレンジライン)
平日と日曜 5%,土曜 6%,夜間 11%
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
October 26, 2007 Unpaid fares may cost MTA millions
(Los Angeles Times ニュースへのリンク)
10/25/2007 Metro fare evasion a problem
(Los Angeles Daily News ニュースへのリンク)
October 25, 2007 5 Percent Of Metro Riders Don't Pay Fare
(NBC 4 Los Angeles ニュースへのリンク)
路線図: Rail Maps (LACMTA公式サイトへのリンク)
LA関連過去ログ:
2007/5/15 1年半後には運賃が倍に
2006/2/26 地下鉄に改札設置か?
不正乗車の割合については,今年新たに開業した街の2か月間の速報値が
届いています.
21 DE OCTUBRE DE 2007 Trece de cada mil usuarios del tranvía no
paga el billete
(El Día ニュースへのリンク)
これは,カナリア諸島(スペイン)のテネリフェ(Tenerife)の話です.
8月と9月の2か月間に151万人余の利用がありましたが,このうち切符を
所持せずに乗車した人は判明しているだけですが,2万人足らずという
ことで,割合にして1.3%という低い水準でした.
上記記事では事業者の予測では5%かそれ以上だったことや,欧州では
平均7%であることなども記されています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
利用客の切符所持検査を行っていて,その結果が一部公開されました.
LACMTA: Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority
対象となったのは,MTA(Metro)が運営する地下鉄2系統とライトレール
3路線にバス・ラピッド・トランジット(BRT)の1路線です.
その結果,MTAの鉄道5線(Metro Rail)とBRT全体で平日は約5%が運賃を
きちんと払っていないことや,通常は切符所持の検査体制が手薄になる
夜間や休日には,その割合が高くなることが判明しました.
土曜は6%,日曜は7%ですが,これが夜になると数字は更に跳ね上がり,
土曜の夜には8.9%,日曜の夜は10%に及ぶそうです.
切符の所持検査を一部担っている郡の保安官当局では,これまで3%程度と
見込んでいました.
L.A.の地下鉄には米国では珍しく改札がありません.ライトレールなどと
同様に自己申告制度(honor system),いわゆる信用乗車制が採用されて
います.また,乗車の際に運転手に運賃を支払うかパスを提示する一般の
路線バスとは異なり,車内で運賃収受を行わないBRTのオレンジラインも
同じです.
しかし,MTAではこの結果をもとに,11月にも改札を設けるかどうかの
検討に入る模様です.これまではゲート設置費用が不正乗車による損出を
上回るとか,ゲートを飛び越えてしまうからとの意見があり,改札導入は
見送られてきていましたが,不正乗車による損出が数百万ドルにのぼる
ことや,一旦導入してしまえば検査体制の維持費を減らせるのではないか
と考えています.
MTAの鉄道線は5路線の合計で月間27万2千人,BRTのオレンジラインには
同2万5千人の利用があります.
切符所持の検査には,これまで100名の郡保安官代理と250名のMTAの契約
保安係員があたっていました.乗車1回分の運賃は$1.25,違反した時の
罰金は最大$250です.
MTAの発表を報じる記事は,今回の調査時点の各路線ごとの切符不所持の
割合も記しています.
地下鉄(レッドラインとパープルラインの2系統)
平日 4.4%,週末 6%から7%
ライトレール(ブルーライン)
平日と土曜 5%少々,日曜 8.2%
ライトレール(グリーンライン)
平日 6%,土曜 8%,日曜 10%
ライトレール(ゴールドライン)
平日 3%,週末 4%
BRT(オレンジライン)
平日と日曜 5%,土曜 6%,夜間 11%
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
October 26, 2007 Unpaid fares may cost MTA millions
(Los Angeles Times ニュースへのリンク)
10/25/2007 Metro fare evasion a problem
(Los Angeles Daily News ニュースへのリンク)
October 25, 2007 5 Percent Of Metro Riders Don't Pay Fare
(NBC 4 Los Angeles ニュースへのリンク)
路線図: Rail Maps (LACMTA公式サイトへのリンク)
LA関連過去ログ:
2007/5/15 1年半後には運賃が倍に
2006/2/26 地下鉄に改札設置か?
不正乗車の割合については,今年新たに開業した街の2か月間の速報値が
届いています.
21 DE OCTUBRE DE 2007 Trece de cada mil usuarios del tranvía no
paga el billete
(El Día ニュースへのリンク)
これは,カナリア諸島(スペイン)のテネリフェ(Tenerife)の話です.
8月と9月の2か月間に151万人余の利用がありましたが,このうち切符を
所持せずに乗車した人は判明しているだけですが,2万人足らずという
ことで,割合にして1.3%という低い水準でした.
上記記事では事業者の予測では5%かそれ以上だったことや,欧州では
平均7%であることなども記されています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年10月18日
【フレズノ】市議会が路面電車計画に反対
シンシナティでは,市の資金源調達計画を市議会は満場一致で承認した
模様ですが,その方法には多少の疑問も残っているようです.
一方で他の街では,市議会が市の路面電車計画に,これ以上の資金を投じ
させないとする法案を可決したところもあります.カルフォルニア州の
セントラルヴァレー(Central Valley)あるフレズノ(Fresno)市です.
ロサンゼルスとサンフランシスコの中間にあるフレズノは,市の人口が
48万余り,20世紀初頭から半ばにかけては,市内や周辺地域に路面電車が
路線を張り巡らせていたそうです.その廃止から70年近くがたちますが,
2000年からその職に就く俳優経験もある市長を中心とする市の運営陣は,
ダウンタウンの再活性化計画を打ちたて,その中心にストリートカーも
盛込んでいました.
フレズノ市のダウンタウンと,市内のタワー・ディストリクト(Tower
District)を結ぶ,約2マイル(約3.2キロ)ほどの路面電車計画は,総額
6000万ドルと見積もられています.
8月にはポートランド市へ視察に訪れ,さらに刺激を受けてきたものの,
フレズノ市を郡都とするフレズノ郡の自治体代表者からなるフレズノ郡の
委員会(Council of Fresno County Governments)に,25万ドルの調査費を
求めて承諾を得たところで,市議会が待ったをかけたのが今週火曜日の
ことでした.
市長側としては,市議会に説明する前に,路面電車の運営費や生み出す
利益などを調査により算出しておき,議会でそれらの質問に答えられる
ようにする意図だったようですが,市議会側はこのやり方が気に入らな
かったとみえます.元々,議会は市長のダウンタウン再活性化計画に反対
だったことも後押ししたのでしょう.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
10/16/07 Downtown streetcar plan hits roadblock
(The Fresno Bee ニュースへのリンク)
市の提唱するダウンタウンの再活性化計画に,なぜ議会が異を唱えている
のかという肝心なことは,よくわかりません.
また,議会で路面電車計画への資金投入を禁じる手段の賛否をはかる票決
では僅差で可決されたことや,市長が拒否権を発動できることなどで,
これで直ちに計画が中止に追い込まれるということでもなさそうです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
模様ですが,その方法には多少の疑問も残っているようです.
一方で他の街では,市議会が市の路面電車計画に,これ以上の資金を投じ
させないとする法案を可決したところもあります.カルフォルニア州の
セントラルヴァレー(Central Valley)あるフレズノ(Fresno)市です.
ロサンゼルスとサンフランシスコの中間にあるフレズノは,市の人口が
48万余り,20世紀初頭から半ばにかけては,市内や周辺地域に路面電車が
路線を張り巡らせていたそうです.その廃止から70年近くがたちますが,
2000年からその職に就く俳優経験もある市長を中心とする市の運営陣は,
ダウンタウンの再活性化計画を打ちたて,その中心にストリートカーも
盛込んでいました.
フレズノ市のダウンタウンと,市内のタワー・ディストリクト(Tower
District)を結ぶ,約2マイル(約3.2キロ)ほどの路面電車計画は,総額
6000万ドルと見積もられています.
8月にはポートランド市へ視察に訪れ,さらに刺激を受けてきたものの,
フレズノ市を郡都とするフレズノ郡の自治体代表者からなるフレズノ郡の
委員会(Council of Fresno County Governments)に,25万ドルの調査費を
求めて承諾を得たところで,市議会が待ったをかけたのが今週火曜日の
ことでした.
市長側としては,市議会に説明する前に,路面電車の運営費や生み出す
利益などを調査により算出しておき,議会でそれらの質問に答えられる
ようにする意図だったようですが,市議会側はこのやり方が気に入らな
かったとみえます.元々,議会は市長のダウンタウン再活性化計画に反対
だったことも後押ししたのでしょう.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
10/16/07 Downtown streetcar plan hits roadblock
(The Fresno Bee ニュースへのリンク)
市の提唱するダウンタウンの再活性化計画に,なぜ議会が異を唱えている
のかという肝心なことは,よくわかりません.
また,議会で路面電車計画への資金投入を禁じる手段の賛否をはかる票決
では僅差で可決されたことや,市長が拒否権を発動できることなどで,
これで直ちに計画が中止に追い込まれるということでもなさそうです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年10月14日
【オレンジ郡】歩く距離を伸ばす路面電車を
カルフォルニア州オレンジ郡(Orange County)サンタアナ(Santa Ana)市で
路面電車の計画が浮上しつつあります.
ロサンゼルスから鉄道でサンタアナに向かうのはあまり一般的ではない
かもしれませんが,ユニオン駅からMetrolink(コミューターレール)の
オレンジ・カウンティ線(Orange County Line)に乗り込むこと小一時間,
途中アナハイムなどを通り列車はサンタアナ駅に到着します.
人口35万強のサンタアナ市では,この鉄道駅がダウンタウンから1マイル
近く離れていて,その間に路面電車を走らせることが,市の関係者の心を
つかんでいるようです.最近もポートランドで市電を視察してきており,
月曜(10/15)にも市議会で最初の説明が行われるとの報道がありました.
これはコミューターレールMetrolink利用客の便宜を図るというよりも,
10/08に市が発表していた100ブロック以上の中心部を大改造する計画,
Renaissance Planに組み込む構想のようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
October 12, 2007 Santa Ana getting serious about streetcars
October 8, 2007 Santa Ana plan aims for downtown rebirth
(Orange County Register ニュースへのリンク)
Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けます
サンタアナ駅 Santa Ana Depot (by Valerita flickr)

市のルネッサンス計画: Renaissance Specific Plan
(City of Santa Ana へのリンク)
今の段階ではストリートカーの文字は見当たりません.
市が路面電車を検討していることを伝える10/12付けの記事の中には,
ポートランドでは路面電車のことを,walk extenderと考えていることが
伺えます.路面電車は,人々をある場所から別の場所へと動き回りやすく
する手段になっているということで,路面電車があれば街中で人は行動
範囲を広げます.これが都市計画の立案者にとって魅力的なのでしょう.
walk-extenderという言葉は見慣れないので,ウェブサイトを検索して
みると,今年8月にThe Oregonianの社説がこの言葉を使っていました.
ポートランドで計画されている,川の向こう岸にも市電を走らせることに
関する論説です.
その中では,路面電車が心理的に距離を縮めることで,路面電車が走って
いないない場合より,人は長い距離を歩くことになるとして,2001年に
開業した最初の区間で起きた沿線への経済効果が,対岸の区間でも起きる
だろうと考えられています.
August 19, 2007 Go east, Streetcar
(The Oregonian 社説へのリンク)
ポートランド市電関連 最近の過去ログ:
2007/9/27 Small Startsを巡る攻防
2007/8/18 延長開業と東部の市電予算
再びオレンジ郡の話に戻りますが,路面電車への期待はサンタアナ市だけ
ではないとして,アナハイムやアーバイン(Irvine)市の名前も先の記事
では挙げられています.これら3つの街はLAからオレンジ郡に向かうと,
アナハイム,サンタアナ,そしてアーバインの順に並んでいます.
アーバイン(Irvine)にもコミューターレール(Metrolink)のオレンジ・
カウンティ線の駅があります.人口はアナハイムよりやや少ない20万強の
アーバイン市では,5マイルほどの計画があり,今年8月には2億8千万ドル
とされる建設費と700万ドルの年間運営費の予算が,市議会で承認されて
いました.
August 16, 2007 Transit system would cost $280 million
(Orange County Register ニュースへのリンク)
計画はMetrolinkのアーバイン(Irvine)駅を中心として,線路の北にある
海兵隊の基地跡に建設される公園(Great Park)や,駅からみて南西にある
Irvine Spectrum Centerというモール街を,専用軌道で結ぶものです.
アーバイン市のサイトに略図が載っています.
Irvine Guideway: Spectrum/Great Park Guideway Project
(City of Irvine 公式サイトへのリンク)
市のサイトの情報は最新のものではないようですが,上の記事によれば,
グレートパーク(Great Park)へ向かう3.4マイル(約5.5キロ)は路面電車
で,アーバイン・スペクトラム・センター(Irvine Spectrum Center)に
向かう1.6マイル(約2.6キロ)の路線は専用レーンを走るバスになるよう
です.どちらも原則として路面走行で,アーバインの鉄道駅だけが高架に
なる模様です.路面電車の区間では,架線が景観に与える影響を最小限に
するため,両脇に並木を植えるとか.
建設のための財源は,1億2130万ドル分は頓挫したオレンジ郡のライト
レール計画,CenterLine向けの資金からで,この使用には州の承認が必要
となります.記事ではProposition 116となっている項目です.9820万
ドル分はRenewed Measure M fundsとありますが,これはオレンジ郡の
資金で,この使用にはOCTAの承認が必要です.アーバイン市など地元の
負担は2560万ドルで,残りは州からの別の資金で賄います.
OCTA: Orange County Transportation Authority
運営費(年間700万ドル)は,オレンジ郡からの資金が360万ドル分,残りは
運賃収入が300万ドル,広告収入40万ドルがあてにされているようです.
アーバイン市の次の取り組みは,州とOCTAに働きかけることです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
アーバイン関連 過去ログ:
2006/2/01 【アーバイン】LRT計画が一部分復活か
路面電車の計画が浮上しつつあります.
ロサンゼルスから鉄道でサンタアナに向かうのはあまり一般的ではない
かもしれませんが,ユニオン駅からMetrolink(コミューターレール)の
オレンジ・カウンティ線(Orange County Line)に乗り込むこと小一時間,
途中アナハイムなどを通り列車はサンタアナ駅に到着します.
人口35万強のサンタアナ市では,この鉄道駅がダウンタウンから1マイル
近く離れていて,その間に路面電車を走らせることが,市の関係者の心を
つかんでいるようです.最近もポートランドで市電を視察してきており,
月曜(10/15)にも市議会で最初の説明が行われるとの報道がありました.
これはコミューターレールMetrolink利用客の便宜を図るというよりも,
10/08に市が発表していた100ブロック以上の中心部を大改造する計画,
Renaissance Planに組み込む構想のようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
October 12, 2007 Santa Ana getting serious about streetcars
October 8, 2007 Santa Ana plan aims for downtown rebirth
(Orange County Register ニュースへのリンク)
Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けます
サンタアナ駅 Santa Ana Depot (by Valerita flickr)

市のルネッサンス計画: Renaissance Specific Plan
(City of Santa Ana へのリンク)
今の段階ではストリートカーの文字は見当たりません.
市が路面電車を検討していることを伝える10/12付けの記事の中には,
ポートランドでは路面電車のことを,walk extenderと考えていることが
伺えます.路面電車は,人々をある場所から別の場所へと動き回りやすく
する手段になっているということで,路面電車があれば街中で人は行動
範囲を広げます.これが都市計画の立案者にとって魅力的なのでしょう.
walk-extenderという言葉は見慣れないので,ウェブサイトを検索して
みると,今年8月にThe Oregonianの社説がこの言葉を使っていました.
ポートランドで計画されている,川の向こう岸にも市電を走らせることに
関する論説です.
その中では,路面電車が心理的に距離を縮めることで,路面電車が走って
いないない場合より,人は長い距離を歩くことになるとして,2001年に
開業した最初の区間で起きた沿線への経済効果が,対岸の区間でも起きる
だろうと考えられています.
August 19, 2007 Go east, Streetcar
(The Oregonian 社説へのリンク)
ポートランド市電関連 最近の過去ログ:
2007/9/27 Small Startsを巡る攻防
2007/8/18 延長開業と東部の市電予算
再びオレンジ郡の話に戻りますが,路面電車への期待はサンタアナ市だけ
ではないとして,アナハイムやアーバイン(Irvine)市の名前も先の記事
では挙げられています.これら3つの街はLAからオレンジ郡に向かうと,
アナハイム,サンタアナ,そしてアーバインの順に並んでいます.
アーバイン(Irvine)にもコミューターレール(Metrolink)のオレンジ・
カウンティ線の駅があります.人口はアナハイムよりやや少ない20万強の
アーバイン市では,5マイルほどの計画があり,今年8月には2億8千万ドル
とされる建設費と700万ドルの年間運営費の予算が,市議会で承認されて
いました.
August 16, 2007 Transit system would cost $280 million
(Orange County Register ニュースへのリンク)
計画はMetrolinkのアーバイン(Irvine)駅を中心として,線路の北にある
海兵隊の基地跡に建設される公園(Great Park)や,駅からみて南西にある
Irvine Spectrum Centerというモール街を,専用軌道で結ぶものです.
アーバイン市のサイトに略図が載っています.
Irvine Guideway: Spectrum/Great Park Guideway Project
(City of Irvine 公式サイトへのリンク)
市のサイトの情報は最新のものではないようですが,上の記事によれば,
グレートパーク(Great Park)へ向かう3.4マイル(約5.5キロ)は路面電車
で,アーバイン・スペクトラム・センター(Irvine Spectrum Center)に
向かう1.6マイル(約2.6キロ)の路線は専用レーンを走るバスになるよう
です.どちらも原則として路面走行で,アーバインの鉄道駅だけが高架に
なる模様です.路面電車の区間では,架線が景観に与える影響を最小限に
するため,両脇に並木を植えるとか.
建設のための財源は,1億2130万ドル分は頓挫したオレンジ郡のライト
レール計画,CenterLine向けの資金からで,この使用には州の承認が必要
となります.記事ではProposition 116となっている項目です.9820万
ドル分はRenewed Measure M fundsとありますが,これはオレンジ郡の
資金で,この使用にはOCTAの承認が必要です.アーバイン市など地元の
負担は2560万ドルで,残りは州からの別の資金で賄います.
OCTA: Orange County Transportation Authority
運営費(年間700万ドル)は,オレンジ郡からの資金が360万ドル分,残りは
運賃収入が300万ドル,広告収入40万ドルがあてにされているようです.
アーバイン市の次の取り組みは,州とOCTAに働きかけることです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
アーバイン関連 過去ログ:
2006/2/01 【アーバイン】LRT計画が一部分復活か
2007年10月06日
【LA】ゴールドラインをオンタリオ空港へ?
ロサンゼルスのユニオン駅(Union Station)では,現在LACMTAのライト
レール,ゴールドライン(Metro Gold Line)の延長(Eastside Extension)
工事が行われています.それとは別に,パサデナ(Pasadena)側の終点から
東進する,Foothill Extensionと呼ばれる延伸計画もあります.
LACMTA: Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority
今の終点Sierra Madre Villaから,同じロサンゼルス郡サンガブリエル・
バレー(San Gabriel Valley)東部のアズサ(Azusa)までは,2010年開通が
計画され,そこからサンバーナーディーノ郡(San Bernardino County)に
入るモンクレア(Montclair)までは,2014年開通とみられています.
この延長区間は全長23マイル強(約38キロ)で,11億6千万ドルの予算が
投じられることになっています.
その計画に,モンクレア(Montclair)市のさらに東隣りにあるオンタリオ
(Ontario)市が参入し,市内の空港(Ontario International Airport /
ONT)まで延長したいという提案をしていたことが,昨年12月に明らかに
なりました.モンクレア市の駅予定地からオンタリオ国際空港ターミナル
までは,Google Earth測定で直線距離6マイル強(10キロ強)ほどです.
ゴールドラインのモンクレアまでの延長は,モンクレアの手前まで貨物
鉄道会社の線路用地があったため,WikipediaによればLACMTAは既に用地
取得を終えているそうです.しかし,オンタリオまで延長するとなると,
用地確保から手をつけなければなりません.
モンクレア予定駅は,機関車が牽引するコミューターレールMetrolinkの
サンバーナーディーノ線(San Bernardino Line)の駅がある場所です.
一方,オンタリオ空港はMetrolinkのリバーサイド線(Riverside Line)が
滑走路の南側を走っていますが,ターミナルは北側にありますし,サン
バーナーディーノ線と,その南を並行するように走るリバーサイド線の
両線を連絡する線路もありません.
苦難の道が予想されますが,ロサンゼルス国際空港(通称LAX)の混雑緩和
という目的もあり,ロサンゼルスの市長がゴールドラインのオンタリオ
空港までの延長計画を後押しすることを約束,延長区間の利用者数増加も
見込めるとみたサンバーナーディーノ郡は,1年から1年半かけて調査する
予算をつけることにしました.延長は決定ではありません.まずは調査
からです.
Foothill Extension計画は,最初は線路敷きのあったロサンゼルス郡の
クレアモント(Claremont)まででしたが,サンバーナーディノ郡の要請で
郡境を1マイル越え,モンクレアまで伸ばしていた経緯がありました.
オンタリオの市長が委員長を務める諮問委員会が発足されますが,構成
委員にはゴールドライン延長計画の当局や周辺地域はもちろんのこと,
LAXやONTを運営管理する当局(LAWA)も加わることになります.
LAWA: Los Angeles World Airports
オンタリオ空港は,3000m級と3500m級の2本の平行滑走路を持ち,国際
空港と名乗るだけあってメキシコへの定期航路がありますし,近距離だけ
ではなく,JetBlueがニューヨークJFK空港まで大陸横断の直行便を一日
一往復飛ばしています.
LAXとの間の便もあり,そちらは時刻表では所要40分前後です.Google
Earthの新機能でF16を飛ばすと,ONT(26L)離陸からLAX(25L)着陸まで5分
少々でした.気象条件や航空交通管制,騒音は一切無視しての話です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
October 3, 2007 S.B. County to study rail line to Ontario airport
(The Press-Enterprise ニュースへのリンク)
October 4, 2007 LA Mayor Supports Gold Line to Airport
(Pasadena Independent ニュースへのリンク)
October 5, 2007 Ontario Airport monorail receives support
(Cheap flights ニュースへのリンク)
最後の記事タイトルにはモノレールとありますが,本文ではライトレール
になっています.
Metro Gold Line Foothill Extension Construction Authority公式サイト
Pasadena to Montclair 路線概略図: Station Site Update
Montclair to Ontario airport
リンク先のオリジナル表示位置は,ゴールドラインの現在の終点 Sierra
Madre Villaに設定してあります.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
LAゴールドライン関連 前回の紹介:
2007/5/13 ゴールドライン延伸工事が半ばに
レール,ゴールドライン(Metro Gold Line)の延長(Eastside Extension)
工事が行われています.それとは別に,パサデナ(Pasadena)側の終点から
東進する,Foothill Extensionと呼ばれる延伸計画もあります.
LACMTA: Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority
今の終点Sierra Madre Villaから,同じロサンゼルス郡サンガブリエル・
バレー(San Gabriel Valley)東部のアズサ(Azusa)までは,2010年開通が
計画され,そこからサンバーナーディーノ郡(San Bernardino County)に
入るモンクレア(Montclair)までは,2014年開通とみられています.
この延長区間は全長23マイル強(約38キロ)で,11億6千万ドルの予算が
投じられることになっています.
その計画に,モンクレア(Montclair)市のさらに東隣りにあるオンタリオ
(Ontario)市が参入し,市内の空港(Ontario International Airport /
ONT)まで延長したいという提案をしていたことが,昨年12月に明らかに
なりました.モンクレア市の駅予定地からオンタリオ国際空港ターミナル
までは,Google Earth測定で直線距離6マイル強(10キロ強)ほどです.
ゴールドラインのモンクレアまでの延長は,モンクレアの手前まで貨物
鉄道会社の線路用地があったため,WikipediaによればLACMTAは既に用地
取得を終えているそうです.しかし,オンタリオまで延長するとなると,
用地確保から手をつけなければなりません.
モンクレア予定駅は,機関車が牽引するコミューターレールMetrolinkの
サンバーナーディーノ線(San Bernardino Line)の駅がある場所です.
一方,オンタリオ空港はMetrolinkのリバーサイド線(Riverside Line)が
滑走路の南側を走っていますが,ターミナルは北側にありますし,サン
バーナーディーノ線と,その南を並行するように走るリバーサイド線の
両線を連絡する線路もありません.
苦難の道が予想されますが,ロサンゼルス国際空港(通称LAX)の混雑緩和
という目的もあり,ロサンゼルスの市長がゴールドラインのオンタリオ
空港までの延長計画を後押しすることを約束,延長区間の利用者数増加も
見込めるとみたサンバーナーディーノ郡は,1年から1年半かけて調査する
予算をつけることにしました.延長は決定ではありません.まずは調査
からです.
Foothill Extension計画は,最初は線路敷きのあったロサンゼルス郡の
クレアモント(Claremont)まででしたが,サンバーナーディノ郡の要請で
郡境を1マイル越え,モンクレアまで伸ばしていた経緯がありました.
オンタリオの市長が委員長を務める諮問委員会が発足されますが,構成
委員にはゴールドライン延長計画の当局や周辺地域はもちろんのこと,
LAXやONTを運営管理する当局(LAWA)も加わることになります.
LAWA: Los Angeles World Airports
オンタリオ空港は,3000m級と3500m級の2本の平行滑走路を持ち,国際
空港と名乗るだけあってメキシコへの定期航路がありますし,近距離だけ
ではなく,JetBlueがニューヨークJFK空港まで大陸横断の直行便を一日
一往復飛ばしています.
LAXとの間の便もあり,そちらは時刻表では所要40分前後です.Google
Earthの新機能でF16を飛ばすと,ONT(26L)離陸からLAX(25L)着陸まで5分
少々でした.気象条件や航空交通管制,騒音は一切無視しての話です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
October 3, 2007 S.B. County to study rail line to Ontario airport
(The Press-Enterprise ニュースへのリンク)
October 4, 2007 LA Mayor Supports Gold Line to Airport
(Pasadena Independent ニュースへのリンク)
October 5, 2007 Ontario Airport monorail receives support
(Cheap flights ニュースへのリンク)
最後の記事タイトルにはモノレールとありますが,本文ではライトレール
になっています.
Metro Gold Line Foothill Extension Construction Authority公式サイト
Pasadena to Montclair 路線概略図: Station Site Update
Montclair to Ontario airport
リンク先のオリジナル表示位置は,ゴールドラインの現在の終点 Sierra
Madre Villaに設定してあります.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
LAゴールドライン関連 前回の紹介:
2007/5/13 ゴールドライン延伸工事が半ばに
2007年10月05日
【サンディエゴ】SPRINTER 12月開業も危い?
ロサンゼルスとサンディエゴの間にあるOceansideから内陸のEscondido
まで,約35キロの貨物鉄道線から転換された路線を走るライトレール,
SPRINTERの開業予定が,今年12月に迫っています.
ライトレールと言っても,2両編成のディーゼルカー(DMU)が30分間隔で
運転されるもので,米国ではLight railに分類されても他の地域では,
普通の鉄道の扱いでも不思議ではないかもしれません.
DMUは,ドイツ鉄道ではVT642形式として,またその他ヨーロッパで幅広く
採用されている,ドアの高さを575ミリに下げたシーメンス製のDesiroと
呼ばれるモデルです.
太平洋岸のOceansideでは,サンディエゴからのCOASTERと,LAからくる
Metrolinkに接続します.どちらもディーゼル機関車牽引による通勤列車
です.また,LAとサンディエゴ間を結ぶAmtrakのインターシティ列車,
Pacific Surfliner号もOceanside駅に停車しています.
開業には貨物線の軌道や踏切などの整備,途中に旅客駅を14か所新設する
などの工事が必要です.当初の計画ではもう開業しているはずでしたが,
2004年7月の時点で2年遅れが明らかにされ,その時点から2007年12月に
開業予定と言われ続けてきました.
12本発注しているDesiroの第一号は2006年ドイツから現地入りし,今年
8月にはレール敷設も完了していますが,早々に試運転を開始しなければ
12月開業が危ぶまれるなかで,まだ行われていない模様です.
今の問題は,内陸側の終点Escondido近くでの信号関係工事の遅れで,
信号関係のシステムバグを潰し終えたところで,今度は新たにレール面に
茶色いサビ状のミルスケール(mill scale)が見つかりました.
ミルスケールとは,鋼材の製造過程で空気中の酸素と反応して生成され,
表面に付着してしまう酸化物の被膜のことです.
これが,レールを流れる信号電気を減衰させて不具合を起こしていると
考えられました.列車の位置を検知して踏切警報機を作動させるのには,
信号電流がレールを伝わってきちんと流れる必要があります.
もっとも,ミルスケールをブラシでこすって除去しただけでは解決せず,
特殊な装置でミルスケールを落とすことにしているそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
October 4, 2007 Rail problem throws wrench in Sprinter testing
(North County Times ニュースへのリンク)
路線図などは,公式サイトで見ることができます.
NCTD: The SPRINTER: About the SPRINTER
2006年8月 Desiro到着時の模様: The SPRINTER Unveiling Event
(NCTD 公式サイトへのリンク)
NCTD: North County Transit District
投入される車両に関する一般情報は,シーメンスのサイトにあります.
Commuter and regional trains Desiro
(Siemens AG 公式サイトへのリンク)
SPRINTERの建設費は総額で4億8千万ドルです.NCTDの公式サイトなどを
見ると,2003年にFTAとFFGAを交わしたときは総額3億5150万ドルでした.
FTA: Federal Transit Administration
FFGA: Full Funding Grant Agreement
それが2006年6月の時点では4億4千万ドルになっていて,FTAの承認待ちと
なっていたようですが,更にそれから上がっている状況です.
また,利用予測は一日1万2千人とのことで,たとえその予測通りでも,
運賃収入では運行経費の25%も賄えないそうです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
まで,約35キロの貨物鉄道線から転換された路線を走るライトレール,
SPRINTERの開業予定が,今年12月に迫っています.
ライトレールと言っても,2両編成のディーゼルカー(DMU)が30分間隔で
運転されるもので,米国ではLight railに分類されても他の地域では,
普通の鉄道の扱いでも不思議ではないかもしれません.
DMUは,ドイツ鉄道ではVT642形式として,またその他ヨーロッパで幅広く
採用されている,ドアの高さを575ミリに下げたシーメンス製のDesiroと
呼ばれるモデルです.
太平洋岸のOceansideでは,サンディエゴからのCOASTERと,LAからくる
Metrolinkに接続します.どちらもディーゼル機関車牽引による通勤列車
です.また,LAとサンディエゴ間を結ぶAmtrakのインターシティ列車,
Pacific Surfliner号もOceanside駅に停車しています.
開業には貨物線の軌道や踏切などの整備,途中に旅客駅を14か所新設する
などの工事が必要です.当初の計画ではもう開業しているはずでしたが,
2004年7月の時点で2年遅れが明らかにされ,その時点から2007年12月に
開業予定と言われ続けてきました.
12本発注しているDesiroの第一号は2006年ドイツから現地入りし,今年
8月にはレール敷設も完了していますが,早々に試運転を開始しなければ
12月開業が危ぶまれるなかで,まだ行われていない模様です.
今の問題は,内陸側の終点Escondido近くでの信号関係工事の遅れで,
信号関係のシステムバグを潰し終えたところで,今度は新たにレール面に
茶色いサビ状のミルスケール(mill scale)が見つかりました.
ミルスケールとは,鋼材の製造過程で空気中の酸素と反応して生成され,
表面に付着してしまう酸化物の被膜のことです.
これが,レールを流れる信号電気を減衰させて不具合を起こしていると
考えられました.列車の位置を検知して踏切警報機を作動させるのには,
信号電流がレールを伝わってきちんと流れる必要があります.
もっとも,ミルスケールをブラシでこすって除去しただけでは解決せず,
特殊な装置でミルスケールを落とすことにしているそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
October 4, 2007 Rail problem throws wrench in Sprinter testing
(North County Times ニュースへのリンク)
路線図などは,公式サイトで見ることができます.
NCTD: The SPRINTER: About the SPRINTER
2006年8月 Desiro到着時の模様: The SPRINTER Unveiling Event
(NCTD 公式サイトへのリンク)
NCTD: North County Transit District
投入される車両に関する一般情報は,シーメンスのサイトにあります.
Commuter and regional trains Desiro
(Siemens AG 公式サイトへのリンク)
SPRINTERの建設費は総額で4億8千万ドルです.NCTDの公式サイトなどを
見ると,2003年にFTAとFFGAを交わしたときは総額3億5150万ドルでした.
FTA: Federal Transit Administration
FFGA: Full Funding Grant Agreement
それが2006年6月の時点では4億4千万ドルになっていて,FTAの承認待ちと
なっていたようですが,更にそれから上がっている状況です.
また,利用予測は一日1万2千人とのことで,たとえその予測通りでも,
運賃収入では運行経費の25%も賄えないそうです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年09月20日
【ホノルル】ザ・ボート 9/17デビュー
米国でフェリー通勤と言えば,サンフランシスコのベイエリアや,ニュー
ヨークのマンハッタンのイメージがありますが,シアトル周辺のフェリー
路線網もかなり発達しています.それらから比べると一路線の一日3往復
だけと小規模ですし,利用状況次第ではそれもいつの間にか廃止される
可能性もないわけではありませんが,ハワイ州オアフ島にも念願の通勤
通学用の航路がお目見えしました.名づけてザ・ボート(TheBoat)です.
149人乗りの二層構造の双胴船は,ワイキキにも近く,観光客用のツアー
バス等も発着するアロハタワー(Aloha Tower)と,西オアフのカラエロア
(Kalaeloa)地区の港を,ホノルル国際空港の沖合いや,真珠湾の入り口
近くを通り,1時間弱で結びます.
運航は平日のみで一日3往復ですが,朝はカラエロアからアロハタワーに
向けて3便,夕方は逆方向で3便あるだけで,完全に西オアフ側からの通勤
通学用に特化されています.
運賃はザ・バス(TheBus)と共通の$2で,それぞれの港への足を確保する
専用バスF系統(シャトルバス)への乗り継ぎも無料です.
しかし,自動車の積み込みはできませんし,カラエロアのバーバース・
ポイント港(Barbers Point harbor)に駐車場がないため,港へは船の発着
にあわせて運行されるシャトルバスを利用するか,誰かに送迎してもらう
キス・アンド・ライド(Kiss-N-Ride),シャトルバスのルート上にある
パークアンドライドのいずれかを利用する必要があります.自転車は船内
に持ち込めます.
船内ではコーヒーなどの販売があるほか,近日中には無線LANでインター
ネットへの接続も可能にすると,市長が発表しているそうです.バスの
車内よりは落ち着いてノートパソコンを広げられるかもしれませんが,
使える電源は限られているそうです.
時刻や乗り場詳細などは,公式サイトを参照してください.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
公式サイト トップページ: TheBoat
(City and County of Honolulu 公式サイトへのリンク)
運航開始と,利用にあたっての注意事項などを紹介する記事:
September 17, 2007 Hawaii gets up-close look at TheBoat before
maiden voyage
September 17, 2007 Everything you need to know to use the new city
ferry service
August 31, 2007 New Hawaii commuter ferry service beginning
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
September 16, 2007 New service will be 1 boat short
(Honolulu Star-Bulletin ニュースへのリンク)
ザ・ボートやシャトルバスのルートは,Honolulu Advertiser紙の上段の
記事にも地図入りで紹介されています.
また,Honolulu Star-Bulletin紙の記事のタイトルの通り,二艘体制で
運航を開始する予定が,船の到着遅れで一隻だけでのスタートになって
しまいました.今週中は一日2往復のみの運航になる模様です.
8/31付けのHonolulu Advertiser紙の記事などによれば,ザ・ボートは,
とりあえず一年間の試験運航の意味合いが強いようです.
リゾート地のイメージが先行するハワイですが,オアフ島ホノルルでは
朝夕の通勤ラッシュによる渋滞が年々激しさを増してきています.
ザ・ボートは,西オアフの住民に通勤手段の選択肢を増やす目的があり,
真珠湾に沿うように走る大動脈のハイウェイH-1の混雑が,少しでも緩和
されることが期待されているようです.
当初,港に駐車場設備がないことから,FTAが懸念を示したようですが,
従来の公共交通機関(ザ・バス)との連携で乗り切るとホノルル市側は説明
しました.出入港する船のダイヤにあわせて,双方の港にシャトルバスが
各3系統ずつ新設されます.ホノルルではこれまでも似たようなルートで
船を運航しながら,利用不振で撤退した経験があるそうですが,その時は
港への移動手段を提供していなかったのです.今回はそこが違います.
年間の運航経費600万ドルのうち,500万ドルは連邦政府からの補助金で
賄われ,残りはホノルル市の負担となります.
ホノルルも近年は渋滞がひどい,年々ひどくなると書きましたが,ある
調査によれば,ホノルルでは渋滞で年間930万時間が無駄に消え,それに
より消費された燃料代をドライバーの数で割ると,一人あたり年間$434を
渋滞のために払っていることになるそうです.全米85の都市圏で51番目に
悪い数字だとか.
September 19, 2007 Honolulu Commuters Spend 9.3M Hours In Traffic
(TheHawaiiChannel.com ニュースへのリンク)
その渋滞を緩和すべく,専用軌道または専用道を持つ大量輸送機関建設の
計画が進行中で,大方は市長が推す鉄道系になるとみられていますが,
正式発表はまだありません.全米で鉄道に反対している組織が,ハワイ
でも新聞記事を寄稿するなどして活動しています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
【ホノルル】関連 過去ログ:
2007/3/05 ルート案から空港が外される
2007/2/01 市長の鉄道路線案かたまる
2007/1/02 鉄道かバスか2007年中に決める
ヨークのマンハッタンのイメージがありますが,シアトル周辺のフェリー
路線網もかなり発達しています.それらから比べると一路線の一日3往復
だけと小規模ですし,利用状況次第ではそれもいつの間にか廃止される
可能性もないわけではありませんが,ハワイ州オアフ島にも念願の通勤
通学用の航路がお目見えしました.名づけてザ・ボート(TheBoat)です.
149人乗りの二層構造の双胴船は,ワイキキにも近く,観光客用のツアー
バス等も発着するアロハタワー(Aloha Tower)と,西オアフのカラエロア
(Kalaeloa)地区の港を,ホノルル国際空港の沖合いや,真珠湾の入り口
近くを通り,1時間弱で結びます.
運航は平日のみで一日3往復ですが,朝はカラエロアからアロハタワーに
向けて3便,夕方は逆方向で3便あるだけで,完全に西オアフ側からの通勤
通学用に特化されています.
運賃はザ・バス(TheBus)と共通の$2で,それぞれの港への足を確保する
専用バスF系統(シャトルバス)への乗り継ぎも無料です.
しかし,自動車の積み込みはできませんし,カラエロアのバーバース・
ポイント港(Barbers Point harbor)に駐車場がないため,港へは船の発着
にあわせて運行されるシャトルバスを利用するか,誰かに送迎してもらう
キス・アンド・ライド(Kiss-N-Ride),シャトルバスのルート上にある
パークアンドライドのいずれかを利用する必要があります.自転車は船内
に持ち込めます.
船内ではコーヒーなどの販売があるほか,近日中には無線LANでインター
ネットへの接続も可能にすると,市長が発表しているそうです.バスの
車内よりは落ち着いてノートパソコンを広げられるかもしれませんが,
使える電源は限られているそうです.
時刻や乗り場詳細などは,公式サイトを参照してください.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
公式サイト トップページ: TheBoat
(City and County of Honolulu 公式サイトへのリンク)
運航開始と,利用にあたっての注意事項などを紹介する記事:
September 17, 2007 Hawaii gets up-close look at TheBoat before
maiden voyage
September 17, 2007 Everything you need to know to use the new city
ferry service
August 31, 2007 New Hawaii commuter ferry service beginning
(Honolulu Advertiser ニュースへのリンク)
September 16, 2007 New service will be 1 boat short
(Honolulu Star-Bulletin ニュースへのリンク)
ザ・ボートやシャトルバスのルートは,Honolulu Advertiser紙の上段の
記事にも地図入りで紹介されています.
また,Honolulu Star-Bulletin紙の記事のタイトルの通り,二艘体制で
運航を開始する予定が,船の到着遅れで一隻だけでのスタートになって
しまいました.今週中は一日2往復のみの運航になる模様です.
8/31付けのHonolulu Advertiser紙の記事などによれば,ザ・ボートは,
とりあえず一年間の試験運航の意味合いが強いようです.
リゾート地のイメージが先行するハワイですが,オアフ島ホノルルでは
朝夕の通勤ラッシュによる渋滞が年々激しさを増してきています.
ザ・ボートは,西オアフの住民に通勤手段の選択肢を増やす目的があり,
真珠湾に沿うように走る大動脈のハイウェイH-1の混雑が,少しでも緩和
されることが期待されているようです.
当初,港に駐車場設備がないことから,FTAが懸念を示したようですが,
従来の公共交通機関(ザ・バス)との連携で乗り切るとホノルル市側は説明
しました.出入港する船のダイヤにあわせて,双方の港にシャトルバスが
各3系統ずつ新設されます.ホノルルではこれまでも似たようなルートで
船を運航しながら,利用不振で撤退した経験があるそうですが,その時は
港への移動手段を提供していなかったのです.今回はそこが違います.
年間の運航経費600万ドルのうち,500万ドルは連邦政府からの補助金で
賄われ,残りはホノルル市の負担となります.
ホノルルも近年は渋滞がひどい,年々ひどくなると書きましたが,ある
調査によれば,ホノルルでは渋滞で年間930万時間が無駄に消え,それに
より消費された燃料代をドライバーの数で割ると,一人あたり年間$434を
渋滞のために払っていることになるそうです.全米85の都市圏で51番目に
悪い数字だとか.
September 19, 2007 Honolulu Commuters Spend 9.3M Hours In Traffic
(TheHawaiiChannel.com ニュースへのリンク)
その渋滞を緩和すべく,専用軌道または専用道を持つ大量輸送機関建設の
計画が進行中で,大方は市長が推す鉄道系になるとみられていますが,
正式発表はまだありません.全米で鉄道に反対している組織が,ハワイ
でも新聞記事を寄稿するなどして活動しています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
【ホノルル】関連 過去ログ:
2007/3/05 ルート案から空港が外される
2007/2/01 市長の鉄道路線案かたまる
2007/1/02 鉄道かバスか2007年中に決める
2007年08月19日
【LA】鉄道建設にロードプライシング検討中
L.A.地区を縦横に走る地下鉄やライトレール,2004年にMTAが作成した
らしい構想図が先日LAタイムス紙ウェブサイト版に掲載されていました.
MTA : Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority
しかし,現状では実現はとても無理な話です.MTAが回せる資金は2030年
までに40億ドルとされていますが,必要なのは300億ドルです.
世論調査によれば,交通計画への増資を目的とした増税は市民に支持され
そうになく,MTAではロードプライシング(congestion pricing)導入を
研究し始めました.混雑緩和目的の道路課金は,すでにシンガポールや
ロンドンなどでは実施されて知られていますが,米国ではまだそれほど
馴染みがありません.
それでも米国の現政権は,ロードプライシングなどを軸としてBRTなどを
整備する計画に対して補助金を出す,UPAsというブログラムを2006年に
制定し,道路混雑緩和に立ち向かう国家的な戦略の一つと位置付けて,
補助金が欲しい主要都市圏に計画を提出させていました.
BRT : Bus Rapid Transit (バス ラピッド トランジット)
UPAs : Urban partnership agreements (Urban Partnership program)
先ごろ,UPAsにより連邦補助金を得る最初の5都市圏が決まったという
報道もありました.混雑緩和に役立ちそうな計画を出し,総額12億ドルの
補助金を受け取るのは,マイアミ,ミネアポリス地域,ニューヨーク,
サンフランシスコ,シアトル地域です.
26の候補の中から選ばれた5つの計画は,未確認ですが,いずれもロード
プライシング(congestion pricing)とBRTが含まれるはずです.ただし,
この対象はあくまでもバス(BRT)だけで,鉄道は対象外です.
一方,ロサンゼルス市議会では,ロサンゼルス国際空港(LAX)に出入する
自動車に課金する,ロードプライシングを検討するとの報道もあります.
昨年は2560万台以上の車がLAXの空港ターミナルにやってきています.
ETCなどを利用して停車させることなく,これらの車両から料金を徴収
しようというものです.カルフォルニア州では,FasTrakと呼ばれるETC
システムがあり,ベイエリアの橋への導入がよく知られていますが,LA
周辺でも一部の有料道路やHOTレーンに導入されています.
ETC : electronic toll collection (日本のETCとほぼ同じ仕組み)
HOT : High-occupancy toll,本来は規定の人数が乗車している車両のみ
通行が許されるHOV専用レーンを,規定人数未満の乗車でも代金を払う
ことで走れるようにする仕組み.
HOV : high-occupancy vehicles (carpools)
LAXに出入する車両に課金して得られる資金は,ユニオン駅と空港を結ぶ
高速バスFlyAwayの増発に充てたり,ライトレールのMetro Railグリーン
ライン(Green Line)のLAX乗入れ計画を推進するために使うつもりです.
これまでの案では,地元(ロサンゼルス郡)以外の車両からは,より高い
料金を課すことが考えられています.なお,導入された際の無料の代替
手段として,駐車場から無人のピープルムーバーが運転されます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
資金不足のため実現できないLA地区の鉄道線リストも載る記事 :
August 17, 2007 MTA long on projects, but short on funds
(The Los Angeles Times ニュースへのリンク)
5都市がUrban Partnership programにより補助金を得るとの公式発表 :
August 14, 2007 U.S. Secretary of Transportation Names Five
Communities to Receive Funding to Help Fight Traffic Congestion
(United States Department of Transportation 公式サイトへのリンク)
ロサンゼルス国際空港(Los Angeles World Airports / LAX)に,ロード
プライシング(congestion pricing)導入を検討中と報じる記事 :
August 18, 2007 City To Study Toll Feasibility At LAX
(NBC4 Los Angeles ニュースへのリンク)
August 18, 2007 LA council to study driver fee at airport
(Daily Breeze ニュースへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
関連過去ログ : 2006/6/05 【LAX】LRTグリーンライン乗入れは如何に?
らしい構想図が先日LAタイムス紙ウェブサイト版に掲載されていました.
MTA : Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority
しかし,現状では実現はとても無理な話です.MTAが回せる資金は2030年
までに40億ドルとされていますが,必要なのは300億ドルです.
世論調査によれば,交通計画への増資を目的とした増税は市民に支持され
そうになく,MTAではロードプライシング(congestion pricing)導入を
研究し始めました.混雑緩和目的の道路課金は,すでにシンガポールや
ロンドンなどでは実施されて知られていますが,米国ではまだそれほど
馴染みがありません.
それでも米国の現政権は,ロードプライシングなどを軸としてBRTなどを
整備する計画に対して補助金を出す,UPAsというブログラムを2006年に
制定し,道路混雑緩和に立ち向かう国家的な戦略の一つと位置付けて,
補助金が欲しい主要都市圏に計画を提出させていました.
BRT : Bus Rapid Transit (バス ラピッド トランジット)
UPAs : Urban partnership agreements (Urban Partnership program)
先ごろ,UPAsにより連邦補助金を得る最初の5都市圏が決まったという
報道もありました.混雑緩和に役立ちそうな計画を出し,総額12億ドルの
補助金を受け取るのは,マイアミ,ミネアポリス地域,ニューヨーク,
サンフランシスコ,シアトル地域です.
26の候補の中から選ばれた5つの計画は,未確認ですが,いずれもロード
プライシング(congestion pricing)とBRTが含まれるはずです.ただし,
この対象はあくまでもバス(BRT)だけで,鉄道は対象外です.
一方,ロサンゼルス市議会では,ロサンゼルス国際空港(LAX)に出入する
自動車に課金する,ロードプライシングを検討するとの報道もあります.
昨年は2560万台以上の車がLAXの空港ターミナルにやってきています.
ETCなどを利用して停車させることなく,これらの車両から料金を徴収
しようというものです.カルフォルニア州では,FasTrakと呼ばれるETC
システムがあり,ベイエリアの橋への導入がよく知られていますが,LA
周辺でも一部の有料道路やHOTレーンに導入されています.
ETC : electronic toll collection (日本のETCとほぼ同じ仕組み)
HOT : High-occupancy toll,本来は規定の人数が乗車している車両のみ
通行が許されるHOV専用レーンを,規定人数未満の乗車でも代金を払う
ことで走れるようにする仕組み.
HOV : high-occupancy vehicles (carpools)
LAXに出入する車両に課金して得られる資金は,ユニオン駅と空港を結ぶ
高速バスFlyAwayの増発に充てたり,ライトレールのMetro Railグリーン
ライン(Green Line)のLAX乗入れ計画を推進するために使うつもりです.
これまでの案では,地元(ロサンゼルス郡)以外の車両からは,より高い
料金を課すことが考えられています.なお,導入された際の無料の代替
手段として,駐車場から無人のピープルムーバーが運転されます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
資金不足のため実現できないLA地区の鉄道線リストも載る記事 :
August 17, 2007 MTA long on projects, but short on funds
(The Los Angeles Times ニュースへのリンク)
5都市がUrban Partnership programにより補助金を得るとの公式発表 :
August 14, 2007 U.S. Secretary of Transportation Names Five
Communities to Receive Funding to Help Fight Traffic Congestion
(United States Department of Transportation 公式サイトへのリンク)
ロサンゼルス国際空港(Los Angeles World Airports / LAX)に,ロード
プライシング(congestion pricing)導入を検討中と報じる記事 :
August 18, 2007 City To Study Toll Feasibility At LAX
(NBC4 Los Angeles ニュースへのリンク)
August 18, 2007 LA council to study driver fee at airport
(Daily Breeze ニュースへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
関連過去ログ : 2006/6/05 【LAX】LRTグリーンライン乗入れは如何に?
2007年06月12日
【LA】大統領候補がライトレール建設に前向き
2008年の米国大統領選挙に立候補しようとしている民主党の候補の一人
が,当選の暁には現在の連邦政府の交通政策を見直し,道路の建設にでは
なく,エネルギー効率のよりよいライトレールの建設に多額の補助金を
投じると発表していました.
これは,ウェストハリウッド発でAP通信が報じたもので,ロサンゼルスの
悪名高い交通問題を解決するのに役立つライトレール路線網を構築する
ためのパートナーシップを設立すると公約したのは,ニューメキシコ州の
州知事リチャードソン氏(Bill Richardson)です.
同氏は,現政権がライトレールや高速鉄道など,大都市における環境に
配慮した輸送機関ではなく,その価値の疑わしい道路計画に補助金を出し
ていると批判しています.
いくつかのニュースサイトが,APの記事を掲載していました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
The Associated Press 06/11/2007 Richardson says light rail could
transform LA, other cities
(CBS 2 Los Angeles ニュースへのリンク)
The Associated Press 06/11/2007 Richardson says light rail could
transform LA, other cities
(San Jose Mercury News ニュースへのリンク)
このサイトには,特に今回の件は掲載されていないようですが,何度か
ライトレールを建設すると報道されているようです.
Bill Richardson for President (キャンペーンサイト)
一方,LA地区の公共交通を担うLACMTA,通称メトロは,2008年度の予算を
発表しています.ライトレールなどMetro Rail関係への予算配分は全体の
24%弱で,大きな変化はありませんが,2008年度には24本の新車を受領,
LRV50本の調達に向けて動き始めます.
LACMTA : Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority
June 4, 2007 Metro to Hold Public Hearing June 20 on Proposed
FY08 Budget
(LACMTA ニュースリリースへのリンク)
予算の44.6%は,バス路線に向けられます.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
が,当選の暁には現在の連邦政府の交通政策を見直し,道路の建設にでは
なく,エネルギー効率のよりよいライトレールの建設に多額の補助金を
投じると発表していました.
これは,ウェストハリウッド発でAP通信が報じたもので,ロサンゼルスの
悪名高い交通問題を解決するのに役立つライトレール路線網を構築する
ためのパートナーシップを設立すると公約したのは,ニューメキシコ州の
州知事リチャードソン氏(Bill Richardson)です.
同氏は,現政権がライトレールや高速鉄道など,大都市における環境に
配慮した輸送機関ではなく,その価値の疑わしい道路計画に補助金を出し
ていると批判しています.
いくつかのニュースサイトが,APの記事を掲載していました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
The Associated Press 06/11/2007 Richardson says light rail could
transform LA, other cities
(CBS 2 Los Angeles ニュースへのリンク)
The Associated Press 06/11/2007 Richardson says light rail could
transform LA, other cities
(San Jose Mercury News ニュースへのリンク)
このサイトには,特に今回の件は掲載されていないようですが,何度か
ライトレールを建設すると報道されているようです.
Bill Richardson for President (キャンペーンサイト)
一方,LA地区の公共交通を担うLACMTA,通称メトロは,2008年度の予算を
発表しています.ライトレールなどMetro Rail関係への予算配分は全体の
24%弱で,大きな変化はありませんが,2008年度には24本の新車を受領,
LRV50本の調達に向けて動き始めます.
LACMTA : Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority
June 4, 2007 Metro to Hold Public Hearing June 20 on Proposed
FY08 Budget
(LACMTA ニュースリリースへのリンク)
予算の44.6%は,バス路線に向けられます.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年05月18日
【自転車】LAでは一日バス電車利用が無料に
米国には自転車で通勤する日(または週)という運動があるらしく,Bike
to Work Dayや,Bike to Work Weekとして,全米の各地で今週は催し物が
開かれます.日にちなどは地域により多少異なります.
このところロサンゼルスとその近郊の話題が続いていますが,今年5/17の
木曜日は,バイク ツー ワーク デー(Bike to Work Day)ということで,
同郡内のほとんどの公共交通機関が,自転車を持ち込むかヘルメットを
持参していれば,一日無料で利用できたもようです.
ロサンゼルス郡MTA(LACMTA / メトロ)のライトレール,地下鉄,バスは
もちろんのこと,周辺10以上の事業者が運行するバスなども対象です.
この地域の地上公共交通機関で対象から外れるのは,近郊列車のメトロ
リンク(Metrolink)ぐらいです.
LACMTA : Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority
(通称メトロまたはMTA)
ただし,路線バスの中には自転車用のラックを装備していない車両もあり
ますし,ラックのあるバスも,車外前面に取付けてあるタイプは2台まで
しか搭載できませんので,空きがなければ次のバスを待たなければなり
ません.BRTのオレンジラインにはバス車内に自転車収容場所があるもの
の,やはり2台までです.
また,LACMTAの地下鉄レッドラインや,ライトレール3路線では,公式
サイトにも詳細が記されている通り,ピークの時間帯や,ライトレール
では方向によって自転車の車内持込が制限されています.
このため,駅の自転車置き場に自転車を置いて乗車しても,ヘルメットを
抱えていれば無料という扱いのようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 7, 2007 Free Rides for Bicyclists on Buses/Rail Thursday May 17
(LACMTA ニュースリリースへのリンク)
* Bike to Work in LA County
* Give your Bike a Ride / Free rides on transit
自転車持込制限の案内 : Metro Bikes
BRT オレンジライン Bikes on Metro Orange Line Bike Racks
(LACMTA 公式サイトへのリンク)
L.A.では公共交通が無料になると伝える記事やブログなど :
May 17, 2007 Bike To Work Day Offers Free Rides To Cyclists
(CBS 2 Los Angeles ニュースへのリンク)
May 16, 2007 Tomorrow is a Biking Day: 28 Pit Stops, Free Swag,
Free Public Transit, Ride to City Hall
(LAist ブログへのリンク)
これに対して,サンフランシスコのベイエリアなどでは,この日の自転車
通勤者は,各拠点でスナックなどの提供が受けられるようです.
Thursday, May 17, 2007 Bike to Work freebies
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
ベイエリアでもL.A.と同じ日が指定され,ともに今回が13回目(年目)との
ことです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
関連ログ :
2007/5/15 【ロサンゼルス】1年半後には運賃が倍に
2007/5/06 【自転車】欧州の先進都市を米紙が紹介
to Work Dayや,Bike to Work Weekとして,全米の各地で今週は催し物が
開かれます.日にちなどは地域により多少異なります.
このところロサンゼルスとその近郊の話題が続いていますが,今年5/17の
木曜日は,バイク ツー ワーク デー(Bike to Work Day)ということで,
同郡内のほとんどの公共交通機関が,自転車を持ち込むかヘルメットを
持参していれば,一日無料で利用できたもようです.
ロサンゼルス郡MTA(LACMTA / メトロ)のライトレール,地下鉄,バスは
もちろんのこと,周辺10以上の事業者が運行するバスなども対象です.
この地域の地上公共交通機関で対象から外れるのは,近郊列車のメトロ
リンク(Metrolink)ぐらいです.
LACMTA : Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority
(通称メトロまたはMTA)
ただし,路線バスの中には自転車用のラックを装備していない車両もあり
ますし,ラックのあるバスも,車外前面に取付けてあるタイプは2台まで
しか搭載できませんので,空きがなければ次のバスを待たなければなり
ません.BRTのオレンジラインにはバス車内に自転車収容場所があるもの
の,やはり2台までです.
また,LACMTAの地下鉄レッドラインや,ライトレール3路線では,公式
サイトにも詳細が記されている通り,ピークの時間帯や,ライトレール
では方向によって自転車の車内持込が制限されています.
このため,駅の自転車置き場に自転車を置いて乗車しても,ヘルメットを
抱えていれば無料という扱いのようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 7, 2007 Free Rides for Bicyclists on Buses/Rail Thursday May 17
(LACMTA ニュースリリースへのリンク)
* Bike to Work in LA County
* Give your Bike a Ride / Free rides on transit
自転車持込制限の案内 : Metro Bikes
BRT オレンジライン Bikes on Metro Orange Line Bike Racks
(LACMTA 公式サイトへのリンク)
L.A.では公共交通が無料になると伝える記事やブログなど :
May 17, 2007 Bike To Work Day Offers Free Rides To Cyclists
(CBS 2 Los Angeles ニュースへのリンク)
May 16, 2007 Tomorrow is a Biking Day: 28 Pit Stops, Free Swag,
Free Public Transit, Ride to City Hall
(LAist ブログへのリンク)
Bike to Work Dayではありませんが,
自転車を2台積んだメトロバス
Local by Fire Monkey Fish (flickr)

(Taken on December 5, 2006)
自転車を2台積んだメトロバス
Local by Fire Monkey Fish (flickr)

(Taken on December 5, 2006)
これに対して,サンフランシスコのベイエリアなどでは,この日の自転車
通勤者は,各拠点でスナックなどの提供が受けられるようです.
Thursday, May 17, 2007 Bike to Work freebies
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
ベイエリアでもL.A.と同じ日が指定され,ともに今回が13回目(年目)との
ことです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
関連ログ :
2007/5/15 【ロサンゼルス】1年半後には運賃が倍に
2007/5/06 【自転車】欧州の先進都市を米紙が紹介
2007年05月17日
【ロングビーチ】路面電車を検討し始める
きっかけは,ポートランドのストリートカーでした.
ロサンゼルスの中心から南に約30キロ,ライトレールのブルーラインに
1時間近く揺られると,人口約49万のロングビーチ市(Long Beach)に到着
します.いわずと知れた港湾都市で,港は全米第二の貨物取扱量を誇り,
ロサンゼルスとの間は貨物鉄道の大幹線(名称 Alameda Corridor)でも
つながっていて,その設備と規模たるや,ブルーラインよりもはるかに
立派なものです.
そんなロングビーチで火曜日に開催される定例市議会の席,一人の市議会
議員による提案が,出席した他の市議5人全員の賛同を得て承認されま
した.市内に路面電車網を構築するための予備調査を,市に働きかける
というものです.
もっとも,ルートなどはこれから紆余曲折がありそうで,話を進めるため
最初の案を変更することを余儀なくされています.
ちなみに,最初の提案では,
CSULB : California State University Long Beach (州立大学),
Long Beach City College (市立大学),
East Village Arts District (ダウンタウンの東部地区),
Long Beach Memorial Medical Center (Willow駅近く),
St. Mary's Hospital Medical Center (Anaheim駅近く),
などを結ぶことになっていました.州立大学も私立大学も,ロングビーチ
中心部からみると東側にあります.このため,東西を連絡する路線と記事
には紹介されていました.
提案した市議が,路面電車を市内に張り巡らせようと考えるきっかけに
なったのは,ポートランドの路面電車だったそうです.市内全域の経済
発展の促進が狙いです.
予備調査で,建設費がどれくらいになるものか,域内交通や環境に与える
影響はどれほどかなどが調べられることになります.これは,まだ最初の
一歩に過ぎませんが,ロングビーチでもそれを踏み出したのでした.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ロングビーチ市の市議会議事録 :
City Council Agenda of May 15, 2007 (PDFファイル)
(City of Long Beach 公式サイトへのリンク)
市議会が路面電車を検討し始めたことは,記事にも載りました.
05/15/2007 City Council considers streetcars in L.B.
(Long Beach Press-Telegram ニュースへのリンク)
提案した市議のページ(ロングビーチ市 第二区選出) :
Long Beach City Council District 2 - Suja Lowenthal
(City of Long Beach 公式サイトへのリンク)
今のところは路面電車の文字はありませんし,駐車場問題以外には関連
する案件もなさそうです.
ロングビーチの地図(インタラクティブ版) : Maps & Directions
(Long Beach Area Convention & Visitors Bureau へのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ロサンゼルスの中心から南に約30キロ,ライトレールのブルーラインに
1時間近く揺られると,人口約49万のロングビーチ市(Long Beach)に到着
します.いわずと知れた港湾都市で,港は全米第二の貨物取扱量を誇り,
ロサンゼルスとの間は貨物鉄道の大幹線(名称 Alameda Corridor)でも
つながっていて,その設備と規模たるや,ブルーラインよりもはるかに
立派なものです.
そんなロングビーチで火曜日に開催される定例市議会の席,一人の市議会
議員による提案が,出席した他の市議5人全員の賛同を得て承認されま
した.市内に路面電車網を構築するための予備調査を,市に働きかける
というものです.
もっとも,ルートなどはこれから紆余曲折がありそうで,話を進めるため
最初の案を変更することを余儀なくされています.
ちなみに,最初の提案では,
CSULB : California State University Long Beach (州立大学),
Long Beach City College (市立大学),
East Village Arts District (ダウンタウンの東部地区),
Long Beach Memorial Medical Center (Willow駅近く),
St. Mary's Hospital Medical Center (Anaheim駅近く),
などを結ぶことになっていました.州立大学も私立大学も,ロングビーチ
中心部からみると東側にあります.このため,東西を連絡する路線と記事
には紹介されていました.
提案した市議が,路面電車を市内に張り巡らせようと考えるきっかけに
なったのは,ポートランドの路面電車だったそうです.市内全域の経済
発展の促進が狙いです.
予備調査で,建設費がどれくらいになるものか,域内交通や環境に与える
影響はどれほどかなどが調べられることになります.これは,まだ最初の
一歩に過ぎませんが,ロングビーチでもそれを踏み出したのでした.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ロングビーチ市の市議会議事録 :
City Council Agenda of May 15, 2007 (PDFファイル)
(City of Long Beach 公式サイトへのリンク)
市議会が路面電車を検討し始めたことは,記事にも載りました.
05/15/2007 City Council considers streetcars in L.B.
(Long Beach Press-Telegram ニュースへのリンク)
提案した市議のページ(ロングビーチ市 第二区選出) :
Long Beach City Council District 2 - Suja Lowenthal
(City of Long Beach 公式サイトへのリンク)
今のところは路面電車の文字はありませんし,駐車場問題以外には関連
する案件もなさそうです.
ロングビーチの地図(インタラクティブ版) : Maps & Directions
(Long Beach Area Convention & Visitors Bureau へのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年05月15日
【ロサンゼルス】1年半後には運賃が倍に
先日ロサンゼルス郡MTAのライトレール延長の投稿に,日頃から利用され
ていらっしゃるかたからコメントをいただきました.
LACMTA : Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority
(通称メトロまたはMTA)
その中で触れられている運賃値上げの話は,米国の昨今の状況では半ば
いたしかたないのではないかと最初は思っていたのですが,その内容を
調べていくうちに,ご紹介しておく価値があるのではないかと思い直し,
簡単に記してみました.詳細は下記リンク先原文をご参照ください.
LAメトロの運賃体系は単純で,現在現金支払の普通運賃は$1.25です.
地下鉄もライトレールもバスも,一乗車のたびに運賃を支払います.
ライトレール同士やバス同士の乗り換えでも2乗車分として$2.50(現在)
必要ですし,ライトレールのブルーラインから地下鉄レッドラインに乗り
継いでも同様です.そのかわり距離による制限はありません.この例で
言えば,ロングビーチからノースハリウッドまで乗っても,乗換えが1回
だけなら運賃は$2.50だけで済みます.往復なら$5.00支払う代わりに,
日帰りで事前購入が条件ですが,一日パス$3.00という手もあります.
今回申請されている運賃値上げは二段階で行われます.今年7月と2009年
1月の二回で,その上げ幅が非常
ていらっしゃるかたからコメントをいただきました.
LACMTA : Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority
(通称メトロまたはMTA)
その中で触れられている運賃値上げの話は,米国の昨今の状況では半ば
いたしかたないのではないかと最初は思っていたのですが,その内容を
調べていくうちに,ご紹介しておく価値があるのではないかと思い直し,
簡単に記してみました.詳細は下記リンク先原文をご参照ください.
LAメトロの運賃体系は単純で,現在現金支払の普通運賃は$1.25です.
地下鉄もライトレールもバスも,一乗車のたびに運賃を支払います.
ライトレール同士やバス同士の乗り換えでも2乗車分として$2.50(現在)
必要ですし,ライトレールのブルーラインから地下鉄レッドラインに乗り
継いでも同様です.そのかわり距離による制限はありません.この例で
言えば,ロングビーチからノースハリウッドまで乗っても,乗換えが1回
だけなら運賃は$2.50だけで済みます.往復なら$5.00支払う代わりに,
日帰りで事前購入が条件ですが,一日パス$3.00という手もあります.
今回申請されている運賃値上げは二段階で行われます.今年7月と2009年
1月の二回で,その上げ幅が非常