何かと取り上げられることの多い,サンフランシスコMuniの定時運行率.
1999年秋の住民投票で,Muniの定時運行(早着1分延着4分以内)の実績は,
85%以上でなければならないという事項が市の憲章に盛り込まれたにも
かかわらず,一度も達成していないからでしょうか.
業績標準(performance standards)が求められるようになった2004年以降
でも,定時運行率は71%を少し上回る程度というのが最高でそうです.
まもなく,2008年度(2008-2009)の業績目標がMuniから発表される予定
ですが,定時運行業績を揺るがす,ライトレールやバス,ケーブルカーの
運転手の欠勤問題に取り組むことが,明らかにされています.
前年度の欠勤(unscheduled absence)は11%だったとかで,人数にすれば
一日二百人を超えています.これを組合などと協力して10.2%に減らす,
言い換えれば一日23名を職場に戻そうとしているのです.
また,欠勤常習者に規則を守らせることにも取り組んだ上で,ここ数年で
初めてとなる運転手数の純増をにらみ,次年度は191名を雇用する計画も
あるそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
2008-05-03 AWOL operators drive Muni delays
(The San Francisco Examiner ニュースへのリンク)
AWOL: Absences Without Official Leave
この記事のなかでも,運転手というのは,肉体的にも感情的にも,きつい
仕事だと紹介されていますが,Muniの欠勤(absenteeism)に関わる問題は
今に始まったことでもなく,以前はもっとひどい状況だったようです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年05月04日
2008年04月21日
【イーストベイ】電車のように走るバスを
Key Systemと呼ばれた電車が,サンフランシスコ湾にかかるベイブリッジ
(San Francisco-Oakland Bay Bridge)から撤退して50年,オークランドで
路上に電車を走らせていたKey Route(後にKey System)を,ベイブリッジ
撤退二年後の1960年から路線バス網として受け継いでいるAC Transitは,
一部の基幹路線のバスを,数年後を目指して往年のKey Systemの電車の
ように走らせる計画を立てています.
AC Transit: Alameda-Contra Costa Transit District
専用車線上をライトレールのように走り,交差点では優先権が与えられ,
乗車前に運賃を支払い専用プラットホームから乗降する,BRTです.
BRT: Bus Rapid Transit
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 18, 2008 AC Transit's plan to run buses like trains
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
BRTと言えば,南米の例が紹介される機会が多いのですが,各地で様々な
形態をとるBRTの中で,貨物鉄道の廃線跡を再利用したBRTは,米国でも
ロサンゼルス(Orange Line)と,マイアミ(South Miami-Dade Busway)など
で成功していますし,シアトルやボストンのように,専用トンネルを走る
ものさえあります.
オークランドなどのイーストベイ(East Bay)でのAC Transitの計画は,
対岸のサンフランシスコMuniが同市内で計画中のものと同じで,一般道の
中に専用道路を設けるタイプです.
AC Transitの計画は,下記公式サイトの図を見る限りでは,名古屋市の
基幹バスのように,道路の中央を走る形になりそうです.米国でもこの形
ではオレゴン州ユージン(Eugene)とスプリングフィールド(Springfield)
間を結ぶEmXという先例があります.
BRT計画を紹介するページに,Key Systemの電車の画像が載っています.
Your Guide to Bus Rapid Transit
(AC Transit 公式サイトへのリンク)
オレゴン州のEmXには,道路幅の制約から一車線の専用車線を双方向で
使用する場所が一部にある模様です.鉄道で言えば単線運転です.
EmX: Emerald Express by the Lane Transit District (LTD)
Dads' Gates Station (Windows Live Local bird's eye へのリンク)
島式ホームの前後が単線区間で,ここで交換しているのでしょう.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
(San Francisco-Oakland Bay Bridge)から撤退して50年,オークランドで
路上に電車を走らせていたKey Route(後にKey System)を,ベイブリッジ
撤退二年後の1960年から路線バス網として受け継いでいるAC Transitは,
一部の基幹路線のバスを,数年後を目指して往年のKey Systemの電車の
ように走らせる計画を立てています.
AC Transit: Alameda-Contra Costa Transit District
専用車線上をライトレールのように走り,交差点では優先権が与えられ,
乗車前に運賃を支払い専用プラットホームから乗降する,BRTです.
BRT: Bus Rapid Transit
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 18, 2008 AC Transit's plan to run buses like trains
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
BRTと言えば,南米の例が紹介される機会が多いのですが,各地で様々な
形態をとるBRTの中で,貨物鉄道の廃線跡を再利用したBRTは,米国でも
ロサンゼルス(Orange Line)と,マイアミ(South Miami-Dade Busway)など
で成功していますし,シアトルやボストンのように,専用トンネルを走る
ものさえあります.
オークランドなどのイーストベイ(East Bay)でのAC Transitの計画は,
対岸のサンフランシスコMuniが同市内で計画中のものと同じで,一般道の
中に専用道路を設けるタイプです.
AC Transitの計画は,下記公式サイトの図を見る限りでは,名古屋市の
基幹バスのように,道路の中央を走る形になりそうです.米国でもこの形
ではオレゴン州ユージン(Eugene)とスプリングフィールド(Springfield)
間を結ぶEmXという先例があります.
BRT計画を紹介するページに,Key Systemの電車の画像が載っています.
Your Guide to Bus Rapid Transit
(AC Transit 公式サイトへのリンク)
オレゴン州のEmXには,道路幅の制約から一車線の専用車線を双方向で
使用する場所が一部にある模様です.鉄道で言えば単線運転です.
EmX: Emerald Express by the Lane Transit District (LTD)
Dads' Gates Station (Windows Live Local bird's eye へのリンク)
島式ホームの前後が単線区間で,ここで交換しているのでしょう.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年04月18日
【ベイブリッジ】鉄道線廃止から4/20で半世紀
サンフランシスコとオークランド間は,高速電車BARTが海底を最高速度
時速80マイル(同130キロ)で駆け抜け,昨年一年間で5200万人が行き来
しています.そして,サンフランシスコ湾には両岸を結ぶ二段式吊り橋,
ベイブリッジ(San Francisco-Oakland Bay Bridge)がかかっています.
BART: Bay Area Rapid Transit
このベイブリッジの下段には,かつて両市を結ぶ鉄道も走っていました.
ご存知の方も多いと思いますが,オークランド市内にくまなく路線網を
張り巡らしていた,Key Systemと呼ばれる路面電車がサンフランシスコに
乗入れたり,今では想像さえ難しいのですが,一時期は同じ軌道上を,
インターアーバンと呼ばれた都市間電車も走っていたそうです.
そのKey Systemのトランスベイ(Transbay)線が廃止されたのが,1958年の
4月20日ということで,今度の日曜(4/20)は,その50周年にあたるのだ
そうです.サンフランシスコ・クロニクル紙が,記事を出していました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 17, 2008 50 years since trains crossed S.F. Bay
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
1939年にKey Systemがベイブリッジに電車を走らせたことで,それまで
フェリーと電車を乗り継ぐ必要のあったサンフランシスコとオークランド
間の交通事情が一転し,オークランドがサンフランシスコのベッドタウン
になったとか.
1941年には年間1100万人に利用者が増え,戦時中はガソリンが配給制と
なったこともあり同2640万人に達しますが,その1945年が最盛期になって
しまいます.その後は自家用車の急増で利用者が激減,トランスベイ廃止
前年1957年には同520万人にまで減っていました.ガソリン価格の高騰で
利用好調なBARTが2007年に記録した利用者の十分の一です.
1958年のKey Systemベイブリッジ区間廃止からBARTの開通までは,16年
かかりました.
上記記事によれば,一時期復活気運が盛り上がり,ベイブリッジの鉄道線
復活の可能性を探る調査費が1998年に住民投票で承認されますが,46億
ドルから80億ドルかかるとの結果が出てしまい,あえなく構想はしぼんで
しまったそうです.
なお,Key Systemのトランスベイ用の車両(Key System bridge unit)は,
Western Railway Museumに保存されていて,廃止50周年を記念して運転も
行われる模様です.記事の最後には博物館へのリンクもありました.
Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けておきます
Bay Bridge on Saturday morning by ian_ransley (flickr)

この画面の右側(=南側)二車線が,Key Systemの走っていた場所でした.
今は車道5車線すべてが,東向き専用に使われています.
下が,Western Railway Museumに残る,Key Systemのbridge unit.
Key System Electric by SP8254 (flickr)

ベイブリッジも建設から80年近くが経ち,オークランド側では全面的な
橋の付け替え工事が行われています.あと5年ぐらいすれば,二段式の
吊り橋も,東側はKey Systemもろとも昔話になってしまうようです.
Replacement Bridge by vasilken (flickr)

Taken on January 28, 2007
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
時速80マイル(同130キロ)で駆け抜け,昨年一年間で5200万人が行き来
しています.そして,サンフランシスコ湾には両岸を結ぶ二段式吊り橋,
ベイブリッジ(San Francisco-Oakland Bay Bridge)がかかっています.
BART: Bay Area Rapid Transit
このベイブリッジの下段には,かつて両市を結ぶ鉄道も走っていました.
ご存知の方も多いと思いますが,オークランド市内にくまなく路線網を
張り巡らしていた,Key Systemと呼ばれる路面電車がサンフランシスコに
乗入れたり,今では想像さえ難しいのですが,一時期は同じ軌道上を,
インターアーバンと呼ばれた都市間電車も走っていたそうです.
そのKey Systemのトランスベイ(Transbay)線が廃止されたのが,1958年の
4月20日ということで,今度の日曜(4/20)は,その50周年にあたるのだ
そうです.サンフランシスコ・クロニクル紙が,記事を出していました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 17, 2008 50 years since trains crossed S.F. Bay
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
1939年にKey Systemがベイブリッジに電車を走らせたことで,それまで
フェリーと電車を乗り継ぐ必要のあったサンフランシスコとオークランド
間の交通事情が一転し,オークランドがサンフランシスコのベッドタウン
になったとか.
1941年には年間1100万人に利用者が増え,戦時中はガソリンが配給制と
なったこともあり同2640万人に達しますが,その1945年が最盛期になって
しまいます.その後は自家用車の急増で利用者が激減,トランスベイ廃止
前年1957年には同520万人にまで減っていました.ガソリン価格の高騰で
利用好調なBARTが2007年に記録した利用者の十分の一です.
1958年のKey Systemベイブリッジ区間廃止からBARTの開通までは,16年
かかりました.
上記記事によれば,一時期復活気運が盛り上がり,ベイブリッジの鉄道線
復活の可能性を探る調査費が1998年に住民投票で承認されますが,46億
ドルから80億ドルかかるとの結果が出てしまい,あえなく構想はしぼんで
しまったそうです.
なお,Key Systemのトランスベイ用の車両(Key System bridge unit)は,
Western Railway Museumに保存されていて,廃止50周年を記念して運転も
行われる模様です.記事の最後には博物館へのリンクもありました.
Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けておきます
Bay Bridge on Saturday morning by ian_ransley (flickr)

この画面の右側(=南側)二車線が,Key Systemの走っていた場所でした.
今は車道5車線すべてが,東向き専用に使われています.
下が,Western Railway Museumに残る,Key Systemのbridge unit.
Key System Electric by SP8254 (flickr)

ベイブリッジも建設から80年近くが経ち,オークランド側では全面的な
橋の付け替え工事が行われています.あと5年ぐらいすれば,二段式の
吊り橋も,東側はKey Systemもろとも昔話になってしまうようです.
Replacement Bridge by vasilken (flickr)

Taken on January 28, 2007
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年03月09日
【カリフォルニア州】州債からの資金提供
2006年11月のカリフォルニア州の州民投票で,60%を超える賛成票を獲得
して成立した総額199億ドル超の交通債から,州内106の公共交通計画に
対し,3億9400万ドルの資金提供を行うと,州知事が金曜日(3/07)に発表
していました.
この交通債はCalifornia Proposition 1Bと呼ばれ,正式には,Highway
Safety, Traffic Reduction, Air Quality and Port Security Bond Act
of 2006という名称で,混雑緩和や大気汚染軽減のための道路整備や,
橋脚などの耐震性強化,公共交通の拡大などを主な目的とする州債です.
その州債からは,今回が初めての都市交通に対する投資になるそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
07 March 2008 Governor Schwarzenegger Announces $394 Million for
Transit Projects (Imperial Valley News ニュースへのリンク)
対象となる計画のうちの鉄道関係には,ベイエリアのBARTがあります.
BART: Bay Area Rapid Transit
サンフランシスコとオークランド間の海底トンネル(Transbay Tube)は,
BART建設当時には最高の耐震性能を備えていると信じられてきましたが,
強化が必要との近年の調査結果を受け,2年前から耐震強化工事が2010年
完了を目指して行われています.3億4千万ドルと見られる工事費のうち,
2400万ドルが拠出されることになりました.
March 7, 2008 BART tunnel retrofit gets state bond funds
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
サクラメントでは,36本のライトレール車両をリビルドするとあります.
開業時の1986年から投入されてきたSiemens-Duewag製U2Aタイプの26本と
1991年に増強された同型の10本が対象でしょう.耐用年数の30年を全う
出来るようにするものです.Sacramento Regional Transit Districtには
その他への分を含めて700万ドルが配分されます.
March 7, 2008 RT lands state bond cash to rebuild rail cars
(Sacramento Business Journal ニュースへのリンク)
ロサンゼルス地区では,建設中のライトレールや,CNGバス購入,混雑の
激しいウィルシャー通り(Wilshire Boulevard)に12マイル(約19.3キロ)の
バス専用レーンを導入する計画などに,1億7100万ドルが配当されます.
March 7, 2008 12 Miles Of Wilshire Bouleverd Will Have Bus-Only Lane
(NBC4 Los Angeles ニュースへのリンク)
最後に,ロサンゼルスからサンディエゴへ向かう途中のオーシャンサイド
(Oceanside)と,内陸のエスコンディード(Escondido)を結ぶ,ドイツ製
ディーゼルカーによる22マイル(約35.4キロ)のライトレールにも,860万
ドルが配分されることになりました.
March 8, 2008 NCTD gets first installment of Prop. 1B cash
(North County Times ニュースへのリンク)
当初予算から1億ドルも超過した,SPRINTERと呼ばれるライトレールは,
昨年末に開業式典が行われたものの,一般旅客を乗せる営業運転は,この
日曜(3/09)早朝から開始されることになっています.
March 8, 2008 Sprinter ready to run at last
(San Diego Union Tribune ニュースへのリンク)
これは前夜に出た記事ですが,内容が詳細ですので紹介しておきます.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
して成立した総額199億ドル超の交通債から,州内106の公共交通計画に
対し,3億9400万ドルの資金提供を行うと,州知事が金曜日(3/07)に発表
していました.
この交通債はCalifornia Proposition 1Bと呼ばれ,正式には,Highway
Safety, Traffic Reduction, Air Quality and Port Security Bond Act
of 2006という名称で,混雑緩和や大気汚染軽減のための道路整備や,
橋脚などの耐震性強化,公共交通の拡大などを主な目的とする州債です.
その州債からは,今回が初めての都市交通に対する投資になるそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
07 March 2008 Governor Schwarzenegger Announces $394 Million for
Transit Projects (Imperial Valley News ニュースへのリンク)
対象となる計画のうちの鉄道関係には,ベイエリアのBARTがあります.
BART: Bay Area Rapid Transit
サンフランシスコとオークランド間の海底トンネル(Transbay Tube)は,
BART建設当時には最高の耐震性能を備えていると信じられてきましたが,
強化が必要との近年の調査結果を受け,2年前から耐震強化工事が2010年
完了を目指して行われています.3億4千万ドルと見られる工事費のうち,
2400万ドルが拠出されることになりました.
March 7, 2008 BART tunnel retrofit gets state bond funds
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
サクラメントでは,36本のライトレール車両をリビルドするとあります.
開業時の1986年から投入されてきたSiemens-Duewag製U2Aタイプの26本と
1991年に増強された同型の10本が対象でしょう.耐用年数の30年を全う
出来るようにするものです.Sacramento Regional Transit Districtには
その他への分を含めて700万ドルが配分されます.
March 7, 2008 RT lands state bond cash to rebuild rail cars
(Sacramento Business Journal ニュースへのリンク)
ロサンゼルス地区では,建設中のライトレールや,CNGバス購入,混雑の
激しいウィルシャー通り(Wilshire Boulevard)に12マイル(約19.3キロ)の
バス専用レーンを導入する計画などに,1億7100万ドルが配当されます.
March 7, 2008 12 Miles Of Wilshire Bouleverd Will Have Bus-Only Lane
(NBC4 Los Angeles ニュースへのリンク)
最後に,ロサンゼルスからサンディエゴへ向かう途中のオーシャンサイド
(Oceanside)と,内陸のエスコンディード(Escondido)を結ぶ,ドイツ製
ディーゼルカーによる22マイル(約35.4キロ)のライトレールにも,860万
ドルが配分されることになりました.
March 8, 2008 NCTD gets first installment of Prop. 1B cash
(North County Times ニュースへのリンク)
当初予算から1億ドルも超過した,SPRINTERと呼ばれるライトレールは,
昨年末に開業式典が行われたものの,一般旅客を乗せる営業運転は,この
日曜(3/09)早朝から開始されることになっています.
March 8, 2008 Sprinter ready to run at last
(San Diego Union Tribune ニュースへのリンク)
これは前夜に出た記事ですが,内容が詳細ですので紹介しておきます.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年01月29日
【Muni】市長の運賃無料化案お流れに?
サンフランシスコの市長が提案していたMuni運賃無料化構想は,専門家の
分析により実現の見込みがなくなったようです.
Muni: San Francisco Municipal Railway
一か所で公共交通機関の無料化が実現すれば,他の街にも普及するかも
しれないと考えられていました.自動車利用者を減らし大気汚染を緩和
させることが目的です.
しかし,運賃を無料化することによる利用者増加が,Muniの運行や保守に
かかる経費を押し上げて財政を圧迫することや,資金の問題が解決したと
しても,必要となる車両数を揃えるのに時間がかかること,大幅な投資を
行って今のシステムの信頼性を改善しない限り,サンフランシスコ市の
求める自動車利用の代案となり得ないとする調査結果が出たため,市長の
アイディアが通ることはなさそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
January 28, 2008 Free ride? Fat chance: Muni fares will stay
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
分析により実現の見込みがなくなったようです.
Muni: San Francisco Municipal Railway
一か所で公共交通機関の無料化が実現すれば,他の街にも普及するかも
しれないと考えられていました.自動車利用者を減らし大気汚染を緩和
させることが目的です.
しかし,運賃を無料化することによる利用者増加が,Muniの運行や保守に
かかる経費を押し上げて財政を圧迫することや,資金の問題が解決したと
しても,必要となる車両数を揃えるのに時間がかかること,大幅な投資を
行って今のシステムの信頼性を改善しない限り,サンフランシスコ市の
求める自動車利用の代案となり得ないとする調査結果が出たため,市長の
アイディアが通ることはなさそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
January 28, 2008 Free ride? Fat chance: Muni fares will stay
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年01月24日
【Muni】路線バスでも運賃POPの実験へ
サンフランシスコ市内を走るMuniの路線バスの一部で,後部ドアからの
乗車を認める実験が,この冬に実施されるそうです.
Muni: San Francisco Municipal Railway
月間パスや乗継券など,運賃支払済みの乗客は,従来は義務付けられて
いたバス前方扉からだけでなく,後部扉を含む全てのドアから乗車を可能
にすることで,路線バス運転時間の短縮を図ることが狙いです.
サンフランシスコでは,ライトレールのMuniメトロが自動改札機のない
停留所でも,有効な切符などを持っていれば全てのドアから乗車できる
POP(Proof of Payment)と呼ばれる運賃支払自己申告制をとりますが,
路線バスは必ず前扉から乗車して,パス類などの有効な切符=支払証明を
運転手に直接提示しなければなりません.
欧州のドイツ語圏の街では,路線バスでも当たり前のように浸透している
自己申告(信用乗車)制度ですが,同じ欧州でも他の国に行けば,路線バス
では切符などを直接運転手に提示しないまでも,打刻機を通す(=有効なら
音が出る)など,何らかの形で運賃支払済であることを乗車時に求められ
ます.このためたとえ連接バスであっても,乗車は前扉からに限定して
いるところがあります.
平均時速8.0マイル(12.8キロ)しか出せず,住民投票で達成が義務付けら
れている定時運行率目標85%に遠く及ばない状態のMuniでは,運転時間の
短縮は急務です.全てのドアからの乗車を可能にする実験のなかでは,
バス前部の混雑具合,不正乗車の増減,乗客と運転手のやりとりなども
調査されます.
Muniでは今後改善する路線をはじめ,バスでも全ての扉から乗車できる
ようにする計画があり,それは20年先を見据えた交通計画の一環になって
いるようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
2008-01-16 Muni to test rear-door boarding
(The San Francisco Examiner ニュースへのリンク)
SFMTAのサイト内では,この実験に関する情報を見つけることができま
せんでした.バスは前扉から乗車することという案内は下記にあります.
Rider Info > Info for New Riders
Fares & Sales - Proof of Payment & Always Ask for a Transfer
(SFMTA 公式サイトへのリンク)
ベイエリアから離れてしまいますが,運賃に関連する米国の話題として,
ダウンタウンと周辺に設けられた運賃無料区画(フェアレススクエア)を
時間制にして,早朝深夜は運賃必要にしようという話題が,オレゴン州
ポートランドから出ていました.
しかし,昼と夜の二度にわたる公聴会に参加した人々の反対意見や,電子
メールなどで寄せられた七百通の反響のうちの三分の二が反対だったこと
などから,運賃無料を時間制限する案は,ひとまず見送りになります.
January 19, 2008 Portland keeps all-day free-ride zone
(The Oregonian ニュースへのリンク)
関連過去ログ: 2008/1/14 【ポートランド】運賃無料ゾーン見直し(2)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
乗車を認める実験が,この冬に実施されるそうです.
Muni: San Francisco Municipal Railway
月間パスや乗継券など,運賃支払済みの乗客は,従来は義務付けられて
いたバス前方扉からだけでなく,後部扉を含む全てのドアから乗車を可能
にすることで,路線バス運転時間の短縮を図ることが狙いです.
サンフランシスコでは,ライトレールのMuniメトロが自動改札機のない
停留所でも,有効な切符などを持っていれば全てのドアから乗車できる
POP(Proof of Payment)と呼ばれる運賃支払自己申告制をとりますが,
路線バスは必ず前扉から乗車して,パス類などの有効な切符=支払証明を
運転手に直接提示しなければなりません.
欧州のドイツ語圏の街では,路線バスでも当たり前のように浸透している
自己申告(信用乗車)制度ですが,同じ欧州でも他の国に行けば,路線バス
では切符などを直接運転手に提示しないまでも,打刻機を通す(=有効なら
音が出る)など,何らかの形で運賃支払済であることを乗車時に求められ
ます.このためたとえ連接バスであっても,乗車は前扉からに限定して
いるところがあります.
平均時速8.0マイル(12.8キロ)しか出せず,住民投票で達成が義務付けら
れている定時運行率目標85%に遠く及ばない状態のMuniでは,運転時間の
短縮は急務です.全てのドアからの乗車を可能にする実験のなかでは,
バス前部の混雑具合,不正乗車の増減,乗客と運転手のやりとりなども
調査されます.
Muniでは今後改善する路線をはじめ,バスでも全ての扉から乗車できる
ようにする計画があり,それは20年先を見据えた交通計画の一環になって
いるようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
2008-01-16 Muni to test rear-door boarding
(The San Francisco Examiner ニュースへのリンク)
SFMTAのサイト内では,この実験に関する情報を見つけることができま
せんでした.バスは前扉から乗車することという案内は下記にあります.
Rider Info > Info for New Riders
Fares & Sales - Proof of Payment & Always Ask for a Transfer
(SFMTA 公式サイトへのリンク)
ベイエリアから離れてしまいますが,運賃に関連する米国の話題として,
ダウンタウンと周辺に設けられた運賃無料区画(フェアレススクエア)を
時間制にして,早朝深夜は運賃必要にしようという話題が,オレゴン州
ポートランドから出ていました.
しかし,昼と夜の二度にわたる公聴会に参加した人々の反対意見や,電子
メールなどで寄せられた七百通の反響のうちの三分の二が反対だったこと
などから,運賃無料を時間制限する案は,ひとまず見送りになります.
January 19, 2008 Portland keeps all-day free-ride zone
(The Oregonian ニュースへのリンク)
関連過去ログ: 2008/1/14 【ポートランド】運賃無料ゾーン見直し(2)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年11月02日
【サンフランシスコ】ミラノの電車が復帰へ
サンフランシスコのマーケット・ストリート(Market Street)の地下は,
二段構造で地下鉄が通っています.最下段は高速電車のBART,一つ上は
ライトレールのMuni Metroが走りますが,マーケットストリートの路上
にも,各地から集められた往年の車両が行き交い,フィッシャーマンズ
ワーフにも足を延ばす,路面電車のFライン(F Market line)が走ります.
北米各地で活躍して引退したPCCカーなどが,往時の塗装で走っています
が,その中に細身でひときわ目を惹く鮮やかなオレンジ色に身にまとう
電車の姿も見られます.イタリアのミラノからやってきた1928年製の電車
です.同タイプの車両は北米を中心に活躍していました.この車両は,
オハイオ州クリーブランド(Cleveland)の路面電車会社のコミッショナー
であり,車両設計者でもあるピーターウィット氏(Peter Witt)の名前で
呼ばれることもあります.
今もミラノで現役とのことですが,サンフランシスコに来た11両のうち,
9両がFラインで活躍中とか.そのうちの1両はオレンジ一色ではなく,
白と黄色の二色塗装になっているようです.
そのミラノからの電車が,実はこの数日は路上から姿を消していたそう
です.それが,金曜(11/02)には復帰しそうだという記事がありました.
特注の鋳鉄製ブレーキシュー(制輪子)が足りなくなっていたため,運休を
余儀なくされていたのでした.
制輪子不足は,運行を任されているMuniの担当者の発注ミスで,在庫が
ないことに気付いたのが二週間前だったことや,発注した第一便が水曜に
届いたことを,Muniを管轄するSFMTAが発表しています.
Muni: San Francisco Municipal Railway
SFMTA: San Francisco Municipal Transportation Agency
Fラインでは平日には1万4千人の利用があるそうで,朝のラッシュ時を
乗り切るために,1928年製造のミラノからの車両の代役として,3台の
代行バスを投入したとも報じられていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
2007-11-01 Milan trams back on tracks Friday
(The Examiner ニュースへのリンク)
Fラインを運営する非営利組織のサイトに,車両リストがあります.
F-line fleet operational status (Updated June 17, 2007)
(Market Street Railway 公式サイトへのリンク)
Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けておきます
saturday on market (by pbo31 flickr)

(Taken on July 14, 2007)
サンフランシスコ Fライン(F-line)関連過去ログ:
2006/5/13 【Fライン】ハリーに続いてトンネルへ
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
二段構造で地下鉄が通っています.最下段は高速電車のBART,一つ上は
ライトレールのMuni Metroが走りますが,マーケットストリートの路上
にも,各地から集められた往年の車両が行き交い,フィッシャーマンズ
ワーフにも足を延ばす,路面電車のFライン(F Market line)が走ります.
北米各地で活躍して引退したPCCカーなどが,往時の塗装で走っています
が,その中に細身でひときわ目を惹く鮮やかなオレンジ色に身にまとう
電車の姿も見られます.イタリアのミラノからやってきた1928年製の電車
です.同タイプの車両は北米を中心に活躍していました.この車両は,
オハイオ州クリーブランド(Cleveland)の路面電車会社のコミッショナー
であり,車両設計者でもあるピーターウィット氏(Peter Witt)の名前で
呼ばれることもあります.
今もミラノで現役とのことですが,サンフランシスコに来た11両のうち,
9両がFラインで活躍中とか.そのうちの1両はオレンジ一色ではなく,
白と黄色の二色塗装になっているようです.
そのミラノからの電車が,実はこの数日は路上から姿を消していたそう
です.それが,金曜(11/02)には復帰しそうだという記事がありました.
特注の鋳鉄製ブレーキシュー(制輪子)が足りなくなっていたため,運休を
余儀なくされていたのでした.
制輪子不足は,運行を任されているMuniの担当者の発注ミスで,在庫が
ないことに気付いたのが二週間前だったことや,発注した第一便が水曜に
届いたことを,Muniを管轄するSFMTAが発表しています.
Muni: San Francisco Municipal Railway
SFMTA: San Francisco Municipal Transportation Agency
Fラインでは平日には1万4千人の利用があるそうで,朝のラッシュ時を
乗り切るために,1928年製造のミラノからの車両の代役として,3台の
代行バスを投入したとも報じられていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
2007-11-01 Milan trams back on tracks Friday
(The Examiner ニュースへのリンク)
Fラインを運営する非営利組織のサイトに,車両リストがあります.
F-line fleet operational status (Updated June 17, 2007)
(Market Street Railway 公式サイトへのリンク)
Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けておきます
saturday on market (by pbo31 flickr)

(Taken on July 14, 2007)
サンフランシスコ Fライン(F-line)関連過去ログ:
2006/5/13 【Fライン】ハリーに続いてトンネルへ
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年10月25日
【サクラメント】今度は銀行が運賃を無料に
カルフォルニア州サクラメント(Sacramento)では,先月ライトレールの
開業20周年記念で,ライトレールが一日無料開放されたばかりですが,
今度はライトレールだけでなくRTが運行する路線バスも含めて,丸一日に
わたりスポンサーが運賃収入相当分を負担して,利用者には無料で開放
されるという発表がありました.
RT: Sacramento Regional Transit District
スポンサーになるのは,WaMuで知られるWashington Mutualです.
シアトルに本拠を構える米国最大の貯蓄貸付金融機関で,サクラメント
にも周辺地域を含め30以上の支店があるそうです.
JDパワー(J. D. Power and Associates)が先日行った顧客満足度調査で,
この相互銀行が西部太平洋地区において高い評価を得たことから,州内で
サンキュー・カルフォルニアというキャンペーンを展開することになり,
サクラメント地区では公共交通の運賃を一日肩代わりすることになった
模様です.
RTでは,ライトレールには一日5万,路線バスには同5万5千人,あわせて
10万5千人ほどの利用があるとされています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
RTの公式発表:
October 24, 2007 For Sacramento Regional Transit Passengers,
The Ride's on WaMu, Thursday October 25, 2007
(RT公式サイト プレスリリースへのリンク)
短信ではありますが,報道もされていました.
October 24, 2007 WaMu antes up transit fare
(Sacramento Business Journal ニュースへのリンク)
サクラメント関連 直近の過去ログ:
2007/9/14 20周年ライトレール一日無料
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
10/21【サンフランシスコ】の補足
開業20周年記念で,ライトレールが一日無料開放されたばかりですが,
今度はライトレールだけでなくRTが運行する路線バスも含めて,丸一日に
わたりスポンサーが運賃収入相当分を負担して,利用者には無料で開放
されるという発表がありました.
RT: Sacramento Regional Transit District
スポンサーになるのは,WaMuで知られるWashington Mutualです.
シアトルに本拠を構える米国最大の貯蓄貸付金融機関で,サクラメント
にも周辺地域を含め30以上の支店があるそうです.
JDパワー(J. D. Power and Associates)が先日行った顧客満足度調査で,
この相互銀行が西部太平洋地区において高い評価を得たことから,州内で
サンキュー・カルフォルニアというキャンペーンを展開することになり,
サクラメント地区では公共交通の運賃を一日肩代わりすることになった
模様です.
RTでは,ライトレールには一日5万,路線バスには同5万5千人,あわせて
10万5千人ほどの利用があるとされています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
RTの公式発表:
October 24, 2007 For Sacramento Regional Transit Passengers,
The Ride's on WaMu, Thursday October 25, 2007
(RT公式サイト プレスリリースへのリンク)
短信ではありますが,報道もされていました.
October 24, 2007 WaMu antes up transit fare
(Sacramento Business Journal ニュースへのリンク)
サクラメント関連 直近の過去ログ:
2007/9/14 20周年ライトレール一日無料
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
10/21【サンフランシスコ】の補足
2007年10月21日
【サンフランシスコ】Muni改革の修正市憲章
米国では今年は11/06が選挙日です.シアトル地区やシャーロット地区の
ように,将来のライトレール建設計画に重大な影響を及ぼす法案が賛否を
問われる地域では,投票日まで一月を切った頃から関連する記事や論説
などが,連日のように出ています.
その他にも,ライトレールの建設計画に直接響くものではないものの,
関連する法案が住民投票にかけられる地域があります.
例えば,サンフランシスコがその一つです.サンフランシスコ市では今年
市長選がありますが,それ以外に11項目に及ぶ法案が住民の審判を待って
います.その中には,市内の公共交通を担うMuniの改革に関わる市の憲章
修正案(Charter Amendment)がありました.
Muni: San Francisco Municipal Railway
今年の選挙ではProposition Aと名づけられた,このMuni改革案について
書かれた記事が,少し前から出てきています.
Proposition A(2007年)は,やはりMuni改革案として1999年に住民投票に
かけられて賛成多数で可決されたProposition E(1999年)で定められた,
2004年までに定時運行率を85%にするとした目標を,2006年の時点でも
達成できないなど改善がみられず,利用客離れが続いていることを受けて
提案されました.
ちなみに定時運行は,許容範囲が早着1分,遅延4分までとなっています.
Proposition Aが住民の賛成多数で承認されると,Muniの収入は増え,
規則改定で管理が改善されると同時に,地球温暖化対策を講じることに
なります.これらは,1999年のProposition Eで設立されたMTAを介して
行われます.
MTA: (San Francisco) Municipal Transportation Agency
MTAは,サンフランシスコの駐車場と道路交通を管理する部局(DPT)と,
Muniの両方を監督する組織として設立され,今年で8年目を迎えます.
DPT: (San Francisco) Department of Parking and Traffic
しかし,資金不足などから,市の憲章(Charter)で定める目標を達成する
ことが困難な状況に陥っていました.
Proposition Aでは,まずMTAに流れる資金を増やします.これまで市の
駐車税の税収40%だったものを80%にしたり,路地裏の駐車メーターからの
収入は全てMTAの収入にできるようにします.
その他には,MTAの自治権強化と労働改革で小回りがきく組織にしたり,
地球温暖化対策では2012年までに1990年時の80%にまで排ガスを減らす
ことが求められ,2年ごとに報告することになります.市の二酸化炭素の
排出量の半分は,輸送機関(transportation)からとされています.
2007年の投票では,実は別に条例(ordinance)案として,Proposition H
というものが賛否を問われます.Proposition Hが通ると,一言でいえば
市内の駐車場は増えることになり,例えば,不動産所有者は各ユニットに
最低でも1か所の駐車スペースが求められますが,その際に街路樹を切っ
たり,Muniの運行に支障がでても構わないことになってしまうのです.
このため,今年はこの2つのProposition AとHを巡って,トランジット
(transit)かトラフィック(traffic)かという選択に,市民は直面すること
になりました.トランジット(transit)はMuniなど公共交通機関を指し,
トラフィック(traffic)は自動車の交通を意味しています.
市民は11/06までに誰が市長に望ましいかを選び,さらに11項目の法案に
YES-NOどちらを付けるか,考えることになります.環境のことを案じ,
公共交通の利用を厭わない人たちの間では,Proposition AにはYESを,
Proposition HにはNOを,というのが合言葉になっているようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
地球温暖化を防ぐために期待が寄せられる一方,
October 17, 2007 To fight global warming, fix Muni
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
Muniの問題を解決するには至らないというものまで,色々出ています.
Oct 19, 2007 Prop. A not the fix Muni needs
(The San Francisco Examiner Editorialへのリンク)
市長らの選挙以外に市民が投票する法案が11あることを紹介する記事:
Oct 18, 2007 SF Voters Face 11 Ballot Measures On Election Day
(KPIX-TV CBS 5 ニュースへのリンク)
住民投票と選挙の本家本元(Department of Elections)にある説明など:
Information for the November 6, 2007 Municipal Election
(City & County of San Francisco 公式サイトへのリンク)
若干の補足があります.(10/21【サンフランシスコ】の補足)
関連 過去ログ:
2007/3/03 【Muni】定時運行を目指す120日計画始動
2006/12/13 【Muni】業務改善のためのTEP半年経過
この他,今月に入ってからのベイエリアの話題として.
BARTのカーペットがいよいよ取り外されることになるようです.
10/12/2007 BART rolling up carpet on trains
(Inside Bay Area ニュースへのリンク)
試験的に49両をカーペットから合成材の床に張り替えていましたが,その
乗客の反応が良かったため,BARTでは新たに200両を200万ドル掛けて床を
張り替えることに決めました.1年後には全体の三分の一の車両の床から
絨毯が消えていることになります.
カーペット敷きの都市交通 過去ログ:
2006/5/15 【ワシントンDC】地下鉄カーペット撤去?
2005/8/10 【BART】カーペットをはがされる
スペア・ディ・エア・デー(Spare the Air day)の夏のシーズンが終了
しましたが,今年は運賃が無料開放されたのは2日だけでした.今年は
終日ではなく昼まで運賃無料となる交通事業者もありましたが,通常の
乗車率と比べて23%増加という,過去最高の増加率を記録したとの報道が
あります.
October 17, 2007 Transit ridership up 23% on this year's Spare
the Air days (East Bay Business Times ニュースへのリンク)
昨年は15%増で,回数が多かったのが影響しているのかもしれません.
ベイエリア Spare the Air Day 関連 過去ログ リスト :
2007/6/02 2007年【運賃無料】BARTなど13時までに限定
2007/1/26 2007年【運賃無料】3日分の予算承認される
2006/8/01 2006年【運賃無料日】その成果と是非
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ように,将来のライトレール建設計画に重大な影響を及ぼす法案が賛否を
問われる地域では,投票日まで一月を切った頃から関連する記事や論説
などが,連日のように出ています.
その他にも,ライトレールの建設計画に直接響くものではないものの,
関連する法案が住民投票にかけられる地域があります.
例えば,サンフランシスコがその一つです.サンフランシスコ市では今年
市長選がありますが,それ以外に11項目に及ぶ法案が住民の審判を待って
います.その中には,市内の公共交通を担うMuniの改革に関わる市の憲章
修正案(Charter Amendment)がありました.
Muni: San Francisco Municipal Railway
今年の選挙ではProposition Aと名づけられた,このMuni改革案について
書かれた記事が,少し前から出てきています.
Proposition A(2007年)は,やはりMuni改革案として1999年に住民投票に
かけられて賛成多数で可決されたProposition E(1999年)で定められた,
2004年までに定時運行率を85%にするとした目標を,2006年の時点でも
達成できないなど改善がみられず,利用客離れが続いていることを受けて
提案されました.
ちなみに定時運行は,許容範囲が早着1分,遅延4分までとなっています.
Proposition Aが住民の賛成多数で承認されると,Muniの収入は増え,
規則改定で管理が改善されると同時に,地球温暖化対策を講じることに
なります.これらは,1999年のProposition Eで設立されたMTAを介して
行われます.
MTA: (San Francisco) Municipal Transportation Agency
MTAは,サンフランシスコの駐車場と道路交通を管理する部局(DPT)と,
Muniの両方を監督する組織として設立され,今年で8年目を迎えます.
DPT: (San Francisco) Department of Parking and Traffic
しかし,資金不足などから,市の憲章(Charter)で定める目標を達成する
ことが困難な状況に陥っていました.
Proposition Aでは,まずMTAに流れる資金を増やします.これまで市の
駐車税の税収40%だったものを80%にしたり,路地裏の駐車メーターからの
収入は全てMTAの収入にできるようにします.
その他には,MTAの自治権強化と労働改革で小回りがきく組織にしたり,
地球温暖化対策では2012年までに1990年時の80%にまで排ガスを減らす
ことが求められ,2年ごとに報告することになります.市の二酸化炭素の
排出量の半分は,輸送機関(transportation)からとされています.
2007年の投票では,実は別に条例(ordinance)案として,Proposition H
というものが賛否を問われます.Proposition Hが通ると,一言でいえば
市内の駐車場は増えることになり,例えば,不動産所有者は各ユニットに
最低でも1か所の駐車スペースが求められますが,その際に街路樹を切っ
たり,Muniの運行に支障がでても構わないことになってしまうのです.
このため,今年はこの2つのProposition AとHを巡って,トランジット
(transit)かトラフィック(traffic)かという選択に,市民は直面すること
になりました.トランジット(transit)はMuniなど公共交通機関を指し,
トラフィック(traffic)は自動車の交通を意味しています.
市民は11/06までに誰が市長に望ましいかを選び,さらに11項目の法案に
YES-NOどちらを付けるか,考えることになります.環境のことを案じ,
公共交通の利用を厭わない人たちの間では,Proposition AにはYESを,
Proposition HにはNOを,というのが合言葉になっているようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
地球温暖化を防ぐために期待が寄せられる一方,
October 17, 2007 To fight global warming, fix Muni
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
Muniの問題を解決するには至らないというものまで,色々出ています.
Oct 19, 2007 Prop. A not the fix Muni needs
(The San Francisco Examiner Editorialへのリンク)
市長らの選挙以外に市民が投票する法案が11あることを紹介する記事:
Oct 18, 2007 SF Voters Face 11 Ballot Measures On Election Day
(KPIX-TV CBS 5 ニュースへのリンク)
住民投票と選挙の本家本元(Department of Elections)にある説明など:
Information for the November 6, 2007 Municipal Election
(City & County of San Francisco 公式サイトへのリンク)
若干の補足があります.(10/21【サンフランシスコ】の補足)
関連 過去ログ:
2007/3/03 【Muni】定時運行を目指す120日計画始動
2006/12/13 【Muni】業務改善のためのTEP半年経過
この他,今月に入ってからのベイエリアの話題として.
BARTのカーペットがいよいよ取り外されることになるようです.
10/12/2007 BART rolling up carpet on trains
(Inside Bay Area ニュースへのリンク)
試験的に49両をカーペットから合成材の床に張り替えていましたが,その
乗客の反応が良かったため,BARTでは新たに200両を200万ドル掛けて床を
張り替えることに決めました.1年後には全体の三分の一の車両の床から
絨毯が消えていることになります.
カーペット敷きの都市交通 過去ログ:
2006/5/15 【ワシントンDC】地下鉄カーペット撤去?
2005/8/10 【BART】カーペットをはがされる
スペア・ディ・エア・デー(Spare the Air day)の夏のシーズンが終了
しましたが,今年は運賃が無料開放されたのは2日だけでした.今年は
終日ではなく昼まで運賃無料となる交通事業者もありましたが,通常の
乗車率と比べて23%増加という,過去最高の増加率を記録したとの報道が
あります.
October 17, 2007 Transit ridership up 23% on this year's Spare
the Air days (East Bay Business Times ニュースへのリンク)
昨年は15%増で,回数が多かったのが影響しているのかもしれません.
ベイエリア Spare the Air Day 関連 過去ログ リスト :
2007/6/02 2007年【運賃無料】BARTなど13時までに限定
2007/1/26 2007年【運賃無料】3日分の予算承認される
2006/8/01 2006年【運賃無料日】その成果と是非
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年09月14日
【サクラメント】20周年ライトレール一日無料
カルフォルニア州サクラメント(Sacramento)にライトレールが1987年に
開業して,今年で20年になります.
現在はライトレールのブルーライン(Light rail Blue Line)の一部となる
州間高速道80号線沿いの路線(Interstate 80 Corridor)が同年3/12に,
続いて同年9/05には,今はゴールドライン(Light rail Gold Line)と呼ぶ
サクラメント中心部から東方に伸びる高速道50号線沿いの路線(Highway
50 Corridor)が開業していました.
それを祝して,本日9/14に祝賀式典とイベントが街中で開催されるほか,
この日は,終日ライトレールは運賃無料となります.ただし,同じRTが
運行しても,路線バスは通常通りの運賃が必要です.
RT: Sacramento Regional Transit District
RTのサイトにはイベントのスポンサー名がカテゴリごとに載っています.
このうち,DIAMONDレベルのスポンサー3社は,この日のライトレールを
無料にする資金提供者でもあるようです.
AKT Development Corp.
Woodside Homes
Greenbriar
これら3社は,サクラメント中心部から空港へのライトレール延長計画で
RTと大きく関わっているようです.予定される沿線を宅地開発することに
よって,ライトレール完成後の利用者数予測を増やして連邦政府の関心を
ひき,予算をより多く獲得できるようにしていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
RT Press Releases 9/11/2007 RT Celebrates 20th Anniversary of
Light Rail on Friday, September 14
Special Events The Sacramento Regional Transit District invites
you to celebrate the 20th Anniversary of Light Rail with us.
(Sacramento Regional Transit District 公式サイトへのリンク)
20周年で金曜日はライトレールが無料になることを報じる記事:
September 13, 2007 Free rides on light rail will mark 20th
anniversary (Sacramento Business Journal ニュースへのリンク)
September 13, 2007 Ride light rail for free on Friday
(The Sacramento Bee ニュースへのリンク)
空港へのライトレール計画の近況は,下記ページからリンクの張られた
January 2007 Fact Sheet (PDFファイル)で地図とともに確認できます.
Alternative Analysis and Draft Environmental Impact Report and
Study (DNA 公式サイトへのリンク)
DNA: Downtown-Natomas-Airport Transit
スポンサー名3社とライトレールでウェブサイト検索すると,次のような
昔の記事がヒットしました.
October 7, 2005 Project hitches ride on light rail
(Sacramento Business Journal ニュースへのリンク)
Feature Story - January 2006 AKT Project Moving Forward
(California Construction へのリンク)
ご参考までに.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
サクラメントのライトレール関連 過去ログ:
2007/7/24 回生ブレーキの試験導入
2006/12/10 LRT乗入れと駅裏再開発
2006/12/04 Amtrak駅前へLRT乗入れへ
開業して,今年で20年になります.
現在はライトレールのブルーライン(Light rail Blue Line)の一部となる
州間高速道80号線沿いの路線(Interstate 80 Corridor)が同年3/12に,
続いて同年9/05には,今はゴールドライン(Light rail Gold Line)と呼ぶ
サクラメント中心部から東方に伸びる高速道50号線沿いの路線(Highway
50 Corridor)が開業していました.
それを祝して,本日9/14に祝賀式典とイベントが街中で開催されるほか,
この日は,終日ライトレールは運賃無料となります.ただし,同じRTが
運行しても,路線バスは通常通りの運賃が必要です.
RT: Sacramento Regional Transit District
RTのサイトにはイベントのスポンサー名がカテゴリごとに載っています.
このうち,DIAMONDレベルのスポンサー3社は,この日のライトレールを
無料にする資金提供者でもあるようです.
AKT Development Corp.
Woodside Homes
Greenbriar
これら3社は,サクラメント中心部から空港へのライトレール延長計画で
RTと大きく関わっているようです.予定される沿線を宅地開発することに
よって,ライトレール完成後の利用者数予測を増やして連邦政府の関心を
ひき,予算をより多く獲得できるようにしていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
RT Press Releases 9/11/2007 RT Celebrates 20th Anniversary of
Light Rail on Friday, September 14
Special Events The Sacramento Regional Transit District invites
you to celebrate the 20th Anniversary of Light Rail with us.
(Sacramento Regional Transit District 公式サイトへのリンク)
20周年で金曜日はライトレールが無料になることを報じる記事:
September 13, 2007 Free rides on light rail will mark 20th
anniversary (Sacramento Business Journal ニュースへのリンク)
September 13, 2007 Ride light rail for free on Friday
(The Sacramento Bee ニュースへのリンク)
空港へのライトレール計画の近況は,下記ページからリンクの張られた
January 2007 Fact Sheet (PDFファイル)で地図とともに確認できます.
Alternative Analysis and Draft Environmental Impact Report and
Study (DNA 公式サイトへのリンク)
DNA: Downtown-Natomas-Airport Transit
スポンサー名3社とライトレールでウェブサイト検索すると,次のような
昔の記事がヒットしました.
October 7, 2005 Project hitches ride on light rail
(Sacramento Business Journal ニュースへのリンク)
Feature Story - January 2006 AKT Project Moving Forward
(California Construction へのリンク)
ご参考までに.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
サクラメントのライトレール関連 過去ログ:
2007/7/24 回生ブレーキの試験導入
2006/12/10 LRT乗入れと駅裏再開発
2006/12/04 Amtrak駅前へLRT乗入れへ
2007年09月06日
【Muni】バス停の広告契約更新で収入増ほか
予算不足に悩むMuniに朗報です.サンフランシスコ市内のライトレール
や,路線バス,ケーブルカーなどを運営する事業者のMuniを監督下におく
SFMTAが,その役員会で屋外広告最大手のClear Channel Outdoorと契約
することを,全員一致で承認しました.手続き上はまだ承認を得る必要の
ある管理委員会などが残っていますが,事実上決定でしょう.
Muni: San Francisco Municipal Railway
SFMTA: San Francisco Municipal Transportation Agency
Clear Channel Outdoorとの契約により,年間1530万ドルの広告収入を,
最大20年間得ることができます.
年間予算6億7千万ドルのMuniは,約1億ドルを更に必要としていますが,
そのうちの15%程度は,今回の契約で確保できるようです.
クリアチャンネル・アウトドア(以下クリアチャンネル)との広告契約は,
Muniの停留所などに設けられたシェルターなどの広告販売権を,同社に
契約期間中は独占的に与えます.引換えにクリアチャンネルは,20年間
(うち5年間はオプション)で3億6百万ドルから最高3億8千万ドル超を市に
払い,新たに400か所の停留所にシェルターを新設するほか,停留所の
既存シェルター1100か所を今後6年以内に更新したり,停留所シェルター
などの美化管理も請け負うというものです.
これは,20年前に締結された,CBS Outdoorとの屋外広告契約が,今年
2007年12月に切れることに備えた措置でした.20年前の契約では,年間
30万ドルしかMuniは得られていません.
この広告を巡る入札では,クリアチャンネルのほかに,現在の契約者の
CBS Outdoorと屋外広告世界第二位のJCDecauxが組んだ企業連合と,
Cemusaの3者が競合していました.
先月末にはクリアチャンネルに決定するとの報道があり,その後9/04に
SFMTAの役員会が承認したということです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
クリアチャンネルが広告権利を獲得し,Muniに大金が入ると伝える記事:
2007-08-31 Cash-strapped Muni offered shelter-ad windfall
(The Examiner ニュースへのリンク)
その後のSFMTA役員会の承認とあわせて,一連の話をまとめた記事:
September 5, 2007 S.F. Muni board OKs plan for Clear Channel to
sell transit shelter ads
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
クリアチャンネルが展開するシェルター広告の概要: Transit Shelter
(Clear Channel Outdoor 公式サイトへのリンク)
現時点ではサンフランシスコを含めて全米12の都市圏で広告を募集して
いるようです.なお,Muniの件は承認手続きがまだ残っているためか,
プレスリリースを含めて掲載されず,サンフランシスコではGolden Gate
Transitのバスが出てきます.
なお,サンフランシスコクロニクル紙には,クリアチャンネルが市内で
自転車シェアプログラムの立ち上げを求められるかもしれないとの一文が
ありました.すでにストックホルム(=Stockholm City Bikes),オスロ,
ブリュッセル(=Smartbikes),バルセロナ(=Bicing)などといった都市が,
Clear Channel Communicationsの資金を得て自転車シェア制度を導入して
いる模様です.
Muniといえば,今春開業したライトレールのTライン(T-Third)の遅れが,
Muniメトロのシステム全体に悪影響を与え,系統建替えが実施されたと
紹介したことがありましたが,その続報が先月ありました.
2007/6/08 開業後3か月で路線網再編へ動く
下記記事によれば,4月のTサードの定時運行率は23%に過ぎなかったと
最近明らかにされたようで,それが67%にまで改善されたとのことです.
7月に限っては72%と好調だったとか.しかし,それでも目標とされる85%
には及びません.
August 22, 2007 Muni's efforts to improve service shows
incremental change
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
Tライン開業までは,MuniメトロのJライン(J-Church)の遅れが目立って
いました.それを何とか改善すべく,色々な試みが4か月間試される予定
という話がありました.
2007/2/03 定時運行を目指す120日計画始動
しかし,Tライン開業後の混乱で1か月間で中断してしまったようです.
それが再開されるかもという報道もありました.まずは常連に現状を報告
してもらうようです.
August 13, 2007 Muni takes 2nd crack at J-Church experiment
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
その後どうなったかは確認できていません.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
や,路線バス,ケーブルカーなどを運営する事業者のMuniを監督下におく
SFMTAが,その役員会で屋外広告最大手のClear Channel Outdoorと契約
することを,全員一致で承認しました.手続き上はまだ承認を得る必要の
ある管理委員会などが残っていますが,事実上決定でしょう.
Muni: San Francisco Municipal Railway
SFMTA: San Francisco Municipal Transportation Agency
Clear Channel Outdoorとの契約により,年間1530万ドルの広告収入を,
最大20年間得ることができます.
年間予算6億7千万ドルのMuniは,約1億ドルを更に必要としていますが,
そのうちの15%程度は,今回の契約で確保できるようです.
クリアチャンネル・アウトドア(以下クリアチャンネル)との広告契約は,
Muniの停留所などに設けられたシェルターなどの広告販売権を,同社に
契約期間中は独占的に与えます.引換えにクリアチャンネルは,20年間
(うち5年間はオプション)で3億6百万ドルから最高3億8千万ドル超を市に
払い,新たに400か所の停留所にシェルターを新設するほか,停留所の
既存シェルター1100か所を今後6年以内に更新したり,停留所シェルター
などの美化管理も請け負うというものです.
これは,20年前に締結された,CBS Outdoorとの屋外広告契約が,今年
2007年12月に切れることに備えた措置でした.20年前の契約では,年間
30万ドルしかMuniは得られていません.
この広告を巡る入札では,クリアチャンネルのほかに,現在の契約者の
CBS Outdoorと屋外広告世界第二位のJCDecauxが組んだ企業連合と,
Cemusaの3者が競合していました.
先月末にはクリアチャンネルに決定するとの報道があり,その後9/04に
SFMTAの役員会が承認したということです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
クリアチャンネルが広告権利を獲得し,Muniに大金が入ると伝える記事:
2007-08-31 Cash-strapped Muni offered shelter-ad windfall
(The Examiner ニュースへのリンク)
その後のSFMTA役員会の承認とあわせて,一連の話をまとめた記事:
September 5, 2007 S.F. Muni board OKs plan for Clear Channel to
sell transit shelter ads
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
クリアチャンネルが展開するシェルター広告の概要: Transit Shelter
(Clear Channel Outdoor 公式サイトへのリンク)
現時点ではサンフランシスコを含めて全米12の都市圏で広告を募集して
いるようです.なお,Muniの件は承認手続きがまだ残っているためか,
プレスリリースを含めて掲載されず,サンフランシスコではGolden Gate
Transitのバスが出てきます.
なお,サンフランシスコクロニクル紙には,クリアチャンネルが市内で
自転車シェアプログラムの立ち上げを求められるかもしれないとの一文が
ありました.すでにストックホルム(=Stockholm City Bikes),オスロ,
ブリュッセル(=Smartbikes),バルセロナ(=Bicing)などといった都市が,
Clear Channel Communicationsの資金を得て自転車シェア制度を導入して
いる模様です.
Muniといえば,今春開業したライトレールのTライン(T-Third)の遅れが,
Muniメトロのシステム全体に悪影響を与え,系統建替えが実施されたと
紹介したことがありましたが,その続報が先月ありました.
2007/6/08 開業後3か月で路線網再編へ動く
下記記事によれば,4月のTサードの定時運行率は23%に過ぎなかったと
最近明らかにされたようで,それが67%にまで改善されたとのことです.
7月に限っては72%と好調だったとか.しかし,それでも目標とされる85%
には及びません.
August 22, 2007 Muni's efforts to improve service shows
incremental change
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
Tライン開業までは,MuniメトロのJライン(J-Church)の遅れが目立って
いました.それを何とか改善すべく,色々な試みが4か月間試される予定
という話がありました.
2007/2/03 定時運行を目指す120日計画始動
しかし,Tライン開業後の混乱で1か月間で中断してしまったようです.
それが再開されるかもという報道もありました.まずは常連に現状を報告
してもらうようです.
August 13, 2007 Muni takes 2nd crack at J-Church experiment
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
その後どうなったかは確認できていません.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年08月29日
【TransLink】共通カード型乗車券9/17始動
ベイエリアの交通機関共通パスの話が出たのは少なくとも十年以上前で,
実験が開始されてからも5年が過ぎていますが,ようやくTransLinkは,
とりあえず2社だけで9/17から公式にスタートします.
TransLinkとは,非接触式カード型のプリペイド乗車券です.
Wikipediaによれば,カード自体には接触式の機能もあるようです.
乗降時にカードをリーダーにかざすだけで済み,残高が$10を切ったり,
パスの場合には有効期限が切れた時点で,クレジットカードや銀行口座
から自動的に積み増しするような選択肢もあれば,駅の専用機だけでなく
オンラインでも積み増し可能とのこと.リーダにカードをかざす動作を
Tagと呼んでいるようです.
ベイエリアの交通機関のほぼ全て,参加26社で使えるようになるのは,
現時点で2010年の予定で,導入は利用者にとって便利になるばかりでは
なく,事業者にとっても現金取引を減らす利点があります.現金を集めて
回ったり,それを数えたり警備をつけなければならないことに回す経費を
節減できるのです.
もっとも,TransLink導入に掛かる経費は,当初見込みの2500万ドルから
1億3千万ドルに膨れ上がっていました.地元だけでなく州や連邦からも
助成金が出ています.
今回TransLinkが正式に先行導入されるのは,現在テストが行われている
AC Transitと,Golden Gate Transitの2社です.
前者はオークランドを中心とした地域で路線バス事業を展開し,一部が
ベイブリッジを渡ってサンフランシスコまでやってきます.
後者は,サンフランシスコからゴールデンゲート橋を渡った先にある,
マリン郡(Marin County)などで主に路線バスを走らせています.もちろん
ゴールデンゲートブリッジ(Golden Gate Bridge)を通りサンフランシスコ
にも乗入れているほか,親会社のGolden Gate Districtはフェリーも運行
していて,今回の導入にはフェリー(Golden Gate Ferry)も含まれます.
この2社は,昨年2006年から実験を開始していました.これまで技術的な
問題に何度か遭遇してきましたが,これらを改善して正式利用開始に踏み
切れると判断した模様です.
今後の予定としては,年内にもMuniとBART,Caltrainでも導入することが
期待されています.
MuniとBARTは,2002年から一部でTransLinkの実験を行っていました.
すでにBARTでは全駅にリーダーが装備されていますし,Muniは路面電車の
一部だけだった装備が,年内にバスを含め全車両に行き渡る見込みです.
一旦実験を終了したBARTのリーダーは,正式導入となるまで使用不可です
が,Muniメトロの一部車両に装備されているリーダーは使えるようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
August 28, 2007 AC Transit, Golden Gate ferry, bus to adopt
regional transit pass (San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
使い勝手などは,公式サイトで情報を得られます.TransLink Home
AC Transit (Alameda-Contra Costa Transit District)
Maps & Schedules : All City Map
(AC Transit 公式サイトへのリンク)
Golden Gate Bridge, Highway and Transportation District
Cash Fares and Fare Zone Map
(Golden Gate Transit 公式サイトへのリンク)
2社が正式導入を表明する2週間前,ソフトウェアに不安があるとして,
MuniとBARTの年内導入は難しいのではという記事が出ていました.
August 14, 2007 Glitches, spiraling costs may delay TransLink
expansion (San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
今でもその不安が払拭されたわけではなさそうです.
余談ですが,今日8/29は今夏初めてのSpare the Air Dayに指定され,
ベイエリアの交通機関は終日(一部は13時まで)運賃無料です.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
実験が開始されてからも5年が過ぎていますが,ようやくTransLinkは,
とりあえず2社だけで9/17から公式にスタートします.
TransLinkとは,非接触式カード型のプリペイド乗車券です.
Wikipediaによれば,カード自体には接触式の機能もあるようです.
乗降時にカードをリーダーにかざすだけで済み,残高が$10を切ったり,
パスの場合には有効期限が切れた時点で,クレジットカードや銀行口座
から自動的に積み増しするような選択肢もあれば,駅の専用機だけでなく
オンラインでも積み増し可能とのこと.リーダにカードをかざす動作を
Tagと呼んでいるようです.
ベイエリアの交通機関のほぼ全て,参加26社で使えるようになるのは,
現時点で2010年の予定で,導入は利用者にとって便利になるばかりでは
なく,事業者にとっても現金取引を減らす利点があります.現金を集めて
回ったり,それを数えたり警備をつけなければならないことに回す経費を
節減できるのです.
もっとも,TransLink導入に掛かる経費は,当初見込みの2500万ドルから
1億3千万ドルに膨れ上がっていました.地元だけでなく州や連邦からも
助成金が出ています.
今回TransLinkが正式に先行導入されるのは,現在テストが行われている
AC Transitと,Golden Gate Transitの2社です.
前者はオークランドを中心とした地域で路線バス事業を展開し,一部が
ベイブリッジを渡ってサンフランシスコまでやってきます.
後者は,サンフランシスコからゴールデンゲート橋を渡った先にある,
マリン郡(Marin County)などで主に路線バスを走らせています.もちろん
ゴールデンゲートブリッジ(Golden Gate Bridge)を通りサンフランシスコ
にも乗入れているほか,親会社のGolden Gate Districtはフェリーも運行
していて,今回の導入にはフェリー(Golden Gate Ferry)も含まれます.
この2社は,昨年2006年から実験を開始していました.これまで技術的な
問題に何度か遭遇してきましたが,これらを改善して正式利用開始に踏み
切れると判断した模様です.
今後の予定としては,年内にもMuniとBART,Caltrainでも導入することが
期待されています.
MuniとBARTは,2002年から一部でTransLinkの実験を行っていました.
すでにBARTでは全駅にリーダーが装備されていますし,Muniは路面電車の
一部だけだった装備が,年内にバスを含め全車両に行き渡る見込みです.
一旦実験を終了したBARTのリーダーは,正式導入となるまで使用不可です
が,Muniメトロの一部車両に装備されているリーダーは使えるようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
August 28, 2007 AC Transit, Golden Gate ferry, bus to adopt
regional transit pass (San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
使い勝手などは,公式サイトで情報を得られます.TransLink Home
AC Transit (Alameda-Contra Costa Transit District)
Maps & Schedules : All City Map
(AC Transit 公式サイトへのリンク)
Golden Gate Bridge, Highway and Transportation District
Cash Fares and Fare Zone Map
(Golden Gate Transit 公式サイトへのリンク)
2社が正式導入を表明する2週間前,ソフトウェアに不安があるとして,
MuniとBARTの年内導入は難しいのではという記事が出ていました.
August 14, 2007 Glitches, spiraling costs may delay TransLink
expansion (San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
今でもその不安が払拭されたわけではなさそうです.
余談ですが,今日8/29は今夏初めてのSpare the Air Dayに指定され,
ベイエリアの交通機関は終日(一部は13時まで)運賃無料です.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年07月24日
【サクラメント】回生ブレーキの試験導入
サクラメントのライトレールが,回生ブレーキ(Regenerative brake)を
導入する試験を,RTのゴールドラインで行うという記事がありました.
サクラメントRT : Sacramento Regional Transit District
ゴールドライン : Gold Line (Downtown-Sunrise Folsom)
ブレーキにより発電する電気を架線に戻して有効利用する回生ブレーキ
は,日本国内では昔から広く使われていて珍しくも何ともありませんが,
サクラメントは米国の本拠地があるシーメンスの回生ブレーキシステムを
採用します.米国の主要鉄道ではサクラメントRTが初めてとのことで,
同じシステムは,ケルンとマドリッドで実績があると記事には記されて
います.(その他,下記で紹介のシーメンスの資料に記述あり)
ハイブリッドカーなどの登場により,小型で大容量のバッテリーは実用化
段階に入り,日本国内でも最近は変電所の中間にバッテリーを設置する
など,地上側の対応も見られます.シーメンスのシステムでは,車両には
あまり手を加えず地上に蓄電装置を設置しますが,バッテリーではなく
特殊なキャパシター(コンデンサー)を使います.キャパシターは,化学
変化を伴わずにエネルギーを蓄積できる点が,バッテリーと異なります.
ブレーキで生じるエネルギーは抵抗器を通じて熱になるだけでしたが,
沿線に設置するキャパシタ(コンデンサ)は,そのうち40%を再利用可能と
するため,RTではエネルギー消費量が7%減り,ピーク時の需要も8%減る
とみています.これは控えめに見積もって年間2万5千ドルの節減になり,
二酸化炭素放出量に換算すると175トンの削減になるのだとか.
また,環境に配慮するだけでなく,ライトレールの信頼性を高めることが
できる可能性があります.RTの期待は,むしろこちらが大きいようです.
実は,昨年猛暑で電力需要が膨れ上がった時,RTの変電所が機能しなく
なってライトレールが数時間立往生したという,苦い経験があるのです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
July 23, 2007 Light rail on green track
(The Sacramento Bee ニュースへのリンク)
ライトレール路線図 : System Map
(Regional Transit District 公式サイトへのリンク)
サクラメントRTのゴールドラインで試験が行われるシーメンスのシステム
は,Sitras SESと思われます.下記ページにそのシステムの概要を記した
PDFファイルへのリンクがあります.
The energy storage system Sitras SES
(Siemens AG へのリンク)
これによれば,米国オレゴン州ポートランドで,2002年8月から2003年
12月まで実験が行われています.その後,フルタイムでの導入は,2003年
7月のケルンとマドリードのメトロが最初のようです.また,ドレスデン
でも実験が行われましたが,採用にはならなかったようで,前述の2都市
以外では,ボーフムと北京が同システムを導入した模様です.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
導入する試験を,RTのゴールドラインで行うという記事がありました.
サクラメントRT : Sacramento Regional Transit District
ゴールドライン : Gold Line (Downtown-Sunrise Folsom)
ブレーキにより発電する電気を架線に戻して有効利用する回生ブレーキ
は,日本国内では昔から広く使われていて珍しくも何ともありませんが,
サクラメントは米国の本拠地があるシーメンスの回生ブレーキシステムを
採用します.米国の主要鉄道ではサクラメントRTが初めてとのことで,
同じシステムは,ケルンとマドリッドで実績があると記事には記されて
います.(その他,下記で紹介のシーメンスの資料に記述あり)
ハイブリッドカーなどの登場により,小型で大容量のバッテリーは実用化
段階に入り,日本国内でも最近は変電所の中間にバッテリーを設置する
など,地上側の対応も見られます.シーメンスのシステムでは,車両には
あまり手を加えず地上に蓄電装置を設置しますが,バッテリーではなく
特殊なキャパシター(コンデンサー)を使います.キャパシターは,化学
変化を伴わずにエネルギーを蓄積できる点が,バッテリーと異なります.
ブレーキで生じるエネルギーは抵抗器を通じて熱になるだけでしたが,
沿線に設置するキャパシタ(コンデンサ)は,そのうち40%を再利用可能と
するため,RTではエネルギー消費量が7%減り,ピーク時の需要も8%減る
とみています.これは控えめに見積もって年間2万5千ドルの節減になり,
二酸化炭素放出量に換算すると175トンの削減になるのだとか.
また,環境に配慮するだけでなく,ライトレールの信頼性を高めることが
できる可能性があります.RTの期待は,むしろこちらが大きいようです.
実は,昨年猛暑で電力需要が膨れ上がった時,RTの変電所が機能しなく
なってライトレールが数時間立往生したという,苦い経験があるのです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
July 23, 2007 Light rail on green track
(The Sacramento Bee ニュースへのリンク)
ライトレール路線図 : System Map
(Regional Transit District 公式サイトへのリンク)
サクラメントRTのゴールドラインで試験が行われるシーメンスのシステム
は,Sitras SESと思われます.下記ページにそのシステムの概要を記した
PDFファイルへのリンクがあります.
The energy storage system Sitras SES
(Siemens AG へのリンク)
これによれば,米国オレゴン州ポートランドで,2002年8月から2003年
12月まで実験が行われています.その後,フルタイムでの導入は,2003年
7月のケルンとマドリードのメトロが最初のようです.また,ドレスデン
でも実験が行われましたが,採用にはならなかったようで,前述の2都市
以外では,ボーフムと北京が同システムを導入した模様です.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年06月08日
【Muni】開業後3か月で路線網再編へ動く
サンフランシスコのMuni Metroライトレールが,6/30に再び路線再編を
行うことになりました.4月上旬に新路線,T-Thirdが開業して一部改編を
行ったばかりですが,3か月足らずで再び系統の建替えを行います.
これまでにも紹介してきたように,新路線T-Thirdが,Muni Metro全線に
運行の遅れと混雑をもたらしたことで利用者の不満がたまり,それに一部
応えた形で,路線バスにも少しだけ手を加えます.
Muni : San Francisco Municipal Railway
ライトレールの系統変更は,次の通りです.
N-Judah
エンバーカデロ(Embarcadero)止まりを,Fourth and King streetsまで
延長し,T-Third開業前の状態に戻します.
J-Church
N-Judahとは逆に,ラッシュ時のFourth and King streets乗入れを廃止
して,エンバーカデロ(Embarcadero)止まりに.これも,T-Third開業前に
戻ることになります.
T-Third(Tサード)
主役?のTサードは,ライトレール全系統が走るマーケットストリートサブ
ウェイの地下区間(Market Street subway tunnel)内では,K-Ingleside
と路線を統合します.
これは,恐らく同じ車両がTサードとK-Inglesideを兼ねることになるの
だと思われます.Tサードとしてマーケットストリートの地下に入った
電車は,そこでK-Inglesideに変わり,K-Inglesideの終点Balboa Park
まで行きます.反対に,K-Inglesideとして都心に来た電車は,Tサードに
変わってSunnydaleまで行きます.
この統合でマーケットストリートの地下区間はスジが空きますが,そこに
廃止された区間運転のCastro Shuttle(シャトル)を復活させるようです.
N-Judahが復活するFourth and King streetsは,近郊列車Caltrainとの
乗換え地です.Caltrainで通勤している人達には,N-Judah復活は朗報の
ようです.それは,N-Judahが走る区間というよりも,N-JudahがLRV2本
併結で運転されるため,車内の混雑緩和が期待できるからのようです.
TサードやJ-Churchは,LRV1本単独のみでの運転でした.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Muniの上部組織であるSFMTAが,ライトレールと路線バスの再編を発表
しています.
SFMTA : San Francisco Municipal Transportation Agency
SFMTA announces service changes effective June 30, 2007
(SFMTA 公式サイトへのリンク)
SFMTAの発表前にも,記事がすでに出ていました.
June 5, 2007 Bus, streetcar routes changing; T-Third line caused delays
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
Jun 6, 2007 N-Judah to Caltrain reinstated
(Examiner.com ニュースへのリンク)
米国の一部都市で始まった,Google Mapsの街路画像で見るMuniメトロ :
Muni MetroとCaltrainの乗換えができる,Fourth and King streets
地下から地表に出るMuniメトロ,Folsom and the Embarcadero Station
(Google Maps Street View へのリンク)
Google Mapsの英語モードの場合のみ路上の画像が表示されるようです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Muni サードストリート ライトレール 本開業前夜からの過去ログ :
2007/5/20 Tサード開業がもたらす遅延解消へ?
2007/4/20 Tサードの遅れがシステム全体に波及
2007/4/06 Tサード正式開業間近に2つの不足
行うことになりました.4月上旬に新路線,T-Thirdが開業して一部改編を
行ったばかりですが,3か月足らずで再び系統の建替えを行います.
これまでにも紹介してきたように,新路線T-Thirdが,Muni Metro全線に
運行の遅れと混雑をもたらしたことで利用者の不満がたまり,それに一部
応えた形で,路線バスにも少しだけ手を加えます.
Muni : San Francisco Municipal Railway
ライトレールの系統変更は,次の通りです.
N-Judah
エンバーカデロ(Embarcadero)止まりを,Fourth and King streetsまで
延長し,T-Third開業前の状態に戻します.
J-Church
N-Judahとは逆に,ラッシュ時のFourth and King streets乗入れを廃止
して,エンバーカデロ(Embarcadero)止まりに.これも,T-Third開業前に
戻ることになります.
T-Third(Tサード)
主役?のTサードは,ライトレール全系統が走るマーケットストリートサブ
ウェイの地下区間(Market Street subway tunnel)内では,K-Ingleside
と路線を統合します.
これは,恐らく同じ車両がTサードとK-Inglesideを兼ねることになるの
だと思われます.Tサードとしてマーケットストリートの地下に入った
電車は,そこでK-Inglesideに変わり,K-Inglesideの終点Balboa Park
まで行きます.反対に,K-Inglesideとして都心に来た電車は,Tサードに
変わってSunnydaleまで行きます.
この統合でマーケットストリートの地下区間はスジが空きますが,そこに
廃止された区間運転のCastro Shuttle(シャトル)を復活させるようです.
N-Judahが復活するFourth and King streetsは,近郊列車Caltrainとの
乗換え地です.Caltrainで通勤している人達には,N-Judah復活は朗報の
ようです.それは,N-Judahが走る区間というよりも,N-JudahがLRV2本
併結で運転されるため,車内の混雑緩和が期待できるからのようです.
TサードやJ-Churchは,LRV1本単独のみでの運転でした.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Muniの上部組織であるSFMTAが,ライトレールと路線バスの再編を発表
しています.
SFMTA : San Francisco Municipal Transportation Agency
SFMTA announces service changes effective June 30, 2007
(SFMTA 公式サイトへのリンク)
SFMTAの発表前にも,記事がすでに出ていました.
June 5, 2007 Bus, streetcar routes changing; T-Third line caused delays
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
Jun 6, 2007 N-Judah to Caltrain reinstated
(Examiner.com ニュースへのリンク)
米国の一部都市で始まった,Google Mapsの街路画像で見るMuniメトロ :
Muni MetroとCaltrainの乗換えができる,Fourth and King streets
地下から地表に出るMuniメトロ,Folsom and the Embarcadero Station
(Google Maps Street View へのリンク)
Google Mapsの英語モードの場合のみ路上の画像が表示されるようです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Muni サードストリート ライトレール 本開業前夜からの過去ログ :
2007/5/20 Tサード開業がもたらす遅延解消へ?
2007/4/20 Tサードの遅れがシステム全体に波及
2007/4/06 Tサード正式開業間近に2つの不足
2007年06月02日
2007年【運賃無料】BARTなど13時までに限定
米国では6/01からハリケーンシーズンに入りました.そしてベイエリア
ではスモッグシーズンに突入です.大気状態が連邦政府の定める基準を
超えると予報されると,翌日はスペア・ディ・エア・デー(Spare the
Air Day)と宣言されます.
スペア・ジ・エア・デー(Spare the Air Day)が宣言されると,その日は
車の運転を控えるように当局は呼びかけています.自動車だけではなく
ガソリンエンジンを使うものや,大気汚染につながるものも使用を控える
ようにとしていますが,その一環として公共交通への移行を促すために,
今年も宣言された平日最初の3日間に限り,ベイエリア域内の公共交通
事業者の運賃を終日無料とすることが,ベイエリアの交通行政を司るMTC
により承認されて決定していることは,以前ご紹介してきました.
MTC : Metropolitan Transportation Commission
今年は昨年までの教訓を生かし,参加事業者全てが終日無料とはならなく
なります.BART,Caltrain,ACEといった通勤列車や,全てのフェリー
では,運賃無料対象のSpare the Air Dayでも,午後1時までが運賃不要
となり,その後は通常通り運賃を支払わなければならなくなるのです.
BART : San Francisco Bay Area Rapid Transit District
ACE : Altamont Commuter Express
その他のバス事業者や,鉄道事業者のうちMuniとVTAでは,昨年と同様に
終日運賃不要のままです.
Muni : San Francisco Municipal Railway
VTA : Santa Clara Valley Transportation Authority
一部の鉄道事業者とフェリー事業者が無料化を半日だけとしたことで,
予算が多少浮くことになりますが,それで今年はSpare the Air Dayと
なる平日の最初の4日間で運賃無料化が実施されます.一日の追加です.
しかし,運賃免除の時間を制限する目的は,限られた予算で無料化の日を
多くすることではありませんでした.
昨年は運賃無料がマスコミにも大きく取り上げられ,無料をいいことに
普段何もしていない人が時間つぶしに押しかけて列車やフェリーが大混雑
し,普段からの利用客に多大な迷惑を及ぼしてしまいました.それにより
中には自動車通勤に戻ってしまった人もいたほどで,このような不満を
減らし,逆効果になる事態を回避することこそが狙いです.
BARTは2004年と2005年には朝ラッシュ時だけが無料でした.それが2006年
には終日となりましたが,2007年は午後1時までになります.Caltrain
など他の通勤鉄道やフェリーも,それにならいました.
今年はMTCとArea Air Quality Management District合わせて850万ドルの
予算が組まれています.これが無料化の埋め合わせとして各事業者に配分
されることになり,対象期間は6/01から10/12までです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 30, 2007 'Spare the Air' trims will limit free rides
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
05/31/2007 More days, fewer hours to spare the air
(Contra Costa Times ニュースへのリンク)
Contra Costa Times紙の記事によれば,参加する交通事業者は昨年より
増えて29になるようです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ベイエリアSpare the Air Dayは運賃無料の関連過去ログ リスト :
2007/1/26 2007年【運賃無料】3日分の予算承認される
2006/8/01 2006年【運賃無料日】その成果と是非
2006/7/18 【運賃無料】予算追加で今年は6日分に
2006/6/29 【運賃無料】軒並み2桁の利用者増加率に
2006/6/23 【運賃無料】今年最初のSpare the Airで
ではスモッグシーズンに突入です.大気状態が連邦政府の定める基準を
超えると予報されると,翌日はスペア・ディ・エア・デー(Spare the
Air Day)と宣言されます.
スペア・ジ・エア・デー(Spare the Air Day)が宣言されると,その日は
車の運転を控えるように当局は呼びかけています.自動車だけではなく
ガソリンエンジンを使うものや,大気汚染につながるものも使用を控える
ようにとしていますが,その一環として公共交通への移行を促すために,
今年も宣言された平日最初の3日間に限り,ベイエリア域内の公共交通
事業者の運賃を終日無料とすることが,ベイエリアの交通行政を司るMTC
により承認されて決定していることは,以前ご紹介してきました.
MTC : Metropolitan Transportation Commission
今年は昨年までの教訓を生かし,参加事業者全てが終日無料とはならなく
なります.BART,Caltrain,ACEといった通勤列車や,全てのフェリー
では,運賃無料対象のSpare the Air Dayでも,午後1時までが運賃不要
となり,その後は通常通り運賃を支払わなければならなくなるのです.
BART : San Francisco Bay Area Rapid Transit District
ACE : Altamont Commuter Express
その他のバス事業者や,鉄道事業者のうちMuniとVTAでは,昨年と同様に
終日運賃不要のままです.
Muni : San Francisco Municipal Railway
VTA : Santa Clara Valley Transportation Authority
一部の鉄道事業者とフェリー事業者が無料化を半日だけとしたことで,
予算が多少浮くことになりますが,それで今年はSpare the Air Dayと
なる平日の最初の4日間で運賃無料化が実施されます.一日の追加です.
しかし,運賃免除の時間を制限する目的は,限られた予算で無料化の日を
多くすることではありませんでした.
昨年は運賃無料がマスコミにも大きく取り上げられ,無料をいいことに
普段何もしていない人が時間つぶしに押しかけて列車やフェリーが大混雑
し,普段からの利用客に多大な迷惑を及ぼしてしまいました.それにより
中には自動車通勤に戻ってしまった人もいたほどで,このような不満を
減らし,逆効果になる事態を回避することこそが狙いです.
BARTは2004年と2005年には朝ラッシュ時だけが無料でした.それが2006年
には終日となりましたが,2007年は午後1時までになります.Caltrain
など他の通勤鉄道やフェリーも,それにならいました.
今年はMTCとArea Air Quality Management District合わせて850万ドルの
予算が組まれています.これが無料化の埋め合わせとして各事業者に配分
されることになり,対象期間は6/01から10/12までです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 30, 2007 'Spare the Air' trims will limit free rides
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
05/31/2007 More days, fewer hours to spare the air
(Contra Costa Times ニュースへのリンク)
Contra Costa Times紙の記事によれば,参加する交通事業者は昨年より
増えて29になるようです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ベイエリアSpare the Air Dayは運賃無料の関連過去ログ リスト :
2007/1/26 2007年【運賃無料】3日分の予算承認される
2006/8/01 2006年【運賃無料日】その成果と是非
2006/7/18 【運賃無料】予算追加で今年は6日分に
2006/6/29 【運賃無料】軒並み2桁の利用者増加率に
2006/6/23 【運賃無料】今年最初のSpare the Airで
2007年05月28日
【サンノゼ】ライトレールも1分間の追悼停車
今日,2007年5月28日は米国ではメモリアルデー(Memorial Day /戦没将兵
追悼の記念日)です.この日はその名の通り,兵役中に亡くなった人を
追悼する日で,首都ワシントン時間の15時(午後3時)に国を挙げた追悼が
行われ,正午まで星条旗を半旗で掲げるのが慣わしになっています.
祝日扱いのため,全米の大半の交通機関では休日ダイヤで運転されます.
その中でサンフランシスコに程近いサンノゼ(San Jose / サンホセ)など
サンタクララ郡の公共交通を運営しているVTAでは,午後3時に全ての路線
バスとライトレールを安全な場所に約1分間臨時停車させ,追悼の時間を
設けると発表していました.
VTA : Santa Clara Valley Transportation Authority
その停車中,ライトレールやバスの運転手は,エイブラハム・リンカーン
(Abraham Lincoln)の言葉を読み上げ,兵役中に米国のために命を捧げた
人に追悼の意を表します.この臨時停車による運行時間への影響はない
とのことでした.
バスはともかく,軌道交通で追悼のため臨時停車するところが他に
あるかどうかインターネットで検索してみましたが,オンライン上に掲載
するほどでもないのか,あるいは他には無いのか,見つかったのはここ
だけでした.
午後3時とは,特に記載がありませんので東部時間ではなくサンノゼの
現地時間と思われますが,VTAでは,昨年のニュースリリースには記載が
ないものの,2006年にも追悼停車はライトレールでも実施した模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
公式発表 :
VTA to Participate in Memorial Day National Moment of Remembrance
(VTA News Releases へのリンク)
地元紙が報じていました.
05/27/2007 VTA buses, light rail to pause at 3 p.m. on Memorial
Day to honor dead soldiers
(San Jose Mercury News ニュースへのリンク)
その他のVTAの最近の話題としては,ホームとライトレール車両の段差
解消工事が完了し,一時的に閉鎖されていた中心部の駅が全て営業を再開
したということがあります.
Southbound Santa Clara Platforms to Reopen Early
(VTA News Releases へのリンク)
この話題に関する過去ログ : 2006/2/19 モールでの電停ホーム嵩上げ
この中で現場を画像で見ることができると紹介したA9.comへのリンクは,
サービスが終了したため無効になっています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
追悼の記念日)です.この日はその名の通り,兵役中に亡くなった人を
追悼する日で,首都ワシントン時間の15時(午後3時)に国を挙げた追悼が
行われ,正午まで星条旗を半旗で掲げるのが慣わしになっています.
祝日扱いのため,全米の大半の交通機関では休日ダイヤで運転されます.
その中でサンフランシスコに程近いサンノゼ(San Jose / サンホセ)など
サンタクララ郡の公共交通を運営しているVTAでは,午後3時に全ての路線
バスとライトレールを安全な場所に約1分間臨時停車させ,追悼の時間を
設けると発表していました.
VTA : Santa Clara Valley Transportation Authority
その停車中,ライトレールやバスの運転手は,エイブラハム・リンカーン
(Abraham Lincoln)の言葉を読み上げ,兵役中に米国のために命を捧げた
人に追悼の意を表します.この臨時停車による運行時間への影響はない
とのことでした.
バスはともかく,軌道交通で追悼のため臨時停車するところが他に
あるかどうかインターネットで検索してみましたが,オンライン上に掲載
するほどでもないのか,あるいは他には無いのか,見つかったのはここ
だけでした.
午後3時とは,特に記載がありませんので東部時間ではなくサンノゼの
現地時間と思われますが,VTAでは,昨年のニュースリリースには記載が
ないものの,2006年にも追悼停車はライトレールでも実施した模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
公式発表 :
VTA to Participate in Memorial Day National Moment of Remembrance
(VTA News Releases へのリンク)
地元紙が報じていました.
05/27/2007 VTA buses, light rail to pause at 3 p.m. on Memorial
Day to honor dead soldiers
(San Jose Mercury News ニュースへのリンク)
その他のVTAの最近の話題としては,ホームとライトレール車両の段差
解消工事が完了し,一時的に閉鎖されていた中心部の駅が全て営業を再開
したということがあります.
Southbound Santa Clara Platforms to Reopen Early
(VTA News Releases へのリンク)
この話題に関する過去ログ : 2006/2/19 モールでの電停ホーム嵩上げ
この中で現場を画像で見ることができると紹介したA9.comへのリンクは,
サービスが終了したため無効になっています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年05月20日
【Muni】Tサード開業がもたらす遅延解消へ?
サンフランシスコの通称Tサードライン(T-THIRD Metro line)が開業後,
ラッシュ時を中心にMuniメトロ(ライトレール)が慢性的な遅れに見舞われ
るようになってから1ヶ月以上が経ち,ここにきて何処が問題だったかが
明らかにされています.また,一部では対策も講じられました.
Muni : San Francisco Municipal Railway
遅れを引き起こしやすい場所は,3か所ありました.
* Fourth and King streets Station
* Embarcadero Station
* Castro Street Station
4th and King streets Stationは,MuniメトロとCaltrainの乗換え場所
でもあり,Jラインが起終点としています.また,ここから南がTサードの
新線区間になっています.
これまでは,TとJの2つの系統が交錯する場所のため,衝突防止のための
自動安全システムがあり,これがこの交差点に接近する電車に作動して,
いつも電車が止められていました.その立ち往生が,遅れの原因になって
いたのです.
この問題は,システムに新しいソフトウェアを入れることで改善を図ろう
としています.新ソフトは,従来よりスムーズに電車が交差点を通過でき
るようしているそうです.
次のEmbarcadero Stationは,マーケットストリートの地下区間(Market
Street Subway)の先端にあり,TとJ以外のラインがここで折返し運転を
行っています.Tラインが本格的に開業して以来,この場所での折返し
時間に80秒掛かっていました.それが新たに人を使うことによって,先週
には50秒まで短縮できるようになったそうです.この折返し時間短縮も,
遅れを出さないために役立ちます.
電車方向転換のための構内運転手を採用したように読めますが,実際の
現場を見ているわけではないので詳細は不明です.
最後のCastro Street Stationも,やはりマーケットストリート地下区間
(Market Street Subway)の先端にあたります.地下走行がそのまま続く
ツインピークストンネル(Twin Peaks Tunnel)へ入っていく系統もあり
ますが,Tラインはここで折返しです.
この場所の問題点はよく判りませんが,ただでさえ人手不足ということも
あり,ここは解決策が見出せないようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Thursday, May 17, 2007 T-Third woes not over yet
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
カストロ駅(Castro Street Station)の問題がまだであることに加えて,
サービス上の問題を記事では取り上げています.
利用者らは,Tサード正式開業と引換えに廃止された15番系統の路線バス
復活や,エンバーカデロ駅(Embarcadero Station)止まりに変更された
Nラインを,これまでのように4th and King streetsまで走らせること,
混雑する電車が多いので,2本連結で走る電車を増やしてほしいとMuniに
訴え続けています.Nは2本連結が多かったのですが,JやTは1本単独で
運転されることが多いようです.
また,通勤鉄道のCaltrainからの乗換えが不便です.Fourth and King
streets Stationに乗り場が2つあることが問題で,始発のJラインが先発
なのか,南からやってくるTサードラインが先発か,2つの異なる通りに
あるホームの,どちらから先にエンバーカデロ方面への電車が出るのか
直前までわからないため,乗客が右往左往する羽目になるようです.
4th street and King street (バードアイ北向き)
(Windows Live Local bird's eye へのリンク)
画面左側が始発のJチャーチ,画面右側がTサードの停留所ですが,この
画像が撮影された時点では,サードストリートラインは未開業です.
画面左上のほうにCaltrainのホームが見えます.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Muni サードストリート ライトレール 暫定開業後からの過去ログ :
2007/4/20 Tサードの遅れがシステム全体に波及
2007/4/06 Tサード正式開業間近に2つの不足
2007/2/22 Tラインまだまだ本領発揮せず
ラッシュ時を中心にMuniメトロ(ライトレール)が慢性的な遅れに見舞われ
るようになってから1ヶ月以上が経ち,ここにきて何処が問題だったかが
明らかにされています.また,一部では対策も講じられました.
Muni : San Francisco Municipal Railway
遅れを引き起こしやすい場所は,3か所ありました.
* Fourth and King streets Station
* Embarcadero Station
* Castro Street Station
4th and King streets Stationは,MuniメトロとCaltrainの乗換え場所
でもあり,Jラインが起終点としています.また,ここから南がTサードの
新線区間になっています.
これまでは,TとJの2つの系統が交錯する場所のため,衝突防止のための
自動安全システムがあり,これがこの交差点に接近する電車に作動して,
いつも電車が止められていました.その立ち往生が,遅れの原因になって
いたのです.
この問題は,システムに新しいソフトウェアを入れることで改善を図ろう
としています.新ソフトは,従来よりスムーズに電車が交差点を通過でき
るようしているそうです.
次のEmbarcadero Stationは,マーケットストリートの地下区間(Market
Street Subway)の先端にあり,TとJ以外のラインがここで折返し運転を
行っています.Tラインが本格的に開業して以来,この場所での折返し
時間に80秒掛かっていました.それが新たに人を使うことによって,先週
には50秒まで短縮できるようになったそうです.この折返し時間短縮も,
遅れを出さないために役立ちます.
電車方向転換のための構内運転手を採用したように読めますが,実際の
現場を見ているわけではないので詳細は不明です.
最後のCastro Street Stationも,やはりマーケットストリート地下区間
(Market Street Subway)の先端にあたります.地下走行がそのまま続く
ツインピークストンネル(Twin Peaks Tunnel)へ入っていく系統もあり
ますが,Tラインはここで折返しです.
この場所の問題点はよく判りませんが,ただでさえ人手不足ということも
あり,ここは解決策が見出せないようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Thursday, May 17, 2007 T-Third woes not over yet
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
カストロ駅(Castro Street Station)の問題がまだであることに加えて,
サービス上の問題を記事では取り上げています.
利用者らは,Tサード正式開業と引換えに廃止された15番系統の路線バス
復活や,エンバーカデロ駅(Embarcadero Station)止まりに変更された
Nラインを,これまでのように4th and King streetsまで走らせること,
混雑する電車が多いので,2本連結で走る電車を増やしてほしいとMuniに
訴え続けています.Nは2本連結が多かったのですが,JやTは1本単独で
運転されることが多いようです.
また,通勤鉄道のCaltrainからの乗換えが不便です.Fourth and King
streets Stationに乗り場が2つあることが問題で,始発のJラインが先発
なのか,南からやってくるTサードラインが先発か,2つの異なる通りに
あるホームの,どちらから先にエンバーカデロ方面への電車が出るのか
直前までわからないため,乗客が右往左往する羽目になるようです.
4th street and King street (バードアイ北向き)
(Windows Live Local bird's eye へのリンク)
画面左側が始発のJチャーチ,画面右側がTサードの停留所ですが,この
画像が撮影された時点では,サードストリートラインは未開業です.
画面左上のほうにCaltrainのホームが見えます.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Muni サードストリート ライトレール 暫定開業後からの過去ログ :
2007/4/20 Tサードの遅れがシステム全体に波及
2007/4/06 Tサード正式開業間近に2つの不足
2007/2/22 Tラインまだまだ本領発揮せず
2007年05月10日
【サクラメント】人を呼込む市電復活に向けて
交通手段としてだけではなく,暮らしに役立つストリートカーを街中に
復活させようとする試みが,ここでも少しずつ前進しています.
路面電車が走り自動車の少なくて歩きやすい地域は,人通りが多くなって
経済活動に弾みがつき,地価を上昇させると期待されています.
サクラメント川を挟む,サクラメント市とウェスト・サクラメント(West
Sacramento)市を結ぶ路面電車構想は,コンサルタントによる予備調査が
今月出来上がりました.
実現には資金調達など難問も山積みですが,ウェストサクラメント市の
市議会では路面電車の復活に,一層の活力を注ごうとしているそうです.
市が契約したコンサルタントの示すルートは全長2.2マイル(約3.5キロ).
ウェストサクラメント市のWest Sacramento Civic Centerから,サクラ
メント川を跨ぐ跳ね橋のタワーブリッジ(Tower Bridge)を通ってお隣の
サクラメント市中心部に入り込み,RTのライトレールと合流して北上し,
Kストリートに至るもので,電車8両を使い10分間隔で運転します.
RT : Sacramento Regional Transit District
計画全体の建設費は5千万ドルとみられ,年間の運営と保守管理などに
250万から350万ドルが必要とされています.
同地域の他のライトレール計画と競合するのを避けるため,連邦政府の
補助金はあてにしません.それ以外の方法で資金をいかに調達していくか
が,今後の課題となるようです.
バス路線とは異なり,恒久的な軌道を必要とする路面電車は,沿線に安定
した人の流れを呼び込むとされ,うまい訳が思い付かないため原文のまま
ですが,pedestrian acceleratorとして商業者らは期待しています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 9, 2007 Streetcar revival closer for West Sac
(The Sacramento Bee ニュースへのリンク)
起点 : West Sacramento Civic Center (北向き)
途中のタワーブリッジ : Tower Bridge (東向き)
(Windows Live Local bird's eye へのリンク)
リンク先をMSインターネットエキスプローラーで開いても,単なる地図
しか表示されない場合には,表示メニュー下のエンコードを日本語以外
(例えば西ヨーロッパ言語など)に変更すると,航空写真に切り替わるかも
しれません.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
サクラメント ストリートカー関連 過去ログ :
2006/4/23 また電車で跳ね橋を渡ろう
2006/1/10 LRTではなくストリートカー希望?
復活させようとする試みが,ここでも少しずつ前進しています.
路面電車が走り自動車の少なくて歩きやすい地域は,人通りが多くなって
経済活動に弾みがつき,地価を上昇させると期待されています.
サクラメント川を挟む,サクラメント市とウェスト・サクラメント(West
Sacramento)市を結ぶ路面電車構想は,コンサルタントによる予備調査が
今月出来上がりました.
実現には資金調達など難問も山積みですが,ウェストサクラメント市の
市議会では路面電車の復活に,一層の活力を注ごうとしているそうです.
市が契約したコンサルタントの示すルートは全長2.2マイル(約3.5キロ).
ウェストサクラメント市のWest Sacramento Civic Centerから,サクラ
メント川を跨ぐ跳ね橋のタワーブリッジ(Tower Bridge)を通ってお隣の
サクラメント市中心部に入り込み,RTのライトレールと合流して北上し,
Kストリートに至るもので,電車8両を使い10分間隔で運転します.
RT : Sacramento Regional Transit District
計画全体の建設費は5千万ドルとみられ,年間の運営と保守管理などに
250万から350万ドルが必要とされています.
同地域の他のライトレール計画と競合するのを避けるため,連邦政府の
補助金はあてにしません.それ以外の方法で資金をいかに調達していくか
が,今後の課題となるようです.
バス路線とは異なり,恒久的な軌道を必要とする路面電車は,沿線に安定
した人の流れを呼び込むとされ,うまい訳が思い付かないため原文のまま
ですが,pedestrian acceleratorとして商業者らは期待しています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 9, 2007 Streetcar revival closer for West Sac
(The Sacramento Bee ニュースへのリンク)
起点 : West Sacramento Civic Center (北向き)
途中のタワーブリッジ : Tower Bridge (東向き)
(Windows Live Local bird's eye へのリンク)
リンク先をMSインターネットエキスプローラーで開いても,単なる地図
しか表示されない場合には,表示メニュー下のエンコードを日本語以外
(例えば西ヨーロッパ言語など)に変更すると,航空写真に切り替わるかも
しれません.
路面電車が再びこの橋を渡る日は近いかも
Crossing Tower Bridge by scupper (flickr)

(Taken on February 10, 2005)
想定されているルート
資料を基に構成したもので,正確ではないかもしれません

Crossing Tower Bridge by scupper (flickr)

(Taken on February 10, 2005)
想定されているルート
資料を基に構成したもので,正確ではないかもしれません

誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
サクラメント ストリートカー関連 過去ログ :
2006/4/23 また電車で跳ね橋を渡ろう
2006/1/10 LRTではなくストリートカー希望?
2007年05月01日
【BART】高速崩落で一日だけの無料開放
ベイブリッジのオークランド側で,取り付け道路の橋脚がタンクローリー
炎上により崩落した事故は,日本でも報道されています.橋の上ではない
ものの,ベイブリッジを渡るためには必要不可欠な部分で,いつもなら
一日8万台の車両が通る場所です.
通勤の大きな障害になると見越した州知事は,日曜未明に発生した事故を
受けて,同日夜には緊急事態を宣言(Emergency Declaration)します.
ベイエリアの公共交通機関を月曜だけ運賃無料にする決定を下しました.
直接ベイブリッジに関係のない,MuniやCaltrainを含めてです.
特にBARTは重要な代替手段と考えられるため,通常よりも列車編成を長く
したり,Pleasant HillとマーケットストリートのMontgomery Street間で
朝のラッシュ時に6本の列車を増発したりして,乗客の増加に備えたそう
です.また,この日に限りパークアンドライドの駐車場も,自由スペース
では無料で使えるようにしました.
その他にも,フェリー増発などがあり,これらが功を奏したのか,平日の
初日(4/30)は,朝夕ともラッシュ時に悪夢と予想されていたほど大渋滞や
大混乱は生じなかった模様です.
しかし,運賃が無料になるのは4/30だけです.5/01は増発されても運賃は
通常通りの有料に戻りますし,5/02以降は増発の有無も不明です.
タンクローリー炎上による高熱で鉄筋が溶け,崩落した高速道路の修復
には鉄材の急騰もあって数週間から数ヶ月かかると言われれおり,本当に
大変なのは,これからかも知れません.
もっとも,これを機会に公共交通が機能することが見直されれば,道路が
復旧しても自動車通勤に戻らないことを期待する声もあります.
1989年に同地域を襲った地震では,ベイブリッジが復旧したあとも公共
交通の利用者数が地震前よりも高い状態が続きました.
4/30に公共交通機関が運賃を無料化した分の損出は,カルフォルニア州が
250万ドルを拠出して各事業者に補填することになっています.5/01には
運賃が無料にならない代わり,列車など増便の経費に振り向けられます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
カルフォルニア州知事の緊急事態宣言 :
04/29/2007 Governor Schwarzenegger Issues Emergency Declaration
for Collapse of Freeway Near Bay Bridge
(State of California Office of Governor プレスリリースへのリンク)
運賃を無料にした財源を出したのは,カルフォルニア州政法(California
Government Code)のCalifornia Emergency Services Act(カルフォルニア
危機管理法),California Disaster Assistance Act(カルフォルニア災害
援助法)のセクション8690.6によって州知事に与えられた権限を発動した
とあります.
4/29の時点のBARTのニュースリリースでは,5/01以降に関しては4/30に
見極めるとしていました.(Caltransのサイトに掲載されている分)
BART Rides Will Be FREE Monday April 30 (PDFファイル)
(California Department of Transportation 公式サイトへのリンク)
その後,5/01は通常の運賃に戻ることが決まり,5/01からは有料と注意を
促しました.(BART 公式サイトへのリンク)
04.30.2007 BART runs longer trains and more train trips Tuesday
BART : Bay Area Rapid Transit
511.orgのページには,現時点では道路の迂回ルートの案内や,代替交通
機関へのリンクが掲載されています.Traffic
(511.org - MTC - のサイトへのリンク)
MacArthur Maze 特集 : The Maze Meltdown (SFGate へのリンク)
今回の道路閉鎖は公共交通が見直される機会になるかどうかの試金石 :
May 1, 2007 (San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
Mass Transit: Traveling on buses, trains, ferries 'pretty nice'
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
炎上により崩落した事故は,日本でも報道されています.橋の上ではない
ものの,ベイブリッジを渡るためには必要不可欠な部分で,いつもなら
一日8万台の車両が通る場所です.
通勤の大きな障害になると見越した州知事は,日曜未明に発生した事故を
受けて,同日夜には緊急事態を宣言(Emergency Declaration)します.
ベイエリアの公共交通機関を月曜だけ運賃無料にする決定を下しました.
直接ベイブリッジに関係のない,MuniやCaltrainを含めてです.
特にBARTは重要な代替手段と考えられるため,通常よりも列車編成を長く
したり,Pleasant HillとマーケットストリートのMontgomery Street間で
朝のラッシュ時に6本の列車を増発したりして,乗客の増加に備えたそう
です.また,この日に限りパークアンドライドの駐車場も,自由スペース
では無料で使えるようにしました.
その他にも,フェリー増発などがあり,これらが功を奏したのか,平日の
初日(4/30)は,朝夕ともラッシュ時に悪夢と予想されていたほど大渋滞や
大混乱は生じなかった模様です.
しかし,運賃が無料になるのは4/30だけです.5/01は増発されても運賃は
通常通りの有料に戻りますし,5/02以降は増発の有無も不明です.
タンクローリー炎上による高熱で鉄筋が溶け,崩落した高速道路の修復
には鉄材の急騰もあって数週間から数ヶ月かかると言われれおり,本当に
大変なのは,これからかも知れません.
もっとも,これを機会に公共交通が機能することが見直されれば,道路が
復旧しても自動車通勤に戻らないことを期待する声もあります.
1989年に同地域を襲った地震では,ベイブリッジが復旧したあとも公共
交通の利用者数が地震前よりも高い状態が続きました.
4/30に公共交通機関が運賃を無料化した分の損出は,カルフォルニア州が
250万ドルを拠出して各事業者に補填することになっています.5/01には
運賃が無料にならない代わり,列車など増便の経費に振り向けられます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
カルフォルニア州知事の緊急事態宣言 :
04/29/2007 Governor Schwarzenegger Issues Emergency Declaration
for Collapse of Freeway Near Bay Bridge
(State of California Office of Governor プレスリリースへのリンク)
運賃を無料にした財源を出したのは,カルフォルニア州政法(California
Government Code)のCalifornia Emergency Services Act(カルフォルニア
危機管理法),California Disaster Assistance Act(カルフォルニア災害
援助法)のセクション8690.6によって州知事に与えられた権限を発動した
とあります.
4/29の時点のBARTのニュースリリースでは,5/01以降に関しては4/30に
見極めるとしていました.(Caltransのサイトに掲載されている分)
BART Rides Will Be FREE Monday April 30 (PDFファイル)
(California Department of Transportation 公式サイトへのリンク)
その後,5/01は通常の運賃に戻ることが決まり,5/01からは有料と注意を
促しました.(BART 公式サイトへのリンク)
04.30.2007 BART runs longer trains and more train trips Tuesday
BART : Bay Area Rapid Transit
511.orgのページには,現時点では道路の迂回ルートの案内や,代替交通
機関へのリンクが掲載されています.Traffic
(511.org - MTC - のサイトへのリンク)
MacArthur Maze 特集 : The Maze Meltdown (SFGate へのリンク)
今回の道路閉鎖は公共交通が見直される機会になるかどうかの試金石 :
May 1, 2007 (San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
Mass Transit: Traveling on buses, trains, ferries 'pretty nice'
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年04月20日
【Muni】Tサードの遅れがシステム全体に波及
サンフランシスコのMuniで,通称Tサードライン(T-THIRD Metro line)が
平日のラッシュ時輸送を担うようになって二週目に入りました.しかし,
残念ながら無事に乗り切っているとは言えない状況で,沿線の利用者は
ライトレールの本格運行開始と引換えに廃止された15番の路線バスが,
ラッシュ時だけでも復活されることを願っているような状況だそうです.
Muni : San Francisco Municipal Railway
慢性的な遅れで一時間近く電車が来ないことや,やっと待ち望んだ電車が
来ても,遅れきたせいで車内が混雑している状況に,以前のバスのほうが
良かったと思われているのです.
遅れはTサード(T-THIRD)線内だけに留まりません.Muniメトロ全線に波及
していきます.マーケットストリートの地下区間を共用していることが,
ちょっとした遅れも増幅して他路線の運行に影響を与え,システム全体に
遅れが生じてしまうのです.
特に運行を開始した週(4/09から)は,連日のように記事が出ていました.
その週の最後に二紙で掲載された,論説を紹介しておきます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 13, 2007 Muni roulette
(San Francisco Chronicle のEditorialへのリンク)
Apr 14, 2007 How not to launch a new rail line
(Examiner のEditorialへのリンク)
今週は落ち着いているのか,それとももう話題にならないのか,記事には
なっていないようですが,リアルタイムで電車の位置を確認できる下記
サイトを見ていると,今に始まったことではありませんが,団子運転が
見られる反面,待ち時間が20分以上になっていることもしばしばです.
San Francisco Muni, CA (NextBus Inc. へのリンク)
リンク先ではまだ新しいTサードが標準では表示されないはずですので,
地図の上にあるLinesと記されたボタンをクリックし,表示されるリスト
最下段にあるT-Third Streetのチェックボックスに印をつけると,表示
されるようになります.なお,この夏には路線バスも全線表示可能になる
とのことです.
マーケットストリート地下区間(Market Street Subway)がボトルネックに
なるということで,サードストリート ライトレール計画(Third Street
Light Rail Project)第二期区間として計画が練られている,セントラル
サブウェイ(Central Subway)が,Tサードをカルトレイン(Caltrain)との
乗換えとなる4th and King streetsから中華街へ抜ける形を想定している
ため,Muniのマーケットストリート地下区間の混雑を救済する意味で,
重要性を増すことになるのかもしれません.
遅れが出るのはTサードに限った話ではないはずですが,クロニクル紙の
論説には,Tサードでは安全対策が強化されたおかげで,運転士が遅れを
回復するために安全機能を無効に出来ないため,それが逆効果になって
いると読める部分があります.裏を返せば,他の路線では多少の遅れは
回復できる裏業があるということかもしれません.
その他にもMuniに関する最新の記事を二つ紹介しておきます.
遅れと言えば,中心部以外で併用区間の多いMuniは,違法駐車にも悩ま
されています.そこでサンフランシスコ市では,電車ではありませんが,
路線バスにカメラを装着して,バス専用レーンに違法駐車している車両の
登録番号を撮影し,車両の登録者に罰金を科そうとしています.
Apr 19, 2007 Muni is watching
(Examiner ニュースへのリンク)
駐車違反の摘発に登録番号を使ったり,あとから違反切符を切れるように
するためには,州法の改正も必要になるそうで,その手続きも進められて
います.ちなみに罰金は,$100だそうです.
もう一つ,Muniが運行しているケーブルカーで,40%の割合で運賃支払い
漏れがあることが明らかになりました.乗客が意図的に行っているのでは
なく,ケーブルカーの車掌が運賃を徴収しきれていないというものです.
市の検査官が,今年1月から2月にかけて秘密裏に乗車した42回のうち,
17回で運賃($5)を払うことができず,その検査官だけでなく76名分の運賃
収受漏れまで数えることができたそうです.
April 19, 2007 Large number of cable car passengers riding for free
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
Muniは,運賃収入では経費の22%しか賄えず,これは全米平均さえ大きく
下回っています.
ただ,サンフランシスコのケーブルカーの場合,乗車口の決まっている
路線バスとは異なり,事実上何処からでも乗り降りできることや,今回の
調査でも混雑時の運賃収受率が低かったとされていますが,混雑時には
車内の移動に困難を伴うことも,考慮する必要がありそうです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Muni サードストリート ライトレール 開業前夜からの過去ログ :
2007/4/06 Tサード正式開業間近に2つの不足
2007/2/22 Tラインまだまだ本領発揮せず
2007/1/20 Tライン新線ホーム5センチ高く危険?
2007/1/09 間もなくTラインが暫定開業に
平日のラッシュ時輸送を担うようになって二週目に入りました.しかし,
残念ながら無事に乗り切っているとは言えない状況で,沿線の利用者は
ライトレールの本格運行開始と引換えに廃止された15番の路線バスが,
ラッシュ時だけでも復活されることを願っているような状況だそうです.
Muni : San Francisco Municipal Railway
慢性的な遅れで一時間近く電車が来ないことや,やっと待ち望んだ電車が
来ても,遅れきたせいで車内が混雑している状況に,以前のバスのほうが
良かったと思われているのです.
遅れはTサード(T-THIRD)線内だけに留まりません.Muniメトロ全線に波及
していきます.マーケットストリートの地下区間を共用していることが,
ちょっとした遅れも増幅して他路線の運行に影響を与え,システム全体に
遅れが生じてしまうのです.
特に運行を開始した週(4/09から)は,連日のように記事が出ていました.
その週の最後に二紙で掲載された,論説を紹介しておきます.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 13, 2007 Muni roulette
(San Francisco Chronicle のEditorialへのリンク)
Apr 14, 2007 How not to launch a new rail line
(Examiner のEditorialへのリンク)
今週は落ち着いているのか,それとももう話題にならないのか,記事には
なっていないようですが,リアルタイムで電車の位置を確認できる下記
サイトを見ていると,今に始まったことではありませんが,団子運転が
見られる反面,待ち時間が20分以上になっていることもしばしばです.
San Francisco Muni, CA (NextBus Inc. へのリンク)
リンク先ではまだ新しいTサードが標準では表示されないはずですので,
地図の上にあるLinesと記されたボタンをクリックし,表示されるリスト
最下段にあるT-Third Streetのチェックボックスに印をつけると,表示
されるようになります.なお,この夏には路線バスも全線表示可能になる
とのことです.
マーケットストリート地下区間(Market Street Subway)がボトルネックに
なるということで,サードストリート ライトレール計画(Third Street
Light Rail Project)第二期区間として計画が練られている,セントラル
サブウェイ(Central Subway)が,Tサードをカルトレイン(Caltrain)との
乗換えとなる4th and King streetsから中華街へ抜ける形を想定している
ため,Muniのマーケットストリート地下区間の混雑を救済する意味で,
重要性を増すことになるのかもしれません.
遅れが出るのはTサードに限った話ではないはずですが,クロニクル紙の
論説には,Tサードでは安全対策が強化されたおかげで,運転士が遅れを
回復するために安全機能を無効に出来ないため,それが逆効果になって
いると読める部分があります.裏を返せば,他の路線では多少の遅れは
回復できる裏業があるということかもしれません.
その他にもMuniに関する最新の記事を二つ紹介しておきます.
遅れと言えば,中心部以外で併用区間の多いMuniは,違法駐車にも悩ま
されています.そこでサンフランシスコ市では,電車ではありませんが,
路線バスにカメラを装着して,バス専用レーンに違法駐車している車両の
登録番号を撮影し,車両の登録者に罰金を科そうとしています.
Apr 19, 2007 Muni is watching
(Examiner ニュースへのリンク)
駐車違反の摘発に登録番号を使ったり,あとから違反切符を切れるように
するためには,州法の改正も必要になるそうで,その手続きも進められて
います.ちなみに罰金は,$100だそうです.
もう一つ,Muniが運行しているケーブルカーで,40%の割合で運賃支払い
漏れがあることが明らかになりました.乗客が意図的に行っているのでは
なく,ケーブルカーの車掌が運賃を徴収しきれていないというものです.
市の検査官が,今年1月から2月にかけて秘密裏に乗車した42回のうち,
17回で運賃($5)を払うことができず,その検査官だけでなく76名分の運賃
収受漏れまで数えることができたそうです.
April 19, 2007 Large number of cable car passengers riding for free
(San Francisco Chronicle ニュースへのリンク)
Muniは,運賃収入では経費の22%しか賄えず,これは全米平均さえ大きく
下回っています.
ただ,サンフランシスコのケーブルカーの場合,乗車口の決まっている
路線バスとは異なり,事実上何処からでも乗り降りできることや,今回の
調査でも混雑時の運賃収受率が低かったとされていますが,混雑時には
車内の移動に困難を伴うことも,考慮する必要がありそうです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Muni サードストリート ライトレール 開業前夜からの過去ログ :
2007/4/06 Tサード正式開業間近に2つの不足
2007/2/22 Tラインまだまだ本領発揮せず
2007/1/20 Tライン新線ホーム5センチ高く危険?
2007/1/09 間もなくTラインが暫定開業に
2007年04月06日
【Muni】Tサード正式開業間近に2つの不足
サンフランシスコのMuniで,1月から運転されているライトレール新線,
通称Tサードライン(T-THIRD Metro line)は,これまでの週末日中だけの
運転に留まる暫定開業から,いよいよ4/07より,本格的に平日も含めて
早朝から深夜までの営業運行に入る予定です.
ここまで,運転が遅く時間が掛かっていること,利用者数が思ったよりも
振るわないことなどが指摘されてきましたが,本開業を控えたこの時期に
至り,今度は車両とオペレータ不足が報道されています.
Muni : San Francisco Municipal Railway
サンフランシスコ郡の運輸当局(San Francisco County Transportation
Authority)によれば,現在Muniでは6本のライトレール車両が衝突事故
などのため戦列を離脱していて,うち4本は修理に1年以上を要し,その
費用も770万ドルかかる見込みです.残り2本はMuniで修復可能なものの,
復帰まで数ヶ月かかる模様です.
それがTサードラインの正式開業の時期と重なり,ラッシュ時の運行に
不足気味であることが,Examiner紙により明らかにされました.
これに対して,Muniの上部組織であるSFMTAは,問題ないとコメントを
載せています.
SFMTA : San Francisco Municipal Transportation Agency
また,別の記事では,Muniが具体的な数字を挙げ,全線でフルサービス
可能な状態であることを,開業を間近に控えてアピールしています.
それによれば,Tサードラインを含めて車両は122本稼動できればよく,
126本が可能な状態になっているというものです.
最初に車両不足を報じたExaminer紙では,さらに郡当局からの話として,
運転士の不足も伝えています.
日々の業務に229人必要なオペレータが,228人しかいないというのです.
本来であれば,休暇や病欠に備えて270人を確保する必要がありました.
これは結果的に運転手の超過勤務ということにつながります.
また,T-Thirdラインには,45人を必要としますが,175人が訓練を受けて
(資格を持って?)います.
このような状況下で,SFMTAは4/07からの正式開業を予定通り行うことに
しています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Apr 3, 2007 Driver, train shortages vex T-Third
(Examiner ニュースへのリンク)
04 April 2007 SF Muni says Full Service Now Available on All Lines
(KCBS ニュースへのリンク)
4/07ダイヤ改正内容の詳細 :
Major permanent service changes effective April 7, 2007
(Muni 公式サイトへのリンク)
今回の改正では,これまでエンバーカデロ(Embarcadero)止まりだった
Jライン(J-Church Line)を,ラッシュ時に限ってCaltrainとの乗換え駅
(4th and King)まで延長し,入れ替わりにNライン(N-Judah Line)を,
Embarcadero止めに変更しますが,それは,Caltrainとの接続改善のため
と,KCBSの記事の最後にあります.JではなくNのままでも,Tラインの
追加で運転本数が増え,改善されることになるのではないかと思います
が,その意味はよくわかりません.
Jライン(J-Church)は,ライトレール路線の中でも,特に定時運行率の
低い一路線で,改善策が講じられるという報道があったばかりです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Muni サードストリート ライトレール 開業前夜からの過去ログ :
2007/2/22 Tラインまだまだ本領発揮せず
2007/1/20 Tライン新線ホーム5センチ高く危険?
2007/1/09 間もなくTラインが暫定開業に
通称Tサードライン(T-THIRD Metro line)は,これまでの週末日中だけの
運転に留まる暫定開業から,いよいよ4/07より,本格的に平日も含めて
早朝から深夜までの営業運行に入る予定です.
ここまで,運転が遅く時間が掛かっていること,利用者数が思ったよりも
振るわないことなどが指摘されてきましたが,本開業を控えたこの時期に
至り,今度は車両とオペレータ不足が報道されています.
Muni : San Francisco Municipal Railway
サンフランシスコ郡の運輸当局(San Francisco County Transportation
Authority)によれば,現在Muniでは6本のライトレール車両が衝突事故
などのため戦列を離脱していて,うち4本は修理に1年以上を要し,その
費用も770万ドルかかる見込みです.残り2本はMuniで修復可能なものの,
復帰まで数ヶ月かかる模様です.
それがTサードラインの正式開業の時期と重なり,ラッシュ時の運行に
不足気味であることが,Examiner紙により明らかにされました.
これに対して,Muniの上部組織であるSFMTAは,問題ないとコメントを
載せています.
SFMTA : San Francisco Municipal Transportation Agency
また,別の記事では,Muniが具体的な数字を挙げ,全線でフルサービス
可能な状態であることを,開業を間近に控えてアピールしています.
それによれば,Tサードラインを含めて車両は122本稼動できればよく,
126本が可能な状態になっているというものです.
最初に車両不足を報じたExaminer紙では,さらに郡当局からの話として,
運転士の不足も伝えています.
日々の業務に229人必要なオペレータが,228人しかいないというのです.
本来であれば,休暇や病欠に備えて270人を確保する必要がありました.
これは結果的に運転手の超過勤務ということにつながります.
また,T-Thirdラインには,45人を必要としますが,175人が訓練を受けて
(資格を持って?)います.
このような状況下で,SFMTAは4/07からの正式開業を予定通り行うことに
しています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Apr 3, 2007 Driver, train shortages vex T-Third
(Examiner ニュースへのリンク)
04 April 2007 SF Muni says Full Service Now Available on All Lines
(KCBS ニュースへのリンク)
4/07ダイヤ改正内容の詳細 :
Major permanent service changes effective April 7, 2007
(Muni 公式サイトへのリンク)
今回の改正では,これまでエンバーカデロ(Embarcadero)止まりだった
Jライン(J-Church Line)を,ラッシュ時に限ってCaltrainとの乗換え駅
(4th and King)まで延長し,入れ替わりにNライン(N-Judah Line)を,
Embarcadero止めに変更しますが,それは,Caltrainとの接続改善のため
と,KCBSの記事の最後にあります.JではなくNのままでも,Tラインの
追加で運転本数が増え,改善されることになるのではないかと思います
が,その意味はよくわかりません.
Jライン(J-Church)は,ライトレール路線の中でも,特に定時運行率の
低い一路線で,改善策が講じられるという報道があったばかりです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Muni サードストリート ライトレール 開業前夜からの過去ログ :
2007/2/22 Tラインまだまだ本領発揮せず
2007/1/20 Tライン新線ホーム5センチ高く危険?
2007/1/09 間もなくTラインが暫定開業に
2007年03月16日
【Ansaldobreda】ベイエリアに拠点を移す
イタリアのナポリに本社を置く,鉄道車両メーカーのアンサルドブレダ
(Ansaldobreda, S.P.A.).そのUS子会社のAnsaldoBreda Inc.が,米国
向けの拠点を,西海岸のベイエリアに移そうとしています.同社のウェブ
サイトを見ても,本社はニューヨークから,カルフォルニア州コントラ
コスタ郡(Contra Costa County)のピッツバーグ(Pittsburg)にある工場の
住所になっていました.今後は,マサチューセッツ州Littletonにある
工場も,ベイエリアに集約されるものと思われます.
米国でのこれまでの実績は,合併する前のブレダ(Breda)が,1982年に
クリーブランドのLRVや,ワシントンDCのメトロ車両を製造したところ
から始まり,西海岸への進出は,ロサンゼルスのメトロ,レッドラインと
パープルライン向けの車両(A650),約100本の製造が皮切りでした.
その後は,サンフランシスコMuni向けのライトレール車両,約150本も
手掛け,現在は,再びロサンゼルスMTA向けとして,LRV(2550シリーズ)
50本を製造しているところです.
LA向けのP2550の後は,確定した契約はありませんが,アンサルドブレダ
では,カルフォルニア州こそ,鉄道車両製造の需要が全米で最も大きい
地域とみているのです.
今,全米各地で公共交通の利用者が,未曾有の増加をみせています.
2006年の前年比の数字をみても,ライトレールは6%弱,BARTなどメトロは
4%,路線バスは2%強という増加率を示しており,特に鉄道利用者の増加が
目立ちます.
ベイエリアは,米国内としては公共交通が充実していますが,それにも
まして,アンサルドブレダでは,カルフォルニア州こそ,今後20年間で
鉄道車両に投資する金額が,米国で一番高い州とみているようです.
その中でも,特に注目されているのが,BARTの車両更新です.予定では
2013年から全669本の在来車の新車への置換えが開始されることになって
いて,これは,金額にして21億ドルにのぼる契約だそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Wed, Mar. 14, 2007 Rail car builder settles in Bay Area
(The Contra Costa Times ニュースへのリンク)
(Contact Us) HEADQUARTERS Pittsburg, California Office
アンサルドブレダの西海岸での実績 :
Light Rail LOS ANGELES
Light Rail SAN FRANCISCO
Heavy Rail MTA Metro Red Line
(AnsaldoBredaInc. 公式サイトへのリンク)
各種乗車率の数値は,下記ページよりPDFファイルで資料を得られます.
Public Transportation Ridership Statistics (APTA へのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
(Ansaldobreda, S.P.A.).そのUS子会社のAnsaldoBreda Inc.が,米国
向けの拠点を,西海岸のベイエリアに移そうとしています.同社のウェブ
サイトを見ても,本社はニューヨークから,カルフォルニア州コントラ
コスタ郡(Contra Costa County)のピッツバーグ(Pittsburg)にある工場の
住所になっていました.今後は,マサチューセッツ州Littletonにある
工場も,ベイエリアに集約されるものと思われます.
米国でのこれまでの実績は,合併する前のブレダ(Breda)が,1982年に
クリーブランドのLRVや,ワシントンDCのメトロ車両を製造したところ
から始まり,西海岸への進出は,ロサンゼルスのメトロ,レッドラインと
パープルライン向けの車両(A650),約100本の製造が皮切りでした.
その後は,サンフランシスコMuni向けのライトレール車両,約150本も
手掛け,現在は,再びロサンゼルスMTA向けとして,LRV(2550シリーズ)
50本を製造しているところです.
LA向けのP2550の後は,確定した契約はありませんが,アンサルドブレダ
では,カルフォルニア州こそ,鉄道車両製造の需要が全米で最も大きい
地域とみているのです.
今,全米各地で公共交通の利用者が,未曾有の増加をみせています.
2006年の前年比の数字をみても,ライトレールは6%弱,BARTなどメトロは
4%,路線バスは2%強という増加率を示しており,特に鉄道利用者の増加が
目立ちます.
ベイエリアは,米国内としては公共交通が充実していますが,それにも
まして,アンサルドブレダでは,カルフォルニア州こそ,今後20年間で
鉄道車両に投資する金額が,米国で一番高い州とみているようです.
その中でも,特に注目されているのが,BARTの車両更新です.予定では
2013年から全669本の在来車の新車への置換えが開始されることになって
いて,これは,金額にして21億ドルにのぼる契約だそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Wed, Mar. 14, 2007 Rail car builder settles in Bay Area
(The Contra Costa Times ニュースへのリンク)
(Contact Us) HEADQUARTERS Pittsburg, California Office
アンサルドブレダの西海岸での実績 :
Light Rail LOS ANGELES
Light Rail SAN FRANCISCO
Heavy Rail MTA Metro Red Line
(AnsaldoBredaInc. 公式サイトへのリンク)
各種乗車率の数値は,下記ページよりPDFファイルで資料を得られます.
Public Transportation Ridership Statistics (APTA へのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年03月13日
【Google】シャトルプログラムで理想の通勤?
公共交通の話ではなくなりますが,米国を代表するソフトウェア会社,
Google(グーグル)の通勤シャトルバスの話題です.おそらく日本語で紹介
した記事を,他でもご覧になれたかもしれませんが,今日はご辛抱を.
従業員の通勤用として,朝夕の送迎車を用意する会社が米国でもあります
が,カルフォルニア州マウンテンビュー(Mountain View)に本社を構える
Googleでも,本社への通勤の足を提供する,社員向けのGoogleシャトル
プログラム(shuttle program)があります.しかし,運行範囲や運転数,
輸送人員,車内の設備など,どれをとっても他を圧倒しています.
マウンテン ビュー(Mountain View)と言えば,こちらをご覧のかたなら,
VTAのライトレールや,Caltrainの駅を思い浮かべるかもしれません.
ただ,実際にGoogle本社に近いのは,CaltrainのSan Antonio駅です.
Googleシャトルは,シリコンバレー(Silicon Valley)に位置するマウン
テンビューを中心として,西はサンフランシスコ市内まで,北は54マイル
(約87キロ)離れたコンコード(Concord)まで,南には38マイル(約61キロ)
離れ,モントレー湾岸にあるサンタ クルス(Santa Cruz)まで,運行され
ています.
その路線長は,実に230マイル(約370キロ)に達しますが,これは,BARTの
路線の倍以上の距離になります.そして,多くは従業員の家の前と思われ
ますが,路線上に40か所の乗降場所があります.運転本数は一日132回を
数え,本社の全従業員の十分の一に相当する,1200名が利用しています.
BART : San Francisco Bay Area Rapid Transit District
シャトルには,定員37名乗りの車両を32台用意しているそうです.その
外観にはGoogleの文字は一切なく,見た目にはGoogleシャトルかどうか,
判別できないように考慮され,燃料も,循環型エネルギーに位置づけられ
ているバイオディーゼル燃料を使い,環境にも配慮しています.
その車内は,これまた目を見張るもののようで,シートは革張り,今や
必需品とも言える無線LANももちろん装備されて,インターネットへの
接続も思いのままだそうです.
Googleでは,これに加えて,このシャトル運行のために,専任のチームを
本社内に設け,日々の混雑状況を把握し,従業員の住居を確認しつつ,
最適ルートを絶えず模索しているとのことです.
Googleでは,元々無料ランチなど,充実した福利厚生サービスで知られて
いましたが,コンピュータ ソフトウェア業界では,優秀な人材確保の
競争にしのぎを削るなかで,このシャトルプログラムも,強力な武器と
なっているようです.
この話は,米国でもここまでやれば,車を自宅に置いて通勤してくれる
という,公共交通のモデルになるのではないかという見方も,一瞬しま
したが,ドアツードアで無料なら,運行スケジュールによる多少の時間的
制約があっても,何処でも誰でもそうするかもしれません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
March 10, 2007 Google’s Buses Help Its Workers Beat the Rush
(The New York Times ニュースへのリンク)
コンコード(Concord)のBART駅から,グーグル本社まで,公共交通を利用
して移動するとなると,BART - SF Muni Bus - Caltrain - Santa Clara
VTA Busの4つの乗り物を使って,運賃は$12.95,所要時間は乗換えや待ち
時間も含めて,2時間47分と出ました.朝7:30に出て到着は10:17です.
from Concord (BART station) to Google Headquarters by transit
入力フォーム : 511 TakeTransit(SM) Trip Planner
(511.org Plan a trip on transitへのリンク)
少し時間を変えて,BARTでMillbraeまで行き,そこでCaltrainに乗換える
と,今度は3時間以上も掛かってしまいました.
どちらも,CaltrainのSan Antonio駅から先のSanta Clara VTA Busが,
30分間隔の運転のため,待ち時間が長くなってしまっています.これが
もしも,San Antonio駅までなら,所要時間は2時間前後で済み,運賃も
$11.20です.Caltrainの最寄駅から会社までは,送迎バスがあることが
前提です.
同じルートを自動車で移動することを考え,Google Mapsで検索すると,
55.6マイルで約1時間と出てきました.所要時間には,もちろん渋滞は
考慮されていませんが,シャトルなら,途中で渋滞に遭遇しても,複数の
乗車のためHOVレーン(high-occupancy vehicle lane / carpool lane)を
通行することができ,渋滞を尻目に走ることができるでしょう.
from Concord (BART station) to Google Headquarters by road
(Google Maps へのリンク)
最近では,渋滞や工事の情報をリアルタイムで反映させ,拠点間の所要
時間を予測するサイトも登場しています.
Google(グーグル)の通勤シャトルバスの話題です.おそらく日本語で紹介
した記事を,他でもご覧になれたかもしれませんが,今日はご辛抱を.
従業員の通勤用として,朝夕の送迎車を用意する会社が米国でもあります
が,カルフォルニア州マウンテンビュー(Mountain View)に本社を構える
Googleでも,本社への通勤の足を提供する,社員向けのGoogleシャトル
プログラム(shuttle program)があります.しかし,運行範囲や運転数,
輸送人員,車内の設備など,どれをとっても他を圧倒しています.
マウンテン ビュー(Mountain View)と言えば,こちらをご覧のかたなら,
VTAのライトレールや,Caltrainの駅を思い浮かべるかもしれません.
ただ,実際にGoogle本社に近いのは,CaltrainのSan Antonio駅です.
Googleシャトルは,シリコンバレー(Silicon Valley)に位置するマウン
テンビューを中心として,西はサンフランシスコ市内まで,北は54マイル
(約87キロ)離れたコンコード(Concord)まで,南には38マイル(約61キロ)
離れ,モントレー湾岸にあるサンタ クルス(Santa Cruz)まで,運行され
ています.
その路線長は,実に230マイル(約370キロ)に達しますが,これは,BARTの
路線の倍以上の距離になります.そして,多くは従業員の家の前と思われ
ますが,路線上に40か所の乗降場所があります.運転本数は一日132回を
数え,本社の全従業員の十分の一に相当する,1200名が利用しています.
BART : San Francisco Bay Area Rapid Transit District
シャトルには,定員37名乗りの車両を32台用意しているそうです.その
外観にはGoogleの文字は一切なく,見た目にはGoogleシャトルかどうか,
判別できないように考慮され,燃料も,循環型エネルギーに位置づけられ
ているバイオディーゼル燃料を使い,環境にも配慮しています.
その車内は,これまた目を見張るもののようで,シートは革張り,今や
必需品とも言える無線LANももちろん装備されて,インターネットへの
接続も思いのままだそうです.
Googleでは,これに加えて,このシャトル運行のために,専任のチームを
本社内に設け,日々の混雑状況を把握し,従業員の住居を確認しつつ,
最適ルートを絶えず模索しているとのことです.
Googleでは,元々無料ランチなど,充実した福利厚生サービスで知られて
いましたが,コンピュータ ソフトウェア業界では,優秀な人材確保の
競争にしのぎを削るなかで,このシャトルプログラムも,強力な武器と
なっているようです.
この話は,米国でもここまでやれば,車を自宅に置いて通勤してくれる
という,公共交通のモデルになるのではないかという見方も,一瞬しま
したが,ドアツードアで無料なら,運行スケジュールによる多少の時間的
制約があっても,何処でも誰でもそうするかもしれません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
March 10, 2007 Google’s Buses Help Its Workers Beat the Rush
(The New York Times ニュースへのリンク)
コンコード(Concord)のBART駅から,グーグル本社まで,公共交通を利用
して移動するとなると,BART - SF Muni Bus - Caltrain - Santa Clara
VTA Busの4つの乗り物を使って,運賃は$12.95,所要時間は乗換えや待ち
時間も含めて,2時間47分と出ました.朝7:30に出て到着は10:17です.
from Concord (BART station) to Google Headquarters by transit
入力フォーム : 511 TakeTransit(SM) Trip Planner
(511.org Plan a trip on transitへのリンク)
少し時間を変えて,BARTでMillbraeまで行き,そこでCaltrainに乗換える
と,今度は3時間以上も掛かってしまいました.
どちらも,CaltrainのSan Antonio駅から先のSanta Clara VTA Busが,
30分間隔の運転のため,待ち時間が長くなってしまっています.これが
もしも,San Antonio駅までなら,所要時間は2時間前後で済み,運賃も
$11.20です.Caltrainの最寄駅から会社までは,送迎バスがあることが
前提です.
同じルートを自動車で移動することを考え,Google Mapsで検索すると,
55.6マイルで約1時間と出てきました.所要時間には,もちろん渋滞は
考慮されていませんが,シャトルなら,途中で渋滞に遭遇しても,複数の
乗車のためHOVレーン(high-occupancy vehicle lane / carpool lane)を
通行することができ,渋滞を尻目に走ることができるでしょう.
from Concord (BART station) to Google Headquarters by road
(Google Maps へのリンク)
最近では,渋滞や工事の情報をリアルタイムで反映させ,拠点間の所要
時間を予測するサイトも登場しています.

