車両不具合の話題が続いてしまいますが,米国東海岸メリーランド州の
ボルチモア(Baltimore)でも,先月車輪にひびが見つかり,全車両を点検
するために,今月初めから一部区間をバス代行にしたり,普段より連結
本数を減らしていることにより,ライトレールの遅れや混雑が報じられて
います.
車輪にひびが見つかったのは,1997年に路線を延長するに際して,その
前年に増備された,比較的新しい車両18本のうちの一つでした.これに
より,1991年製の車両を含む53本全てを緊急点検する必要に追い込まれた
というものです.
ボルチモア・ペン駅(Penn Station)への支線は,シャトルバス代行です.
検査終了は夏の終わりごろまでかかるとみられ,ラッシュ時でも普段より
電車が短いため混雑が増している状況は,それまで続きそうです.
ボルチモアでは,1992年に市内を南北に縦貫する22.5マイル(約36.0キロ)
の路線が開業,その後も路線は延長されて現在は30マイル(約48.3キロ)に
至っています.しかし,初期の区間では経費節減のため単線で建設された
区間も多かったため,近年は2005年まで線増工事が行われていました.
連邦政府が工費の8割を負担した複線化工事の間,該当区間は代行バスが
走りましたが,ライトレールよりも30分から1時間余計に時間が掛かった
そうです.このため今回は代行バス区間を最小限にとどめて,普段なら
2本併結運転の電車を1本だけにするなど減車で対応している模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 3, 2008 Recent wheel inspections limit light rail cars available
(The Baltimore Sun ニュースへのリンク)
2008-05-05 Light rail inspection means delayed trains
The Associated Pressの記事 (Baltimore Examiner ニュースへのリンク)
May 7, 2008 Light Rail Reductions Frustrate Commuters
(CBS 13 (WJZ-TV) Baltimore ニュースへのリンク)
車両不足により,ライトレールの運行形態が変更されていることを告げる
ページ: Light Rail Emergency News & Service Update
(MTA 公式サイトへのリンク)
MTA: Maryland Transit Administration
ボルチモアでは,現在の南北縦貫路線に加えて,東西に横断する路線も
計画があります.2012年の着工を目指すもので,事実上選択肢はライト
レールかBRTに絞られています.MTAではBRTを有力視しているものの,
先ごろ開催された説明会では,このたびの車両不足のこととは関係なく
ライトレールに話題が集中したとか.
May 11, 2008 Transit line potential discussed
(The Baltimore Sun ニュースへのリンク)
1990年台初頭に造られたボルチモアMTAの車両は高床式です.それから
月日が流れ,最近の車は低床化されていることも紹介されたようです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年05月12日
2008年05月10日
【ランカスター】落札したPCCカーの運命は?
ブルックリンにあるPCCカーが競売にかけられ,廃品回収業者をかわして
1500ドルで落札した非営利団体の話が出ています.競売は昨年12月の話
だったそうです.PCCカーは1946年製造で,フィラデルフィアのSEPTAで
活躍していた車両でした.
PCC Car: Presidents' Conference Committee streetcar
SEPTA: Southeastern Pennsylvania Transportation Authority
非営利団体には,そのPCCカーを30万ドルから40万ドルかけて大改造する
計画があります.電気機器を刷新,車椅子用のリフトを装備し,エアコン
まで搭載して,現時点で車齢52年となるこの車両を,あと20年運転可能な
状態にまで生まれ変わらせようとしています.フィラデルフィアで2005年
復活したPCCカーが刺激になっているのかもしれません.
この団体Lancaster Streetcar Companyは,お膝元であるペンシルベニア
州ランカスターに2.6マイル(約4.2キロ)ほどのループ軌道を敷いて,PCC
カーを走らせようという構想をいだいており,今回はその1両目の調達と
いうことになるのでした.
ループ線は,人口5万5千ほどの街の北のはずれにあるAmtrakの駅から,
コンベンションセンターなどを回ってくる路線が考えられていて,軌道
から半径3ブロック以内に1万5千人が暮らすか,働いているそうです.
ランカスターにも,1947年ごろまでは路面電車が走っていたとか.
しかし,この路線を建設するためには1,410万ドルが必要とされ,連邦や
州に申請したものの,一度は見送られた経緯もあり,望みは薄そうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 09, 2008 $1,500 streetcar buy puts wheels under a dream
(Lancaster Online ニュースへのリンク)
ブルックリンのPCCカーと言えば,BHRA所有のものかと思われましたが,
元SEPTAの車両ということでウェブサイト検索にかけると,Park Slope
地区の文化会館?(lyceum)の裏に,打ち捨てられている状態のPCCが1両
あることが判明しました.
BHRA: Brooklyn Historic Railway Association
検索でひっかかったブルックリンにあるSEPTA塗装のPCCカーの画像:
SEPTA PCC Trolley in Park Slope, Brooklyn
at the Brooklyn Lyceum (corner of 4th Ave & President St)
(Webshots へのリンク)
Street View: 234 4th Ave Brooklyn, NY 11215
(Google Maps へのリンク)
記事では,近年路面電車を復活させた街の中には,Birney carを採用して
いるところがあるものの,バーニーカー(Birney Safety Car)は維持費が
高いということを記しています.ランカスターでは過去PCCカーが走った
実績はなく,バーニーカーのほうでした.
なお,記事にはダラスでは運賃を任意にして運賃収入が上がったとする
くだりがあります.DARTは金額が決まっていますし,M-Line Streetcarは
運賃無料ですが,記事にあるようなvoluntary basisではないと指摘する
ブログも出ていました.
DART: Dallas Area Rapid Transit
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
1500ドルで落札した非営利団体の話が出ています.競売は昨年12月の話
だったそうです.PCCカーは1946年製造で,フィラデルフィアのSEPTAで
活躍していた車両でした.
PCC Car: Presidents' Conference Committee streetcar
SEPTA: Southeastern Pennsylvania Transportation Authority
非営利団体には,そのPCCカーを30万ドルから40万ドルかけて大改造する
計画があります.電気機器を刷新,車椅子用のリフトを装備し,エアコン
まで搭載して,現時点で車齢52年となるこの車両を,あと20年運転可能な
状態にまで生まれ変わらせようとしています.フィラデルフィアで2005年
復活したPCCカーが刺激になっているのかもしれません.
この団体Lancaster Streetcar Companyは,お膝元であるペンシルベニア
州ランカスターに2.6マイル(約4.2キロ)ほどのループ軌道を敷いて,PCC
カーを走らせようという構想をいだいており,今回はその1両目の調達と
いうことになるのでした.
ループ線は,人口5万5千ほどの街の北のはずれにあるAmtrakの駅から,
コンベンションセンターなどを回ってくる路線が考えられていて,軌道
から半径3ブロック以内に1万5千人が暮らすか,働いているそうです.
ランカスターにも,1947年ごろまでは路面電車が走っていたとか.
しかし,この路線を建設するためには1,410万ドルが必要とされ,連邦や
州に申請したものの,一度は見送られた経緯もあり,望みは薄そうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 09, 2008 $1,500 streetcar buy puts wheels under a dream
(Lancaster Online ニュースへのリンク)
ブルックリンのPCCカーと言えば,BHRA所有のものかと思われましたが,
元SEPTAの車両ということでウェブサイト検索にかけると,Park Slope
地区の文化会館?(lyceum)の裏に,打ち捨てられている状態のPCCが1両
あることが判明しました.
BHRA: Brooklyn Historic Railway Association
検索でひっかかったブルックリンにあるSEPTA塗装のPCCカーの画像:
SEPTA PCC Trolley in Park Slope, Brooklyn
at the Brooklyn Lyceum (corner of 4th Ave & President St)
(Webshots へのリンク)
Street View: 234 4th Ave Brooklyn, NY 11215
(Google Maps へのリンク)
記事では,近年路面電車を復活させた街の中には,Birney carを採用して
いるところがあるものの,バーニーカー(Birney Safety Car)は維持費が
高いということを記しています.ランカスターでは過去PCCカーが走った
実績はなく,バーニーカーのほうでした.
なお,記事にはダラスでは運賃を任意にして運賃収入が上がったとする
くだりがあります.DARTは金額が決まっていますし,M-Line Streetcarは
運賃無料ですが,記事にあるようなvoluntary basisではないと指摘する
ブログも出ていました.
DART: Dallas Area Rapid Transit
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年05月02日
【ニューヨーク】地下構内演奏オーディション
ニューヨークの地下鉄構内で,ミュージシャンの演奏に出会ったご経験を
お持ちのかたも多いと思います.方々で紹介されているように,駅構内で
演奏するには,業界関係者らも審査員に加わっているオーディションを
受けて合格しなければなりません.
そのオーディションが,5/01にグランドセントラル駅(Grand Central
Terminal)のバルコニーで行われました.
200名が春先までにMTAに応募し,その中から70人近くに絞られ,この日に
備えていたのです.
MTA: Metropolitan Transportation Authority
5/01のオーディションでは20組が選ばれて,現在百組いる演奏者名簿に
加わることになるそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 2, 2008 MTA holds auditions for subway musician program
(Newsday ニュースへのリンク)
May 2, 2008 In Subway Platform, These Musicians See Their Stage
(New York Times ニュースへのリンク)
地下鉄の駅構内での演奏は許可制となっていて,Music Under New York
というプログラム名がついています.そのスポンサーは地下鉄を運行して
いるMTAで,下記サイトから,ミュージシャンのリストから演奏場所まで
確認することができます.
MTA - Arts for Transit | Music Under New York
(MTA 公式サイトへのリンク)
ペンステーションを含む,23から25か所の演奏場所があるようです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
お持ちのかたも多いと思います.方々で紹介されているように,駅構内で
演奏するには,業界関係者らも審査員に加わっているオーディションを
受けて合格しなければなりません.
そのオーディションが,5/01にグランドセントラル駅(Grand Central
Terminal)のバルコニーで行われました.
200名が春先までにMTAに応募し,その中から70人近くに絞られ,この日に
備えていたのです.
MTA: Metropolitan Transportation Authority
5/01のオーディションでは20組が選ばれて,現在百組いる演奏者名簿に
加わることになるそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
May 2, 2008 MTA holds auditions for subway musician program
(Newsday ニュースへのリンク)
May 2, 2008 In Subway Platform, These Musicians See Their Stage
(New York Times ニュースへのリンク)
地下鉄の駅構内での演奏は許可制となっていて,Music Under New York
というプログラム名がついています.そのスポンサーは地下鉄を運行して
いるMTAで,下記サイトから,ミュージシャンのリストから演奏場所まで
確認することができます.
MTA - Arts for Transit | Music Under New York
(MTA 公式サイトへのリンク)
ペンステーションを含む,23から25か所の演奏場所があるようです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年04月30日
【BRT】米国の大都市も徐々に導入へ
ニューヨーク市長が,マンハッタンでロードプライシング(congestion
pricing)導入を計画中という話が昨年夏にありました.連邦政府からも
補助金を得ていましたが,市長肝いりだったその案は,州や大きな影響を
受ける地元区の政治家らにより,今月初めに潰されてしまいました.
それによりニューヨークは連邦補助金を受け取る資格を失い,宙に浮いた
3億5400万ドルのうちの幾らかは,千キロ以上離れたシカゴで,BRT導入に
役立つことになりました.BRT: Bus Rapid Transit
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 29, 2008 More bus-only lanes, rush-hour meters
(Chicago Tribune ニュースへのリンク)
ロードプライシング(congestion pricing)の導入は見送られましたが,
ニューヨークにもBRT計画があり,6/29からブロンクス(Bronx)を走ること
になっています.Select Bus Service(SBS)と呼ばれるバスは,6月から
Bx12系統に導入されるほか,今後ほかの路線にも拡張する計画です.
シカゴにしてもニューヨークにしても,バスの増便や運行時間の拡大や,
バス優先信号の採用に専用車両の投入などに加え,乗車前に運賃を支払う
制度を採用し,どの扉からでもバスに乗車できるようにします.
ニューヨークのSBSシステムは3/25発表されました.ロードプライシング
導入見送りに際しての市長の失望表明は,4/07に出されています.
MARCH 25, 2008 Mayor Bloomberg, MTA Executive Director and CEO
Sander, and DOT Commissioner Sadik-Khan Unveil New MTA Select Bus
Service (SBS) System
APRIL 7, 2008 Statement by Mayor Bloomberg on the Failure of the
State Legislature to Vote Congestion Pricing
( ニュース市 公式サイト プレスリリースへのリンク)
非公式ですが,サルサレンゲ・バス(Salsarengue Bus)という呼び方も
されているようです.これは,サルサやメレンゲなどを好むラテン系が
多く住む地域を,Bx12系統が走るからのようです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
pricing)導入を計画中という話が昨年夏にありました.連邦政府からも
補助金を得ていましたが,市長肝いりだったその案は,州や大きな影響を
受ける地元区の政治家らにより,今月初めに潰されてしまいました.
それによりニューヨークは連邦補助金を受け取る資格を失い,宙に浮いた
3億5400万ドルのうちの幾らかは,千キロ以上離れたシカゴで,BRT導入に
役立つことになりました.BRT: Bus Rapid Transit
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 29, 2008 More bus-only lanes, rush-hour meters
(Chicago Tribune ニュースへのリンク)
ロードプライシング(congestion pricing)の導入は見送られましたが,
ニューヨークにもBRT計画があり,6/29からブロンクス(Bronx)を走ること
になっています.Select Bus Service(SBS)と呼ばれるバスは,6月から
Bx12系統に導入されるほか,今後ほかの路線にも拡張する計画です.
シカゴにしてもニューヨークにしても,バスの増便や運行時間の拡大や,
バス優先信号の採用に専用車両の投入などに加え,乗車前に運賃を支払う
制度を採用し,どの扉からでもバスに乗車できるようにします.
ニューヨークのSBSシステムは3/25発表されました.ロードプライシング
導入見送りに際しての市長の失望表明は,4/07に出されています.
MARCH 25, 2008 Mayor Bloomberg, MTA Executive Director and CEO
Sander, and DOT Commissioner Sadik-Khan Unveil New MTA Select Bus
Service (SBS) System
APRIL 7, 2008 Statement by Mayor Bloomberg on the Failure of the
State Legislature to Vote Congestion Pricing
( ニュース市 公式サイト プレスリリースへのリンク)
非公式ですが,サルサレンゲ・バス(Salsarengue Bus)という呼び方も
されているようです.これは,サルサやメレンゲなどを好むラテン系が
多く住む地域を,Bx12系統が走るからのようです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年04月25日
【ワシントンDC】路面電車はチェコで待機中
ワシントンDC周辺には,ストリートカー(streetcar)の話題が豊富です.
ユニオン駅の東側になるBenning Road/H Street Great Streets Project
の一環として,路面電車用の軌道建設が,今年1月末には早速着手されて
いますし,隣接するバージニア州アーリントン郡ペンタゴン・シティも,
路面電車計画が動きだしています.
それに加えて,昨年夏の時点では,もうそろそろ運行開始が告げられても
おかしくない路線があります.南東部の地下鉄メトロレール(Metrorail)
グリーンライン(Green Line)にあるAnacostia駅から,4.3キロ先の空軍
基地の前までの試験的な線です.
他のメディアで既出の情報かもしれませんが,この路線に関する現状を
報じる記事がありました.
それによれば,昨年夏にも試運転が目撃されている,この路線向けの部分
低床車3本は,製造元のSkoda-Inekonの工場があるチェコの街に,いまだ
留まっているそうです.ワシントンDC側で軌道が未完成だからです.
工場のあるプルゼニ(Plzeň)では,その市電路線網にŠkodaの新車が時々
顔を見せるそうで,プラハなどへの新車も走ったことがある模様です.
ポートランドやタコマ,最近ではシアトルに導入されているものと同じ
タイプの,ワシントンDC向けŠkoda 10T(Inekon Trio)も,そのプルゼニ
市電路線で試運転といいますか,保守のための錆落とし走行が定期的に
行われているそうです.営業運転ではありません.
ワシントンDCの運輸省(DDOT)は,日程は未定なものの,運行者の選定と
共に軌道敷設を今夏にと考えているとのことです.これら全てが順調に
運ぶまでの間,契約から既に3年経過している3本の米国向け低床車は,
まだ当面はチェコでくすぶっていなければなりません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 24, 2008 D.C. streetcars roll in Czech Republic
(WTOP Radio Network ニュースへのリンク)
Anacostiaの路線や,Great Streets Projectの路線などの概要は,下記
ページで読むことができます.
Streetcar Project (DDOT 公式サイトへのリンク)
DDOT: District Department of Transportation
Škodaと言えば,長らく噂が先行していた感のある,プラハ向け新車種が
今月正式に発表となっています.
プラハが250本発注している15 T(ForCity)は,全長31.4mの全低床車で,
16ある車輪(軸ではなく車輪)が,全て独立駆動(回転)するそうです.
関連過去ログ: 2008/1/16 【アーリントン】路面電車計画に弾み
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ユニオン駅の東側になるBenning Road/H Street Great Streets Project
の一環として,路面電車用の軌道建設が,今年1月末には早速着手されて
いますし,隣接するバージニア州アーリントン郡ペンタゴン・シティも,
路面電車計画が動きだしています.
それに加えて,昨年夏の時点では,もうそろそろ運行開始が告げられても
おかしくない路線があります.南東部の地下鉄メトロレール(Metrorail)
グリーンライン(Green Line)にあるAnacostia駅から,4.3キロ先の空軍
基地の前までの試験的な線です.
他のメディアで既出の情報かもしれませんが,この路線に関する現状を
報じる記事がありました.
それによれば,昨年夏にも試運転が目撃されている,この路線向けの部分
低床車3本は,製造元のSkoda-Inekonの工場があるチェコの街に,いまだ
留まっているそうです.ワシントンDC側で軌道が未完成だからです.
工場のあるプルゼニ(Plzeň)では,その市電路線網にŠkodaの新車が時々
顔を見せるそうで,プラハなどへの新車も走ったことがある模様です.
ポートランドやタコマ,最近ではシアトルに導入されているものと同じ
タイプの,ワシントンDC向けŠkoda 10T(Inekon Trio)も,そのプルゼニ
市電路線で試運転といいますか,保守のための錆落とし走行が定期的に
行われているそうです.営業運転ではありません.
ワシントンDCの運輸省(DDOT)は,日程は未定なものの,運行者の選定と
共に軌道敷設を今夏にと考えているとのことです.これら全てが順調に
運ぶまでの間,契約から既に3年経過している3本の米国向け低床車は,
まだ当面はチェコでくすぶっていなければなりません.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 24, 2008 D.C. streetcars roll in Czech Republic
(WTOP Radio Network ニュースへのリンク)
Anacostiaの路線や,Great Streets Projectの路線などの概要は,下記
ページで読むことができます.
Streetcar Project (DDOT 公式サイトへのリンク)
DDOT: District Department of Transportation
Škodaと言えば,長らく噂が先行していた感のある,プラハ向け新車種が
今月正式に発表となっています.
プラハが250本発注している15 T(ForCity)は,全長31.4mの全低床車で,
16ある車輪(軸ではなく車輪)が,全て独立駆動(回転)するそうです.
関連過去ログ: 2008/1/16 【アーリントン】路面電車計画に弾み
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年04月23日
【デトロイト】ライトレール 対 路面電車?
ミシガン州最大の街デトロイト(Detroit)で,同市のライトレール計画が
公開されました.
総予算3億7100万ドルを投じて,2011年までに着工,2013年に開業予定と
する9マイル弱(約14キロ強)の路線で,Woodward Avenue(M-1)と呼ばれる
南北に走る幹線道路の中央を専用軌道で走り,ダウンタウンと郊外にある
州の競技場(Michigan State Fairgrounds Coliseum)の間に,13から15の
駅を設けて結びます.
ダウンタウン側では,五大湖のエリー湖に流れるデトロイト川(Detroit
River)に近いGM Renaissance Centerから発着するようですが,ループ
路線にする案もある模様です.
これは,州運輸省(DDOT)が主導のもと,18か月間掛けて行われたDTOG調査
による結論で,予算のうち60%は,New Startsプログラムにより連邦から
補助金をあてにしているという計画です.
DDOT: Detroit Department of Transportation
DTOG: Detroit Transit Options for Growth (Study)
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 22, 2008 New Commuter Train Planned for Woodward Corridor
(WJR Detroit ニュースへのリンク)
April 22, 2008 Rail proposal a 'first step'
(The Detroit News ニュースへのリンク)
今回のDTOGの計画は,現在このページからライトレール沿線の3D映像を
見ることができます.
Connecting the Past - Creating the Future
(Detroit Area's Rapid Transit Study 公式サイトへのリンク)
これに対して,デトロイトでは民間主導の路面電車計画もありました.
2月に下記記事で紹介されて以降の情報は見つかっていませんが,やはり
同じ道路(Woodward Avenue)を走る計画です.
February 24, 2008 Light-rail line for Woodward?
(Crain Communications ニュースへのリンク)
同じダウンタウンからの出発ですが,そこから3.4マイル(約5.5キロ)地点
までとなり,距離も建設費(1億300万ドル)もライトレールの三分の一で,
資金源は沿線商業者や広告,運賃収入などからと,市の一般財源か新税
からの投入も考えられています.
このように,同じ街で複数の競合しそうな計画がたってしまうケースは,
少し状況は異なるものの,今週テキサス州でも明らかになりました.
これらの街での是非は別として,ライトレールと路面電車が軌道を共有
する例は,この日曜からノースカロライナ州シャーロットのライトレール
でも開始されています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
公開されました.
総予算3億7100万ドルを投じて,2011年までに着工,2013年に開業予定と
する9マイル弱(約14キロ強)の路線で,Woodward Avenue(M-1)と呼ばれる
南北に走る幹線道路の中央を専用軌道で走り,ダウンタウンと郊外にある
州の競技場(Michigan State Fairgrounds Coliseum)の間に,13から15の
駅を設けて結びます.
ダウンタウン側では,五大湖のエリー湖に流れるデトロイト川(Detroit
River)に近いGM Renaissance Centerから発着するようですが,ループ
路線にする案もある模様です.
これは,州運輸省(DDOT)が主導のもと,18か月間掛けて行われたDTOG調査
による結論で,予算のうち60%は,New Startsプログラムにより連邦から
補助金をあてにしているという計画です.
DDOT: Detroit Department of Transportation
DTOG: Detroit Transit Options for Growth (Study)
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
April 22, 2008 New Commuter Train Planned for Woodward Corridor
(WJR Detroit ニュースへのリンク)
April 22, 2008 Rail proposal a 'first step'
(The Detroit News ニュースへのリンク)
今回のDTOGの計画は,現在このページからライトレール沿線の3D映像を
見ることができます.
Connecting the Past - Creating the Future
(Detroit Area's Rapid Transit Study 公式サイトへのリンク)
これに対して,デトロイトでは民間主導の路面電車計画もありました.
2月に下記記事で紹介されて以降の情報は見つかっていませんが,やはり
同じ道路(Woodward Avenue)を走る計画です.
February 24, 2008 Light-rail line for Woodward?
(Crain Communications ニュースへのリンク)
同じダウンタウンからの出発ですが,そこから3.4マイル(約5.5キロ)地点
までとなり,距離も建設費(1億300万ドル)もライトレールの三分の一で,
資金源は沿線商業者や広告,運賃収入などからと,市の一般財源か新税
からの投入も考えられています.
このように,同じ街で複数の競合しそうな計画がたってしまうケースは,
少し状況は異なるものの,今週テキサス州でも明らかになりました.
これらの街での是非は別として,ライトレールと路面電車が軌道を共有
する例は,この日曜からノースカロライナ州シャーロットのライトレール
でも開始されています.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年03月28日
【コロンバス】入場料上乗せで市電を走らせる
市内だけで人口73万を超えるオハイオ州コロンバス(Columbus)で,その
ダウンタウンに導入が検討されている路面電車は,路線規模を当初計画
から縮小させながらも,市長が財源計画を明らかにしました.
2年前から話が出ていた通り,全市が対象となるような増税は行わずに,
沿線から手数料を徴収するという方式です.市長は言葉を選び,税では
なく,利用者手数料(user fee)だと説明しました.
これは,路上の駐車場料金に4%を上乗せするほか,市電が走る予定の沿線
6ブロック,いわゆるベネフィットゾーン(benefit zone)と呼ぶ区画に
ある施設などの入場料などにも,料金の4%を加算するというものです.
たとえば,コンサートや地元チーム(Columbus Blue Jackets)のアイス
ホッケーの試合などが行われるNationwide Arenaとか,野球のマイナー
リーグ3Aの地元チーム(Columbus Clippers)が試合を行うスタジアムも,
入場料に4%の手数料を上乗せする施設の対象です.
昨秋ライトレールが開業したノースカロライナ州シャーロットでは,当初
予想の3割増の利用客数がありますが,観戦客輸送も大きいようです.
これは利用者負担ともとれ,引換えに運賃を無料にするのかと思いきや,
そうではなく運賃は$1か$1.50が想定されている模様です.
その運賃収入と上の手数料収入などをあわせて,同市を南北に貫くHigh
Streetの路上に,2.8マイル(約4.5キロ)の併用軌道を敷くために必要と
される1億3百万ドル($103 million)や,年間運営費(450万ドル)を賄って
いこうとしています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
March 27, 2008 Mayor proposes ticket surcharge to pay for streetcars
March 27, 2008 'Benefit zone' may finance scaled-back streetcar plan
(The Columbus Dispatch ニュースへのリンク)
二年前の計画から路線を縮小したのは,ハイウェイの分岐部分の再建が
影響しているらしいことが,上記記事から伺えます.
市長の計画に対して辛口の記事も出ています.
Mar 27, 2008 Downtown Streetcars: Who Will Fund The Project?
(NBC 4 WCMH-TV Columbus ニュースへのリンク)
関連過去ログ:
2006/9/08 市電復活の見積り明らかに
2006/8/19 路面電車復活への道を探る
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ダウンタウンに導入が検討されている路面電車は,路線規模を当初計画
から縮小させながらも,市長が財源計画を明らかにしました.
2年前から話が出ていた通り,全市が対象となるような増税は行わずに,
沿線から手数料を徴収するという方式です.市長は言葉を選び,税では
なく,利用者手数料(user fee)だと説明しました.
これは,路上の駐車場料金に4%を上乗せするほか,市電が走る予定の沿線
6ブロック,いわゆるベネフィットゾーン(benefit zone)と呼ぶ区画に
ある施設などの入場料などにも,料金の4%を加算するというものです.
たとえば,コンサートや地元チーム(Columbus Blue Jackets)のアイス
ホッケーの試合などが行われるNationwide Arenaとか,野球のマイナー
リーグ3Aの地元チーム(Columbus Clippers)が試合を行うスタジアムも,
入場料に4%の手数料を上乗せする施設の対象です.
昨秋ライトレールが開業したノースカロライナ州シャーロットでは,当初
予想の3割増の利用客数がありますが,観戦客輸送も大きいようです.
これは利用者負担ともとれ,引換えに運賃を無料にするのかと思いきや,
そうではなく運賃は$1か$1.50が想定されている模様です.
その運賃収入と上の手数料収入などをあわせて,同市を南北に貫くHigh
Streetの路上に,2.8マイル(約4.5キロ)の併用軌道を敷くために必要と
される1億3百万ドル($103 million)や,年間運営費(450万ドル)を賄って
いこうとしています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
March 27, 2008 Mayor proposes ticket surcharge to pay for streetcars
March 27, 2008 'Benefit zone' may finance scaled-back streetcar plan
(The Columbus Dispatch ニュースへのリンク)
二年前の計画から路線を縮小したのは,ハイウェイの分岐部分の再建が
影響しているらしいことが,上記記事から伺えます.
市長の計画に対して辛口の記事も出ています.
Mar 27, 2008 Downtown Streetcars: Who Will Fund The Project?
(NBC 4 WCMH-TV Columbus ニュースへのリンク)
関連過去ログ:
2006/9/08 市電復活の見積り明らかに
2006/8/19 路面電車復活への道を探る
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年03月05日
【ワシントンDC】地下鉄ロングシート化断念
ラッシュ時の混雑緩和を目的に,メトロレール(Metrorail)車内の座席を
ロングシート(bench seating)にすることを,WMATAでは検討していました
が,この月曜にロングシートは導入しないという決定を下したそうです.
WMATA: Washington Metropolitan Area Transit Authority
WMATAは,その他の試験要素を含む,実験的な車内レイアウトの車両を
投入して乗客の様子などをみてきましたが,今のクロスシートをロング
シート化しても,思惑通りにスペースが空かないことが判ったのです.
米国東海岸の主な地下鉄では,ニューヨークのようにロングシートが主流
ですが,ワシントンDCは開業時期が1970年台と遅かったこともあるのか,
西のBARTと並び,絨毯敷きの床にクロスシートという地下鉄とは思えない
豪華な内装が際立っていました.
BART: Bay Area Rapid Transit
もう一つの特徴になっているじゅうたんは,撤去するかどうか,引続き
検討されるようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Mar 4, 2008 Metrorail to ditch idea of bench seating
(The Examiner ニュースへのリンク)
関連過去ログ:
2006/5/15 地下鉄カーペット撤去?
2005/11/04 地下鉄の座席配置見直し
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ロングシート(bench seating)にすることを,WMATAでは検討していました
が,この月曜にロングシートは導入しないという決定を下したそうです.
WMATA: Washington Metropolitan Area Transit Authority
WMATAは,その他の試験要素を含む,実験的な車内レイアウトの車両を
投入して乗客の様子などをみてきましたが,今のクロスシートをロング
シート化しても,思惑通りにスペースが空かないことが判ったのです.
米国東海岸の主な地下鉄では,ニューヨークのようにロングシートが主流
ですが,ワシントンDCは開業時期が1970年台と遅かったこともあるのか,
西のBARTと並び,絨毯敷きの床にクロスシートという地下鉄とは思えない
豪華な内装が際立っていました.
BART: Bay Area Rapid Transit
もう一つの特徴になっているじゅうたんは,撤去するかどうか,引続き
検討されるようです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Mar 4, 2008 Metrorail to ditch idea of bench seating
(The Examiner ニュースへのリンク)
関連過去ログ:
2006/5/15 地下鉄カーペット撤去?
2005/11/04 地下鉄の座席配置見直し
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2008年02月25日
【ミシガン州】アナーバーとデトロイトで新計画
市内の人口約12万弱,都市圏で30万人達しようかという規模のミシガン州
アナーバー(Ann Arbor)で路面電車導入計画が持ち上がり,報道されて
います.同じミシガン州では,このアナーバーより少し規模の大きい街の
グランドラピッズ(Grand Rapids)でも,同様の計画があります.
結局は資金次第ということになるのは,他の街と同じですが,この記事は
ポートランドやタンパの例を,具体的に数字を挙げて紹介しています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
February 23, 2008 Some see streetcars in Ann Arbor's future
(The Ann Arbor News ニュースへのリンク)
ミシガン州グランドラピッズ(Grand Rapids)の路面電車計画は,先月報道
されていました.
January 26, 2008 Streetcars could power downtown growth
(The Grand Rapids Press ニュースへのリンク)
フロリダ州タンパは先行例として取り上げられていますが,必ずしも順風
満帆ではありません.資金を取り崩しているため,それが枯渇した後の
財源をどうするか,近いうちに結論を出さなければならない状況です.
February 17, 2008 Decision nearer on fate of Tampa streetcar
(St. Petersburg Times ニュースへのリンク)
北米には路面電車(streetcar)の導入を検討している街が50以上あると
されています.APTAのサイトにも,50以上の名前が挙がっています.
Planned or Under Construction Heritage Trolley and Streetcar lines
in the U.S. and Canada (APTA へのリンク)
APTA: American Public Transportation Association
こうした状況を,カルフォルニア州サクラメントに工場を持つシーメンス
の視線で捉えたドイツ発の記事が英語でありました.
Feb 22, 2008 Germans Woo Car-Loving US with Eco-Friendly Trams
(Spiegel Online ニュースへのリンク)
シーメンスは2年前からサクラメントでの本格製造を開始しています.
今月初めにもデンバーからのライトレール車両55本を受注し,年間72本
製造が可能な体制を整えます.
熾烈な受注合戦の繰り広げられる欧州とは異なり,北米では競合相手が
少なく,主な商売敵はボンバルディアと近畿車輌だと記されています.
最後に再びミシガン州に戻りますが,前述のアナーバーとの間に通勤鉄道
(SEMCOG Commuter Rail)が計画されている州最大の都市デトロイトでは,
民間資本による3.4マイル(約5.5キロ)のライトレール計画が明らかになり
つつあるというニュースが飛び込んできました.
February 25, 2008 Light-rail line for Woodward?
(Crain's Detroit Business ニュースへのリンク)
デトロイトには,ピープルムーバー(Detroit People Mover)と呼ばれる
空港にあるような新交通システムが営業中で,ループ運転を行っている
そうですが,報道されたライトレールは,都心側でそのループを串刺しに
するような形の,大雑把に言って南北に伸びる路線になりそうです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
アナーバー(Ann Arbor)で路面電車導入計画が持ち上がり,報道されて
います.同じミシガン州では,このアナーバーより少し規模の大きい街の
グランドラピッズ(Grand Rapids)でも,同様の計画があります.
結局は資金次第ということになるのは,他の街と同じですが,この記事は
ポートランドやタンパの例を,具体的に数字を挙げて紹介しています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
February 23, 2008 Some see streetcars in Ann Arbor's future
(The Ann Arbor News ニュースへのリンク)
ミシガン州グランドラピッズ(Grand Rapids)の路面電車計画は,先月報道
されていました.
January 26, 2008 Streetcars could power downtown growth
(The Grand Rapids Press ニュースへのリンク)
フロリダ州タンパは先行例として取り上げられていますが,必ずしも順風
満帆ではありません.資金を取り崩しているため,それが枯渇した後の
財源をどうするか,近いうちに結論を出さなければならない状況です.
February 17, 2008 Decision nearer on fate of Tampa streetcar
(St. Petersburg Times ニュースへのリンク)
北米には路面電車(streetcar)の導入を検討している街が50以上あると
されています.APTAのサイトにも,50以上の名前が挙がっています.
Planned or Under Construction Heritage Trolley and Streetcar lines
in the U.S. and Canada (APTA へのリンク)
APTA: American Public Transportation Association
こうした状況を,カルフォルニア州サクラメントに工場を持つシーメンス
の視線で捉えたドイツ発の記事が英語でありました.
Feb 22, 2008 Germans Woo Car-Loving US with Eco-Friendly Trams
(Spiegel Online ニュースへのリンク)
シーメンスは2年前からサクラメントでの本格製造を開始しています.
今月初めにもデンバーからのライトレール車両55本を受注し,年間72本
製造が可能な体制を整えます.
熾烈な受注合戦の繰り広げられる欧州とは異なり,北米では競合相手が
少なく,主な商売敵はボンバルディアと近畿車輌だと記されています.
最後に再びミシガン州に戻りますが,前述のアナーバーとの間に通勤鉄道
(SEMCOG Commuter Rail)が計画されている州最大の都市デトロイトでは,
民間資本による3.4マイル(約5.5キロ)のライトレール計画が明らかになり
つつあるというニュースが飛び込んできました.
February 25, 2008 Light-rail line for Woodward?
(Crain's Detroit Business ニュースへのリンク)
デトロイトには,ピープルムーバー(Detroit People Mover)と呼ばれる
空港にあるような新交通システムが営業中で,ループ運転を行っている
そうですが,報道されたライトレールは,都心側でそのループを串刺しに
するような形の,大雑把に言って南北に伸びる路線になりそうです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年12月25日
【ボストン】レッドライン末端PCCカーで再開
当初は2006年1月からと言われながら,結局同年6/24から工事のためバス
代行となっていた,ボストンMBTAレッドラインの末端区間が,再び鉄道
車両(PCCカー)による運転を12/22から再開しています.
MBTA: Massachusetts Bay Transportation Authority
AshmontとMattapanの間を結ぶ2.2マイル(約3.54キロ)は,レッドラインに
なっていますが,実態はPCCカー(PCC streetcar)が専用軌道上を走り,
Ashmont以北の地下鉄車両の区間と,運転は分離されていました.
PCC streetcar: Presidents' Conference Committee streetcar
「PCCカー」の項目が日本語版ウィキペディアにあります)
2006年6月から18か月かけて,このAshmontとMattapanの両端駅の改修を
行ったのでした.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
運転再開の公式発表:
12/20/2007 Mattapan Trolley to Re - Open
(MBTA 公式サイトへのリンク)
改修工事の概要(旧来の設備を鳥瞰できる空撮画像や,完成予定図あり):
T-Projects Ashmont Station Renovation
(MBTA 公式サイトへのリンク)
両端駅の改修工事が終了し,トロリー(路面電車)車両による運転が再開
されることと,中間駅の工事は来春まで行われることを伝える記事:
December 20, 2007 Mattapan trolley line to reopen this weekend
(The Boston Globe ニュースへのリンク)
新しい施設の画像も見ることができるファンサイト:
Mattapan High Speed Trolley (Derek Carter氏のサイトへのリンク)
Complete Public Transportation System Map
この上のリンク先にある,System Mapの8番に話題の区間があります.
地下鉄だけの系統図: Subway Map
二股にわかれたレッドライン(Red Line)の西側の中ほどに,Ashmont駅が
位置しています.Ashmont駅は乗換駅の表示になっていますが,その先も
レッドラインを示す赤い線は続いています.
(MBTA 公式サイトへのリンク)
Ashmont駅では,改修前まではPCCカーと地下鉄が平面移動で乗換えできる
構造でしたが,改修後はPCCカーが走る軌道が地下鉄車両の走る半地下に
下ってこなくなり,健常者は階段を上り下りすることになるようです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
代行となっていた,ボストンMBTAレッドラインの末端区間が,再び鉄道
車両(PCCカー)による運転を12/22から再開しています.
MBTA: Massachusetts Bay Transportation Authority
AshmontとMattapanの間を結ぶ2.2マイル(約3.54キロ)は,レッドラインに
なっていますが,実態はPCCカー(PCC streetcar)が専用軌道上を走り,
Ashmont以北の地下鉄車両の区間と,運転は分離されていました.
PCC streetcar: Presidents' Conference Committee streetcar
「PCCカー」の項目が日本語版ウィキペディアにあります)
2006年6月から18か月かけて,このAshmontとMattapanの両端駅の改修を
行ったのでした.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
運転再開の公式発表:
12/20/2007 Mattapan Trolley to Re - Open
(MBTA 公式サイトへのリンク)
改修工事の概要(旧来の設備を鳥瞰できる空撮画像や,完成予定図あり):
T-Projects Ashmont Station Renovation
(MBTA 公式サイトへのリンク)
両端駅の改修工事が終了し,トロリー(路面電車)車両による運転が再開
されることと,中間駅の工事は来春まで行われることを伝える記事:
December 20, 2007 Mattapan trolley line to reopen this weekend
(The Boston Globe ニュースへのリンク)
新しい施設の画像も見ることができるファンサイト:
Mattapan High Speed Trolley (Derek Carter氏のサイトへのリンク)
Complete Public Transportation System Map
この上のリンク先にある,System Mapの8番に話題の区間があります.
地下鉄だけの系統図: Subway Map
二股にわかれたレッドライン(Red Line)の西側の中ほどに,Ashmont駅が
位置しています.Ashmont駅は乗換駅の表示になっていますが,その先も
レッドラインを示す赤い線は続いています.
(MBTA 公式サイトへのリンク)
Ashmont駅では,改修前まではPCCカーと地下鉄が平面移動で乗換えできる
構造でしたが,改修後はPCCカーが走る軌道が地下鉄車両の走る半地下に
下ってこなくなり,健常者は階段を上り下りすることになるようです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年11月15日
【ボストン】グリーンライン低床車追加へ
英語版Wikipediaの話が出たところで,その「Green Line (MBTA)」の項目
には既に掲載されている内容ですが,先月下旬レッドソックス(Red Sox)
優勝パレードの時には,ルートに沿ったFenway Parkからの区間で,2分
から3分間隔で電車が運転されたというボストンのグリーンラインに,
新たに部分低床車10本が補強されるという記事がありました.
これでイタリア製Type 8(車両番号3800番台)車両は95本を数えることに
なり,MTBAグリーンライン用車両の総数209本のうちの半分近くを占める
大所帯になります.この春ボーイング社製車両が引退していますので,
残りは全てType 7(3600番台と3700番台)の近畿車輌製です.
MBTA: Massachusetts Bay Transportation Authority
MTBAのグリーンラインでは,ラッシュ時にはこのうち150本が運用され,
平日20万人とされる輸送にあたっています.グリーンラインでは通常2本
連結で運転され,今回の部分低床車10本の追加投入でも運行本数が増える
わけではありませんが,低床車両が増え,信頼性が増し,遅れが少なく
なると期待されています.
MTBAグリーンラインにType 8を追加導入することが,信頼性が増すことに
結びつかない人も多いかもしれません.逆でないかと思われるでしょう.
このイタリアのAnsaldoBreda製部分低床車は,1995年に2億2200万ドルで
百本購入する契約がMTBAとメーカの間で交わされたものの,届いた新車は
度重なる故障に見舞われ,2004年にしびれを切らしたMTBAは,その時点で
40本ほど納入されていた残りの購入契約を取消すとアンサルドブレダ社
(AnsaldoBreda)に通告,両者の間で裁判沙汰になるまでトラブルが発展
していたという経緯があったのです.
その後2005年12月に両者は和解,契約数を100本から85本に減らし,残る
15本分は部品調達用に回されました.2006年末の時点で製造は完了し,
この夏までに84本の稼動が確認されていると,Wikipediaには記載されて
います.今回の報道でも,長期的な性能確認は見極めがまだ付けられない
ものの,MTBAでは問題は解決したと考えていることが伝えられています.
追加される10本のうち,第一陣は10月には車庫に届けられていて,今回の
報道によれば先週から営業運用に投入されているとのことです.10本全て
揃うのは2008年中ごろの予定で,製造にあたり,部品はスペア用とされた
15本分の中から調達することに,両者は同意した模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
November 12, 2007 T will take 10 new cars for its busy Green Line
(The Boston Globe ニュースへのリンク)
November 13, 2007 T adds more Green Line cars
(BostonNOW ニュースへのリンク)
Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けておきます
Brookline - Coolidge Corner: Green Line - C Branch
By wallyg (flickr)

Type 8とType 7の重連 (Taken on May 6, 2007)
関連過去ログ: 2007/3/17 ボーイング製の車両ついに引退
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
には既に掲載されている内容ですが,先月下旬レッドソックス(Red Sox)
優勝パレードの時には,ルートに沿ったFenway Parkからの区間で,2分
から3分間隔で電車が運転されたというボストンのグリーンラインに,
新たに部分低床車10本が補強されるという記事がありました.
これでイタリア製Type 8(車両番号3800番台)車両は95本を数えることに
なり,MTBAグリーンライン用車両の総数209本のうちの半分近くを占める
大所帯になります.この春ボーイング社製車両が引退していますので,
残りは全てType 7(3600番台と3700番台)の近畿車輌製です.
MBTA: Massachusetts Bay Transportation Authority
MTBAのグリーンラインでは,ラッシュ時にはこのうち150本が運用され,
平日20万人とされる輸送にあたっています.グリーンラインでは通常2本
連結で運転され,今回の部分低床車10本の追加投入でも運行本数が増える
わけではありませんが,低床車両が増え,信頼性が増し,遅れが少なく
なると期待されています.
MTBAグリーンラインにType 8を追加導入することが,信頼性が増すことに
結びつかない人も多いかもしれません.逆でないかと思われるでしょう.
このイタリアのAnsaldoBreda製部分低床車は,1995年に2億2200万ドルで
百本購入する契約がMTBAとメーカの間で交わされたものの,届いた新車は
度重なる故障に見舞われ,2004年にしびれを切らしたMTBAは,その時点で
40本ほど納入されていた残りの購入契約を取消すとアンサルドブレダ社
(AnsaldoBreda)に通告,両者の間で裁判沙汰になるまでトラブルが発展
していたという経緯があったのです.
その後2005年12月に両者は和解,契約数を100本から85本に減らし,残る
15本分は部品調達用に回されました.2006年末の時点で製造は完了し,
この夏までに84本の稼動が確認されていると,Wikipediaには記載されて
います.今回の報道でも,長期的な性能確認は見極めがまだ付けられない
ものの,MTBAでは問題は解決したと考えていることが伝えられています.
追加される10本のうち,第一陣は10月には車庫に届けられていて,今回の
報道によれば先週から営業運用に投入されているとのことです.10本全て
揃うのは2008年中ごろの予定で,製造にあたり,部品はスペア用とされた
15本分の中から調達することに,両者は同意した模様です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
November 12, 2007 T will take 10 new cars for its busy Green Line
(The Boston Globe ニュースへのリンク)
November 13, 2007 T adds more Green Line cars
(BostonNOW ニュースへのリンク)
Creative Commonsで利用できる画像がありましたので貼り付けておきます
Brookline - Coolidge Corner: Green Line - C Branch
By wallyg (flickr)

Type 8とType 7の重連 (Taken on May 6, 2007)
関連過去ログ: 2007/3/17 ボーイング製の車両ついに引退
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年10月17日
【シンシナティ】市電計画の財源を市が発表
一昨日紹介のオレンジ郡サンタアナでは,市が1億ドルと見込まれる路面
電車建設案を市議会で説明し,悪い反応ではなかったようです.資金が
調達できれば,2010年にも着工できる見通しとか.
そのカルフォルニア州サンタアナから3千キロほど離れた,オハイオ州
シンシナティの市議会でも,市の担当者が路面電車建設と運営に関する
財務見通しを発表していました.その後,市議会は票決で計画を進める
ことを認めています.
シンシナティ市の人口は現在約33万ですが,1950年から60年代にかけて
50万人を突破していた時期もあったそうです.その後は市外への流失が
続いたらしく,広域圏は2百万人を超えています.最近は,市内人口の
減少傾向にも歯止めが掛かったようです.
市の考える路面電車は,市内を南北に縦貫する3.9マイル(約6.3キロ)の
ループ路線で,2010年12月開通を目指しています.
開業にはやはり1億ドル以上必要ですが,路面電車開通で沿線2ブロック
以内の土地開発などにより,市は投資額の14倍(=14億ドル)の経済効果を
期待しているのです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
市のサイトにPDFファイル版の資料があります.下記ページのStreetcar
Presentationをたどってください.
City of Cincinnati - Features
(シンシナティ市 公式サイトへのリンク)
車両購入費を含めた建設費は2010年の価格で1億180万ドル,これを捻出
するために市がこのたび提案した資金調達計画によれば,
市の資本金(city capital)と,TIF(Tax Incremental Financing),即ち
沿線の増税分で,各2500万ドルずつ,市が所有していた市北東部の小さな
空港(Blue Ash Airport / ISZ)の売却益で1100万ドル,PPPや献金などで
3100万ドル,オハイオ州から1000万ドル,これでしめて計1億200万ドル
です.市が自ら負担する金額は3600万ドル(35%強)で,連邦政府からの
補助金も検討されたようですが,見送ったようです.
また,ピーク時には10分間隔,それ以外は20分間隔として一日18時間の
運行を行った場合,年間の運営費は230万ドルと見積もられています.
このうち48%にあたる110万ドル分を運賃で回収,広告で28万ドル,残る
90万ドルについては沿線の負担になる模様です.
市議会での発表は各メディアが取り上げていました.
October 16, 2007 City manager proposes financing for streetcar line
(Cincinnati Business Courier ニュースへのリンク)
October 16, 2007 Street car $$: Not just city's
October 16, 2007 Streetcar plan on track
October 17, 2007 Streetcar financing detailed
(The Cincinnati Enquirer ニュースへのリンク)
October 16, 2007 Financing A $102 Million Streetcar Plan
(WKRC TV Cincinnati ニュースへのリンク)
10/17付けの記事,Streetcar financing detailedの中にPDFファイル版
路線図へのリンクがあります.
オハイオ州では,この他に州都コロンバス(Columbus)でも,市長主導の
市電計画があります.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
電車建設案を市議会で説明し,悪い反応ではなかったようです.資金が
調達できれば,2010年にも着工できる見通しとか.
そのカルフォルニア州サンタアナから3千キロほど離れた,オハイオ州
シンシナティの市議会でも,市の担当者が路面電車建設と運営に関する
財務見通しを発表していました.その後,市議会は票決で計画を進める
ことを認めています.
シンシナティ市の人口は現在約33万ですが,1950年から60年代にかけて
50万人を突破していた時期もあったそうです.その後は市外への流失が
続いたらしく,広域圏は2百万人を超えています.最近は,市内人口の
減少傾向にも歯止めが掛かったようです.
市の考える路面電車は,市内を南北に縦貫する3.9マイル(約6.3キロ)の
ループ路線で,2010年12月開通を目指しています.
開業にはやはり1億ドル以上必要ですが,路面電車開通で沿線2ブロック
以内の土地開発などにより,市は投資額の14倍(=14億ドル)の経済効果を
期待しているのです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
市のサイトにPDFファイル版の資料があります.下記ページのStreetcar
Presentationをたどってください.
City of Cincinnati - Features
(シンシナティ市 公式サイトへのリンク)
車両購入費を含めた建設費は2010年の価格で1億180万ドル,これを捻出
するために市がこのたび提案した資金調達計画によれば,
市の資本金(city capital)と,TIF(Tax Incremental Financing),即ち
沿線の増税分で,各2500万ドルずつ,市が所有していた市北東部の小さな
空港(Blue Ash Airport / ISZ)の売却益で1100万ドル,PPPや献金などで
3100万ドル,オハイオ州から1000万ドル,これでしめて計1億200万ドル
です.市が自ら負担する金額は3600万ドル(35%強)で,連邦政府からの
補助金も検討されたようですが,見送ったようです.
また,ピーク時には10分間隔,それ以外は20分間隔として一日18時間の
運行を行った場合,年間の運営費は230万ドルと見積もられています.
このうち48%にあたる110万ドル分を運賃で回収,広告で28万ドル,残る
90万ドルについては沿線の負担になる模様です.
市議会での発表は各メディアが取り上げていました.
October 16, 2007 City manager proposes financing for streetcar line
(Cincinnati Business Courier ニュースへのリンク)
October 16, 2007 Street car $$: Not just city's
October 16, 2007 Streetcar plan on track
October 17, 2007 Streetcar financing detailed
(The Cincinnati Enquirer ニュースへのリンク)
October 16, 2007 Financing A $102 Million Streetcar Plan
(WKRC TV Cincinnati ニュースへのリンク)
10/17付けの記事,Streetcar financing detailedの中にPDFファイル版
路線図へのリンクがあります.
オハイオ州では,この他に州都コロンバス(Columbus)でも,市長主導の
市電計画があります.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年10月13日
【スタンフォード】南北にライトレール検討
ニューヨークのグランドセントラル駅からメトロノース鉄道(Metro-North
Commuter Railroad)に四十数分揺られて33マイル(約53キロ)走ると,
コネチカット州スタンフォード(Stamford)駅に到着します.ニューヨーク
から鉄道でスタンフォードに近づくと,オフィスビルが建ち並ぶ光景が
広がるのに一瞬目を奪われるかもしれません.それまでの沿線風景とは
一線を画しているからです.
スタンフォード市には,1980年代から本社機能を移す企業が出始めて,
最近ではスタンフォード駅の周辺にオフィスを構え,ニューヨーク市から
従業員が通勤する会社も多いそうです.駅利用客も増えています.
人口12万近いスタンフォード市でも,ライトレール導入を検討しはじめ
ました.道路混雑の緩和と,市内のいくつかの地域を密接に結びつける
ことが狙いです.それにより交通主導型の開発(TOD)が進み,人の流動が
広がると同時に,沿線の市場価値が高まることが期待されています.
駅の南側にあるSouth End地区は,今はうらぶれた風情が漂いますが,
いずれ再開発されることになっています.
そのサウス・エンド地区と,駅周辺やその少し北のダウンタウン,それに
さらに北西にあってショッピングセンターなどのあるスタンフォードの
商業の中心地Bulls Headの三つの地区を,結びつけようというものです.
距離にして2.3マイル(3.7キロ)ほどになるそうです.
まず,12万5千ドルをかけ,市はこの計画の実現性を調査させるための
業者を雇うことになりました.年内には委託先を決めて半年後に結果を
聞くことになると,市長が先日発表しています.今はここまでです.
市長は,専用軌道を走るライトレールというよりも,既存の道路上を走り
ながらも軌道内には車の乗入を許さない,路面電車スタイルをイメージ
しているようです.専用軌道を確保できるような土地が得られそうにない
からですが,どのような形態が望ましいかも,調査対象なのでしょう.
下の記事ではそのことを報じていますが,記事にはスタンフォード市の
規模から言って,軌道は単線になりそうだとしています.予算の関係で
単線で建設されたライトレールには,サンディエゴ,ボルチモア,サクラ
メントなどがあるとも記されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Oct 11, 2007 Wheels are set in motion for a Stamford light rail
system (Stamford Plus Magazine ニュースへのリンク)
October 12 2007 Streetcars may be newest way to get around city
(Stamford Advocate ニュースへのリンク)
記事の内容に沿って,検討されると思われるルートを地図上に描くと,
Harbor Point (South End) -- Bulls Head (Google Maps へのリンク)
緑色の起点が,再開発中のSouth End地区 Harbor Point.
(Antares 公式サイトへのリンク)
黄色い経由地は,順番に鉄道駅(Metro-North station),タワーの建つ
ランドマーク・スクエア(Landmark Square),リッジウェイショッピング
センター(Ridgeway Shopping Center)で,赤い終点が,商業地のBull’s
Head地区になります.
コネチカット州の運輸局の一部門になるコネチカット・トランジットが,
スタンフォード市内にも路線バスを走らせています.
Connecticut Transit: Stamford Routes & Schedules
(Connecticut Transit 公式サイトへのリンク)
このページにバスの路線図があり,Commuter Connection: Bulls Headが
検討されているルートに一番近いものと思われます.
余談ですが,メトロノース(Metro-North)のニューヘブン線(New Haven
Line)と言えば,今から百年も前にこの線が電化された際に採用された
架線の吊架方式で,その後は他で採用されず結果的にここだけで見られる
トライアングル・カテナリ(triangular catenary)という,2本の吊架線と
トロリ線をつなぐハンガが逆三角形を描く独特な形の架線の行く末を,
気にされるかたがいらっしゃるかもしれません.今年9月に記事が出て
いました.
September 03, 2007 Wire to wire: Metro-North stands by century-old
system as it replaces its electrical lines
(Topix ニュースへのリンク)
今も残る場所は限られるのかもしれませんが,2014年までに取替え工事が
完了する予定とか.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Commuter Railroad)に四十数分揺られて33マイル(約53キロ)走ると,
コネチカット州スタンフォード(Stamford)駅に到着します.ニューヨーク
から鉄道でスタンフォードに近づくと,オフィスビルが建ち並ぶ光景が
広がるのに一瞬目を奪われるかもしれません.それまでの沿線風景とは
一線を画しているからです.
スタンフォード市には,1980年代から本社機能を移す企業が出始めて,
最近ではスタンフォード駅の周辺にオフィスを構え,ニューヨーク市から
従業員が通勤する会社も多いそうです.駅利用客も増えています.
人口12万近いスタンフォード市でも,ライトレール導入を検討しはじめ
ました.道路混雑の緩和と,市内のいくつかの地域を密接に結びつける
ことが狙いです.それにより交通主導型の開発(TOD)が進み,人の流動が
広がると同時に,沿線の市場価値が高まることが期待されています.
駅の南側にあるSouth End地区は,今はうらぶれた風情が漂いますが,
いずれ再開発されることになっています.
そのサウス・エンド地区と,駅周辺やその少し北のダウンタウン,それに
さらに北西にあってショッピングセンターなどのあるスタンフォードの
商業の中心地Bulls Headの三つの地区を,結びつけようというものです.
距離にして2.3マイル(3.7キロ)ほどになるそうです.
まず,12万5千ドルをかけ,市はこの計画の実現性を調査させるための
業者を雇うことになりました.年内には委託先を決めて半年後に結果を
聞くことになると,市長が先日発表しています.今はここまでです.
市長は,専用軌道を走るライトレールというよりも,既存の道路上を走り
ながらも軌道内には車の乗入を許さない,路面電車スタイルをイメージ
しているようです.専用軌道を確保できるような土地が得られそうにない
からですが,どのような形態が望ましいかも,調査対象なのでしょう.
下の記事ではそのことを報じていますが,記事にはスタンフォード市の
規模から言って,軌道は単線になりそうだとしています.予算の関係で
単線で建設されたライトレールには,サンディエゴ,ボルチモア,サクラ
メントなどがあるとも記されています.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Oct 11, 2007 Wheels are set in motion for a Stamford light rail
system (Stamford Plus Magazine ニュースへのリンク)
October 12 2007 Streetcars may be newest way to get around city
(Stamford Advocate ニュースへのリンク)
記事の内容に沿って,検討されると思われるルートを地図上に描くと,
Harbor Point (South End) -- Bulls Head (Google Maps へのリンク)
緑色の起点が,再開発中のSouth End地区 Harbor Point.
(Antares 公式サイトへのリンク)
黄色い経由地は,順番に鉄道駅(Metro-North station),タワーの建つ
ランドマーク・スクエア(Landmark Square),リッジウェイショッピング
センター(Ridgeway Shopping Center)で,赤い終点が,商業地のBull’s
Head地区になります.
コネチカット州の運輸局の一部門になるコネチカット・トランジットが,
スタンフォード市内にも路線バスを走らせています.
Connecticut Transit: Stamford Routes & Schedules
(Connecticut Transit 公式サイトへのリンク)
このページにバスの路線図があり,Commuter Connection: Bulls Headが
検討されているルートに一番近いものと思われます.
余談ですが,メトロノース(Metro-North)のニューヘブン線(New Haven
Line)と言えば,今から百年も前にこの線が電化された際に採用された
架線の吊架方式で,その後は他で採用されず結果的にここだけで見られる
トライアングル・カテナリ(triangular catenary)という,2本の吊架線と
トロリ線をつなぐハンガが逆三角形を描く独特な形の架線の行く末を,
気にされるかたがいらっしゃるかもしれません.今年9月に記事が出て
いました.
September 03, 2007 Wire to wire: Metro-North stands by century-old
system as it replaces its electrical lines
(Topix ニュースへのリンク)
今も残る場所は限られるのかもしれませんが,2014年までに取替え工事が
完了する予定とか.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年08月28日
【Google Transit】ニューヨーク地下鉄も?
先週末の話題になりますが,グーグルマップの機能の一つとして,現在は
ベータ版ながら,二地点間の移動で公共交通機関を利用の際の,乗り場の
位置が地図上に表示され,その脇に時刻や路線名,行先表示,運賃なども
表示される,Google Transitという乗り物検索サービスがあります.
検索可能範囲は限られていますが,現時点では次の地域で可能です.
( )内は事業者名
軌道系交通機関のある米国の地域 :
* Portland (TriMet) 最初はここだけでした
* Bay Area (BART / Bay Area Rapid Transit)
* San Diego (MTS / Metropolitan Transit System)
* Dallas (DART / Dallas Area Rapid Transit)
* Pittsburgh (Port Authority of Allegheny County)
* Las Vegas Monorail 最近加わりました
路線バスが主体の地域 :
* Seattle (King County Metro)
* Eugene (Lane Transit District)
* Burbank (Burbank Bus)
* Humboldt County, California
* Orange County (OCTA / Orange County Transportation Authority)
* Tampa (HART / Hillsborough Area Regional Transit)
* Honolulu (TheBus)
* Duluth (Duluth Transit)
* Reno (RTC RIDE)
* Austin (Capital Metro)
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Google Transit (Google へのリンク)
日本国内も,2007年4月から可能になっています.Japan (All regional
and national rail networks, domestic airlines and ferries)
2007年4月23日 Google トランジット - 地図を見ながら路線検索
(Google Japan Blog へのリンク)
これに,近い将来ニューヨークの地下鉄(MTA)と,ニュージャージー州の
New Jersey Transitが,加わることになりそうです.
MTA : Metropolitan Transportation Authority
Googleはコメントを控えているものの,MTAとNJ Transitは,Googleと
作業に取り掛かっていることを認めました.
August 24, 2007 Google May Start New York Transit Guide to Boost
Ads (Update2) (Bloomberg ニュースへのリンク)
ニューヨーク地下鉄とNJトランジットあわせると一日1千万人近い利用が
あることを考えると,乗り物検索は従来以上に利用され,ローカル検索
結果の画面に表示される広告を出す企業が更に増えると期待されたのか,
Googleの株価が上がったとも記されていました.
すでに自前で乗換え検索を行えるシステムを公式サイトに搭載したり,
HopStop.com Inc. のような独自のサービスもありますが,使い慣れた
グーグルで検索する人が多くなるだろうと見られています.
HopStop.comの乗換え検索 Directions : New York
興味深いのは,今年2007年1月にGoogle Transitにデータが加わった,
ミネソタ州ダルース(Duluth)の例です.
ダルースは五大湖のひとつ,スペリオル湖の西端にあります.隣接する
ウィスコンシン州スペリオル(Superior)とツインポーツ(Twin Ports)と
呼ばれる都市圏を形成し,域内の人口は27万5千を数えます.
この地で41台のバスを所有し,ラッシュ時には27路線を運行するDTAは,
Google Transitで経路検索が可能になって以来,利用者数が12%増えた
と言っています.また,時刻などの問合せの電話も減ったそうです.
DTA : Duluth Transit Authority
Routes and Schedules System Map
(DTA 公式サイトへのリンク)
公共交通機関がGoogle Transitにデータを載せるためには,さまざまな
情報をGoogleの指定する仕様に変えなければなりません.また,乗り場の
緯度経度なども求められます.
Google Transit Feed Specification (GTFS) (Google へのリンク)
過去ログにありますが,フロリダ州タンパの時は交通事業者の経費負担は
なく,データ入力は事業者のスタッフが時間外に行っていたそうです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Google Transit 関連 過去ログ :
2006/9/27 【タンパ】Google Transitで経路検索可能に
ベータ版ながら,二地点間の移動で公共交通機関を利用の際の,乗り場の
位置が地図上に表示され,その脇に時刻や路線名,行先表示,運賃なども
表示される,Google Transitという乗り物検索サービスがあります.
検索可能範囲は限られていますが,現時点では次の地域で可能です.
( )内は事業者名
軌道系交通機関のある米国の地域 :
* Portland (TriMet) 最初はここだけでした
* Bay Area (BART / Bay Area Rapid Transit)
* San Diego (MTS / Metropolitan Transit System)
* Dallas (DART / Dallas Area Rapid Transit)
* Pittsburgh (Port Authority of Allegheny County)
* Las Vegas Monorail 最近加わりました
路線バスが主体の地域 :
* Seattle (King County Metro)
* Eugene (Lane Transit District)
* Burbank (Burbank Bus)
* Humboldt County, California
* Orange County (OCTA / Orange County Transportation Authority)
* Tampa (HART / Hillsborough Area Regional Transit)
* Honolulu (TheBus)
* Duluth (Duluth Transit)
* Reno (RTC RIDE)
* Austin (Capital Metro)
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Google Transit (Google へのリンク)
日本国内も,2007年4月から可能になっています.Japan (All regional
and national rail networks, domestic airlines and ferries)
2007年4月23日 Google トランジット - 地図を見ながら路線検索
(Google Japan Blog へのリンク)
これに,近い将来ニューヨークの地下鉄(MTA)と,ニュージャージー州の
New Jersey Transitが,加わることになりそうです.
MTA : Metropolitan Transportation Authority
Googleはコメントを控えているものの,MTAとNJ Transitは,Googleと
作業に取り掛かっていることを認めました.
August 24, 2007 Google May Start New York Transit Guide to Boost
Ads (Update2) (Bloomberg ニュースへのリンク)
ニューヨーク地下鉄とNJトランジットあわせると一日1千万人近い利用が
あることを考えると,乗り物検索は従来以上に利用され,ローカル検索
結果の画面に表示される広告を出す企業が更に増えると期待されたのか,
Googleの株価が上がったとも記されていました.
すでに自前で乗換え検索を行えるシステムを公式サイトに搭載したり,
HopStop.com Inc. のような独自のサービスもありますが,使い慣れた
グーグルで検索する人が多くなるだろうと見られています.
HopStop.comの乗換え検索 Directions : New York
興味深いのは,今年2007年1月にGoogle Transitにデータが加わった,
ミネソタ州ダルース(Duluth)の例です.
ダルースは五大湖のひとつ,スペリオル湖の西端にあります.隣接する
ウィスコンシン州スペリオル(Superior)とツインポーツ(Twin Ports)と
呼ばれる都市圏を形成し,域内の人口は27万5千を数えます.
この地で41台のバスを所有し,ラッシュ時には27路線を運行するDTAは,
Google Transitで経路検索が可能になって以来,利用者数が12%増えた
と言っています.また,時刻などの問合せの電話も減ったそうです.
DTA : Duluth Transit Authority
Routes and Schedules System Map
(DTA 公式サイトへのリンク)
公共交通機関がGoogle Transitにデータを載せるためには,さまざまな
情報をGoogleの指定する仕様に変えなければなりません.また,乗り場の
緯度経度なども求められます.
Google Transit Feed Specification (GTFS) (Google へのリンク)
過去ログにありますが,フロリダ州タンパの時は交通事業者の経費負担は
なく,データ入力は事業者のスタッフが時間外に行っていたそうです.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
Google Transit 関連 過去ログ :
2006/9/27 【タンパ】Google Transitで経路検索可能に
2007年08月21日
【NY】どうなる市長のロードプライシング案
米国連邦運輸省が,UPAプログラムを通じて5つの都市圏に補助金を出す
という話を前回ご紹介しましたが,そのうちのニューヨーク市について,
関連情報を集めてみました.
UPA : Urban Partnership Agreement
交通混雑を緩和する4つのTが,キーワードです.
Tolling : ロードプライシング(congestion pricing)など道路課金
Transit : エキスプレスバスまたはBRTの導入
Telecommuting
Technology & operations
ニューヨーク市が獲得できる補助金は,3億5450万ドルです.しかし,
これを受け取るには条件がありました.ニューヨーク市の市長が提案する
米国で初の広範なロードプライシング(congestion pricing)の導入か,
あるいは,それを承認していない市議会や州議会が提案しようとしている
代替案のどちらかが,2008年3月までに実施される場合に限るという条件
で,課せられた目標は,自動車の走行距離を6.3%減らすことです.
市長の提案しているロードプライシングとは,マンハッタン86丁目以南へ
平日の12時間に乗入れる自動車に対し1台8ドル,トラックに一台21ドルを
課金しようとするもので,ロンドンでの導入例を参考にしたものです.
ニューヨーク州の州議会と市議会は,これをまだ承認していません.
マンハッタンから遠く,地下鉄やバスの便が悪く低所得者の多い区だけ
ではなく,富裕層の住む地域の議員からも反対の声が挙がっています.
彼らは市長の案を徹底的に見直すか,あるいは別の案を練っているところ
らしく,専任のメンバーがまもなく選出される模様です.
検討中の対策の中には,ピーク時の地下鉄運賃値下げや,閑散時間帯に
マンハッタンに出入する橋やトンネルの通行料を安くすることなども含ま
れているようです.
もっとも,地下鉄は降雨で一部が冠水して運転が止まり大混乱した記憶も
新しい上に,老朽化した橋の問題はニューヨークも無縁でなく,同市の
交通社会基盤は心配の種にもなっているところです.
そこへ,今回の補助金獲得というニュースが先週届いたのでした.
ロードプライシング導入を推す市長にとって朗報かと思われたのですが,
その内訳をみる限りでは,どうもそう簡単にはいかないようです.
ロードプライシングの導入に市は2億2300万ドル必要と見積もっていて,
そのうち1億7900万ドルを連邦に求めていましたが,今回の補助金は全額
出た場合でも,1040万ドルしか割当がなかったのです.
3億5450万ドルの用途別内訳は,次の通りでした.
1040万ドル : ロードプライシング導入
1億1270万ドル : 5区間(各区1路線のテスト版)のBRT建設
1億8400万ドル : ジャマイカ地区などのバスと関連設備への投資
2930万ドル : 223か所の歩道ならびに交差点信号機の改善
1580万ドル : フェリー増発など
残りは調査費という名目です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ニューヨーク市の連邦補助金獲得を伝える一連の記事 :
August 16, 2007 Feds award city $354M for congestion plan
(Queens Courier ニュースへのリンク)
August 15, 2007 New York City's car fee plan wins $354m in US
transit aid (Boston Globe ニュースへのリンク)
August 15, 2007 New York to Get US Traffic Aid, but With Catch
(New York Times ニュースへのリンク)
86丁目は,セントラルパークの縦半分ぐらいの位置にあたります.
ここから南への自動車乗り入れに課金しようと市長は提案しています.
Manhattan south of 86th Street (Google Maps へのリンク)
これは課金対象となる道路の範囲を推測で示しただけで,正確ではあり
ませんし,マーカーの位置には何の意味もありません.
各区に1つずつ,計5つの路線が検討されているBRTの計画概要ページ :
MTA Planning | NYC Bus Rapid Transit Project
(MTA 公式サイトへのリンク)
MTA : Metropolitan Transportation Authority
このページからリンクの張られているProject Updateへ進むと,路線図
へのリンクがあります.
UPAに関して詳しく知りたい場合は,公式サイトを訪れてください.
Moving the American Economy: National Strategy to Reduce Congestion
Urban Partnership Agreements - FightGridlockNow.gov
(U.S. Department of Transportation へのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
その他の米国北東部の話題 :
フィラデルフィアの乗継割引廃止問題は,書簡の存在が明らかになった
差出人の連邦機関(FTA)がこの一件から手を引いたものの,民事裁判所の
判事は,当面継続するようにSEPTAに命じました.先週までの話です.
という話を前回ご紹介しましたが,そのうちのニューヨーク市について,
関連情報を集めてみました.
UPA : Urban Partnership Agreement
交通混雑を緩和する4つのTが,キーワードです.
Tolling : ロードプライシング(congestion pricing)など道路課金
Transit : エキスプレスバスまたはBRTの導入
Telecommuting
Technology & operations
ニューヨーク市が獲得できる補助金は,3億5450万ドルです.しかし,
これを受け取るには条件がありました.ニューヨーク市の市長が提案する
米国で初の広範なロードプライシング(congestion pricing)の導入か,
あるいは,それを承認していない市議会や州議会が提案しようとしている
代替案のどちらかが,2008年3月までに実施される場合に限るという条件
で,課せられた目標は,自動車の走行距離を6.3%減らすことです.
市長の提案しているロードプライシングとは,マンハッタン86丁目以南へ
平日の12時間に乗入れる自動車に対し1台8ドル,トラックに一台21ドルを
課金しようとするもので,ロンドンでの導入例を参考にしたものです.
ニューヨーク州の州議会と市議会は,これをまだ承認していません.
マンハッタンから遠く,地下鉄やバスの便が悪く低所得者の多い区だけ
ではなく,富裕層の住む地域の議員からも反対の声が挙がっています.
彼らは市長の案を徹底的に見直すか,あるいは別の案を練っているところ
らしく,専任のメンバーがまもなく選出される模様です.
検討中の対策の中には,ピーク時の地下鉄運賃値下げや,閑散時間帯に
マンハッタンに出入する橋やトンネルの通行料を安くすることなども含ま
れているようです.
もっとも,地下鉄は降雨で一部が冠水して運転が止まり大混乱した記憶も
新しい上に,老朽化した橋の問題はニューヨークも無縁でなく,同市の
交通社会基盤は心配の種にもなっているところです.
そこへ,今回の補助金獲得というニュースが先週届いたのでした.
ロードプライシング導入を推す市長にとって朗報かと思われたのですが,
その内訳をみる限りでは,どうもそう簡単にはいかないようです.
ロードプライシングの導入に市は2億2300万ドル必要と見積もっていて,
そのうち1億7900万ドルを連邦に求めていましたが,今回の補助金は全額
出た場合でも,1040万ドルしか割当がなかったのです.
3億5450万ドルの用途別内訳は,次の通りでした.
1040万ドル : ロードプライシング導入
1億1270万ドル : 5区間(各区1路線のテスト版)のBRT建設
1億8400万ドル : ジャマイカ地区などのバスと関連設備への投資
2930万ドル : 223か所の歩道ならびに交差点信号機の改善
1580万ドル : フェリー増発など
残りは調査費という名目です.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
ニューヨーク市の連邦補助金獲得を伝える一連の記事 :
August 16, 2007 Feds award city $354M for congestion plan
(Queens Courier ニュースへのリンク)
August 15, 2007 New York City's car fee plan wins $354m in US
transit aid (Boston Globe ニュースへのリンク)
August 15, 2007 New York to Get US Traffic Aid, but With Catch
(New York Times ニュースへのリンク)
86丁目は,セントラルパークの縦半分ぐらいの位置にあたります.
ここから南への自動車乗り入れに課金しようと市長は提案しています.
Manhattan south of 86th Street (Google Maps へのリンク)
これは課金対象となる道路の範囲を推測で示しただけで,正確ではあり
ませんし,マーカーの位置には何の意味もありません.
各区に1つずつ,計5つの路線が検討されているBRTの計画概要ページ :
MTA Planning | NYC Bus Rapid Transit Project
(MTA 公式サイトへのリンク)
MTA : Metropolitan Transportation Authority
このページからリンクの張られているProject Updateへ進むと,路線図
へのリンクがあります.
UPAに関して詳しく知りたい場合は,公式サイトを訪れてください.
Moving the American Economy: National Strategy to Reduce Congestion
Urban Partnership Agreements - FightGridlockNow.gov
(U.S. Department of Transportation へのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
その他の米国北東部の話題 :
フィラデルフィアの乗継割引廃止問題は,書簡の存在が明らかになった
差出人の連邦機関(FTA)がこの一件から手を引いたものの,民事裁判所の
判事は,当面継続するようにSEPTAに命じました.先週までの話です.
2007年08月08日
【フィラデルフィア】乗継券廃止問題のゆくえ
先日,別の話題の冒頭で紹介していたSEPTAの乗継券に関して,継続を
求めるフィラデルフィア市と,運賃改訂を機に廃止したいSEPTAとの間の
対立は,市側の申立てにより舞台を民事裁判所に移していますが,判事は
結論を月曜(8/06)には出さず,金曜(8/10)以降に持ち越されました.
正式な決定が下されるまでの間,従来通り60セント追加の乗換え制度は
継続されています.
SEPTA : Southeastern Pennsylvania Transportation Authority
裁判所で両者が主張した概要が報じられていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Aug. 07, 2007 U.S. agency steps into fray over transfers
(Philadelphia Inquirer ニュースへのリンク)
08/07/2007 City Vs. SEPTA Battle Drags On
(The Bulletin ニュースへのリンク)
記事によれば,市は連邦運輸局(FTA)に事態を報告しており,その反応と
してFTAは,連邦政府からの補助金を受けているからには,運賃値上げや
乗継券廃止などに際し,それらが適正な範囲内で度を越していないか,
低所得者などに与える影響はどうかなどを,事前に分析しなければなら
ないと,SEPTAに書簡で示していたことが明らかにされました.
FTA : Federal Transit Administration
市は,低所得者やアフリカ系アメリカ人の市民らは,日常の移動において
SEPTAの運営する路線バスやトロリー(路面電車/ライトレール),近郊電車
などに依存する割合が高く,とりわけトークンを使っても37%の値上げ,
現金では54%の値上げに相当する今回SEPTAが実施しようとする乗継割引の
廃止は,彼らの負担を増加させるとしています.
SEPTA側は,すでに低所得者らへの影響は調査済みで,これまで乗継券を
利用してきたのは利用者全体の8%だけであり,多くのケースで週間パス
(Weekly TransPass)を購入することで,負担を軽減できるとしています.
ただし,SEPTAはこの分析内容の詳細を明らかにしていません.また,
市側の証人が,この8%(もう一つの記事では11%)という数字は,実際より
少なくされていると証言しています.言葉の意味に端を発する数え方の
違いで,実際に乗継券の利用者は全体の19%近くいるとしています.
判事の判断はいかに.
運賃に関する情報がアップデートされています : Fare Information
運賃種別の一覧 : Fares
(SEPTA 公式サイトへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
前回のフィラデルフィア関連の話題 :
2007/8/02 PATCO 廃駅を復活か
求めるフィラデルフィア市と,運賃改訂を機に廃止したいSEPTAとの間の
対立は,市側の申立てにより舞台を民事裁判所に移していますが,判事は
結論を月曜(8/06)には出さず,金曜(8/10)以降に持ち越されました.
正式な決定が下されるまでの間,従来通り60セント追加の乗換え制度は
継続されています.
SEPTA : Southeastern Pennsylvania Transportation Authority
裁判所で両者が主張した概要が報じられていました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Aug. 07, 2007 U.S. agency steps into fray over transfers
(Philadelphia Inquirer ニュースへのリンク)
08/07/2007 City Vs. SEPTA Battle Drags On
(The Bulletin ニュースへのリンク)
記事によれば,市は連邦運輸局(FTA)に事態を報告しており,その反応と
してFTAは,連邦政府からの補助金を受けているからには,運賃値上げや
乗継券廃止などに際し,それらが適正な範囲内で度を越していないか,
低所得者などに与える影響はどうかなどを,事前に分析しなければなら
ないと,SEPTAに書簡で示していたことが明らかにされました.
FTA : Federal Transit Administration
市は,低所得者やアフリカ系アメリカ人の市民らは,日常の移動において
SEPTAの運営する路線バスやトロリー(路面電車/ライトレール),近郊電車
などに依存する割合が高く,とりわけトークンを使っても37%の値上げ,
現金では54%の値上げに相当する今回SEPTAが実施しようとする乗継割引の
廃止は,彼らの負担を増加させるとしています.
SEPTA側は,すでに低所得者らへの影響は調査済みで,これまで乗継券を
利用してきたのは利用者全体の8%だけであり,多くのケースで週間パス
(Weekly TransPass)を購入することで,負担を軽減できるとしています.
ただし,SEPTAはこの分析内容の詳細を明らかにしていません.また,
市側の証人が,この8%(もう一つの記事では11%)という数字は,実際より
少なくされていると証言しています.言葉の意味に端を発する数え方の
違いで,実際に乗継券の利用者は全体の19%近くいるとしています.
判事の判断はいかに.
運賃に関する情報がアップデートされています : Fare Information
運賃種別の一覧 : Fares
(SEPTA 公式サイトへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
前回のフィラデルフィア関連の話題 :
2007/8/02 PATCO 廃駅を復活か
2007年08月02日
【フィラデルフィア】PATCO 廃駅を復活か
フィラデルフィアでは,周辺地域を含めて地域の都市交通をほぼ独占的に
運営しているSEPTAが運賃改定を行い,8/01からは乗継割り引きが廃止と
なり,乗車の度に運賃を支払わなければならないことになっていました.
市民への影響が大きすぎるとみたフィラデルフィア市は,SEPTAに乗継ぎ
割引廃止を見直すよう要請していましが,SEPTAがこれを拒否したため,
民事訴訟裁判所に提訴し,判事はSEPTAに8/06まで一時的に乗継割引を
継続するよう命じています.これで,少なくとも今週中は,60セントの
追加で従来どおり,バスや地下鉄,トロリーの間を乗り継ぐことができる
のですが,一日乗り放題のDayPassは予定通り利用不可となりました.
SEPTA : Southeastern Pennsylvania Transportation Authority
この話は継続中で,その後のなりゆきが注目されますが,SEPTAとは別に
フィラデルフィアに乗入れている都市交通鉄道があります.デラウェア川
(Delaware River)を挟んで対峙するカムデン郡を結ぶPATCOです.
カムデン市をはじめとするカムデン郡(Camden County)はニュージャー
ジー州になるため,フィラデルフィアの属しているペンシルベニア州との
州間鉄道ということにもなります.
PATCO : Port Authority Transit Corporation
Speedlineという線名があるようですが,一般的にはPATCOで通じており,
デラウェア川港湾局(DRPA)の管理下にあります.
DRPA : Delaware River Port Authority
PATCOは,デラウェア川をトンネルではなくベンジャミン・フランクリン
橋(Benjamin Franklin Bridge)でまたぎ,フィラデルフィア市側は,その
道路鉄道併用橋の取付け部分を除いて地下を走る,第三軌条により集電
する電車です.
フィラデルフィア側から出発すると,橋の脇に出る少し前の地下区間で,
廃駅を通過するのが見えるかもしれません.旧フランクリン・スクエア
(Franklin Square)駅です.
橋の鉄道部分が完成した1936年当初に開設された駅ですが,1979年に閉鎖
されていました.スクエアと聞くと賑やかな印象がありますが,フランク
リンスクエアは衛星画像などで見ても判るように,公園があるだけです.
右側に移動すると,ベンジャミン・フランクリン橋が見えてきます.
閉鎖は利用客が少ないことが原因でした.しかし,そのフランクリン・
スクエア駅が復活するという話があり,英語版ウィキペディアのページ
にも掲載されているほどですが,今回改めて記事で紹介されました.
駅を復活させるのは,最近開発の目覚しいデラウェア川沿いのウォーター
フロント地区に路面電車(Trolley/Streetcar)を走らせる計画があり,
Franklin Square駅を起点としてPATCOが運営し,既存路線と乗換え可能に
するためです.
実は,以前にも川沿いの道には,1990年代初めにPenn's Landing Trolley
という保存鉄道的な要素の強い?路面電車も走っていたとのことですが,
時期尚早だったのか,いつの間にか無くなってしまいました.
この計画自体は構想段階で,決定までには2年近くかかる見込みです.
他の案,SEPTAのトロリーや地下鉄の延長案になるかもしれません.路面
電車案でも建設費は7億ドルと見積もられています.
しかし,今回の記事によれば,仮にPATCOの新線が建設されなくても,
フランクリン・スクエア駅が再開されるかもしれないとしています.
それは,周辺環境が変わり,利用客が見込まれるかもしれないからです.
2003年の独立記念日には,米国憲法センター(National Constitution
Center)がすぐ近くに開設されました.その他にも周辺の再開発が進め
られています.
駅再開には新しい出入口を作ったり,資材置き場になっている状況を,
現代の利用に適合できるよう改めなければなりません.それには500万
ドルから1千万ドルの費用と,2年もの時間が必要とされています.
それでも近い将来再開するとなると,PATCOが運営する以前も含めて,
最初の開設を除いた再開は実に4回目になるそうです.閉鎖はいずれも
利用者がいないことが理由でしたが.再開は戦時中や路線延伸,200年祭
といった時でした.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Jul. 30, 2007 Resurrecting PATCO's ghost station
(The Philadelphia Inquirer ニュースへのリンク)
フランクリンスクエアからウォーターフロントへの計画は,下記ページに
簡単ながら地図入りで記載されています.
Southern New Jersey to Philadelphia Transit Study
(DRPA 公式サイトへのリンク)
このページの下のほうにある,Philadelphia Alternativeが該当します.
現時点でフィラデルフィア側の最後の駅の案内ページに,路線全体図が
掲載されています.その他,右側のメニューにあるOverall Route Map
から,より詳細な位置が確認できるようになっています.
8th & Market (PATCO 公式サイトへのリンク)
現在トップページには,ニュージャージー州内のPATCO駅で販売された
SEPTAへの乗継乗車券は,引き続き継続されるという案内へのリンクが
張られていました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
フィラデルフィア PATCO関連 過去ログ :
2005/12/30 泥仕合に巻き込まれる地下鉄
運営しているSEPTAが運賃改定を行い,8/01からは乗継割り引きが廃止と
なり,乗車の度に運賃を支払わなければならないことになっていました.
市民への影響が大きすぎるとみたフィラデルフィア市は,SEPTAに乗継ぎ
割引廃止を見直すよう要請していましが,SEPTAがこれを拒否したため,
民事訴訟裁判所に提訴し,判事はSEPTAに8/06まで一時的に乗継割引を
継続するよう命じています.これで,少なくとも今週中は,60セントの
追加で従来どおり,バスや地下鉄,トロリーの間を乗り継ぐことができる
のですが,一日乗り放題のDayPassは予定通り利用不可となりました.
SEPTA : Southeastern Pennsylvania Transportation Authority
この話は継続中で,その後のなりゆきが注目されますが,SEPTAとは別に
フィラデルフィアに乗入れている都市交通鉄道があります.デラウェア川
(Delaware River)を挟んで対峙するカムデン郡を結ぶPATCOです.
カムデン市をはじめとするカムデン郡(Camden County)はニュージャー
ジー州になるため,フィラデルフィアの属しているペンシルベニア州との
州間鉄道ということにもなります.
PATCO : Port Authority Transit Corporation
Speedlineという線名があるようですが,一般的にはPATCOで通じており,
デラウェア川港湾局(DRPA)の管理下にあります.
DRPA : Delaware River Port Authority
PATCOは,デラウェア川をトンネルではなくベンジャミン・フランクリン
橋(Benjamin Franklin Bridge)でまたぎ,フィラデルフィア市側は,その
道路鉄道併用橋の取付け部分を除いて地下を走る,第三軌条により集電
する電車です.
フィラデルフィア側から出発すると,橋の脇に出る少し前の地下区間で,
廃駅を通過するのが見えるかもしれません.旧フランクリン・スクエア
(Franklin Square)駅です.
橋の鉄道部分が完成した1936年当初に開設された駅ですが,1979年に閉鎖
されていました.スクエアと聞くと賑やかな印象がありますが,フランク
リンスクエアは衛星画像などで見ても判るように,公園があるだけです.
右側に移動すると,ベンジャミン・フランクリン橋が見えてきます.
閉鎖は利用客が少ないことが原因でした.しかし,そのフランクリン・
スクエア駅が復活するという話があり,英語版ウィキペディアのページ
にも掲載されているほどですが,今回改めて記事で紹介されました.
駅を復活させるのは,最近開発の目覚しいデラウェア川沿いのウォーター
フロント地区に路面電車(Trolley/Streetcar)を走らせる計画があり,
Franklin Square駅を起点としてPATCOが運営し,既存路線と乗換え可能に
するためです.
実は,以前にも川沿いの道には,1990年代初めにPenn's Landing Trolley
という保存鉄道的な要素の強い?路面電車も走っていたとのことですが,
時期尚早だったのか,いつの間にか無くなってしまいました.
この計画自体は構想段階で,決定までには2年近くかかる見込みです.
他の案,SEPTAのトロリーや地下鉄の延長案になるかもしれません.路面
電車案でも建設費は7億ドルと見積もられています.
しかし,今回の記事によれば,仮にPATCOの新線が建設されなくても,
フランクリン・スクエア駅が再開されるかもしれないとしています.
それは,周辺環境が変わり,利用客が見込まれるかもしれないからです.
2003年の独立記念日には,米国憲法センター(National Constitution
Center)がすぐ近くに開設されました.その他にも周辺の再開発が進め
られています.
駅再開には新しい出入口を作ったり,資材置き場になっている状況を,
現代の利用に適合できるよう改めなければなりません.それには500万
ドルから1千万ドルの費用と,2年もの時間が必要とされています.
それでも近い将来再開するとなると,PATCOが運営する以前も含めて,
最初の開設を除いた再開は実に4回目になるそうです.閉鎖はいずれも
利用者がいないことが理由でしたが.再開は戦時中や路線延伸,200年祭
といった時でした.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Jul. 30, 2007 Resurrecting PATCO's ghost station
(The Philadelphia Inquirer ニュースへのリンク)
フランクリンスクエアからウォーターフロントへの計画は,下記ページに
簡単ながら地図入りで記載されています.
Southern New Jersey to Philadelphia Transit Study
(DRPA 公式サイトへのリンク)
このページの下のほうにある,Philadelphia Alternativeが該当します.
現時点でフィラデルフィア側の最後の駅の案内ページに,路線全体図が
掲載されています.その他,右側のメニューにあるOverall Route Map
から,より詳細な位置が確認できるようになっています.
8th & Market (PATCO 公式サイトへのリンク)
現在トップページには,ニュージャージー州内のPATCO駅で販売された
SEPTAへの乗継乗車券は,引き続き継続されるという案内へのリンクが
張られていました.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
フィラデルフィア PATCO関連 過去ログ :
2005/12/30 泥仕合に巻き込まれる地下鉄
2007年06月16日
【NY】唯一米国で公共交通通勤が過半数超え
米国では通勤に,どれだけの人がタクシーを除く公共交通機関を利用して
いるのか,国勢調査の2005年分のデータがまとまり,ウェブサイト経由で
参照できるようになっています.
大都市のなかで,公共交通が通勤に最も利用されているのは,ダントツで
ニューヨークでした.2005年には約187万人が利用し,全通勤者343万人の
およそ55%を占めています.縦横に張り巡らされた地下鉄路線と,それを
凌駕するほど充実している路線バスが,大いに利用されているようです.
これにワシントンDC,サンフランシスコ,ボストンなどが30%台で続き,
フィラデルフィア,シカゴが20%台,以下,ボルチモア,シアトル,ベイ
エリアのオークランドが10%台後半で続いています.
その他,2005年国勢調査のうちの通勤手段を簡単にまとめた記事が出て
いました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
June 13 2007 New Yorkers are top transit users
(CNN Money へのリンク)
研究などで使われる際は,オリジナルのデータを下記サイトで地域ごとに
参照してください.
Data Set: 2005 American Community Survey
(American FactFinder へのリンク)
左側のメニューにある,Change geography (state, county. place...)を
クリックすると,地域ごとのデータを参照できます.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
いるのか,国勢調査の2005年分のデータがまとまり,ウェブサイト経由で
参照できるようになっています.
大都市のなかで,公共交通が通勤に最も利用されているのは,ダントツで
ニューヨークでした.2005年には約187万人が利用し,全通勤者343万人の
およそ55%を占めています.縦横に張り巡らされた地下鉄路線と,それを
凌駕するほど充実している路線バスが,大いに利用されているようです.
これにワシントンDC,サンフランシスコ,ボストンなどが30%台で続き,
フィラデルフィア,シカゴが20%台,以下,ボルチモア,シアトル,ベイ
エリアのオークランドが10%台後半で続いています.
その他,2005年国勢調査のうちの通勤手段を簡単にまとめた記事が出て
いました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
June 13 2007 New Yorkers are top transit users
(CNN Money へのリンク)
研究などで使われる際は,オリジナルのデータを下記サイトで地域ごとに
参照してください.
Data Set: 2005 American Community Survey
(American FactFinder へのリンク)
左側のメニューにある,Change geography (state, county. place...)を
クリックすると,地域ごとのデータを参照できます.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年04月12日
タイムススクエアに電車展示【NY】地下鉄着工
ニューヨークのタイムススクエア(Times Square)に路面電車が展示された
と書くと,42丁目通りの件かと思われたかもしれませんが,その話では
ありません.展示された車両は,かつてニューオリンズを走っていた路面
電車で,観光が基幹産業になっていたニューオリンズに,再び観光客を
誘致するための活動の一環です.
先週末,ニューオリンズ(New Orleans)の観光局(CVB)が,ニューヨークの
タイムススクエアに,ストリートカー(streetcar)を設置する許可を得た
という記事が出ていました.
CVB : New Orleans Convention and Visitors Bureau
その後は続報がなく,その情報を他で見つけることもできなかったのです
が,このほどニューヨークタイムス紙に,月曜(4/09)の夜に路面電車が
運ばれてきたという記事が掲載されました.最初の記事では3日間との
ことでしたので,現時点ではもう居ないかもしれません.
場所は,テレビ局のABCが番組Good Morning Americaを収録するという
タイムススクエアスタジオ(Times Square Studios)の前だそうです.
得られた画像から分析すると,東行きの一方通行となる44丁目通り側に
停車していたと思われます.スタジオは,44丁目通りとブロードウェイの
交差する北西の角にあります.
停車したと言っても,もちろん直に道路に置かれたわけではないようで,
そこまで運んできたフラットベットのトレーラー荷台に載せられたまま,
展示されたのだと思われます.
緑色の車両ですが,現在キャナルストリート線などで運用されている,
カトリーナ以前はセントチャールズ線で活躍していた900番台ではあり
ません.ただでさえ現場では車両不足です.いくら観光客誘致のためとは
いえ,何日も留守にすることはできないのでしょう.
ニューヨークタイムス紙の記事によれば,1922年製でニューオリンズでは
1964年まで現役だったものの,その後は引退してShore Line Trolley
Museumで余生を送っていた850号が,観光大使としてニューヨークまで
やってきたのでした.その850号は,記事によれば,1995年から少しずつ
1948年当時の姿に復元されていたとのことです.製造当時の姿に戻せな
かったのは,部品不足や書面類が逸出してしまったからのようですが,
戦後の姿に戻すにも,部品代だけで10万ドル,人件費は50万ドル以上を
要したとのことです.もっとも,作業の多くはボランティアの手による
ものでした.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
路面電車をタイムススクエアの路上に設置する許可が下りたという記事 :
April 6, 2007 New Orleans Streetcar Heads To Times Square
(WDSU ニュースへのリンク)
その後の詳報 : (The New York Times ニュースへのリンク)
April 11, 2007 No Stella, No Stanley, but a Streetcar Named
Desire Visits New York City
NYタイムスの記事は,トレーラーに搭載されて運ばれるストリートカーの
画像も掲載しています.
flickr に投稿されていた画像 :
a streetcar named desire in times square (by houseofglam)
Streetcar Named Desire (by mayotic Taken on April 10, 2007)
タイムススクエア スタジオのある場所は,こんな感じのところ :
"Times Square" and "Good Morning America" and studio
路面電車が展示された44丁目通りを東向きに眺めると :
Millennium Broadway Hotel New York (東向き)
(Windows Live Local bird's eye へのリンク)
画像付きで紹介しているブログ :
April 11, 2007 GO NOW: New Orleans comes to town
さて,ニューヨークで今日4/12の話題といえば,セカンドアベニューの
地下を走る,Second Avenue Subwayの着工があります.
すでに何日も前から,ウェブサイト上で見るだけでも地元のメディアが
繰り返し取り上げています.構想発表から78年,最後の着工から35年が
経過している地下鉄の再再再..着工(4度目の着工)だけに,話題も多い
のでしょう.関連する記事が,それこそ無数にあります.
2番街の地下鉄の,これまでの着工暦を振り返る記事 :
April 9, 2007 Is That Finally the Sound of a 2nd Ave. Subway?
新線区間では,スクリーンドア(ホームドア)設置を検討中とか.
2nd Ave. Subway Platforms May Get Glass Walls and Sliding Doors
(どちらも,The New York Times ニュースへのリンク)
開通は2013年の予定です.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ニューヨーク 42丁目通りの件 :
2006/10/26 42丁目ライトレール経済効果10億ドル
ニューオリンズ 路面電車関連 直近の過去ログ :
2006/12/20 【ニューオリンズ】セントチャールズ線一部復旧
地下鉄セカンドアベニュー線(T系統) 関連 過去ログ :
2006/2/09 【ニューヨーク】地下鉄T系統は更に遅れか?
2005/11/10 【ニューヨーク】戦後初の地下鉄新線へ一歩前進
と書くと,42丁目通りの件かと思われたかもしれませんが,その話では
ありません.展示された車両は,かつてニューオリンズを走っていた路面
電車で,観光が基幹産業になっていたニューオリンズに,再び観光客を
誘致するための活動の一環です.
先週末,ニューオリンズ(New Orleans)の観光局(CVB)が,ニューヨークの
タイムススクエアに,ストリートカー(streetcar)を設置する許可を得た
という記事が出ていました.
CVB : New Orleans Convention and Visitors Bureau
その後は続報がなく,その情報を他で見つけることもできなかったのです
が,このほどニューヨークタイムス紙に,月曜(4/09)の夜に路面電車が
運ばれてきたという記事が掲載されました.最初の記事では3日間との
ことでしたので,現時点ではもう居ないかもしれません.
場所は,テレビ局のABCが番組Good Morning Americaを収録するという
タイムススクエアスタジオ(Times Square Studios)の前だそうです.
得られた画像から分析すると,東行きの一方通行となる44丁目通り側に
停車していたと思われます.スタジオは,44丁目通りとブロードウェイの
交差する北西の角にあります.
停車したと言っても,もちろん直に道路に置かれたわけではないようで,
そこまで運んできたフラットベットのトレーラー荷台に載せられたまま,
展示されたのだと思われます.
緑色の車両ですが,現在キャナルストリート線などで運用されている,
カトリーナ以前はセントチャールズ線で活躍していた900番台ではあり
ません.ただでさえ現場では車両不足です.いくら観光客誘致のためとは
いえ,何日も留守にすることはできないのでしょう.
ニューヨークタイムス紙の記事によれば,1922年製でニューオリンズでは
1964年まで現役だったものの,その後は引退してShore Line Trolley
Museumで余生を送っていた850号が,観光大使としてニューヨークまで
やってきたのでした.その850号は,記事によれば,1995年から少しずつ
1948年当時の姿に復元されていたとのことです.製造当時の姿に戻せな
かったのは,部品不足や書面類が逸出してしまったからのようですが,
戦後の姿に戻すにも,部品代だけで10万ドル,人件費は50万ドル以上を
要したとのことです.もっとも,作業の多くはボランティアの手による
ものでした.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
路面電車をタイムススクエアの路上に設置する許可が下りたという記事 :
April 6, 2007 New Orleans Streetcar Heads To Times Square
(WDSU ニュースへのリンク)
その後の詳報 : (The New York Times ニュースへのリンク)
April 11, 2007 No Stella, No Stanley, but a Streetcar Named
Desire Visits New York City
NYタイムスの記事は,トレーラーに搭載されて運ばれるストリートカーの
画像も掲載しています.
flickr に投稿されていた画像 :
a streetcar named desire in times square (by houseofglam)
Streetcar Named Desire (by mayotic Taken on April 10, 2007)
タイムススクエア スタジオのある場所は,こんな感じのところ :
"Times Square" and "Good Morning America" and studio
路面電車が展示された44丁目通りを東向きに眺めると :
Millennium Broadway Hotel New York (東向き)
(Windows Live Local bird's eye へのリンク)
画像付きで紹介しているブログ :
April 11, 2007 GO NOW: New Orleans comes to town
さて,ニューヨークで今日4/12の話題といえば,セカンドアベニューの
地下を走る,Second Avenue Subwayの着工があります.
すでに何日も前から,ウェブサイト上で見るだけでも地元のメディアが
繰り返し取り上げています.構想発表から78年,最後の着工から35年が
経過している地下鉄の再再再..着工(4度目の着工)だけに,話題も多い
のでしょう.関連する記事が,それこそ無数にあります.
2番街の地下鉄の,これまでの着工暦を振り返る記事 :
April 9, 2007 Is That Finally the Sound of a 2nd Ave. Subway?
新線区間では,スクリーンドア(ホームドア)設置を検討中とか.
2nd Ave. Subway Platforms May Get Glass Walls and Sliding Doors
(どちらも,The New York Times ニュースへのリンク)
開通は2013年の予定です.
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ニューヨーク 42丁目通りの件 :
2006/10/26 42丁目ライトレール経済効果10億ドル
ニューオリンズ 路面電車関連 直近の過去ログ :
2006/12/20 【ニューオリンズ】セントチャールズ線一部復旧
地下鉄セカンドアベニュー線(T系統) 関連 過去ログ :
2006/2/09 【ニューヨーク】地下鉄T系統は更に遅れか?
2005/11/10 【ニューヨーク】戦後初の地下鉄新線へ一歩前進
2007年03月17日
【ボストン】ボーイング製の車両ついに引退
ボストン(Boston)のMBTAグリーンラインのD線で,ラッシュ時だけ運用
されていた,ボーイング LRV(Boeing-Vertol製)が,今週でとうとう営業
運転から引退したそうです.
MBTA : Massachusetts Bay Transportation Authority
このあとは,大半がスクラップとなる運命で,1本だけがマリン州で保存
されるほか,約6本が架線の氷結防止のための車両として,余生を送る
ことになるようです.オレンジ色の軌道検測車(Track Geometry Test
Car)に生まれ変わっている車両もあります.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
March 16, 2007 End of the line for T pioneers
(Boston Globe ニュースへのリンク)
Boeing-Vertol製造のLRVのことは,ここで改めて詳細を書くこともない
と思いますが,簡単に振り返ると,1976年12月にボストンでデビューして
います.今回最後の営業運転となったのと同じ,グリーンラインのD線
(Riverside Line)が舞台でした.それから30年が経ち,昨日(3/16)は,
当地も大雪で大変だったようです.
* Subway Map 地下鉄全線の系統図
* Subway Green Line グリーンラインの駅一覧
(MBTA 公式サイトへのリンク)
3/15に運転された様子を,下記リンク先でも見ることができます.
by cem6357 (flickr)
Next To Last MBTA Boeing LRV Run 3/15/2007
ボーイング製のLRVが製造されていた当時,米国で路面電車が走る街は
数少なくなっていましたが,新世代の路面電車として期待されました.
しかし,その後の故障続きで,その期待は裏切られていきます.
ボストンでは,その後1986年から導入された,近畿車輛製のType 7が,
グリーンラインの主役になっていきました.その辺りの経緯を詳しく知り
たいかたには,英語版ウィキペディアが役立つでしょう.
US Standard Light Rail Vehicle (Wikipedia へのリンク)
ボーイング製LRVが最後の旅客営業を行なっているころ,大陸を隔てた
北西部のシアトルでは,近畿車輛製LRVが,車庫の外では初めてとなる
試運転の準備を,静かに迎えていたようです.
March 15, 2007 Sound Transit starts intensive light rail testing
(Sound Transit // News Releases へのリンク)
March 16, 2007 Sound Transit begins light-rail train tests in Sodo
(Seattle Times ニュースへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
されていた,ボーイング LRV(Boeing-Vertol製)が,今週でとうとう営業
運転から引退したそうです.
MBTA : Massachusetts Bay Transportation Authority
このあとは,大半がスクラップとなる運命で,1本だけがマリン州で保存
されるほか,約6本が架線の氷結防止のための車両として,余生を送る
ことになるようです.オレンジ色の軌道検測車(Track Geometry Test
Car)に生まれ変わっている車両もあります.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
March 16, 2007 End of the line for T pioneers
(Boston Globe ニュースへのリンク)
Boeing-Vertol製造のLRVのことは,ここで改めて詳細を書くこともない
と思いますが,簡単に振り返ると,1976年12月にボストンでデビューして
います.今回最後の営業運転となったのと同じ,グリーンラインのD線
(Riverside Line)が舞台でした.それから30年が経ち,昨日(3/16)は,
当地も大雪で大変だったようです.
* Subway Map 地下鉄全線の系統図
* Subway Green Line グリーンラインの駅一覧
(MBTA 公式サイトへのリンク)
3/15に運転された様子を,下記リンク先でも見ることができます.
by cem6357 (flickr)
Next To Last MBTA Boeing LRV Run 3/15/2007
ボーイング製のLRVが製造されていた当時,米国で路面電車が走る街は
数少なくなっていましたが,新世代の路面電車として期待されました.
しかし,その後の故障続きで,その期待は裏切られていきます.
ボストンでは,その後1986年から導入された,近畿車輛製のType 7が,
グリーンラインの主役になっていきました.その辺りの経緯を詳しく知り
たいかたには,英語版ウィキペディアが役立つでしょう.
US Standard Light Rail Vehicle (Wikipedia へのリンク)
ボーイング製LRVが最後の旅客営業を行なっているころ,大陸を隔てた
北西部のシアトルでは,近畿車輛製LRVが,車庫の外では初めてとなる
試運転の準備を,静かに迎えていたようです.
March 15, 2007 Sound Transit starts intensive light rail testing
(Sound Transit // News Releases へのリンク)
March 16, 2007 Sound Transit begins light-rail train tests in Sodo
(Seattle Times ニュースへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
2007年02月04日
【ワシントンDC】架線レス路面電車検討か
米国の首都ワシントンDCとその周辺の都市計画を監修している政府機関
NCPCが,アナコスティア川の東岸で,アナコスティア駅(Anacostia)から
Bolling Air Force Base(空軍基地)までの1.1マイル区間(今回の報道では
1.3マイル)を走る路面電車路線(Anacostia line)と,以前にもご紹介して
いるHストリート(H Street)の路面電車向け軌道を含む,Great Streets
計画を承認したという報道がありました.
NCPC : National Capital Planning Commission
その中で,Hストリートの路線は,歴史的に重要なワシントンDCの街中を
走るため,架線集電に代わる方法も研究するように,コロンビア特別区の
運輸省に働きかけているとあります.歴史あるダウンタウン地区では,
いかなるワイヤーも上空に張ることができないと,連邦法に定められて
いるようです.
DDOT : District Department of Transportation
ご承知の方も多いと思いますが,20世紀半ばまでワシントンDCを走って
いた路面電車は,空中架線を使わず,地下に埋め込まれた電線から集電
していた区間がありました.サンフランシスコのケーブルカーのように,
レールの間の道路下に線をはわせて,そこから給電を受ける,Conduit
current collectionと呼ばれるものです.
なお,Hストリートの路線は,今すぐにでも走りそうな感じで紹介されて
いましたが,今回の記事は,早くても開通は5年後になるようです.
アナコスティア線(Anacostia line)のほうは,先月上旬の段階では2008年
春(4月ごろ)に開業予定との報道がありました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
復活するワシントンDCの路面電車が,昔のように空中には架線を張らない
架線なしになるかもしれないと報じる記事 :
Feb 3, 2007 Streetcar power - overhead or underneath?
(Examiner ニュースへのリンク)
NCPCのリリースでは,この中にストリートカーに関する発表があります
が,架線レスのことには触れていないようです.
February 1, 2007 NCPC Issues Report on Flood and Stormwater Risks
in Washington, D.C.
Commission Also to Review Anacostia Streetcar Line and District
Comprehensive Plan (NCPC プレスリリースへのリンク)
いにしえのシステムのことは,こちらによくまとまっています.
* Washington streetcars
* Conduit current collection
(Wikipedia 英語版へのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ワシントンDC 市電,路面電車 関連 過去ログ :
2006/12/29 来年は市電も戻ってくる
2006/1/24 道路改良工事と同時に軌道を
NCPCが,アナコスティア川の東岸で,アナコスティア駅(Anacostia)から
Bolling Air Force Base(空軍基地)までの1.1マイル区間(今回の報道では
1.3マイル)を走る路面電車路線(Anacostia line)と,以前にもご紹介して
いるHストリート(H Street)の路面電車向け軌道を含む,Great Streets
計画を承認したという報道がありました.
NCPC : National Capital Planning Commission
その中で,Hストリートの路線は,歴史的に重要なワシントンDCの街中を
走るため,架線集電に代わる方法も研究するように,コロンビア特別区の
運輸省に働きかけているとあります.歴史あるダウンタウン地区では,
いかなるワイヤーも上空に張ることができないと,連邦法に定められて
いるようです.
DDOT : District Department of Transportation
ご承知の方も多いと思いますが,20世紀半ばまでワシントンDCを走って
いた路面電車は,空中架線を使わず,地下に埋め込まれた電線から集電
していた区間がありました.サンフランシスコのケーブルカーのように,
レールの間の道路下に線をはわせて,そこから給電を受ける,Conduit
current collectionと呼ばれるものです.
なお,Hストリートの路線は,今すぐにでも走りそうな感じで紹介されて
いましたが,今回の記事は,早くても開通は5年後になるようです.
アナコスティア線(Anacostia line)のほうは,先月上旬の段階では2008年
春(4月ごろ)に開業予定との報道がありました.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
復活するワシントンDCの路面電車が,昔のように空中には架線を張らない
架線なしになるかもしれないと報じる記事 :
Feb 3, 2007 Streetcar power - overhead or underneath?
(Examiner ニュースへのリンク)
NCPCのリリースでは,この中にストリートカーに関する発表があります
が,架線レスのことには触れていないようです.
February 1, 2007 NCPC Issues Report on Flood and Stormwater Risks
in Washington, D.C.
Commission Also to Review Anacostia Streetcar Line and District
Comprehensive Plan (NCPC プレスリリースへのリンク)
いにしえのシステムのことは,こちらによくまとまっています.
* Washington streetcars
* Conduit current collection
(Wikipedia 英語版へのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ワシントンDC 市電,路面電車 関連 過去ログ :
2006/12/29 来年は市電も戻ってくる
2006/1/24 道路改良工事と同時に軌道を
2007年01月30日
【ニューヨーク】地下鉄の路線別の待遇差
ニューヨーク(New York City)の地下鉄(Subway)路線には,番号が振られ
ている路線と,アルファベットが割り当てられている路線があります.
数字のほうは,1から7までで,アルファベットは,AからZまでですが,
現在は抜けている文字(H, I, K, O, P, T, U, X)もあります.このうち,
Sは複数の路線に割り当てられていて,路線数は現時点では26です.
数字とアルファベットの違いは,ご承知の通り,その歴史に遡ります.
ここで詳しく書けませんが,ニューヨーク市が買収して統合するまで,
複数の会社が地下鉄を運営していました.数字(Division A)と,アルファ
ベット(Division B)の違いは,その会社の違いに由来しています.
その数字(Division A)の路線と,アルファベット(Division B)の路線で,
提供されているサービスに格差があるというのが,今回の話です.
例えば,新車の導入に関しては,数字の路線,ディビジョン(Division A)
が先です.約5年前に,ディビジョンAに新型車両が導入されはじめた頃
でも,ディビジョンB(Division B)の路線は車齢40年近い車両ばかりが
走り続け,故障数もディビジョンAより多い状態でした.
ようやく最近になって,ディビジョンBのNトレインやQトレインにもR160
形式の新車が入り始めています.あとから製造されただけあって,多少
先達からは改良されているのか,車内の自動案内放送の音声が,ディビ
ジョンAのNo.6ラインで走っているものよりも良い,というような声も
聞かれるようです.
車両に関しては,ディビジョンBはトンネル断面積が大きく,幅の広い
車両が走っているなど,ディビジョンAの車両とは互換性がないため,
予算の都合でディビジョンごとに刷新することになり,Bのほうが後回し
になったのかもしれません.
しかし,政治的な要素もあるようです.
地下鉄とニューヨーク市に関する書籍を執筆した人によれば,新しいもの
の導入は,以前はNo.7ラインがいつも真っ先だったとして,その理由は,
7号線の走る地域がハイクオリティだからだしています.
何がハイクオリティなのかは,記事から読み取れませんが,地下鉄No.7
ラインのクイーンズ区(Queens)側の終点は,クイーンズの中でも所得の
高い地域まで届いているようです.
現在はディビジョンBのLトレインが,先行導入時のパイロット路線です.
これは,他路線から比較的独立していて,万が一問題が生じても他路線
への影響が少ないからということを,前に読んだことがあります.以前の
7号線も他の路線と線路を共用することもなく,独立しているほうです.
Lラインで実験され,採用が決まった新機軸でも,その後の採用は番号
路線のディビジョンAからです.たとえば,ホームの電車到着案内表示機
に関しても,番号路線(ディビジョンA)の駅は,今年末までに導入計画が
あるものの,L以外のアルファベット路線(ディビジョンB)への導入は,
今のところ計画がないそうです.
着工が,いや,再着工と言ったほうがいいのかもしれませんが,間もなく
と伝えられている,地下鉄セカンドアベニュー線(Second Avenue subway
line)は,Tトレインになる予定です.ということは,ディビジョンBです
ので,もう十分されていますが,冷遇される可能性がありそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
January 29, 2007 Numbers v. Letters: The Politics of the MTA lines
(New York Sun ニュースへのリンク)
MTA New York City Subway Map (系統図)
(MTA 公式サイトへのリンク)
セカンドアベニュー線の着工は間近と伝えていた記事.
January 25, 2007 Exclusive: Ground Breaking For 2nd Avenue
Subway Line Weeks Away (NY1 ニュースへのリンク)
その後の情報では,3月になりそうです.
January 30, 2007 MTA sets date for 2nd Ave dig
(amNewYork ニュースへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
関連するニューヨーク 地下鉄の話題 過去ログ :
2006/8/21 地下鉄新車30日間お試し期間 (R160の話題)
2006/8/02 地下鉄路線別ランキング
ニューヨーク セカンドアベニュー線の話題 過去ログ :
2006/2/09 地下鉄T系統は更に遅れか?
2005/11/10 戦後初の地下鉄新線へ一歩前進
ている路線と,アルファベットが割り当てられている路線があります.
数字のほうは,1から7までで,アルファベットは,AからZまでですが,
現在は抜けている文字(H, I, K, O, P, T, U, X)もあります.このうち,
Sは複数の路線に割り当てられていて,路線数は現時点では26です.
数字とアルファベットの違いは,ご承知の通り,その歴史に遡ります.
ここで詳しく書けませんが,ニューヨーク市が買収して統合するまで,
複数の会社が地下鉄を運営していました.数字(Division A)と,アルファ
ベット(Division B)の違いは,その会社の違いに由来しています.
その数字(Division A)の路線と,アルファベット(Division B)の路線で,
提供されているサービスに格差があるというのが,今回の話です.
例えば,新車の導入に関しては,数字の路線,ディビジョン(Division A)
が先です.約5年前に,ディビジョンAに新型車両が導入されはじめた頃
でも,ディビジョンB(Division B)の路線は車齢40年近い車両ばかりが
走り続け,故障数もディビジョンAより多い状態でした.
ようやく最近になって,ディビジョンBのNトレインやQトレインにもR160
形式の新車が入り始めています.あとから製造されただけあって,多少
先達からは改良されているのか,車内の自動案内放送の音声が,ディビ
ジョンAのNo.6ラインで走っているものよりも良い,というような声も
聞かれるようです.
車両に関しては,ディビジョンBはトンネル断面積が大きく,幅の広い
車両が走っているなど,ディビジョンAの車両とは互換性がないため,
予算の都合でディビジョンごとに刷新することになり,Bのほうが後回し
になったのかもしれません.
しかし,政治的な要素もあるようです.
地下鉄とニューヨーク市に関する書籍を執筆した人によれば,新しいもの
の導入は,以前はNo.7ラインがいつも真っ先だったとして,その理由は,
7号線の走る地域がハイクオリティだからだしています.
何がハイクオリティなのかは,記事から読み取れませんが,地下鉄No.7
ラインのクイーンズ区(Queens)側の終点は,クイーンズの中でも所得の
高い地域まで届いているようです.
現在はディビジョンBのLトレインが,先行導入時のパイロット路線です.
これは,他路線から比較的独立していて,万が一問題が生じても他路線
への影響が少ないからということを,前に読んだことがあります.以前の
7号線も他の路線と線路を共用することもなく,独立しているほうです.
Lラインで実験され,採用が決まった新機軸でも,その後の採用は番号
路線のディビジョンAからです.たとえば,ホームの電車到着案内表示機
に関しても,番号路線(ディビジョンA)の駅は,今年末までに導入計画が
あるものの,L以外のアルファベット路線(ディビジョンB)への導入は,
今のところ計画がないそうです.
着工が,いや,再着工と言ったほうがいいのかもしれませんが,間もなく
と伝えられている,地下鉄セカンドアベニュー線(Second Avenue subway
line)は,Tトレインになる予定です.ということは,ディビジョンBです
ので,もう十分されていますが,冷遇される可能性がありそうです.
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
January 29, 2007 Numbers v. Letters: The Politics of the MTA lines
(New York Sun ニュースへのリンク)
MTA New York City Subway Map (系統図)
(MTA 公式サイトへのリンク)
セカンドアベニュー線の着工は間近と伝えていた記事.
January 25, 2007 Exclusive: Ground Breaking For 2nd Avenue
Subway Line Weeks Away (NY1 ニュースへのリンク)
その後の情報では,3月になりそうです.
January 30, 2007 MTA sets date for 2nd Ave dig
(amNewYork ニュースへのリンク)
アルファベットと数字
Times Square Subway by andy in nyc (flickr)

(Taken on January 22, 2007)
本題とは関係ありませんが..
Transit Museum kitty by The Kozy Shack (flickr)

(Taken on January 23, 2007)
Times Square Subway by andy in nyc (flickr)

(Taken on January 22, 2007)
本題とは関係ありませんが..
Transit Museum kitty by The Kozy Shack (flickr)

(Taken on January 23, 2007)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
関連するニューヨーク 地下鉄の話題 過去ログ :
2006/8/21 地下鉄新車30日間お試し期間 (R160の話題)
2006/8/02 地下鉄路線別ランキング
ニューヨーク セカンドアベニュー線の話題 過去ログ :
2006/2/09 地下鉄T系統は更に遅れか?
2005/11/10 戦後初の地下鉄新線へ一歩前進
2006年12月29日
【ワシントンDC】来年は市電も戻ってくる
昨年よりメジャーリーグの球団の一つが,本拠地を首都ワシントンDCに
移して,ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)と名前が改め
られたその球団は,今年から地元のグループがオーナーになっています.
実に33年振りで,ワシントンDCにMLBの球団が戻ってきたわけですが,
今度は更にその前に消え去っていた,トロリー(路面電車)が来年にも街に
戻ってくるという話が話題になっています.
MLB : Major League Baseball
最初のパイロット路線とも言える約2マイル(3キロ強)は,2007年にも開業
する予定です.市が2500万ドルを投じて建設するこの路線は,いずれは
対岸にまで路線を伸ばし,2008年シーズンから使用される予定の新球場,
Nationals Ballparkのそばも通ることになっているそうです.
市の当初の計画では市電は,2007年に開業する,アナコスティア川沿いの
路線(Anacostia line)と,以前にもご紹介しているHストリート沿いの
路線だけでしたが,今では市内の主要な7ルートに,ストリートカーを
走らせたいとしています.
経済発展に弾みをつけ,騒音や公害を減らし,渋滞を緩和させることが
狙いです.ワシントンDCは,ロサンゼルスやサンフランシスコに次いで,
米国で3番目に渋滞の激しい街でした.
地元選出の連邦下院議員は,過半数の議席を得た民主党が,2007年1月
から議会をリードしていくことになるので,今後は全米各地へのライト
レールなどへの資金援助が増えるだろうとみています.
DCの東側を流れるアナコスティア川(Anacostia River)の南東部側は,
生活の苦しい人たちが多く,失業率も16%台になり,全米平均の3倍以上と
なっています.路面電車をこの地域に走らせることで,他の多くの地域で
みられてきた経済効果が起こることを,市は期待しています.
ポートランドでは,市電開通で路線から2ブロックの範囲に,総額で23億
ドルに及ぶ投資がされました.
Anacostia lineの具体的な開業スケジュールなどは,今回の記事では報じ
られていません.
使用する車両は,チェコのInekonグループが製造していますが,ポート
ランドと抱き合わせの発注で,ポートランドへの納入すら大幅に遅れて
いることから,少なくとも車両の面においては,ワシントンDCでも相当な
影響を受けているのでしょう.
関連過去ログ : 2006/12/08 【ポートランド】市電オストラヴァで試運転
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Dec. 27 Washington Trolleys Go Back on Track in Mass Transit Encore
(Bloomberg ニュースへのリンク)
Saturday, December 02, 2006 Anacostia streetcar update
(Rebuilding Place in the Urban Space ブログへのリンク)
下記DDOT公式サイトでは,2007年晩春とある開業予定が,このブログでは
2007年晩秋となっていました.
上のブログにも車両の絵がありますが,オリジナルと思われる画像は,
下記ページからワンクリックで見ることが出来ます.
* DDOT Streetcar Project Vehicles (車両)
* Proposed Alignments (詳細な路線計画図)
South Capitol Street, SW, and Fifth Sterlingをクリックすると,PDF
ファイル形式でAnacostia Lineの地図を見ることができます.
Great Streets Initiative: H Street, NE, and Benning Road, NEは,
Hストリートを走る計画の別サイトへのリンクになります.
(Government of the District of Columbia 公式サイトへのリンク)
ワシントンDC向け車両,INEKON 12 - TRIOでは,ハイドロニューマチック
サスペンション(hydro-pneumatic suspension),ガスとバネを組み合せた
システムが採用されて,床面の高さを一定に保つそうです.
Low-floor tramway INEKON 12 TRIO
(INEKON GROUP 公式サイトへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ワシントンDC 市電,路面電車 関連 過去ログ :
2006/1/24 道路改良工事と同時に軌道を
移して,ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)と名前が改め
られたその球団は,今年から地元のグループがオーナーになっています.
実に33年振りで,ワシントンDCにMLBの球団が戻ってきたわけですが,
今度は更にその前に消え去っていた,トロリー(路面電車)が来年にも街に
戻ってくるという話が話題になっています.
MLB : Major League Baseball
最初のパイロット路線とも言える約2マイル(3キロ強)は,2007年にも開業
する予定です.市が2500万ドルを投じて建設するこの路線は,いずれは
対岸にまで路線を伸ばし,2008年シーズンから使用される予定の新球場,
Nationals Ballparkのそばも通ることになっているそうです.
| 追記 : 2007/1/06 その後の報道によれば,1千万ドルを投じたAnacostia駅から Bolling Air Force Base(空軍基地)までの1.1マイル区間を, 2008年春に開業することを現在目指しているようです. 当初2006年秋開業予定でしたが,土地所有権や契約上の問題 から遅れているようです. January 5, 2007 Streetcars return to D.C. (The Washington Times ニュースへのリンク) |
市の当初の計画では市電は,2007年に開業する,アナコスティア川沿いの
路線(Anacostia line)と,以前にもご紹介しているHストリート沿いの
路線だけでしたが,今では市内の主要な7ルートに,ストリートカーを
走らせたいとしています.
経済発展に弾みをつけ,騒音や公害を減らし,渋滞を緩和させることが
狙いです.ワシントンDCは,ロサンゼルスやサンフランシスコに次いで,
米国で3番目に渋滞の激しい街でした.
地元選出の連邦下院議員は,過半数の議席を得た民主党が,2007年1月
から議会をリードしていくことになるので,今後は全米各地へのライト
レールなどへの資金援助が増えるだろうとみています.
DCの東側を流れるアナコスティア川(Anacostia River)の南東部側は,
生活の苦しい人たちが多く,失業率も16%台になり,全米平均の3倍以上と
なっています.路面電車をこの地域に走らせることで,他の多くの地域で
みられてきた経済効果が起こることを,市は期待しています.
ポートランドでは,市電開通で路線から2ブロックの範囲に,総額で23億
ドルに及ぶ投資がされました.
Anacostia lineの具体的な開業スケジュールなどは,今回の記事では報じ
られていません.
使用する車両は,チェコのInekonグループが製造していますが,ポート
ランドと抱き合わせの発注で,ポートランドへの納入すら大幅に遅れて
いることから,少なくとも車両の面においては,ワシントンDCでも相当な
影響を受けているのでしょう.
関連過去ログ : 2006/12/08 【ポートランド】市電オストラヴァで試運転
(外部リンクは新しいウィンドウで開きます)
Dec. 27 Washington Trolleys Go Back on Track in Mass Transit Encore
(Bloomberg ニュースへのリンク)
Saturday, December 02, 2006 Anacostia streetcar update
(Rebuilding Place in the Urban Space ブログへのリンク)
下記DDOT公式サイトでは,2007年晩春とある開業予定が,このブログでは
2007年晩秋となっていました.
上のブログにも車両の絵がありますが,オリジナルと思われる画像は,
下記ページからワンクリックで見ることが出来ます.
* DDOT Streetcar Project Vehicles (車両)
* Proposed Alignments (詳細な路線計画図)
South Capitol Street, SW, and Fifth Sterlingをクリックすると,PDF
ファイル形式でAnacostia Lineの地図を見ることができます.
Great Streets Initiative: H Street, NE, and Benning Road, NEは,
Hストリートを走る計画の別サイトへのリンクになります.
(Government of the District of Columbia 公式サイトへのリンク)
ワシントンDC向け車両,INEKON 12 - TRIOでは,ハイドロニューマチック
サスペンション(hydro-pneumatic suspension),ガスとバネを組み合せた
システムが採用されて,床面の高さを一定に保つそうです.
Low-floor tramway INEKON 12 TRIO
(INEKON GROUP 公式サイトへのリンク)
誤訳や誤解で内容が間違っていましたら,ご容赦ください.
ワシントンDC 市電,路面電車 関連 過去ログ :
2006/1/24 道路改良工事と同時に軌道を
2006年12月20日
【ニューヨーク】LIRR新線に26億ドル投入決定
ニューヨークのマンハッタンとクイーンズの間を流れるイーストリバー
には,いくつもの橋がかかり,トンネルが掘られています.その中でも
一番新しい,といっても完成は1970年代ですが,その新参のトンネルは
鉄道専用で複線の上下二段構造です.そのうち上段は1989年から地下鉄
Fラインに使用されていますが,下段は空き家のままでした.いわば幻の
トンネルというわけです.
63rd Street Tunnelと呼ばれるトンネルの下段は,ロングアイランドと
マンハッタンを結ぶ通勤鉄道のLIRR,ロングアイランド鉄道が走ることに
なっていました.しかし,70年代の市長により,予算が削減され計画が
棚上げされていたのです.
LIRR : Long Island Rail Road
現在,LIRRは米国最大の旅客鉄道です.一日27万人近い利用者があり,
24万人がマンハッタン側のターミナル,ペンステーション(Pennsylvania
Station)で乗降しています.
ところが,その半分近い10万人余りは,マンハッタンのイーストサイドに
向かう利用者で,LIRRがトンネルで素通りする場所にペンステーション
から地下鉄などで戻るような通勤を強いられてきました.
また,ペンステーションもLIRR専用ではなく,AmtrakやNJ Transitも発着
していて,その枠が限界に達し増発が不可能な状況です.
これらを改善する手段として,East Side Access計画が考えられていま
した.クイーンズでLIRRの現行路線から分岐し,先ほどの幻のトンネルを
使って,現在メトロノース鉄道(Metro-North Railroad)などが乗入れて
いるグランドセントラルターミナル(Grand Central Terminal)駅の下に
乗入れようとする計画です.60年代からの構想でしたが,前述の通り,
最近まで話が進んでいませんでした.
そのEast Side Accessに,連邦政府がFFGAで26億ドルを拠出することが
最終的に決まったという報道がありました.
FFGA : Full Funding Grant Agreement
総工費は63億ドルとみられていますので,まだ37億ドル足りませんが,
当局やニューヨーク州が公債を発行して,資金を調達することになって
いるそうです.
工事はクイーンズ(Queens)側で既に着手されており,このあとも順調に
運べば,完成予定は2013年とされています.これが完成すれば,LIRRは
増発が可能になりますし,利用者はイーストサイド(East Side)に向かう
なら,グランドセントラルターミナル行を選べるようになるのです.
今回,運輸長官がEast Side Accessに26億ドルの補助金を出す書類に署名
しましたが,連邦政府が大量輸送機関に投じる金額としては,過去最高額
だそうです.また,同
には,いくつもの橋がかかり,トンネルが掘られています.その中でも
一番新しい,といっても完成は1970年代ですが,その新参のトンネルは
鉄道専用で複線の上下二段構造です.そのうち上段は1989年から地下鉄
Fラインに使用されていますが,下段は空き家のままでした.いわば幻の
トンネルというわけです.
63rd Street Tunnelと呼ばれるトンネルの下段は,ロングアイランドと
マンハッタンを結ぶ通勤鉄道のLIRR,ロングアイランド鉄道が走ることに
なっていました.しかし,70年代の市長により,予算が削減され計画が
棚上げされていたのです.
LIRR : Long Island Rail Road
現在,LIRRは米国最大の旅客鉄道です.一日27万人近い利用者があり,
24万人がマンハッタン側のターミナル,ペンステーション(Pennsylvania
Station)で乗降しています.
ところが,その半分近い10万人余りは,マンハッタンのイーストサイドに
向かう利用者で,LIRRがトンネルで素通りする場所にペンステーション
から地下鉄などで戻るような通勤を強いられてきました.
また,ペンステーションもLIRR専用ではなく,AmtrakやNJ Transitも発着
していて,その枠が限界に達し増発が不可能な状況です.
これらを改善する手段として,East Side Access計画が考えられていま
した.クイーンズでLIRRの現行路線から分岐し,先ほどの幻のトンネルを
使って,現在メトロノース鉄道(Metro-North Railroad)などが乗入れて
いるグランドセントラルターミナル(Grand Central Terminal)駅の下に
乗入れようとする計画です.60年代からの構想でしたが,前述の通り,
最近まで話が進んでいませんでした.
そのEast Side Accessに,連邦政府がFFGAで26億ドルを拠出することが
最終的に決まったという報道がありました.
FFGA : Full Funding Grant Agreement
総工費は63億ドルとみられていますので,まだ37億ドル足りませんが,
当局やニューヨーク州が公債を発行して,資金を調達することになって
いるそうです.
工事はクイーンズ(Queens)側で既に着手されており,このあとも順調に
運べば,完成予定は2013年とされています.これが完成すれば,LIRRは
増発が可能になりますし,利用者はイーストサイド(East Side)に向かう
なら,グランドセントラルターミナル行を選べるようになるのです.
今回,運輸長官がEast Side Accessに26億ドルの補助金を出す書類に署名
しましたが,連邦政府が大量輸送機関に投じる金額としては,過去最高額
だそうです.また,同